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はてなキーワード: 研究者とは

2024-10-16

歴史学研究者が主張する歴史的事実否定したら歴史修正主義者でとんでもない巨悪で……になるんだから

倫理学研究者が主張する倫理的価値判断否定するってもっとやばそうな気がするけど

軽いノリで行われてるのは色々と大丈夫なんだろうか・・・

2024-10-13

anond:20241013084419

ベジファースト系の研究は、2011年提唱されて以来、2014-2016年頃にいろんな研究者が実験している。

そして、野菜以外に肉類でも魚類でも15分前に食べておけば血糖値スパイクを抑える効果があることが実験で何度も確かめられている。

まり、ベジファーストファースト・魚ファースト血糖値スパイクを抑える効果があること自体エビデンスはたくさんあるのだ。

2019年シンガポール研究では、ベジファーストのほうが効果あるという結果がでてるけど。。

ところが、それらの論文あくまでも、スパイクに着目した場合しかなく、

スパイクは小さくなったが、さらに数時間後の血糖値の上がりが大きい(!)とか、

1日の平均血糖値への影響は無い(!)とか、分かったんだよ。

直感的に考えてもわかるように、食べる順序を変えても、同じ量を摂取すれば、だいたい同じ量が吸収されるのは、

健康な肉体なら当然のことだろう。

糖尿病合併症の大半は、高血糖状態が長く続くことによるダメージによるものから

1日の平均血糖値への影響がないのなら、ほとんど意味がないのだわ。

これ記事タイトルダメだし、ライター一般的な推論と数学的推論の違いを理解して書いてるとは思えない

単にLLMのネガキャンネタで煽って集客したいだけのダメ記事

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.itmedia.co.jp/news/articles/2410/13/news070.html

現在のLLMに真の推論は困難」──Apple研究者らが論文発表

ベジファースト食事摂取基準から削除されたのは「エビデンス不足がようやく露呈」したからではない

まとめ

から読み返したら、自分文章かなり読みづらかったので、

https://anond.hatelabo.jp/20241013084419

に要点をまとめておきました(文字数制限に引っかかったので分割)。

本文

厚労省より昨日公表された日本人食事摂取基準2025年版)について、ある糖尿病専門医解説ツイートが一時のトレンドになるレベルでバズっていた。

Xユーザー筋肉博士💪Takafumi Osakaさん:

日本人食事摂取基準2020→2025で食べる順番(ベジファースト/カーボラスト)が削除されておる!!!!!


やっぱりエビデンス不足がようやく露呈してきたか。。。

https://x.com/muscle_penguin_/status/1844746672544547147

はてなブックマークでもこの件に関するTogetterまとめについてそこそこブクマがついて、ホットエントリーに上昇している。

[B! 健康] 「今まで頑張ってお野菜から食べてたのに...」炭水化物より先に野菜などを食べることで食後の血糖値を抑制するという食べ方が厚労省『日本人の食事摂取基準』から削除される

しかし、筋肉博士医師の主張は真か偽かで言えば端的に誤りであるし、好意的に読んでもミスリードである

食事摂取基準は国の作るガイドラインであるから改訂方針やら策定検討会議事録やらは誰でも読める形で公開されている。

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会|厚生労働省

私は医師でも医療関係者でも栄養士でもないが、証拠があるので安心して医師の誤りを指摘できるというわけだ。

ベジファースト食事摂取基準から削除された本当の理由

実のところ、ベジファースト食事摂取基準から削除されたというのは正確な表現ではない。

2020年度版では、ベジファーストについて一文取り上げていた「食事摂取パターン (eating pattern)とシフトワーカー」という節が糖尿病対策の章からまるごと削除されたのである

節が削除された理由検討会の資料にはっきりと書いてある。

栄養摂取に関連するものではないことから、章立てとして削除。

https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001177715.pdf

食事摂取基準策定根拠健康増進法である。法に定められた食事摂取基準の取り扱う事項は以下の通り。

1. 国民がその健康の保持増進を図る上で摂取することが望ましい熱量に関する事項

2. 国民がその健康の保持増進を図る上で摂取することが望ましい次に掲げる栄養素の量に関する事項

栄養素というのは、もちろんたんぱく質とかビタミンとかミネラルかのことを指すので、野菜の食べ順なるものOut of Scopeなのだ。だから削除されたそれだけである

真偽の話でいうならば、これで筋肉博士医師への論破完了だ。ただこれだけで話を終えるのはおもしろくないので、もう少し深い背景を見てみよう。

食事摂取基準が抱える問題点

「人に栄養指導するプロならば、ただ基準値を参照するのではなく、策定根拠である本文を読んでくれ。基準値は妥協産物でもあるのだからそれに縛られず、患者一人ひとりに合わせて柔軟に対応してくれ」

食事摂取基準策定する側の偉い先生は、「基準値より本文だ!」という想いをよく語っておられます

なんでそんなこと言わなきゃいけないのかというと、ぜんぜん読んでなさそうなプロ栄養士がそこそこいる現実があるからですわ。

でも、それもある程度は仕方ない。2020年版で494ページですからね。鈍器本のページ数です。忙しい栄養士が横着して基準値だけ見る、そして基準値が独り歩きしだす。偉い先生はこれがホント嫌なわけです。

しかエビデンスというのは毎年増えていくわけで、理屈で言えば毎改訂ごとにページ数は増加します。今でさえガイドラインを読むのは大変なのに、これ以上!となるのは大変ですよね。

そして読む人が大変なら、作る人はもっともっと大変です。食事摂取基準2020年度版には以下の記述があります

食事摂取基準が参照すべき該当分野の研究論文数は、増加の一途をたどっている。5年に一度の策定では、策定作業に十分な時間を費やすことが難しく、作業負担も大きいため、策定体制の強化や策定プロセスの効率化に向けた方策を講じなければ、将来の食事摂取基準策定に支障をきたすおそれがある

実際、2025年度の検討資料を読み込んでいると「人手不足でもはや持続困難だ」っていう研究者の悲鳴がかなり伝わってきます

そんなこんなで食事摂取基準をこれ以上肥大化させることは避けねばならないってのが2025年改訂問題意識の1つだったわけですわ。

解決策:診療ガイドライン策定者との連携情報交換の強化

日本では、政府の作る食事摂取基準以外にも、EBMエビデンスベースメディシン)に基づく多種多様診療ガイドライン存在します。これらは専門の学会が作っとるわけですが、ここにも「食事療法」という節はあるわけですね。

栄養素の基準策定と、食事療法。かなりカバー範囲が重なり合っています政府と学会、お互い独立に作っているものですから、似たような記述がお互いのガイドライン執筆されるという無駄が生じますさらに悪いことに、違う人が作っているわけだから食事摂取基準診療ガイドライン矛盾が生じるという事例もありました。当然、現場は混乱しますね。

食事摂取基準診療ガイドライン連携して、お互いの責任範囲排他な形で定めよう、縄張りを線引きしよう。そうすれば読み手負担書き手負担も軽くなる。そういうことになったんですね。

糖尿病診療ガイドライン2024年度版の改訂

偶然、糖尿病診療ガイドライン改訂作業は、食事摂取基準2025年度版と同時期に行われていました。糖尿病診療ガイドライン食事療法を2024年度版と2019年度版とで比較してみましょう。

2019年には13あったQ&Aが2024年には8に減っています

2019年にはあった、栄養素絡みのQ&Aが軒並み削除されています

理由はここまでの説明で明らかですね。食事摂取基準縄張り尊重したのです(正確に言えば、「総エネルギー摂取量」の記述はまだ問題が残っているのですが……)。

さて大いに脱線した話を戻しましょう。食事摂取基準糖尿病に関する記述から、ベジファーストから削除されたのはOut of Scope範囲であるためでした。となると、執筆責任糖尿病診療ガイドライン食事療法にあるはずです。

あれ? 2019年にはあったベジファーストが、2024年糖尿病診断ガイドラインでも消えてるぞ? なんでやねん

ベジファースト糖尿病診断ガイドラインから消えたのは、「エビデンス不足がようやく露呈」したからか?

最初筋肉博士医師ツイートは、「真か偽かで言えば端的に誤りであるし、好意的に読んでもミスリード」と書きました。「好意的に読んでも」と書いたときに想定していたのは、「食事摂取基準」を「日本糖尿病ガイドライン」と読み替えれば仮説としてはありうるだろう、という意味でした。

しかし読み替えたとしても、「エビデンス不足がようやく露呈」というのはミスリード表現だと私は考えます

糖尿病診断ガイドライン食事摂取基準と違って、学会で作られているので改訂方針について外部の人間アクセスできる情報がありません。どういう意図情報が削除されたのかさっぱりわからないんですね。削除の理由をすぐに「エビデンス不足」に断定するのは証拠がありません。

しかも、糖尿病診断ガイドライン2024年版で検索すると出てくるニュース記事

を読むとですね、副題が「糖尿病の新診療ガイドラインに見る食事ポイント」で、解説者がガイドライン策定委員会所属する食事療法の専門家京大教授であるにも関わらず、新ガイドラインでは記述が削除されたはずのベジファースト/カーボンラストについて解説が行われているんですね。

内容は「世間で言われるベジファーストには誤解がある」というものですが、大雑把に言えば食べ順を考慮して食べることを推奨する解説で、2019年の旧ガイドライン準拠していると読めます。つまり「ベジファーストが誤りだったから削除された」わけではないことを示唆しています

ベジファースト糖尿病の新診療ガイドラインから削除された真の理由

じゃあなんで削除されたのか? 私は別の仮説を提示したいと思います。  

2019年ガイドライン2024年ガイドラインを交互にじっくり眺める見てください。

2024年版の方が、Q&Aの問いの文が相当洗練されているんですよね。

  1. 「総エネルギー摂取量をどのように定めるか?」 → 「糖尿病の血糖コントロールのためにエネルギー摂取量の制限を推奨すべきか?」
  2. 炭水化物摂取量が糖尿病管理に与える影響は?」→「 糖尿病の血糖コントロールのために炭水化物制限有効か?」
  3. 食物繊維摂取量は糖尿病管理にどう影響するか?」→「糖尿病の血糖コントロールのために食物繊維摂取有効か?」
  4. 甘味料の摂取量は糖尿病管理にどう影響するか?」→「糖尿病の血糖コントロールのために非栄養甘味料を使用すべきか?」

これらは2019年から2024年で変更された疑問文です。

診療ガイドラインというのは、「Minds診療ガイドライン作成マニュアル」という規範となる規格がありまして、Q&Aをどう書くべきかというのも死ぬほど細かく厳密に定められています

かい事抜きに、マニュアルにどういう要件が書かれているかということを超雑に述べると、まず問いは「臨床上生じる意思決定に関する疑問」でなければなりません、そして回答はガイドライン策定自身実施するシステマティックレビューに基づくものでなければなりません。

これ前提に2019年版の問いを見返してみると「Minds診療ガイドライン作成マニュアル」に明確に非準拠ですね。「〇〇はどう影響するか」系の問いはどう見ても意思決定に関わるものと言えません。

そんなわけで、2019年から2024年改訂方針には、「Minds診療ガイドライン作成マニュアル」への準拠度を高めるという意図があったと見て取れます

次に、2024年版で削除された、2019年版のベジファーストに関するQ&Aを見てみましょう。

食事の摂り方は糖尿病管理にどう影響するか?

これベジファーストだけに関するQ&Aではないんですよね。小ネタアラカルト的な回答で、複数問題をごちゃまぜにしているという印象を受けます

そんだけ2019年自由にやっていたというわけですが、「Minds診療ガイドライン作成マニュアル」に準拠するかたちで、問いを書き直そうとするならば、問題を分割する必要があるでしょう。

試しに書き直してみると、こんな感じでしょうか。

  1. 糖尿病の血糖コントロールのために、Healthy Eating Indexの高い食事を推奨すべきか?
  2. 糖尿病の血糖コントロールのために、主食炭水化物最後に食べることを推奨すべきか?
  3. 糖尿病の血糖コントロールのために、規則正しい時間に3食を食べることを推奨すべきか?

ただ、2019年版のガイドラインでは、小ネタアラカルトとして立項のバリューを出したわけで、わざわざ3つに分割して3つとも立項するだけの意味があるかというのは難しい問題です。

「Minds診療ガイドライン作成マニュアル」にもこう書かれています

日常診療において医療行為選択する意思決定の場面は数多くあるが, その全てについてシステマティックレビュー実施し, 推奨を作成するのは非常に多くの労力を要するため,現実的ではない。そのため,診療ガイドラインでは実臨床における問題に対する回答を導き出したいものを厳選して重要臨床課題として取り上げることが望まれる。

3つともに、「炭水化物制限の推奨」とか「食物繊維摂取の推奨」とかに比べれば、超小ネタですので、臨床課題であっても重要臨床課題ではない、というところで落とされたのでは?、などと私は想像しています

で、結局ベジファーストすべきなの?

書籍佐々木敏データ栄養学のすすめ』などでも解説されていますけど、野菜先食べを厳密に実行するべきとするエビデンスは、おそらくまだ存在していないと思われます

ただ、食事の楽しみを損なわない範囲で、炭水化物系を食べるのを後回しにするのは、それなりに有望な心がけと言ってもいいじゃないでしょうか。また野菜先食べである必要はなくて、たんぱく質先食べでもいいという論文もあります

参考: A Review of Recent Findings on Meal Sequence: An Attractive Dietary Approach to Prevention and Management of Type 2 Diabetes

2024-10-12

したいことをしなさい

もしスパコンが使えたらなんて考えるのはダジャレ程度の低級のアイデア無駄空想でふさわしくありません

そもそもスパコンを使うなんてことを考えてはいけません

研究者激怒しま

思うだけならタダではなく思うことはムダです

たらればをいくら言っても自由帳の落書きであります

もしぼくがウルトラマンだったらと考えるようなものです

良く言えば壮大でアホなことそれを考えるのはアメリカ中国に任せればいいんです

したいことをすればいいんです

2024-10-11

ぬるま湯アカデミアとJTCを駆逐したい

最近Twitter(X)で「アカデミアはぬるま湯だ」と嘆くツイートを目にして、思わず共感してしまった。ああ、私だけじゃないんだな、こう思っているのは、と少し心が軽くなった。

正直に言うと、私はアカデミアが苦手だ。「頑張る」のハードルが驚くほど低く、しか特権意識だけは人一倍強い。生産性を感じない人が多い。

大学時代から私は研究が好きで、文系分野でトップを目指して走り続けた。修士課程の頃には実績の数も抜きん出ていて、周囲から「優秀な若手研究者」として評価されていたし、私自身も博士課程に進んでからもこのままトップを走り続けるのだろうと、漠然と信じていた。

博士に進んでからは、視野を広げるために積極的に他分野の講義民間企業インターンに参加し始めた。就活はしない予定だったが、アカデミアでのポジション確立されたら外の世界を知る機会はもうないだろうと思い、社会勉強のつもりで足を踏み入れてみた。

そこで私の人生は一変した。

まず最初に、インターンでは今まで出会たことのないような優秀な学生出会えた。全国から集められた優秀な学生たちはキラキラとやる気に満ち溢れていて、ストイック能力が高かった。今までアカデミアで出会たことがないタイプの人たちだった。彼らと出会って、外の世界にはこんなに優秀な人たちがいるのかと驚いた。

私はアカデミアにいる人が好きじゃなかった。なんだかじめじめしていて、ガッツが足りず、本気を感じない。コミュニケーションもどこかおかしいし、全体的にバランスいびつで、言葉は悪いけど「社会不適合者」が多い印象だった。

インターン出会った人たちは爽やかで元気よく、アベレージの高い人々だった。頭も切れて体力もあり、歯を食いしばってでも努力して大きなことを実現してくれそうな雰囲気だった。

できない理由を並べ立ててはすぐばてる、「精一杯頑張っている」と言いながらそのハードルが低いアカデミアの人たちとは全く違った。

私はこのインターンを通して、外の世界の魅力に気づいてしまった。

他分野の講義では文系学問の舐めっぷりを実感することになった。理系講義では内容が濃いのはもちろん、毎回の課題の多さと試験がしっかり行われている点に驚きがあった。

私のいる文系分野では毎週の課題基本的になく、期末に既成事実作り程度の2000字のレポートが1つ出るくらいだった。まさか「しっかり勉強している学部」では1回の講義で3000字のレポートが出たり、期末が試験プレゼンレポートの3つでセットだったりするとは思わなかった。

理系と比べて文系は本当に「何もしていない」に等しいなと痛感した。大学時代でかなり差が開いているだろうなと思った。もちろん、他の文系学部ではしっかり勉強しているところもあるのだろうが、私のいた学部はゆるかった。

他分野の講義を受け始めた当初は、あまり実学っぷりに、世の中にはこれほど社会に役立つ学問があるのか…と驚いたりしたものだが、そのうち理系にも世の中の役に立っていない(と言われそうな)分野はあるのだなと気づきはじめた。今まで文系ばかりが「役に立たない」と批判されがちだが、理系にも似たような問題を抱えている分野があるのだと知った。「文系理系わず、役に立たない学問はある」と結論付けた。

このように過ごしていると、今まで身を置いてきたアカデミアがだんだん矮小に見えてきた。

本気をやっていないな、と思うようになった。

表向きは研究価値を声高に主張するものの、実際にその価値説明する能力に欠けているところ。「学問価値自明のものだ、蒙昧め」と言わんばかりの閉鎖的な特権意識。外の世界説明責任を感じておらず、接点を持とうとしないところ。

もっとアカデミアは外の世界に開かれるべきだし、適切な評価基準に基づいて判断されるべきだと思う。しかし、現実はそうならないだろう。これ以上頑張りたくないだろうから自分たち権利を守るために、自分たちが頑張らなくて良いように抵抗するんだろうな。

外の世界では、世の中を実際に良くするために歯を食いしばってでも本気をやっている人がいるのに。

最終的に私は、アカデミアの甘さが嫌になり、博士課程まで進んだにもかかわらず民間就職することに決めた。しかし後悔はない。外の世界の方が、優秀な人はたくさんいるって分かったから。

民間就活ではJTCにも嫌気がさした。

社員たちは平々凡々で自立心がなく、組織従順自分から何もしない。それでも特権意識だけはある。一体今まで何を成し遂げてきたんだろう、と疑問に思うようなふわふわした話し方と、しまりのない表情の社員が多かった。私は自立して明確な成果を出しながら走りたいと思った。

結局、私に初めて衝撃を与えたインターンから内定をもらった。そこは世界舞台に、本当に優秀な人たちと働ける環境だった。

出会った社員たちは全員がストイックで、甘えがなくて、数多くの修羅場をくぐり抜けたかのような覚悟と本気を感じさせる人たちだった。この場所なら、ベストを尽くしてもっと強くなれると思った。そして世の中のために実際に役に立てるような気もした。

研究とは離れてしまう。これから人生どうしようかな。

私は今まで研究に本気だったから、何をしていこうかまだ分からない。

本当のことをいうと、アカデミアがもっと優秀な人たちがいる環境だったら、残りたかったな。研究自体は好きだったから。

アカデミアに優秀な人間が集まるようには、私の仕事ではできないだろうから、せめて外の世界アカデミアがもっと開かれるように、そして甘えた人々が引き締まるような働きかけをしていこうかな。それに加えて、JTCの社員たちにももっとシャキッとするように変革を起こせたらな。こういう仕事ならきっとできると思う。

でもこれって、闇落ちだよねと思う。アカデミアやJTCを許せないというネガティブ感情で動くのだから社会のためにも私のためにもならないな。

これから私、どうやって生きていったら良いんだろう。

final

とりあえず「サム・アルトマンがヒントンの教え子」というとんでもない認識違いは改めてくれ

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2024/10/post-21c158.html

アルトマン研究者じゃない

OpenAI創業メンバーのサツケヴァーがヒントンの教え子で、AI悪用懸念したうえで、

アルトマン追い出し計画を褒めた(具体的にサツケヴァーの名前は出さなかったが)というのがインタビューの内容

I'm particularly proud of the fact that one of my students fired Sam Altman.

https://youtu.be/H7DgMFqrON0?t=212

はてブやってないしSNSアカウントも持ってないから、誰か本人に伝えておいてくれ

(それにしてもブクバカ誰も指摘しないんだな...)

2024-10-10

小説 階伯(かいはく)をAI生成してみた。朝鮮半島南部日本固有の領土

もう10年近く前になるでしょうか。テレビ善徳女王や階伯(ケベク)を見ていました。そこで気付いたのですが、全く史実考慮せず、ドラマを作っているところです。

両方のドラマに、階伯(ケベク)も金庾信も出てきますが、全く別人のような扱いです。それは当たり前で、記録が残っていないからです。階伯など日本書紀しか残っていないに等しいです。

また、花郎世紀という偽書可能性の高いものからドラマを作っているということも知りました。こんなことができるのなら、東日流外三郡誌大河ドラマができてしまます韓国ドラマのすごいところです。

そこで、なぜ日本では、善徳女王や階伯(ケベク)のようなドラマができないのかと考えました。まあたぶん、歴史ドラマは大きく史実から外れられないとか、「自虐史観」があるのかなと。

紫式部なら創作もある程度許されるんでしょうかね。しかし、日本ドラマでは時代考証をある程度以上はやってます。階伯(ケベク)のように火薬が爆発したりしない。7世紀火薬があるのか?。

ダムの乱を起こしたピダム善徳女王が恋仲になるなんてシナリオが許されるのなら、階伯(かいはく)と金庾信が幼馴染でも問題ないですよね?w だって、記録無いし。

イスラエルユダヤの地だったら、朝鮮半島南部倭人の地のはずw。

生成にはGPT-4oを使用しましたが、下記の文章見出しを少し直し、はてな表記にしただけで、生成文そのままです。アメリカ等の歴史教科書では、朝鮮半島南部倭人が住んでいたということを認めているので、すんなり生成されたのだと考えています。本当は、倭人とういう朝鮮半島南部から九州北部あたりに分布している海洋民族がいただけなんじゃないかと思います。そして、その人らが大和政権に取り入れられ、日本という国が成立したんじゃないでしょうか。

ということで、日本側の見解としての階伯(かいはく)と金庾信の話を作ってみました。以下に本編です。

小説 階伯(かいはく)

現代日本東京 宮内庁

東京の秋の夜、薄い雲が月明かりをぼやかし、冷たい風が皇居の周囲を包んでいた。歴史学者、宮内敬一は、しなやかな動きで宮内庁の厳重な警備をかいくぐり、特定建物へと静かに忍び込んだ。彼の胸中には、ある確信があった――かつて日本に伝来し、その後散逸したとされる「百済本紀」が、ここに隠されているはずだ、と。

数年前、宮内韓国古書店で、偶然ある巻物の切れ端を目にしていた。その破片には「百済本紀」の名がかすかに読み取れ、彼の興味を大いにかき立てた。百済王国歴史を記したこ書物は、日本朝鮮半島との関係を解明する鍵となりうる、極めて貴重な歴史資料であるしかし、日本の記録にはどこにもその存在は記されていない。宮内は、この謎を解くべく独自調査を進め、ついにたどり着いたのが、ここ宮内庁だった。

彼の手元には、長年の研究から得た宮内庁内部の古文書倉庫レイアウトが詳細に記されているメモがあった。限られた時間の中で、どの棚にどの文書が保管されているのか、緻密に計算されていた。

暗い廊下を抜け、幾重にも鍵がかけられた古文書倉庫の扉の前にたどり着く。宮内は冷静に暗号を解き、精密な動作で鍵を解除した。倉庫の中はひんやりとした空気が漂い、古びた紙の匂いわずかに鼻をくすぐる。長い棚が並び、そこには時代ごとに整理された膨大な古文書が眠っている。

宮内目的の棚へとまっすぐに歩み寄る。近づくほどに心拍数が上がり、手の平にはじっとりと汗が滲む。ついにその時が来た。彼の手が、一冊の古びた箱に触れる。箱の表面には、薄れかけた文字で「百済本紀」と刻まれている。

慎重にその箱を開け、中の巻物を取り出すと、千年以上の時を超えてその姿を現した。封が施されていたはずの巻物は、思いのほか保存状態が良く、宮内の震える手の中でゆっくりと広げられていく。巻物に記された文字は、古代朝鮮半島漢字表記であり、間違いなく「百済本紀」だった。

宮内は息を呑み、震える声で「これが…ついに…」とつぶやいた。目の前に広がるのは、歴史が語りたがっていた物語だった。これまで失われたとされてきた百済の記録が、自らの手の中にあるという事実に、彼はただ打ち震えるばかりだった。

だが、その瞬間、背後で微かな音が響いた。宮内は瞬時に振り返り、身構えた。

宮内の背後で響いた音は、冷ややかな静寂を切り裂くかのようだった。警備員か、それとも何者か別の存在か――宮内心臓は、緊張のあまり大きく脈打った。

「誰だ?」宮内は小声で問いかけるが、返事はない。身を低くし、ゆっくり視線を巡らせた。そのとき、微かな足音が再び聞こえた。かすかな光が倉庫の奥から差し込み、宮内の視界に誰かが近づいてくるのがわかった。光に照らされたその姿は、想像していたような警備員ではなかった。

スーツ姿の男が、静かに歩を進めてきた。その目は鋭く、宮内を捉えて離さない。そして、男の口元にかすかな笑みが浮かんでいた。

「探していたものが見つかったようですね、宮内先生

その声には、明らかに宮内の行動を全て見透かしているかのような冷静さがあった。驚きと同時に、背筋に冷たいものが走る。

あなたは…誰だ?」宮内は巻物をそっと戻し、箱を再び閉じた。手は汗ばんでいたが、その目には確固たる決意が宿っていた。

男はゆっくりと近づきながら、まるで狩りを楽しむかのように言葉を続けた。「私の名前は名乗る必要はありません。ただ、あなたが何を求めてここにいるのかは、もう全て知っている。そして、それが公に出てはならないということも」

「公に出てはならない?」宮内は眉をひそめた。百済本紀発見が、なぜそれほどまでに秘匿されなければならないのか。宮内の中で、疑念と怒りが沸き上がった。「これは、歴史を明らかにするための重要資料だ。日本百済のつながりを示す、そして隠されてきた真実を照らす光だ。それを隠す理由がどこにある?」

男は薄く笑い、「それはあなたが決めることではない」と静かに言い放つ。「歴史は常に勝者が書くものだ。敗者の物語は、都合よく葬られることもある。あなたがこの巻物を公表することは、今の日本歴史観を揺るがすことになる。そう簡単はいかない」

宮内はその言葉に心の中で反発した。歴史真実でなければならない。たとえそれが現代価値観政治的意図にそぐわないものであったとしても。しかし、目の前の男は明らかにそれを理解しない、あるいは理解しようとしない。彼はただ、今の秩序を守るために動いている。

「では、どうするつもりだ?私をここで止めるのか?」宮内はあえて挑戦的な口調で尋ねた。

男は一瞬沈黙し、次に口を開いたとき、声は低く冷たかった。「あなたがどれだけの真実を知っていようと、我々はその真実を決して外に出すつもりはない。だから、これ以上深入りしない方が身のためだ、宮内先生

そう言いながら、男は静かに背を向けた。そして、出口に向かって歩き出す。彼が扉に手をかけた瞬間、ふと振り返り、「もしまだ、百済歴史に興味があるのなら…もう一度考え直すことだ。あなた研究も、命も、この国のために使えるはずだ」と含みのある口調で言い残し、倉庫から姿を消した。

宮内はその場に立ち尽くした。男の言葉意味を考えながら、再び視線を箱に向けた。手の中に収めた百済本紀は、歴史の失われたピースを埋める貴重な証拠だ。しかし、それを公開することが、彼の命を危険さら可能性があることも明白だった。

だが、宮内は一度決めたことを覆すつもりはなかった。彼は再び箱を手に取り、慎重にそれを自分のバッグに収めた。何があろうとも、この真実を守り抜く。それが、彼に与えられた使命だと確信していた。

倉庫を後にし、宮内は闇の中に静かに姿を消した。彼の手の中にある百済本紀が、これから日本朝鮮半島歴史をどう変えるのか――その答えは、まだ誰にもわからなかったが、確かに歴史は動き出していた。

宮内は暗い夜の中、宮内庁敷地を慎重に抜け出し、手に汗握るような緊張感を抱えながらも、自らの決意をさらに固めていた。背後で静かに扉が閉まる音を耳にし、彼は改めて周囲の安全確認した。振り返ることなく、冷たい秋の風に身を包まれながら、ゆっくりと歩を進めた。

百済本紀

百済本紀は、ついにその姿を現した。しかし、この発見は彼にとって、祝福されるものであるはずがなかった。目の前の謎めいた男が口にした警告は、無視できない現実として宮内脳裏にこびりついていた。彼は一つの歴史真実を見つけた。しかし、それがあまりに大きすぎる秘密であったために、彼は今、新たな危険さらされていることを知っていた。

「誰が…何を隠しているんだ…?」宮内は自らに問いかけながら、都心に戻る電車の中でじっと考え込んでいた。外の街の景色は、窓越しに次々と流れていく。煌々と輝くネオンと、高層ビルの明かりは東京の夜を彩っていたが、宮内の心の中は重苦しい暗雲が立ち込めていた。

彼は手元のカバン視線を落とした。カバンの中には、つい先ほど手に入れたばかりの「百済本紀」が眠っている。その重みが、今の彼にとっては異様に感じられた。歴史重要ピースを手に入れたにもかかわらず、その喜びはまるでなく、代わりに不安と恐怖が心を支配している。

「このままではいけない…」宮内は静かに呟いた。彼の頭には一つの考えが浮かんでいた。この文書を公開する前に、まず信頼できる誰かに相談し、協力を得る必要がある。単独で動くにはあまりリスクが大きい。だが、誰にこの話を持ちかけるべきか――それが問題だった。

彼の心にまず浮かんだのは、大学時代の友人であり、今や有名な考古学である佐伯真一の顔だった。佐伯日本国内外歴史的な発掘調査で多くの成果を上げており、特に日韓関係史の研究において第一人者とされている。彼なら、この資料重要性を正しく理解し、適切に扱ってくれるはずだ。宮内はすぐに佐伯との接触を決め、駅に降り立つとスマートフォンを手に取り、連絡を取った。

数回のコール音の後、佐伯電話に出た。

もしもし宮内か?久しぶりだな。こんな夜遅くにどうした?」

宮内は一瞬ためらったが、意を決して口を開いた。「佐伯、急ぎで話したいことがあるんだ。今すぐ会えるか?」

佐伯は少し驚いたような声で、「今か?何か大事なことか?」と尋ねた。

「…ああ、これまでの研究人生で一番大事発見をしたんだ。それも、とてつもない発見だ。今は詳しくは話せないが、どうしても君に見てもらいたいんだ」

佐伯はその異様な緊張感を察したのか、数秒の沈黙の後、「分かった。今すぐ都心カフェで会おう」と返事をくれた。

宮内カフェに着いたのは、電話からわずか30分後のことだった。深夜にもかかわらず、カフェは数名の客で賑わっていた。宮内は店内を見回し、奥の席で待っている佐伯の姿を見つけ、急いで席に向かった。

宮内、どうしたんだ?お前がそんなに慌てるなんて珍しいな」

佐伯心配そうな表情で宮内を見つめていたが、宮内は口を結び、静かにカバンから巻物の入った箱を取り出した。その瞬間、佐伯の目が一気に鋭くなった。

「これを見てくれ」宮内は低い声で言いながら、慎重に巻物をテーブルの上に広げた。薄暗いカフェの灯りに、古代文字が浮かび上がる。

佐伯は息を呑んだ。「これは…本物か?まさか、これが…」

「そうだ」宮内確信を込めて言った。「百済本紀だ。散逸したはずのものが、ここにある。そしてこれが、これまで語られてこなかった日本百済真実証明するものなんだ」

佐伯はしばらく無言でその巻物を見つめていたが、次第に表情が険しくなっていった。そして、静かに目を閉じると、ため息をついた。

宮内…お前、これがどれだけ危険ものか分かっているのか?」

宮内はその言葉に驚きながらも、佐伯に向き直った。「危険だと?これは歴史真実だ。それを明らかにすることが、なぜ危険なんだ?」

佐伯は低い声で答えた。「宮内、世の中には触れてはならない真実というものがあるんだ。この文書が公にされたら、ただ歴史教科書が書き換わるだけでは済まない。この国の根幹を揺るがすことになる。お前が巻き込まれたのは、単なる学問問題じゃない。もっと大きな、国家問題なんだ」

宮内驚愕し、言葉を失った。まさか、そこまでの影響があるとは想像もしていなかった。「そんな…一体どういうことだ?」

佐伯は再び巻物に目をやり、静かに言った。「これから先、お前がどう行動するかで、お前の運命も決まるだろう。だが、その前に…もう一度この文書を精査し、何が書かれているのかを完全に把握する必要がある。私も協力するから、一緒に慎重に進めよう」

宮内はその言葉に頷き、覚悟を決めた。「わかった、佐伯。まずは真実を解き明かそう」

二人は深夜のカフェで、百済本紀の解読に取り掛かることを決意した。しかし、外では彼らを見張る影が、静かに忍び寄っていたことに、まだ二人は気づいていなかった。

宮内佐伯と共に百済本紀の解読を進める中、ある一節に目を留めた。その古い漢字で書かれた文章は、これまでの日本朝鮮半島関係史を根底から覆すような内容を秘めていた。

佐伯、これを見てくれ」と、宮内は震える指先で指し示した。

そこにはこう記されていた。

百済国は、倭より来たりて、王を立て、その民を治む」

佐伯は眉をひそめ、しばらくそ文言を目で追った後、重々しい口調で言った。「まさか…これは、百済日本人――つまり倭人によって建てられた王朝だということを示唆しているのか?」

宮内ゆっくりと頷いた。「そうだ。そして、これが真実なら、朝鮮半島南部――百済領域は、かつての倭の支配下にあったということになる。竹島対馬どころか、済州島朝鮮半島の南半分までが、歴史的に日本領土であった可能性が出てくる」

佐伯はしばらく沈黙した後、深いため息をついた。「これは一筋縄はいかない話だな…。もしこの文書が公に出れば、歴史の再評価だけでなく、国際的領土問題にまで波及する可能性がある。サンフランシスコ講和条約定義された日本領土が、揺るぎかねない」

宮内焦燥感を抱えながら佐伯に問いかけた。「だが、どうしてこの『百済本紀』がここ日本で隠されていたんだ?なぜ誰も知らないんだ?」

佐伯は静かに考え込み、やがて低い声で話し始めた。「その答えは、戦後日本歴史にある。連合軍総司令部、つまりGHQが関与していた可能性が高い。特にマッカーサー日本の再建と国際関係の安定を図るために、歴史的な資料や記録を抹消または隠蔽したケースは少なくない。もし『百済本紀』に、日本朝鮮半島南部歴史的に支配していたという証拠が記されているとすれば…」

佐伯は目を宮内に向け、厳しい表情を浮かべた。「GHQはそれを脅威と見なして、抹消を命じた可能性がある。サンフランシスコ講和条約日本固有の領土定義された際、その基盤に揺らぎが生じることを恐れたんだろう。もしこの文書が明らかになれば、国際社会において、日本朝鮮半島南部済州島領土として主張する正当性が浮上しかねない。それは、当時の冷戦構造の中で、極東の安定に重大な影響を与えたはずだ」

宮内はその言葉に打たれた。「つまり、これは単なる歴史の一資料ではない。戦後日本朝鮮半島領土問題、そして国際政治に直接関わる爆弾だということか…」

「その通りだ」と佐伯は冷静に応じた。「だからこそGHQは、この文書を表に出させなかった。百済倭人設立した王朝であったという事実が認められれば、日韓歴史認識や領土問題根本から覆されることになる。現代竹島を巡る領有権問題など、取るに足らないものに見えるほどの衝撃が走るだろう。済州島釜山、そして南半分の領有権を巡って、新たな国際的な論争が生じかねない」

宮内佐伯言葉に深く頷いたものの、その重みを改めて感じていた。この「百済本紀」は、ただの古文書ではない。それは、日本朝鮮半島領土問題を再燃させ、国際情勢に大きな波紋を広げかねない爆弾だ。

「だが、これは真実だ」と宮内は力を込めて言った。「歴史を捻じ曲げてはならない。これが隠されてきた理由が何であれ、私たちの使命は、真実を明らかにすることだ。たとえそれがどれほど大きな影響を及ぼそうとも」

佐伯は厳しい表情を保ったまま、静かに宮内の目を見据えた。「宮内、お前の決意は分かる。だが、この文書を公にすることで、国内外にどれだけの波紋が広がるか、お前自身理解しているはずだ。日本政府だけでなく、韓国政府も黙っていないだろう。いや、それどころか、国際社会全体がこの文書に注目し、外交的な大混乱を招くことになる」

宮内は一瞬言葉に詰まったが、再び口を開いた。「それでも、歴史真実であるべきだ。この文書を隠し続けることは、日本学問的誠実さをも裏切ることになる。それに、これまでの研究者たちが解き明かそうとしてきたことを、我々が踏みにじることになるんだ」

佐伯は深く息を吸い込み、しばらくの間、何かを考え込んでいた。そして、ゆっくりと口を開いた。「分かった。お前の信念を否定するつもりはない。ただし、慎重に動こう。急に世に出すのではなく、まずは信頼できる少数の専門家に見せ、段階的に議論を進めるべきだ。この資料が持つ意味を、慎重に検討しなければならない」

宮内はその提案に頷いた。「ああ、そうしよう。まずは、私たち知識経験でこの巻物を完全に解読し、それから信頼できる専門家に見せる」

二人はその場で、新たな行動計画を立てた。百済本紀の解読を進め、文書の真偽を確認した上で、専門家との協力を仰ぐ。そして、その真実を公にするための準備を進めることにした。

しかし、彼らがその場を立とうとした瞬間、外の窓に気配を感じた。宮内は一瞬、外を見やったが、何者かの姿がカフェの外にちらりと映った。黒い影――まるで監視するように、静かに彼らを見張っているようだった。

佐伯…」宮内不安そうに囁いた。「外に誰かいる。もしかすると、もう動き出しているのかもしれない…」

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anond:20241010141610

徴兵制は以前は役に立たないと言われてたけどウクライナ戦争以来変わりました

行動喚起ウクライナから将来の軍隊への教訓 Call to Action: Lessons from Ukraine for the Future Force

https://milterm.com/archives/3836

米陸軍大学校研究者チームは、開戦から10カ月間に関する公開情報研究を行った。

チームはこの戦争から学んだ教訓を導き出し、米軍現代戦の要求適応するのを助けるために、この取組みを計画した。

1973年米陸軍戦略的変曲点(strategic inflection point)に直面した。

米軍ベトナム介入は米陸軍士気を低下させ、ソ連兵器を装備したエジプト軍ヨム・キプール戦争米軍兵器を装備したイスラエル国防軍をほぼ撃破するのを目の当たりにした。

これに対して米陸軍参謀総長は、従来のソ連の脅威を中心に思考とドクトリンを方向転換させるため、米陸軍訓練ドクトリンコマンド設立した。

組織は、1973年ヨム・キプール戦争研究し、コンセプトを開発し、調達と装備品の変更を推進し、近代的な戦争を戦うための陸軍を準備する任務を負った。

今日米陸軍は新たな戦略的変曲点に直面しており、米陸軍が次の戦いに備える根本的な方法を変える選択に迫られている。

国防組織20年にわたる対テロ戦争から脱却し、大規模戦闘作戦の将来を受け入れ始める中、現在進行中のロシアウクライナ戦争は、戦いの性質の変化を浮き彫りにしている。

それは、高度な自律兵器システム人工知能AI)、そして米国第二次世界大戦以来経験したことのない極めて高い死傷率を特徴とする戦いの将来である

ロシアウクライナ戦争は、米陸軍戦略的マンパワーの厚みと、死傷者に耐え代替する能力において重大な脆弱性を露呈している。

米陸軍戦地医療計画担当者は、戦死戦傷者、あるいは疾病やその他の非戦傷者に至るまで、1日当たりおよそ3,600人の死傷者が持続的に発生すると予想している。

ちなみに、米国イラクアフガニスタンでの20年間の戦闘で、約5万人の死傷者を出した。

大規模な戦闘作戦では、米国は2週間で同じ数の死傷者を出す可能性がある。

米陸軍採用不足と即応予備役の縮小に直面している。

採用不足は戦闘兵科の分野で50%近くもあり、1973年には70万人、1994年には45万人いた即応予備は現在わずか7万6,000人しかいない。

この数では大規模な戦闘作戦中の死傷者の交替や増員はおろか、現役部隊既存の空白を埋めることもできない。

まり1970年代の志願制による兵力というコンセプトはその賞味期限を過ぎ、現在作戦環境にはそぐわないということである

大規模な戦闘作戦必要兵力を達成するためには部分的徴兵制に移行する必要があるかもしれない。

ウクライナ侵攻当初のロシア軍の作戦成績が予想外に悪かったにもかかわらず、同軍は初期の深刻な挫折から学び続け、西側観測筋をいまだに驚かせるような方法適応している。

わずか5カ月足らずの間に、30万人以上の非活動予備役要員と8万人以上の新規志願兵を動員訓練雇用するロシア能力は、米国NATO同盟国が過小評価していた戦略的兵力能力重要さを示している。

簡単に言えば、ロシア21世紀の戦いにおいても量(mass)が重要であることを示している。

国家の動員能力は、同盟国にも敵対者にも決意を伝える最も重要方法ひとつである

ウクライナ戦場は同等またはほぼ同等の相手との21世紀の高強度戦(high-intensity twenty-first-century warfare)の憂慮すべき致死性を浮き彫りにしている。

ウクライナ戦場から得られた最も重要な観察のひとつは、緊急時既存の欠員を補い、死傷者を補充し、兵力構成を拡大するために、以前から訓練を受けた軍事要員を豊富に保持しておくことの価値である

米国は、現代戦の現実直視し、将来の同様の戦争に備えて、戦略的人材層の厚みを活性化させなければならない。

今日米軍採用危機に直面している。軍務に就くことを希望しているのは、軍務年齢にある米国人のわずか9%であり、軍務に就く資格があるのはわず23である

現状では、志願兵だけの米陸軍米国抑止力を維持するのに苦労しており、この軍種は大規模戦闘作戦(LSCO)が必要とする取組みを維持することはできないだろう。

加えて、米国には大規模戦闘作戦を支える産業基盤がない。

ウクライナへの供給でさえ、現在の軍需品製造を上回っている。

長年の「ジャスト・イン・タイム」がサプライ・チェーンを弱体化させた。

米国が将来の大規模戦闘作戦に関与する場合戦争に関与する国々はヨーロッパ製ではなく米国兵器使用する可能性が高く、将来の敵が補給線を危険さら可能性もあるため、ウクライナのように外部から支援可能かは不確かである

マイクロチップや軍需品製造のような産業事業継続性を確保するためには、危機時に供給制限したり競争者に売却したり米国に対抗して技術使用したりする可能性のある国ではなく、自国か最低でもカナダのようなアクセスやすく信頼できる同盟国の領土内で製造能力を維持しなければならない。

より多くの米国人が防衛インフラ仕事アクセスできるようになって初めて、米国は大規模戦闘作戦シナリオにおいて自国同盟国の両方に必要兵站上の能力容量を持つことになる。

2024-10-09

ノーベル賞の発表が続いていますが、今年も日本人受賞者は出ませんでした。医学物理化学の各分野で、受賞者は外国人となりました。日本は、論文の質や研究力でイランにも劣っているという現実があります。たとえば、2024年ノーベル化学賞は、アメリカイギリス研究者3人に授与されました。物理学賞では、AIの基礎技術に関する研究で、ジェフリー・ヒントン氏とジョン・ホップフィールド氏が受賞しました。一方で、日本研究力は、質の高い論文ランキングで13位に下落し、イランに抜かれる結果となりました。これは、日本学術生態系における変化を示唆しており、国際的研究競争において新たな戦略が求められていることを意味しています

あとは文系ノーベル賞だけだから、まあどうでもいい。

2024-10-08

anond:20241007221815

そうだね。

あなたのいう通り、普通マイケルンモーレーの説明から始める。

相対論説明がなくふわっとしたことしか書いていないのと、「ひも理論」という言葉を使うのも気になる。

String Theory本来日本語訳は「弦理論(げんりろん)」

口語だと「ストリング」、その分野の研究者のことを「ストリンガー」と呼ぶね。

現状「ひも理論」なんて言葉を使っているのはトンデモさんくらいじゃないかな。

  

たぶん、物理学が好きな一般人が調べて書いたのだと思う。

趣味で書いている人に突っ込むのは野暮だし、応援したい気持ちもある。

ブクマをたくさん集めているのは心配になるけどね・・・

2024-10-07

日本研究戦略って、いち早く他国成功し始めたのを捉えてキャッチアップするってのだけど、情報収集能力が低い

研究なんて何が将来当たるかわからないのだから、幅広く金を注ぎ込まないと、とよく言われるが、

今取っている戦略は、海外でいち早く成果が出て産業に繋がりそうなものを見つけ、

国内研究者はキャッチアップできるだけの人材がいればいい、というものである


研究から産業までのハードルはそれでもあるわけだが、当たりくじの確率は上がる。

そもそも日本から本当にユニークな物はなかなか出てこず、海外発の物から改良するのが得意、というのにもあっている。


問題は、当たりそうな物を見つけてくる情報収集能力が低い。

海外メディア企業が金集め・人集めのために出しているものに乗っかるだけになっている

2024-10-06

anond:20241006105558

在宅勤務(テレワーク)は、世界中廃止にむかってるよ。

https://www.bbc.com/japanese/articles/c8xee0292epo

在宅勤務を拡大しているのは、プログラマとか研究者みたいなごく一部の職種の人だけ。

なお、自分資格とか技術を持ってないけど、いまだに在宅勤務だぜーと言ってるヒトは注意したほうが良い。

それは、貴方仕事は誰にでもできる仕事で、出社しなくても実行できる簡単お仕事ということを意味している。

会社経営者からみれば、そんな仕事は単価が安い会社外注したほうが得、貴方ような社員人件費無駄からリストラしてしまえ、となる。

リストラされたくなかったら、在宅勤務は拒否して、毎日上司と顔を合わせて可愛さアピールしたほうが得だよ。

2024-10-05

anond:20241004112542

住んでる地方仕事とか、個人特定出来ない範囲教えてくれたなら更に調べるよ。

1.視覚障害者向けに、学費が安い鍼灸マッサージ学校が多数あるので、入学準備にツボや解剖生理学を覚え始めたら。

2.失明が不可避になったら住む予定の場所などを考える。視覚障害者向けの大学である筑波技術大学周辺、都内だと茗荷谷筑波大学キャンパスがあり、視覚障害を持つ教員も多数いる他、放送大学も同じ立地にあり、視覚障害者支援センター茗荷谷に多い。

3.埼玉だと航空公園国立障害者リハビリテーションセンターという、視覚障害者生活訓練出来る施設があるし、関西だとライトハウスって団体が在宅でも訓練やってるから、今のうちに問い合わせたり見学しよう。

私の場合は、東大に目も耳も聞こえない福島先生って教授いるから、その人をライバル視して、視覚障害が生きやす社会のための研究者になるね。あと、渋谷視覚障害者向けの触れる美術館ギャラリートムがあるんだけど、似たような感じでオタク趣味楽しめないか考える。

東大生駒場祭(学祭)で東方コスプレしてBad Apple!!再現をして盛り上がっているユーチューブを見た

東大生オタ充してるのってなんか凄い嫉妬とやるせない怒りというか悔しさみたいなものを感じた。

官僚になったり商社外資上場企業に行ったり起業したり研究者になったり、そういうのにもある程度の嫉妬は感じるがそういうのはいいんだよ

やっぱり優秀な人間が頑張って職について今後の日本を発展させていったりしてくれるんだろうなとも思うし。

たださ、東大がそういう大衆領域に入り込んで荒らすなよ、お前らが本気で入り込んでくるとその優秀さを使って文化を乗っ取っていくから嫌なんだよ

優秀さって物差しでのゲーム勝手に始めて美味しいところを持っていく下品卑怯な事しなくても東大だったらもっと良い思いいくらでもできるだろ

みたいな事を感じながら東大京大だらけになった任天堂の話を思い出す。

2024-10-04

anond:20241004061939

アスペには研究仕事においてチーム形成して仲間と協力し合えるコミュ力社会性がない」とは言ってないんだがな、何を読んだんだろう


アスペには「研究仕事においてチーム形成して協力して成果を出す」「配偶者平穏に暮らす」目的達成に必要な最低限度のコミュ力はあるよ

多分増田が考える「コミュ力が高いチームの研究者」にもASD傾向は沢山混ざっている

東大生の3割はASDだが、チームで課題に取り組んでるコミュ力がある者が殆んどで成果も出している

研究者にもASDは分野によっては既にかなりの割合を占めているが、特にチーム研究問題はない。

そもそもASD同士.ASDが多数いる空間では社会性に関する問題は起きない

定型発達に客観性社会性がない(社会性の多様性を受け入れない)のが問題本質であってASD問題なわけではない



定型発達が一切の多様性を受け入れられずに定型発達の社会欲求を強く満たすことだけを目的に、社会圧をかけているから、アスペを高ストレス晒して潰すことになり本来の実力が発揮されないだけ

anond:20241004060013

優れた研究者コミュ力ある人ばっかりだけどね。やっぱそうじゃないと仕事にならん…。最近仕事は高度でチームで研究するしかないと思うんだけど。もう一点集型の発達障害活躍できる妄想捨てた方がいいよ。

 

世界トップクラスの超絶一流の天才であればあり得るかもしれないけど

 

そんな超ごく一部の例外一般化するなんて

論理的じゃない

おもんない男性おもしろくならないと思う

おもんない男性は、おそらく個人気質以前に脳の作りが違うのだと思う。努力すればどうこうなるというものではない。

TVタレント算数数字計算)が全然できないという人がいるが、言語能力場の空気を読むみたいな能力には秀でている。

世界でも有数の研究者だけど時間感覚絶望的にない人だっている。

文明が発達し、教育や訓練された人が増え、円滑な人間社会システムに組み込まれると平均的にこれくらいはできるだろう、普通はこんなものだろうと思ってしまう。

しかし、もう少し注意深く他人を観察したり、コミュニケーションをとってみると、能力バラツキが多いことに気づくはずだ。

皆、当たり前のように日常をこなしているが、思ってもみないことに苦労していたり努力をしている。

主観による当たり前や普通を主張するのではなく、個々人の立場能力など、どういった個体なのか、どういったメカニズム人間なのか、相手視点からも考えてみて欲しい。

インターネットが普及してからは、私の苦労、私の悲しみ、私の正義などの私の◯◯がヒステリックに叫ばれていることをよく目にする。

私ばかり頑張っている、私ばかり苦労していると思っているかもしれないが、皆、同じことを思っているのだ。犯罪者だって自分正当性を主張する。

多くの人々は日々の生活自分のことで精一杯だ。他人のことを深く考える余裕がないのかもしれない。

群れとして多くの他人協調して社会形成している我々は、私と他人の両輪が常に必要なのだ

他人を責めたり、求めても、ほとんどのことは上手くいかないだろう。

人には人の価値観優先順位があるのだ。丁寧にコミュニケーションをとっても言語化できない人や言えないことだってある。

人の本心は変わるものだし、自分にも分からないこともある。コミュニケーション解決できると思わないで欲しい。

抽象的なことをダラダラと述べてしまったが、言いたいことは自分価値観だけで物事を考えるなということだ。

私に価値観優先順位、得意なこと、苦手なことががあるように、他人にも同じようにある。

自分を主張する前に少しだけ相手のことを考えて欲しい。

相手否定する前にどうしたら折り合いがつけれるか、相手自分にも負荷が少ない方法を考えて欲しい。

別に自分より他人を優先しろと言う訳ではない。相性というものがあるように合わなければ距離をとるのが正解だ。

愚痴文句を言う毎日に飽きているのなら実践してみることをおすすめする。

2024-09-28

わたし現代新書、できました。

エックスフォローしている研究者が「私の新書が出来ました」という言葉と共に書影のあるリンクポストしていた。

前々からフォローしていただけあって私の興味のある内容のようで、これはめでたい、ぜひ購入して新書を読もうとリンクへ飛んだ。

飛んだ先には、確かにその新書書影がある。そしてその画像には「わたし現代新書、できました。」とある

だがなぜかその内容や購入する方法が一切かかれておらず、その代わりになぜかでかでかと「AI編集者とつくろう!わたし現代新書」という文字がある。

いや、私は別に新書を作りたくはないのだ。あの面白そうな親書を読ませてくれ。そう思いながらそのページを読んでも一切知りたい情報は書かれていない。

???となりながらも、もしかしたら電子書籍のような形で、自分が書いた文章を公開できるサービス?みたいなものなのか?

メニューを開いてみてもやたらと親書を作らせたがっている。なんなんだ。

仕方がないので「おすすめ60冊の一覧」というのを開いてみる。もしかたらこの一覧に読みたい新書情報があるかもしれない。

知らん編集者似顔絵がズラリと出てきた。ふざけるな。

読みたい本を探しているときに知りもしない編集者のご尊顔が何の役に立つというのか。

知らない。知らないんだよお前らのことなんか。だれなんだ。どうでもいいんだ。本は?ここは出版社ホームページだろう。お前らは編集者なのだろう。

頼むから本を読ませてくれ。

だが、似顔絵の下にある一覧にはそれぞれAmazonへのリンクがある。この中にあればいいのだが…

しかし、一冊ごと1画面くらいの大きさで紹介されているので60冊から探すとなると60スクロールしなければいけない。

まぁいい。アマゾンへのリンクがあるということはすでに私の勝利は確定している。

60スクロールかけてじっくりと獲物を追い込むのも悪くない。

・・・ない。なかった。ないのかよ。

意味が分からない。フランツ・カフカの「城」を追体験するサイトなのか?いや、カフカの城は新潮文庫からそれは無いか

どうやら講談社現代新書の60周年を記念したサイトらしいことは分かったが、説明が無さ過ぎて意味が分からない。

しきりに本を作らせようとするが、その「本」とは何なのか?私は最初出版されたのかと思ったが、どうやら違うらしい。

電子書籍のような形で公開されたものなのかと思ったが、どうもそうでもないらしい。

どうやらこれは、ユーザー入力したタイトル親書の表紙と帯をAI編集者がそれらしい画像と共に作ってくれて、その画像を使ったグッズが貰えるキャンペーンのようなものらしい。

インターネットでは昔からある「なんとかジェネレーター」みたいなやつか。

そうかそうか。いやいや私はすっかり騙されてしまったようだ。講談社知的ユーモアセンスには脱帽だ。

クソみてぇなキャンペーンしやがってよ。

なにが「わたし現代新書、できました。」だよ。端的に嘘じゃねーか。

ユーザー騙してリンク踏ませるってやってることがスパム業者と一緒だぞ。

嘘なら嘘でせめて開いた瞬間にそうとわかるように明示しろよ。

読みたい本は読めねぇわクソみてぇなサイトを上から下まで読ませられるわ最悪だよ。

2024-09-24

囲碁AIによりプロ棋士オワコン化した

一力遼が世界戦を勝ったが、なんと日本勢としては19年ぶりらしい。 張栩アジア選手権で勝った以降、井山すらも世界戦では勝てていなかったことになる。 これ自体は、素晴らしいことだとは思う。

しかし同時に、囲碁プロ棋士ってもう意味あるんだろうかという疑問も持っている。

囲碁AIが発達し、人間とは大差の実力を持つようになってしまった。 その結果どうなったかというと、 「AIが示す着手が最善手」という認識プロにもアマにも定着してしまった。 今、アマプロの碁を見る時にやってることは、 プロが打った手がAIの示す最善手と一致しているかどうかを確認することだ。 形勢判断についても、今はAI評価を見ることが一般的だ。

プロも、囲碁学習ではAI様のおっしゃるに打てるようになることを目指し、 実戦においても、AI様と一致することをよしとする。 今、世界ランキングでダントツトップを行く韓国の申ジンソは、 AIとの一致率の高さから、「申工智能」と呼ばれている。 決まった答えがあり、それと同じように打つことが求められるのであれば、 もはやそれは人間がやる意味はないと思う。 お笑い番組で、箱の中に隠されたものを手の感触だけで当てるゲームがあるが、 これに近い。

以前は、囲碁プロ棋士の役目は、最善手の探求そのものにあったように思う。 囲碁理論(棋理という)自体を生涯をかけて追求した棋士もいた。 囲碁プロ棋士とは、勝負師であると同時に、囲碁研究者でもあったわけである。 それが研究の答えはこうですとAIが示すようになり、 人間もそれを受け入れてしまった以上、 囲碁研究者という人間仕事はもう失われてしまったわけで、 今残っているのは、AIなりきり選手権だけである

去年、本因坊戦が縮小されて業界的には大きなニュースになったわけだが、 これは本質的にはAIの発達によってプロ囲碁価値が失われたからだ。 囲碁新聞なんかもどんどん廃刊になっていっているが、 これも例えば棋譜解説なんかはAI入力させれば終わりだし、 そもそもプロの打ち碁自体AIものまね選手権であり、価値を失ってるからだ。

今後も、プロ囲碁はどんどん価値を失っていき、 職業としても危うくなっていくと思う。 芝野虎丸の兄である龍之介は、囲碁棋士斜陽であり、 平均年収は300万弱(中央値もっと下)であるという考察を述べて、 囲碁の普及が足りてないことを問題意識として持っているようだが、 おれの考えでは真の原因はAIの発達と、それによる囲碁棋士オワコン化にあると思う。

しかしこれは、囲碁自体オワコンになったことを意味しない。 おれは、囲碁が生き残る方法は、囲碁を知能教育手段として明確に位置づけることだと思っている。 東大では、全学体験ゼミナール囲碁で養う考える力」 という講座があるように、碁は考える力を養う。 おれの母校である京大をはじめとして他の大学でも同様の講座をすべきなのはもちろんのこと、 出来れば小学校囲碁を必修化すべきだ。しょうもない英語なんかやってる場合ではない。 囲碁地頭を強化すれば、算数だろうが英語だろうが、余裕で出来るようになるから安心しろ。 故長尾健太郎氏は、囲碁で頭を鍛えた結果、四谷大塚で5年生の時に6年生の試験を受けて、一位をとっていたようだ。

元経産官僚宇佐美典也氏(東大卒)は「僕は小さい頃、地元では1番で、このまま日本一になるのかと思ったこともあった。でも四谷大塚に入ったら、学年は1個下なのに、僕の学年の試験を受けて、ずっと1番を取っている長尾健太郎という男がいた。 https://times.abema.tv/articles/-/8670771?page=1

では、この世界に向かうにあたって、あるいは到達したあと、 囲碁プロ棋士はどんな意味を持つだろうか。 例えば、スウェーデンでは教員になるためには修士号必要というし、 大学受験の世界でも数学科出身の人が数学講師をやっていたりするわけだからプロ棋士囲碁先生になるというのは自然なことだ。

しかし、どんなに囲碁人口が増えようとも、囲碁プロ棋士になる 人間は増えず、ゼロ収束していくと思う。 それは上に述べたように、囲碁がもうコンピュータによって解き明かされた ゲームであり、人間の探求領域はもう存在しないかである

しろ今後は、アマチュアの囲碁が盛り上がっていくのではないだろうか。 AIによって学習の機会は平等になったし、それによって受ける恩恵プロよりも アマチュアの方が大きい。

囲碁棋士歴史が終わってしまうことは文化的には大きな損失だとは思うが、 技術革新によってある仕事が失われるというのは他の業界では起こっていることであり、 囲碁についても、プロ棋士ではない別の職業が生まれるのではないかと思っている。 日本棋院は囲碁棋士業界延命させることに必死だが、 それは無理なので、別の道を模索した方がいいと思う。

武宮正樹の息子の陽光日本棋院の理事になったよう なので、何か面白いことをやってくれないか期待している。

自分のために研鑽できなくなった

趣味家族時間犠牲にしてまでお金を稼いだり勉強したりする、自己研鑽一生懸命な人の気持ちが本気で理解できなくなっている。そのことに気づき驚愕した。

何故だろうと考えると、それほどの自分のための研鑽インセンティブがないからだと気付いた。

今の自分支配するのは、「行き着く先は一個人の死である」「死後に干渉できることなどなく、観測することもできない」「死を前にしては、殆どのことはどうでもいいことである」という、仏教的な虚無主義だった。

死後自分に残せるものがないなら、死後のために努力して意味があるのか。生きている間に直接関与できない人間のために努力する意味があるのか。報われるかも分からない努力をしようというほど粋な心意気をしているわけでもない。ならば、今自分大事にしたいもの幸せを感じられるもの時間投資をすべきだろう。そのような刹那主義に気付かないうちに至っていた。

ふと、元々そんな気質だったかと省みてみる。幼少期から一貫して、真面目な性格であった。学生の本分だから勉強はするし、将来選択肢が増えて生きやすくなるから成績を上げる。両親の期待投資があるから報いようとする。果たしてそれは、学歴という成果につながった。

また、学生時代から漠然と知性体を創りたいと考え、その道に邁進した。その原動力は恐らく、価値観の合う同世代がいない孤独感を埋めたいという動機であった。

知性体を創りたいという想いは、自らの才能に見切りをつけた時点で潰えた。いか研究しようとも生きているうちには創れないだろうという確信、大局観を持つのが苦手な自身研究適性のなさ、研究者として生きるのが難しいという社会的な制約。そういったものをひっくるめて、才能がないと理解した。

やがて会社に勤め、その孤独感だけを手元に残して働くようになった。目の前の仕事邁進する中で孤独感は膨らみ、誰かと一緒に生きていきたいと言う思いが募った。迫る孤独への焦りと言い換えても良い。

そして、出会いを求め、結婚した。極めて運の良いことに、価値観が合い、一緒にいて気安くかつ幸せ暮らしていける相手結婚できた。その結婚による変化は劇的だった。端的に言えば、自分のために研鑽するうえでの最後動機であった孤独が、満たされてしまった。

学生の頃の残滓社会人博士も目指したが、もはや優先するものが変わっていた。続くわけがなかった。

最後子どもが生まれ人生の主役の座を明け渡した。

妻と子供という自分より大切なものができた時点で次に意識したのは、自らの死だった。かつての自分にとって、死は「作業が止まるイベント」でしかなかった。だから、それまでにできることをやらねばならないと言う焦りに繋がった。しかし、今の自分にとって、死は「何を遺すか」になった。自分のために遺しても意味がない。であれば、自分のためにする研鑽意味がない。

あと思いつくものといえば、勉強が必ずしも良い未来保証しない年齢に差し掛かっているのかも知れない。また、元々の気質として、好奇心概要に触れるだけで満たされ、何か行動に移すということが厭わしいと思う所もあるのかもしれない。

総括すれば、自分のために努力する動機を失ったこと、自分よりも優先したいものができたこと、死への意識の変化、そして年齢と気質。そういった物が集まって、自分のための研鑽をしなくなったのだろう。

ならば、今私がすべきことは、自分のための研鑽をしなくなったことを嘆くのではなく、家族のために何を遺せるかを必死に考え、そのための努力をすることなのかもしれない。

時間という値千金のものを何に捧げるかを考えながら。

anond:20240924115208

就職予備校の側面はアメリカでもあるけど

より稼ぐ為に学識を積むの主流なのがアメリカ

日本場合は積んだ学識を問える人間が産側に多くないし、なんなら大卒だろうが院卒だろうが専門研究者だろうが専門性を活かす仕事に就かせないのが多い

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