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2019-07-18

火はこわいな

京都アニメーション事件ニュースで聞いた。

大体、感じたことは多くの人と一緒だろう。つらく、悲しく、恐ろしい。

今後の会社社員心配だ。

アニメーション会社としてとても評価されているところだし、会社は立ち直れるかもしれない。(まだわからないけど)

でも……生き残った社員は?

事件の原因は、火だそうだ。

放火、というのは何かピンとくる言葉じゃない気がする。明らかに人を狙った事件からだ。

焼き殺した、というのが一番近いのだろう。でも二字熟語じゃないかちょっとデジタルタイプするには言葉がモゴモゴする。

グーグル検索したら焼殺、とか焚殺とかが出てきた。うーん、これはこれで馴染みない。

完全鎮火が午後3時20分頃とのこと。

多分それからきちんと現場の状況を確認できるようになって、時間が経つに連れ続々と死者の確認数が増えていった。

焼けて死ぬのは苦しい。

死ぬのは大抵辛くて苦しいが、焼け死ぬのはその中でもかなり苦しい方だ。

なんとか逃げてきた人の中に、ガソリンのようなものをかけられた人が居たそうだ。

ガソリンは当然、よく燃える。ぼうぼう燃える。全身焼ける。

体の上をごうごうと焼き尽くす。すごく痛いし、苦しい。実際に見たことはないけど、気道が焼けるなんてこともあるらしい。

料理で火を使ったことがある人は分かるだろうけど、意外と、料理って中々奥まで焼けない。なんか頭の中のイメージより焼けないんだよな。

まだ中の大事なところまで焼けないのに、ずっと体の上が焼けて痛いのは相当、苦しい。

他にもいろいろ。

全員ではないだろうが、そんな死に方をしてしまった人も居て、それを見てしまった人がいる。

一緒に働いて、仕事相談したり、作業を頼んだりしていた相手が。

そんなショックな状況が、アニメーションという仕事と結びついてしまう。

社員の中にはこの会社を続けられないだけではなく、アニメーションという仕事自体を続けられない人も出るのではないかと思う。

自分たちが作り上げてきた作品をどこかで目にして、苦しんでしまう人が。

勿論、ただの不安からくる過剰な心配かもしれない。そうだったらただオレが心配性のバカなだけだしな!

でも、渦中の人たちは我々、ニュースを見て案じる人間とは「別の苦しみ」を感じているのは何となく心に留めて置いたほうが良いと思う。


もっとつらい」という言葉選びはピンと来ない。間違ってるとかじゃなく、なんか言いたい意味が伝わりづらいなと思う。

だってもっと」って漠然としてて掴みどころがないし。

ニュースを見る人たちの不安も悲しみもホンモノだし、それを安く感じてしまうような言葉選びはよくない気がする。


から「別の苦しみ」と言うようにする。

我々の感じてる苦しみとは、また別の苦しみを感じている彼らのことを想っておくと、なんか今後の行動への自戒になるんじゃないかな。

怒ったり、悲しんだり、不安になると、つい変な発言ポロっとしがちだ。時には当事者や他の悲しんでる人のためにならないようなことも。

つらい気持ちを抑えたり、コントロールするのはすごく大変だけど、頑張りたい。


具体的に、こうした方が良いとかこういう発言ネットに乗せるのはやめたほうがいい、とか言えたら良かったんだけど、うまく思いつかない。ごめんな。

たぶんはっきり言えたほうがみんな安心すると思うんだけど。悪いけど、個々人で、善いと思うことをやっていってほしい。



亡くなった方に対して、なんと祈ればいいのか分からないところがある。

だって想像するだけでとんでもなく怖くてつらい死に方だ。考えただけで怖気づく。なんて言えばいんだろう。

自分が知ってる死者への言葉が少なすぎる。


せめて、生き残った人の怖さや苦しみが早くやわらぎますように。

 
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