はてなキーワード: 海外旅行とは
日 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
01 | 2906 | 274361 | 94.4 | 38.5 |
02 | 2522 | 250371 | 99.3 | 41 |
03 | 2274 | 214017 | 94.1 | 38 |
04 | 2499 | 249182 | 99.7 | 39 |
05 | 2557 | 220369 | 86.2 | 39 |
06 | 2789 | 282130 | 101.2 | 40 |
07 | 2592 | 240437 | 92.8 | 40 |
08 | 2784 | 240895 | 86.5 | 37 |
09 | 2459 | 241962 | 98.4 | 42 |
10 | 2628 | 239507 | 91.1 | 41 |
11 | 2637 | 260003 | 98.6 | 42 |
12 | 2975 | 279741 | 94.0 | 42 |
13 | 3017 | 266981 | 88.5 | 41 |
14 | 2543 | 238125 | 93.6 | 40 |
15 | 2955 | 232387 | 78.6 | 37 |
16 | 2352 | 233223 | 99.2 | 40 |
17 | 2769 | 258242 | 93.3 | 39 |
18 | 3194 | 298391 | 93.4 | 41 |
19 | 2758 | 254176 | 92.2 | 37 |
20 | 2721 | 260455 | 95.7 | 38 |
21 | 3258 | 314842 | 96.6 | 39 |
22 | 2838 | 271960 | 95.8 | 39 |
23 | 2607 | 231038 | 88.6 | 36 |
24 | 2475 | 239274 | 96.7 | 37 |
25 | 2230 | 228624 | 102.5 | 39 |
26 | 2728 | 274546 | 100.6 | 39 |
27 | 2545 | 238343 | 93.7 | 39 |
28 | 3167 | 263904 | 83.3 | 43 |
29 | 2456 | 228303 | 93.0 | 38 |
30 | 2101 | 184625 | 87.9 | 35 |
31 | 2245 | 254626 | 113.4 | 39 |
1月 | 82581 | 7765040 | 94.0 | 39 |
■生活保護のケースワーカーやってるけどもう無理 /20240309090256(68), ■anond:20240328234240 /20240328234621(66), ■【急募】アラフォー女性への誕生日プレゼントについて意見を聴かせてくれ /20240305124457(65), ■女版ぬいペニになりたくない /20240305210310(63), ■『ぬいぐるみペニス現象』の女性版の呼称を決定したい /20240312182628(59), ■【追記あり】教養って文化資本に恵まれた奴がマウントを取るための道具だろ /20240303015338(56), ■anond:20240328233552 /20240328234245(53), ■友人との金銭感覚のズレ /20240311005311(51), ■なんで東京の人って電車の中で喋らないの? /20240302171109(50), ■言うて、犯したい犯罪なんてあるか? /20240318082349(49), ■みんな何にお金使ってるの /20240330141247(49), ■anond:20240328095708 /20240328205726(49), ■男性の洗顔の仕方 /20240315151332(49), ■ /20240317222158(48), ■字が汚い人はコミュニケーション能力が低い /20240316120035(46), ■マンガ雑誌表紙にグラビアアイドル載せるのやめろ /20240311143806(45), ■「どんな人でも生きていていい」が世の中を明るくするって知らないの? /20240309171028(45), ■なぜセックスレスは男がしたい側女拒否から、女がしたい側男拒否に逆転したのか。 /20240301195723(45), ■後先考えなければ人を殺すことは簡単という意見に反論されて戸惑った /20240326213534(45), ■確定申告e-Taxがくそすぎる。 /20240311002825(44), ■卵かけご飯で醤油以外にかけて美味しいもの教えて /20240313234322(44), ■そんなに中学校って荒れてるものなのか? /20240322000014(43), ■助けてくれ。エンゲル係数が高すぎる /20240320101739(42), ■九州で漫画編集者になれなかった /20240327125848(42), ■ /20240322110256(42), ■快便の人 /20240320212246(41), ■ランドセル背負って泣かれた親父について /20240306050342(41), ■anond:20240328234038 /20240328234124(40), ■なんとかなりたくてADHD診断受けに行ったら泣いた /20240327193036(40), ■憲法は同性婚を想定していないのは本当 /20240316113208(39), ■無駄に女キャラの露出増やして大ヒットした時代、あるか? /20240307141035(39), ■住民の反対運動で街が衰退した話すき /20240313123638(39), ■声優が嫌い /20240327135442(38), ■「人口子宮の開発を急ぐ」以外にフェミニストが本当に目指すべき中間ゴールなんてあるの? /20240307210157(37), ■父親がwikiにページがあるような財界人だったんだけど /20240320153645(37), ■あまり語られない既婚女性の避妊について /20240306220554(37), ■求められる家事の質が低くて困惑してる /20240302084227(36), ■AmazonのUIがダークパターンすぎて酷すぎる /20240323002358(35), ■本格的に死にたい /20240322152945(35), ■マグロみたいなコミュニケーションやめろ /20240309182712(33), ■「ローマ人はローマ字を読めない」「ナポリ人はナポリタンを食べない」みたいなやつ /20240323135423(32), ■関東地方で桜餅を騙っている簀巻き野郎について /20240305073032(32), ■高校の友人と金銭感覚が合わなくなった /20240313205454(32), ■大学事務員だけど筑波大学の同業者の気持ちはわからないでもない /20240320130719(32), ■植松伸夫「最近は芸大作曲科出てゲーム音楽を作る人まで出てきたのに、なんでおもしろい曲が生まれないんだろう」 /20240326134447(32), ■アメリカの警官怖かった /20240329164246(31), ■ /20240322191627(31), ■改めておもうけど、漫画産業の発展の功績って出版社編集者が7割くらいあるよな /20240310172602(31), ■食洗機推しは原理主義者って馬鹿にしてるつもりかもしれないが /20240317153855(30), ■逆に教えて欲しいんだけど、なんで海外旅行好きの女って /20240313095538(30), ■なぜアフリカで米英欧が嫌われてロシアが好かれるのか知ってほしい /20240301215107(30), ■年収300万と3000万の差がわからない /20240323101514(30), ■今までイラつくブクマカにも非表示使わず寛容にやってきたが /20240330215908(30), ■[追記有]車椅子関連の話見てると、オタクもチキンレースした方がいいのでは? /20240319114431(30), ■ブクマカってIT職のせいか社会のリソースを無限と勘違いしてないか? /20240317162442(30)
周り見てると、まとまった金額を投じてるのはギャンブル(特に馬主か海外のカジノ)、女、酒、車、家のどれかな気がする。
都心に住んでゴルフが趣味だと家賃、車、駐車場代、ブランド物のファッション、飲み代ってな感じでガンガン使う機会が広がってく印象。
逆にお金かからない趣味か海外旅行みたいに単発でしかお金かからない趣味の人だとお金貯まるよ。
増田は気づいてるかもしれないけどこれ以上稼いでも生涯使える金額は増えない。
新しい趣味を始めてパーっと使おうや。
社会人になり年収250万から3000万まで稼いでみたが、300万あたりでQOLが止まったままだ。
年収250万の派遣社員から謎の独立をカマして、5年くらい細々とやった後にアタリを引いた。
今はパート5人と正社員1人で売上2億粗利7000~8000万役員報酬2000~3000万が10年近く続いている。
社員には年収650出してる(近隣では破格)最近住宅ローン組んだらしい。めでたい。
年収300万くらいまでは、吉野家で季節限定を気にせず頼めるとか、コンビニで弁当1個じゃなくサラダとチキンとおにぎりを別に買えて嬉しいとかあった。
500万超えた辺りから、これ金が余るだけじゃないかと思い出した。
毎月数十万単位で個人口座の金が増えていく。(今は100万単位で増えてる)
贅沢といえば、年収600万くらいで一瞬イキリ散らして肉と寿司を週3で食って仕事上がりに毎日パチンコしたくらい。
それでも金が減らない。そして3ヶ月で飽きた。
飽きなかったら体を壊す所だった危ない。
時計はアップルウォッチをノーガードで使って傷が目立ったら買い替える。
田舎の土木や飲食オーナーによくいる、小太り酒焼けで珍妙なブランド物を身に着けレクサスやアルファードに乗る生活には一切興味がない。
社用車はプリウスの新型にオプションモリモリ。償却食って保証が終わったら買い替えるサイクル。
私用車は持ってない。手入れ管理が面倒くさいでしょ。
住宅は社宅だが家賃7万程度の普通のマンション。(自己負担1万)
高級賃貸でも家賃20万もいかない地方都市の為、住まいに金をかける選択肢はあまり無い。
地方に有る謎の高級住宅街の一画も買おうと思えば買えるが、不便すぎてやる気無い(周囲に病院と学校しかない。国立大学付近の地価が謎に高い現象なんなの)
旅行は年2回くらいするが、飛行機とホテルがクレカポイントでタダ。(毎年百万ポイント以上貯まる)
知人や親戚の子にはお盆と年末年始に遭遇したら無差別に1万円のポチ袋を配布するが、普段の金遣いがほぼないので家計に影響無し。
中高生はたぶん金目当てだがそれも良し。進学やスポーツで金に困ったら言ってこい。おっさんが相談に乗ったる。
全く節制はしていないが、使い切れないレベルで金が増えていく。世間の皆さんは一体何に金を使っているのだろう?
俺は法人のメリットは有るが全部個人で負担しても年500万も使えない。
子供は居ないが、子育て中の経営者仲間に聞いても保育所~高校までは月10万もかからんらしい。(お前の飲み代の方が高いじゃないかとツッコんだ)
みんな金が欲しい欲しいと言うが、一体何に使っているんだ?シングルなら年収300万、共働きで世帯600万程度なら誰でも取れると思うが、それ以上って何か必要になるのか?
会社関係のつきあいが無ければ年収300万でも俺は全く困らない(計算した)
個人資産は3億近い。橘玲に触発されてVTに放り込んでいたら円安株高でここまで膨らんでしまった。
法人にも1.5億くらい貯まってるよ。
クレカは法人の広告費他経費を払っているからむちゃくちゃ使ってる。アメックスは上限高くて使いやすいね。
小規模法人だから一部個人クレカ&口座で運用してるよ。税理士に確認取って、税務調査の時も何も言われなかった。
今期の法人は売上2.2億、当期純利益1300万くらいで着地しそう。役員報酬は3000万。
食費が約140万。ほぼコンビニやスーパーで買って事務所で食ってるからこうなる。
家賃12万、光熱費15万、保険12万、服6万、生活雑貨4万、子供に配った小遣い21万、残りは雑費。
法人に本やゲームは全部負担させているが、法人の新聞図書費は年30万も使っていない。仕事に関係しているから税務署にも何も言われない。
というか今まで税務署に2回入られて1回目は100万くらい持っていかれたが、2回目はちゃんとやってますねと言い残して以降は来なくなった。
まぁ接待交際費30万雑費4000円役員貸付ゼロの法人に来ても取るもの無いよね。
趣味は本を読んでゲームするくらい。つい最近までティアキンを永遠に遊ぶつもりだったが、今はユニコーンオーバーロードが楽しい。
本読んでゲームしてたまに旅行して働く。子供に遭遇したら小遣いをあげる。今のところこれで人生退屈はしていない。
わりと伸びてる。
ぜんぶ管理が面倒くさくない?
家はもちろんの事、車だって高級車はピカピカにしておかないとダサいだけ。
泥だらけのレクサスやアルファードに乗って小金持ち風吹かせてるおっさん本当に嫌いなのよ。
金で解決できるけど、手配までは俺がやらないといけない。
あと手入れに出している間は使えない。地味にダルい。
高いご飯は予約が面倒くさい。食いたい時にジャケットとデニムでフラっと寄って腹八分で帰るのがいい。
あと1食1000kcal超え多すぎ。洋食のディナーまじで無理。食えるけど太るし、続けたら体壊す。
服だって高い物は手入れや保管に気を使う。
一々クリーニングに持ち込んで取りに行くとか無理すぎる。取りに来てもらっても時間帯拘束されるのがダルすぎる。
やらん。欲しい人が自分で稼げば良い。
結婚相談所は保守的で、プロフィールも保守的なイメージになりがちなところはある。例えば、女性のプロフィールが「料理好きなゆるふわ美人」みたいなイメージに寄せられていて、それ以外の部分(海外旅行が好きとか)は隠されがちなところとか。
ただ、重要なのは「保守的かどうか」という軸より、相手にとって「魅力的かそうでないか」という点。増田はそこを勘違いしている。
・席の確保は男がする
・プロポーズも男がする
・女性は聞き役に徹し男を立てる
これ、最後の1つを除いたら、相手(女性)にとっては魅力的な行動になるよね?
だから、これを「保守的だ」と言ってやらない増田(男性)は魅力的ではない。逆に、女性が積極的に奢ったり、声をかけたり、率先してデートの段取りをすれば「魅力的な女性」になれる。
他の例だと「女性が料理をする」というのは保守的な価値観だけど、「料理が下手で作れない女性」は魅力的ではない。男性が「自分が料理が得意なので相手女性が料理が下手でも大丈夫」という人なら魅力的な男性になれる。
実際マッチングアプリで
「趣味海外旅行」で高級そうなホテルでの自撮りあげて私は大した稼ぎもないのに金を浪費する女ですってアピールしてるやつと
「趣味ディズニー」でランドの自撮りあげて相手が興味なくても余暇はディズニーに行き続けてますってアピールしてるやつは
地雷率が高い
「海外旅行好き」と「海外旅行好きを無駄にアピールする」ってのはまた違う気がする
そういえば旅行好きにしばしばみられる行動として、訪問場所の事前チェックがある、とふと思った。
旅行に行く前の準備行為として、絶対に逃すべきではない場所や食べ物を入念にチェックする。
現地でセルフィを撮って、インスタなどSNSで送る、という行動がみられる。
最近では、インバウンドで来日する外国人にとてもよくみられる光景だ。
映え写真をとっては、憧れのいかにもNIPPON!な光景に興奮して即座にSNSで送る。
旅行好きの人たちにみられるこれらの行動は、スタンプラリーとほぼ同じ意味を持つ。
日常との差異の体験やよその世界とちょっとだけ繋がったりできたことの証明と自己顕示が欲しいのだ。
その意味で、他の人のインスタと同じ構図で撮影することが現地に到達したことを証明するうえでとても重要。
このような形で消費される、「日常では手に入らない新しい体験」は、要するに、「ごっこ」であり、エコツアーにしてもアグリツーリズムにしても何しても、
現地との関係性を一瞬だけ体感できる、という意味で、旅行者が憧れていた「日常との差異」や「関係性」を消費する行動なんだろうな。
さて、それが近年の傾向なのか?というと恐らくそうではなく、これは、かつての絵葉書を送るというスタイルから変化した形で、
東海道五十三次の時代からそうであっただろうし、男女にも差がなく、古今東西それほど大きな違いはなさそうだ。
日常との差異を消費し、疑似的な関係性に癒されるというのは、昔からあったのだろう。
ところで、僕は男性で、わりと旅行好きというか、仕事柄、年がら年中、スーツケースをころがしている。
そんな男性の立場からみて、女性のほうが傾向として強く、逆に男性に弱いことでひとつだけ思い当たることがある。
それは、旅先で一時的に体験する関係性を、その後も持続させようとする傾向だ。
旅先で知り合った人とその後も連絡を取り合ったりとする傾向は女性のほうが強い気がする。
「おもいでぽろぽろ」というジブリの高畑勲監督の映画(1991)がある。
都会育ちのOL女性が田舎暮らしに憧れる、というところからスタートするこの物語は、農家体験をしてゆくうちに気持ちが変化し、
この映画の場合、旅先の地に女性を迎え入れる男性やその家族という存在があるが、
いろいろふりかえってみると、必ずしも現地にそのような迎え入れるひとや団体がなくとも、旅先で憧れた現地に、そのまま飛び込んでいく女性というのをしばしばきてきた。
アジア、アフリカ、中南米で。かつて、「なんでこんなところに日本人」という世界の片隅で暮らす日本人を紹介するテレビ番組があったが、その番組で紹介しているのも、若い女性の活動が目立っていたように思う。
「男女差」という視点で、いろいろ参考情報をみていくと、例えば
海外留学の男女比も女性のほうが10ポイントくらい高いのだそうだ。
また、男女管理職別で見ると、男性は自社内のキャリアアップの意向が高いのに対し、女性は男性よりも転職でのキャリアアップ意向が高いのだという。
男性は女性よりも保守的で、外に関心がない、という傾向はそこから見て取れるのだが、
だが!しかし、、、、
果たして、そんなふうに男女差を単純に断じていいのか?とも思う。
それでも確証はないけれども、これらの数字が出ている以上は、それにむすびつく何かしら男女差のような背景はありそうだ。
まずは、男女共同が叫ばれつつも今をもって日本は男性社会であるという事実から出発してちょっと考えてみる。
突飛な発想かもしれないけど、1970年代初めごろの歌謡曲で「瀬戸の花嫁」という歌を思い出した。
瀬戸内海の小島へ嫁が嫁ぐ様・心情と、新生活への決意が歌われている。
「あなたの島へ お嫁にゆくの 若いと誰もが 心配するけれど 愛があるから 大丈夫なの」
当時、女性が他の家に嫁ぐということは、程度の差こそあれ、この歌が表現しているように、
ホームからアウェイに飛び出してゆくことであり、その後一生アウェイで暮らす覚悟が必要だった。
ドラマ「おしん」(1983年)も思い出す。朝の連ドラとしては異例の一年間の長編ドラマとなった「おしん」。
そこでは、さらにもっと幼少のころから嫁ぎ先へとひたすらアウェイで過酷な人生が描かれ、しまいには終戦時に夫が自殺し、どん底な半生が半年くらい描かれている。物語の後半では、敗戦後、残された子供を抱えて女手ひとつで小売店を立ちあげ、自立してゆき、やがて息子へ引き継いでゆく姿が描かれ、多くの女性の共感を呼んだ作品だった。
孫までいるおばあちゃんとなったおしんだったが、おしんのドラマは、事業を引き継いだ息子が無謀な事業拡大を始めたことで経営リスクに直面し、育て方を間違えたと自信を喪失したおしんが過去を振り返るために旅に出るというシーンから始まっている。一年近いドラマの終盤300話くらいから、その伏線を回収し始めるという、息の長いドラマで、橋田壽賀子、すげえという感じしかない。
アウェイな世界でたくましく生き抜くおしんとは対照的に、登場する男性はどいつもこいつもダメな男ばかり、というのも印象に残った。
「嫁ぎ」に象徴されるように、簡単に引き返せないような事柄に身を投じるエネルギー、勇敢さ、芯の強さは、男性社会のなかで女性に文化的に育まれたものなのかもしれない。
昨今では、結婚を就職になぞらえる向きもあるけれど、かつての日本社会はいったん他の家、姑の支配下に入ったら最後、そんなに生易しい現実ではなかったはずだ。
男性は芯がないくせに保守的で臆病だからこそ外の世界を渡り歩いていて、仮に失敗してもギリギリホームにもどってこれる、みたいに何か安全弁のようなものを男性社会そのものがもっていた。ふるさとの家業を継ぐなんて選択肢が30代くらいの人生の岐路に用意されているとかね。
一方、女性は嫁ぐにしても出戻るにしても自分の居場所を確保するには厳しい世界。
「嫁ぐ」という習慣、因習、宿命から生まれた、抑圧される女性の生きるエネルギーが、むしろ社会を変える力になってゆく。
これはなかなかパラドックスだと思った。
翻って、旅行好きの女性について思うことは、ホームグラウンドからアウェイな世界に飛び込むという意味で
かつての日本によくみられた嫁ぐという宿命と旅は似たところがある。嫁ぐ行為が違うのは、それが片道切符であり、二度と戻れない覚悟が必要だということだ。
若い女性にとって、日常空間から飛び出す、という旅行体験は、やがては「嫁ぐ」という運命が現実世界で待ち構えていた時代には、疑似的に自分の覚悟や能力を試す場としてより大きな意味があったかもしれない。
希望がもてなければ、いずれにしてもアウェイな世界で生きる宿命ならば、
いっそのこと、旅先の現地でとどまって残りの人生を過ごすことも選択肢としてはあり、くらいの感覚が深層心理にあるのではないかと妄想する。
一方で、男性のほうは、ホームグラウンドである故郷というものが概念として存在していた時代(都市に何世代も定着した人口が急増したここ四半世紀より前の20世紀)は、旅というのは、違った意味を持っていたと思う。
かまやつひろしの歌で「どうにかなるさ」というフォークソングがある。
「見慣れた街の明り 行くなと呼ぶ」
この世界観は、瀬戸の花嫁のようなアウェイな世界で生きる覚悟は感じられない。アウェイでもどうにかなると思っているのだ。
なおかつ、ホームグラウンドを出て行ってもなお、温かい視線を旅人である自分に向けてくれていると信じているのであり、「男はつらいよ」のフーテンの寅さんとほぼ同じ世界観だ。
そういえば、寅さん映画も、旅先での関係性を持続できないということがひとつの大きなテーマになっていることに気がついた。
民俗学者の宮本常一は、故郷を捨てて放浪する旅人を考察した文章のなかで、そうした旅人が
地元を去って放浪した末に、やがてひょっこりと故郷に戻ってきて、旅先で得た経験や新しい知識を広め、地域の活性化に寄与する機能を果たしていたことを、
世間師というのは、故郷側の人間が出戻りの人間に対して名付けた呼び名で、一種の敬意が込められている。
嫁ぐということが待ち構えておらず、ゆくゆくは地域社会でリーダーシップをとっていかなければならない男性の潜在的な意識として、旅は武者修行であったり、広く見聞を広め、世の中の解像度を上げるための行為だったのかもしれない。会社組織が全国各地の赴任経験を重視しているのも同じ価値観といえる。
かつて東南アジアへのセックスツアーなどがあったように、赴任先、旅先で恥をかき捨てるのも主に男性だ。
男の旅というのは、ちまちましたもので火遊びのようなもの。家から離れて外の空気を吸いたいというものだ。近所のスナックだったり、家庭が壊れないようにという不安があるからあまり大きなことはできないが、脇が甘いから夫が捨てたラブホテルのマッチを妻がゴミ箱から発見してしまう。やまだ紫の「しんきらり」という漫画では、そんな情景が描かれていたのを思い出した。
しかし、この四半世紀、女性の社会進出や、結婚観は大きく様変わりし、嫁ぐということを前提としない将来像を女性が模索する時代になった。
テレビドラマも、90年代以降、女性の社会進出を反映して、トレンディドラマに代表されるように、キャリアウーマンがオシャレなレストランで食事する、みたいなシーンが増えた。
東京ラブストリーとか。憧れのロールモデルが描かれるようになったということだ。ドラマの世界にあこがれる、ということが90年代まではあり得た。
しかし、現実の女性の社会的地位はどうだったかというと、総合職課長以上に登れるのは一握りで、相変わらず賃金格差があり、お茶くみやらと男性社会における旧態依然とした女性の役割が押し付けられていたのが現実だ。その現実を90年代のドラマ「ショムニ」でよく表現されていたように思う。
しかし、時代は変わって、憧れの東京に向かって、急速に人が流入しつづける時代は終わりつつあり、受け入れるキャパもなくなってきた。
中長期的には東京一極集中のトレンドは変わらないものの、それは不動産価格のトレンドに連動したもので近隣県から流入が中心。一方で、田舎というベースをもち帰省が必要な人というのは減っているのではないか。首都圏の人は首都圏で世代を重ねるし、地方の人は地方で価値を見出し、仕事をみつけ、結婚し、次世代を育てる、という人口流動の安定期になってきたようにも思う。帰省という形でつながっていた地方(ふるさと、ホーム)との関係が途切れてきているといってもいい。
そうなると、都会の人間が地方に見出す価値というのものというのは、失われた関係性そのものに重きがおかれるようになるのは自然なことだ。
その結果、その後に続くドラマの傾向としてみても、女性の理想像ではなく、もっと実態に即した現実を映し出す、自分探しのようなドラマが増えていったように思う。
一昨年のドラマ「ファーストペンギン」とか「ユニコーンに乗って」なども、スタートアップ企業をテーマに女性の自画像を模索した作品で、近年の傾向を象徴しているように思えた。
「ファーストペンギン」のように地方移住をテーマにした作品は、アウェイな環境で女性のポテンシャルを試そうとするという意味では、「嫁ぎモデル」の延長線上にあるような気もするが、都会との関係性が交錯しながら物語が進むところに、考えるヒントを与えてくれるドラマではあった。
そんなことをおもった。そもそもの旅行の話からはかなりズレてしまったけれど、女性が旅に何を見出しているのか、というのは女性の人生観ということと絡めて考えてみると、興味深いテーマだとは思う。
とりとめもないメモです。
これへの反応を見るに
海外旅行経験あることで優越感を感じてる女ってのはけっこういるんだよね
「海外に行けてる私凄い!金もあるし行動力もあるし好奇心も旺盛!批判してるやつは海外旅行も行けない貧乏陰キャの弱男!!」って