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2022-10-14

anond:20221014142609

国連演説世界的な注目を浴びた環境活動家グレタ・トゥンベリさんが、有名な原発推進派のスポークスマン人物として知られる

ジャーナリストジョージ・モンビオット氏と環境問題に関する短編ドミュメンタリー映画を共同制作していた事実が注目を集めている。

このモンビット氏はバリバリ原子力推進派として知られ、福島原発事故直後には、次のような原子力賛成の記事

英紙ガーディアン誌に寄稿して物議を醸したことで知られている。

Why Fukushima made me stop worrying and love nuclear power

福島事故により私は如何にして心配するのを止めて原子力を愛するようになったか

(George Monbiot The Guardian 2019/3/21)

全文は以下に

https://www.theguardian.com/commentisfree/2011/mar/21/pro-nuclear-japan-fukushima

またグレタさん自身IPCC気候変動に関する政府間パネル)の「原発は脱炭素エネルギーの大いなる解決策」という主張を

自身FBで紹介・言及するなど原発容認する立場を表明している。

2019-09-24

グレタ・トゥーンベリ氏 スピーチ全訳 How dare you!

グレタ・トゥーンベリ氏のU.N. Climate Action Summit 2019におけるスピーチ話題になってるわね。

ブコメかに言いたいこともあるけれど、それよりNHKの全訳(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190924/k10012095931000.html)がなんかしっくりこないので、自分で訳してみたわ。

ごめん嘘。バズると思って訳し始めたらNHKの方がずっと早かったの(よくもそんなことができますね!)。せっかくだから書き上げたわ。でもしっくりこないのは本当よ。

私のメッセージ(※1)はこうです。”私たちあなた方を見ています

My message is that we'll be watching you.

これは何もかも間違っています。私はここにいるべきではありません。私は海の向こうの学校に帰るべきです。しかし、あなた方はみんな、私たち若者希望を求めてやってきます。よくもそんなことができますね!

This is all wrong. I shouldn't be up here. I should be back in school on the other side of the ocean. Yet you all come to us young people for hope. How dare you!

あなた方は私の夢を、私の子時代を、その空虚言葉によって奪い去りました。それでも私は幸運な方です。人々は傷ついています。人々は死んでいます生態系完膚なきまでに崩壊しつつあります。我々は大量絶滅の始まりにいるのです。なのにあなた方が話すことと言えばお金のことや永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よくもそんなことが言えますね!

You have stolen my dreams and my childhood with your empty words. And yet I'm one of the lucky ones. People are suffering. People are dying. Entire ecosystems are collapsing. We are in the beginning of a mass extinction. And all you can talk about is money and fairy tales of eternal economic growth. How dare you!

過去30年以上、科学事実はずっと明確なままでした。よくも目をそらし続けられたものですね。よくもここに来て、”私は十分にやった”などと言えたものですね。必要政策解決策もいまだに見えてこないというのに。

For more than 30 years, the science has been crystal clear. How dare you continue to look away and come here saying that you're doing enough, when the politics and solutions needed are still nowhere in sight.

あなた方は言います私たち言葉を聞いていると。緊急性は理解していると。しかし、どれだけ私が悲しみ、怒っていたとしても、私はその言葉を信じたくはありません。なぜならば、もしもあなた方が本当に状況を理解しており、それにもかかわらず行動を起こしていないとすれば、あなた方は邪悪な人々ということになってしまうからです。だからこそ、私はそう信じることを拒絶します。

You say you hear us and that you understand the urgency. But no matter how sad and angry I am, I do not want to believe that. Because if you really understood the situation and still kept on failing to act, then you would be evil. And that I refuse to believe.

一般的な考えとして、世界の(二酸化炭素)排出量を10年間で半分にするというものがあります。これによって気温上昇を1.5℃に抑えられる確率わずか50%に過ぎず、人類の手に負えない不可逆的な連鎖反応が始まるリスクは依然としてあります

The popular idea of cutting our emissions in half in 10 years only gives us a 50% chance of staying below 1.5 degrees [Celsius], and the risk of setting off irreversible chain reactions beyond human control.

50%という数字あなた方にとっては許容できるものかもしれません。しかし、この数字は転換点(※2)の存在や、多くのフィードバックループ大気汚染に隠れたさらなる温暖化公平性気候正義(※3)の観点を含んでいません。それらはまた私たち世代が、あなた方の出した数千億トンの二酸化炭素を、ほとんど実現すらしていない技術で以て大気から取り除くことをあてにしているのです。

Fifty percent may be acceptable to you. But those numbers do not include tipping points, most feedback loops, additional warming hidden by toxic air pollution or the aspects of equity and climate justice. They also rely on my generation sucking hundreds of billions of tons of your CO2 out of the air with technologies that barely exist.

50%のリスク私たちにとって到底受け入れられるものではないのです。私たちはその結果と共に生きていかなければならないのですから

So a 50% risk is simply not acceptable to us — we who have to live with the consequences.

[気候変動に関する政府間パネル]による最も分のよい試算では、67%の確率で気温上昇を1.5℃以下にするために、世界全体で許される二酸化炭素排出量は2018年1月1日以降で420ギガトンまでです。今日(2019年9月24日)、既にその数字は350ギガトンを割っています

To have a 67% chance of staying below a 1.5 degrees global temperature rise – the best odds given by the [Intergovernmental Panel on Climate Change] – the world had 420 gigatons of CO2 left to emit back on Jan. 1st, 2018. Today that figure is already down to less than 350 gigatons.

よくも”今まで通りのやり方”や何かしらの技術解決できるなどと嘯けますね。今の排出レベルでは、残りの350ギガトン猶予も8年半以内で使い切ることになります

How dare you pretend that this can be solved with just 'business as usual' and some technical solutions? With today's emissions levels, that remaining CO2 budget will be entirely gone within less than 8 1/2 years.

今日ここにいたるまで、これらのデータに沿った解決法も計画もまったくありません。なぜなら、これらの数字は非常に不愉快であり、あなた方はそのことをありのままに伝えられるほど成熟していないからです。

There will not be any solutions or plans presented in line with these figures here today, because these numbers are too uncomfortable. And you are still not mature enough to tell it like it is.

あなた方は私たち裏切り続けています。そして若者たちはあなた方の裏切りに気付き始めています未来世代の目はすべて、あなた方に注がれています。そして、もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶのなら、私は言います。”私たちあなた方を許さないでしょう”

You are failing us. But the young people are starting to understand your betrayal. The eyes of all future generations are upon you. And if you choose to fail us, I say: We will never forgive you.

私たちあなた方を逃がしません。今この場所、今この時から私たちは線を引きます世界は目覚めつつあります。そして、あなた方の好むと好まざるとにかかわらず、変化もまた訪れるのです。

We will not let you get away with this. Right here, right now is where we draw the line. The world is waking up. And change is coming, whether you like it or not.

ありがとうございました。

Thank you.

※1 これは「世界指導者たちへ向けてのメッセージはありますか?」という司会から質問を受けて始まるスピーチなので、話の相手方大人たち全般ではないことに注意が必要よ。

※2 Tipping pointNHKの方にも注釈があるけれど、気候変動が急転するポイントのことよ。具体的には正のフィードバックループが止められなくなったりする気温だったりするわね。例えば、気温が上がれば水蒸気が増える、水蒸気が増えれば温室効果がアップ、そしてさらに……、といった具合。演説中で触れられていた1.5℃の温度上昇もtipping pointの一つよ。

※3 Climate justice:「先進国が出した二酸化炭素のせいで温暖化してるのに、途上国しわ寄せが来すぎるのはおかしいだろう。」的な話。先進国(や富裕層)は途上国(や貧困層)に対して温暖化被害の点で責任があるし、対策はそれを踏まえて両者に公平な形で進められるべきであるという考え方よ。多少人権周りの話も絡んでくるので詳細はもっと複雑ね。こっちにも注釈付けた方が良かったんでないのNHKさん。

おまけ

NHK訳の感想

私の訳よりすっきりしてるわよね。私のはちょっとくどいわ。でも邪悪云々の下りは私の方が良く訳せてると思うの。どう?

温暖化が進んでも大半の人はそんなに困らない

気温上昇で表面化する8つのリスク

IPCC気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書は、このまま気温が上昇を続けた場合リスクを、大きく次のように示しています

高潮沿岸部洪水、海面上昇による健康障害生計崩壊リスク

大都市部への内水氾濫による人々の健康障害生計崩壊リスク

極端な気象現象によるインフラ機能停止

熱波による死亡や疾病

気温上昇や干ばつによる食料不足や食料安全保障問題

水資源不足と農業生産減少

陸域や淡水の生態系生物多様性がもたらす、さまざまなサービス損失

同じく海域生態系生物多様性への影響

高潮洪水、海面上昇に対しては、治水工事首都移転対応できる。

気温上昇や熱波は、エアコン完備で済む。

水資源不足には節水技術や、水の再利用技術を発達させればよい。

食料不足は、完全栄養食の開発や、昆虫食一般化で回避する。


温暖化して困ることの大半は、金と技術で十分に対処可能なのだ

それが分かっているからこそ、どの国も二酸化炭素を減らすことにイマイチ注力できない。

2019-09-23

anond:20190923185752

8月9日 AFP地球温暖化を食い止めるために菜食主義者ビーガン(完全菜食主義者)になる必要はない。だが、人類が肉を食べるのをやめれば、温暖化対策は楽になるだろう――国連UN)の気候変動に関する政府間パネルIPCC)が8日公表した「特別報告書」は、曖昧で食肉賛成派・反対派どちらにとっても不満足な内容となった。

https://www.afpbb.com/articles/-/3239273


国連が言ってる以上、肉を食べるのは止めた方が良い。

 
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