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はてなキーワード: 洋服とは

2021-03-30

VALENTINO広告

燃えてるっぽいけど。

騒いでる人や凸してる人の中にVALENTINO洋服を買ったことがあるやつ一人でもおるんか?と思ってしまう。

顧客じゃないなら無視していいってもんでもないが、外野からやってきて大騒ぎ、謝罪出させて大喜び、その後はブランドことなんて思い出しもしない、いつものパターンじゃん。

2021-03-27

anond:20210327111830

洋服はどうなるんだろうな

全ての洋服男女兼用になるとして、体型自体が違うからなあ

体型別に作ったとしても男女別とは呼ばないわけか

なるほどなあ

ジェンダーフリーの50年後

みんな今のジェンダーフリーの流れってどう思ってるの?

私は賛成だし、このまま進んで50年後がどうなるのか楽しみにしてる。

今の当たり前がどんどん古くなるって面白い

明治維新みたいな価値観の転換点にいると思う。

ということで未来を見てた幕末維新の男たちみたいに(おっとジェンダーバイアスを強調する表現だ)、

未来はこうなるだろうっていう予測を書き残したい。



東京ディズニーランドでも園内アナウンスの「レディースアンドジェントルメン」を「ハローエブリワン」に変えるらしい。

男女を区別しないセリフ。今流行りの、というか世界が向かっているジェンダーフリーの一環。

私はジェンダーフリーには賛成。

「男らしく」「女らしく」を規定されて、違和感をもってきたから。

「男だから~しなさい」「女だから~しなさい」がなくなるのは嬉しい。やっと時代が追いついてきた。

戦時中高度成長期、それ以前の時代に男女を区別してたのは、

そのほうが効率がいいからだろうけど(グループ分けして思考停止すれば、考えなきゃいけない対象が減る)、

もう元には戻らないだろう。

いまの足かせは、40代以上の頭が古いこと。

昭和価値観にどっぷりつかって成長したから、急には変えられないのはわかる。

森元首相発言問題や、炎上しているいろんなジェンダー関連の問題を見ていても、たいてい40代以上の旧世代

じゃあ、パラダイムシフト理論のように、あと50年経過して、

そういった旧世代引退したあとの世界はどうなるの? 

ということで予言

<現状のジェンダーバイアスの例>

鬼滅の刃:「男なら泣くな」「男なら戦え」というセリフ

・昔話:「桃太郎」→「桃花子」バージョンもそのうちできる?それか「桃人」

少年漫画全般:男はバカで単純でエッチ目的邁進する → そう思うとエヴァが新しかったのは少年漫画然とした主人公ではないから碇くん。

少女漫画全般:女は可愛くあって男に好かれて守られて恋愛して結婚したらゴール

サザエさん:お父さんの「バッカモン!」という怒鳴り → もう父権を強権発動する時代ではない → そう思うとシン・エヴァは(略)

・TVCM:男の乗る車はでかくてかっこいい、女の乗る車は軽自動車

ゼクシィパパパパーン花嫁

キムタク存在のものが「男とは」の権化

レースクイーン:今でもいるの?

<50年後になくなるもの予言

・男女別のトイレ → 飛行機トイレとか小さな喫茶店区別がないから、大きなトイレでも男女別がなくなる。

履歴書性別記入欄 → アメリカとかもうないんだっけ? 面接でも性別確認禁止。「更衣室の問題が」とか「制服の種類の確認が」とかもなくなる。

伊勢丹メンズ館 → 名称変えるか、もう男女で分けない。デパートフロア分けもなくなる。単なる「化粧品売り場」「洋服売り場」→そもそもデパートはなくなる?

・男のネクタイ → 女もネクタイするか、ネクタイのものがなくなる。てかネクタイってそもそもなんなん?

オリンピック種目の男女別 → 体重別とか身長別になる?

本屋の「男性著者」「女性著者」の棚 → この区別は今でも意味わからん。男女に当てはまらない作家はどこに陳列されてるの?ブックオフみたいに全部一緒になる。

女性専用車両 → この問題は難しいけれど、おそらくなくなる。

・「美人社長」「美人起業家」なんかの「美人**」 → イケメンとか美人とかの男女別の外見表現はなくなる

男子校女子校 → 共学

かにも色々あるだろうけれど、とりあえず思いついたもの

ジェンダーフリーが進んだら、表現行為は難しくなるかもだけど(「男」というキャラ、「女」というキャラ共通認識がなくなる)、

どうしていくかは私達の腕の見せどころだね。

赤の他人ディスる人って

何を考えてんだろう。

カップルイチャイチャしてようが、

似合わない洋服を着てようが、

顔の美醜がどうだなんて

自分関係ないし、どうでもいいと思ってしまう。

周りの人よく見てるから、言いたくなるのかなあ。それとも、自分不快共感してもらいたいのかな。

周りの人達を見て感想を言うなんて、そんな面倒なことよくできるな。

2021-03-22

又三郎

風の又三郎

宮沢賢治


どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも吹きとばせ

すっぱいかりんも吹きとばせ

どっどど どどうど どどうど どどう

 谷川の岸に小さな学校がありました。

 教室はたった一つでしたが生徒は三年生がないだけで、あとは一年から六年までみんなありました。運動場もテニスコートのくらいでしたが、すぐうしろは栗くりの木のあるきれいな草の山でしたし、運動場のすみにはごぼごぼつめたい水を噴ふく岩穴もあったのです。

 さわやかな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光運動場いっぱいでした。黒い雪袴ゆきばかまをはいた二人の一年の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにだれも来ていないのを見て、「ほう、おら一等だぞ。一等だぞ。」とかわるがわる叫びながら大よろこびで門をはいって来たのでしたが、ちょっと教室の中を見ますと、二人ふたりともまるでびっくりして棒立ちになり、それから顔を見合わせてぶるぶるふるえましたが、ひとりはとうとう泣き出してしまいました。というわけは、そのしんとした朝の教室なかにどこから来たのか、まるで顔も知らないおかしな赤い髪の子供がひとり、いちばん前の机にちゃんとすわっていたのです。そしてその机といったらまったくこの泣いた子の自分の机だったのです。

 もひとりの子ももう半分泣きかけていましたが、それでもむりやり目をりんと張って、そっちのほうをにらめていましたら、ちょうどそのとき川上から

「ちょうはあ かぐり ちょうはあ かぐり。」と高く叫ぶ声がして、それからまるで大きなからすのように、嘉助かすけがかばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐそのあとから太郎さたろうだの耕助こうすけだのどやどややってきました。

「なして泣いでら、うなかもたのが。」嘉助が泣かないこどもの肩をつかまえて言いました。するとその子もわあと泣いてしまいました。おかしいとおもってみんながあたりを見ると、教室の中にあの赤毛おかしな子がすまして、しゃんとすわっているのが目につきました。

 みんなはしんとなってしまいました。だんだんみんな女の子たちも集まって来ましたが、だれもなんとも言えませんでした。

 赤毛の子どもはいっこうこわがるふうもなくやっぱりちゃんとすわって、じっと黒板を見ています。すると六年生の一郎いちろうが来ました。一郎はまるでおとなのようにゆっくり大またにやってきて、みんなを見て、

「何なにした。」とききました。

 みんなははじめてがやがや声をたててその教室の中の変な子を指さしました。一郎はしばらくそっちを見ていましたが、やがて鞄かばんをしっかりかかえて、さっさと窓の下へ行きました。

 みんなもすっかり元気になってついて行きました。

「だれだ、時間にならないに教室はいってるのは。」一郎は窓へはいのぼって教室の中へ顔をつき出して言いました。

「お天気のいい時教室はいってるづど先生にうんとしからえるぞ。」窓の下の耕助が言いました。

しからえでもおら知らないよ。」嘉助が言いました。

「早ぐ出はって来こ、出はって来。」一郎が言いました。けれどもそのこどもはきょろきょろ室へやの中やみんなのほうを見るばかりで、やっぱりちゃんとひざに手をおいて腰掛けにすわっていました。

 ぜんたいその形からが実におかしいのでした。変てこなねずみいろのだぶだぶの上着を着て、白い半ずぼんをはいて、それに赤い革かわの半靴はんぐつをはいていたのです。

 それに顔といったらまるで熟したりんごのよう、ことに目はまん丸でまっくろなのでした。いっこう言葉が通じないようなので一郎も全く困ってしまいました。

あいづは外国人だな。」

学校はいるのだな。」みんなはがやがやがやがや言いました。ところが五年生の嘉助がいきなり、

「ああ三年生さはいるのだ。」と叫びましたので、

「ああそうだ。」と小さいこどもらは思いましたが、一郎はだまってくびをまげました。

 変なこどもはやはりきょろきょろこっちを見るだけ、きちんと腰掛けています

 そのとき風がどうと吹いて来て教室ガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱かやや栗くりの木はみんな変に青じろくなってゆれ、教室のなかのこどもはなんだかにやっとわらってすこしうごいたようでした。

 すると嘉助がすぐ叫びました。

「ああわかった。あいつは風の又三郎またさぶろうだぞ。」

 そうだっとみんなもおもったときにわかにうしろのほうで五郎が、

「わあ、痛いぢゃあ。」と叫びました。

 みんなそっちへ振り向きますと、五郎が耕助に足のゆびをふまれて、まるでおこって耕助をなぐりつけていたのです。すると耕助もおこって、

「わあ、われ悪くてでひと撲はだいだなあ。」と言ってまた五郎をなぐろうとしました。

 五郎はまるで顔じゅう涙だらけにして耕助に組み付こうとしました。そこで一郎が間へはいって嘉助が耕助を押えてしまいました。

「わあい、けんかするなったら、先生ちゃん職員室に来てらぞ。」と一郎が言いながらまた教室のほうを見ましたら、一郎はにわかにまるでぽかんとしてしまいました。

 たったいままで教室にいたあの変な子が影もかたちもないのです。みんなもまるでせっかく友だちになった子うまが遠くへやられたよう、せっかく捕とった山雀やまがらに逃げられたように思いました。

 風がまたどうと吹いて来て窓ガラスをがたがた言わせ、うしろの山の萱かやをだんだん上流のほうへ青じろく波だてて行きました。

「わあ、うなだけんかしたんだがら又三郎いなぐなったな。」嘉助がおこって言いました。

 みんなもほんとうにそう思いました。五郎はじつに申しわけないと思って、足の痛いのも忘れてしょんぼり肩をすぼめて立ったのです。

「やっぱりあいつは風の又三郎だったな。」

二百十日で来たのだな。」

「靴くつはいでだたぞ。」

「服も着でだたぞ。」

「髪赤くておかしやづだったな。」

「ありゃありゃ、又三郎おれの机の上さ石かけ乗せでったぞ。」二年生の子が言いました。見るとその子の机の上にはきたない石かけが乗っていたのです。

「そうだ、ありゃ。あそごのガラスもぶっかしたぞ。」

「そだないでああいづあ休み前に嘉助石ぶっつけだのだな。」

「わあい。そだないであ。」と言っていたとき、これはまたなんというわけでしょう。先生玄関から出て来たのです。先生はぴかぴか光る呼び子を右手にもって、もう集まれのしたくをしているのでしたが、そのすぐうしろから、さっきの赤い髪の子が、まるで権現ごんげんさまの尾おっぱ持ちのようにすまし込んで、白いシャッポかぶって、先生についてすぱすぱとあるいて来たのです。

 みんなはしいんとなってしまいました。やっと一郎が「先生お早うございます。」と言いましたのでみんなもついて、

先生お早うございます。」と言っただけでした。

「みなさん。お早う。どなたも元気ですね。では並んで。」先生は呼び子をビルルと吹きました。それはすぐ谷の向こうの山へひびいてまたビルルルと低く戻もどってきました。

 すっかりやすみの前のとおりだとみんなが思いながら六年生は一人、五年生は七人、四年生は六人、一二年生は十二人、組ごとに一列に縦にならびました。

 二年は八人、一年生は四人前へならえをしてならんだのです。

 するとその間あのおかしな子は、何かおかしいのかおもしろいのか奥歯で横っちょに舌をかむようにして、じろじろみんなを見ながら先生のうしろに立っていたのです。すると先生は、高田たかださんこっちへおはいりなさいと言いながら五年生の列のところへ連れて行って、丈たけを嘉助とくらべてから嘉助とそのうしろのきよの間へ立たせました。

 みんなはふりかえってじっとそれを見ていました。

 先生はまた玄関の前に戻って、

「前へならえ。」と号令をかけました。

 みんなはもう一ぺん前へならえをしてすっかり列をつくりましたが、じつはあの変な子がどういうふうにしているのか見たくて、かわるがわるそっちをふりむいたり横目でにらんだりしたのでした。するとその子ちゃんと前へならえでもなんでも知ってるらしく平気で両腕を前へ出して、指さきを嘉助のせなかへやっと届くくらいにしていたものですから、嘉助はなんだかせなかがかゆく、くすぐったいというふうにもじもじしていました。

「直れ。」先生がまた号令をかけました。

一年から順に前へおい。」そこで一年生はあるき出し、まもなく二年生もあるき出してみんなの前をぐるっと通って、右手下駄箱げたばこのある入り口はいって行きました。四年生があるき出すとさっきの子も嘉助のあとへついて大威張りであるいて行きました。前へ行った子もときどきふりかえって見、あとの者もじっと見ていたのです。

 まもなくみんなははきもの下駄箱げたばこに入れて教室はいって、ちょうど外へならんだときのように組ごとに一列に机にすわりました。さっきの子もすまし込んで嘉助のうしろにすわりました。ところがもう大さわぎです。

「わあ、おらの机さ石かけはいってるぞ。」

「わあ、おらの机代わってるぞ。」

「キッコ、キッコ、うな通信簿持って来たが。おら忘れで来たぢゃあ。」

「わあい、さの、木ペン借せ、木ペン借せったら。」

「わあがない。ひとの雑記帳とってって。」

 そのとき先生はいって来ましたのでみんなもさわぎながらとにかく立ちあがり、一郎がいちばんしろで、

「礼。」と言いました。

 みんなはおじぎをする間はちょっとしんとなりましたが、それからまたがやがやがやがや言いました。

「しずかに、みなさん。しずかにするのです。」先生が言いました。

「しっ、悦治えつじ、やがましったら、嘉助え、喜きっこう。わあい。」と一郎がいちばんしろからまりさわぐものを一人ずつしかりました。

 みんなはしんとなりました。

 先生が言いました。

「みなさん、長い夏のお休みおもしろかったですね。みなさんは朝から水泳ぎもできたし、林の中で鷹たかにも負けないくらい高く叫んだり、またにいさんの草刈りについて上うえの野原へ行ったりしたでしょう。けれどももうきのうで休みは終わりました。これからは第二学期で秋です。むかしから秋はいちばんからだもこころもひきしまって、勉強のできる時だといってあるのです。ですから、みなさんもきょうからまたいっしょにしっかり勉強しましょう。それからこのお休みの間にみなさんのお友だちが一人ふえました。それはそこにいる高田さんです。そのかたのおとうさんはこんど会社のご用で上の野原の入り口へおいでになっていられるのです。高田さんはいままでは北海道学校におられたのですが、きょうからみなさんのお友だちになるのですから、みなさんは学校勉強ときも、また栗拾くりひろいや魚さかなとりに行くときも、高田さんをさそうようにしなければなりません。わかりましたか。わかった人は手をあげてごらんなさい。」

 すぐみんなは手をあげました。その高田とよばれた子も勢いよく手をあげましたので、ちょっと先生はわらいましたが、すぐ、

「わかりましたね、ではよし。」と言いましたので、みんなは火の消えたように一ぺんに手をおろしました。

 ところが嘉助がすぐ、

先生。」といってまた手をあげました。

はい。」先生は嘉助を指さしました。

高田さん名はなんて言うべな。」

高田三郎さぶろうさんです。」

「わあ、うまい、そりゃ、やっぱり又三郎だな。」嘉助はまるで手をたたいて机の中で踊るようにしましたので、大きなほうの子どもらはどっと笑いましたが、下の子どもらは何かこわいというふうにしいんとして三郎のほうを見ていたのです。

 先生はまた言いました。

「きょうはみなさんは通信簿宿題をもってくるのでしたね。持って来た人は机の上へ出してください。私がいま集めに行きますから。」

 みんなはばたばた鞄かばんをあけたりふろしきをといたりして、通信簿宿題を机の上に出しました。そして先生一年生のほうから順にそれを集めはじめました。そのときみんなはぎょっとしました。というわけはみんなのうしろのところにいつか一人の大人おとなが立っていたのです。その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかしたはんけちをネクタイの代わりに首に巻いて、手には白い扇をもって軽くじぶんの顔を扇あおぎながら少し笑ってみんなを見おろしていたのです。さあみんなはだんだんしいんとなって、まるで堅くなってしまいました。

 ところが先生別にその人を気にかけるふうもなく、順々に通信簿を集めて三郎の席まで行きますと、三郎は通信簿宿題帳もないかわりに両手をにぎりこぶしにして二つ机の上にのせていたのです。先生はだまってそこを通りすぎ、みんなのを集めてしまうとそれを両手でそろえながらまた教壇に戻りました。

「では宿題帳はこの次の土曜日に直して渡しまから、きょう持って来なかった人は、あしたきっと忘れないで持って来てください。それは悦治さんと勇治ゆうじさんと良作りょうさくさんとですね。ではきょうはここまでです。あしたかちゃんといつものとおりのしたくをしておいでなさい。それから四年生と六年生の人は、先生といっしょに教室のお掃除そうじをしましょう。ではここまで。」

 一郎が気をつけ、と言いみんなは一ぺんに立ちました。うしろ大人おとなも扇を下にさげて立ちました。

「礼。」先生もみんなも礼をしました。うしろ大人も軽く頭を下げました。それからずうっと下の組の子どもらは一目散に教室を飛び出しましたが、四年生の子どもらはまだもじもじしていました。

 すると三郎はさっきのだぶだぶの白い服の人のところへ行きました。先生も教壇をおりてその人のところへ行きました。

「いやどうもご苦労さまでございます。」その大人はていねいに先生に礼をしました。

「じきみんなとお友だちになりますから。」先生も礼を返しながら言いました。

「何ぶんどうかよろしくねがいいたします。それでは。」その人はまたていねいに礼をして目で三郎に合図すると、自分玄関のほうへまわって外へ出て待っていますと、三郎はみんなの見ている中を目をりんとはってだまって昇降口から出て行って追いつき、二人は運動場を通って川下のほうへ歩いて行きました。

 運動場を出るときの子はこっちをふりむいて、じっと学校やみんなのほうをにらむようにすると、またすたすた白服の大人おとなについて歩いて行きました。

先生、あの人は高田さんのとうさんですか。」一郎が箒ほうきをもちながら先生にききました。

「そうです。」

「なんの用で来たべ。」

「上の野原の入り口モリブデンという鉱石ができるので、それをだんだん掘るようにするためだそうです。」

「どこらあだりだべな。」

「私もまだよくわかりませんが、いつもみなさんが馬をつれて行くみちから、少し川下へ寄ったほうなようです。」

モリブデン何にするべな。」

「それは鉄とまぜたり、薬をつくったりするのだそうです。」

「そだら又三郎も掘るべが。」嘉助が言いました。

又三郎だない。高田三郎だぢゃ。」佐太郎が言いました。

又三郎又三郎だ。」嘉助が顔をまっ赤かにしてがん張りました。

「嘉助、うなも残ってらば掃除そうじしてすけろ。」一郎が言いました。

「わあい。やんたぢゃ。きょう四年生ど六年生だな。」

 嘉助は大急ぎで教室をはねだして逃げてしまいました。

 風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。

 次の日一郎はあのおかし子供が、きょうからほんとうに学校へ来て本を読んだりするかどうか早く見たいような気がして、いつもより早く嘉助をさそいました。ところが嘉助のほうは一郎よりもっとそう考えていたと見えて、とうにごはんもたべ、ふろしきに包んだ本ももって家の前へ出て一郎を待っていたのでした。二人は途中もいろいろその子のことを話しながら学校へ来ました。すると運動場には小さな子供らがもう七八人集まっていて、棒かくしをしていましたが、その子はまだ来ていませんでした。またきのうのように教室の中にいるのかと思って中をのぞいて見ましたが、教室の中はしいんとしてだれもいず、黒板の上にはきのう掃除ときぞうきんでふいた跡がかわいてぼんやり白い縞しまになっていました。

「きのうのやつまだ来てないな。」一郎が言いました。

「うん。」嘉助も言ってそこらを見まわしました。

 一郎はそこで鉄棒の下へ行って、じゃみ上がりというやり方で、無理やりに鉄棒の上にのぼり両腕をだんだん寄せて右の腕木に行くと、そこへ腰掛けてきのう三郎の行ったほうをじっと見おろして待っていました。谷川はそっちのほうへきらきら光ってながれて行き、その下の山の上のほうでは風も吹いているらしく、ときどき萱かやが白く波立っていました。

 嘉助もやっぱりその柱の下でじっとそっちを見て待っていました。ところが二人はそんなに長く待つこともありませんでした。それは突然三郎がその下手のみちから灰いろの鞄かばんを右手にかかえて走るようにして出て来たのです。

「来たぞ。」と一郎が思わず下にいる嘉助へ叫ぼうとしていますと、早くも三郎はどてをぐるっとまわって、どんどん正門をはいって来ると、

お早う。」とはっきり言いました。みんなはいっしょにそっちをふり向きましたが、一人も返事をしたものがありませんでした。

 それは返事をしないのではなくて、みんなは先生はいつでも「お早うございます。」というように習っていたのですが、お互いに「お早う。」なんて言ったことがなかったのに三郎にそう言われても、一郎や嘉助はあんまりにわかで、また勢いがいいのでとうとう臆おくしてしまって一郎も嘉助も口の中でお早うというかわりに、もにゃもにゃっと言ってしまったのでした。

 ところが三郎のほうはべつだんそれを苦にするふうもなく、二三歩また前へ進むとじっと立って、そのまっ黒な目でぐるっと運動場じゅうを見まわしました。そしてしばらくだれか遊ぶ相手がないかさがしているようでした。けれどもみんなきょろきょろ三郎のほうはみていても、やはり忙しそうに棒かくしをしたり三郎のほうへ行くものがありませんでした。三郎はちょっと具合が悪いようにそこにつっ立っていましたが、また運動場をもう一度見まわしました。

 それからぜんたいこの運動場は何間なんげんあるかというように、正門から玄関まで大またに歩数を数えながら歩きはじめました。一郎は急いで鉄棒をはねおりて嘉助とならんで、息をこらしてそれを見ていました。

 そのうち三郎は向こうの玄関の前まで行ってしまうと、こっちへ向いてしばらく暗算をするように少し首をまげて立っていました。

 みんなはやはりきろきろそっちを見ています。三郎は少し困ったように両手をうしろへ組むと向こう側の土手のほうへ職員室の前を通って歩きだしました。

 その時風がざあっと吹いて来て土手の草はざわざわ波になり、運動場のまん中でさあっと塵ちりがあがり、それが玄関の前まで行くと、きりきりとまわって小さなつむじ風になって、黄いろな塵は瓶びんをさかさまにしたような形になって屋根より高くのぼりました。

 すると嘉助が突然高く言いました。

「そうだ。やっぱりあい又三郎だぞ。あいづ何かするときっと風吹いてくるぞ。」

「うん。」一郎はどうだかわからないと思いながらもだまってそっちを見ていました。三郎はそんなことにはかまわず土手のほうへやはりすたすた歩いて行きます

 そのとき先生がいつものように呼び子をもって玄関を出て来たのです。

お早うございます。」小さな子どもらはみんな集まりました。

お早う。」先生はちらっと運動場を見まわしてから、「ではならんで。」と言いながらビルルッと笛を吹きました。

 みんなは集まってきてきのうのとおりきちんとならびました。三郎もきのう言われた所へちゃんと立っています

 先生はお日さまがまっ正面なのですこしまぶしそうにしながら号令をだんだんかけて、とうとうみんなは昇降口から教室はいりました。そして礼がすむと先生は、

「ではみなさんきょうから勉強をはじめましょう。みなさんはちゃんとお道具をもってきましたね。では一年生(と二年生)の人はお習字のお手本と硯すずりと紙を出して、二年生と四年生の人は算術帳と雑記帳と鉛筆を出して、五年生と六年生の人は国語の本を出してください。」

 さあするとあっちでもこっちでも大さわぎがはじまりました。中にも三郎のすぐ横の四年生の机の佐太郎が、いきなり手をのばして二年生のかよの鉛筆ひらりととってしまったのです。かよは佐太郎の妹でした。するとかよは、

「うわあ、兄あいな、木ペン取とてわかんないな。」と言いながら取り返そうとしますと佐太郎が、

「わあ、こいつおれのだなあ。」と言いながら鉛筆をふところの中へ入れて、あとはシナ人がおじぎするときのように両手を袖そでへ入れて、机へぴったり胸をくっつけました。するとかよは立って来て、

「兄あいな、兄なの木ペンはきのう小屋でなくしてしまったけなあ。よこせったら。」と言いながら一生けん命とり返そうとしましたが、どうしてももう佐太郎は机にくっついた大きな蟹かに化石みたいになっているので、とうとうかよは立ったまま口を大きくまげて泣きだしそうになりました。

 すると三郎は国語の本をちゃんと机にのせて困ったようにしてこれを見ていましたが、かよがとうとうぼろぼろ涙をこぼしたのを見ると、だまって右手に持っていた半分ばかりになった鉛筆を佐太郎の目の前の机に置きました。

 すると佐太郎はにわかに元気になって、むっくり起き上がりました。そして、

「くれる?」と三郎にききました。三郎はちょっとまごついたようでしたが覚悟したように、「うん。」と言いました。すると佐太郎はいきなりわらい出してふところの鉛筆をかよの小さな赤い手に持たせました。

 先生は向こうで一年の子の硯すずりに水をついでやったりしていましたし、嘉助は三郎の前ですから知りませんでしたが、一郎はこれをいちばんしろちゃんと見ていました。そしてまるでなんと言ったらいいかからない、変な気持ちがして歯をきりきり言わせました。

「では二年生のひとはお休みの前にならった引き算をもう一ぺん習ってみましょう。これを勘定してごらんなさい。」先生は黒板に25-12=の数式と書きました。二年生のこどもらはみんな一生

注目エントリこち

九、ジョバンニの切符きっぷ

「もうここらは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオ観測所です。」

 窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、黒い大きな建物が四棟むねばかり立って、その一つの屋根の上に、眼めもさめるような、青宝玉サファイア黄玉パースの大きな二つのすきとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていました。黄いろのがだんだん向うへまわって行って、青い小さいのがこっちへ進んで来、間もなく二つのはじは、重なり合って、きれいな緑いろの両面凸とつレンズのかたちをつくり、それもだんだん、まん中がふくらみ出して、とうとう青いのは、すっかりトパースの正面に来ましたので、緑の中心と黄いろな明るい環わとができました。それがまただんだん横へ外それて、前のレンズの形を逆に繰くり返し、とうとうすっとはなれて、サファイアは向うへめぐり、黄いろのはこっちへ進み、また丁度さっきのような風になりました。銀河の、かたちもなく音もない水にかこまれて、ほんとうにその黒い測候所が、睡ねむっているように、しずかによこたわったのです。

「あれは、水の速さをはかる器械です。水も……。」鳥捕とりとりが云いかけたとき

切符を拝見いたします。」三人の席の横に、赤い帽子ぼうしをかぶったせいの高い車掌しゃしょうが、いつかまっすぐに立っていて云いました。鳥捕りは、だまってかくしから、小さな紙きれを出しました。車掌ちょっと見て、すぐ眼をそらして、(あなた方のは?)というように、指をうごかしながら、手をジョバンニたちの方へ出しました。

「さあ、」ジョバンニは困って、もじもじしていましたら、カムパネルラは、わけもないという風で、小さなねずみいろの切符を出しました。ジョバンニは、すっかりあわててしまって、もしか上着ポケットにでも、入っていたかとおもいながら、手を入れて見ましたら、何か大きな畳たたんだ紙きれにあたりました。こんなもの入っていたろうかと思って、急いで出してみましたら、それは四つに折ったはがきぐらいの大きさの緑いろの紙でした。車掌が手を出しているもんですから何でも構わない、やっちまえと思って渡しましたら、車掌はまっすぐに立ち直って叮寧ていねいにそれを開いて見ていました。そして読みながら上着のぼたんやなんかしきりに直したりしていましたし燈台看守も下からそれを熱心にのぞいていましたから、ジョバンニはたしかにあれは証明書か何かだったと考えて少し胸が熱くなるような気がしました。

「これは三次空間の方からお持ちになったのですか。」車掌がたずねました。

何だかわかりません。」もう大丈夫だいじょうぶだと安心しながらジョバンニはそっちを見あげてくつくつ笑いました。

「よろしゅうございます南十字サウザンクロスへ着きますのは、次の第三時ころになります。」車掌は紙をジョバンニに渡して向うへ行きました。

 カムパネルラは、その紙切れが何だったか待ち兼ねたというように急いでのぞきこみました。ジョバンニも全く早く見たかったのです。ところがそれはいちめん黒い唐草からくさのような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したものでだまって見ていると何だかその中へ吸い込こまれしまうような気がするのでした。すると鳥捕りが横からちらっとそれを見てあわてたように云いました。

「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想げんそう第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈はずでさあ、あなた方大したもんですね。」

何だかわかりません。」ジョバンニが赤くなって答えながらそれを又また畳んでかくしに入れました。そしてきまりが悪いのでカムパネルラと二人、また窓の外をながめていましたが、その鳥捕りの時々大したもんだというようにちらちらこっちを見ているのがぼんやりわかりました。

「もうじき鷲わしの停車場だよ。」カムパネルラが向う岸の、三つならんだ小さな青じろい三角標と地図とを見較みくらべて云いました。

 ジョバンニはなんだかわけもわからずににわかにとなりの鳥捕りが気の毒でたまらなくなりました。鷺さぎをつかまえてせいせいしたとよろこんだり、白いきれでそれをくるくる包んだり、ひとの切符をびっくりしたように横目で見てあわててほめだしたり、そんなことを一一考えていると、もうその見ず知らずの鳥捕りのために、ジョバンニの持っているものでも食べるものでもなんでもやってしまいたい、もうこの人のほんとうの幸さいわいになるなら自分があの光る天の川河原かわらに立って百年つづけて立って鳥をとってやってもいいというような気がして、どうしてももう黙だまっていられなくなりました。ほんとうにあなたほしいものは一体何ですか、と訊きこうとして、それではあんまり出し抜ぬけだから、どうしようかと考えて振ふり返って見ましたら、そこにはもうあの鳥捕りが居ませんでした。網棚あみだなの上には白い荷物も見えなかったのです。また窓の外で足をふんばってそらを見上げて鷺を捕る支度したくをしているのかと思って、急いでそっちを見ましたが、外はいちめんのうつくしい砂子と白いすすきの波ばかり、あの鳥捕りの広いせなかも尖とがった帽子も見えませんでした。

「あの人どこへ行ったろう。」カムパネルラぼんやりそう云っていました。

「どこへ行ったろう。一体どこでまたあうのだろう。僕ぼくはどうしても少しあの人に物を言わなかったろう。」

「ああ、僕もそう思っているよ。」

「僕はあの人が邪魔じゃまなような気がしたんだ。だから僕は大へんつらい。」ジョバンニはこんな変てこな気もちは、ほんとうにはじめてだし、こんなこと今まで云ったこともないと思いました。

何だか苹果りんごの匂においがする。僕いま苹果のこと考えたためだろうか。」カムパネルラ不思議そうにあたりを見まわしました。

「ほんとうに苹果の匂だよ。それから野茨のいばらの匂もする。」ジョバンニもそこらを見ましたがやっぱりそれは窓からでも入って来るらしいのでした。いま秋だから野茨の花の匂のする筈はないとジョバンニは思いました。

 そしたら俄にわかにそこに、つやつやした黒い髪かみの六つばかりの男の子が赤いジャケツのぼたんもかけずひどくびっくりしたような顔をしてがたがたふるえてはだしで立っていました。隣となりには黒い洋服をきちんと着たせいの高い青年が一ぱいに風に吹ふかれているけやきの木のような姿勢で、男の子の手をしっかりひいて立っていました。

「あら、ここどこでしょう。まあ、きれいだわ。」青年のうしろにもひとり十二ばかりの眼の茶いろな可愛かあいらしい女の子が黒い外套がいとうを着て青年の腕うでにすがって不思議そうに窓の外を見ているのでした。

「ああ、ここはランカシャイヤだ。いや、コンネクテカット州だ。いや、ああ、ぼくたちはそらへ来たのだ。わたしたちは天へ行くのです。ごらんなさい。あのしるしは天上のしるしです。もうなんにもこわいことありません。わたくしたちは神さまに召めされているのです。」黒服青年はよろこびにかがやいてその女の子に云いいました。けれどもなぜかまた額に深く皺しわを刻んで、それに大へんつかれているらしく、無理に笑いながら男の子をジョバンニのとなりに座すわらせました。

 それから女の子にやさしくカムパネルラのとなりの席を指さしました。女の子はすなおにそこへ座って、きちんと両手を組み合せました。

「ぼくおおねえさんのとこへ行くんだよう。」腰掛こしかけたばかりの男の子は顔を変にして燈台看守の向うの席に座ったばかりの青年に云いました。青年は何とも云えず悲しそうな顔をして、じっとその子の、ちぢれてぬれた頭を見ました。女の子は、いきなり両手を顔にあててしくしく泣いてしまいました。

「お父さんやきくよねえさんはまだいろいろお仕事があるのです。けれどももうすぐあとからいらっしゃいます。それよりも、おっかさんはどんなに永く待っていらっしゃったでしょう。わたし大事なタダシはいまどんな歌をうたっているだろう、雪の降る朝にみんなと手をつないでぐるぐるにわとこのやぶをまわってあそんでいるだろうかと考えたりほんとうに待って心配していらっしゃるんですから、早く行っておっかさんにお目にかかりましょうね。」

「うん、だけど僕、船に乗らなけぁよかったなあ。」

「ええ、けれど、ごらんなさい、そら、どうです、あの立派な川、ね、あすこはあの夏中、ツインクル、ツインクル、リトル、スター をうたってやすとき、いつも窓からぼんやり白く見えていたでしょう。あすこですよ。ね、きれいでしょう、あんなに光っています。」

 泣いていた姉もハンケチで眼をふいて外を見ました。青年は教えるようにそっと姉弟にまた云いました。

わたしたちはもうなんにもかなしいことないのです。わたしたちはこんないいとこを旅して、じき神さまのとこへ行きます。そこならもうほんとうに明るくて匂がよくて立派な人たちでいっぱいです。そしてわたしたちの代りにボートへ乗れた人たちは、きっとみんな助けられて、心配して待っているめいめいのお父さんやお母さんや自分のお家へやら行くのです。さあ、もうじきですから元気を出しておもしろくうたって行きましょう。」青年男の子ぬれたような黒い髪をなで、みんなを慰なぐさめながら、自分だんだん顔いろがかがやいて来ました。

あなた方はどちらからいらっしゃったのですか。どうなすったのですか。」さっきの燈台看守がやっと少しわかったように青年にたずねました。青年はかすかにわらいました。

「いえ、氷山にぶっつかって船が沈しずみましてね、わたしたちこちらのお父さんが急な用で二ヶ月前一足さきに本国へお帰りになったのであとから発たったのです。私は大学はいっていて、家庭教師にやとわれていたのです。ところがちょうど十二日目、今日か昨日きのうのあたりです、船が氷山にぶっつかって一ぺんに傾かたむきもう沈みかけました。月のあかりはどこかぼんやりありましたが、霧きりが非常に深かったのです。ところがボートは左舷さげんの方半分はもうだめになっていましたから、とてもみんなは乗り切らないのです。もうそのうちにも船は沈みますし、私は必死となって、どうか小さな人たちを乗せて下さいと叫さけびました。近くの人たちはすぐみちを開いてそして子供たちのために祈いのって呉くれました。けれどもそこからボートまでのところにはまだまだ小さな子どもたちや親たちやなんか居て、とても押おしのける勇気がなかったのです。それでもわたくしはどうしてもこの方たちをお助けするのが私の義務だと思いましたから前にいる子供らを押しのけようとしました。けれどもまたそんなにして助けてあげるよりはこのまま神のお前にみんなで行く方がほんとうにこの方たちの幸福だとも思いました。それからまたその神にそむく罪はわたくしひとりでしょってぜひとも助けてあげようと思いました。けれどもどうして見ているとそれができないのでした。子どもらばかりボートの中へはなしてやってお母さんが狂気きょうきのようにキスを送りお父さんがかなしいのをじっとこらえてまっすぐに立っているなどとてももう腸はらわたもちぎれるようでした。そのうち船はもうずんずん沈みますから、私はもうすっかり覚悟かくごしてこの人たち二人を抱だいて、浮うかべるだけは浮ぼうとかたまって船の沈むのを待っていました。誰たれが投げたかライフブイが一つ飛んで来ましたけれども滑すべってずうっと向うへ行ってしまいました。私は一生けん命で甲板かんぱんの格子こうしになったとこをはなして、三人それにしっかりとりつきました。どこからともなく〔約二字分空白〕番の声があがりました。たちまちみんなはいろいろな国語で一ぺんにそれをうたいました。そのときにわかに大きな音がして私たちは水に落ちもう渦うずに入ったと思いながらしっかりこの人たちをだいてそれからぼうっとしたと思ったらもうここへ来ていたのです。この方たちのお母さんは一昨年没なくなられました。ええボートはきっと助かったにちがいありません、何せよほど熟練な水夫たちが漕こいですばやく船からはなれていましたから。」

 そこらからさないのりの声が聞えジョバンニもカムパネルラもいままで忘れていたいろいろのことをぼんやり思い出して眼めが熱くなりました。

(ああ、その大きな海はパシフィックというのではなかったろうか。その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乗って、風や凍こおりつく潮水や、烈はげしい寒さとたたかって、たれかが一生けんめいはたらいている。ぼくはそのひとにほんとうに気の毒でそしてすまないような気がする。ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう。)ジョバンニは首を垂れて、すっかりふさぎ込こんでしまいました。

「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠とうげの上り下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」

 燈台守がなぐさめていました。

「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」

 青年が祈るようにそう答えました。

 そしてあの姉弟きょうだいはもうつかれてめいめいぐったり席によりかかって睡ねむっていました。さっきのあのはだしだった足にはいつか白い柔やわらかな靴くつをはいていたのです。

 ごとごとごとごと汽車きらびやか燐光りんこうの川の岸を進みました。向うの方の窓を見ると、野原はまるで幻燈げんとうのようでした。百も千もの大小さまざまの三角標、その大きなものの上には赤い点点をうった測量旗も見え、野原のはてはそれらがいちめん、たくさんたくさん集ってぼおっと青白い霧のよう、そこからかまたはもっとうからときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙のろしのようなものが、かわるがわるきれいな桔梗ききょういろのそらにうちあげられるのでした。じつにそのすきとおった奇麗きれいな風は、ばらの匂においでいっぱいでした。

いかがですか。こういう苹果りんごはおはじめてでしょう。」向うの席の燈台看守がいつか黄金きんと紅でうつくしくいろどられた大きな苹果を落さないように両手で膝ひざの上にかかえていました。

「おや、どっから来たのですか。立派ですねえ。ここらではこんな苹果ができるのですか。」青年はほんとうにびっくりしたらしく燈台看守の両手にかかえられた一もりの苹果を眼を細くしたり首をまげたりしながらわれを忘れてながめていました。

「いや、まあおとり下さい。どうか、まあおとり下さい。」

 青年は一つとってジョバンニたちの方をちょっと見ました。

「さあ、向うの坊ぼっちゃんがた。いかがですか。おとり下さい。」

 ジョバンニは坊ちゃんといわれたのですこししゃくにさわってだまっていましたがカムパネルラ

ありがとう、」と云いました。すると青年自分でとって一つずつ二人に送ってよこしましたのでジョバンニも立ってありがとうと云いました。

 燈台看守はやっと両腕りょううでがあいたのでこんどは自分で一つずつ睡っている姉弟の膝にそっと置きました。

「どうもありがとう。どこでできるのですか。こんな立派な苹果は。」

 青年はつくづく見ながら云いました。

「この辺ではもちろん農業はいしますけれども大ていひとりでにいいものができるような約束くそくになって居おります農業だってそんなに骨は折れはしません。たいてい自分の望む種子たねさえ播まけばひとりでにどんどんできます。米だってパシフィック辺のように殻からもないし十倍も大きくて匂もいいのです。けれどもあなたがたのいらっしゃる方なら農業はもうありません。苹果だってお菓子だってかすが少しもありませんからみんなそのひとそのひとによってちがったわずかのいいかおりになって毛あなからちらけてしまうのです。」

 にわか男の子がぱっちり眼をあいて云いました。

「ああぼくいまお母さんの夢ゆめをみていたよ。お母さんがね立派な戸棚とだなや本のあるとこに居てね、ぼくの方を見て手をだしてにこにこにこにこわらったよ。ぼくおっかさん。りんごをひろってきてあげましょうか云ったら眼がさめちゃった。ああここさっきの汽車のなかだねえ。」

「その苹果りんごがそこにあります。このおじさんにいただいたのですよ。」青年が云いました。

ありがとうおじさん。おや、かおるねえさんまだねてるねえ、ぼくおこしてやろう。ねえさん。ごらん、りんごをもらったよ。おきてごらん。」

 姉はわらって眼をさましまぶしそうに両手を眼にあててそれから苹果を見ました。男の子はまるでパイを喰たべるようにもうそれを喰べていました、また折角せっかく剥むいたそのきれいな皮も、くるくるコルク抜ぬきのような形になって床ゆかへ落ちるまでの間にはすうっと、灰いろに光って蒸発してしまうのでした。

 二人はりんごを大切にポケットしまいました。

 川下の向う岸に青く茂しげった大きな林が見え、その枝えだには熟してまっ赤に光る円い実がいっぱい、その林のまん中に高い高い三角標が立って、森の中からオーケストラベルやジロフォンにまじって何とも云えずきれいな音いろが、とけるように浸しみるように風につれて流れて来るのでした。

 青年はぞくっとしてからだをふるうようにしました。

 だまってその譜ふを聞いていると、そこらにいちめん黄いろやうすい緑の明るい野原か敷物かがひろがり、またまっ白な蝋ろうのような露つゆが太陽の面を擦かすめて行くように思われました。

「まあ、あの烏からす。」カムパネルラのとなりのかおると呼ばれた女の子叫びました。

からすでない。みんなかささぎだ。」カムパネルラがまた何気なくしかるように叫びましたので、ジョバンニはまた思わず笑い、女の子はきまり悪そうにしました。まったく河原かわらの青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに列になってとまってじっと川の微光びこうを受けているのでした。

「かささぎですねえ、頭のうしろのとこに毛がぴんと延びてますから。」青年はとりなすように云いました。

 向うの青い森の中の三角標はすっかり汽車の正面に来ました。そのとき汽車のずうっとうしろの方からあの聞きなれた〔約二字分空白〕番の讃美歌さんびかのふしが聞えてきました。よほどの人数で合唱しているらしいのでした。青年はさっと顔いろが青ざめ、たって一ぺんそっちへ行きそうにしましたが思いかえしてまた座すわりました。かおる子はハンケチを顔にあててしまいました。ジョバンニまで何だか鼻が変になりました。けれどもいつともなく誰たれともなくその歌は歌い出されだんだんはっきり強くなりました。思わずジョバンニもカムパネルラも一緒いっしょにうたい出したのです。

 そして青い橄欖かんらんの森が見えない天の川の向うにさめざめと光りながらだんだんしろの方へ行ってしまいそこから流れて来るあやしい楽器の音もも汽車のひびきや風の音にすり耗へらされてずうっとかすかになりました。

「あ孔雀くじゃくが居るよ。」

「ええたくさん居たわ。」女の子がこたえました。

 ジョバンニはその小さく小さくなっていまはもう一つの緑いろの貝ぼたんのように見える森の上にさっさっと青じろく時々光ってその孔雀がはねをひろげたりとじたりする光の反射を見ました。

「そうだ、孔雀の声だってさっき聞えた。」カムパネルラがかおる子に云いいました。

「ええ、三十疋ぴきぐらいはたしかに居たわ。ハープのように聞えたのはみんな孔雀よ。」女の子が答えました。ジョバンニは俄にわかに何とも云えずかなしい気がして思わず

カムパネルラ、ここからはねおりて遊んで行こうよ。」とこわい顔をして云おうとしたくらいでした。

 川は二つにわかれました。そのまっくらな島のまん中に高い高いやぐらが一つ組まれてその上に一人の寛ゆるい服を着て赤い帽子ぼうしをかぶった男が立っていました。そして両手に赤と青の旗をもってそらを見上げて信号しているのでした。ジョバンニが見ている間その人はしきりに赤い旗をふっていましたが俄かに赤旗おろしてうしろにかくすようにし青い旗を高く高くあげてまるでオーケストラ指揮者のように烈はげしく振ふりました。すると空中にざあっと雨のような音がして何かまっくらなものがいくかたまりもいくかたまり鉄砲丸てっぽうだまのように川の向うの方へ飛んで行くのでした。ジョバンニは思わずからからだを半分出してそっちを見あげました。美しい美しい桔梗ききょういろのがらんとした空の下を実に何万という小さな鳥どもが幾組いくくみも幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした。

「鳥が飛んで行くな。」ジョバンニが窓の外で云いました。

「どら、」カムパネルラもそらを見ました。そのときあのやぐらの上のゆるい服の男は俄かに赤い旗をあげて狂気きょうきのようにふりうごかしました。するとぴたっと鳥の群は通らなくなりそれと同時にぴしゃぁんという潰つぶれたような音が川下の方で起ってそれからしばらくしいんとしました。と思ったらあの赤帽信号手がまた青い旗をふって叫さけんでいたのです。

「いまこそわたれわたり鳥、いまこそわたれわたり鳥。」その声もはっきり聞えました。それといっしょにまた幾万という鳥の群がそらをまっすぐにかけたのです。二人の顔を出しているまん中の窓からあの女の子が顔を出して美しい頬ほほをかがやかせながらそらを仰あおぎました。

「まあ、この鳥、たくさんですわねえ、あらまあそらのきれいなこと。」女の子はジョバンニにはなしかけましたけれどもジョバンニは生意気ないやだいと思いながらだまって口をむすんでそらを見あげていました。女の子は小さくほっと息をしてだまって席へ戻もどりました。カムパネルラが気の毒そうに窓から顔を引っ込こめて地図を見ていました。

「あの人鳥へ教えてるんでしょうか。」女の子がそっとカムパネルラにたずねました。

わたり鳥へ信号してるんです。きっとどこからのろしがあがるためでしょう。」カムパネルラが少しおぼつかなそうに答えました。そして車の中はしぃんとなりました。ジョバンニはもう頭を引っ込めたかったのですけれども明るいとこへ顔を出すのがつらかったのでだまってこらえてそのまま立って口笛くちぶえを吹ふいていました。

(どうして僕ぼくはこんなにかなしいのだろう。僕はもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない。あすこの岸のずうっと向うにまるでけむりのような小さな青い火が見える。あれはほんとうにしずかでつめたい。僕はあれをよく見てこころもちをしずめるんだ。)ジョバンニは熱ほてって痛いあたまを両手で押おさえるようにしてそっちの方を見ました。(あ Permalink | 記事への反応(0) | 22:20

2021-03-20

anond:20210320124138

続きの書き方合ってんのか知らんけど書いてく。

https://anond.hatelabo.jp/20210320124138

ここでいう容姿ルックスは肌の部分までをイメージしています。一方で、洋服髪型は思ったとき言葉にすることも多いです。ある友達は「顔がかわいいと言われるより髪型とか持ち物とか、自分努力センスで作ってる部分を褒められたほうがうれしい」と言っていたし、それは反応や表情を見ていれば分かることだよな本当は、と思います

ホンマかそれ?お前さんホンマに反応や表情を見ているだけでわかるんか?

まず大前提としてさ、女性全員の反応や表情が似通っているわけではないやんな?

ってことは、その反応や表情をまず分析するためにも相手が思う良し悪しをどっちも踏んでみないと、喜ばせることも悲しませないようにするのも無理くない?

の子が顔より他で褒められることのほうが嬉しいように、他の子は顔のことを褒められることが嬉しい人もおるし、本当は嫌と思っているが嫌な顔ができない状況もあるやろうし、嫌な顔に見えるだけで本当はうれしがっている人もいるってゆう十人十色世界やんか。

ちなみに、ラグビー選手には笑わない男なんて人もおるんやぞ。

それでもお前さんは相手が欲しがる言葉をわかるんやったら、もうメンタリストを優に超えているやんな。おめでとうやな!

                                                                                             

さも自分は周りが見れているものだと誇示しているが、一番見えていないのはお前であり、それを疑わないどころか、その歪んだ主観で人の価値観を決めるとゆう、悪質ながらも模範的ブーメランを投げる彼に感銘を受けたので+55点

                                                                                             

ギターらへんの話とTikTokについてらへんは、しょうがないやろとしか思えない部分が多いのでスルーで。

                                                                                             

大抵の男性かわいい人や胸や尻や脚や下着が好きだろうし、そのことに小学校高学年からはほぼ自覚的だと思う。だけど目の前の人に「顔がいいね」「胸がいいね」とわざわざ伝えてはこなかった。

でも新歓合コン、そしてTikTokではああいうノリがはびこっている。隠さなくていいというノリ。茶化していいというノリ。踏み込んでいいというノリ。

そこにあるのは「みんな言ってるから」という発想だとしか思えない。

かわいいってことを伝えるのって意外と恥ずかしいもんやで。

男性女性も、面と向かってやシラフで言えないのは割と普通感覚やろ、付き合ってても恥ずかしがって言えない人とかやっておるもんやしな。

から、わざわざ言わないのではなく、言いたくても言えなかったってのがほんとのとこやと思うで。

SNS新歓合コンで外見についての発言は確かに多いと思う。

SNS匿名性があってのものから致し方ないとして、新歓合コンで胸について発言するやつってそんなにおるか?ぶっちゃけまぁ珍しいやろ。

もしそんな新歓が多かったのなら、それはおまえさんが止め切れていない証拠なのと、サークル民度による問題やん。

合コンでも多かったのなら、類は友を呼ぶってやつだとしか思えん。お前さんのつるむ周りの問題な気がしてやまないわ。合コンで胸の話かますやつとかふつう呼ばれんだろうし、されたらされたでカオスやろ。

 

たかも、合コン新歓ではセクハラが当たり前だと、誇張した書き方をするのは気持ちが悪いので-20

頭いい人なら特にわかっていると思うけど、人との関係構築ってめちゃ大切やから合コン新歓積極的に参加したほうがええぞ。

まぁワイは参加したことないし、友達おらんから知らんけど。

                                                                                             

SMAP中居くんが司会業を本格的にやっていくと覚悟したときに、こう決めたそうだ。仲良い人を作るということは、仲良くない人を作るということだから

仲良い人との収録は楽しいが、その次の収録に仲良い人がいないと、テンションが下がってうまくいかなくなるから

また変なの持ち出してきたけど、これは中井自身モチベーションの話や。

モチベを変動させないようにやっているのは自分のためであり、お前さんがやっているのは他人自尊心を下げないためのもんやろ?

これも考え方は似ていても、自分が変えられる部分なのか、そうじゃないか全然違ってくるし、そもそも対象が違うわ。

自分の考え方はある程度変えることが可能でも、他人がそう思わないようにさせる事はかなり難しいことやで。お前さんの場合ひた隠しにすることが正解やと思っているしな。

さらに、お前さんは他人がどう感じるかの基準を、おまえさんのものさしだけで勝手判断しすぎなんや。確かにそうやって想像してかなきゃいけないのはわかる。

から勝手に考えることそれ自体別にいいが、それをあたかも正解のように考えたりするのは絶対違うやろ。

まぁ自分の察する能力を過信しているからこそ書けることとは思うが、典型的な周りを見れてないやつの特徴でしかないわ。

自分は全知全能であり、世界自分中心に回っていると錯覚していそうなので-15点

 

 

かわいいねとみんなの前で言うということ。

それは、かわいいねと言われない人を作るということ。

よく話題に上がる「男の前で態度が変わるぶりっ子女性」は実際は少数派だと思う。男が集団勝手特定の子チヤホヤして、そうでない人をほっておいてる。

その「みんなのことをカバーしているんだぜ俺は!」みたいな書き方すんのホンマにやめろや。

そのかわいいねについては最後に持っていくとして、また謎理論が出てきたやんな、お前さんほんまに好きやな。

その度に頭抱えるこっちの身にもなってほしいがまぁいいや。

あのなぁ、ぶりっこからのくだりが一ミリ意味わからん

え?なに?ぶりっ子はほんまは少数派で、ほっとかれるのが嫌だから量産されてるってことか?どゆことこれ?やっぱ天才なのこの人?

またしてもゲボ吐きそう。

それと勝手にちやほやはさせろよ。

構ってもらえない女性配慮するなんてマナーあるんか?みんな好意を持った相手時間を注ぐのなんて当たり前すぎて、疑問を持つことすら意味わからんわ。

それに特定の人をちやほやするのは、男に限らず女性もするやろ。

しろそこに関しては、個人的女性のほうが露骨だと思うわ。

またしても、男性サイドが悪いように誇張する内容と、ぶりっ子のくだりが意味不明すぎて頭痛がひどくなったので-10

                                                                                             

メイク禁止学校で、まじめに校則を守ってる人のことを、余計なお世話だと思いつつ、ときどき勝手イメージする。 周囲には、休みの日だけじゃ物足りず、学校にまでメイクをしてきてる人もいる。あーあ。そんなことしてたらまた先生に怒られるのに。

 そして大学入学すると、突然美醜が最重要世界に放り出される。自分との会話は一言二言で終わってしまう。チヤホヤされているのは、校則を破ってメイク勉強してきた女の子たち。でも、いけないことと教わってきたメイク道具を手にするのは勇気がいる。薬局化粧品コーナーすら恥ずかしくて立ち止まれない。そしてそのうち、そういうキャラ、になってしまう。

 会社に入ると、身だしなみくらいちゃんとしなきゃねと苦笑いされるようになった。身だしなみくらい? 学生の頃からずっと勉強してきた。この本の内容くらいとか、この資料作りくらいと言われるならまだ分かる。え? 身だしなみくらい?

 周りの友達が、恋人どころか結婚相手まで決め、子供さえ生み始める。このままでいいとも思ってたけど、都合の合う友人も少なくなってくる。そうだ、私も子供が欲しかったんだ。恋人だってできるならほしい。だけどどうやって?

 気付かないようにしていた。女には期限があるということ。そもそも何の出会いもない私が、運命出会いを待っていたら子供が授かれなくなる。周りの友達が、離婚さえし始める。

 涙が出る。モテメイクサイトを見て、美しく見える下着を買う。こびを売ってるような女性も、胸が大きいだけで声のトーンが上がる男性も嫌いだったのだ。ガツガツいくのは下品だと引いた目で見ていた。でもガツガツしないから何もかからなかった。結局ちゃんモテることをしている人がモテた。あのフライングスタートしていた人たちには既に圧倒的な差を付けられている。化粧品売り場の女性から「こうすると可愛くなりますよ」と教えてもらった。そうしないと可愛くないのだろう。

最近変わったね」「なんか接しやすくなったっていうか」「ってかむしろタイプかも」

 涙が出る。

妄想マジレスするのもホントに頭おかしいことやと思うが、もう引き下がれんわ。

想像して女性立場で考えることはすごくええわ。理解しようとするその行為尊敬すべきところだと思うしな。

が、その想像はお前さんの想像範疇しかないし、お前さんの問題ありな捉え方で考えているわけだから、やっぱり妄想ってことにしかならないやろう。

                                                                                             

その妄想ゆえにしょうがないことなんだろうが、想像している「まじめに校則を守ってる人」女性人物像が限定的すぎるわ。なんでそんな限定的女性像をここで出してくるのか悶絶するほど意味わからん

お前さんのイメージしている女性像って、メイク禁止されていたからってよりは、メイクにあまり興味がないからしてこなかった女性やないんか?

                                                                                             

学校メイクをして行ってない人が、休日も同様にメイクしていないように書いてるのがむず痒いわ。

さすがにメイクに少しでも興味があれば、プライベートではおめかししたりもするやろ。まぁ妄想からしょうがないんやろうけど。

                                                                                             

それと、学校禁止されているからって、学校外でも抑圧されてしまうように感じるのはその人の考え方に問題があるとしか思えんわ。

学校メイクがそぐわないってだけの事で、メイクがいけないことって感覚形成されるのはかなり難しいことやろ。それもこれもただの妄想からしょうがないんやろうけど。

それに、禁止されていたとしても、興味があるものとないものとでは、あからさまに自分の反応も違うもんやで。

興味のあるもの積極的情報を入れるし、そうでない場合は気にも留めんもんやろ。

あーでも、そう考えると、お前さんもほんとに女性の考え方や立場に興味があるのか微妙やなぁ。浮ついた情報だけで判断してたりするし、Twitter以外で情報仕入れてるのか懐疑的やしな。

まぁでも、そこについてはあんまり言わんようにしといたるな(o^―^o)

                                                                                             

少し脱線したが、つまりお前さんの妄想している女性像は単にメイクに興味がない女性境遇イメージしていると思うわ。

なんかそれっぽく入れられているから割と流してたワイもおったんやけど、ここでいれていくる意味わからんよな。まぁもうだんだん疲れてきたからとりあえずいいや。

                                                                                             

>「大学入学すると、突然美醜が最重要世界に放り出される。自分との会話は一言二言で終わってしまう。チヤホヤされているのは、校則を破ってメイク勉強してきた女の子たち。」

大学過酷すぎかよwww

勉学の場であるのに、容姿が最重要世界になってて腹抱えて笑ったわ。

現実的なことを妄想しているのかと思ったら、お前さん異世界転生しとるやんけ。違う世界のことをこちらの世界に置き換えられても困るわ。

それと、チヤホヤされることを学校で求めるなよ。それが目的ならチヤホヤされるような場に行きなさいな。

今度は女性が全くいない土木作業員への転生をおススメするで!

                                                                                             

>「会社に入ると、身だしなみくらいちゃんとしなきゃねと苦笑いされるようになった」

その会社は即刻辞めろ、無駄社員モチベを下げてくるとか会社にとってもマイナスだし、本人も働きづらいやろ。だからますぐにでも辞めろ!って真面目に考えたけど、これお前さんの妄想やったわちくしょう

                                                                                             

>「そしてそのうち、そういうキャラ、になってしまう」

これはお前さんが内心思っていることでカテゴライズしてるくないか?それを相手がどう思うかは、人それぞれやろ。蔑んでるからこその発言しか見えんわ。

メイクしていない人が、あたか女性としての魅力が無いように書いてるのはマジでないと思うわ。

                                                                                             

>「化粧品売り場の女性から「こうすると可愛くなりますよ」と教えてもらった。そうしないと可愛くないのだろう。

最近変わったね」「なんか接しやすくなったっていうか」「ってかむしろタイプかも」

涙が出る。

化粧品のやつも捉え方が歪みすぎや。こうするともっと可愛くなると思って言ってる可能性もあるやろ。実際プロなんだし、今よりもっと良くなるやり方だってわかっているはずやで。

化粧品販売しているスタッフ言葉選びが益々大変になる書き方はめんどくさいで。

それからポジティブリアクションをもらえることは嬉しいことやと思うんやけどなぁ〜。

急に態度変えることが問題やったり、メイクで可愛くした自分から褒められることに葛藤があるってところやと思うんけど、だからって何も言われない方がツライもんやと思うんやけどなぁ。まぁこれもお前さんの妄想だしあてにする気は一ミリだってないんやけどな。

他にもツッコミたいところが多数あるが、すべてお前さんの妄想なんだからやってること自体ナンセンスしかないわな。もう置いとくことにするわ。

一部の女性像の妄想かまし、その妄想的を得ているように思ってるのかもしれないが、別ケースなどへの思慮がなさすぎるのと、妄想でもポジショントークを行う愚行さを正当化してしまっているので-10

                                                                                             

どうして学校は、週1でも補習でもメイクファッションの授業を入れておいてくれなかったのだ。地理数学をどうせ使わない人も多いんだ。使うか使わないかは私達に委ねて、選択肢ぐらいくれておいてもよかった。

どうして学校は、教えておいてくれなかったのだ。女性男性に対して「かっこいい」「収入がある」「背が高い」以外にも、優しい、オシャレ、おもしろい、声が素敵、自分世界を持っている、絵や歌が上手いなど様々なパラメータを持っているのに、男性女性に対して「かわいい」か「若い」か「胸が大きい」程度のパラメータしか持ってないことを。意見が伝わるのはそのどれかをクリアしてからだということを。 

 

あのさぁ、メイクがそぐわないか学校側は禁止してたりするのに、メイクを率先して教えくれないからって、学校に不満垂れるのはやばすぎると思うと思うんだけど大丈夫か?

そんで、メイクファッションだけですべての人が美形になるわけじゃないやんな?

それで補えない人には整形の勉強をなぜさせなかったんだとでもゆうのか?

メイク学びたいならメイク専門学校にでもいけばいいやん。

ワイら男だって筋肉恋愛には重要なんだから筋トレの授業があったほうがよかったと思うわ。

おかげでワイの腕が細いまんまやないか。なんで学校筋トレの授業を設けなかったのだろうか?

お前さんが言ってるこうゆうことだぞ。ただの妄想上のわがままを、女性意見と置き換えてモノ言うなや。

そして、おまえさん相変わらずすぎてめんどくさいなとすら思ってきたけど、女性に対して男性が浮かべるパラメーターを歪んで見過ぎやろ。

え?ほんとに「かわいい」か「若い」か「胸が大きい」程度のものだけでしか判断してないと思うのか?

同じ男として軽蔑してしまうんやが、、、、、

だって求める理想に、優しい、オシャレ、おもしろい、声が素敵、自分世界を持っているなどのことは普通に考えるやろ。

結婚に関しても、料理ができる、掃除洗濯ができる、育児に対しての知識があるなどなどの要素を求める人の方が大半だわ、そこを考えない男性の方が少ないやろ。

恋愛のみに重視すれば、男性女性ハードルが下がるのは普通のことやと思うわ。

男性側は何も考えず性欲的な部分で付き合っているかのような書き方は、男性への理解に誤解を生む行為であり、またしても悪い方へイメージさせるので-10

                                                                                             

次で終わると思うわ。長くなってすまんの。https://anond.hatelabo.jp/20210320134304

2021-03-16

現代社会物価が上がっても手取り増えずの世の中で、雑誌SNSも消費消費消費って

毎回新しいものがでて流行スパンも短くて、富める者買える者が正となってるね。

普通に働くとキラキラした流行りのお洋服背伸びしたら買えるかもしれない。

でも次から次へと社会が秋冬トレンドとかずっと追い続けるのは無理で

なんか今の若い子たちはきっとアイドルみたいになりたいし、外国言葉も覚えたいし

きっとすごく忙しいと思う。効率よく稼ぐってコロナじゃバイトシフトも増やせないから難しいだろうし。

パパ活かいろんな言葉軽率に流れてくるSNSもそれを買ってるおじさんも、お金を払わず偽札を入れるおじさんもおじさんをだまそうとする子も

不景気からなんだろうなと思う。変に今クローズアップされてるだけかもしれないけど、自分普通に稼げる世の中だったらそんなことしなくていいのにね。

若い人が食い物にされるの作ってるのは大人なんだけど、大人自分のことしか考えてないか年金もらえないかもとかリモートイライラするのかもしれないけど攻撃する相手若い子ではないし

買わなければ何もないのに。なんで買うんだろう。

見た目がよくなかったら、整形して稼げるようになれとか本当にすごい言葉だよ。痩せろ。媚びを売れ。いかれてるよー

2021-03-11

anond:20210311194527

男のパラメータはなんかいろいろ書いてあるけど、ウェイトで言えば学生時代はほぼ見た目だし、社会人になってからはほぼ収入オンリーだよね。

それ以外がよっぽどダメでもない限り逆転はない。

優しい、に至っては本当にプラス評価なのかすら怪しい。

おしゃれ?ほんま?洋服代に月数万かける男と結婚したいん?って感じだし、

絵や歌にしたってそれが収入になるレベルならともかく、町内カラオケコンテストや町内美術コンクール入賞一般レベルから見れば十分うまい)ってプラス評価になるの?って感じだし、

無理やりひねり出した感がすさまじい。

2021-03-10

庵野ですらちゃん風呂敷がたためるのに

洋服たたむの面倒くさい

物干しハンガーのまま床に放置してる

2021-03-08

制服OLになってファッションの大切さに気付いて悩む。

どこにでもいるようなデザイナー

残業の多さに限界を感じ転職した。

転職先は内作なので、残業ゼロ理想職場

一番の悩みは、制服着用。

制服というものがこんなに苦になるとは自分でも思ってなかった。

社会人十数年目にして初めて制服を着る事になって思う事を書く。

地方中小女性社員は全員制服男性社員スーツ

襟元にリボンがついたテカテカのピンクブラウスに、

細身の黒ベスト

タイトな黒い膝上丈スカート

制服メリット

服を買わなくなった。お金がかからない。

  • 朝、服を選ぶ必要がない。

服選びは1分くらいになった。冬場はコート羽織るので特に早い。

制服デメリット

  • 苦しい。

昼食を食べた後、ウエストが苦しい。

夕方以降、むくんで苦しい。

生理中にお腹が張るタイプなので、とにかく苦しい。

ワンサイズ上のLサイズにしてもらったが、

それでも身体の変化はあるので、びっくりするくらい苦しい。

LLサイズに変更してもらえば解決する気がするが、

Lサイズマックスのようだ。

サイズ変更の希望は言いづらい。

新しく買う事になったら、きっと社長にも知られるだろう。

カーデガンを羽織ったり暖かいインナーを着込んだりしてしのいでいる。

私服であれば、真冬にロングスカートを選んだり、

裏起毛のパンツを選んだりするのだが、

制服スカートは1年を通して同じ。

マックスの防寒対策が裏起毛タイツ毛糸パンツ的なやつ。

腹巻トイレに行った時に毎回大変だから使えない。

夏場に長袖+ベスト暑い

1年中同じ服装をしてるって無理がある。

気を抜くと足が開いてしまったりするので、

足をピシッと閉じているのは大変。

鏡を見た自分疲れた顏とピンクブラウスミスマッチ過ぎる。

これからどんどん老け込むのに

後何年も着られるのかと不安になる。

60歳でこのピンク、このスカート

取引先の人と会うのか?相手、怖がるだろ。

同じ格好をしていると、嫌でも比べてしまう。

同じ格好で並ぶと乳の大きさも足の細さも制服は顕著に出るな。

控えめにみても女性社員は総じて私服が幼い。

フリル満載であったりAKBのようなチェックのミニスカートだったりと

20代で止まっているファッションセンス最初は驚いた。

(ゴージャスなピアスシュシュマスクが唯一のアイデンティティ

転職してから服を買わなくなった私が

まさにファッションへのアップデートを忘れかけている。

当たり前にあった「その服かわいい!」「似合ってる!」と言う会話もなく、

服で気合いを入れる事もなく、元気になることもなく。

気持ちが落ち込んだままになる。

オフィスは暗く、みんな同じ服装をして、

先日入ったパートの方の私服が鮮やかで眩しい。

自分制作物もどんどん単調になってきてる気がする。

色彩が飛び込まない。

目が淀む。

オシャレって大切。ファッションってすごい!

人を元気にする!気合いが入る。

華やかな服装ってとても刺激になっていたな!とつくづく思うけど、

辞める理由が「制服」って言うのは、惜しくもどかしい

2021-03-06

TPOに合わせたお洋服重要

スポンサー様が、コロナを恐れて、酸素ボンベ海底100mスタイルでいらっしゃったため、急遽20気圧があるのではないか?という疑いを禁じえない。全員酸素ボンベを着用して下さい。

繰り返しま

スポンサー様が、コロナを恐れて、酸素ボンベ海底100mスタイルでいらっしゃったため、急遽20気圧があるのではないか?という疑いを禁じえない。全員酸素ボンベを着用して下さい。

 

スポンサー様が正しい。

現場時間江戸とかはあたりまえに起きる。

ゆえに

スタジオが20気圧であることは起き得る。気が付かなかった。全員酸素ボンベを着用して下さい。

しかするとスタジオが20気圧で、われわれの格好がおかしいのかもしれない。全員酸素ボンベを着用して下さい。

 

令和のルールスタジオには時間空間を明記して、モブからはぱっとわからないことが多い。

 

20気圧の海底を普通に通りすがることは難しい。いくらなんでも装備を変えさせて。

火星とかは気を使うけど

海底100m わからなかった。

 

瀬戸内寂聴さんとかは、そりゃ普段着でしょうけど、我々は無理。

ちょっと駐車場で急遽爆発火災が起きるので、その間になんとかして

 

えっと、ハリウッドチームに貸しが合った気がするので デロリあ~ん

説明責任

急遽やむを得ない事情で、緊急事態宣言に伴いデロリアン駐車場急行したため、駐車場で爆発火災

時間ほど撮影がおしております

2021-03-05

全滅しないなら、あなたの番

 

ずっとあなたの版でいい

みつかった僕が悪い

養分は全部上げる

さわったものが、あなたのものだろうから

しょうがない例外自分ぐらい まぁ洋服とか雑菌とかも勘弁してもらうとして

2021-03-03

牧場物語がぬるげーすぎて3日で飽きそう

牧場物語シリーズを色々やってきているが

だいぶぬるげーになった。

体力使い果たして倒れても、翌日体力満タンAM6時起床とか、どんなぬるげー?

1日目からガッツリ進めたいのに、クワ無くてめちゃくちゃ困ったし、

旦那に聞いたら「チュートリアルをきちんと進めないからだ」と言われたけど

2日目以降に貰えるものなのね。最初からくれ。

【良い点】

機能
クラフト機能が追加された
ペット可愛い
*見た目変更機能とか、洋服変更とか出来るようになった(まだしてない)
操作仕様
鉱山で全部の土を耕す必要が無くなった

【悪い点】

機能
クラフト機能は、1個しか作れない (木材1個分の材料しか入れられず、10個分とか入れられない)
*コロポンの意味が良く分からない

 何の役に立っているのかサッパリ

ミニゲームは本当に必要なのか?

 面白くないし、特に要らなかったんじゃないかと思ってしま

*声について

 女性キャラで良い声が無くてびっくりした。声選択時に確認方法が無くて困った。

 声が気に入らず、キャラクリやり直しを3回もやった。だるかった。

 声要らない。後から声の変更も出来なかったし、最終的に「しんのすけ」みたいな声を選択した。

 下から2番目のやつ。

 最初自分名前入力牧場名前入力とか、

 最後までやったら「これで良いですか?」って一覧表示しろよって憤慨したわ。

ペットと外でしか遊べない

 ペットおもちゃを買ったのに、家の中では遊べず連日雨で困った

イベント
住民好感度が上がるとイベントがあるが、何を選択しても意味がない

  メイクをする、みたいなイベントで「自分が」と選択したが、

  夢の話みたいに無かったことになった。気づいたら町にポツンと立ってた、みたいな。

イベントが全体的に無駄

  他のイベントもそう。単純に時間無駄

  季節ごとのイベントもそうだけれど、全体的にイベントが雑すぎる

イベントバグ

  最初の卵イベントの時点で、ペットを飼っていて

  ペットに餌をあげたりした後にイベントに行ったらエラーになったらしい(旦那

  エラーのせいで3日前に戻されたとか。

操作仕様
*全体力を消費しても、病院送りにならない

  翌日家で体力満タンになったりしてる

住民に草をプレゼントしても喜ばれる

 (旦那がやってたし、旦那毎日草をプレゼントしている)

*店に入っても時間経過は止まらないリアル趣向
ラジオがBボタンでは進める事ができず、ラジオ無限ループする

  前の牧場物語であった、チャンネル変更機能はもちろんないし

  ログハウスから上になったらテレビ出来るの?チャンネル変更できるの?

  わからん。とにかく「B」で進まず「A」しか進まないので

  ラジオループして非常に面倒くさい。

その他
バイクの修理遅すぎ

  いつになったら返してくれんだよ…。春終わったぞ…。

  せめて修理の進捗教えろや…。

anond:20210303075457

2021-02-26

はてな村 脱オタファッション覚え書き

その昔はてな村脱オタファッションに関する記事トレンドになったことがあったが、

そろそろ世代が入れ替わった感があるので当時を思い出しながら思う所を書き殴ってみる。

言うて、もう脱オタが何か分からない人がいるだろうから一応解説すると、オタとはオタクのこと。

脱オタはいかにファッションに興味がなさそうなオタクが、最速、最短で最低限の見た目になるためのメソッドについて論じる

当時ネットの一部で話題になったジャーゴンである

さて。

ファッション初心者にとっての服選びを始めとするファッションハードルの高さとは何か。

これは何故か世間アパレルショップアイテム単品買いメインの作りになっている所が大きいと思っている。

PCに例えるならBIOSドライバ知識のない初心者がいきなりパーツ買いするようなもので、

そりゃ事故るよとPC自作経験がある人なら分かるだろう。

回りくどい書き方をしたがヨドバシカメラのような家電量販店で売っている

とりあえず学校レポート程度ならこなせる割高な国内メーカー製のWindowsノートPCにあたる提案が、

ファッションの分野にはないんだなこれが。

ベストではないけどまあそれでいいんじゃない? 知らんけどと言える商品

電源を入れれば無事に起動する既製品存在しない。

これって驚くべきことで、いいかブサメンの俺でも似合う髪型と服を教えてくれと何度言いたくなったかからない。

#それに対するアンサーが後年の服を着るならこんな風に的なサムシングなんだけど、ここでは触れない。

#洋服のアオヤマなどで買える就活生向け一式セットがモロ理想初心者向けセットなんだけど、

#ここでは普段着について書き散らしたいので割愛する。

CPUHDDメモリといった最低限の部品一式を揃えなければPCが起動しないように、

ファッションで取り敢えずの及第点を取るには髪型から靴まで全身をパッケージで見る必要がある。

あるのだが、少なくとも中学生高校生の頃の俺はそれを知らなかった。

自分が欲しいと思ったアイテムをなんとなく単品買いして、思えば随分と時間と金無駄にしたもんだ。

自分の体型を踏まえた髪型から靴まで全身のイメージがないと、何年経っても自分なりの審美眼が磨かれない。

毎年服を買っているのにちっともお洒落になった気がしない人は、大抵の場合トータルで見る観点

全体としてどういった印象を他人に与えたいかという視点が欠けているんじゃないかな。

話を戻す。

いきなりイメージと言われても、大抵の初心者には自分が目指す確固としたイメージなど存在しないだろう。

ではどうするか。最も手軽で確実性が高いのは素人ファッションスナップサイト自分身長と体型の近い人のそれを丸パクリすることだ。

最低限の知識がない素人のこだわりは言い方は悪いがノイズしかないので、髪型から眼鏡から靴ひものから変なアレンジを入れずにそのまま全て真似するといい。

次点で全国展開している大手セレショ(BEAMSUAなど)がディスプレイしているマネキンが着ているアイテムパクリ

これは自分の体型が考慮されていない分失敗の可能性が増すが、少なくともアイテム同士の相性が考慮されている分素人の単品買いよりずっと勝率が高い。

ん? 似た体系の人がファッションスナップサイトには見当たらない?

申し訳ないが太っている人は死ぬ気で痩せてくれとしが言えない。

そのままでもお洒落にはなれるが、格好良く、可愛く見られたいなら普通体型程度に痩せている方が圧倒的に、そりゃもう圧倒的に有利だ。

腹が出ているだけで目指す方向性が”愉快な気のいいデブしかなくなってしまい似合う服や髪型限定されてしまう。

金がない? 金がないなら時間を使え。良いと思ったモデルが着ているアイテムの安い類似品を探すんだ。

セレクトショップZOZOなどのオンラインショップには類似品を探す機能があるはずなので、安いものを目を皿のようにして探せ。

中古が気にならないならメルカリでも何でも好きなサイトで探せばいい。

類似品は色は似ていても素材や形が違う別物なので地雷率は高いが仕方ない。

残念ながら知識金もない者に地雷を避ける術はない。ゲームオーバー

グエ-シンダンゴ

ここまで書いた内容をざっくりまとめると、分からないなりに自分より詳しい人の力を借りて

世間一般で何が良いとされているかを把握しよう。その際自分センス封印しましょうという話になる。

一応理屈を書いておくと、定量的評価基準の無い分野で素人自分なりの審美眼を獲得するには、

まずは先人が高く評価するものを浴びるように摂取して、自分の中にそのジャンルにおける一般的な良し悪しの基準インストールする必要があるのね。

この基準確立するまでの自分なりのこだわりはぶっちゃけゴミです。

世阿弥言う所の守の段階での変なこだわりは捨てた方が圧倒的に成長が早い。

そうして手に入れた基準自分なりに使いこなせて初めて店頭に並んでいる個々のアイテム客観評価可能になるのよ。

おめでとう。君はファッション初心者卒業した。

最後に金はあっても時間がない社会人向けのドーピング方法を書いておく。

便利な時代になったもので近年はテレビ雑誌活躍する現役のスタイリスト素人の買い物に付き合ってくれたり、

のものずばり何を買えば良いかアドバイスしてくれるサービス存在する。

相場は割とお高いが、プロとして需要がある人の知識センスを借りると考えると俺は安いと思う。

具体的なサイト名をあげるのはちょっとはばかられるので、単語としてはスタイリストやコーディネイト、

知識がある人は自分が好きな雑誌スタイリスト名で検索してみて欲しい。

こんな駄文が誰かの役に立てば幸いだ。健闘を祈る。

2021-02-24

8年半推し推しオタクを辞める話

私は現在23歳の女性です。

つい数日前、とある理由で8年半推し続けた舞台俳優さん(Aさんとします)のファンを辞めました。

文書の内容的にAさんが誰なのか推測してしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ただの私の見解ですので一例として考えていただればと思います



私とAさんとの出会いは、今から8年半程前の某テニスミュージカルでした。

当時15歳(中学2年生)の私はほかの俳優さんの追っかけをしていた母親の影響でミュージカルに連れて行ってもらっていました。原作ファンとしても幼いながら再現率に感動し熱中していきました。その時私の推しキャラをしていたのがAさんでした。

その後もAさんは某自転車舞台や某プリンス舞台、某刀の舞台などたくさんの作品活躍されて現在声優活動などもされています

もっと推したい、もっとグッズが欲しい、もっと会いたい、日替わりパートを見れない公演のレポが上がるだけでモヤっとする...

私の推し活動は段々とエスカレートしていきました。

10代はバイトをしながら舞台イベントへ行って、またバイトの繰り返しでした。

学生の頃友達と遊ぶ暇もなく彼氏が出来ても推し活動のせいで振られたり、自分から邪魔だと言って切って、Aさんに会いに行くことだけが全てでした。

個人イベントも必ず全通は当たり前で、全配信番組に毎週何通もお便りを送ったり。

Aさんから認知ももちろん貰えました。

そして。

そんな私の人生を狂わせた1番の舞台

舞台俳優さんのファンなら察していた抱けるかと思いますが某ホスト舞台です。

毎公演がランキングお金を積んで投票しないと推しセンターに立てない、神7に入れないという制度です。

私は当時Aさんともう1人(Bさん)2人のホストにハマってしまいました。

大人の方もみんな自分推しを1位にするのに必死でした。

10代の頃のバイトなんて社会人お姉様の稼ぎからしたら少なくて、全額投資したって足しにもなりません。

大金必要になったのです。

そして私は水商売に手を出しました。

キャバクラ毎日毎日働きました。

当時の年齢からすると莫大な資金を手に入れました。必ずvipシートに座り大金投票権を購入し全部を推し投資する、それでも足りない時は大声では言えないですが風俗で働いたこともあります身体を売ってでも彼らを1位にしたかった。

今考えると10代の頃手にしていい額ではなかったです(苦笑)

そのままズルズルと水商売を続けて現在に至ります

推し活動をする上でとても効率がいいからです。

働きたい時に働いて休みたい時にまとめて休む、昼も気休め程度に働いています正社員になる気は全くなくて、給料からしても時間つぶしとしか思ってないです。

辞めないんじゃないですね、

辞められないんです。

私の現場のない日のスケジュール

仮眠→昼職→仮眠→夜職→仮眠

このサイクルで、本当に稼げる時に稼ぐスタイルです。

オタクなのはもちろんですが元美容師ってこともあって、お洋服ファッション美容趣味です。

推しに会う前は必ずネイルマツエクエステは当たり前、必ずヘアメに行き、1度来た服は絶対に着ませんし勝負ときハイブランドで固めたりもします。

また推しへのプレゼントも数十万円のものをあげてました(苦笑)

推しのことを考えてるだけで幸せ

現場でたくさんの友達もできました。

本当にたくさんの出会いがあり

今も仲良くさせて頂いてます

Aさんには本当に感謝しています

全て原作の頃から推しキャラを彼は.5で毎回演じてくださって「私は推すべくして推してる運命の方なんだなぁ」「これからもずっとこんな日々が続いていくんだろうなぁ」と思っていました。

しかしある日急にその時は訪れるのです。

私の中のターニングポイントは大きいものが3つあります

1つめはブログ事件

(このことで察されるかと思います)

Aさんのブログ炎上しました。

その記事はもう消されましたが

内容的にはマンションで亡くなった方がいらっしゃった用でその事に関して「匂いがしてまいっちゃうよね( ゚д゚ )」みたいな不適切表現を沢山されていた感じです。

正直言うと私はもう長年Aさんを見てきているのでちょっと変わった所あるしな...と少し許してしまっていました。

推しかわ可愛い精神でしょうか、良く考えれば有り得ないことなのですが擁護していました。

いくら推しでもやっていいこと悪いことがあるはずなのに。

2つ目はエイプリルフールです。

数年前のエイプリルフールで「一般女性結婚~...」のようなツイートをされてました。

明らかにファンの方が動揺してらっしゃってました。

私も少しモヤモヤしつつも彼の性格を考えて落ち着くことにしました。




まあその後もちょこちょこモヤモヤするような発言をされてましたが、大目に見つつ推し発言したことなので...と、黙秘してここまで過ごしてきました。



そして3つめ

つい先日の話です。

今日大事なお知らせがあります

…って絵文字も使わないで書くとドキドキするね。」

と呟かれました。

私はこの発言

イラッと来てしまったのです。

普段からドSだと公言されていますが、

度重なる発言に8年半募ったものが爆発しまいました。

もう限界です。

何度我慢すればいいんですか。

私はファンがざわついてるのを見て楽しんでいるようにしかみえないんです。

エイプリルフールの件にしろ

今回の件にしろ

そう思ってしまう私も性格が歪んでいるのかもしれませんね。

そんな私に彼を推す資格はありません。




正直このツイートは鍵垢から引用リツイートが明らかに沢山あって、裏で叩いてる方も多いのかなと思いました。



彼がショートヘアが好きだから8年半ずっとショートヘアです、伸ばしたことはありません。

服もAさんの好みに合わせて自我を押し殺して買いました。

元々あった自分趣味の服は全て捨てました。

持ち物も彼が好きなキャラクターに一式全て揃えています





自分の好みとは真逆のAさんの趣味に合わせて、自分を偽って自分必死に殺して。


そこまでしてでも大好きだったんです、

Aさんが。

Aさんは私の人生でした。


こんなに大好きでも、辞める時は一瞬。

永遠じゃなかった。

今までありがとうございました、

さようなら





私へ。

8年半本当に頑張りました。


そして。

長々と閲覧頂きありがとうございました。

2021-02-23

私は32歳の女だ

政府が嫌いだ

何故なら私のイカシタ体型に合う洋服毎日支給しないからだ

……済みません

2021-02-20

デブしまむら量産型の服を着たかった話

私は80kg↑のぽっちゃりを超えたデブだ。

現在リングフィットアドベンチャー肉体労働でのダイエットに励んでいるが、デブでも可愛い服が着たい。


ある日、SNSで見かけた洋服がすごく可愛かった。世間では量産型と呼ばれる類のものであったが、それはとても魅力的だった。それも、ファッションセンターしまむらで購入ができるということだ。

欲張りデブは、「私でも着れるかもしれない」というかすかな希望を抱いてしまむらへと向かった。

入店してすぐに目が留まった。フリルのついた大きな襟のブラウスだ。私は、瞬間それを手に取り、試着室に入った。


これを着た私がどう思われるか、なんて考えなかった。私が着たいものを着てやる。そう思い、ブラウスボタンに手をかけた。

不安だったお腹周りは、問題もなくボタンをかけられた。


「これはいける」


そう思った私が馬鹿だった。
















胸元のボタンがかからない。


あんなに気にしていたお腹は大したことがなかったのに、だ。

絶望に打ちひしがれた私は、第三ボタンが閉まらないデブが映った姿見を前に、ただ己が乳袋憎悪することしかできなかった。


から出た私は、雲ひとつない青空を仰ぎ、

わがままなのはボディだけにしよう」

そう心に誓った。

2021-02-19

anond:20210219204136

デザートケーキ の いちご

 

まるごとケーキホールで全部 つくりなおしてくれる?

そのデザートにめがけてつくった

ディナーもすべて やりなおしてくれるの?

食前酒からやりなおすなら、

今日コンサートも みにいきなおせばいいの?

 

髪もやり直して

洋服も買い直さないとね

anond:20210219181345

清潔感はあるが、コロナウイルス(目に見えに)をかけた服は、清潔感満点な不潔な洋服

2021-02-14

メコン好きはファッション嫌いだろ

メコン好きはやたらイメコン理論に沿った「自分ベスト」を追求したがるけど、それ結局自分センスに自信が持てないからじゃない?

自分センスを信じていれば似合う髪型メイク服装もいちいち診断せずとも自ずとわかるし、最高にアガる服を求めてファッションビルをくまなく歩き回るのとかめっちゃ楽しいじゃん。試着もガンガンするし店員さんとも相談しまくる。ファッションの楽しみは模索から始まるんだよ。

でもイメコン類型から始まるじゃん。「あなたはこういうファッションが似合いますから始まるじゃん。自分の「好き」から始まるのではなく型にはめられることから始まるファッションなんて絶対楽しくない。イメコンをどんなに使いこなせたとしても根本がだめ。

で、そんなつまらないやり方を好むのって結局ファッションをどこか億劫に思ってるからな気がするんだよね。だって初歩を他人の診断に丸投げするんだもん。学問ならとにかく、正解のないファッションという分野においては主体性を持っていないと永遠にダサいままだよ。

自らをダサい自覚し、そこから脱却したいと思う奴はまず服屋を回れ。イメコン診断とか金と時間無駄。その暇あったら服屋を回ってまず世の中にはどんな洋服があるのか知識を蓄積しろ。そこから自分の好みを模索していけ。「服屋に着ていく服がない」とかただの動きたくない言い訳。私は病院帰りの全身ユニクロスッピン状態でも気が向いたら余裕で服屋に乗り込むぞ。アパレルスタッフは愛想命だから内心はどうであれ客を馬鹿にする態度は絶対に見せないから堂々と行け!

うちの嫁は本当にめんどくさい

今日は午後から嫁が実家の近所の美容院に、2歳の子供を実家に預けてから、行くことになった。馴染みの知り合いの美容師さんに我が子を見せたいらしい。

久しぶりに数時間だが、一人を満喫出来るかと思ったが、保育園の文集を作らなくてはならなく、その内容を考えてくれと頼まれて、あまりゆっくりも出来なくなった。今日みたいな一人になれる時に限ってここぞとばかり何か用事を言いつけて来るので、笑顔で引き受けるが、内心たまったものじゃない。まあ、それでも一人になれるのはそれなりに落ち着く。

夕方に嫁が帰ってきた。

髪の毛を後ろでくくっており、美容院に行ったわりには、あまり変わってないように見えた。ここで「あれ?美容院に行ったんじゃないの?」とでも言おうものなら一気に不機嫌になるので、ここはそっとして触れないでおとこうと思った。

俺は夕飯の支度をしている途中だったので、キッチンに立っていたが、嫁が嬉しそうな顔をしながら、手に持った紙袋を広げて「子供服もらった!」と言ってきた。

俺はその時、もらった?誰に?と脳裏によぎり、すかさず「誰にもらったの?」と聞き返した。

すると嫁の表情が一気に険しくなり、「誰にぃ〜?誰にもらうのぉ?」と言い返してきた。

俺は一瞬えっ?と思ったが、「○○さん?」と知り合いの美容師さんの名前を出した。

すると嫁は「はぁ〜?」と呆れたようにため息をついて、肩を落としながら向こうに行ってしまった。様子からどうやら実家母親にもらったらしい。「子供服もらった」の一言からからもらったか理解できない俺に呆れたようだ。義母は孫の洋服をちょくちょく買い溜めしては、事あるごとに渡して来ることは知っている。それならそうと「お母さんにもらった」と一言言えば分かるのに、嫁は会話の主語を言わないことが多い。それを尋ねるものなら不機嫌になるので会話がとても疲れる。

もうここからは夕飯の間も一切会話も無し。こういう時は何を言っても無駄なので、夕食もさっさと済ませ、無言になった嫁を尻目に風呂はいった。

いつも風呂には、スマホを持ち込んでSNSやらを見ている。嫁にバレると小言を言われるので、バレないようにこっそりと持ち込む。程なくして、スマホに嫁からメッセージが飛んできた。その文章をそのままここに転記する。

『服もらったって言っても無反応。

よその旦那さんは、色々反応してくれるのに。

前、お母さんに何か買ってもらった時に「そうか、お礼言わないとね」ってすぐ言ってくれた時、変わってくれたって思だけど、やっぱり前と同じ無反応。

髪を切っても無反応。

○○ちゃん(子供名前)、どうだった?とかもないし。

あなたといても寂しい』

無反応って、俺を無反応にしたのはあんたやん(笑)

夫婦喧嘩になった時や今日みたいになった時は大抵スマホでこんな感じのメッセージ一方的に飛んでくる。

返信は一切しない。

返信しても、それに輪をかけたような文章が大量に送りつけて来られるからだ。もっと面倒なことになるので最近はそっとしておくことにしてる。

ほんとなんとかして欲しい。

明日は何も起こりませんように。

2021-02-13

anond:20210213170900

乾燥機乾燥出来るのはタオルパジャマくらいで洋服は見事に縮むよね?

縮むもの洗濯だけして干せばいいじゃん。それでも下着だの靴下だのといった細かくて毎日必ず洗濯するようなものを干す必要がなくなるだけで相当楽でしょ。

それとも増田毎日ドライクリーニングに出さないとまずいようなきちんとした服だけ着てるのか?あるいは服についてるメーカー責任を問われないためにひたすら安全側に倒しまくって記載している洗濯表示を律儀に守ってるのか?

そういった生活に対する自己満足のこだわりを持ちすぎていることが自分の首を絞めているんだよ。

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