はてなキーワード: 残像とは
初めてリアルタイムで見たガンダムがSEEDシリーズだったけどまだ子供で当時習い事もあって飛び飛びだったし記憶も曖昧になってたので最近改めて見た。
くそ評判悪いのは知ってるし見た上でう~~んってなったとこもあったけどどこかシンが好きだなあと思うしデスティニーってかっこいいよね、機体。
リアタイ当時はネットあまり使ってなかったからわからないんだけど良ければその当時を思い出して思い出を語ってください。
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ラクス側の陣営が綺麗事の詭弁ばかりというか、そのくせ結局財力に物言わせた最強のMSとキラ・ヤマトで力でねじ伏せてんじゃんみたいに思ってしまってあまり良い印象を抱かないので自分は少しシンに肩入れしてしまうのかもしれない。
もちろんシンが良い子とは言わないけどちょっと悪く描かれすぎてない?て思って同情してしまう。
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Zガンダムも今年見たんだけど今見るとシンってカミーユのようなジェリドのような感じでもしかしてZをオマージュしていたのかなって思った。
最初はアスランとシンの関係がクワトロとカミーユみたいになるかなって思ったし、そうなったら面白かったのになあと思う。
でも結局シンはアスランや誰かにうまく導いてもらえることもなくうまく利用されてなんだかジェリドに近い感じ。
当時はシンはすぐアスランに突っかかるなあと思ってたけど大人になって見るとアスランに突っかかってるのは甘えてるんだろうなあと思った。
信頼してるし実力も理解してるからアスランが腑抜けるとシンの中で許せないんだなぁと感じた。どうなんだろ。
甘ったれたやつだなぁと思いつつもシンのそういうとこが少年らしくて可愛いなぁと思う自分、結構大人になったのかもしれない。
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ラクスやカガリの演説が全然響かないというか…綺麗事だなぁとしか感じなくて、ギレンの演説とかダカール演説のような清濁併せ呑んだような、政治を感じなくてなんだかなぁ。
にしても「カガリは今泣いてるんだぞ」にさすがに意味わかんなくてびっくりしちゃったんだけど当時もネットでさんざん言われたんだろうか。
なんか検索欄入れただけでこのセリフ、ネタにされていたんだなと感じるサジェストがされたけど。
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そんなこんなですぐ調子乗るしょうもないとこはあるけどなんだかほっとけなさのあるシンが見てて楽しくてキラを撃つとこなんかスゲー!て興奮したのにその話数が収録されてる円盤が一番売れ行きが悪いと聞いて悲しくなった…そうなの?なんで…
最強のコーディネーターにつくられたわけでもなく、インパルスはフリーダムにパワーで劣るとか言ってたのにキラをあそこまで追い詰めてんのすごいなって思ったんだけど…
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レイとシンの友情的な部分とかルナマリア含めたパイロット達の関係性とかもっと見たかった…と思って、漫画のThe EDGEが良いと聞いて読んだ。良かった。
シンやレイの周りの心情とか結構放置されて雑な扱いになってるなって…総集編多いし…
レイが自分のことをシンにだけ話したの、シンを議長のために唆しつつも友情や信頼も重ねていたんだろうなあと思ったしだからこそレイの最後をシンがよく知らないのなんだか…うーん…。
シンまじでアニメだけ見てるとすぐ増長するバカな子じゃん、いや実際そうだけど…
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公開が予定されてる劇場版はDESTINYの続きというけどもう心配になってきた色々。
デスティニーって主人公機(一応)なのに黒とか使ってて残像?みたいになって動くのとかかっこいいから劇場版でもそのバージョンアップしたようなかっこいいの出てほしいなあって思う。
中国産BLアニメ。現在6話までYouTubeで無料で観られる。ただし字幕は英語のみ。
1期2期もそうだったけど、字幕が超速で動体視力を試され過ぎる。意味がわかるかどうか以前に残像すら見えない。速い。中国語の1音に込められた意味が多すぎる。英語でも着いていけないとなれば日本語訳は絶望的。
義城編からのスタート。実写版(『陳情令』)では泣ける名エピソードだとされているらしいが、こんなんでいいのか!? っていうくらいにストーリーをゴリゴリ削られていて、たぶん日本語字幕がついたとしても理解できないまま終わると思う。
BL要素が抹消されているのはいつものこととして、BLとは全く関係ない所まで削られてしまうとは。
私は原作の、魏無羨が少年道士たちをぞろぞろ引き連れて引率教師の真似事みたいなことをしている場面が好きなのだが、そこら辺がとくに削られてるのが悲しかった。少年道士達の人数も減らされてて、カルガモの雛感が薄れてしまっていた。
義城編のあと、観音寺付近でどったんばったん大騒ぎが削減されていて、意味不明に。常氏とはなんだったのか……。そして、鬼腕のパーツ、いつこんなに集まったの? 私自身の記憶能力がポンコツなのもあるけど、あれ? いつの間に?? ってことが多い気がしてならない。
そしてもう金鱗台にもう登るんかい? その前に、藍一兄さんが突如合流したのが謎過ぎた。
魏無羨に金凌に喧嘩の仕方を教えるシーンがエモくてよかった。そうそう、私は『魔道祖師』のこういう小エピソードが好き。動画ほどほどに動いていて感動。欲を言えばもう少し引きの映像も見たかった。バストアップや足さばきばかりでなくて。フィギュアスケートの中継じゃないんだから。
ところで、中国ではいまだかつてBLが規制されなかったことはなくて、魔道組師も例外ではなく、映像化された時点で直接的BL描写はごっそり削られている。けれど、けっこうギリギリまで攻めた描写はある。二人の通された寝室にベッドは一つ、枕は二つだったりとか。
今回の完結編では藍忘機から魏無羨への実質的なキスシーンがばばーんと出てきた(しかも、原作ではそんな風に書かれてはいなかったような気がするんだが)ので驚いた。真面目にストーリー追ってないとわからないやつだけど。
BLに対する規制は厳しいものの、中国はいまだに同性愛が公然と差別されているために、かえって作中でギャグという形で同性愛が堂々カムアウトされるのが興味深い。
魏無羨が同性愛者(元は異性愛者だけど転生した時に与えられた肉体が同性愛者のものだった)であり藍忘機が好みのタイプであるということが冗談まじりに明かされて、周辺人物に「きもーっ!」と忌避されつつも当たり前化してしまう、という捻れ描写が成り立っている。
最近、中国でBLが規制されたというニュースが話題になっていたけど、本国では全くそんなことは起きていない(というかずっとBLは規制され続けている)し、ちっとも話題になっていないと、Twitterの中国人アカウントが書いていたりして、謎は深まるばかり。
YouTubeの動画も昨日辺りに第6話が公開されていた。海外向けだからかもしれないけど、もしかして本国でも本当に平常運転?
為末大さんのnote(https://note.com/daitamesue/n/n942806bc5ee2)で言及されていた「東京五輪の残像」という本。
この中に出てくるの選手の一人は去年の夏に孤独死しています。死後、しばらく立ってからの発見だったそうです。本では言及されていません。
生前、わずかに接点があったので、死後に問い合わせ?の様な形で知りましたが、問い合わせてきた方の「オリンピックに出ていたって本当ですか?」という言葉が印象的でした。
独特な性格で、近所でうまくやっていたのか、心配になる方でした。
って、ここまで書いて、もう一度本を開いたら、巻末の解説は為末さんでした。
ある夏の晴れた日、入道雲がよく映える庭先でじいちゃんが疾走し始めた。
彼はよく見るバックトゥザ・フューチャーのDVDを興奮気味にしまうと、庭へと倒れ込むように、上半身に引きずられるように足を走らせて踊りでた。それから何周も庭を周り始めたのだ。じいちゃんは健脚ではあったが、さすがのじいちゃんも夏の陽気には勝てず、また庭の陽炎もじいちゃんに味方することなく、しばらくするとじいちゃんは息を切らして倒れ込んだ。家族は呆れ果て、時折熱中症を気にかけた。そうした繰り返しの日々が何日も続き、じいちゃんは飽きることなく家の周囲をランニングし続けた。その間、じいちゃんは次第に奇妙なことを口走るようになった。ドクになりたいと。そうしてじいちゃんの速度は増してゆき、その足跡は円環を描くようになった。じいちゃんの加速は人間の限界を超え始めていた。具体的にオリンピック選手のスピードを遥かに超えたと言っても過言でなかった。じいちゃんは円環を超えてバターになるかと思われたが、バターになるはずもないじいちゃんはCERNの加速器の様に速度を出し切って自分の残像にタッチすするようになった。そしてそれが可能になった瞬間、じいちゃんは庭から消えた。
数年後、実家の庭から謎の書物が見つかった。じいちゃんはアメリカ西部の開拓地におり、見目麗しい淑女と結婚して街の暴漢に打ち勝ち、発明者として名を轟かせたというのである。彼は数百年語この書物が発見されることを見込んでいたようだった。僕はじいちゃんが経歴を盛っていることを確信しながらその書物を静かに閉じた。ところで、じいちゃんの書物には奇妙な記述があった。じいちゃんは平行世界のじいちゃんで、もうひとりのじいちゃんは桜の樹の下でタイムカプセルに入っているという。
僕は西部、というよりも現SEIBU地下にあるらしいじいちゃんの墓に向かって手を合わせた。ないはずの桜の花びらがまぶたの裏側に踊った。
朝や夜中にPCやスマートフォンの画面は見たくない。でもちょっとした日誌やメモ代わりに文章は書きたい。紙のノートに書くとデータの検索や再利用ができないので、できればテキストデータで残したい。という動機があって、テキストを書くだけの端末が欲しいと思っていた。
なかなか良いものが見つからないというぼやきをここで書いていたところ、Pomera(ポメラ)DM30というものが売っていることを知った。電子ペーパーの画面にキーボードがくっついていて、テキストデータの入力しかできないやつだ。
調べたら1万5千円くらいで売っていたので、即買いした。半年くらい前のことだ。
いろいろ欠点もある機械らしいけれど、これぐらいの値段なら失敗してもそれほど痛くないだろうと思っていた。
それ以来、いまでは毎日朝に使っている。机の上からPCやスマートフォンを片付けて、Pomeraだけを置いてキーボードをガチャガチャやりつづけている。
書くことに集中できるのは心地よい。
購入直後にも書いたことだが、打鍵時の反応速度が遅い。キーボードのキーを打つと、一瞬遅れて文字が表示されるのだ。
これは最初のうちはひどい欠点だと思った。だが慣れるとたいしたことはなくなった。
考えながら文章を書く時のタイピングの速度だと、遅延がほとんど感じられないレベルだと分かったからだ。あるいは、自分のほうが遅延の発生する打鍵感に慣れてしまっただけかもしれない。いずれにせよ、この反応速度の問題は気にならなくなった。
電子ペーパー上の残像が画面上に残ってしまうことも、慣れてしまった。
ノートの罫線と同じで、書くことに集中しているとまったく気にならなくなるからだ。
購入時に不安だったが、いまではなんともない上記のこととは対照的に、いつまでも気になるのは、内蔵されているATOKの変換性能が良くないことだ。
使い続けるうちにATOKがかなり自分の文章の特徴を覚えてきたように感じられるが、それでもいまだに変換ミスを何度も、キーボードだけで間違えたところに戻って修正する作業にはけっこうなストレスを感じる。ATOKだけをアップグレードしてインストールできるなら、有料でも欲しいと思うレベルだ。
Pomera DM30には、書き終えたテキストデータをQRコードに変換してスマートフォンに転送する機能があるのだが、これは使わなくなってしまった。
一度に転送できる文字数が少なすぎて、ちょっと長い文章を書くと面倒なので、けっきょく、USBケーブルでPCに接続してデータ転送をしている。
とはいえ、Pomeraに書き込んだ文章を再利用したりバックアップを取ったりする作業を毎日やっているわけではないので、そんなに不便でもない。
いま価格comでPomera DM30を覗いたら、値段が5万円くらいに上がっていた。
1万5千円くらいで投げ売りされている時期に自分は買ったので、ありえない値段だと思う。
投げ売りが終わったとたんに希少価値が高まって、値段が上がったのだろうか。
いいぞ、いいぞ、いい発想だあ!
そうそうそうそうそう!!!あるよあるよ、田舎にもあるよお文化資本!!!あるある!!!!!!!!
森とか、ノイチゴとか、謎の沢とか、クソみたいな児童養護施設とか、毛虫がムチャクチャつく気っ色悪い木とか、崩壊した神社とか、そういうやつっ!!!!!
素晴らしいよねえ、ホントに
上野動物園とか、科学博物館とか、そういうのに全然匹敵するってことがもう、文字列見ただけでわかるでしょう!あなたは東京の人だっていうんだから、そのくらいはスパパーッ!と理解できるでしょうなあ!
素晴らしい、素晴らしい発想だホントに
だから絶対に、絶対にあなたの子供は田舎で育ててあげてほしい チョーゆたかな自然に育まれてチョーゆたかな人間になるに決まってるもん
裏山に生えてるトゲだらけの木に手が刺さる経験の方が、バカでかい図書館でいろいろ本読んだり、博物館に出かけたりするよりも文化的な成長に寄与することは確実だもんな!
わかってくれてうれしいよ
だから絶対に絶対に絶対にあなたの子供は田舎*だけ*で育ててくださいね
ないない、絶望的な空虚とか、人生を棒に振っている感覚とか、心の底に澱のように溜まっていく都市部への深い憎悪とか、そんなもんあるわけない
毎日家に引きこもって、東京のオシャレなお店紹介とか見てるだけでもうドンドン身体が文化資本に染まっていくもん
クズみたいなヤンキー紛いしかいない小学校に通って、昼休みにそいつらがサッカーやってるのに混じりかねて校旗・国旗・市旗を掲揚するための台に寝そべって太陽を眺めているんだ しばらく瞼を閉じて、ふと目を開けると、補色残像で世界が青っぽく染まるんだよな
メチャクチャいいエピソードでしょ 田舎にいても、科学に目覚めるきっかけはいくらでもあるんだあ!
あなたは都会で育ち、「どこにだって素晴らしい文化資本はあるんだ!」なんてうつくしいことを本気で言えるすばらしい人間になった
その素晴らしさをぜひ活かしてほしい
今思うとかなりやばかったと思う。
数年経てば消える程度だったけど自傷もしていたし、夜が来ると自然と涙が溢れて止まらなくなって気がついたら明け方になっていたことも少なくない。
当然学校は休みがちになり、それと共に成績も落ちた。家庭環境も良いとは言えなかった。
全部を終わらせたい毎日が続いていた。休めない時は這うように学校に行って1日を耐え忍び、夕日の差す駅のホームで時々何本か電車を見送っていた。
ちなみにこの時のちょっとした趣味は電車に飛び込む自分を想像することだった。
毎回ホームに入ってくる電車で飛び込みのベストタイミングを図るというとてもとても不謹慎な遊びだった。
想像力が豊かすぎると笑われるのがわかっているから誰にも言えないでいることがある。吐き出させてほしい。
その日もいつもと変わらないはずだった。
電車がきますのアナウンスで待合の椅子を立ち、黄色い線の内側に立った。しばらく後、電車がホームに入ってきて今だ!と思った瞬間だった。
それはすぐに電車本体にかき消されたけど、変な感覚だった。向こうに引きずられるような感覚はあったし、危ない!とも思った。(身体は膝を軽く曲げて後ろに上半身を引いていた)
すごく焦った。電車のドアが開いて自分がまだホームにいるとわかってホッとしたのを今も覚えている。それと同時に全部終わりにしたいとか消えたいとか思ってたくせにホッとしてる自分に呆れた。
ただその一件以来少しだけ心が軽くなって、状態が良くなっていった。一年も経つ頃には遅刻はすれど学校を休むこともなくなり、症状も軽くなっていた。
あの時自分の中の死にたい何かが電車に飛び込んで本当にどこかに消えてしまったんだと思っている。
自分でも妄想が過ぎると思ってるけど、妄想で片付けるにはあまりにもリアルだった(でも当初はだいぶおかしかったしとも思う)
頭が良くないので詳しいことはわからないけど、これは何か名前のついている現象なのかな。
コロナ前に鬱で退職した友達にどうやって鬱状態から脱却したかきかれて、思い当たったのがこれしかなかった。
話すにはファンタジーすぎて話せずにいる。
この文章はpomera DM30という機械で書いている(アップロードはiPhoneでやってる)。知っている人も多いと思うが、pomeraとはKINGJIMが出している、テキスト入力しかできない機械だ。
pomeraのシリーズを買うのはこれで3台目だ(はるか昔、初代が出たときに買った記憶がある)。かなり久しぶりにpomeraを買った。
なぜ買ったかというと、夜にブルーライトの出る画面を見なくてもテキスト入力ができる機械を探していたからだ。
最近は夜になんだか寝付きが悪い、どうやら、スマホやらiPadの画面を寝る間際まで見ていることがよくないらしかった。多くのタッチスクリーンはブルーライトを出すらしい。それが寝付きを悪くしているのかもしれない。
そう思ったが、自分はネット上でくだらない文章を書き込むのが好きだった。なんでかはよくわからないが、言語化してみると自分の考えていることがわかったような気になるところが好きなのだ。そしてそういう文章を書く時間は夜、寝る前ぐらいしかないのだ。
だから夜、寝る間際まで文章を打ち込むことのできる機械、さらには画面からブルーライトの出ない機械を探していた。
そんなことを増田でモジャモジャと書き込んでいたら、トラバでアドバイスをもらったのだった。pomeraはどうかと。
https://anond.hatelabo.jp/20201207221408
そういえば、そういうものがあったことをすっかり忘れていた。そして検索すると、なんと、電子ペーパーの画面を備えたpomeraが売っているらしい。
この、電子ペーパーを備えたpomera DM30というモデルの発売時の価格は43000円(税抜)だったらしい。2020年12月現在、Amazonだと1万5千円くらいで売っている。ポチったときには、なぜこんなに価格が暴落しているのか、考えもしなかった。
で、今日初めてこの機械を使って文章を書いているので、感想を書き残しておきたい。
まず、このpomera DM30という機械は、製品として非常に微妙な出来であると思う。
なんといっても、打鍵時の反応速度が遅い。キーボードに文字を打ち込むと、電子ペーパーの画面に表示されるまでに、かなり気になる遅れがある。これはテキスト入力機としてかなりまずいのではないかと思う。とはいえ、こうして文字を打ち込んでいる間に遅さに慣れつつある。
さらに電子ペーパー上の残像がすごい。どいういうことかというと、文字を打ち込んだ後にスクロールしたり、メニュー画面を表示して閉じた後に、それらの残像が染みのように画面に薄く残ってしまうのだ。これは電子ペーパーの特性上、致し方ないものらしい。F12キーを押すと画面がリフレッシュされ、残像は消えるのだが、そんなこといちいちやってられるかあほと思うくらいに頻繁に残像は出る。長い文章を書きながら下にスクロールし続けていると、まるで罫線を引いたように画面全体に残像が残る。
とはいえ、この製品を市場に出してくれたことには、やはり感謝せざるを得ない。
どのような欠点があろうとも、ブルーライトをまったく気にせずテキスト入力ができる点で、自分にとってこの製品は大変すばらしいからだ。この製品のおかげで、いままでできなかったことができるようになったのだ。
KINGJIM社におかれては、このDM30だけで電子ペーパー画面に見切りをつけず、ぜひとも新機種の開発を続けていただきたいと思う。
女性専用のスイーツがあることを聞いた。名前はジェンダーロール。
このロールは食べることによってむこう一年は最速の肉体を得ることができると言われている。
俺は近くのケーキ屋さんでジェンダーロールの在庫を確認しようとした。
閑静な店内で光る店員の視線。あなた男性ですよね、という眼差しは鋭い。
おれはたじろぎながらジェンダーロールの魅力に抗えず、妹が欲しがってるんですと嘘をついた。
ところが突如店員は下目遣いで指を鳴らした。
すると店の外に「なにか」のドップラー音が聞こえてきた。明らかに電車ではない。
振り返った俺の眼に映ったのは一匹の野生の女性だった。遠くから女性が走ってくる。
まずいと思った刹那、女性の飛び蹴りがガラス張りを裂きながら、けたたましい音と共に割り込んできた。
膝をついた女性はしゃがんだ姿勢から首だけこちら側に向ける。野生の目つき。
強い。この女性は強いと思った。絶対に自分の道を譲る気がない。
むしろ自分の通ったあとに道ができるという鬼気迫る覇王の風格だ。
野生の女性とはいえかなりの力だ。もしや、と思って瞬時に店員に目配せすると、店員がほくそ笑んでいる。
俺の推測は正しかった。女性はジェンダーロールによりエンハンス・ジェンダーロール=エロの状態にあったのだ。
とっさに俺は避けたが、電車道のようにエロ女性の通ったハイヒールのあとが炎上して焦げ付いている。
俺は機転を利かせて店内にあるジェンダーロールの見本を遠くの車道へと投げ捨てた。
突如きびすをかえすエロ女性。エロ女性はクラクションが響く車道の中へと消え、衝突音がこだました。
これで終わったとは思えない。
俺は店内を出て即座に走り去った。
あまりの緊張に心臓の鼓動が波打ち、壊れるかもと思うほどだった。
その後付近の車道は道を譲らないエロ女性による突進で血の雨が降ったという。
OPのBuster Bros!!!の「Verse蹴飛ばすLyrics」の所で二郎の足が一郎三郎と比べて上まで上がってるのって、二郎がサッカーやってるからなんて小ネタなんですかね。
普通にやればこんなダサくするのって難しいし、ネットで話題になるようあえてダサくしたとかありそう。
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冒頭で寂雷先生と話してる子供が忍者の真似をしてて微笑ましい…って君地味に分身出来とるやん!?なんか残像みたいなやつ出とるで!?お前がH歴の日本の柱になれ!
独歩くんが家に帰るとそこには男性の死体が!…ってあれが殺人犯の夫!?…ってあれで生きてたの!?
寂雷先生スタイリッシュだしスポーツカーとか乗ってるイメージだったけどヴェルファイア的な奴に乗るんですね…。
The Dirty Dawg時代の信頼感を感じる寂雷先生と左馬刻様の会話は大好きです。はい。
どうでもいいけど独歩くんのマイクってガラケーだけど今の若い子にあれが電話って通じてる?
寂雷先生のラップかっこいい!!…ってなんか出てる!?滅びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)じゃん!!遊戯王!?遊戯王ナンデ!?ラップバトルだと思ってたけど決闘(デュエル)だったん!?
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三分過ぎ去ってしまったせいだ。
思えば人間が焼きそばの都合で三分を待つという姿勢が良くない。
そう思った私は焼きそばを家の地下実験室の加速器の中心に入れて、ある実験を行おうとした。
そうすれば焼きそば周辺の時間は遅くなり、こちらがコーヒーブレイクをゆっくりとったあとでも十分に間に合うではないか。
加速器に入れた焼きそばは重力を増大させ、ブーンという音が室内に響き渡る。
こんな私の思いをよそに加速器から出てきた焼きそばはグッチャグッチャにつぶれていた。
「なぜだ!」
地下研究室に苦悩が響き渡る。
前人未到の分野に挑む時人は苦悩するのだ。
そう、売れない検索エンジンのようにだ。
数時間後、考え方を変えた私は焼きそばを加速してみることにした。
もちろん焼きそばは食べられなくなった。
同じ解釈を持ったフォロワーたちや、神絵師の人たちをフォローして、とても楽しくやっていた。
私は絵を描いたり、文章を描いたりしていた。それをTwitterに上げて、感想をもらって、少ないフォロワーながらも推しの話で盛り上がっていた。
ある日、通知欄を見たら新しいフォロワーが増えていた。その人は推しの名前を捩った名(以下Dとする)だった。とりあえずフォロバした。
Dはpixivに上げていた漫画に反応してくれて、感想ももらった。それは私の描いた漫画に感想を書き込む形式のものだった。
1ページ、一コマ毎に、ここがいい、このセリフがいいなどとびっしり書かれていた。
正直、少し違和感を覚えた。
感想は嬉しい。何物にも変えがたい。が、自分の描いたものに描き込まれるのは初めてだった。その時はこういう感想の送り方もあるんだなと思った。私はそんなに若くはないし、これが今の若者のやり方なのだとも思った。
だが、感じた事を記しておこうと思う。
Dは、絵を描いていた。上手い。
基本的に私は誰よりも何もかも下手くそだと思いながら生きているので大抵の人は私より上手い。
Dは次第に誰かにマウントを取るような姿勢になっていくように感じていた。それが初め誰に向かってか分からなかったが、私がやってきた事に対してマウントを取るような、そんなニュアンスの事を呟いていた。
例えるなら、私が「今日この料理を作った」と言えば、その人は「昔○○っていう料理(私が作ったものより難しいもの)を作った事がある」など。
本当に、ただそれだけのツイートなのかもしれない。しかし似たような事が何度も続けば私だって気付いてくる。以降、Dのツイートがどうにも引っかかってしまうようになった。
そして、別の日、あるアニメにハマった私はそのツイートをした。
元々相互だった同じジャンル、同じ推しの神絵師(以下Aさんとする)もそのアニメにハマっていて、私のツイに反応をくれて話が盛り上がった所、別の神絵師(以下Bさんとする)の方にフォローされた。その人もまた、同じアニメにハマっていたからだ。
Bさんも私と推しは違えど同じジャンルにいて、私の描いた絵に感想をくれたりRTもしてくれていた。さすが神絵師BさんのRTである。こんな私の絵もたくさんの人に見てもらえた。嬉しかった。
Bさんを通じて、私の絵が好きだというフォロワーも少し増えた。推しは違うが、みんな日常のツイにもいいねをくれたり、コメントをくれたりして楽しく過ごしていた。
そしてある日、何をどうしてかDもそのBさんと相互になったらしい事を知った。
推しも違う、接点も無さそう、一体どうしてか分からない。ただ、Bさんは優しい。
どうもDはBさんに媚びたいらしい事も分かった。
DはAさんにも空リプを飛ばしていた。相互になったかどうかは知らないが、全く反応しないAさんの様子を見るとおそらく媚びるのはうまくいかなかったのだろう。
絵を描くDはBさんのRTでファボRTが増えたせいか、調子に乗っているように見えた。それ自体は悪いことではないが、宅コスや顔出し自撮りを上げたり、(なお鍵はかけていない)、同じ推しの神字書きCさん(私も相互である)にも媚びていた。いや、媚びているように見えた。
「小説書きたーい」などとも言っていた。だが書く様子は未だない。
そしてとうとうDの絵が、今までで最高に伸びていた。
私も同じテーマでタグをつけて軽い気持ちで絵を描いていたが、Dの絵は私より伸びていた。
彼女は「勝った」と呟いていた。
Dは何と勝負していたのだろう。
私なのか?それとも他の誰かか?それとも自分と戦っていたのか?
いずれにせよ分からないが、いい気持ちはしなかった。そしてこれ以上この人に振り回されたくないとブロックした。
しかし、私のフォロワーはDと相互の人も多く、TLで調子をこいて媚びているDの残像が出てくる。名前も出てくる。私はそれすらミュートにした。もはや名前見るだけでゲロ吐きそうである。
そうだ、あの感想だ。
あの時覚えた違和感は、ショックだったのだ。
私が描いたものの上に殴り書くようにして書かれた感想は、私の描いたものを褒めながら否定しているものだったのだ。本当はそうして嘲笑っていたのかもしれない。
初めからそういう奴だったということに気付けなかった私はなんてバカなんだろう。
色々な時間を削り、推しの事を考えながら描いた漫画。私の解釈を詰め込んだ漫画。
DはそれをD自身の気持ちや感想で塗り潰して返してきたのだ。それは違和感じゃなかった。嫌だったのだ。あの感想の送り方が。
少し感情的になってしまった。タイトルにもあるように、作者に感想を送る事が是とされる昨今だ。どこが良かったか細かく教えてくれるのはとても嬉しいし、自信にもなる。
あなたがマウントを取っているつもりはなくても、私のように思う人もいるかもしれない。
そして私は筆は折りたくはない。こんな事で折ってたまるかとも思っている。
これからDの残像ちらつくTwitterをやるべきか、一切やめるべきか。
フォロワーに「Dにこーいう事をされて悲しいから、Dをブロックして」なんて言えない。それではやる事が小学生だ。小学生でもしないだろう。私が頭のおかしいやつになってしまう。
最後にこれは、よくある「オタク女のお気持ち表明」だ。間違いなくそうだ。 彼女らがどうしてあんな事を言うのか今まで分からなかったが、ようやく分かった。
そういえばDが自発的に推しへの所謂萌え語りをしている所を見た事がないと気付いた。
フォロワー数多い神絵師や神字書きに直リプ空リプを飛ばし作品やその人達の萌え語りや解釈に同意するツイはよく見かけたが、Dの中の解釈などは一切分からなかった。時々描いていた漫画も「○○さんのツイのやつです」ばかりだった…
人がどういう解釈を持とうが構わないし、推しの事を無理矢理語れと言うわけでもないし、好きにも色々形はある。だから否定はしないし強要もしないが、自分の中の推しはこうだ、というのをちょっとでも見せてくれたのなら、ここまで苛まれる事はなかったのかもしれない。
私は心が狭いです。
そんな私はツイステッドワンダーランドのリドルくんを推していました。
現在、ツイステッドワンダーランド内で開催されている「ゴーストマリッジ」というイベントにおいて、リドルくんのSRカードをイベント報酬で入手することができます。是非、みなさんツイステットワンダーランドをプレイしてリドルくんをゲットしてください。
ツイステッドワンダーランドの魅力のひとつとして、カードのグルーヴィー化というものが挙げられます。
グルーヴィーとは、特定の条件を満たすことにより、もとより美しいイラストのカードがさらなる素敵絵柄にメタモルフォーゼすることを言います。
私はこのグルーヴィーが、ツイステッドワンダーランドのシステムの中でなによりも好きでした。
推しをゲットしただけでも嬉しいのに、カードを重ねることなく2種類の美麗絵が楽しめるなんて贅沢なことだからです。
しかし、そんな素敵システムを備えたツイステを満喫する生活に突然終わりが訪れました。
その日、SNS依存症の私は、朝起きてまずTwitterを開きました。寝ぼけ眼をこすりながら、TLを眺めていました。穏やかな朝でした。その日は1日用事もなかったし、ふとんの中でぬくぬくでした。
フォロワーが少ない私のTLは静かでしたが、ひとつひとつのツイートにしっかり目を通しながら、フォロワーのおもしろツイートや萌え語りを楽しんでいました。そこに突如、リドルくんSRのグルーヴィー後のスクショが現れたのです。
私は音速でTwitterをタスクキルしました。サムネだけで済んだのは不幸中の幸いです。誰が挙げたのかわからないくらい、一瞬でタスキルしました。なんとなくイラストの雰囲気を掴んでしまいましたが、ギリセーフです。
心臓はいつになくうるさく、口から飛び出すかと思うほどでした。嫌な汗が止まりません。
今日はTwitterを控えようと思いました。いつ目に入るかわからない。TLだけでなく、「リドル」の3文字で検索するだけで危険が伴います。己の危機管理のガバ加減にうんざりし、自力でグルーヴィーさせるまではTwitterは辞めておこうと思いました。賢明な判断だと思います。
目覚めの悪さに顔をしかめつつ、私は次にInstagramを開きました。
ストーリーチェックは日課です。Instagramのリア垢にはツイステオタクはほとんどいませんし、安心安全です。グルーヴィー後が目に入ることはあり得ないでしょう。
そんな私の脳天にイカヅチを落としたのは、一発目、仲のいい友人があげたストーリーでした。彼女がオタクであることは知っています。ツイステをやっていることも知っていました。ミュートさえしてりゃあこんなことにならんかったと思うと悔やんでも悔やみきれません。(ていうか普通リア友ミュートしない)
私がいけません。イベントを走っていれば、今頃彼女のようにリドルくんのSRを入手してグルーヴィーさせ、その素敵なイラストをにやつきながら眺めていたと思います。
怠惰な私は推しイベを走らなかったのです。「まだ期間もあるし明日でええか」とツイステにログインすることをサボったのです。
その友人は、ストーリーにグルーヴィー後載せてやがったんだよ。
まさか、インスタのリア垢で?普通やるか?TwitterでもFFですから、きっとTLで見たリドルの残像もこの女の仕業でしょう。
腹の底から怒りが湧き上がりました。
冒頭でも言いましたが、私は心が狭いのです。なぜお前の「リドルくんじゃないみたい。オス顔ぴえん🥺」という文言とともにリドルくんのグルーヴィー後を、お前のインスタのストーリーで見なければいけないのか。
本当に無理でした。グルーヴィー後を載せてはいけないという規約も、暗黙の了解みたいな隠れたルールもありません。彼女のしたことは犯罪ではありません。ただ私が気に入らないだけなんです。でもな、別のところでやってくれよ!
せめてストーリーだけには載せないでくれよ。なんなんだよ。
言葉にならない無力感、自分の不甲斐なさ、友人を恨む気持ち、友人だったはずの彼女に憎悪を向けてしまう自分への苛立ち
みなさんは、グルーヴィー後のイラストをTwitterやInstagramにアップロードするのは、いつからOKだと思いますか。
みなさんはグルーヴィー後を載せるとき、スタンプで隠しますか。
リドルくん、心の器がハムスターのうんちくらいちっさいこんな女が一瞬でもあなたを推してしまってごめんなさい。
夢を見せてくれてありがとう。大好きだったよ。
「機動戦士ガンダム00」という作品がある
2007年から放送された、TVガンダムシリーズの中で初めてのハイビジョン制作・一期と二期の分割放送など新たな試みが取り入れられた、完結から10年経つ今でも高い人気を誇る作品である
僕はこの作品を初めて見た時、本当に驚いてしまった。「TVシリーズなのにこの作画の良さはどうなってるんだ!?最近のアニメはクオリティ高いって聞いてたけど劇場版やOVAでもないTV作品でもこんな凄いのか!?」ともう興奮した。
西暦2307年、地球上の国家は大きく三つの超大国家群に別れて終わりの見えない争いを続けていた。そんな不安定の情勢の中、突如機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織「ソレスタル・ビーイング」が現れる。彼らは世界から戦争行為を根絶するためにどのような理由があろうとも全ての戦争行為に対して武力による介入を行うと宣言した。何だこの掴みは!?こんなガンダム見た事が無いぞ!世界各地で戦うガンダムから始まる1話はWっぽいかな?
今でこそもうそういう物だ、と認識しているけど主人公の名前が「刹那・F・セイエイ」でその口癖が「俺がガンダムだ…」などともう序盤からインパクトが凄かった。主人公達以外も模擬戦男「パトリック・コーラサワー」、口から名言が飛び出す男「グラハム・エーカー」、ところがぎっちょん「アリー・アル・サーシェス」など、視聴前から存在だけは知っていた愛すべき敵役キャラクターも次々と出てきた。序盤からこんなに印象的な敵役がどんどん出てくるガンダムは中々無いと思う。
また、当時僕は活躍されている声優さんについても疎かったので、出演されている人達も「あ、ガンダム00に出ていた人だ!」という感じで覚えていた。宮野さん、神谷さん、吉野さん、中村さん、浜田さん。皆僕にとっては「00の人」だ。
作画が良い、キャラクターも個性的。これに加えて音楽まで良いんだから堪らない。あの川井憲次氏だ!特徴的なコーラスは一度聴いたら忘れられない。僕が川井さんの曲を聞いたのは00が初めてだったのでやっぱり「00の人」だ。
他にもMSのパイロットがヘルメットを被ると音がこもったり、動力炉から漏れ出る特殊な粒子が慣性や重力に作用するガンダムタイプは同じMSと兵器でも三代国家群の機体と挙動が全く異なるなど、細かい所にも力が入っていた。
トランザムというパワーアップも良かった。機体色が赤く変化し、残像が残るほどの高速戦闘が可能になる機体の性能を三倍に引き上げるド派手なシステムだ。赤くて三倍…シャア専用?3倍界王拳?V-MAX?オマージュですよ。
大分後になってトランザムはスライドで誤魔化してるだけだという意見も聞いたがそれがどうした!動いてカッコイイからそれで良いのだ!それにスライドじゃなく普通に動いてる戦闘シーンも多いのだから問題ない!発想の勝利だ!
ちなみに僕は一期のキャラだと人革連の強化人間こと超兵1号「ソーマ・ピーリス」というキャラが好きだった。ガンダムマイスターアレルヤとの因縁や、上司であるセルゲイ大佐との触れ合いなど、色々と先が気になるキャラクターだった。
一期の物語は三大陣営の連帯に生まれた国連軍によりソレスタルビーイングの実働部隊プトレマイオスチームが壊滅し、その国連が地球連邦政府と名前を変えた数年後の世界を舞台に続編を匂わせる形で一旦終了する。
という訳で一期を見終え二期も見た。UVERworldの 『儚くも永久のカナシ』、良い曲だ…もうOPからこれは凄い!と惹き込まれた。やっぱりこれが僕の初UVERworldだったので、僕にとっては『00の儚くも永久のカナシの人達』だ。
二期では遂に満を持して作品のタイトルを機体名に冠する「ダブルオーガンダム」が登場し、一期でソレスタルビーイングの技術が流出した影響でMSの性能が格段に向上した世界で一期より激しい戦いが繰り広げられる事となった。
僕も実際に見てこのガンダムは凄い!と思ったが、やはりリアルタイムで見ていた人達からの評価もとても高く絶大な人気があったらしい。F91から19年ぶりに“ガンダム”完全新作映画が00の続編として製作され、人気を博した。
スロー再生でも目が追いつかない程超高速でありながらみっちりと描き込まれた戦闘シーンや、映像作品では初となる地球外生命の登場など、19年ぶりの完全新作劇場版というファンの期待にも負けない非常に濃いガンダムだった。
そしてその劇場版から10年経った現在、40年以上続くガンダムシリーズで00は初めて舞台化された作品になり、ガンダムマイスターとしてソレスタルビーイングに加入したグラハムが主演の続編が製作される事も既に決定している。
アナザーガンダムでありながらガンダムシリーズ初のTV版の続編としてOVA作品が作られたWの人気も凄いと思っていたけど、00も凄い。ガンダムWとガンダム00はゲーム作品で共演した時も濃密にクロスオーバーする事が多いらしい。
正直な話、僕はこの作品の欠点があまり思い付かない。強いて言うなら一期で登場した一部のキャラ達が二期で退場する際に「え、そんなあっさり?」と思ったくらいで、全体的に非常にクオリティの高い作品だったと思っている。
主観的に見ても客観的に見ても非常に評価が高い、この「機動戦士ガンダム00」という作品。ここからが本題なんだけど…僕はこの作品が大好きか?と考えると案外そうでもない。嫌いではないし好きな方ではあると思うけど。
これは作品の美点欠点の話じゃなくてあくまで僕の好き嫌いの話だけど、僕はこのガンダム00という作品でソレスタルビーイングという組織は最後に壊滅してしまう物だと思っていた。武力介入の際に、目の前の武装勢力の駆逐より人命救助を優先してしまう心優しきガンダムマイスター「アレルヤ・ハプティズム」というキャラクターが居た。彼はガンダムマイスターとして初めて民族紛争には武力介入し人革連の基地へ爆撃した際自分を指し「稀代の殺人者」という言葉を使った。家族を自爆テロで失った過去を持つガンダムマイスター「ロックオン・ストラトス」はその自爆テロの計画犯である傭兵サーシェスにお前も同類のテロリストだ、と煽られた際に「咎は受けるさ」と言い、戦いの果てに亡くなった。
ソレスタルビーイングのメカニック「イアン・ヴァスティ」は自分達は犯罪者であり、戦争をなくしてから罰を受けると言った。これは最終的にソレスタルビーイングは今度こそ本当に壊滅してしまうのだろうな…と薄々僕は思っていた。
二期のラストでかつて憧れた存在であり、自分を拾ってくれたある意味恩人でもある相手を激戦の末倒した刹那は、「自分達は武力を行使してでも抑止力となって生きる」「存在し続けなければいけない。未来のために」と決意する。
僕がこの最終話を見た時には「00は劇場版もやる」という話は既に出ていたので「そうか、今度こそそっちで完結するんだな」と思った。というか逆に「00というガンダムの劇場版が今度公開される」と聞いてTV版を見ていたんだろうか?
劇場版00が公開されてから1年以上経ってようやく僕は視聴出来た。新型主役機クアンタや金属生命体ELSの話は事前に聞いていたのでとてもワクワクしていた。もう凄かった!ただでさえ高品質だった作画の劇場版クオリティだ!
最後はELSとの最終決戦から50年後、離れ離れだった刹那と作品のヒロイン「マリナ・イスマイール姫」がイッツタイムナウしてやっと出逢えたところで終わる。若イオリアとE・A・レイはおまけというか00の前日譚みたいな物だから置いておく。
…ソレスタルビーイングは特に壊滅しなかった。劇場版00の公式ガイドブックに収録されている水島監督と脚本の黒田さんの対談によると「劇場版が決まらなかったらTV版には別のルートもあった」「劇場版は監督が目指したAルートでBルートもあった。どちらも描いている事に大きな差はないけど、死ぬ人がいた」「25話を見直したけど、冷静になってみると、マイスターが死んでもきれいに収まる」との事なので、本来ならマイスターが死亡する筈だったのかな?と思った。
TV版の一期から劇場版まで3年以上作品を応援し続けた作品のファンの事を思うとそれはあんまりな気もする。ただ僕個人の好みからすると、00は作中で匂わされていたソレスタルビーイング壊滅オチの方が好みだったかもしれない。
ここまで書いて、僕は「00の事が大好きではない」と言いながらやっぱりそれはそれで好きなような気がしてきた。「大好き」でないだけで、実は結構気に入っているんだろうか。色々と言いたい事はあっても、やっぱり好きなのかもしれない。
最近公式に配信される機会があったのでまた一期を少し見返した。今のアニメに慣れた目線から見ると作画に関しては思い出補正がかかっていたな、と思ったがキャラクターや音楽の魅力は変わらなかった。何と13年も前の作品だ。
機動戦士ガンダムが40年以上愛されたように、機動戦士ガンダム00もこれから長い間愛される作品になると思う。これからも僕は「00の事がそれなりに好きなつもり」のファンとして00が好きな人達と関わって行けたら良いな、と思った。
【追記】
勢いで書き上げたけど、00が好きな理由は書いても00の事が大好きではない理由は殆ど書いていない事が分かった。壊滅すると思っていたソレスタルビーイングが物語のラストまで普通に健在だった、というのは間違いなくあると思う。
僕がこの作品の中で好きになったキャラクター達があまり良い結末を迎えられなかったり、僕が思っていたのと違う方向に行ってしまった事が「それなりに好き」でも「大好き」ではない大きな理由だと思う。メカニックや戦闘は文句無し。
アンドレイ・スミルノフというキャラクターが居た。ソーマの上官セルゲイ大佐の実の息子であり、幼い頃に軍人であった父セルゲイが作戦中に母を戦死させてしまった事で父を恨み、また父であるセルゲイもアンドレイと向き合う事を恐れたため10年以上父と疎遠であったという、一体どこの富野主人公だ?という青年である。声優さんもブレンパワードで伊佐未勇を演じた白鳥哲さんだし、00の中でも富野チックなキャラクターだと思う。グラハムも台詞は富野っぽいかな。
幼い頃に母を亡くし、また父ともろくに顔も合わせないという親をやってくれる人が居ない環境でアンドレイは育った。彼が父であるセルゲイ・スミルノフと顔を合わせたのは、両親と同じ軍人としての道を歩み、現在父が暮らす士官用宿舎に超兵ソーマ・ピーリス中尉の招聘に訪れた時だった。そこで彼が見たのは、自分と近い年頃の女相手にまるで父親のように振る舞う実父の姿で…これ、ブレンパワードの勇なら「父親ごっこはやめろー!」って叫んでいたと思う。
セルゲイ大佐は軍人として素晴らしい人物で、ソーマにとっても良き上官であり、身寄りのない少女の身元を引き取り人間らしい生活を取り戻させてあげた本当に良い人だと思う。実際視聴者からの人気も高かったし、僕も好きだ。
ただ実の息子とは言葉も交わさず何も父親らしい事をしなかったのに、赤の他人にまるで本当の父親のように愛情を注いだのは…実子に親らしい事をしてあげられなかった代償行為だと思うんだけど…貴方は何をやってんです!?
大佐がそうやってソーマと疑似的に親子関係を築く事で親心を満たしていた数年間も実の子供は親の愛情に飢えていた訳で…セルゲイ大佐の事は好きだけどアンドレイに恨まれても仕方がない、と思う。大半の人は恨むと思う。
その後、セルゲイ大佐は長年の親友が地球連邦政府に対しクーデターを起こし、大佐自身もそのクーデターに関与していたと思われた事から実の息子であるアンドレイに殺害された。大佐自身はクーデターを肯定しなかったが、連邦の軍人として食い止めようと友人へ何かをした訳では無い中立的な立ち位置だったので、人によっては消極的に肯定していたと思われても仕方がない状況だったと思う。アンドレイはセルゲイ大佐がクーデターに関与していたと判断した。
その後、アンドレイは二期の最終決戦でソレスタルビーイングと対峙し、宙域に撒かれたGN粒子の作用もありセルゲイ大佐と疑似的な親子関係を築いていたソーマ・ピーリス(本名マリー・パーファシー)と対話する。そこで彼は「父は何も言ってくれなかった、言い訳も、謝罪も、僕の気持ちなんて知ろうともしなかった」と悲痛な胸の内を明かした。父親が本当は自分を思っていたと聞いて「言ってくれなきゃ何も分からないじゃないか」と彼は子供のように泣いた。
…声は伊佐未勇だけどエピソードは同じ作品に出てくるジョナサン・グレーンみたいだ。間違いなく00で僕の一番好きなキャラクターだと断言出来る。富野風作品なら主人公かライバルかどっちにしてもメインキャラクターになれてたかも。
そんな彼だけど、昔は00のファンから嫌われていた…ような気がする。人気キャラであるセルゲイ大佐を殺したのもそうだけど、その動機が一方的な逆恨みだと思われたのかな。僕は擦れ違いの原因は親である大佐側だと思っている。
それと一期からメインキャラである沙慈・クロスロードの婚約者であったルイス・ハレヴィに横恋慕していたのもあると思う。沙慈とルイスは何年も離れ離れなのに、アンドレイは上官と部下の関係でルイスと近い距離に居たからかな…。
そんな彼も劇場版00で行われた地球外生命体「ELS」との最終決戦で戦死を遂げる。その彼の最期を見て「号泣した」「二期では嫌いだったけど劇場版で好きになった」「何度見ても涙腺が緩む」という人も大勢居たらしい。
僕はアンドレイが好きなので出来れば彼には生きていてほしかった、と思った。劇場版で死んだのも00ファンに嫌われていたから…と考えるのは邪推だとも思う。00ファンに高い人気を誇ったグラハムだって劇場版で一度死んだんだから。
余談ではあるけど、グラハムもELSとの最終決戦において肉体的には完全に死亡したけど、続編では疑似的な蘇生を果たしている。ならアンドレイも…と思わないではないけど無理だろうな、と分かっている。そこまでの人気が無いから。
ここまでアンドレイについて書いていて思ったけど、やっぱり僕は00の事が好きなんじゃないだろうか…?アンドレイというキャラが好みのドストライクなので、そのアンドレイを生み出してくれた00という作品の事もやっぱり好きなんだろうな。
【追記2】も書きたかったんですが、文字数制限に引っかかってしまいました。こんなにこの作品について語りたい事があるとは思わなかった…ような気もしているけど、ひょっとして人間が普段考えている事を文章にするとそれくらいの文字数になってしまうのかな…と思った。機動戦士ガンダムシリーズはとても好きな作品なので、00についてもまた機会があれば日記に書きたいです。4クールと劇場版に加えて外伝や裏設定など、本当に幾らでも語る事があるなあ、00。
機動戦士ガンダム00について書いていて改めて思ったんですが、やっぱりこの作品はとても面白いです。面白いと思うし、「かなり好きだ」とも思うから、どうしても引っかかる所があるのかな…。書き出す内に好きになってきた気がする…。