はてなキーワード: 紳士録とは
正確にいうと小金持ち程度でしかないんだけど、そこそこの規模の会社、それなりの家、それなりの高級車、それなりの貯蓄があると、それを狙って様々な人が擦り寄ってくる。これはサラリーマン時代には決して無かった。一流会社で接待される側の人間であっても経験しないような、擦り寄られ方をされる。
情報誌を買えだの、不動産投資をしろだの、紳士録がどうだのといった眉ツバっぽい電話。
電話番だけやってくれりゃいいのに色目を使ってきたり、ゴマすりが異常だったり、笑顔すぎたり、仕事内容以外でアピールしてくる様々な末端社員。
信用金庫、銀行、農協までが、金を借りてくれ借りてくれとやってきて、フェラーリ買いませんか、ヘリコプター入りませんか、競走馬はどうですか、高級携帯電話屋なんてのも来る。そういやデパートも来た。
電力会社が電気もっと使いませんか、ガス屋がガスもっと使ってくださいとか、ってのも来た。
いつかどっかで、銀行って行く所じゃなくて、向こうからこっちに来るものってどっかの資産家が言ってたけど、そんな感じ。同じようにいろんなものが全て、向こうからやってくる。目的はもちろん、こっちの懐だ。
美人さんの話と同じでへんに断ると後が面倒。情報誌を買えって連中は本当に毎日電話して来るし、ヘリコプター屋は火曜と水曜は必ず、俺がいなくてもやってくる。これがコワモテおじさんと女優みたいな女の子のセットで来るから目立ち過ぎて困る。女優はヘリコプター買ってもらえないと、私、縛られて吊るされるんですとか泣いたりするしわけわからん。
とにかく、本来の仕事とか、本来の生活とは全く別のところでガヤガヤされることが増える。いっぱい仕事して、いっぱい稼げば、たくさん、楽しく遊べると思っていろいろ頑張って来たが、なんかどうしても外野に巻き込まれがちになる。
その辺りを断ち切ろうと、滝に打たれに行ったら、後からどこで聞いたのか、各種宗教もやってくる。誰もがほっといてくれない。
美人が美人なりにいろいろと困るように、小金持ちだって、金があってウハウハしてるだけじゃなく、それなりに悩みはある。
美人も金持ちもきっと、本来の意味で幸せに暮らすなら、やはりスルー力とか、いなし方とかを身に付けないとやっていけない。そしてそれはそれなりの教養がなくてはならないのだと思う。俺も含めて成金連中が手に入れたくても、なかなか手に入らないものがそこにあるのだろう。
美人さんの話を見て、美人といっても、正統派の中身も伴った美人と、中身が微妙な成金的美人に分けられるのだろうなと思った。つまり親の教育の問題。
資産家の子供は生まれながらにして金持ちであるわけだから、親も当然そうなので、資産家としてどう生きて行くべきか、ってのを教育される。成金は当然、貧乏人として生まれるから、そんな教育はなし。むしろ金、金で育つからロクなもんじゃなくなる。
親がまともであれば、美人になっていく娘にしてやる教育を間違ってはいけないのだと思う。美人さんの話は、男が目の敵にされているけど、そうなってしまったのは環境が悪いからで、環境が良ければ、あんな無礼な男達が周りにいるわけがないのだ。水商売をする事も無かったろうし。
金があろうが、美人だろうが、環境が悪ければ、あまり良い暮らしにはならないのだ。もちろん、金があれば、美人であれば、その今いる環境では羨ましいと思われるかもしれないが、同じ環境、つまり同じクラス、階層、言ってしまえば同じ身分でしかないのだ。その程度の幸せしか獲られないのだ。
だから貧乏でも美人でなくとも、幸せな人はいくらでもいる。幸せな環境に身をおけばそれが一番なのだ。その環境は、金があっても美貌があっても得られるものじゃない。なぜか金持ちや美貌を持つ人は、勝手に幸せが得られると思ってる人が多い。美人さんの話もそう思った。金や美貌に固執するから幸せになれない。全てを捨てなさい、全てを寄付しなさいといった宗教屋がいたw 一理あると思う。
だから宗教にハマる美人も多い。これもまた幸せなのか不幸なのかよくわからんが。
美人もそうじゃない人も、幸せになりたかったら、良い環境を得られる努力をした方がいいです。学生や受験生は勉強を頑張ってください。社会人は何をどうしたら環境を変えていけるか考えましょう。働くだけが正しい道とは限りません。自分で考えられない人は、既存の宗教に頼るのも一つの手です。