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はてなキーワード: 眼光とは

2020-12-20

わたし生活上の必要に駆られ、唾棄すべき貧民がひしめくスーパーマーケットに足を踏み入れざるを得なかった。

ポテトサラダ……その名の通り馬鈴薯を中心に据えた、平民趣味凡庸サラダがある。この「超越市場」の唯一の美点は、それを比較的うまく食わせるというところにあった。

店内を延々と流れる下品音楽に耳を塞ぎたくなりながらも、わたしは広大かつ空虚現代砂漠を辛抱強く歩き、惣菜が売られる一角にたどり着いた。

母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」の声に驚いて振り向くと、豚のように肥え太った醜い高齢の男と、これまた醜い幼児を連れたひどく陰気な女。老人はわたし眼光に恐れをなしたのか、まさしく脱兎の如くその場を立ち去った。一方で、辛気臭い顔の女はポテトサラダを手にして俯いたままだ。

わたしはその貧民の手からサラダのパックを奪い取った。さらに8パックを追加し、悠々と店を出た。大丈夫ですよと念じながら。

2020-12-06

ぶつからないで走りゆく人を見たことがある

ぶつかるやらなにやらの話を見かけて昔の話を思い出していた。

  

電車に揺られぼんやりしてた時、大学生風の眼光鋭い青年が扉開いた瞬間走り出し、かなり混雑したホームを誰ともぶつからずにすり抜け、一人の男性を確保していた。

  

つの間にかガタイのいい男性ベテラン刑事みたいな三人で取り囲んで「○時○分逮捕」みたいなのしてるのを見た。

これで一つ平和が訪れたのか…ありがとうございます

  

やっぱ三人一組で仕事するんだな

速・力・知の最強パーティーみたいでテンションあがった

  

2020-09-21

anond:20200921121545

女の場合でも眼光が鋭かったらトラブル慣れしてそうだと避けるわな

性別関係ない

2020-09-11

動物園の思い出話(追記

追記

全然突っ込んでもらえないかネタバラシするけどイマジナリー息子とイマジナリー私のお話です

追記終わり)

先週の日曜日は息子の動物園デビューだった。

写真を整理していたら色々思い出したので、今更ながら日記に残したいと思う。

何を隠そう、私は動物園が大好きだ。

小さい頃は、休みのたびに両親にせがんで動物園水族館に連れて行ってもらったものだ。特にアメリカバクオタリアなど大きくて柔らかそうでヌメッとしていそうな動物たちの不思議な造形と質感が大好きだった。

本当は息子ももっと早く動物園に連れていきたいと思っていたのだが、このご時世おいそれと遊びに行けるわけでもなく、調整に調整を重ねてついに実現できた、満を持しての動物園デビューだ。

私の英才教育のおかげですっかり動物に興味を持って育った息子はもちろん、久々に動物に触れられると思うと私も楽しみで仕方がなかった。カメラ双眼鏡スケッチブック、前日夜から念入りに準備をした。当日は動物園の近くのコッペパン屋さんに寄ってお昼ごはん調達し、開園時間と同時に動物園に飛び込んだ。

ちなみに入園時間予約制となっているので、これから行こうと思っている人は気をつけよう。

予習バッチリな息子はまずオカピを見たいとリクエストしてきた。良いチョイスだ。

知らない人もいるかもしれないので解説するが、オカピ茶色わがままボディにしましまの手足とお尻がキュートキリンの仲間だ。

いわゆる珍獣として話題になり、私も子供時代にたいそうおもしろく観察したものだが、今も変わらず珍獣のようだ。オカピの魅力を一発で見抜くとはさすが我が息子。

どちらかと言うと人間に興味がなさそうなイメージのあるオカピだったが、この日は草を喰みながらじっと息子を見下し…見つめてきた。ああ、ちょこんとした角がかわいい。息子も一生懸命見つめ返して、スケッチを取る手が完全に止まっていた。

ちなみに私はオカピの近くにいるハシビロコウがお目当てのひとつだった。ハシビロコウは鋭い眼光と巨大くちばしが特徴的な大きな鳥だ。一時期「動かない鳥」として話題になったこともあったが、少なくとも動物園で見ているぶんには結構動く。大きく形の良い羽がふわりと膨らみ、瞬きするたびに淡く澄んだ灰色の瞳がキラリと輝いて、実はとてもきれいな鳥だと思う。私が見たときはオスとメスが一羽ずつ、一つの大きなケージに入っていた。繁殖チャレンジしているのだろう。ちょっとオスが奥手なのかな?メスの気が強いのかな?人間目線ではあまり上手くいっていないように見えた。頑張れオス。

この調子で一つ一つの動物を語っていくと永遠に終わらないので一気に端折るが、結果として息子は大変満喫したようだった。

おみやげコーナーで新しい図鑑を買ってあげたら、今日に至るまで毎日飽きずに読みふけっている。ちなみになぜかイルカぬいぐるみも欲しがったが、動物園イルカはいなかったので許可しなかった。見ていない動物を実際に見た動物より優先させるのは私の教育方針に反する。ニシキヘビなら買ってあげるよと言ったら、少し迷ってから「いらない」と言われた。それから更に色々迷って、結局ホッキョクグマリアル模型を買ってあげた。

そういえばコッペパンも美味しかった。私はやはりベーシックポテサラが好きだ。息子はいちごホイップが気に入ったらしい。

動物園から帰った日の夜、息子がしみじみと「ぼく、あんなにたくさんの動物に会えたなんていまだに信じられないよ。動物園って天国だね」と言った。

妙にませた口ぶりにちょっと笑いながら、私は「そうだね、でも昔は『狭い檻に動物を閉じ込めるなんて動物がかわいそうだ!』って動物園のことを嫌う人もいたんだよ」と教えてみた。

息子はかなり驚いたようだった。そりゃそうだ。いわゆる「野生動物」が自然から消えて久しいのだから

野生動物絶滅した。動物園でその名残をかろうじて確認できる今の世界しかしらない息子には、自然が溢れ、野生動物が溢れていた時代など信じられないだろう。息子より先に生まれた私でも実際に見たことはなく、最初理解できなかったのだから

一部の愛護団体から動物虐待だのなんだのと批判されていた動物園が、動物たちの最後の砦となり、今では動物を愛するものは皆動物園にすがっている。皮肉なようにも見えるが、まあ動物園はもともと博物館一種であり、動物自然保護研究教育普及を目的とする施設である。当然の結果とも言えるだろう。

ともあれ、息子の動物園デビュー大成功だった。また近いうちに、息子と一緒に動物園に行こうと思う。コビトカバと息子のツーショット写真撮り損なっていたし。

2020-09-04

anond:20200903091433

中年なったら松本Hみたいに体をマッチョにして、権力+眼光で、「笑えよオラ」とやるしかいね

美男子でなくなってしまうと、若い時と同じネタをしても女性の反応が違う

2020-08-23

Facebookに自ら上げた写真で、刺青をみせる植松聖。事件当時は26歳←どう見てもヤクザの顔

https://friday.kodansha.co.jp/article/128582

川崎殺傷事件岩崎京アニの青葉も入れ墨だったんだっけか

一般人眼光に見えない

個人犯罪扱いしてるが本当は組織犯罪じゃないのか

2020-08-18

anond:20200817094540

隴西の李徴は博學才穎、天寶の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃む所頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかつた。いくばくもなく官を退いた後は、故山、虢略に歸臥し、人と交を絶つて、ひたすら詩作に耽つた。下吏となつて長く膝を俗惡な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺さうとしたのであるしかし、文名は容易に揚らず、生活は日を逐うて苦しくなる。李徴は漸く焦躁に驅られて來た。この頃から其の容貌も峭刻となり、肉落ち骨秀で、眼光のみ徒らに烱々として、曾て進士に登第した頃の豐頬の美少年の俤は、何處に求めやうもない。數年の後、貧窮に堪へず、妻子の衣食のために遂に節を屈して、再び東へ赴き、一地方官吏の職を奉ずることになつた。一方、之は、己の詩業に半ば絶望したためでもある。曾ての同輩は既に遙か高位に進み、彼が昔、鈍物として齒牙にもかけなかつた其の連中の下命を拜さねばならぬことが、往年の秀才李徴の自尊心を如何に傷つけたかは、想像に難くない。彼は怏々として樂しまず、狂悖の性は愈〻抑へ難くなつた。一年の後、公用で旅に出、汝水のほとりに宿つた時、遂に發狂した。或夜半、急に顏色を變へて寢床から起上ると、何か譯の分らぬことを叫びつつ其の儘下にとび下りて、闇の中へ駈出した。彼は二度と戻つて來なかつた。附近山野を搜索しても、何の手掛りもない。その後李徴がどうなつたかを知る者は、誰もなかつた。

2020-08-17

[] #87-10保育園ドラキュラ

≪ 前

男は目を泳がせながら、たどたどしく説明を始めた。

自分は、ここで働く、その、一人で」

俺たちの猛攻がよほど応えていたのか、紡ぐ言葉は途切れ途切れだ。

要約すると、彼は保育園職員らしい。

住まいが遠くにあるため、帰るのが億劫な日は仕事場で泊まっていたらしい。

「私、疑問なんだけど、何でここで寝るの? しか屋根裏

「それに、ここの扉を塞いでいたのも、あなたでしょう。何でそんなことを」

「そ、そりゃあ職員とはいえ、こんな所で寝泊りするのは、その、ね? あまり誉められたことではない、だろ?」

男はバツが悪そうに言葉を濁した。

要領を得ないけれど、何となく言いたいことだけは伝わる。

いわゆる“コンプライアンス”ってやつなのだろう。

「あの、できれば、このことは、他の職員には、内緒に」

腑に落ちないところはあったけれど、俺はそんなことを気にも留めなかった。

ドラキュラがいなかったという事実の方に打ちのめされていたかである

ずっと感じていた寒気も、単に冷房が効いてただけ。

安堵と落胆が同時にやってきて、体全体を疲労感が包んだ。

正直、俺はドラキュラがいることを100%信じていたわけじゃない。

せいぜい五分五分半信半疑、いや実際には信じていない割合の方が高かったかも。

それでも思い出の中にあるシガラミが頭をもたげることはあった。

保育園ドラキュラについて話した時、兄貴が哀れな目を向けたのはきっかけに過ぎない。

外出時にちゃんと鍵をかけたのか気になってしまうのと同じさ。

この疲労感は、今さら戸締り確認をやったツケなんだろう。


俺たちは物置部屋を後にし、鍵を返すため事務室にとぼとぼ向かった。

結果が拍子抜けでも、帰り道のことを考えないといけないのがツラいところだ。

「あっ」

そんな油断に付け入るかのようだった。

俺たちは保育士バッタリ会ってしまう。

「えっ、えっ」

保育士は混乱していた。

無理もない。

自分が案内している子供とソックリの人間が二人いて、見覚えのない者達までいるのだから

俺たちは観念して経緯を説明することにした。

「というわけで、先生が話していたドラキュラが本当にいるのか確かめようと……」

保育士は終始、怒ることもなく、落ち着いた様子で話を聞いていた。

当時の記憶ではもう少し怖い人だと思っていたので、その反応が少しだけ意外だった。

「わざわざ替え玉まで用意するなんて……回りくどいことするねえ」

感心するような、呆れるような口ぶりで感想を洩らす。

その穏やかな対応に、なんだか俺たちは気恥ずかしくなった。

「それで? ドラキュラは見つかったかい?」

ちょっとした罰のつもりなのか、保育士はいじわるそうに尋ねてきた。

「いえ、屋根裏職員の人がいただけです」

「え? 屋根裏?」

けれど俺たちの返答は、保育士が思っていたよりも予想外なものだったらしい。

「マスダ、それ内緒にしてくれって言ってたろ」

内緒にしてくれって、その屋根裏にいる職員に頼まれたの?」

保育士は眉を引きつらせると、眼光を鋭く光らせた。

口に出してしまったものを引っ込めることはできない。

ここまできたら全部話そう。

俺は屋根裏にいた職員について説明した。

「……そんな人ウチでは働いてないよ」

しか保育士から返ってきた言葉は、俺たちにとっても予想外なものだった。

「な、なに? どういうこと?」

その場にいなかったドッペルは、状況を把握できずオロオロしている。

次 ≫

2020-08-13

[] #87-6「保育園ドラキュラ

≪ 前

扉を開くと、中からひんやりとした空気が溢れて俺の肌を掠めた。

「私、冷え性じゃないんだけど、何だか寒気がするわ」

どうやら、それを感じたのは自分だけじゃなかったらしい。

この冷気は俺たちの恐怖心が感じさせた錯覚なのだろうか。

それとも中にいる“何か”が発しているのか。

中へ突入する前に、改めて各自荷物確認する。

ミミセンの提案で、俺たちは様々な撃退グッズを持ち寄っていた。

木の杭、銀製の食器ニンニク

このあたりは俺もよく知っている吸血鬼の弱点だ。

チャッカマン、お米、トリカブト

水入りの水鉄砲サンザシの枝、兄貴修学旅行で買ったアクセサリ

まりのない物ばかりのように見えるけれど、どれか一つでも効いてくれることを祈るしかない。

「さあ、行こうか」

意を決し、俺たちは物置部屋へ足を踏み入れた。


中に入ると冷気はますます強まった。

室内の温度は、まるで真夏を感じさせない程ひんやりとしている。

こんな場所冷房なんてしないはず。

この寒気、やはり気のせいでは済ませられない。

「ここから厳戒態勢だ」

物置部屋は行事で使うオブジェで溢れており、10畳ほどの面積を半分は埋め尽くしている。

まだ日中から吸血鬼は寝ているだろうけど、これらオブジェの中に紛れ込んで隙を窺っているかもしれない。

俺たちは背中合わせに隊列を組むと、その状態ゆっくりと進行していく。

ミミセンは全ての音を拾おうと、ここに入ってからずっと耳当てを外したままだ。

タオナケはいつも以上に眼光が鋭く、いつでも超能力を発動できるよう神経を尖らせている。

シロクロだけはいつも通りだったが、この状況下ではそれが俺たちの精神的支柱にもなっていた。

「みんな、棺桶を探すんだ。ドラキュラがいるなら絶対にあるはず」

ドラキュラ自分棺桶でなければ寝ることができないという。

俺も小さい頃は同じ枕じゃなきゃ寝られなかったけど、ベットごと必要だなんて随分と繊細なんだな。

数々の弱点といい、何だかドラキュラが少し可哀相にも思えてきた。

「僕の見ている方には何もないね

「私も見る限り、それっぽいものはないわ」

「どれが棺桶だ? あの看板みたいなやつか?」

「“みたいな”じゃなくて、九分九厘それは看板だよシロクロ」

そうして、しばらくオブジェの山を見渡していたが、目ぼしいものは見つからなかった。

念入りに調べたい気持ちもあるが、人ひとり入っているような箱だ。

見逃してしまうようなものじゃないだろう。

「となると……やはり二階か」

当時の俺も、一階の物置部屋は何度も見たことがある。

その時も、それらしいものを見た覚えはなかった。

から可能性として高いのは、俺が見たことも行ったことすらない二階だろう。

心なしか、この冷気も二階の方から漂っている気がする。

次 ≫

2020-07-19

近隣スーパー

モリス

かなり近所にあるんだけど、どうも高級なイメージがあってあんまり行かない。

ただ行ってみると野菜類なんかは案外安くて、このまえなんかは悛菜が89円で売ってた。まあ肉類なんかは流石って感じのお値段(婉曲表現)だが…

渡来品の品揃えは流石に圧巻で、なんか変わったものが食べたくなったらここを覗いてる。フラ貝の莇墨和えなんてマジで初めてみた!(高い割に微妙だった…)

こだわりなのかなんなのか、冷食がプライベートブランドばっかなのは個人的に気に食わん。高いし!

 

Eマート

外資雰囲気をそこかしこに感じる。建物のたたずまいからしてもう米帝!って感じがする。

商品は概して安いんだけど、品質は正直ビミョーに見える。野菜なんかあきらかにシナシナだし、肉も色が悪い。あと本国意向なのか六つ足以上の生き物が扱われてないのも地味に痛い。

菓子類甘味なんかはさすが帝国さまって感じでかなり充実してるな。色はすごいけど

 

マギ

われらがハマギシ!ハマッギシーギシギシ!あの歌すげー好きなんだよな

ここはなんといっても魚介が強い。入店即潮の匂い…とまで言うと大げさだけど、わりとそんなイメージはある。

メカサとかヒャッコみたいな普通の魚がすげえ安いし、珍しいところだとタバミとか大蓮魚なんかも売ってる。これに関しては比較対象がないから高いかいかわからんな…

この前、日曜朝に行ったら青甲魚の解体ショーやっててすごかった。皮膜もナシで、案の定海蠍が飛び出してきたりして結構スリリングだったな。店員さんが仕留め慣れてる感じだったし、たぶんあれもショーの一環だったんだろうけど…グロわ!

 

コルジリネ

名前カッコいいわりに庶民の味方って感じの価格帯で推せる。水が安い!

ときどき掘り出しものとして渡来品が安くで売ってて、行くときはいつも気にしてる(争奪戦めいた感じになるのはご愛敬)

野菜類が基本バラ売りなのもありがたい!3本入りの傘茎なんて買っても絶対余らすしな。

肉はひき肉がすごく安い。ちょっとから遠いんだけど、ひき肉買うときはここに行ってるな。魚はまあ普通って感じ。

アイスが安いのが嬉しい!

 

公汎

さすが国営って感じで全体的にかなり安いんだけど、やっぱシステムを通らないといけないのがちょっと怖くてあんまり行ってない。たぶん大丈夫だとは思うんだけど…

ポップのセンスなんかがやっぱ国営だなあと思う。店長っぽい男の人がすげえ眼光鋭くて、軍あがりなんじゃないかと俺の中でもっぱらのウワサ。国営だしそういうルートもありそう。

 

大黒天

最近やっと経路がわかって行けるようになった。噂には聞いてたけどメチャクチャ楽しいね。あんま書くとどの店かバレそうなんでアレだけど、俺的には調味料コーナーにあるペプシってやつがオススメ。肉を茹でるのに使うと最高!

2020-06-09

anond:20200608140825

パパイヤ鈴木の踏んづけShoutダンスおもいだした。

・・・最近さいごに見かけた彼はこれまでと違い柔和というか哀愁漂わす表情を売りにしていた。そこへいくと相変わらず眼光鋭利なまんまの石塚は何でそんなに信念がブレないのかホント不思議、そしてマッスル何処いったん?(元でぶや視聴民)

2020-02-19

[] #83-9「キトゥンズ」

≪ 前

絶望が辺りを包み込む。

結局、戦うしかないのか。

「皆よ、悲観するのは早いぞ。これは戦争ではなく、略奪でもない」

しかしモーロックは諦めていなかった。

交渉の末、この戦いにルールを設けたんだ。

「戦うべきは一匹だ。その一匹と、こちらの代表が戦い、認めさせてやればいい」

サシか……。

そうせざるを得ない、妥協案というべきか。

「その条件、信じていいんですか?」

「やつらは戦いを重んじ、強さを重んじる。だからこそ、一度でも認めれば牙を向かぬ」

それぞれ戦わないと駄目ならば、ネコの国に入れない奴が確実に出てくる。

だけど、この中にいる一匹だけが戦うのならば勝機はあるかもしれない。

だけど問題は、誰が代表となるかだった。

「では、諸君……この中に今回の戦い、志願するものはいるか?」

モーロックの呼びかけに、俺含めて皆ウーともニャーとも言わない。

なにせ、ここに集まっているネコたちは、ほとんどがケンカすらしたことないんだ。

それは争いを好まない気性だからってのもあるが、やはり強さに自信がないかなのは否定できない。

どんなのが相手なのかは分からないが、かなり覚えのあるヤツが出てくるはず。

そんなのと渡り合えそうな、体が大きくて力強いネコも仲間内にいるにはいる、のだが……。

「なあ、キンタ。お前ならやれるんじゃないか

「あたしぃ? やーよ、そんなの。戦いも食べ物も、血生臭くないのがいいわ」

有力候補だったキンタは、去勢されて今やこの状態だ。

いくら体格があっても、そもそも戦う気がなければ勝つことはできない。

次点だとケンジャもいるが、あいつは体がでかいというより単に太ってるだけだ。

「むぅ、志願する者がいないのなら……仕方ない、ワシがやるか」

モーロックあんなことを言っているが、当然ながら無茶だ。

昔ならまだしも、今の彼にまともに戦える力はない。

「よ、よしてください! 老ネコあなたには無理だ。下手したら死んでしまう!」

「では、おぬしがやるか、ダージンよ」

「そ、それは……」

そう返すモーロック眼光が鋭く光る。

ダージンはしどろもどろになり、咄嗟に俯いた。

それでも搾り出すかのように、震えた声で答える。

あなた危険晒すくらいなら……や、やります

しかし、ダージン消極的決断が認められることはなかった。

「よく言った、と誉めてやりたいところだがな。敵と相対する前から目を逸らすようなネコ代表は任せられん」


そうして代表が決まらず、どれ程の時間が経ったか

時おり「やろうか」、「やれよ」というやり取りも聞こえはしたが、どれも自信なさげであり、ハッキリとしたものではなかった。

「はあ……できれば強い意志で、自ら決めてほしかったのだがな……」

痺れを切らしたモーロックは、やれやれといった具合に息を洩らした。

「こうなったら、わしが直々に指名しよう」

集会所に緊張が走る。

選ばれたネコ自分達の居場所を得るため、更には皆の思いを背負って戦うことになる。

責任は重大だし、無傷では済まない。

代表は……キトゥン。お前だ」

その名前が出たとき、周りの視線は全て俺に集まった。

この時、肝心の選ばれた俺はというと、自分でも意外なほど落ち着いていた。

何となく、そんな予感はしていたからだろう。

年齢や体の大きさ、それに筋肉のつきぐあい

キンタを除けば、最も渡り合えそうなのは俺ってことになる。

「どうじゃ、キトゥン」

「気乗りはしないが……やるからには、やるよ」

好きでこんな体に生まれたわけじゃないが、別に抵抗感はなかった。

それでも俺が志願の際に消極的だったのは、戦いたくないこと以上に“他の理由”があったからだ。

「ちょ、ちょっと待った!」

そして予想通り、俺の気にかけていたことは起こった。

次 ≫

2019-12-21

anond:20191221003651

チェックシャツとインケースリュックでダンロップの靴ののオタク服装も、

鍛えた体と眼光と、あと頭数でやれば文句を言える奴はいなくなる

2019-10-06

私がポカホンタス風ヘアメイクに辿り着いた理由

自分場合は答えは単純で、それが美しいと思うから

なぜ美しいと思うのかは主観なので説明が難しいけど、一例として、平均顔という概念がある。人は、日頃見かける顔の平均の顔を美しいと感じるとか、そういう感じの仮説。それがどれくらい正しいのかわからないけど、自分場合結構当てはまってる気がする。

毎日、平たくない顔族ばかりを見ているようになって、ポカホンタス的な顔がアジア系女性が達することのできる平均的な美なのではと思うようになった。

眼光は幼くて甘い感じよりは鋭くつよめに大人っぽいほうがいいなあ、頬骨を前にほしいなあ、アジア系の黒くて長くて豊かな髪ってキレイだなあと思うようになった。あと、目は縦方向の大きさより横方向にあったほうがキレイだなあ、とか。

そうして自分が良いと思う方向に寄せたら、ポカホンタスが出来上がった。そういう感じ。

2019-09-25

最近、鋭い眼光白人男性アイコンはてサさんを見ないけど、元気かな

もっと日本人をなじって欲しかった

2019-08-08

安倍総理笑顔って作ってたんだな

けんちょのニュース映像の険しい安倍総理眼光を見てビビった

これが正体か

ゾーマみたいなセリフを言いそう

https://www.youtube.com/watch?v=9Oa60XcEKaY

2019-05-20

シンデレラガール総選挙を戦うという事

芸術は、打算と計算であってはならない。

「どのようなものを作り出せば、既に存在する他の誰かの作品よりも高い評価を得られるだろうか?」

そんなことを考える芸術家など居はしない。

まさか賢明なる『アイドルマスターシンデレラガールズ』のプロデューサーのみなさんまでもが、

そのような陳腐な考えを持っているはずがないと信じているが、

総選挙を勇敢に戦う――、それはボイスをつけるには何でもいいからとネタでっち上げ

声を荒げ、目立つことのみに腐心する事ではない。

自分たちの信念を貫き、アイドルを裏切らないことにある。

工藤忍Pは世界中から精鋭をかき集めたツイ廃集団である

その精鋭たちがあれだけネタ固執し、目立つことのみに奔走すれば、中間発表に名前が出ても当然だろう。

だが、それは、アイドルの魅力を最大限に発揮させるということを最大の目的とするプロデュースに対する冒涜だった。

そして、チキンナゲットというカードを切った時、ついに彼らに罰が下ったのだ。

刑の執行人となったのはシンデレラガールズ最高のヤンデレアイドル佐久間まゆだった。

アイドルであることを放棄するそのやり方に対し、佐久間まゆは濁った眼光相手を睨みつけた。

温厚で普段怒ることのない彼女である

あるいは、この時アイドルの神が佐久間まゆに宿ったのかもしれない。

2019-05-11

anond:20190511122540

DQN違法脅迫文句など言わなくても店員職員ガタイ眼光ビビるじゃん

違法ではない「~していただけませんか」の”お願い”がDQNの時だけ通るのがリアルじゃん

通報したらモロにそいつ敵対するんだから老人や女だけ選んでクレーマー扱いする弱い者いじめ大好き職員通報などできるわけないよ

自己中で独善的職員通報するのは自分危害や損害がある場合だけだ

2019-05-07

anond:20190507133147

男同士でも関係なくあるよ

自分が見た光景が男男関係の全部だと思うなよ

男のやばさに年齢や身長や体格は関係ない

爺でも若者以上に殺気立ってるやつはいるし

絵に描いたように凶悪眼光を放つ高身長ジャイアン体系もいる

いかにもスポーツマンみたいな髪型と体格でも下手な人もいる

ただ

よける気配がない人は男女ともに遠距離でも雰囲気にわか

2019-04-22

anond:20190422174820

サンダーボルト事件で周囲の乗客は男に眼光ビビッて悲鳴を上げて助けを求める女性をだれ一人助けなかった

通報者もゼロ

これが日本

ただ電車に乗っただけで男に強姦される怖い国

2019-03-22

乙女人日昇之譚

暁の薄光、絡みつく葦の藪、もう動かない重い体、迫り来る野猿の牙

もう助からない――覚悟を決めた私を救ったのは、遠方から刺す一本の矢だった。

髪を凛々しく結い陽の光を背に弓を持った彼女

美しい、太陽化身のものだった。

 

※ ※ ※

 

大丈夫?このあたりは野猿が多いから気をつけてね」

彼女は私に歩み寄りながら話しかけてきた。綺麗な長い手が差し出される。

 

「あたし、アマティアラツ。ティアラでいいわ。あなたは?」

「私は…ミア。名前のない、単なるミア(女の子の意)よ」

「ミアじゃ誰かわからないじゃない。何か名前つけてよ」

ティアラはそう言って本当に可笑しそうに笑った。

 

「じゃあタワヤミア(か弱い女の子の意)。みんなからそう言われてるし」

「ふぅん、じゃあこれからヤミアね。そう呼んでいい?よろしくね」

 

そう言ってティアラは私の手をとった。

帰り道の空はもう明るく、風も柔らかい

あんなに恐ろしかった葦の大草原も、ティアラと手をつないていれば何も怖くなかった。

 

※ ※ ※

 

ティアラは私の持っていないものを全部持っていた。

スラリと伸びた手足に長身笑顔は明るく太陽のよう、

男性顔負けに馬を駆り、弓を引けば国一番の腕前、おまけに血筋首長の娘だ。

それでいて決してお高く止まったりはしない。

国に来たばかりの私にも気さくに接してくれた。

 

「かっこいいよね…」ティアラの話になると、

ワカピルミアは顔を上気させ、止まらず語り続けるものだった。

機織りのときさえ時折手を止め話をしはじめ、よく怒られる。

「身近にあんな人いたら結婚する気なくなるわ…ハードルあがるもの

そういえばそろそろ婚礼祭りの時期だった。

 

婚礼祭りは毎年、春分の日が過ぎた最初新月の晩に行われる。

暗闇の中、年頃の男性たちが夜通し歌い踊り続け、

朝の明けるのを待って最も技巧みとされた男性から順に気に入った女性に声をかける。

今年の祭りではそろそろティアラ祭りの輪に座る年頃だろう。

彼女はどんな男性夫婦になるのだろう。想像もつかない。

 

※ ※ ※

 

機織り小屋から帰るとき物見櫓でくつろぐティアラを見た。

今日はいもの凛々しい結い髪ではなく、髪をおろし化粧を施した

大人の女性の姿だった。赤々とした夕日に映える、美しい姿だった。

話をしたくなった私は、櫓に這い登った。

 

「そろそろ大人の格好もしなきゃって婆ちゃんがね、婚礼祭りもあるし」

ティアラは照れながら言った「変でしょ?」

「ううん、おしゃれしたティアラもすごく綺麗!」私は本心からそう言った。

ティアラお祭りに出るんだ…どんな男性が来るんだろうね。ドキドキするな。」

「ふふ、ああいうのって大体相手は決まってるのよ。特にあたしみたいに堅苦しい血筋だとさ。今年は海の民が踊りにくるじゃない?あそこの男と結婚するよ。」

 

その話を聞いて私は正直驚いた。海の民といえば荒くれ者で有名で、

人を招けば国を奪いに来ると警戒されていた。彼らと祭りをするとは。

「ほら、こないだ向こうの国から来たお嫁さんが3人、みんな女の子を産んだじゃない?あれが和解の印になったのよ。優しい女の子が生まれたから、侵略意図はないんだって。」

「ええ、何かおかしくない?それ、あらかじめ『女の子が生まれたら海の民に侵略意図はない』って言ってからまれたのならわかるけど、順番逆ならなんとでも言えるじゃない…」

「ヤミアのゆーとーりだね。あたしもそう思うよ。」ティアラは寂しそうに言った「でもしょーがないじゃん。首長の娘が我儘言うとみんなが困るんだし。」

 

ティアラはふと欄干に足をかけ、夕暮れに矢を放った。いつもの凛とした所作だった。

「もう弓遊びも終わり。あたしも大人にならなくちゃね。」

ティアラは弓をしまった。

「ヤミアもお祭りに来てね。目一杯おしゃれしてるから。」

そう言って櫓の梯子を降りていった。あたりには薄墨色の夕暮れ空だけが残っていた。

矢の行き先はわからない。

 

※ ※ ※

 

ほどなくして海の民の男性たちが国にやってきた。7日7晩逗留し、

婚礼祭りに参加するという。国は急に騒がしくなった。

 

「海の民、ガサツで嫌い…」ワカピルミアは口を尖らせた。「畑荒らしたり、そこらじゅうでお酒飲んだり…こないだ神殿で酔っ払って吐いたんだって。」

「まあ、風習の違いとかあるんじゃないの?」私は答えた。「畑とか手伝いたかったけど間違っちゃったとか。」

絶対そんなの違うって。昨夜なんかほとんど裸で踊って」

「おしゃべりをやめなさい!」

またワカピルミアが怒られた。私にとばっちりが来ないように目を伏せて機織りに勤しむ。

事件はそんなときに起きた。

 

「綺麗どころがいっぱいじゃねえか!家に閉じこもって何してんだい?」

天井から大声が響いたかと思うと上から人馬が舞い降りてきた。否、人馬ではない。総面の馬皮の衣装を纏った海の民の男性だった。

機織り小屋は騒然となった。ワカピルミアは恐怖のあまり足腰も立たなくなっている。

私もどうしたらいいかからず、あちこち右往左往するばかりだった。

 

無礼者!」凛とした声を張って助けに来てくれたのは、やっぱりティアラだった。

一瞬で男性に飛びかかったかと思うと、手に持った機織りの梭を

喉元に突きつけ組み伏せた。

「厳粛な仕事場荒らしおって!ただで済むと思うな!」

ティアラが凄んだ。その時、後ろから声が聞こえた。ティアラ祖母、大婆様だった。

 

アマティアラツ、やめなさい。」

「大婆様…でも、こやつは機織り場で狼藉を…」

「だからといってあなた乱暴をするのですか?嫁入り前の娘でしょう?」

ティアラはしぶしぶ立ち上がり、男性を開放した。男性は立ち上がるとティアラをしげしげと見つめた。

「元気のいい女は嫌いじゃないぜ?お前が首長の娘か?気に入ったよ。」

男性が馬の衣装を脱いだ。髭面の中に鋭い眼光が光る。

「俺は海の民の首長の子、ツツァ。祭りでは俺の踊りを見てくれ。」

ツツァと名乗った男性は、小屋の出口に向かいながら言い放った。

「惚れ直すぜ。」

 

※ ※ ※

 

婚礼祭りの前日、酒を出し鶏と豚を屠り、国中が大忙しだった。

夜もふけると男性たちの踊りが始まる。海の民たちはもろ肌を脱ぎ帯をほとんど腰下まで押し垂れ、情熱的に踊る。ほとんどの観客は、普段の海の民の狼藉を忘れ夢中になって見ていた。

特にツツァの踊りは自負するだけあって力強く美しく、ティアラも本当に惚れ直すのではないかと思った。

 

そういえばティアラはどこにいったのだろう。夜更け過ぎから姿が見当たらない。

 

あたりを見回すと、松明を持って広場の外れに行く姿が見えた。

私は直感した。ティアラだ。祭りの真っ最中に何をしに行くのか、追いかけた。

行先は薄暗い洞窟で、ティアラは石扉を閉じて閉じこもってしまった。

 

ティアラ、そんなところで何をしてるの?」私は問いかけた。

「ヤミア?追いかけてきたの?」扉の向こうでティアラが答えた。「今は一人にして…」

「何言ってるのよ、あなたがいないとお祭りが終わらないじゃない。」

「でも」ティアラが聞いたこともない弱い声で答える。「ツツァと一緒に暮らし続ける自分想像できない…」

 

石扉の前で私は立ち尽くした。もう夜が明ける。ティアラがここにいるとみんなに伝えるべきだろうか。

 

※ ※ ※

 

時が過ぎ、一人また一人と異変に気づいた。

そろそろ夜が明ける頃なのに、空が暗いままなのだ

いつまでも明けぬ朝を目の前に、国の人々は誰彼となく噂をはじめた。

海の民の心が悪かったからだ。神聖祭りを汚したのだ。

 

異変にはツツァも気づいていた。悪い噂に負けぬよう、一層情熱的に踊る。

しかし、その横でもうひとり、力強く踊る者がいた。

桶を伏せ足を踏み轟かせ、背をそらし高らかに歌い踊る。あたりは暗く、何者かはわからない。

 

みなはその者の踊りに夢中になった。

不吉な噂を忘れ、誰もが今宵の一番の踊り手を決めた時、日は東の空の中からわずかずつ姿を現した。奇跡が起きた。みなはそう信じた。

日の出日食が重なる時、観察上は空の中から日がさしたように見える

「日は昇った!嫁を貰い受けに行く!」一番の踊り手は高らかに叫ぶと、

広場を立ち去り離れの洞窟に向かった。

ツツァは目を凝らし一番手を見た。まだ薄暗く姿ははっきりと見えないが

小柄な少年のような体躯だ。あんな踊り手に負けたとは。

 

洞窟の中にティアラは座っていた。いつまでもこんなところでいじけてはいけない。

それはティアラ自身がわかっていた。夜が明ける前に広場に戻ろう。そんなことを考えていた矢先、

扉の向こうから再びヤミアの声が聞こえた。

 

ティアラ、出てきて。みんなが待ってる。ツツァより美しく、情熱的な踊り手があなたを迎えにきたよ。」

そんな者がいただろうか。ティアラ半信半疑で石扉を開けた。

外は薄明るく、ようやく人の姿がわかるようだった。

開けて見えたのは、海の民の男たちのように胸をはだけ、帯を腰下まで垂れたヤミアだった。

「私が踊ったの。みんな私が一番だって認めたわ。」

 

番手を追いか洞窟の前にたどりついた観客達は騒然となった。

あの激しく、美しく、情熱的な踊りを踊っていたのは、海の民ではなく、

まして男性ですらなく、か弱いタワヤミアだったのだ。

 

「ヤミア、あなたが踊ったの?!」ティアラは思わず声をあげ、そしてたまらないという表情で笑いはじめた。

「どうして笑うのよ…」

まさかあなたがこんなことできるなんて…もうあなた、タワヤミアなんて名前似合わないわ。今度からウンツミア(迫力のある女の子の意)とでも名乗ったら?」

「それもいいわね」私は今までで一番力強い笑顔で笑った。そして、ティアラの手をとり洞窟入り口を出た。

 

「ねえ、ウンツミア。朝ってこんなに明るいのね。それにあんなに恐ろしかった洞窟への道も、あなたと手をつないていれば何も怖くないわ。」

ティアラは私にそう言った。私も同じ気分だった。

 

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多大なるインスピレーションを与えてくれた id:guinshalyブコメ感謝

2019-03-06

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次の日から増田道場に来なくなった。

「恥ずかしくて出てこられないのだろう」というのが館長の見立てだった。

一週間経っても一ヶ月経っても増田は来なかった。

誰も増田のことを思い出さなくなったある日、道場に一人の男がやってきた。

容貌魁偉憎悪燃える眼光、研ぎ澄まされた凶器のような男。

だが、その顔にはどこか見覚えがある。

「おまえ、まさか…ッ!?

その男――増田は告げた。

道場破りに来た」

怪物誕生であった。

みたいな展開にしてくれ。

2018-11-21

[]【13】2018 晩秋広島博多別府

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湯気と入れ墨と楕円球


日豊本線を引き返し、別府に向かう。


目指すは鉄輪温泉別府からさらバスで30分程だ。

著名な温泉町なので、賑わっていると思った別府だが、19時台はもうすっかり落ち着いている。

乗車6人ほどで夜の山道を登るバス

自分以外は地元の人だ。

窓の外を見ても時折湯気が上がっている以外は何の変哲も無い地方山村といった風情で、昨日までの賑やかさを考えると全く別世界に来た感じがする。

欧米アジアもここはあまり関係なさそうだ。


そう言えば、大分駅前で、来年ラグビーW杯のサイネージ広告を見た。

44日に及んで熱戦が繰り広げられるW杯は、北海道から九州まで、日本各地で開催される。

大分で行われる初戦は絶対王者ニュージーランドが登場する豪華なカードで、多くの外国人が観戦ついでにここ別府温泉を訪れる事になろうが、温泉タトゥー対策はどうなるのだろうか。


辿り着いた鉄輪温泉は人通りも殆どなく、入湯施設飲み屋以外は閉まっていた。

やはり大分は全体的に夜が早いらしい。

ただ、バスを降りてすぐに無料足湯発見

台湾人と思しき数組が笑顔で足を突っ込んでいる。

大分で初めて見た外国人だ。

自分も少しだけ温まって、ネットおすすめひょうたん温泉に向かった。


ひょうたん温泉はさすがに賑わっており、日本語の他にも中国語韓国語も聞こえてくる。

逞しい胸板に豊かな胸毛を蓄えた欧米人もいた。

脱衣所で着替えてミシュランでも紹介された湯に向かう。

関東スーパー銭湯の様なオシャレさと無縁の無骨な作りだが、蒸し風呂、檜風呂、岩風呂、歩行風呂、高さ3mから浴びる打たせ湯、この施設名前の由来にもなっているひょうたん風呂など、風呂の種類は多岐にわたり、豪華な野趣という様な趣が感じられた。


と、洗い場を見ると、隣のお兄さんの右肩に鮮やかな和彫が。

しばらくすると、ウェットスーツの様に全身を覆う和彫の兄さんもいる。

自分心配など余計なお世話だった。

この状況ならやってくるのが欧米人のデザインタトゥーだろうが、マオリパシフィックアイランダートライバルタトゥーだろうがどうって事はない。

要は柄の種類が増えるだけの話だ。


11月の夜の空気はひんやりしているが、さすがは音に聞こえし別府温泉山道を下ってホテルに帰る間も、さっぱり感と温かさが持続している様に感じられる。

明日は昼前に再び訪れよう、その為にも早く寝るかなどと思い、部屋に帰って何気なくテレビをつけると、ラグビー日本代表が、母国イングランド代表聖地トゥイッケナムスタジアム対峙していた。

旅行中は観られないと諦めていたカードだったので、嬉しい偶然だ。


液晶モニターの中でキックオフを告げる楕円球が高く舞う。

歴史も実績も歴然とした差があるイングランドだが、日本代表は3年かけて磨き抜いたテンポの速いラグビー奮戦

日本の仕掛ける高速ラグビーについていけずミスを連発するイングランドディフェンスライン突破してトライを重ね、日本は前半を15-10リードで折り返した。


後半、日本さらゲームスピードを上げることを目論み、早い配給でもって鳴らす若手スクラムハーフ流大を投入する。

対するサイドからは、眉に異様に近い目から鋭い眼光を送る、亜麻色の髪の角刈りが姿を現した。

前回のW杯、予選プール敗退の悔しさを乗り越え、今や欧州最高選手との呼び声も高い司令塔オーウェン・ファレルだ。


ファレルが入ったイングランドはまるで別のチームだった。

前半に日本スピードについて行こうとしてボールも人も前後左右に動かしたプレーと一転、一度手にしたボールに巨躯の男達が殺到し、力づくで押し込んでくる。

その動きは重鈍で、一気に振り切られるようなスピードはない。

しかし、重機のような圧力を前に日本代表はジリジリと後退させられる。

イングランド代表が一体になって前進するその姿は「これこそが我々だ」という確信を掴み取ろうとしているように見えた。

ついには快速自慢のバックスまでもが一塊りになってインゴール雪崩れ込み、日本代表はトライを献上。

結局、自らを見つけ直したイングランド相手にして流れが再び戻る事はなく、日本代表は15-35で屈した。


やはり己を知り、信じる者は強く、世界の頂はまだ遠い。

来年W杯大分では予選プールだけでなく、決勝トーナメント 準々決勝 プールCとDの1・2位突破チームのカードが組まれる。

死の組と噂されるプールCに組み込まれイングランドだが、その実力を持ってすれば2大会ぶりの決勝トーナメント進出可能性は濃厚だ。

後半に登場して日本代表を締め上げた鋭い目つきのファレル選手も、別府温泉にやってくるかもしれない。


【14】2018 晩秋、広島・博多・別府 7日目|7日目 地獄の老婆と台湾ギャル へ >>

2018-10-30

うちのじいさん

もう90近いというのに体は丈夫で眼光鋭く、所有している山に小屋を建てて一人暮らしをしている。

たまに遊びに行くと以前に打ちもらしたヒグマの話ばかりする。

家族としては、いい加減ふもとで家族のんびり暮らしてほしいのだが、そのヒグマをしとめるまでは落ち着くつもりはないみたいだ。

そんなに先は長くないんだし、好きなようにさせてあげるのがいいんだろうか。

2018-10-29

[] #64-1「ヴァリランキン」

いま最も人気のあるアニメといえば『ヴァリアブルオリジナル』、通称『ヴァリオリ』だろう。

異世界で生まれ変わった主人公が仲間たちと共に冒険をしつつ暴虐共をぶちのめす、完全オリジナル王道ファンタジーだ。

個人別にファンではないが、それでも知っているのはそれだけヴァリオリが人気だということでもある。

今回は、そんなヴァリオリの人気にまつわる話をしよう。


『ヴァリオリ』が第4シーズンクライマックスを迎えようとしていた頃だ。

とうとう四天王の一人であるスコロペンドリドを打ち倒したことで、ファンの盛り上がりは最高潮だった。

上役はこのタイミングで、ヴァリオリの人気投票企画した。

次のシーズンまで間があるため、その熱を保ちたかったのだろう。

俺にとっても、投票中のファンたちの奮闘ぶりは記憶にも新しい。

身近な観測範囲内でも、弟やバイト仲間、クラスメートなどのファンたちの眼光は鋭かったからな。

まあ、そいつから聞かされるのはもっぱらロクでもないものだったが。

「ねえ、兄貴投票してよ」

「いや、ああいうのってファンがやるべきもんだろ。何で俺がそんなことしないといけないんだ」

「一理あるけど、実際のところファンたちの“度合い”なんて誰にも決められないだろ。広い意味では兄貴だってファンとすらいえるし、そうじゃなかったとしても兄貴には投票する権利があるんだ。だったら、やるだけやっても誰も責められない」

そう言われて頑なに断れるほどの理由もないため、仕方なくテキトー投票した。

そのことを何気なくバイト仲間のオサカに話したら、やたらと詰め寄られた。

「マスダ、そういうのって正直やめてほしい。作品のことを大して好きでもない人間安易投票することを容認すれば、そいつらが寄り集まってネタ投票とかする悪ノリにも繋がりやすいわけだから

同じ作品ファンでも、言っていることが全く違う。

まあ、当然といえば当然だ。

人気投票というのは、要は個々人の価値観の寄せ集め。

理由も違えば、認識の程度も違う。

から臨み方も違ってくる。


結果が発表された後もロクでもなかった。

ランキングの結果だけどさあ、そもそも投票方法イマイチなんだよなあ。ネット投票しかなくて、しかも1人1キャラ、1エピソードまでってのはなあ」

クラスメートタイナイの場合は、こんな感じで愚痴っていた。

「そうしないと集計が大変だろう。それに組織票とかが発生するだろうし」

「そんなの対策としては意味ないって、いくらでもズルなんて出来るんだからもっとシステムレベル最適化しつつ、フェアなやり方をすべきだよ」

まあ、大した理屈じゃない。

こいつの場合ランキングの結果に納得できなかったから、過程ケチをつけることで自分の中で帳尻を合わせているだけだ。

もし自分が納得できるような結果だったら、多少の粗があっても同じような主張はしなかっただろうからな。

「他のやり方ってどういうのだ? ことわっておくが、現実問題で十分可能方法にしてくれよ」

「……もう、その断りを入れたら僕が答えられないの分かって言ってるだろ」

そんな感じで、俺にとっては大した出来事じゃあない。

だが後に、この裏で凄まじい激闘があったことを俺は知ることになる。

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