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はてなキーワード: 肩にとは

2024-02-16

<चलो फिर भी एक आकर्षक झूठ के साथ जियें>

タイトルは魔除け。

それはそれは昔、深夜の神社に向かう100段の階段の途中、下から12段ぐらいで私は妹を待っていた

風が、雲を押していた。月は半分だけ顔を隠しているような夜だった。

「お待たせ〜」と階段を上ってきた妹は片手にビール缶を持っていた。メーカーは覚えてない

生憎小銭がなくて。ごめんね」と言いつつ

妹は申し訳なさそうには全くしていなかった。

だが、責めるのも私には出来ないので

「どうして神社自販機ビールが売ってるんだ

おかしいじゃあないか」とめちゃめちゃな事を言ってしまった。それに対し妹は「?」といった顔をし「お供えにしたり花見で飲んだりするからでしょ。変なこと言うね〜」なんて言うもんだ

それを聞いてやっと私は妹に少し腹が立っているんだなと気づいて、顔をしかめたのだった

それにしたってビールを一缶だけ買って誰が飲むのだろう。私だけか妹しか飲めなくなるが

「で、私思ったの。このビールを半分だけ○○(私の名前)が飲んで、残りの半分を私が飲めば

酔いすぎないかなって」

ああ、そういうことだったのか。ろくでもねぇな

と思いつつ、私はビールを開けて飲んだ

世界がぐるぐるしてこないぐらいにはあったまるでしょ。酔いすぎちゃうと久しぶりに会った記憶が消えちゃうからね」と妹

かに次第に酔いが回ってくると、身体がなんだかあったかくなってきた。なるほど

「じゃ、次あたしが飲む〜」ぐいっと残り半分を

飲み干した妹、すぐに顔が真っ赤になった

「ひもちいい〜○○肩貸してぇ」

妹は私の肩に凭れかかった

「弱いくせに一気に飲むなよ…」私は呆れながら

妹の肩に手を回した

ロシア式倒置法ってあるじゃん

「ん、あるね」

「あれでひくと…二人がほひそらをみてるってことはぁ…ほしぞらが二人をみてるってなるよねぇ」

「そりゃ素敵な話だ」

二人は笑った

「ねぇ…○○ちゃんねがいら」

「なんだよ」

「酔いが醒めて、また二人が冷たくなったら冷たい互いのてをにぎってくれまへせん…か」

妹がこんな事を言う時は大抵酔っている。

私は空のビール缶で妹の頭をコツッと叩いた

「そりゃ好きな人とやるもんだろ。兄弟でやるもんじゃねぇよ」

「けちんぼ」

神社階段には本当に人が来なかった

それだけがこの日、運が良かった理由である

2024-02-14

人権意識があまりにもクッソ低い国、日本

安楽死合法化に賛成する人がたくさんいるようだ。

それが正常に運用されるのは国民全体の人権意識が高い国のみだと思う。

日本にはまだ早い。

SNSニュース日本人の人権意識の低さを見るたびに暗い気持ちになる。一番嫌なのは一人一人が「自分の」権利にめちゃくちゃ無頓着なところだ。

マジでつらい。自分のことを理解してない、認めてない、優しくできてない人があまりに多すぎる。毎日自分を抑圧しながら、我慢しながら、見て見ぬフリしながら(もしくはその自覚もないまま)生きてる人が多すぎる。そんな状態で他の人に優しくなんてできるわけがない。そりゃそうよ。

平等多様性について説かれたところで聞く余裕なんてもてるわけない。自分を愛せなくてしんどいから、「世の中にはこんな酷い目にあってる人もいるんですよ」と言われると、あなたは身勝手な奴だ、甘えんなと責められてるような気がしてしまうんすよね。そんなことないのにね。

若いから年寄りまで、自分蔑ろにしている人があまりに多すぎる。日々がキッツイので(我慢や、臭いものに蓋をしたままの無理矢理な栄養補給にもカロリーは消費する)、新しいことして変に傷つくくらいなら慣れた環境でのらりくらりやるのがマシよね、むしろ利口よねって雰囲気。そういうのが国全体に蔓延してたらそりゃなんの話も進まないし、なんでもかんでも停滞し続ける、さすがにこんなの無理耐えられんって言う人がいれば、甘えんなって叱られる、みんな我慢してるんだからあんたも我慢しなさいって。昔親にめっちゃ言われませんでした? 言われた記憶あるけど、令和になってまで何で全国民我慢比べ大会を開催しとんねんと思うよな、ちょっと意味わかんないわ。

その生ぬるい停滞が、我々の肩に降り積もり続けている、真綿で首しめ続けられてる感じだ。苦しい国だ。

しか日本学校教育からは、『目立たず騒がずお手本通りに長いものに巻かれて大人しくしてろ』というメッセージしか受け取れなかった記憶しかないので、肩書き所属他人と比べてどうこうやらにしがみつくようになるのはさもありなんという気もしており、これもまた悲しい)

ふだんはあまり見ないようにしてるけど、最近SNS人権意識の無さを垣間見勝手に悲しくなったので書いた。

それはお年寄り延命やめようで、超絶悲しくなったが、

数年経った今でも忘れられないのは、

自死を選んだ人に対する、「本人がそう思ったのなら、意思尊重しよう」という言葉が、良い意味拡散されていたことです。

優しさに包んだ絶望的な冷たさだと思った。

と同時に、スゲー日本ぽいなとも思った。

日本良い国になってほしい、少しでも人権意識あがってくれ、みんなが自分のこと許せて好きになって、他人のことも愛せるようになってほしい、今年の初詣はそういうことをお祈りしました。終わり

2024-02-11

anond:20240209092537

局内や関係者評価が十分に高い脚本家が何を改心するの?

脚本家肩にTVドラマに関わる全ての人の給料と、その給料をあてにしている家族生活がかかっている

ほどほどのヒットでいいから持続的に飛ばせる脚本家いか重要わからんやつは社会他人生活に関わるレベルの大きな仕事したことがないんだろうな

2024-01-26

巨人ヒルマン肩に小錦が乗っているようだ」anond:20240126114140

97年、巨人移籍したヒルマンだが左肩を痛めた。

最初は「左肩に違和感がある」

ナイフが刺さっているように痛い」と繰り返していたが、

「どれくらい痛いんだ?」と問われ「肩に小錦が乗っているようだ」と発言

ちなみに小錦とは、97年を最後引退した体重275キロ(当時)のハワイ出身の名力士である

2024-01-24

相撲土俵怪我やすすぎない?

土は固いし、投げ技あるくせに、すぐ段差があるし

最後まで足を残すから体制が変になるんよ

もう22世紀なのでこういう土俵はどうかな

土俵外は、エアウィーブのマットレス

土俵内はマットレスにしたら危ないので、落ちる瞬間に力士を宙に浮かせる


ちなみに増田アスファルトで投げ技やられて肩にボルト入ってる

地面の条件が違えばこうはならなかったんだろうな…と思う

2024-01-23

名古屋あるある

時間盛る

なぜかわざわざ詳細な時間を伝えた上で全く間に合わない

例:「あと5分で着きます!」→15分は来ない

「15分くらいでお呼びします!」→1時間弱待つ

全てが狭い

おそらく子どもサイズ基準に作られた地下鉄の7人掛け座席に体格のいいおじさんがぎゅうぎゅうに詰まっている。

電車はドア前を死守

ドアから離れるなと教育を受けている。入り口はぎゅうぎゅうでも中に入ればスカスカなので、騙されずに乗るといい。

「通してください」「避けてください」という言葉名古屋語には存在しない

通りたければ体当たり。それが名古屋ルール

メシがまずい

具体的にはコク、旨味、出汁概念が一切存在しない。味付けは胡椒唐辛子味噌のみ。

麺類冒涜している

コシやアルデンテという言葉存在しない。

コメダ珈琲は不味くて少ない

関東コメダに慣れ親しんだ人間名古屋コメダ絶望し割高なパサパサデニッシュを舐めながら静かに涙を流す。

裁判所役所に行くため城に向かう

裁判官肩に吹雪が入っているかもしれない。

汚い

ゴミと小便を垂れ流す名古屋では道が汚すぎるので酔っ払いが寝ておらず治安がいい。

教育機関が崩壊している

子ども教育せずにひたすら増やすとどうなるか、名古屋にくれば全てがわかる。

イオンが乱立している

どこにでもとにかくイオンイオンに準ずるものを建てないと気が済まないのか、イオンがとにかく大量にある。イオンに脳が毒されて駅ビルすらイオンのような雰囲気を醸し出させてしまう。

最悪

最悪。

2024-01-19

anond:20240119165154

平成元年まれだけど、小学校の途中までは体操服が女はブルマで、男も同じぐらい丈が短くて油断するとポロリする実質ブルマだった

あんなの屈辱しかないけど「それが普通」だった、途中までは

3年生ぐらいで膝上ぐらいの短パンに変わって「やっぱ俺の羞恥は正しかったんじゃん」と思った

あとランドセル黒色強要も嫌だった

葬式みたいじゃん毎日誰の葬儀させられてんの?って嫌だった

これはまあそんなに心底憎んでいたわけでもなくなんか嫌程度のものだが

今はカラフルで好きな色選べてやっぱ黒色が嫌だった俺間違ってなかった

中学校カバンは肩掛けで、教科書は持ち帰りしないといけないため肩に食い込んでキツかった

それが卒業後数年で、同じ重さでも格段に体に負担のかからないリュック指定カバンになった

俺が住んでた地区は徒歩地区だったが、少子化に伴って今は自転車通学可に

クソ長い距離肩にカバン食い込ませて歩くのを「それが普通」って言われてたけどやっぱおかしかったんだ

時代の変化に喜ぶ者もいる一例

2024-01-14

anond:20240114013726

中学生のころ、ジャンケンで負けたら肩パン肩にパンチされる)って遊びが流行ってたな

あれを暴力に算入するなら暴力男子割合は9割超えるわ

幼児育ててるお母さんはいつセーターを着るんや

セーターに毛玉ができることを避けたいから、セーターを着ているときには摩擦をなるべく起こさないために子持ちのマストアイテムリュックは持たないし

抱っこひもはもってのほかだし

なんならアウターすらも着ることを避けたりする

この間は、わざわざハンドバッグを持ってセーターを着ていったが

4歳娘がなにかと不満を持つ度に私が着ているセーターを引っ張ってきてまじで精神的に苦痛過ぎた

わたしほど毛玉発生を気にしている人は少ないと思う。わたし20代ときはセーターをうまく扱えていなかった

洗濯方法を間違えたりしていた

外を歩いていて、セーターを着て、リュックを背負っている人を見ると「ヒェッ」ってなる

背中にも肩に毛玉ができるけどいいのかそれ!と言いたくなってしまう。コットン100%ニットならまだ……まだいっか…ってなる

子供がいるときトップススウェットが最高である

スウェット子育てのための戦闘服から娘に引っ張られても、赤子にミルクをはかれて汚されても「まぁ……(許容)」だし

リュックでもなんでも背負うし

セーター、ニット大好きで集めたくなるけども、これらの服にハンドバッグを合わせてなんのためらいもなく着れるようになるにはあと何年かかるのだろう

2024-01-12

肩にちっちゃいジープを乗せていたら「肩にちっちゃいジープ乗せてんのかい」と言ってもらえるのか :: デイリーポータルZ

https://l.pg1x.com/X8PVaD1NCsYgnWfr5


ワイ「ミニカー乗ってますね……」

ワイ「ジープ……ジープって商標ですよね、大丈夫ですか?」

2024-01-10

anond:20240110015415

男の人の肩に降り積もるフケって仕方なかったんだ…。

いや、普通に知らなかったわ。

それで扱い悪くした事ないけど。

なんかそういう、女が知らない・女が知るべき男の色々、他にもあるのかな?って思った。

2024-01-05

背景の知識やら物語だとか、他人解釈だとかを仕入れエンタメ芸術作品を鑑賞する教養主義的なのって無粋だろと思ってた、というか今でも割と思ってる。

じゃあ何でもいいじゃんって話になるから

楽しめないのは感性リテラシーが乏しいから、とか言い出したらもう何でもアリじゃん。盆栽を退屈となじるのがそうなら、大怪獣のあとしまつをこきおろすのも同じことじゃん。

他人の(主に否定的な)感想解像度が低いとかいって小馬鹿にしてる人をインターネットで見るけど、そのご立派な解像度で以てして道端の石ころに宇宙歴史ロマンでも感じてろ、勝手に感動してろクソボケがって思う。

それは話が違うだろ、イイものはイイんだ。変な意地張らずに認めろよ、って感覚的な話だったらまあ分かるけど、それは別に何の理屈にもなってない。

物差しを決めてあとは理詰めでイイものを決めたとて、その物差しのもの妥当性を問うたらやっぱり感覚的な話になってくるだろうから。その道の専門家が良しとしたからイイってのも何の理屈にもならないし。

別に全てに理屈を立てなきゃいけない道理なんかないけど、それならそれでオレは教養を以てしてロジカルに、的確に作品と向き合ってるぜ、みたいな事はあんま言えないんじゃねって思う。そんな事言ってる人はあんまおらんか。

今手元にある事実を元に組み立てた理屈では説明がつかないけど、もしかしたら本当にイイもの定義づける何かがこの世に、というか人間の頭の中にあるのかもしれない。絶対的ではなくとも、傾向レベルでは見える事くらいなら現時点でもあるのかもしれない。それが何かはあんま知りたくないなって思う。

知ったら脳ミソだけ残して幸せ汁に浸すのが至上の幸福だと言われて否定のしようがなくなってしまう気がする。

まあでも教養主義的な鑑賞を実践してみるとやっぱり面白いのは面白い映画小ネタに気がついたりだとか、他の作品からの影響を感じ取ってみたりだとか程度でも面白さは結構高まる

でも額縁解説じゃなくて絵で感動させてくれよ、言葉の先でおれの琴線をバシバシ叩いてみてくれよ、心を激しく揺さぶってみてくれよって気持ちがある。

巨人肩に乗るなんて言うけど、今や人間寿命に対して巨人デカすぎなんじゃないかって思う。巨人肩に乗ってみるのもいいけど、自分目線でも見たいし。自分目線じゃ何も見えないかもしれないけど、一生巨人の肌ばっかり見つめながら肩目指して登っていく羽目になるかもしれない。バランスって事なんだろうけど。

2023-12-29

anond:20231229121301

引っ付かないように肩に担いてるから心配には及びませんよ

2023-12-27

anond:20231227125647

デザインだけならいいけど、明らかに俺にとっては無意味メッセージだと思ってるからだぞ

子どもの様子を伺いながら運転をしていると、スピードが通常より遅めになったり、路肩に駐車しなければいけない状況になったりすることがあります。こうした運転は、安全はいいがたいので、周囲の運転者はイライラする、驚くこともあるかもしれません。

こんな状況で運転すんな。タクシー使え

子ども赤ちゃん)がいるんだ」ということに気づき、見落としリスクの軽減につながります

これはさっき知ったけど、それなら初心者マークみたいに磁石式など着脱可能にすべきだけど、ほとんどシールだよなあ

anond:20231227123938

てゆーか車に装飾貼ってる人なんかいくらでも居ますがな

何でそのステッカーだけに噛みつこうと思うのか自分の心と語り合っては。

あと意味はこんな感じでアメリカ発のもんだってさ。

子ども赤ちゃんが乗っていることを周囲に知らせる

キッズインカー」「ベビーインカー」のステッカー意味は諸説ありますが、「子ども赤ちゃん)が乗っているため、イレギュラー運転をするかもしれない」ということを周囲の運転者に伝えるものだといわれています

子どもの様子を伺いながら運転をしていると、スピードが通常より遅めになったり、路肩に駐車しなければいけない状況になったりすることがあります。こうした運転は、安全はいいがたいので、周囲の運転者はイライラする、驚くこともあるかもしれません。

子どもが乗っている」とわかれば、周囲も「配慮しよう」「何かあるかもしれない」という理解につながるため、こうしたマークをつけるようになったようです。

事故の際に赤ちゃん子どもを見落とさな

運転中のイレギュラーだけでなく、万一の事故場合にも、ステッカーは役立つといわれています。大きな事故が起こった際に、小さな赤ちゃん子どもは埋もれてしまって見落とされることがあるかもしれません。

ステッカーを貼っていれば、目に見える範囲子どもがいなくても、「子ども赤ちゃん)がいるんだ」ということに気づき、見落としリスクの軽減につながります

2023-12-25

anond:20231225122440

日本に来た段階でいろんな文化がごちゃまぜになった冒涜的な形なんだが

イヴの深夜に部屋に忍び込んで「邪教の娘が!」つって裕福な家庭のピーをピーしたあげく肩に背負ってる例の袋に詰め込んで拐ってゆくネタをピーコン漫画雑誌でむかし読んだわ

2023-12-16

電車jkが俺の肩に頭を乗せて寝てきたので勃起した

2023-12-14

教育委員会最後に取り組んだ課題 <其の三>


(前part)

https://anond.hatelabo.jp/20231213191557

3. 若手職員のB君

直情的なタイプだった。怒りだろうと悲しみだろうと、感情の振れ幅が大きいタイプである

最初の方で説明した場面で、職場コピー機が置いてある台を蹴っていたのが彼になる。傍目から見ても、「どうして採用されたのだろう……」と疑問が湧いてくるほどだった。

ストレスには耐えられないし、自分勝手スタンドプレーは多いし、立場が弱い人間には辛く当たるし、自分は凄いといった主張をしていた(「俺の親、若くして自治会長だから!!」など)。相手意見曲解することが多かった。

私も手痛い思いをしたことがある。私がいた指導課には住民基本台帳ネットワークシステム戸籍課や税務課の職員が使っているものと同じ)があったのだが、B君は特に許諾もなくそれを操作し、職務遂行必要個人情報を入手していた。本来であれば事前申請を要するし、厳しい自治体だと戸籍課以外の職員によるシステム操作を認めない。これが普通である

ただ、ほかの部署から個人情報取得の依頼があった場合でも、身内だからということで、口頭による承認で住基システムを使わせることはあった(課員への一言)。能率を考えてのことだ。が、B君の場合は明らかに一線を超えていた。職務遂行必要であることがわかるが……一度だけ、彼を思い切り叱り飛ばしたことがある。以降は、口頭で課員の承認を得てからシステムを使うよう徹底させた。

ところで、あなた職場にもいるのではないか仕事でも家庭でも趣味でも、何でもいい。ストレス精神的に潰れかけた人間の姿である。B君は、元々コミュニケーション能力に難があった。いわゆる話がわからないタイプだった。

残業も多かった。指導課や学事課の教員出身者と同程度と仮定すると、おそらく月60h~70h程度か。彼の上司は「仕事をたくさん振っていないのに……なぜ?」というスタンスだった。

市職員場合は、予算がある限り時間外勤務手当が支給されるという。私が若い頃だと、時間外勤務をしていないのに、予算消化のために闇残業を認めるという慣習があったほどだ。

教員出身者の場合は、月20hまで支給されていた。学校現場から教育事務職に移った者にとって、長時間労働サービス残業は避けて通れない。この試練があるからこそ、一定基準に達した教育人材を育成することができている。

人は光を求める。そして、その光の見える方向へ動いていく。教職員にとっては、教育に関する哲学、という光を見出すための修行の場こそが教育委員会である。量・質ともに圧倒的なレベルでの修行。厳しい体験を幾度となく積み重ねるから人格能力が磨かれ、玉になっていく。

さて、彼の上司はB君を徹底指導して残業縮減に務めた。だが結果は出ない。残業縮減の効果は僅かだった。ところで、B君の場合学校歴がよかった。地元の名門公立高校卒業して、大学も相応のところを出ていた。地元的には血筋もいい。それが採用に繋がったのだろう。

縁故が悪いか? といえば時と場合による。一概に悪いとは言えない(ex.公共学童クラブ指導員は、その多くがスカウトである特に男性場合はほぼ100%だ)。教職員採用試験においても、学科面接試験の点数以外で、非公式評価すべき点というのは確かにある。

行政一般事務職員のことはよく知らないが、彼らと仕事をしていると、確かに地元において血筋がいいとされる人に仕事のできる人が多かった。※主観的統計である

高等学校入学試験ですらそうだ。学科試験以外で評価される要素がある。内申点などは、その典型である。本人の人柄や人格学習態度や常識力、社会への順応性が点数化される。内申点以外にも、+-の評価がされる要素も一応はある。

プラス評価の例としては……今では絶滅した慣習であるが、昔は公立校でも縁故による入学があった。とある高等学校の名門運動部などが、どうしても○△中学校のあの子がほしいという場合、事前に保護者児童中学校側と話をつけておく。かくして3者が合意に至った場合入試前に合格が決まっていた。内申点中三期を満点にするなどして対応する。

マイナス評価の例としては……生活習慣だろうか。公立高校入学試験の基本は、学科試験内申点の合計で決まる。とはいえ、点数に関わりなく不合格になるケースもある。こちらは犯罪行為であるとか、補導されるのを繰り返したとか、入学試験の際に相当奇抜なことをしない限りは関係ない。

ただ、その子合格基準点に達していた場合でも、入学試験の要綱要領に定めのある範囲不合格になることはありうる。欠席数が極端に多かったり、在学中に異常な行動を繰り返したなどが内申書に書いてある場合だ。学校教育とはいえ高校側も不用リスクを取りたくない。名門とされる公立高校問題児が少ない理由ひとつである

B君の話に戻ろう。その年の夏頃に聞いたところだと、どうやら事件を起こしたらしい。

梅雨が明けた頃に、霞が関新卒キャリア官僚研修にやってきたという。T区の各部署を廻って地方行政の実務を学習するのだ。T区は、その年の中央省庁研修先のひとつに選ばれていた。

キャリア官僚達は、ごく普通にT区の歴史や成り立ちを勉強して、地方行政の実務を視察して、心ばかりの現場仕事をこなして、一週間ほどで霞が関に帰る――はずだった。

最後の日に行われた交流会(飲み会)で、B君はやってしまった。喫煙所よもやま話で聞いたところだと、以下の流れだ。

国土交通省官僚が酒を飲んで調子に乗る

 ex.研修部署部長肩に手を置く、女性職員の体に何度も触る、別省庁のキャリア官僚に「ぶっ殺す」と発言するなど

飲み会最中にB君が頭にきて、国交省キャリア口論になる

国交省キャリアが「お前の区の国庫補助金ゼロにするからな」と言ったところで、B君がキャリア官僚を蹴り飛ばし、馬乗りになる

④ほかのキャリア官僚とB君の部署係長が、彼を羽交い絞めにして止めた

……気持ちはわかる。侮辱されて悔しかったのだろう。だが、いくら何を言われようと、暴力だけは駄目だ。確かに、若手官僚場合調子に乗っている者は一定数いる。子どもの頃から勉強勉強を重ねてきた自負があるとともに、仕事では自分の親ほどの年代から神輿を担がれるような扱いを受けるのだから調子に乗るのも当然である(上に出てきた国交省キャリア東京大学卒だった)。

かくいう私自身も、文部科学省事業査定担当であるとか、会計検査院検査官から相当辛辣なことを言われたことがある。だが、怒りの感情に囚われてはいけない。駄目なのだ

人間はいかなる状況の下においても、自己衝動をそのまま表に出してはならないし、出すべきでもないし、さらに言えば、出したいとも思わない、という主張はまったくの真実であり、妥当見解であると私は考える。衝動制御することができるし、制御しなければならない。それは現実要請というだけでなく、一人の個人としてのまとまり一貫性および価値観要請でもある。突き詰めて考えるならば、人生には実存葛藤解決不能問題さらには、あることのためには別の何かを諦めなければならないというような状況が数多く存在しているのだ。こうした状況こそ、人間が生きる上での本質的条件となっているのである。何らかの葛藤が常につきまとい、ある方向へ進もうとすれば別の道を諦めざるをえない。人間はこうした状況に苦悶しつつ、自己制御しながら生きていかなければならないのだ。 完全なる経営(2001) A.H.マズロー (著), 大川 修二 (翻訳) P.295



私とB君が教委事務局で一緒だったのは一年だった。その年は、社会教育課にとって厳しい年だったらしく、彼は相当追い詰められていた。年度末の三月時点では、まるで50代のごとく自分が思ったことを脊髄反射で口に出すようになっていた。

声をかけようか、とも思った。あまりに辛そうだったからだ。係長課長も、彼を見放しているところがあった。どれだけ残業が積み重なろうと、仲間によるフォローを呼び掛けたりはしなかったし、むしろ失敗に対して反省文を書かせていた。

B君は、口に出すのが憚られるほど救いようがなかった。もし、上司や仲間にとって彼が『かわいい奴』だったら、こんな事態にはなっていない。彼は、実際に不良な人間だった。職場の仲間から非人格的な言動咎められるのはまだいい方で、はっきりいって見捨てられていた。自業自得だった。

しかし、やはり可哀想に感じることがあって、廊下をすれ違う時やトイレなどで「元気?」「今日は温かいね」「辛くないですか」など声をかけることがあった。

それから、彼がどうなったかというと、真相を確かめたわけではないのだが……私が定年になる前に退職したらしい。別の部署に異動しても活躍できず、しかしながら、何の因果だろうか――霞が関への出向を命じられたという。省庁までは不明

本来名誉であるはずだが、その出向期間中退職を申し出たということだ。もしや、生贄型の出向だったのだろうか?

現代社会において、感情が表に出るタイプ人間しんどいのだと思う。彼が今、どうしているかはわからない。ほどほど幸せにやっていることを祈っている。



4. サイコパスのC係長

先ほどの2.3.でいうところの係長にあたる人物だ。この人は、冷血漢と呼ぶにふさわしい人間だった。サイコパスとは書いたが、私は臨床心理学碩学ではない。仕事熱心で、結果を求めるタイプだったのかもしれない。目的のためであれば何でもする人だった。思い出してみる。

例としては、部下の叱責だ。普段は物静かで、部下の相談や報告を聞いている。が、一定レベルの何かに触れると怒号を発する。

係長「お前、こないだできるっていったよな!」

若手部下「すいません」

「なんでできねーんだよ」

「……なんとかします」

「言ったな? じゃあしろよ。今週末までだ」

はい。やってみます……」

※部下ができなかった場合は、定時を過ぎても何十分でも説教していた。そして、できるまで残業をさせる。

後は、イベントだろうか。市区町村においてイベント主催する部署はいくつかあるが、教委事務局もそのひとつである教育○○大会などの厳かな発表会もあれば、○○総合フェアなど若い人や家族連れが多く集まる文化的ものもある。

さて、そのT区にとっての○○総合フェアの時だった。毎年過ごしやすい季節に、とある大公園で実施されるのだが、50以上もの出店が立ち並ぶ大イベントだった。

その年のイベントは、残念ながら雨天だった。初日は少雨で済んだものの、翌日以降の天気は崩れる可能性が高い。社会教育課は、教育総務課・指導課と並んでイベント主管課のひとつだった。

その初日の、夕方~夜にかけてのことだった。教育長を始めとする幹部職員が現地に残って、明日以降の対応を話し合っていた(ほかの教委スタッフは全員帰っていた)。主な論点は次のとおりである

□ 雨天の場合の中止ラインは?

イベント会場は維持できるのか?

□ 中止の際の広報手段は?

上記3点のうち、2点目がなかなか結論に至らなかった。イベント会場には、テント備品も野外展示物も並んでいる。風雨によって損傷する可能性があった。そして、2点目の解決手段提示したのがC係長だった。

彼は、「業務委託している会場警備員がいるでしょう。数十人。彼らにやらせましょう。折り畳み式テント(※鉄パイプではない)の屋根を低くする作業や、野外展示物の収納もです」といったことを述べた。

私は「それは契約内容に入っているのですか?」とC係長に問うた。すると、彼は「緊急事態です。契約内容にあろうがなかろうが、現場の指示に従ってもらわないと」と言っていた。

教育局長は「後で問題にならないか?」と聞いたが、「私の責任で収めます」と彼は返した。教育長に「本当にできるんだな?」と聞かれると、「問題ありません。警備の発注は当課です」と返していた。ここから先はうろ覚えだが、C係長は警備会社現場責任者と交渉を始めた。

夜7時頃だったか。私がトイレに行く途中で、社会教育課長とC係長、警備会社ロビー交渉しているのを見た。当然ながら、相手方は渋い反応だった。

私はそのままトイレに行って、また帰り際にロビーを通りかかったところ、「契約切るぞ。ええんか!?」というC係長の声が聞こえた。この人は、気分が高まると大体こうなる。

以下、会話を手帳メモしているわけではない。思い返してはいるが、やはりうろ覚えである

「切るといっても来年からね。今年はもう契約してるし。来年は、こちらの権限でほかの警備会社契約します。それでいいなら、あなた判断で断ってください。テント作業OKなら、これから私の責任で指示しますが」

「いや、でも。ちょっとの量じゃないでしょ? テントの数は何十個もあります。それをひとつひとつ、高さを下げていくんでしょ? それはもう――」

あなたが決めるしかないでしょ。責任者なんだから。この時間あなた会社上司がいるんなら電話で伺ってください」※このあたりから方言になる

判断ができません」

「毎年、あんたの会社契約しとるんやぞ。しっかも言い値で。本来なら正式競争入札せんといか金額やのに。こういう時のために、うちは権限使っとるんやぞ。官製談合みたいなこと、してやっとるんやぞ。俺らとあんたの会社のためを思って。で、上の人間電話するか、あなた判断で決めるかのどっちかや。あなたが決める場合は、契約切られても全部責任とるんやぞ」

「……」

「俺が責任を持つ。あんたが上司に怒られんようにする。後で言っとく。知り合いだから。頼む!」

「わかりました。指示をお願いします」

係長のこの判断が正しかったのか、誤っていたのか。今でもわからない。

結果だけ見れば正しかった。その夜は雨も風も激しかった。(鉄パイプ式でない)テントを張ったままだと、風雨で確実に潰れていた。テントや野外展示物を片付けるといった作業絶対必要だった。それを怠って、一般スタッフを帰した私たち幹部の落ち度である

手続き的には違法である。正しくない。警備会社ロハで使ってしまっている。C係長のことだから、きっと事後処理はうまくやったのだろう。あの後、彼やその上司処分を受けたという話は聞いていない。

個人的には、C係長の行いは正しかったように思える。実際、あの場面だとああするしかなかった。組織のために泥を被ってくれたとも言える。ただ、それが未来に繋がる行為だったかというと怪しい。

例えば、テント崩壊する未来を選んでいれば――教委事務局が「組織として学習」することができていた。それがいい未来につながった可能性もある。

(次part)

https://anond.hatelabo.jp/20231216182406

2023-12-13

anond:20231213113206

爪切ったりフケ肩に落ちないようにしたり、毎日風呂はいって髪体洗って、シワシワ/毛玉だらけ/部屋干し臭い/洗濯してない服着ない、服はアイロンかけるかクリーニングに出す、朝晩洗顔して化粧水乳液ぬって、髪は最低限寝癖取る、ヒゲ剃る

くらいは盛ってるにも入らん最低限だよ

2023-12-10

anond:20231210223634

😷ワイは出勤途中に肩につくぐらいのロン毛リーマン見かけるやで

2023-12-07

盲人ナビ

視覚障害者肩にフクロウのようにとまって、道案内や注意喚起をしてくれる。

そんなデバイス妄想している。

現代AI技術自動運転技術、5G回線で十分実現可能な気がする。

2023-11-23

グラドルさんがプールや海で撮影すると、髪が濡れて束感出ちゃったり、顔周りや肩に毛先が貼りついたりしがちだと思うんだけど、いざ仕上がった写真はとても自然サラサラヘアになってるから不思議。昔から不思議

あれどうなってんだろう、レタッチだけじゃあそこまで自然にならないよね

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