「科学哲学」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 科学哲学とは

2021-02-07

求職大学辞めて増田就活しま

 増田です。29歳、一橋大学社会学部10年生の増田です。

 ふわふわした夢を追いかけてこんな歳まで学部にすがりついてしまいました。

 一般的に在学年限は8年までですが、自主退学して単位を引き継いで再入学すると年限が増えるというライフハックがあります。皆さんも試してみてくださいね

 いや、夢だったんですよ、大学教授が。「夢別名呪い」とはよく言ったもので。

 現状卒業必要単位は9割程度しか取れておらず、本年が在学年限なので、4月から無職になる予定です。

 ちなみに増田高校も辞めてるので最終学歴中卒である。うける。

 (この文章を書いている最中複数社会学者によるやらかしが発生しましたが、増田は冷ややかな目で眺めつつ、自分が好きなのは社会学じゃなくて100~50年前の社会学者が描いた原風景だったのかもなあと思いました。酸っぱいぶどうだろうとは思いますが)

 というわけですので、どなたか増田のことを雇っていただけないでしょうか。

 2年とすこし前までは豊田ノートパソコンの裏蓋をひたすらに開け続けるという仕事などをしておりました。光り輝くMADE IN TOKYOのラベル豊田で貼り付けるのは最初ためらいを覚えましたがすぐ慣れました。

 2年前からキャバクラ(時給が良かったため)でボーイとして数店舗渡り歩きました。パワハラ耐性はかなり高いです。駐車場に呼び出されてタイマン張らされる程度は日常スパイス

 雇う側から見て心配になるのは、こいつに継続的な出社が可能なのかという点が真っ先に浮かぶと思われますが、多分大丈夫だと思います豊田バイトキャバクラバイトも当欠遅刻無しで3年ほどやれていました。

(仮に、仮にですよ。仮に本当にですね。そのバイトへの体力を。いやぁ、もう止めましょう、こんな話は。ボクは今、こうやって窮まっていることがね、全てなわけですよ。だからね、仮にとか、もしもとか、もう止めようじゃありませんか。)

 こちらの希望としては、ライター編集者などとして、フルタイム正社員として働かせて頂きたいと考えています。もし仮に贅沢を許されるのであれば、社会学・(科学哲学含む)哲学将棋お酒音楽特に日本語ラップといったテーマでも書かせて頂ければ何も不満はありません。

 増田がこれらの職種希望する理由は、それが私の能力もっとも活かせそうだと考えるためです。下で改めて紹介いたしますが、大学の出席がピンチときでも、つい書きたくなってしまう瞬間は多かったです。書くための生活の糧を書くことで得る、というのは一つの理想的構造ではないでしょうかl。

 なお、日常的な英会話、ある程度専門的な英語の読解、ごく簡単Webフロントエンド簡単作曲編曲Adobe Photoshop・AfterEffects CS5での業務経験などのスキルを所持しております

 増田自身希望条件の提示ばかりしていても仕方ないでしょう。まずは増田増田に書いた増田のうち代表的増田ざっと並べてみました。ポートフォリオってやつです。

ABEMAトナメ将棋界がお祭りになってる件 (1132users)

https://anond.hatelabo.jp/20200419201827

ABEMAが主催する、超早指し棋戦の楽しみ方を書いた記事

これまで書いた記事の内ではもっとも多くのブックマークを得た。

アンチフェミのための本当の社会構築主義入門 (675users)

https://anond.hatelabo.jp/20191103163514

大学研究している、社会学についての解説

Twitter上で社会学に対して誤った批判が行われていたので、それを受けた記事

藤井聡太二冠に観るAI時代将棋の楽しみ方 (312users)

https://anond.hatelabo.jp/20200822071725

将棋界とAI関係を、藤井聡太二冠を軸に前後歴史について語った記事

これまでプレイヤーAI関係については多く語られてきたが、ファンAI関係に踏み込んだのが独自点。

市民的公共性存在する(が千田氏の思うようなものではない)(294users)

https://anond.hatelabo.jp/20181005160437

フェミニズム寄りの社会学教授による、社会学概念の誤った使用批判した記事

当時インターネット上ですでに批判は行われていたが、それもまた極端で誤ったものであったため、文献に当たり正確な批判を行った。


 増田長所として、「社会構築主義入門」「市民的公共性」あたりに顕著かと思いますが、難しいことをわかりやすく書く、というスキルが優れているのではないかと思います。あるいは将棋関係記事のように、楽しいことをきちんと楽しさが伝わるように書ける、という点も挙げられるかもしれません。

 その他の興味関心としては、バー巡りと日本語ラップあたりでしょうか。


 近いうちに自主退学の予定ですが、当分は通じると思うので大学メールアドレス身分証代わりに連絡先としておいておきます。お気軽にお問い合わせください。

 なお以下のメールアドレスにおけるやりとりは、絶対に両者の合意無く第三者に開示しません。増田晒したりしません。

 また、トラバブコメ等で「お前は増田にこんな文章書く前にこれやれ」「こっちに問い合わせてみたら」などのアドバイスを頂けたら幸いです。

 何卒よろしくお願いします。

 4114370bアットマークg.hit-u.ac.jp

(2021/2/7 15:00追記)

 ホッテントリありがとうございます

 「書いたと主張する増田が本当にお前のものかわからない」というご意見を頂いたので、各増田の末尾にこの増田への誘導つけました。

 メールアドレス本人確認の方は実際に送ってみてください。「これお前?」とか雑な質問でも返信するつもりなので。

2019-11-04

[]2019年11月3日日曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
009212482135.728.5
01678595128.340
02405403135.152.5
03277080262.270
04101469146.948.5
0521159976.150
0619172690.830
07516952136.338
085610098180.350.5
096912082175.150
101681156668.850
111321076381.548
121501319688.028.5
13134776257.934.5
141221017783.433
15119856572.022
169516808176.939
17103614359.634
1810912234112.236
199210233111.231
201231071087.133
211111063695.832
221261061484.234.5
23888895101.143.5
1日2124215788101.637

本日の急増単語 ()内の数字単語が含まれ記事

社会構築主義(7), ハケ(5), トレンチコート(4), MTV(3), 反証可能性(5), どんまい!(3), カセットテープ(5), ニャンコ(3), 農学(3), 科学哲学(3), ゆうきゆう(3), 贋作(3), 萌え絵(19), 宇崎(31), グレタ(7), 味噌汁(10), マラソン(6), 整形(16), サブカル(5), 学問(11), ポルノ(9), 国連(5), 同人誌(13), 渋谷(8), ないや(11), ジェンダー(13), 献血(15), タピオカ(12), フェミ(80), ポスター(20), コード(11), フェミニスト(24), フェミニズム(12), ラノベ(11), オタク(91), アンチ(11), 恵まれ(11)

頻出トラックバック先 ()内の数字は被トラックバック件数

■【告】味噌汁に入れてはならない具材について /20191102124245(19), ■整形美人価値はない /20191031234829(18), ■やっぱ1階は0階だと思う /20191102140605(16), ■某カセットテープレコード専門店に行ってみたら、怒られた。 /20191102173100(15), ■アンチフェミのための本当の社会構築主義入門 /20191103163514(13), ■痴漢に遭遇したらどうすればいいのか /20191103014703(11), ■音楽PVってYouTubeができる前はどこで流してたんだ /20191027173026(10), ■アンチフェミのための本当の社会構築主義入門(続き) /20191103164229(10), ■イートイン脱税したいわけじゃない /20191103013859(10), ■一人のレジ店員からのお願い /20191103014256(9), ■でもオタクがめちゃめちゃめちゃキモいのは事実じゃん /20191103130054(8), ■同人誌を作らないから作者側の気持ちはわからないんだけど /20191029215143(8), ■田舎者被害妄想かもしれないけれど /20191017150648(7), ■「新」がつく駅でつかない駅より都会ってある? /20191101192452(7), ■日本未来なくない?みんな安楽死が良いよ /20191103073736(7), ■0から1にする技術集合知教えてくれ(追記した) /20191103075639(7), ■頑なにコードをわかりやすく書かない奴 /20191103121710(7), ■ /20191103095011(6), ■anond20191103145444 /20191103145858(6), ■ニコニコ衰退はエンジニア責任が大きいと思う /20191103002525(6), ■「成功者は運が良かっただけ」と言われるとイラっとする /20191102220102(6), ■なんで柔道とかの試合って /20191103173508(6)

増田合計ブックマーク数 ()内の数字は1日の増減

6745338(2087)

2019-11-03

anond:20191103164229

最近フェミネトウヨが似ている理由がわかってきた。

科学に対する態度が恣意的適当なところと、制度や習慣に対しても敬意をもっていないし、

神や神秘においても横柄な態度しか取っていない。

天皇恩赦ときに、天皇制を功利主義観点しか評価していないネトウヨがわんさかいた)

認識論哲学伝統的に、客体という概念はそうそう生身の人間が扱える代物じゃないのに

フェミの性倫理文脈だと性的客体化とかいう謎の概念が当たり前のように登場する。

科学哲学にも意図的距離を取ろうとしているみたいだし、そりゃ歴史修正主義ネトウヨ

フェミ距離感も縮まって当然だよなって感じだ。

結局どちらもポストモダンの申し子で、既存の仕組みや構造に対して

否定性をひたすらぶつけるだけで、いわゆるダメポストモダンダメポモの人たち。

アンチフェミのための本当の社会構築主義入門

 以下では、フェミがオタク叩きをする根幹思想”社会構築主義”とは?における主として次に挙げる2ツイート問題点の指摘と、関連して宇崎ちゃん献血ポスターについての議論を行う。

そもそも

社会構造ってなに?

どこにあるの?

どうやって見つけるの?

それは反証可能性あるの?」

って、どの研究書を読んでもまともに書いてない。ただ、「ある」ってことを前提にして話をしてる。

そもそも社会構築主義」に限らず、社会学において、社会構造人間行為関係は、最も根本的なところでまったく解明されていない。

人間社会構造を作り、その社会構造人間規定するというのがどういうことなのか(ミクロマクロリンク問題)、社会学出来てから100年以上全くわかってない。

 この文章を書いた理由としては、上記Togetterがあまりに「社会学」についてのひどい誤りを書き散らしているにもかかわらず「参考になった」的なコメントが多くついておりヤベえと思ったためです(「ジェンダー論」についても誤りがありそうだけど詳しくないのであまり触れませんでした)。また、それはそれとして献血ポスター批判側にも「社会学」(同じくたぶん「ジェンダー論」も)を誤解していたり、受け手を誤解させかねない振る舞いが多く見られるのでその点についても指摘しています

 以下では最初に「反証可能性」についての話をした後に、次に「社会構造」の話をし、最後に宇崎ちゃんポスターの話をします。

 まず、反証可能性という用語を真顔で使っていいのは高校生までです。科学哲学(「なにが科学か」「そもそも科学とは何をしているのか」についての哲学)に詳しくない人のために反証可能性について一応説明しておくと、「それが間違いであると認められる可能性が無いもの科学ではない」という理論です。たとえばオカルトに対しては結構これが有効で、やつらはこれを買うと病気が治るとか言って壺を売りつけてくるわけですが、当然買っても病気は治らない。それで苦情を言いに行くと「あなた信心が足りないからです」とかなんとか言って「仮説:買うと治る 実験:買った 結果:治らなかった→仮説は棄却される」という「反証」を受け入れてもらえない。こういう状況を反証可能性が無い、といい、その状況と「まっとうな科学はすべて反証可能性を持っている」という前提からオカルト科学ではないと結論されます

 しかし、であるオカルト科学ではないのはいいのですが、すべての科学反証可能性を持っているかというと怪しい。化学物理学最先端研究だと、現状そこの施設しか営利企業だったりする)でしか検証できない実験結果がネイチャーかに載ってたりする。あれはいいのか、という話になる。「いずれ反証できる『可能性』があるからいいのだ」という人がいるかもしれないが、いまこの瞬間はまだ反証可能性が無いのにネイチャーかに載っちゃうのはどうなのそれは本当に科学なのということはまだ言える。というかそれでやばいことになった事例もあるわけで(ヘンドリック・シェーンSTAP細胞など)。まあ「可能性がある(実際先の2つは実際反証されたやろ[STAP細胞が無いと証明した人が居ないのに反証されたと言っていいのかとか問題もあるのだが省略!])」というところでそこは押し切るとしても、更に根本的な問題がある。

 反証可能性理論から出てくる規範として「科学者ならば反証された仮説にこだわっていてはならない」というものがある。例えば「STAP細胞はありまぁす」とかほざいた奴に対する科学コミュニティからまなざしを思い出してみるとまあわかる話でしょう。しかしそんないさぎよい態度が歴史上とられたことがあっただろうか。例えばニュートン万有引力を「ありまぁす」と言ったわけだが、当時の科学者(とか錬金術師とか哲学者とか、ようするに当時のインテリほぼすべて)から袋叩きにあった。ほぼ1人vs全世界の構図なわけで、それだけの物量の「反証」が寄せられると中には正しいものもあったりする(たとえばニュートンは「エーテル」を存在するものとしていたが、そんなものはない。あるいは単純な計算ミスもあっただろう)。さて、正しい反証を示されたニュートン万有引力という仮説を撤回しただろうか。皆さんご存知の通りしなかったのである。なんと卑怯にも奴は後出し理論マイナーチェンジを続けて「ありまぁす」と主張し続けたのである。壺を売ったあとに「壺は仕事をしたが信心が足りなかった」と言う宗教家と何が違うのだろうか。というのは流石に極論であるにしても、反証可能性という概念が当初思ったほど切れ味の鋭い概念では無いことは理解してもらえたと思います

 そういうのをコミコミで、普通反証可能性」という用語を教わるときは「という便利そうな概念があるけどそこまで便利でもないよ、だから次のパラダイム論が出てきて、それも思ったほど便利じゃなかったので…」というところを必ずセットで教わると思う(ので真顔で使っていいのは高校生まで)のですが、件の人は一体どのような教わり方をしたのでしょうか。

 この時点でこの問いがどうかしていることは明らかなのですが、「社会学が専門」と言った上で「社会構造ってなに?」という問いはまして頭が痛いです。

 社会学史のおさらいをしましょう。なぜ社会学なんて胡乱な学問が成立したのかと言うと、それが必要だと当時の人たちが考えたからです。どういうことか。一般的社会学の成立は、19世紀前半~中盤に活躍したコントスペンサーという人たちから19世紀後半~20世紀初頭に活躍したデュルケームウェーバーという人たちあたりが成立させたと言われています。以下ではコントデュルケームという2人の流れを説明します。スペンサーウェーバーも偉いのですが、「実証的」とか「科学的」とか言われる社会学を作ったのはやはりコントデュルケームだと思うからです。あとぶっちゃけスペンサーウェーバーには筆者が詳しくないという理由もあります

 さて、時代19世紀初頭、フランスコントという人がいました。大抵の社会学史的な文章にはこの人の名前が出てきます。逆に言えばたいてい名前しか出てこないのですが、その理由はおそらくデュルケームと比べるとぶっちゃけまりに見劣りするからです。それでも名前が出てくるのは、彼が今の意味での「社会学」という言葉を初めて使ったからです(正確に言えば彼が提唱したのは社会物理〉学でしたが、ここでの物理学physicsは明確に形而上学meta-physicsと対比される形で使われており、社会形而下学とか、社会についての実証的な学問とか、まあ要するに社会学のことでした)。19世紀初頭のフランスといえば、フランス革命の余波も大きく、社会しっちゃかめっちゃか状態でした。偉かった教会とか王様とかの権威が失墜して、ナポレオン独裁して、また昔の王朝に戻ったりしてました。多分一年ごとに自民党共産党政権を交代してもここまでの混乱はしないんじゃないかってくらいの混乱だったんだと思います。そういう中で生きてると不安になるわけです。幸せになれないわけです。じゃあどうすればええねん、と考えた人がコントでした。彼は「社会学」という言葉を初めて用いた『社会組織必要科学作業プラン』の中で次のように述べています。昔は王様とか宗教とかが社会をまとめあげてたよね。で、今もそれを復帰させようとしてる人がいる。気持ちはわかるよ、でも一度変わってしまったものは元に戻らないわけで、そういうのは無意味。新しい社会には新しいまとめあげの方法必要だよね。そのための方法社会についての実証科学を創設してみんなにそれを教育するということです!なぜならそれによって、社会のみんなで同じものを見て確認するということが可能になり、それでまたみんなの団結が可能になるからです!と。今の意味での「社会学」を全員に教育するべきかはともかくとして、社会についての科学的知見を皆が持つべきだ、というのはなんとなくわかる気がしますよね。というか200年経ってもまだ未達成なプランじゃないかと言う気がしてきますよね。「身の丈」とか言ってる人にはコントの遺灰を煎じて飲ませたいくらいじゃないでしょうか。正直天才の発想だと思います。ここで大事なのはコント王様教会権威(当時は王様神様みたいなものでしたからようするにまとめて「神学」でしょう)の代替物として、「社会学」を構想したということです。にもかかわらず「社会学は神学も同然だ!」と鬼の首を取ったように繰り返してるあたりで、ああこの人は歴史を知らないんだなと思ってしまますが、まあ確かにいまどきハンショーカノーセーのない神学のままではよろしくない。

 それをどうにかしたのがデュルケームでした。彼は19世紀末に『自殺論』という本を著しました。一般教養講義などで社会学を取ったことがある人なら聞いたことはあるはずです。この本の意義は簡単で、社会しっちゃかめっちゃかになると自殺が増えるということを統計的に明らかにしたという点に尽きます。まあわからんでもないけど何がそこまですごいの?って思いますよね。デュルケームがすごいのは統計学が未発達(というかほぼ存在しない)なかで、しかも「社会個人に影響する」という概念自体存在しないなかで、自殺という究極的に個人的だと思われた事柄と、季節や宗教といった普遍的社会事柄統計を用いて結びつけた点にあります。それまでも人の死についての統計は無いわけではありませんでしたが、それは保険のための年齢別の死亡率表のようなもので(それも当時としては画期的だったのですが)、社会と死(それも病死戦死ではなく自殺)が結びつくという発想はまったく存在しませんでした。どれくらい革新的だったかというと、「『社会がこうなると自殺が増える』って書いてるけど、自殺してないやつのほうが多いよね?」「てか社会がそうじゃなくても自殺してるやついるよね?」みたいなクソリプ殺到するほどでした。それほどに統計というものが未知のものだったのです(今でもたまにこんな人いますよね)。かくしてデュルケームは、自殺というものすごーく個人的な(と思われている)ことと、社会構造との結びつきを発見しました。現在に至るまでその後のすべての社会学は、このデュルケームの発想の上に成り立っていると言っても過言ではありません。別に学問的なものでなくても、たとえば「社会をよくして自殺率を下げるべきだ」とわれわれが当たり前に考えているのも、デュルケーム社会自殺関係を明らかにしなければありえなかったことでしょう。あるいはより学問的なことを言えば「身の丈」発言があれだけ叩かれたのも、「貧困家庭の子供の大学進学率は低くなりがちである」「大学に進学しなかった場合は、進学した場合よりも収入が低くなりがちである」といった、日本社会学がこの30年ほどで明らかにしてきたことが人口膾炙したためであると思われます(ちなみに教育社会学を専門にしている先生[竹内洋苅谷剛彦だったと思う]が公民館で講演したところ「先生のおっしゃってることって、魚屋の息子が魚屋になるってことですよね?そんなのみんな知ってますよ」と言われたというエピソード個人的に好き。みんな知ってることを統計的確認するのが大事なんです)。

 このデュルケーム研究ひとつとってみても、あるいは「身の丈」発言に怒れるようになった日本人をとってみても、「社会構造存在する」というのは科学的に正しいし、世間的にも常識となっているとみてよいのではないでしょうか。それを否定するのは、Twitterなんかではなくそれこそ論文を世に問うことによってぐらいでしか可能にはならないでしょう。そのためには社会学の100年以上の歴史通暁していなければならないでしょうが、「反証可能性」を錦の御旗のように用いている人がそうであるとはとても思えません(社会学はその歴史最初からかなり頻繁に科学性を疑われる学問ですから何度も科学哲学の成果を吸収したりそれに反発したりしてきました)。

 まあ、件の人のおっしゃりたいことも部分的にはわかりますよ。社会構築主義うさんくさいって。まあそもそも社会構築主義というものがほぼ定義不能こんにゃく理論なのでそれに反発してもなあって感じもしますが。知らない人のために大雑把に説明しておくと、広義の意味での社会構築主義とは、何か(大抵は個人的で意外なもの)が社会的に構築されていると主張することの総称です。その意味ではデュルケーム自殺社会的に構築されているという社会構築主義者ですし、おそらくフェミニストであろうがなかろうがすべての社会学者がそうです。狭義の意味では現象学的な理論が語用論的展開の中でエスノメソロジックになんちゃらみたいなのがあるようで、一部フェミニズム的な社会学者はこの立場を取っているようですが、この書きぶりからもわかるように筆者は詳しく知りません。こんな曖昧概念を「ラディフェミ(≒社会構築主義)」と書いてしまえる胆力には脱帽しますが、その後社会学全体が神学だみたいな話もしているのでそもそもよくわかっていないのでしょう。

 それとは逆に「よくわかっている」人が社会構築主義批判した例として、イアン・ハッキング『何が社会的に構築されるのか』『何が社会的に構成されるのか』(誤字指摘感謝Twitterで「社会構築主義」と「社会構成主義」の違いを尋ねていた人がいましたが、場合によって一緒だったり違ったりします。ここではルーズにごっちゃにしていましたが流石に書名はだめですね)を挙げておくことは有用でしょう。この本は社会学を好きな人も嫌いな人も読むべき本だと思いますハッキング学者たちによって「Xの社会学的構成」とか「Xを構成する」とか言われているものリストをわざわざ並べ立てます。いわく「著者という存在、義兄弟子供テレビ視聴者感情事実ジェンダー同性愛文化、病、知識、読み書き能力、『要治療』とされた移民自然口述歴史ポストモダニズムクォーク現実連続殺人工学システム、都会における学校教育人口統計女性難民若者ホームレス現象ズールー族ナショナリズム」などが社会的に構築されるのだそうです。まあ、「若者ホームレス現象」とかは確かに社会的に構築されてそうだな、と思うけど、「クォーク社会的構築」とか「ポストモダニズム社会的構築」とかはさっぱり意味不明である。また、その種の中には「実験器具メーターを社会存在(つまり人間である)が社会の中で観測しているのだから科学社会的に構築されている!」みたいなものもあるようで、そこまで行くと「万物は流転する」みたいな悟りレベルに達してそうですげえなと思わされます

 ハッキングは中でも「ジェンダー社会的構築」について着目します。いわく、「ジェンダー」って概念そもそも生物的性」に対するカウンター概念としての「社会的性」だったのだから、「社会的性の社会的構築」と言っていることになり意味なくね、と。まあフェミニズムの側にも言い分はあってハッキングはそれも紹介しているのですが、詳しくは本を読んでください。最初20ページくらいまででまとまっているので。

長すぎたので続きます

https://anond.hatelabo.jp/20191103164229

(2021/2/7追記)書きました anond:20210207093448

2019-09-17

anond:20190917073800

政治というシステム自体あんまり科学哲学が発達してない頃に作られたものからなあ。

どのような問題が発生しているのか、というのは本来政治家が決めるべきレイヤーではないが

かつてはそれを高い確度で判断する材料がなかったので、

どの問題リソースを割くのかという判断の一部として政治家が扱っていた。

それ以外にも政治システムには、かつては存在しなかった技術改善できる点が多くあると思うが、

どうやって政治を行うかは政治家が決めるので、現行システム当選した政治家には

それを変えようとするインセンティブが無い。

 

人類三権分立みたいな感じで、政治システムをより良く変更する権限を、政治から分離すべきなんだよ

2019-09-15

anond:20190914145556

これはな、ファイアアーベントについて調べろ。

ファイアアーベントというのは、一般には知られてない、科学哲学という分野の対価だ。哲学の中でも「科学的に正しいとはどういうことか?」についてやっている。

ファイアアーベント科学哲学の始祖的な超有名教授に学んだ(「証明されているとは?」みたいなことはその超有名人定義した)。そしてその道を、突き詰めて突き詰めきった。

そしてファイアアーベントはこういった。

 

科学的に正しい、なんてねーわ! だって科学が正しいかを決める科学は無いんだから!」

 

この考えはもう一理あるとしか言いようがなくて、かれは一斉を風靡した。

増田が言ってるのも、知らない間にこのファイアアーベントの影響を受けてるやつなんだ。

 

ただなあ、ファイアアーベントはやっぱだめなんだよ。

彼の言うことはもっともだったが、しかし彼は「科学的に正しい」を破壊した後に、何も残すことはできないんだ。新しい正しさとか、正しさよりも相応しいなんらかのルールを用意することができない。

結果、ファイアアーベント理論を一番援用している人たちは誰かっていうと、オカルトが好きなやつと詐欺師なんだよね。科学的に正しいなんてありませんよ。だから宇宙人はいまよ。水に音楽を聴かせたら健康になりますよ。

そういう結論しか、ファイアアーベントの行く道の先にはなかったんだよ。

 

そういうわけで、Daigo馬鹿にするときには「科学的に正しいとは必ずしも言えない」という言い方をするようにしたまえよ。

科学は何も証明できない、なんて態度はとるな。不毛から

2019-07-20

新左翼科学哲学好きな人に『三体』を全力でオススメする

おい、そこのお前!あさま山荘事件が大好きすぎてカップヌードル食う度に機動隊気持ちになっているお前!なおかつ伊勢×戸田戸田×伊勢かで議論したい相手がいないお前!お前だ!お前に向かって俺は今書いてる!

『三体』だ!『三体』を買って読め!せめてKindle無料サンプルは落とせ!BGMRHYMESTERのThe X-Day無限リピートだ!

よし、Kindle無料サンプルは読んだか?読んでないよな。面倒くさいもんな。あんくらいWeb上で読めるようにしといてほしいよな。まあいい、せめてSpotifyRHYMESTERのThe X-Dayリピート状態にして以下の文章を読め!

『三体』は最高だ!一般的なあらすじは「文革物理学者の父を失った娘が云々」などとぬかしているが、無料サンプルで読めるその描写が最高であることはまったく紹介されていない。引用するぞ。

 シュプレヒコールがおさまるのを待って壇上に立つ男の紅衛兵の片方が批判対象をふりかえって言った。

「葉哲泰、おまえは力学専門家だ。自分がどれほど大きな合力に抵抗しているか、わかっているだろう。そうやって頑なな態度をとり続ければ、命を落とすだけだぞ! きょうは、前回の大会のつづきだ。くだらない話はもういい。次の質問に真面目に答えろ。六二年度から六五年度の基礎科目に、おまえは独断相対性理論を入れたな?」

相対性理論物理学古典理論だ。基礎科目でとりあげないわけにはいかないだろう」と葉哲泰。

「嘘をつけ!」そばにいた女の紅衛兵のひとりが荒々しい声で叫んだ。「アインシュタイン反動的学術権威だ。欲が深く、倫理に欠ける。アメリカ帝国主義のために原子爆弾をつくった男だ! 革命を起こす科学を築くためには、相対性理論代表される資産階級理論の黒旗(反動象徴)を打倒しなければならない!」

(中略)

「葉哲泰、これは言い逃れできないはずよ! あなたは何度も学生反動的コペンハーゲン解釈を撒き散らした!」

「それが実験結果もっとも符合する解釈であることは厳然たる事実だ」これだけ厳しい攻撃さらされても、葉哲泰の口調は落ち着き払っていた。紹琳はそれに驚き、畏れを抱いた。

「この解釈は、外部の観察者によって波動関数の収縮が引き起こされるというもの。これもまた、反動的唯心論の表れであって、その中でも、じっさいもっと厚顔無恥表現よ!」

思想実験を導くべきか、それとも実験思想を導くべきか?」葉哲泰がたずねた。突然の反撃に、批判者たちは一瞬、言葉をなくした。

「正しいマルクス主義思想科学実験を導くのが当然だ!」男の紅衛兵のひとりが言った。

「それは、正しい思想が天から降ってきたと言うに等しい。真理は実験によって見出されるという原理否定し、マルクス主義思想がどのようにして自然界を理解するかという原則に反している」

 紹琳とふたり大学生紅衛兵は、無言で同意するほかなかった。中学生労働者出身紅衛兵とは違って、彼らは論理否定することができなかった。しかし、附属中学の若き闘士たち四人は、反動分子を確実に攻め落とすための革命手段を実行した。

最高かよ!!! 時はあさま山荘事件の数年前だが、アカの本場中国でも似たようなどうしようもないことが起こっていたのだ!引用最後の部分で作者がたくみカメラワークを用いて批判者側の「論理の欠如」を指摘しているのがまた光り輝いている。そうなのだ。この手の議論には論理というものがまったく存在しない。あるのは連想ゲームだけなのだ(「物理学者のお前は自分がどれほど大きな合力に~」「アインシュタイン核兵器帝国主義=敵」)。あさま山荘事件でもそうであった。無色のリップクリームを塗ったことと、彼女が死ななければならないということの間にまったく論理的な関係存在しない(そもそも何かと誰かが死ぬということの間に論理関係が成り立ちうるのかという問題は置いておくとして)。そこにあるのは、「革命」や「自己批判」といったマジックワードを挟んだアクロバティックな地滑り連想ゲームだけである

しかし、しかである。われわれはそうした連想ゲームに時として身を委ねてしまう。どころかしばしば喜んでその中に身を投じさえする。あさま山荘の彼らが目指した「革命戦士」という存在にどうしてもワクワクしてしまうのは、そこからこれまでわれわれが目にした「革命」や「戦士」についての輝かしい言説やビジュアルがまさしく連想ゲーム的に引きずり出される快感にわれわれが抗えないかである

ベネディクト・アンダーソン国民国家を『想像の共同体』と呼んだ」と言われるとき、たいていアンダーソンが主張したかたことは無視されている。アンダーソンはこうも書いている。「国民国家は『想像の共同体であるからこそ強いのだ」と。どういうことか。例えばご近所たちは想像の共同体ではない。そこに想像力が働く余地はないからだ。近くてよく見えるがゆえに嫌いなところがよく見えてしまう。しか国民国家想像の共同体であるから、そうしたデメリット回避することができる。逆の意味で、人類もまた想像の共同体ではない。そこにもまた想像力は働かない。あまりに大きな対象であるがゆえに、想像することができないかである(それを想像できるように「地球市民」とかいろいろなレトリックが開発されては頓挫した歴史があるわけだ)。つまり国民国家想像するのに小さすぎも大きすぎもしないがゆえに、人間の持つ最も偉大な能力想像力創造力を刺激する存在であるがゆえに、これほど大きな存在になり得たのだ。世界大戦を二度経験して、戦後エコやらなんちゃらがあってメイクアメリカグレートアゲインな今、人類人類想像力対象にすべきであると誰も[誰?]がわかっているはずであるが、そうした方法は未だ見つかっていない。めっちゃナウい想像力を持ってそうなイスラム国ですら国を名乗る時代である

そうした状況にある人類に対して、「地球市民」としての自覚想像力を持たせるために一番手っ取り早い方法は、宇宙人に攻めてきてもらうことである映画インディペンデンス・デイ』があれだけ面白いのは、その「俺たち感」を徹底して純粋ものとして描けているからだ(もちろん「俺たち」と書いたようにそこから女性排除されているのだが、それもまた「俺たち」の盛り上がりを純化させるように働いている)。しかし、この方法には大きな問題がある。それはわれわれの知る限り宇宙人が当分の間攻めてきそうにないという点である。したがって二番目の方法が取られることになる。それが科学教育である。ひとりの神様とか王様の下で人類みんなが仲良くするのは無理だとわかったので、次は科学様の下で人類全員集合しましょう、というわけだ。まあ、承知のようにこの方法にもいろいろ問題はあるのだが、他に良さそうな方法もないので多くの人々からのんべんだらりと支持されているといってよい。

科学の持つ大きな問題として真っ先に挙げられるのが、それが神様よりも信頼可能か?というものだ。科学教の信者はそうだとなんの疑問も持たずに答え、異教徒たちはおらが村の神様の方が偉いと主張する。そこを調停するのが科学哲学者の役割ひとつであったが、どっちつかずとして双方の陣営から攻撃されるため調停役に名乗りを上げる科学哲学者はほぼ絶滅している。

(注:ネタバレ防止のため人名固有名アルファベットに置換している)

「Aくん、きみは仕事範囲を逸脱しかけている」Bが首を振りながら言った。「研究理論的なものだけに絞るべきだ。こんなに手間をかける必要が本当にあるのか?」

「Bさん、この実験は、大きな発見につながる可能性があるんです」とAは懇願した。「実験絶対必要です、とにかく、一回だけやらせてください。おねがいします」

「B、一度だけやらせてみたらどうかな?」Cが言った。「オペレーションはそれほど大きな手間でもなさそうだし。送信後、エコーが帰ってくるのに要する時間は――」

「十分、十五分だろう」Bが言った。

「だったらXシステム送信モードから受信モードに切り替える時間もちょうどある」

 Bがまた首を振った。「技術的にもオペレーション的にも造作ないことはわかっている。しかし、C、きみはどうも……、この手のことには鈍感みたいだな。赤い太陽に向かって超強力な電波送信するんだぞ。こういう実験政治的にどう解釈されるか、考えてみたことは?」

AとCは、どちらも茫然としたが、Bの反対理由荒唐無稽だとは思わなかった。逆に、自分たちがその可能性を考えもしなかったことにぞっとしたのである

 この時代、すべてのもの政治的意味を見出す風潮は、不合理なレベルまで達していた。紅衛兵は、隊列を組んで歩く際は左折のみ許され、右折は禁止された。信号機は、赤が進めで、青が止まれでなければならないと提案されたこともある(周恩来首相却下されたが)。

(中略)

そういう風潮に鑑み、これまでAが研究報告を提出する際は、Bが必ず綿密な査読を行っていた。とくに、太陽に関する記述は、専門用語であっても、くりかえし吟味し、政治的危険がないように修正した。たとえば、“太陽黒点”という言葉使用が禁じられた。太陽に向かって強力な電波送信するという実験については、もちろん、千通りのポジティブ解釈可能だが、たったひとつネガティブ解釈がなされるだけで、関係者全員が政治的な災難に見舞われるにじゅうぶんだった。Bが実験要請を拒絶する理由は、たしか反駁のしようがなかった。

イアン・ハッキングがイヤンと言いそうなくらいむき出しの「科学社会的構成である!ここでも論理連想ゲームに膝を屈している。このことを中国特殊ものだと考えるのは科学教の信者である。似たようなことはどこの国でも多かれ少なかれ起こっている(また国家がくくりとして出てきてしまった!)。STAP細胞論理を飛び越えればどんなものまでが「発見」されてしまうるか、という好例であろう。それでも科学教の信者は言うだろう。「STAP細胞は誤りであることがわかった!これこそが科学勝利ではないか!」と。残念ながら科学はそんな単純なものではない。たとえばケプラー理論はそれ以前の理論よりシンプルでもなければ正確でもなかった。そのあたりのことはスティーブン・ワインバーグ『科学の発見』に詳しく書いてある。「それでもわれわれは今はケプラー理論が正しいということを知っている!これが科学進歩だ!」という主張は残念ながらワインバーグとは仲良くなれるが歴史学者から異端扱いされるだろう。このワインバーグの本は、「ノーベル賞物理学者科学歴史について論じたら歴史学者から攻撃を食らった」というそれじたいSFガジェットとして出てきそうなシロモノなのだが、けしてトンデモ本でなくワインバーグ確信犯的にその地雷を踏んでいる。非常に面白い本なので『三体』を読んだあとにはぜひこの本を読んでほしい。『三体』に出てくる宇宙物理学理解の助けにもなるし。

話がそれた。『三体』である。まあ、歴史学者から異端扱いされようが科学者は科学者でやっているのである。……本当に?「科学をする」とはどういうことか説明できるひとは今のところ地球上に存在しない。どころか説明できるひとが今後現れる可能性もまた科学哲学者によってほとんど否定されていると言ってよい。では科学者は何をやっているのか?われわれのような皮肉屋に言わせれば「教義精緻化とその確認作業」とでも言い捨てられるだろうが、『三体』はそこに真摯に向き合っている。どころか、その先までをも作品の中に織り込んでいる。ネタバレになるので詳しくは話せないが、科学を「打倒する」ことを本気で考えてみた人はいるだろうか?いないだろう。『三体』はそれを本気で考えている。誰がなんのためにそんなことをし、さらにそれに抗うには何をするべきかを描いている。そしてその描き方がまた最高なのである。作中、ある「組織」が出てくるのだが、それがまたなんとも、「アカい」のである。もちろんそれは最初引用で出てきたような無知蒙昧なアカさではない。連想ゲームではなく論理によって貫かれた「アカさ」というものがあるとしたら、こういうものだろうという迫力がある。

作中にこういうセリフがある。「中国では、どんなにすばらしい超越的な思想もぽとりと地に落ちてしまう。現実という重力場が強すぎるんだ」と。これはおそらく作者の嘆きでもあろう。その重力場から逃れるために、作者はこれを書いたのだと思う。中国現実の重みは、隣にいるわれわれも知るところだろう。この作品は、その中国現実の重みを、実に力強く脱出していると思う。それがこの文章で伝わったかどうかは甚だ心もとないが、一人でも多くの、未だ北田暁大先生Twitterの件に心の整理がつけられていない人々が、『三体』を手にとってくれるよう望む。

2019-06-09

anond:20190609203009

脳が自分意思で手を上げたりハイヒールを履いたと認識していたとしても、実はその認識自体が後づけにすぎず、行動が先に生じているという場合もあるんだよ

科学哲学における心身問題、あるいは自由意思問題と言われるもの

女性に外見的魅力を要求するミソジニー環境下でハイヒールを履いたことを、自分意志で履いたのだと女性自身が誤解しているだけかもしれない

2019-04-16

anond:20190416183224

それが理想的社会から

・誰にとっての理想

理想を追って死ぬのは一人でやってくれ

両立できる制度があれば、時間はかかれど、いずれ人口バランスするようになるはず

・両立できることが証明された制度サンプルは目下ない。

時間はもうない。維持率を割ってる。

人口バランスするようになる証明もない。「はず」という見通しの根拠もない。願望だ。

多様性に力があることは、これまでの生物歴史を振り返ると導出できる。

導出してくれ。出来るというだけでは出来てない。

また、科学はどこまでいっても所詮は仮説にすぎないので、証明することはできない。

今の科学も完全に証明されたものといえるものはなく、単に現時点でうまく説明できている、というものにすぎない、科学哲学的には。

言葉遊びだな。

現状において最も尤もらしい仮説は証明出来るだろ。

君はうまく説明できてすらいない。願望だけだ。

これは私ではなく、経済証明してくれる。

証明してくれてる、じゃないんだろ?

それが間違ってることが証明されてからじゃ遅い。その損失はどう責任とる?

そして資本主義人口ボーナスの項はスルーか?

anond:20190416181657

社会の維持が不可能になったら制度設計も何もないでしょ。

「ゆがみ」の実態女性社会進出だとしたら、両立させる事は不可能だ。

社会の維持を犠牲にしてまで「女性の機会」を維持しなければならない理由とは?

それが理想的社会から

両立できる制度があれば、時間はかかれど、いずれ人口バランスするようになるはず。

証明されてない」といわれてるのになぜ証明されてない事で返すの?

多様性に力があることは、これまでの生物歴史を振り返ると導出できる。

また、科学はどこまでいっても所詮は仮説にすぎないので、証明することはできない。

今の科学も完全に証明されたものといえるものはなく、単に現時点でうまく説明できている、というものにすぎない、科学哲学的には。

男性ばかり=弱い、は証明されてないよ。自明でもない。

これは私ではなく、経済証明してくれる決してくれる。

2019-03-19

anond:20190319211252

ウィルバーは『科学宗教統合』が一番スピリチュアルな仮説控えめで、テーマも広げすぎずコンパクトで、無理のない一般向け科学哲学本のひとつとして読める一番良い本だと思ってるんだけど

残念ながらずっと在庫切れのまま入荷する気配がない

あとポンコツAmazon洋書邦訳をごっちゃに管理しててマケプレすらまともに機能しなくなってるのがひどい

2019-03-11

科学哲学勉強しましょう。

物理法則は、人間がいなくても、存在する」という説は、科学的に証明されていません。

物理法則は、人間がいなくても、存在する」という説は、科学的実在論の立場に近いでしょう。

科学的実在論は、科学哲学では主流ですが、正しいと証明されているものではありません。

バカ

IQ20以上違うと話が通じなくなる、という俗説がありますが、それは、あなたが100で、相手が120である場合にも当てはまります

人を中卒だなんだという人間は、カスです。

以上。

2018-10-11

anond:20181011083926

千田とかどうでもいいけどwikipediaのFeminist Epistemologyを読んだ限りじゃ

主体性社会的偏見以上のものは読み取れねーぞ

フェミニスト科学批判の部分なんて6文しかないし

それも科学視点から取りこぼされる部分が存在するって科学哲学上当然認識される部分やん

レイプマニュアル云々はこれ比喩表現につかった臭いぞ?

ソーカル事件とも関わり深いようだしサンドラハーディング自身反省の弁を述べてる

素人調べだがちょっと煽り目的過ぎた投稿だろ

2018-10-10

anond:20181009235544

大学を中心に科学者共同体みたいなものがあって、その人たちがジャーナルに仮説を投稿して共同体内で共有すれば、長い目で見れば間違いも正されるし知識が集積されて人類社会のためになるよね!

みたいなのが多分最近科学哲学界隈の穏当な科学観。

増田の興味と違ったらゴメンね。

2018-10-09

anond:20181009235023

科学哲学界隈においては、どのような考え方が主流なのですか?

anond:20181009234414

実際その疑問があるのでパラダイム論を言い出した科学哲学界隈では

「まあ科学史を見渡せばそういう解釈ができる現象もあるけど科学の営みのメインでは無いよね」

ぐらいの扱いになってるんだが、ぱっと見で分かりやすいので他分野の先生たちはこの言葉を使いがちなんだ。

2018-06-26

anond:20180626203205

彼が本当に「議論を避けて、罵倒だけをしていた」ならそれもありうるかもしれないけど

現実には彼は「罵倒メインだけど、たまに思いつきで議論らしきものをふっかけて、知識不足で逆にボコボコにされる」ことを繰り返してたんよ

から長く付き合ってきた人ほど、彼の学歴と実際に見た議論レベルとの乖離に戸惑っている

 

たとえば彼は「論理学には詳しい」と自称しておきながら、命題と述語の区別がついておらず

「"Aする"の否定は"Aしない"ではないぞ低能w」という恥ずかしいミスをしても最後まで間違いを認めないほどだった

 

また彼は偽科学批判をやっつけたいという動機から科学とは何か(科学哲学)」の議論を始めたこともあったが、

どんな入門書にも必ず書いてある「反証可能性」という概念をどう扱うかまったく考えていなかった。そもそも知らなかったように見えた

(これは古典的概念なので、賛成しても批判してもそれぞれに理論は組み立てられる。科学権威を崩したいならこのテーマスルーすることはありえない)

2018-03-07

anond:20180307151918

そろそろみんなから勧められた科学哲学の本一冊くらい読んだ?

読む気も調べる気もないなら、もう知らないことに首つっこむのやめようね

2017-10-22

anond:20171022091057

そうですね。

議論手法やあしらい方もそうなんですが、

ぶっちゃけ科学哲学社会道徳倫理規範にするぐらいのことをしてもいいと思います

科学の「これは所詮仮説である」「みなで検証すべきであるし、みなが検証可能である」「結果を根拠ものごとを考えよう」のことです。自由平等友愛はこれらに含まれているはずです。

2017-10-03

anond:20171003133310

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20170726201519

「どうせお前らニセ科学批判者は科学宗教の違いも定義できてないだろ!」ってドヤ顔したら、実はみんなそれなりに科学哲学を学んだ上で参加していたとわかり、逆に総ツッコミを食らった時の図

親切に入門書を教えてくれた人もいたのに、それに対する返事が「似たような本ならもう読んだよ」とかじゃなくて「読まねーよバーカ」だったあたりが恥ずかしさのピー

2017-07-02

高学歴なのに頭が固い人の特徴

1. ガチガチ科学至上主義

実験と観察に基づく検証を経ない言説に懐疑的なため、社会科学の成果のほとんどを受け入れがたいと感じている。

2. 拝金主義

競争に打ち勝ってカネを稼いで美人の奥さんをもらって安定した生活を送るのが幸せ」という価値観を持っているため、これを覆すような宗教文学などを受け入れがたいと感じている。

3. 学部

科学至上主義標榜する人も、大学院まで行くと科学哲学などに触れたり、じぶんのやっていることの意味などを考える過程で、科学至上主義を脱することがある。

学部卒ではこういう機会があまりないので、思考修正することな社会に出ることになる。

どれか当てはまる人は気を付けましょう。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん