「総合職」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 総合職とは

2024-02-21

24時間の間、男が世界からいなくなったら

思考実験なので具体的に考えることにあまり意味はなさそうだけど、具体的に考えると…



社会運営面において

2024-02-20

anond:20240220193646

商社一般職の代わりに女性総合職募集するようになったら、むしろ能力も顔もレベル下がりそうw

商社一般職目指す女って普通に慶応卒とかいたからな。

世間からまりにも専業主婦になれる職が無くなってきてるので、最近商社一般職ってその座を巡ってかなり競争激しいみたいだから、たぶん一般職採用止めたらレベル下がるぞ。

2024-02-19

異業種転職顛末

転職してもうすぐ2年になる。もう、限界かもしれない。

あぁ、なんでこうなってしまったのか。どうしても吐き出したくて、回顧録も兼ねてここに残す。

トントン拍子で採用が決まり、前職では得られないような年収提示された。それが全ての始まりだった。

同業他社選考書類で落ちており、今回の採用が外れ値であることは明らかだった。実際、エージェントから紹介された案件は隣接業界の同職種、もしくは総合コンサルばかりで、僕の転職先となった業界求人は紹介してもらえなかった。

気づくべきだった。

もっと業界を調べておくべきだった。

そうすればポストの危うさと、全くの異業種に総合職として採用されることのリスクについて認知できたと思う。面接での感触と、ポストキャリアがあまりにもマッチしていたことで自分を納得させてしまった。高年収に釣られ、異業種への転職正当化してしまった。

そもそも今回転職活動を始めた理由は何だったのか、内省したい。

挑戦とか、成長とかそんなカッコつけた理由を並べ立てたけど、詰まるところ前職での立場損切りしたのである

新卒から数年間、文字通り泣きながら、踠き、苦しみなんとか耐え、小さな地方都市で働いた。成績は泣かず飛ばずだった。

そのまま特に出世もせずに閑職に流れていくであろう自分にある時チャンスが舞い降りた。

とある部長が若手人材を探していたのだった。偶然研修で知り合ったその人に必死アピールし、関連資格を取得して、引き上げてもらった。あの時の出会いがなければすり減りながら地方転々としていたと思う。妻とも結婚できてなかったかもしれない。人との出会いに救われた。

異動後、死に物狂いで働いた。もう地方都市にはもう戻りたくなかった。ここでの実績を橋頭堡とし、東京でずっと働きたい。そう思った。

そして上手く行きすぎてしまった。

当時の上司組織内で圧倒的なポジションを築いており、人事にも発言力が及んだ。

少し卑屈な考え方かもしれないが、彼は自分判断が正しかったと示したかったのかもしれない。地方で燻っていた若者を見つけ、育て、輝かせることで自身の育成能力を誇示したかったのかもしれない。

今となっては彼の思惑を確認することはできないが、事実彼はがむしゃらに働く僕の功績を何倍にも膨らませて吹聴してくれた。

また、その職場には過去休職したり、既に出世コースを外れやる気がない社員が多く存在していた。仕事の規模が大きい割にルーティンワークが多く、多少働かない社員がいても仕事が回ってしまうため、人事から問題社員の受け入れ先として認知されていたためだ。

から、そういった環境追い風もあって少し頑張るだけで驚くほど高い評価を得られた。

8年間で4つもの部署兼務し、最高の人事評価ももらえた。

それでもずっとコンプレックスは消えなかった。

自分は元々の部署でうまく行かなくて逃げた。環境上司のおかげで評価されているにすぎない。ずっとそんなコンプレックスが消えなかった。与えられた環境評価を勝ち取りキャリアを築いていく同期の噂、コンサルや一流と言われる同僚との会話、自分を頼ってこない現場社員ちょっとしたことから劣等感を膨らまし、勝手に傷付いた。

人事評価の高さや与えられている役割は誰よりも高かったが、自分仕事ぶりをよく知っている人から同じ評価を得られていないことはわかっており、無力感に苛まれた。評価の高さと出来ない自分認識ギャップに苦しんだ。特にコンサルから無能な働き者だと判断されてたと思う。個別会議では自分が中心だったがここぞという重要会議には呼ばれなかったし当然根回しもなかった。彼らは合理的で、そして残酷だった。

しかし誰も僕を無能だと口にしなかった。それが一番辛かった。本当に。

その後、お世話になった上司が異動した。新しい上司は持ち上がりで、ずっと一緒に働いた中だった。だから上司が僕を持ち上げたかたことをよく理解していたし、僕の能力もよく知っていた。

上司が変わって、明らかに僕に振られる仕事が減った。相変わらず評価は高かったが、仕事をこなすことで劣等感を打ち消し虚勢を張りながら生きていた僕は、大いに不安増長させた。不安を消すために、新しい上司フィードバックを求めたが、彼は元上司と同じく褒めるだけで僕の出来ていないところを教えてくれることはなかった。

彼は、「君はそろそろ異動の時期が来ており、組織内で君の仕事量が多すぎるので、少しずつ周りに委譲していかないと抜けた時に困る」と言っていた。「お前が無能なくせに直近の評価が余りにも高く、扱い辛いからだ」とは言ってくれなかった。

コンプレックスを大いに爆発させた僕は、後輩や使えない先輩など立場の弱い者に当たった。そこまで優秀なわけでもないのに上司の威を借り、さぞかし不愉快だったろう。本当に申し訳なく思う。

そんな経緯から、社内で次のポジションを探し始めたがうまくいかなかった。兼務先として設定されていたポジションの一つは、元上司が次の異動先として顔合わせの意味でセットしてくれた先でもあったのだが、兼務先の上司から評価が余り高くなく、元上司が離任したタイミング仕事は無くなっており、異動の可能性はなかった。

このままだと本店適当ポストに異動となり、異動先で化けの皮が剥がれるであろうことは目に見えていた。

から転職した。

結果、本当に奇跡的にエリート中のエリートしかいないような会社入社し、前職も決して待遇が悪かったわけではないが年収は約2倍になった。

しかし、役員人事の余波を受けて入社時点で僕がやるはずだった仕事はなくなり、今、異業種、異職種での仕事に踠いている。能力評価が一致してしまい、結局前の職場で私が感じていた劣等感現実になっただけだった。

今の仕事会社自分に向いていないことはわかっているが、次も失敗するんじゃないかという不安と、今の会社社会的地位年収を手放したくないクソみたいなプライドで、僕は辞められそうにもない。

このまますり減って自分が壊れるまで今の場所から動けず、ただ死を待つしかないのだろう。

anond:20240219083428

それ総合職契約しとるだけやん

専門職手当とか出てないならエンジニアじゃなくて総合職

から君の言ってる「専門職」って派遣とかフリーランスのことだよねって話をしている。

Google Japanエンジニアが「専門職手当て」なんて貰ってると思うか?そんなもんないんだよ。

anond:20240219082951

それ総合職契約しとるだけやん

専門職手当とか出てないならエンジニアじゃなくて総合職

anond:20240219073452

社員になる時に契約書読んでないの?ヤバくない?

普通エンジニアだろうとなんだろうと正社員総合職としての契約になるので業務範囲の定めなんて書いてないんだよ…。

2024-02-14

anond:20240214195630

企業ごとに雰囲気がまとまってる印象ないんだよな

営業職、クリエイティブ系、内勤総合職理系開発職、理系IT

とかの職種でだいたい似てる印象はある

2024-02-12

これだけコミュ力社会になったのに大企業総合職高卒門前払いしてるのはなんでだろ

しろ昭和時代みたいに高卒ウェルカム的な採用活動に戻る流れに思えるのに。

anond:20240212144016

大手総合職って年収の割に激務だし仕事内容も微妙じゃないか

専門性が無いか転職も難しいだろうし。

中学受験ってコスパ悪すぎ

だけど自分の子供には中学受験させるしかないなぁ

私の経歴は、都内区立中→都立高校東大大手総合職という感じなので、大学生会社高学歴の人が多い。

そんで中学受験してる人もめちゃくちゃ多い。

小学生の時からお金時間もかけて勉強してきた人たちがたくさんいる。

でもこの人たちは、最終的に私と同じ経歴なんだよなコスパ悪いなって思う。

ただ、私は遺伝とか環境とか色々運が良かったおかげで公立中高でもどうにかなったのも理解している。

それにコスパは良くとも、人脈や教養といった面ではやはり難関私立中出身者には劣っていると思う。旦那は中受をして有名な中学に進んだんだけど、大学は私と一緒なのに、やっぱり全然違うなって感じる。

から子供に中受させたい。

自分したことがないか不安だけど、旦那はしてるしきっと大丈夫と思いたい。

もちろん偏差値の高い中学校に行って欲しいけど、それだけを物差しとせず、子供にとって満足のいく受験ができれば良いなと思う。

とりあえず今から受験塾の説明会でしっかり話を聞いてくるぞ!!!

2024-02-11

私大生「看板経済学部ですわ。でも経済金融な~んも知らんのですわ」大銀行採用!w」

私大生「文学部ですわ。TOEIC900点ですわ」

銀行「いや、文学部とかさすがに無理やわ……エリア総合職で応募してくれたらよかったのに」

これおかしくね?

2024-02-10

漫画編集者の端くれだったことがある


青年向け漫画編集者をしていた。といっても若い頃の話だ。都内にある編集プロダクションを辞めて田舎に帰ったのが36の時だから、おじさんの入り口に立った頃か。今では完全なるおじさんである

本日記は『セクシー田中さん』の件とは関係ありません。

働いていた会社というのは、講談社とか小学館とか秋田書店とか、そういう大手出版社ではない。あくま編集プロダクションである出版社編プロがどう違うのかって……ざっくり言うと元請け下請けだ。出版社出版事業(今回だと青少年向けの漫画作りや商業展開)の企画をして、漫画家が作品のものを作って、編プロ雑誌本体を作って、その制作過程印刷所やデザイン事務所といった専門集団関係することになる。

イマイチ説明になってしまった。一般社会の例で説明する。民法でいうところの委託(準委任契約)に当たる。公共建築の分野でいうと、公共機関の建築技師が新しい建築物のマンガ絵を作り、建築事務所が基本設計~詳細(実施)設計をして、出てきた成果物を元に大手建設会社施工監理し、地元にある中小事業者が実際の土木建築作業をする。

自分が勤めていたのは、この例でいうところの建築事務所だ。受益者(国民=漫画読者)の希望に応えたい組織があって、そこから依頼を受けて動いている関係会社ひとつ。そういうアナロジーだ。

出版社との役割分担は、そこまで分離しているわけでもない。漫画編集者といえば、昔の手塚治虫ほかの自伝みたいに、漫画家とアツいやり取りをしているイメージがある。ああいう、企画経営制作現場の間にあるような仕事は、出版社社員が直接することもあれば、編プロ出版社(編集部)のオフィスを間借りして行うこともある。

前者の例だと、マガジンサンデーチャンピオンなどだ。コンビニ書店にほぼ必ず置いてあるレベル漫画誌。大手出版社総合職コース入社した人が、(編集取材制作、資材、宣伝マーケティング、総務経理人事その他事務)といった多くの部門ひとつである漫画編集部に割り振られて其処に居る。

後者の例だと、大手出版社が出している漫画誌でも、あなたが聞いたことのないやつもけっこうあると思う。そういうのは、編プロ出版社(編集部)の仕事を丸ごと請けて実施していることが多い。自分は、そういう会社で働いていた。職場自体大手出版社の中にあるが、いわゆる委託先の社員だった。別の言い方をすると、親雑誌に対する子雑誌関係

ほかの長文増田記事を見るに、あまりたくさん書けない仕様のようである。何文字までかは知らないが、文字制限があると思う。本当は何万字でも書きたいのだが、あくま自分が書きたいだけであって、あなたが読みたいとは限らない。一万字以内になるよう心掛ける。以下に、自分が関わった漫画家を2人だけ紹介しよう。最後に所感を述べて終わりにする。

その2人(A先生とB先生。どちらも若手)と私は、分水嶺のような関係追記;わかりにくい表現ですいません。ブクマカのBuchicatさんコメントのとおりです)だった。ある日、私が担当していた漫画家のA先生が新作の企画提案に来ていて、同じタイミングで別の編集者のところに持ち込みをしたのがB先生だった。その別の編集者が不得手なジャンルだったこともあり、A先生との話が終わった後で、私も一緒にB先生作品を読んだ。

その後、編集部責任者を交えた会議で、私が引き続きA先生の新作の担当者に決まった。新人であるB先生担当になる可能性もあったが、そうならなかったのは、今の漫画界の一界隈にとって幸運なことだった。



A先生について

A先生は、雰囲気が暗めだった。人間性まで暗いというわけではなく、心を開くと明け透けになるタイプだった。モードに入ると饒舌になる。

弊誌では、読み切りを何度か掲載したことがあった。アシスタント経験あり。小さい賞を取ったことがある。ヒット作はないが、若き漫画家としてはキャリアがあった。

画力が抜群だった。小学校中学校で、学習ノートフシギダネの絵とかをソラでゲームパッケージそのまんまに描く子がいただろう。とにかく天賦の才を持っていた。最小限の画量で、それでいて迫力と感情に溢れた1枚1枚を描く。そういう人だった。

難点は、マジメすぎるところか。少し前にやっていたアニメだと、チェンソーマンに登場するアキくんか(少し前……?)。とにかくマジメだった。いや、やはり『直向き』に訂正する。

A先生は、少年誌に見合わない重たいテーマに挑むことがあった。今でもそうだ。彼のマンガには『緩さ』がない。それもいいところなのだが。私は好きだった。はっきりいって。が、読者の傾向に合っているか微妙だった。

子どもの頃から漫画が好きだったらしい。中学生の頃のイラストを見せてもらうと、俄然キャラクターへの愛に溢れる作画を見ることができた。中学生らしい、プロには程遠いクオリティなのだが、しかし見ていて違和感がないというか、自然にくっきり入ってくる。

私という人間は、具体例で物事説明する癖がある。上の「中学生らしいイラスト」を別の事例で表現すると……「うるせ~!!知らね~!!FINALFANT ASY」(短縮URLhttps://x.gd/L5cc4)だろうか。以前、いつぞやかのid=pptppc2さんのブックマークコメントきっかけで元ネタを知ることになった。

あの時のA先生イラストは、ベルセルクセルピコだったと思うが、力強い表現だったのを覚えている。セルピコファルネーゼを抱きかかえて、

申し訳ありません 道案内を頼まれまして 少し席を外していましたもので」

と言うシーンの模写だった。

さて、そんなA先生だったが、ある時これまた重量級のテーマで描きたいものがあるという。先ほどの、編集部での新企画提案の話だ。

その際、A先生からプロットをもらい、私のデスクで拝見させてもらったところ……うちの雑誌では持て余しそうだった。作品の質が低ければ普通に打ち切りになりそうで、作品の質が高くても――弊誌の売上規模だと会社グループ全体の機会損失になりそうだった。私の前でパイプ椅子にかけているA先生は、不安げな面持ちだった。

内部の話で悪いが、例えば「甲」という雑誌亜流「乙」という雑誌があるとする。ビッグコミック(オリジナルスピリッツスペリオール)みたいな感じだ。この時、甲と乙に明確な上下関係があった場合、乙誌に掲載された漫画が甲誌に引き抜かれることがある。その際、甲誌の編集部から言われるのが、

「なぜうちの編集部に見せなかった?」

という意見だ。これは、ストレートに言われる場合もあれば、暗に言われる場合もある。だが、事前に上流の雑誌に見せていたとして、多くの場合玉虫色の返事があるだけだったりする。

話を戻そう。この時の自分は、編集部自分デスクのあたりでA先生次回作を見せてもらっている。確か缶コーヒーを飲んでいた。

自分としては、A先生マンガを弊誌に載せたいと思っていたが、先ほど述べたとおり、後ろ髪を引かれる思いもあった。社会派少年漫画というのは扱いが難しい。その作品が「あしたのジョー」の影響を受けているのは明白だった。「A先生であれば、きっと面白い作品にしてくれるのだろうな」という期待はあった。

うーん、大いに悩むところだ。どうしよう。思いあぐねていたところで、別の編集者から声がかかった。要約するとこんなところか。

「持ち込みに来た人がいる。私の専門じゃないので判断が難しい。門前払いにするレベルではないので、あなた判断を仰ぎたい。上の人間は今出かけている」

要するに、自分の専門外なので判断できないよ、と言っている。ここも会社なので、編集者の上には当然上司がいる。その人達がいなければ同輩に相談するのが基本だ(余談だが私は後輩だった)。こういう原則一般会社と変わらない。

その『別の編集者』というのは、儚い感じの純文系が得意なタイプだった。一番わかりやすい喩えは……『はちみつクローバー』みたいなやつだ。ああいうのが得意な人だった。

その時は、A先生との話が終わったら行くと告げた。それで、しばらくそのまま話を続けた。

「この作品はい意味で重たいねちょっと考える時間がほしい」

と言って、その日は解散した。A先生は、「お願いします!」と言ってパイプ椅子を立ち、そのまま帰っていった。いつもだったら喫茶店ご飯をおごっている。

A先生は、『いい子』だった。あまり感情は出さないけれど、人間に対する愛を持っている。そういう子だった。私が当時、A先生ご飯を奢って、彼がおいしそうな表情で食べている時、私は幸せだった。A先生幸福だと、自分幸福だと思えた。A先生漫画という手段で自らを表現している時、まるで自分もそれに劣らぬような喜びを得ていた。

ヘンな表現かもしれないが、例えば読者がA先生を褒めている時、自分A先生との区別がなくなっているというか。彼のことが、自分ことみたいに嬉しかった。これは愛なのだろうか。



○ B先生について

持ち込み部屋に行くと、別の編集者と、持ち込みに来た子が対面で座っていた(ちょこんと挨拶をしてくれた)。自分が座る席には作品が置いてあった。綴じられていない原稿用紙がある。ページ数にして30枚ほどだった。もっと多かったかもしれない。記憶あやしい

実際、B先生作品面白かった。コテコテの学園ものかと思いきや、登場人物それぞれに適度な制約があって、キャラクターも立っていた。これまでのキャリアを聞き取ったところ、作品雑誌掲載されたことがあるようだ。アシスタント経験もある。

絵の方は、自分がこういうのも大変失礼だが、上手な方ではなかった。どちらかというと、脚本や設定、キャラ作りが得手のように映った。当人情熱を注いでいる箇所はすぐにわかる。キャラ絵が有名漫画家の影響を受けているとか、キャラクター台詞回しがハリウッド映画風とか、背景や小物を手を抜くことなく全部描いているとか、そんな具合に。

光るものがある作家だった。これを見抜けないようなのはモグリ――そんなレベルで輝いていた。

私は作品を読み終えた後で、「ちょっと待ってね」と自席に戻り、少し残っていた缶コーヒーを飲み干して、思案を重ねつつ持ち込み部屋に戻った(どうするのが最良かわからないケースだった……)。

それで、テーブルではこういうやりとりをした。

私「イイ作品だと思います特にセリフ回しにセンスを感じます掲載ができるとかここでは言えないけど、話は通してみますね」

B「ありがとうございます

私「それで、担当はね……縁なので。あなたがするのがいいのでは?」

編「私よりもほかの人がいいと思いますもっと才能を引き出せる人が……」※小さい声で

私「いや、でも恋愛描いてるよ。エンタメだけどいいんじゃない」(こいつ、作家の前でアホなこと抜かしよって)

編「難しいです」

私「でもこれ、縁だよ」(意識が低すぎる……)

編「ほかの作家さんも抱えてるので。いっぱいいっぱいです」

私「わかりました」(トラブル回避のため後で編集長に説明しとこう)

B「すいません。僕の作品はどうなるんですか?」

私「後日連絡しますね。必ずしまから、それまでは他誌への持ち込みは待っていただけますか」

B「あの、はい。できればですが、早めでお願いします。一週間くらいでなんとかなりますか」

私「なんとかしてみます

作品のものと、作家プロフィールと、付属資料コピーを取らせてもらって、彼には外で缶コーヒーを奢った。ビル入り口まで送ったところまではいい気分だったが、正直、身に余る事態だった。

持ち込み作家の才能がありすぎるのも考えものだ。嬉しい悲鳴というやつ。誰が担当に付くかで今後の雑誌の売り上げに影響がある。重大な意思決定ということになる。

最悪、『進撃の巨人』の時みたいに優れた作家を逃してしま可能性がある。あれも、実際は諌山先生門前払いではなく、週刊少年ジャンプ担当が付くか付かないか微妙ラインだったらしい。それで、誰が担当になるかを押し付けあっている間に諌山先生が他雑誌に持ち込んでしまった、という話が業界団体公的飲み会で囁かれていた。



○ その後~

B先生についてだが、一週間後に担当編集が決まった。「別の編集者」でもなく私でもない。当時、若手のひとりだった20代の子が任されることになった。編集部トップを交えてB先生原稿コピーを読んだのだが、「若い感性が光る。年齢が同じくらいの人と組ませる方がいいのでは?」という結論になった。

その20代の子は、上の組織からこっちに出向してきている子で、いわば武者修行の身だった。一流大学出で、本社プロパー社員。いわゆる総合職である

最初は、私に選択権があった。B先生担当になる道もあった。だが当時の私は多忙であり、月に何度も会社に寝泊まりするレベルだった。新人は抱えるべきではない。しかし、才能のある子だから迷いがある。

A先生のこともあった。彼のあの作品を世に出してやりたい。もっと有名にしてあげたい。そんな想いがあった。

私が悩んでいるうちに、例の20代の子が手を挙げたのだ。私としても、彼のやる気と知性と直向きさは買っている。諸手を上げて賛成した。

今思えば、正しい選択だった。もし私がB先生担当になっていたら、面白い恋愛エンタメを楽しめる読者の数は減っていただろう。これでよかったのだ。

以後のB先生は、例の持込漫画ブラッシュアップを続けた。翌年には、晴れて弊誌に第一話が掲載されることになった。さらに以後は、担当編集とともに二人三脚で躍進を続け、イケイドンドンの勢いを保ったまま、一度も息切れすることなスターダム上り詰めた。今では漫画家として世に知られている。

一方で、私が担当を続けたA先生は地道な努力を続けた。

上で挙げたA先生の意欲作は、読者層に合っていなかった。それでも、高い画力シナリオ構成の上手さがあったのだろう。その意欲作は、連載期間を積み重ねる度にファンの数が増えていった(業界的には、Amazon第一巻のレビュー数が人気の代替変数になることが知られている)。

今では、A先生は親雑誌で連載を勝ち取るまでになった。去年だったか。彼の作品コンビニ立ち読みする機会があったのだが、やはり突き抜けた画力だった。週刊連載であそこまでの画力というのはまずない。



2024年現在、私は東京を離れて田舎暮らしている。地元町役場Uターン就職して、実家農業を手伝いながらスローライフに近い生活を送っている。

実は、編集者だった当時、働きすぎて病気になった。ある日、下腹部の辺りに違和感を覚えて、血の塊のようなものが血管を這っている感覚があった。病院に行くと、「遅くても明日中に入院しなさい」という医者から指導があった。

それなりに重い病気にかかってしまった。一応は死亡リスクもある。数か月ほど入院した後、どうしようかと考えて、考えて、考えて……編集部に復帰後は、労働を最小限にしつつ転職活動スタートした。

A先生については、幸いだった。彼の意欲作とは最終回まで付き合うことができた。私が退院した後、無事完結を迎えることができた。あしたのジョーに比べればハッピーエンドだった。

入院中に、A先生とB先生がお見舞いに来てくれたのを覚えている。ほかの編集仲間も来てくれた。A先生は、テンションが低めで、何を考えているのかわからないこともあるのだが、人間への基本的な愛というか、思いやりがある人だった。

もう40才を過ぎている。はてなユーザーの中では平均的な年齢か。思えば齢を重ねたものだが、当時の日々は今でも夢の中に出てくる。

若いから編集者をやってきた。身体を壊さなければ続けていたのかというと、多分そうだろう。でも、今の生活も悪くないと感じている。自分語りはここまでにして、締めにしよう。

もしあなたが、Webでも紙媒体でもいい。気になる漫画作品を見つけたとする。面白いものを見つけたと感じたら、ひとまず買ってみるのがいい。Webだと1話単位で売っている。

ひとかどの漫画家というのは、自らが産み出すモノを本気で高めにいっている。あなたフィーリングが合ったのなら、ひとまず1巻だけでも読んでみる方がQOL高まると思う。ハズレを引くことはあるだろうが、アタリだってちゃんとある人生は運試しである

2024-02-08

一流企業新卒内定者に占める低身長男の割合マジで激減してる

なんかモロにコミュ力採用二次作用って気がして苦笑したが、同時に、女性採用も低身長が段々と駆逐される流れになりつつあってビビる

自分の周りの一流企業20代総合職女性、本当に高身長多すぎるわ

2024-02-07

anond:20240207195308

自分観測範囲内で一流企業新卒内定者に占める低身長男の割合マジで激減したのはなんかコミュ力採用二次作用って気がして苦笑したが、女性採用も低身長駆逐される流れになりつつあってビビる

自分の周りの一流企業20代総合職女性、本当に高身長多すぎるわ

2024-02-04

anond:20240204115445

女子差別撤廃条約批准しないといい加減マズいが、本気で女子差別撤廃する気なんかないか

建前だけで実効性はないように作ったものから

結局総合職一般職に分けて男子は全員総合職だけど女子は数人の建前要員以外は一般職しか採らない、

建前要員の女子総合職男子と同じ扱いはせず年食う前に自主退職に追い込む、という運用が続けられた

2024-02-03

見た目が馬鹿そうなんかな

なんか第一印象馬鹿だと思われることがすごく多くてモヤモヤする

職場以外で出会ったおっさん世間話するとき、「太宰治っていう昔の有名な作家がいて…」とか「イスラエルユダヤ人の国で…」みたいなこといちいち言われてさあ

いや別にいいんだけどそれぐらい知ってるよ、

ドヤ顔で「君は知らないと思うけど」みたいな感じ出されても

そんで仕事何やってんの、って話になって答えたら「なんか専門学校とか行ったの?」とか聞いてくるし

いや総合職なんだから四年の大学出てるよ!

女が現場肉体労働してるケースの方が少ないじゃん……

で、例えばそのとき私が彼氏といた場合彼氏には「知ってるやろ?(笑)」みたいな感じで話してるのもムカつく

ほんと別にいいんだけど、「男とは趣味とかニュースの話できるけど女は無学だからできない(だから、いちいち俺が教えてやらないといけない)」っていう発想がムカつくんだよ

私が男で同じことされたら舐めてんのかこいつってすごいムカつくよ、なんで女にならできるんだよ

あーーー腹立つわ、まあ年収私の方が良いか別にいいけどな?

中小企業管理職ときで偉そうにすんなよおっさん(笑)


やっぱこの手の話は比較的反応貰えるね

全然全部嘘だけど

私ただの服屋のバイトだし

2024-01-30

anond:20240129200644

まずは自社の女の先輩はどうなのかリサーチがいいと思う。プライベート踏み込むんでいまどき難しいが。

結婚20年目↑はさすがに男女の出会い方や社会の風潮が変わりすぎたから参考にならなさそうだけど、

結婚7~8年目未満くらいのカップルなら現在40代とかでも参考にはなるんじゃないかな。

社内婚か、一定年齢以上の女性がいない(退職してる・総合職じゃなくなってる)とかが判明しちゃうと辛いところだが…。

2024-01-29

マッチングアプリですり減っている25歳女

⚫︎社会人1年目(理系修士卒)、全国転勤アリの総合職

⚫︎158cm/48kg、顔は下の上〜中の下くらい

⚫︎恋人いない歴=年齢のままアラサー突入してしまマッチングアプリインストールしたのですが…

戦い方を教えていただけないでしょうか…?

共働きができて将来性がある!とか高学歴!とか理性的でどちらかといえば穏やか!とかは、もしや女性場合だとディスアドバンテージなのでしょうか…

2024-01-21

学歴フィルターが有能な本当の理由

人事の体裁を傷つけず円滑に採用が進むのは表の理由

この門前払いシステムが有能な本当の理由は、本当にやる気があって門前払いに納得出来ない奴は自分から様々な手段を使ってなんとか組織に潜り込もうと勝手アクセスしてくる点にある。

頭の物差しを測って切り捨てるだけではなく、切り捨てた中から激しく光るものを持ってる奴は自分から勝手に名乗り出てくるシステム

うその時点で営業マンとしては十分な資質を備えているし、こういうタフなタイプは今時の純粋培養辟易してる様々な部署からヒキが強い。

これはうちの話だが、東京私大熊本支社にたった1人しかいないOBを探し出してアポを取り熊本へと向かいその熱意に感動した熊本支社の管理職支社長経由で推薦出してリク採・フィルター全部すっ飛ばし採用ルートに乗せて総合職採用したことある。

恐らくバブルの頃まで遡っても、そのOB以来となる大東亜クラス大学から総合職採用になった。

普通に旧帝早慶の子に負けない熱意で頑張ってるよ。

2024-01-19

anond:20201204234440

社員全員大卒だけど平均的な40歳総合職年収750万円くらいしかいかない都心企業勤めてる。

駒場とか笹塚とか茗荷谷実家で生まれ育ったみたいな同僚や上司がことごとく埼玉県内に家やマンション買ってるの見て

「二代も三代もステータスを維持するのは難しいことなんだなあ」

と思った。

まず就職失敗してるしね。

「チミィ、それは騎乗位の空論だよ」

新卒2年目の女性総合職です。

取引先の部長さんとのメールで「騎乗位の空論」と言った表現が良く出てくるのですが

ビズネス世界では普通に使われるのでしょうか?

教えてあげた方がいいのでしょうか?


ご教示よろしくお願いいたします。

2024-01-18

anond:20240117212839

一般職総合職という分け方をしている企業なら、あるにはあるが、ただそういう企業原則として一般職には高難易度仕事やらせないようにしてるので、パっと見のパフォーマンスが本当にそうなのかは怪しいところでもある(簡単業務をてきぱきこなす人当たりの良い女性>難しい業務をウンウン唸りながらちょっとずつ確実に進めていく男性 ていうことにしていいの? 的な)

業界団体自分たちのための職業訓練大学を作れば解決だな

anond:20240117162333

上記増田見て思ったことを適当に書く。


職業毎に適性が違うんだから学問するために作られた既存大学を下手に弄るより、業種毎に専門大学作って入試から職業適性選別しなきゃダメでしょ。

大学職業訓練校扱いするってのはそういうことだよ。

で、真っ当な人材が欲しいなら求める側が何を求めるかを明確に定めてもらわなきゃダメなんだけど、それ出来てる企業なんかほとんど無いでしょ?

じゃなきゃいまだに「総合職」なんてクソ分類が幅効かせてないんだよ。

求める側が「なんかこう良い人材を頼む」みたいな雑な求人しか出来てないじゃん。

そんなのに真っ当な人材提供できる職業訓練校なんか作りようがないよ。

これから先半世紀は売り手市場が続くんだから、もうそろそろ求人側が考え方改めないとどんどん人材確保が難しくなるよ。

2024-01-17

anond:20240117080654

席が空いているのは、若い男性の多くがそれらの仕事忌避しているからだと思う。

「キツいから」という理由以外に、男女平等なのだから女性もやってほしいと思っているから、というのもあるのではないか

総合職女性を増やしていくために、自分総合職にはならないという男性も多い。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん