「組織論」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 組織論とは

2021-06-02

東京五輪意思決定

五輪開催をするか否かの意思決定に関して、日本社会進化経済学でいうところのロックインの状態に陥っている。

日本の歴史において、国内ロックインの状態に陥ったことは度々ある。その度に日本を動かしたのは「外圧」であった。

今度はどうなるか、組織論研究者としては目が離せない。

2021-05-13

高学歴ホワイトカラー軍団日光猿軍団では組織論がまったく異なることに気が付くまで10年の歳月を要した

2021-05-03

「失敗の本質」を読んであとに、日本コロナ対策を見ると失望しか

失敗の本質日本軍組織論研究 (中公文庫) 文庫 – 1991/8/1

戸部 良一 (著), 寺本 義也 (著), 鎌田 伸一 (著), 杉之尾 孝生 (著), 村井 友秀 (著), 野中 郁次郎 (著)

敗戦の原因は何か? 今次の日本軍戦略組織面の研究に新しい光を当て、日本企業組織に貴重な示唆を与える書。ノモンハン事件ミッドウェー作戦ガダルカナル作戦インパール作戦レイテ沖海戦沖縄戦という大東亜戦争における6つの作戦の失敗の原因を掘り下げ、構造問題と結びつけた日本組織論金字塔

何もかわってないと失望ばかりしていては何も解決しないので、どうすればいいのかを考えたい

といっても自分が読んだのはこっちのほうです

「超」入門 失敗の本質 日本軍現代日本共通する23組織ジレンマ 単行本 – 2012/4/6

鈴木 博毅 (著)

失敗1 曖昧戦略

戦略を決める

まずはこれ。

戦略の失敗は戦術では取り返せません

どうやってコロナ収束させるのかのグランドデザイン必要

といっても、そんなのワクチンしかないよね

まりワクチンいかに早く全国民に接種させるか

これを最高の優先度にして全ての計画を立てる

まあ、オリンピックとの優先度をどうするのか、これを決めて宣言することが大事だよね



っていうか、これだけだよね

やるのって

2021-02-18

隠蔽改ざんニッポン

はやりのクラブハウス組織論とかマネジメントとか意識高い高い系のやつにROMったり参加したりしてるんだが、

総務省の件とか、年金情報流出とか、曙ブレーキの件とか、隠蔽改ざんニュース話題も取り上げるわけよ。

そしたら気づいたんだが、中小企業より大手、ヒラより経営層のほうが隠蔽改ざん理解を示す傾向がある。

「まーいけないことだけど、しょうがないよね」「そういうの大なり小なりどこもやってるでしょ」「バレた時点で駄目だよな」

みたな感じね。

日本ってこんな国だったけ

2020-12-19

anond:20201219004424

韓国中国は、国が全面サポートしてるから

日本は、経済産業省にもう半導体部門もなくなった。


アメリカオースティンのように、半導体設計者と企業が集まる場所と、人が企業間を行き来する必要があったのだろうか。

サムスンオースティン事務所構えて、コミュニティの一員になり、技術を学べたのが大きかったのかも。


なんにせよ、工場は建てられたけど、設計するためのソフト国産できなかったし、測定器もハイエンド国産できなかった。

スマホは端末出る前のAndroid OSのプレリリースGoogleから提供してもらうのに億単位お金必要で開発費がそれで飛んで行った。

そのくせアメリカ企業より提供される情報が少なかった。

開発期間が短くなる&情報が少ないか最適化もできない、開発費も半分以上がOS代が占めるとか、そりゃ負ける。

アメリカコミュニティに入れなかったから仕方ない。


Appleは色んな会社契約で縛って技術引き出されてしまっている。

配線、電源その他いろいろ物理限界に挑戦するのに、投資も人もかかるわりに、うま味の少ない部品開発を日本押し付けられてしまった。

飛行機もそうだが、どういった部品を作ればいいのかという方向性が、最終製品によって違うから振り回されることになる。

インテルですらモデム採用されなくなったら事業売却するしかなかった。


車は初期の段階から入れたからなんとかなっているが、飛行機宇宙用品になると、

システムが巨大すぎて、どういう部品を作ればいいのかすら検討できていない。


あとはアメリカ企業企業間で手を取るが、日本企業間で競争するだけで終わってしまった。

大学半導体物性は教えるが、ロジックICの作り方は教えない。

一応、ウェーハ流してICを作るのはやっていたが、産業界から切り離されたところでやっていたので、テストチップの域を出なかった。

ヘネパタより下の設計大学でもできなかったから、高度なOSも作れないし、アプリケーションからIC必要機能フィードバックもできなかった。

結果、ハードは買ってくればいいとなり、ソフトウェアもアメリカ組織が作ったライブラリ実装するだけになった。

人も金も組織論もシステム論も足りなかったんだな。

2020-11-15

anond:20201115211331

しらんけど、リモートワーク指南書にとどまらない普遍的組織論みたいなものの精髄が記されてるから「みんな読め」って言ってるんじゃないの?

まあその本を読んだことない上に記事も読んでないかマジでしらんけど

俺はそれくらいの斟酌は秒で出来ちゃうお利口さんだぜ

よって無駄に怒りが湧いてくることもないのさ、フフッ

2020-10-21

こんなもの

政治的リソースを食われるの、本当にムダだよなあ。

野党が騒ぐほどに、いか些末な問題かということが浮き彫りになるだけ。

立民、学術会議の成果検証へ 組織論ただす自民に対抗 | 2020/10/20 - 共同通信

https://this.kiji.is/691225323495507041

2020-08-18

組織論で有名な

軍人の4つのタイプに分類すると、有能な怠け者は司令官、有能な働き者は参謀無能な怠け者も連絡将校か下級兵士くらいは務まる。

 

無能な働き者は銃殺するしかない。

 

これと

ピーターの法則

能力主義階層社会では、人間能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能中間管理職になる。

時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員地位に落ち着く。また、有能な平構成員無能中間管理職地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能人間で埋め尽くされる。

その組織仕事は、まだ出世余地のある人間によって遂行される。

 

この組み合わせだと能力の極限まで出世した中間管理職はみな怠け者で居るしかないなw

2020-08-09

anond:20200808233303

組織論マネジメント原理原則くらいは知っておいたほうがいい。こうやればうまく行くという銀の弾丸はないが、うまく行っている組織共通点とかは参考になる。学ばないリーダーが多すぎる。

2020-07-08

anond:20200708001036

命の選別をしないなんてことは、ありえない。

トリアージなんて、まさに助ける側が助けられる者だけを助ける行為であるし、必要があるから行うのである

緊急事態の時は組織論重要視され、組織が生き残るために個人価値組織にとって必要であるか?という基準だけで評価される。

医療関係者に優先してマスクを配布したり、PCR検査を受けさせたりしたのが、それにあたる。

平等を語ることが出来るのは、余裕があるからこそだよ。余裕がない時は当然弱者から切り捨てられるのが普通である。そのような立場になった時は組織の中において強者になれなかった自分を恨むしかいね

からこそ自分弱者だと感じているのならば、その状況に甘んじる事なく強者になるための努力をするべきである。わかりやすく言えば障害者であっても大金を持っていれば強者になることが出来るのだ。

愚痴っているだけの弱者は見苦しいね

2020-05-08

[]2020年5月7日木曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
0010515355146.245
019315922171.251
02709624137.556.5
0342170840.724
041385265.546
0525164165.627
0632160050.025
0761490480.458
08110918883.540
09121960779.448
101371222489.250
111341043577.944.5
121701152867.834
131711421883.150
141731240171.743
151791113862.237
161721345578.240
1715518396118.746
181721256673.135
191571153673.549
201171166899.751
211251015681.245
2211616522142.466.5
2313620635151.740.5
1日278625727992.344

本日の急増単語 ()内の数字単語が含まれ記事

PCT(6), リモートワーク(11), 新型コロナ(23), 感染者数(11), 休業補償(6), 緊急事態宣言(27), コロナ禍(9), 昼間人口(4), ガンダムビルドファイターズ(3), 組織論(4), 布マスク(4), 早見(3), PCR検査(21), GW(29), 解除(36), 陰性(16), 病床(11), プリン(11), 維新(14), 知事(13), 都道府県(10), 神奈川(8), 報わ(12), テレワーク(23), 大阪(34), 陽性(20), 自粛(86), 不況(10), クラスター(12), 研修(10), 隔離(29), 接触(21), 降り(17), リモート(16), コロナ(200), 在宅(15), 東京(75), 要請(15)

頻出トラックバック先 ()内の数字は被トラックバック件数

(タイトル不明) /20200507164732(27), ■男性役割から降りても救いはない /20200507171805(21), ■インフラへの感謝もして! /20200507124036(15), ■技能実習生風俗アンフェアネスに対する選択について /20200507012523(15), ■GWに何をしまたか /20200507083808(12), ■コロナ!!!まだ行かないでくれ!!!!(追記 /20200506181502(10), ■ /20200507084020(9), ■アニメ全話見たとか言われても俺はどれも見る気ねえからOPEDだけレビューして欲しい /20200505133956(9), ■絶望ポルノに浸ってろ! /20200507081236(8), ■ビオレママになろう /20200507130103(8), ■子供作った人間ってなんで急に偉そうになるの? /20200507220523(7), ■ /20200507070321(7), ■ /20200507144222(7), ■プロレスアニメ /20200507172039(7), ■生まれ意味の落ちつけどころ /20200507210600(7), ■自己破壊楽しい /20200507161441(6), (タイトル不明) /20200507101150(6), ■煽り抜きで「犯罪者男性だらけな理由」を知りたい /20200507082746(6), ■お前ら結局今どんな感じなの? /20200507113419(6), ■はてな匿名ダイアリーを始めてから2年がたったので引退します。 /20200506230116(6), ■オナニー以外で /20200507150941(6)

2020-05-07

anond:20200507074938

全く技術なしってのはともかく、技術ばかりに傾いた結果報われないポジになりそうになってきたおっさん

組織論心理政治時間を傾けるんじゃないですかね?

本来はとんがった技術を作るのを報われないポジにしたその上が悪いんだろう。

で、じゃあ自分がその上になるわ。というのも一部あるだろう。

anond:20200507074235

最初の3年は」ってことはそれを超えて「政治組織論で」美味い立ち位置を見つけたらそれ以上いらんってことでしょ。

少なくともとんがった技術に全力を傾けると政治論で報われない。

技術そこそこ政治そこそこでおいしい立ち位置いかんと報われんのよ。

とんがった技術こそ報われるってのはファンタジーよ。

とんがった技術に「時間を全力を傾け」「政治に気を払わない」ってのはほかの奴の政治でチンカスみたいな立場にやられるってことでしょう。

anond:20200507073849

だんだんそれがわかってくるから組織論心理政治を学んで「自分が報われる場所に移ろうとする」んじゃね?

そうして技術空洞化して、いい技術ねーかーとはい回るゾンビばかりの社会なのが日本

若い頃は、技術技術技術エンジニアだった人が

おっさんになるとだんだん組織論とか心理学とか政治とか

そういうふんわりした方向にシフトし出す現象に名前をつけたい

2020-04-15

anond:20200415011503

国家としての組織論としては次世代が生まれる事は正しいことで、次世代を生まないことは組織にとって悪いことだと思うよ。

産めない人がいる分、産める人にはバンバン産んでもらわんと人口減少で組織が維持出来なくなるからね。

そこに産めない人の気持ちなど関係ないよ。

2020-04-02

anond:20200402190752

プログラミング思考の方がどちらかというと大事

組織論にも繋がる部分がある

しらんけど

2019-12-12

anond:20191212020740

ほかのリベラル的な「運動」緒論(こちらの場合子供を盾にするかどうかは単純に運動組織論における是々非々による)と違って

環境問題年金問題などの世代間衡平って「子供(≒未来世代)が大人(現生世代)に物申す」って構図がまさに倫理学的な考察を複雑かつ困難にする核心の要因だから

後者を「まーた左翼がなんか言ってる」というのは、問題を見誤ることになるよ。もちろん、思想史的な観点に興味がない(≒未来世代から如何なる歴史断罪を受けることも甘受することを引き受ける)というのならその見識は理解するが、あまり納得はしないね

2019-10-27

同じような人間同士が集まるほうが幸せだよね

組織には多様な人間必要って言うけど、そこで少数派になった側が生き延びるためのコストは誰も自分から払ってくれないんだから組織論なんてゴミみたいなもんだよね

同類だけ集めるのがベストマスト

2019-09-28

自衛隊から合理的組織運営ノウハウって情報共有してくれないのだろうか

企業でも組織論に、米軍採用している内容について書かれることがある。

では自衛隊では?

それなりに合理的に動いているはずである。また日本特有ノウハウもあるはずだ。

2019-07-20

給与上げたいから何頑張ればいいですかと経営者さんに聞いたら説教

僕は中小SIerで働いているSEだ。人月商売で他社に常駐しているあの感じだ。

僕は仕事上のコミュニケーションには自信があるし、最新の技術を追うのも好きだ。

大体アサインされたプロジェクトでは気づいたらリードエンジニアになっているし、他社の同年代SEと比べても大体自分が頼りにされる。お客さんからしたらSIerから派遣されると「あの若いSEさん当たりだったね」って感じだ。

ただ、そんなに上昇志向はない。だって常駐先の仕事だし自分会社のことでもないのにやる気がそこまで起きない。

ほかのプロジェクトに使えそうな再現性のある知識はしっかり勉強するように心がけている。

出来れば残業したくないから定時内で終わらせるよう頑張る。終わんなければ普通に残業する。でも要領いいからわりと残業時間すくなく行けている。

ハングリー精神はないけど与えられたことはきっちりこなすよねってタイプ。なはず。

常駐先のスクラムマスターにもそういってもらえたからたぶん間違っていない。

MARCH卒で入社して4年目。給料は額面26万手取り21万。賞与は夏は手取りで40万届かないくらいだった。

年収換算で380万円前後といったところだ。

残業もそんなにしないで済んでいるしパワハラもない。多くを求めなければまずまずの環境だと思った。

そんな僕でも結婚したい人ができた。

そうなると話は違ってきて多くを求めたくなる。

東京生活するならこれじゃあ全然足りない。

結婚を見据えて二人で住む家を借りようと都内の1LDK10万円くらいでさがす。

いいとこ見つけたけど、契約者が僕一人では審査は通らない。

結局連名契約することでどうにか住む場所を確保しようかと思っている。

しかし、これをきっかけに改めて自分手取りの少なさを思い知った。

考えてみれば21万なんてその辺の新卒一年目がちょっと残業しただけですぐ超えられちゃう金額だし、

金融系の営業だったらそれこそすぐに追い抜かれている。

悲しくなった。

人生で初めてハングリー精神を持ち出した。

どうにか給料を今の会社で上げたい。

せめて月収30万ほしい。

転職サイト登録した。丁寧にスキルセットを書いた。

オファーメールバンバン来る。450万以上ほしいですって書いてもバンバンくる。

自分市場価値としては450万以上求めてもいいのかなって判断した。成長産業だしね。

転職が近道かなともっているけど恩や義理もあるからできれば留まりたいなと思っていた。

今の会社給料スキルシートと業績で判断される。

それがわかっているからその項目を強化すればいいかなーって思った。

業績は人月商売からそんな簡単に単価って変わらん。

からスキルシートを埋めようガンガンできることを増やしてこう。

よっしゃ!これで上がるっしょ!

そんなテンションだったけど、もしかしたら考えが違う可能性があるかなっておもった。

努力の方向が間違っていた場合、そんなつらいものはない。

そんなことを考えている折に、経営者さんと話す機会があった。そこで、

給料あげたいんすよー。そのためになにすりゃいいっすかね。」

って聞いた。

上にかいた「僕は今、業績とスキルシートで決めているんですよねだからスキルシート埋めるように頑張ろうかなって思っているんすよ。」

みたいなことを話した。

てっきり「おお!ええやん!!今なら○○とか頑張るとええんちゃう??ハングリーなの好きやで」

みたいなの想像してたら

給料上げるために働くんじゃない。

昇給のためにつけるスキルは浅い。

仕事をがんばっていれば自然についてくる。

・どれくらいの昇給を望んでいるか知らないけど、できないくせに求めるやつは嫌いなんだよね。

スキルシートが正ではなく、できることが多い奴が給料高くなる

・だいたい去年たくさん業務外の仕事を振って範囲広げるチャンスを与えたけどなんもやらんかっただろ

・君のことは高く評価していることには変わりない

・ただ、努力の順番を考え直せ。

と言われた。

業務外のことなんてだれが好き好んでやるんだよ…

仕事趣味じゃないんだぞ…

だいたい僕らはITスペシャリストかいうけどIT仕事効率化しようねって仕事じゃないか

効率化って最短ルート目標を達成することでしょ。

そうなると人生生き方としても目標にむけての最短ルートで走りたいじゃん?

その最短ルート聞きに行ったらこれだもんきっつー。

もっと人材を大切にしてくれると思っていたのに「そういう考え方のやつ嫌いなんだよね」とまで言われたのも結構ショックだったな。

人間ある程度承認欲求はもってていいと思うんだ。

IT人材バブル市場だけど、こんな僕を拾ってくれた会社から大切にしたい。

そんな気持ち大卒すら少ないしょぼい会社で頑張っていたけど、気持ちが切れてしまった。

受託ばっかりのSIerでいつまでもウォーターフォールにこだわってるアホは沈めばいいと思う。

そんな会社風土を変えたいなって思いながら組織論とか開発手法とか勉強してた。

でも、いつまでも古いやり方やって、変化が嫌いな人材囲っていればいいと思っちゃった。

経営者さんの考えとしてはいろいろモダンに変わっていきたいみたいだけど無理かなって思っちゃった。

中小企業なんて経営者人徳があってこそだと思ってて、その人と価値観があわないことが発覚したから仕方ないかなって。

制度使って会社の金で資格とって今のプロジェクト成功に導いて、その実績をもとにとっとと転職するしかないという結論に至ってしまった。

2019-07-07

もしも童話「おおきなカブ」がITデスマプロジェクトだったら

渋谷雑居ビル

ホワイトボード前に置かれたパイプ椅子イヌネコネズミ一触即発雰囲気で座っている。

扉が開き、慌てた様子の青年が入ってくる。

孫「お疲れ様です、すいませ――」

ネズミ「遅えよッ!!」

ネコ「!!」

イヌ「……ネズミさん、怒鳴るのはやめましょうって……」

ネズミ「……チッ」

孫「あの、本当、すいません。11からって、皆さんにお約束してたのに……」

イヌ「ま、まぁ。とりあえず、ミーティングの報告をお願いします。もう2時間も押してるんで」

孫「は、はい! すいません、ではこちらの資料を…… あっ」

イヌ「どうかしましたか?」

孫「印刷した資料が1部たりなくて。……じゃあ、はい! 僕のは大丈夫なんで、業務委託の皆さんで、どうぞ!」

ネズミ「ッ……!」

イヌネコ「……」

孫「はい、では皆さんお手元に資料ありますかね、お疲れ様です!」

ネズミ「……」

イヌネコ「……お疲れ様です」

孫「えー、先ほど今回の、【大きなカブ引っこ抜きプロジェクト】の遅延に関しまして、業務委託の皆さんからいただいたご意見も踏まえて、事業責任者であるお爺さんお婆さんと、今後の打ち手について協議してきました」

イヌネコネズミ「……」

孫「そこで、えー、結論ですが、カブロンチ期日は絶対死守したいということで、8名の派遣社員の増員が決まりました!」

ネズミ「は?」

孫「海外からオカメインコが8羽、パスポート関連の手続きが終了次第、このプロジェクトジョイします!」

ネコ「え、えぇ……!?

イヌ「あ、あの、それって……確認なんですけど、そのオカメインコたち当然、GIT(ぐいっと抜く)操作や大作物収穫の経験はあるんですよね!?

孫「いえ、実務レベルでは無いそうですが……ただ全員、野菜チップスをついばんだ経験があると聞いています!」

ネズミ「……は?」

孫「ついばんできたのは、レンコンニンジンカボチャサツマイモなど、かなり多くの根菜だそうです! そういった経験があるのでこの現場でも――」

ネコちょっと、いいですか!? これって、大きなカブの葉を真横に引っ張って抜くことを目的としたプロジェクトですよね? 根菜の扱いは関係ないですし、そもそも鳥類の方では私たちの引っ張り方と全く噛み合いませんよ!?

孫「まぁ、それはそれで……」

イヌ「あの! 孫さん、僕らの報告書ちゃんと読んでました!? 人員を増やしたところで意味がないどころか、全くの逆効果ですよ!?

ネコGIT(ぐいっと抜く)操作に慣れないお爺さんやお婆さんが不用意なプッシュプルを繰り返したせいで、コンフリクト解消に無駄時間を取られたのが遅延の主たる原因って……私、書きましたよね!?

イヌふたり現場から離れてやっと作業がまともに進み始めたところだったのに……! 孫さん、今からでも増員を中止できないんですか!?

孫「それは、CTO(超とんでもないお偉いさん)であるお婆さんが判断したことなので、私ではどうにも……」

ネコ「そんな!」

孫「CEO(超えげつないお偉いさん)であるお爺さんもすでにアグリーなんですよね。ですのでここからは、増員を前提とした話し合いを――」

ネズミ「お前マジで……いいかげんにしろよなッ!!!

孫「!!」

イヌネコ「……!」

ネズミ「お前ら上の奴らの無能な指示で、俺はもう何週間も嫁や子供たちに会えてねえんだよ! どうしてくれんだよ、アアッ!?

孫「そ、それは、本当に申し訳ないと思って……」

ネズミ「もうあんたの心の込もってない謝罪は聞き飽きたんだよッ! 何度も何度も気分で方針変更してきてよぉ! 一度たりとも、上手くコトが運んだ試しがねえじゃねえか!?

ネコ「……」

イヌネズミさん、落ち着いて……」

ネズミイヌネコも覚えてるだろ!? 爺さんがウォーターホール方式(水をかけてから引っ張る)でいきたいって言ってたのに、しばらくしたら『必要な水量の見通しが立たず、そもそも濡らしても抜きやすくならないと判明した』とか言い出したよな!?

孫「それは……」

ネズミ「そしたら今度はアジャイル方式とか言いだして、通りすがりの奴らつかまえて1人ずつ引っ張っらせては感想聞いてたよな!? 一体ありゃぁどういう了見だ!? 全員で引っ張っても無理なのにちょっとずつ引っ張って抜けるはずがねぇだろ! アホか!?

孫「あれは……」

イヌそもそもあの時、プロジェクトの誰ひとりとしてアジャイルを正しく理解してなかったですからね……」

ネズミ「そんで挙げ句の果てにティー組織でいくとか言って、プロジェクト完全に停止させて、うすら寒い理念研修ばっかり増やしてよぉっ!? そのくせ納期は死守しろ死守しろって、頭イかれてんのかよ!?

ネコネズミさん、と、とにかくいちど落ち着いてください……!」

孫「……確かに方針の変更は何度もありました、ですがすべてお爺さん、お婆さんと時間をかけて議論した上で、学術的にもエビデンスがある方式への、理論的なピボットで――」

ネズミ現場が誰ひとりその理屈理解できてねえんだよ!!」

孫「り、理解できないなら勉強していただかないと……私は大学院で専門的にデザイン思考組織論、統計学を学び、その知識を前提としてお爺さんとお婆さんと協議した上で……」

ネズミ「お前みたいなのが一番タチが悪いんだよ!! 上司屁理屈洗脳されやす純粋まっすぐバカ傀儡になって中間管理やってるから、いつまで経っても末端を使いつぶすデスマがなくならねぇ!!」

孫「そ、そんな……!」

ネズミ「お前のゴールは現場のご機嫌とってさっさとカブ抜いて、その成果を持って別プロジェクトか他社へ異動することだもんな!? 本心普段言動から透けて見えてんだよ!! お前、そんなんで本気でこのプロジェクト成功させる気あるのかよ!?

孫「そんなつもりは、毛頭……!」

ネズミ「あーあ。やってらんね。もうこんなプロジェクト今日で終わりだ。これ以上の契約更新なんかするかよ! な、イヌネコもそうだろ!?

イヌネコ「……」

ネズミ「……? どうした、お前らもこの際、本音を――」

イヌ「……勝手に、僕の本音を知ってるかのようなこと、言わないでもらえますか?」

ネズミ「え」

ネコ「孫さん、オカメインコさんたちが来るまでに座席表が必要ですよね? 私が作っておきますね!」

孫「……え。いいんですか?」

ネズミネコ!? お前……!」

イヌ「そういえば孫さん、さっきいただいたこ資料、すごく綺麗にまとまってて素晴らしいですね。後半からほぼ空白なのも、余白を活かした高度なデザイン性を感じます

孫「え、意図してなかったけど、ありがとうございます! 実は学生の頃は、デザイナースペシャリスト志望で……」

ネズミイヌ……!?

孫「……あ! すみませんそういえば!」

イヌ「? どうかされましたか?」

孫「本当にすいません……実はこのあと、合コンがありまして……」

ネズミ「……は!? お前、俺の話を――」

ネコ「まぁまぁ、この話の続きは後日、ってことで!」

ネズミ「ちょ!?

イヌ「そうですね、次のミーティングカレンダー入れときますね!」

ネズミ「お、俺の話を……」

孫「それじゃ、本気でやばいんでそろそろ失礼します! ……あ、ネズミさん、契約更新必要ないということなので、デスクの清掃だけよろしくお願いします〜、お疲れ様です!」

イヌネコお疲れ様で〜っす!」

孫、あわてて部屋を去る。

ネズミ、怒りに震えてイヌネコにらむ。

ネズミ「……お前ら、こんだけひどい目に合わされても、組織側につく気なのかよ!?

イヌ「何か勘違いしているみたいだけど…最初から僕は、この組織や進め方に一切、不満はありませんよ」

ネコ「ええ、私も」

ネズミ「は……? こんなグダグダの遅延プロジェクトに、不満がないわけないだろ!?

イヌ「いや、大規模な遅延プロジェクトからこそ、ですよ。このプロジェクトロンチが伸びれば伸びるほど、僕らは飯が食える期間が約束されて、面倒な転職活動をしなくていいんだから

ネズミ「……!」

ネコ「あらゆるトレンドが2、3年単位でガラッと様変わりする、雇用形態も入り乱れてるこんな現場で、マネジメントや進行管理、正当な評価なんて不可能だって、この業界に数年いる頭のいい人なら誰でもわかってるんですよ。だったら、それを利用する思考にならないと」

イヌ「僕は別のスタートアップでも働いてる。ネコさんは個人経営喫茶店を始める準備中。……ここでの業務は、あくまで飯の種、ライスワークなんです。新人の孫さんが上の都合に踊らされておかしな指示を持ってくるのも織り込み済みで仕事を請けてるんです。……腹立ててるのは、組織論理を知らない、ネズミさん、あなただけだよ」

ネズミ「! そんな……」

イヌ「……それと、この際だからぜんぶ言わせてもらうけど。正直、ネズミときの力じゃカブを引っ張っても一ミリたりとも影響がないんだよ。無駄なプッシュとプルを繰り返して、僕やネコさんの尻尾にぶら下がってるだけで」

ネズミ「……そ、それは……」

イヌ「何も言わなかったのは、落ちこぼれがいると僕に批判の矛先が向かないのと、あなたが嫁と子供を食わせるために必死なんだろうって同情してたからです。 ……でも孫さんに噛み付いたら、もう、かばえないかな。僕に得が無さすぎるし」

ネズミ「…………」

ネコ「私も言わせてもらうけど、正直、いまの私にとっての邪魔者は飯の種をくれるお爺さんたちじゃなくて、暴力的言動を繰り返して職場雰囲気を悪くしているネズミあんたなんだよ。……そもそもあんたお婆さんに『ドブ臭い』って毛嫌いされてたから、近いうちに切られる話は出てたんだけどね」

ネズミ「……………………」

ネコあんた、このプロジェクトには正直、向いてないと思うよ。転職のいい機会だったんじゃない?」

ネズミ「お、俺は、ただ」

ネズミ、震える手でデスクに飾っていた家族写真を手に取る。

ネズミ「……家族に、誇れる仕事がしたくて……」

写真カバンに入れ、よろよろと部屋から出て行くネズミ

ネズミが出て行った扉を見つめるイヌネコ

ネコ「……ねえ、イヌさん。知ってました?」

イヌ「……ん?」

ネコ「あの巨大なカブ、抜けたとして食用にも、観賞用にもならないらしいです。……むしろ中が腐ってて、処理するのにまた莫大な費用がかかる、って」

イヌ!? だったら、なんでここまでして……?」

ネコカブを分けて欲しい人たちが前金を積んで、カブ価格がつり上がってるらしいんです。前金に手をつけてしまったお爺さんは、腐ってるとわかっててもこのプロジェクトを止めるわけにはいかない」

イヌ「……」

ネコ最近はお爺さんも開き直って、カブを買ってスープにして売れば大金持ちになれるぞって、IRインチキレシピ)を配り歩いてるらしいですよ」

イヌ、深く息を吐き、何も書かれていないホワイトボードをじっと見つめる。

イヌ「(何か適当時事ネタを入れてください)」

暗転、幕。

ーーーーーーーーーーー

完全版はここ↓

http://kibou-to-kibou.hatenablog.com/entry/2019/09/07/

2018-10-31

メルカリとかクラウドワークスみたいな

経営者エンジニアブログセミナーで超意識高い組織論とか最先端技術について語るのに、出てくるプロダクトが貧乏人の労働力搾取してゴミ生産するとかネット西成とか射幸心を煽るガチャゲーのような、社会にとって害悪しかないサービス、という現象あるいはそういう企業群に、そろそろ名前をつけたい。

貧テック」は良いと思うんだけど、プロダクト側に寄りすぎていて、経営者エンジニア無駄意識の高さを表現しきれてない。

「○○系企業」みたいな感じでずばっと言い表せないかな。

王様乞食企業

泥棒紳士企業

ハーメルン企業

ぜんぜん思いつかない。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん