はてなキーワード: 歳神とは
私はジャンルを複数掛け持ちしているが、ものぐさな人間なので、趣味垢は3つ……今は実質2つしか持っていない。
1つ目は表垢。普段のつぶやきや作品公開、他者との交流はここでする。
2つ目は特殊ジャンル垢。R指定ではないがかなり特殊なジャンルのため、垢分けをおこなった(現在はほぼ稼働していない)。
3つ目は裏垢。鍵をかけている。表では言えないR指定作品、センシティブ作品を発表したり、愚痴を言ったりする。
この裏垢は8年ほど前から稼働しているが、滅多に人には教えていない。全員ほぼ相互フォローで20人もいないくらいだ。そして大抵鍵垢同士だ。自分の性癖は人にバレたらかなりアレだと自覚しているので、複数回通話したり、己の弱みを握り合った状態でないと相互にならない。
そして去年の秋頃、そこに新たな相互を数人、加えることとなった。どの方も複数回通話し、お互いにアレな性癖があるのを晒し合い、全員成人済で社会人の確認が取れたので相互となった。きちんと人から見えないところで、思い切り性癖の話が出来るんだろうなと私はワクワクしていた。
最初の頃までは。
新たに相互になった数人の中に中心的な人物がいた。名前をAさんとする。私は最初、Aさんと表垢同士で繋がり、次に裏垢同士でも繋がった。Aさんの表垢からも私の裏垢にフォロリクが来たので、それも許可した。彼女は、表垢でン万人のフォロワーを抱える神絵師だ。そんな人でもアレ性癖があるのが意外だったが、裏でこっそり楽しいお話が出来るならそんなことは関係ない。表垢での発言も良識がある(ように見えた)し、通話でもちょっと押しが強かったが、明るく積極的な性格の方で、楽しい話題を提供してくれた。大抵の人間を『悪さをしてなければいい人』と捉える大雑把マンの私の中では、彼女は『いい人』だった。
繋がってから、改めてAさんの裏垢を見た。彼女の裏垢は、彼女が表で見せないような攻撃的な発言が多く溢れていた。少し驚いたが嫌悪感は感じなかった。誰だって嫌なことはあるし、愚痴を全く言わない人間なんていない。私自身や私の相互鍵垢フォロワーも、表垢より過激なことを言ってるし。あの明るい性格からはちょっと考えられないくらい意外だったが、まあこんなものだろう。あと愚痴まみれじゃなくて、普通にアレ性癖語りもしてて面白いし。おっこれ面白い。ファボろ。
こんな感じで、しばらくは平和に過ごしていた。
Aさんの発言には表垢と裏垢とで、矛盾が多いことに気づいた。たとえば、裏垢では「女体化地雷!嫌い!」と言っているのに、表垢では女体化を描いていたりしたのだ。表と裏での行動と発言が一貫していなかったことに、私はいつも首をひねっていた。でもまあ、人間表では言えないこともあるだろうし……私はその程度の認識だった。
それからほどなくして、Aさんの(裏垢での)不可解な行動はさらに目に見えて激しくなった。
Aさんは、ある絵師を執拗に敵視していた。裏垢ではその絵師……Bさんのことを鍵垢引リツし、Bさんみたいなイナゴ絵師は最悪!という内容のことを叫んでいた。また、ある動画投稿者……Cさんもまた、Aさんは嫌っていた。Bさんほどではないが、動画が面白くないとか、承認欲求強すぎて嫌だとか言っていた。
私は、裏垢に顔を出しづらくなっていった。
何故なら、BさんもCさんも、表垢での私の好きなクリエイターだったからだ。
確かに、BさんとCさんは私から見ても調子に乗りやすいタイプだったり、承認欲求の強さが垣間見えるところがあった。しかし、彼らの作品が自分の好みだったのも事実だ。なので、Bさん、Cさんを私は表垢でフォローはせず、しかし定期的にチェックして楽しく作品だけを見させてもらっていた。
Bさん、Cさんの作品を見ているような人は信じられない、モラルに欠ける。そのようなことを、Aさんは裏垢で発言していた。
今まさに、裏垢にBさん、Cさんの作品を見ている私がいるのにだ。
私は表垢でB、Cの作品を普通にRTしていた。表垢同士で繋がっているAさんにもまた、私のRTが流れてくるはずだ。つまり私は、Aさんに地雷を垂れ流していることになる。自分だったら、こういう風に後から相互さんが地雷だと判明したら、申し訳ないがミュート、ブロ解する。しかしAさんは私を(おそらく)ミュートしていない。私のツイートにも爆速で反応して、(フリだとしても)友好的なリプを送ってくるのだ。
私はAさんの地雷を目の前で踏んづけているのに、私のことが嫌いじゃないのか?どうしてミュート、ブロ解しないんだ?わからなかった。
私は雑多垢の人間だ。好きにツイートするのが信条だった。しかしいつしか、私は『Aさんの好み』を気にするようになってしまった。
次第に私は、Bさんの作品を追わなくなっていった。
Cさんの作品に、私は「面白いです!これからも頑張ってください!」といつか言おうと思っていたが、言えぬままCさんは消えた。病んで垢消ししたのだ。
他にも、私が最近いいなと思った絵師、フォローしたアカウントを、Aさんは裏垢でことごとく晒しあげ、否定した。しかし何故か、私に直接文句は一言も言わずに、だ。私は新たに好きなクリエイターを探すことすら億劫になっていった。
Aさんは、私が表垢で気に入ってRTしたものを、嫌いだと当てこするような発言をするようになった。
私が表垢でメイドコス絵をRTすると、「メイドコス絵とか、好きでもないのに大量に流れてくるから嫌いなんだよね」
私が表垢で大胆な構図の絵をRTすると、「こういう大胆な構図の絵は正直面白みにかけるよね」
(内容にフェイクは入れてますが、マジでこういう感じの発言です)
……一度だけなら偶然と思えたかもしれない。しかしAさんは、私が表垢でRTしてから必ず数分後にこういった内容の発言を裏垢でした。何度もだ。Aさんは神絵師で、私は絵が下手だ。絵についての知識ならば向こうが圧倒的にあるだろう。彼女の言葉が有識者からの意見に思えた。私がRTした作品を好きになるような人は、目が曇っていると言われているような気持ちになった。自分の「好き」という気持ちが、どんどんしぼんでいった。
また、Aさんはジャンルの愚痴も言っていた。私は現在、大まかに分けてα、β、γというジャンルで活動している。このうちαでは本を出し、βでは来月本を出す予定で、γはROM専だ。Aさんとはαジャンルで繋がっていた。
Aさんは、裏垢であろうことかβジャンルの悪口を言っていたのだ。今まさにβジャンルのドスケベ原稿真っ最中の私と繋がっているのに、だ。
βジャンルのファンを……その、「キッズ」とか「ガイジ」とかかなりヤバい言葉で罵っていた。もう愚痴ではない。悪口だこれは。あなたの言ってる「キッズ」で「ガイジ」が、今目の前にいますけど?!裏垢を眺めながら私は宇宙猫フェイスになっていた。私はAさんがますますわからなくなっていった。
さらに、これは完全に自分の落ち度だが、Aさんはフォロー許可した表垢から私の裏垢にリプを飛ばしてきた。やめてくれ!バレたくないんだ、裏垢同士で話すだろう、普通は!そう思っても、フォロー許可したのは自分なので後の祭りだ。これはマジで私が悪い。
それでももう限界だった。仕方ない、私がAさんをミュートかブロ解しよう!そう思い立って、はたと手が止まった。
こんな攻撃的な人をブロ解とかしちゃったら、私どうなっちゃうの?
どっと汗が出た。今私は、裏垢同士で繋がってAさんのアレ性癖を知っているが、翻せば私のアレ性癖も知られているということだ。互いのタマを握り合っているに等しい。その上、Aさんつながりで相互になった鍵垢仲間の人は全員Aさんとの方が親交が深い。私はαジャンルで一番の新参者だった。今までの裏垢の発言とかスクショ撮られたとしたらどうしよう?もしAさんが被害者っぽく振る舞ったら、孤立無援の新参者と、万バズ神絵師。世間はどっちの言い分を信じるだろう?脳内で阿部寛と例のBGMがぐるぐる回りだし、私は指を動かせなくなった。
Aさんは、全てが非常識な人ではなかった。たとえば私が裏垢で「nmmnを検索避けしない人ってヤバくない?」みたいな発言をすれば、「本当にそうですよね!」と同意リプを飛ばしてきた。アレ性癖は決して表垢で漏らさず、愚痴も表垢では言わなかった。私は表垢のAさんと裏垢のAさんが同一人物だと思えなかった。もういっそ千年アイテム持っててくれと願ったほどだ。
ほとほと困り果てた私は……別ジャンルフォロワーに相談することにした。この時ばかりは、ジャンルを掛け持ちしていて良かったと痛感した。
αジャンルではAさんは有名人なので何も話せない。そこで、βジャンルの人に今まであったことを通話で掻い摘んで話した。すると、彼らは「それはおかしい!」と言ってくれて、彼女の不可解な行動をこう推測してくれた。
「Aさんは、あなたを自分の都合のいいような存在にしたい、自分のコントロール下に置きたいと思ってるんじゃないの?」
目から鱗だった。そういう人もいるんだ、という驚きと、今までのAさんの行動に納得がいった。行動の矛盾の多さも、自分の都合のいいことしか見えていない、自分のやることは例外だけど他者のやることはダメ、そういう彼女の思い込みによるものなんだろうと思った。(それでも、万バズ神絵師のAさんが、私みたいなろくに作品も作らない、表垢でも吹けば飛ぶようなフォロワー数の底辺ツイッタラーをどうしてコントロールしようとしていたのかは、最後まで分からなかったが……)
Aさんはすごくまともそうな人だったんだけど……と話すと、βジャンルフォロワーは苦笑いしながら答えた。「世の中には、めちゃくちゃ擬態の上手い人間がいるんだよ」
Aさんは自分の年齢を裏垢で公開していた。芸能人の〇〇と同じ、と言っていたので、おそらく4X歳だろう。その年齢で、他者を自分のコントロール下に置くためにこんな行動をする人がいるのか。今まで、誰にも「そういうことしたら人が離れていくよ」と言われなかったのだろうか。それが一番の恐怖だった。
βジャンルフォロワーには相談に乗ってもらった上で、さすがにあなたが迂闊だよと叱られた。その通りだと思う。私は自分の軽率な行動を反省した。そうして、私はかたちだけでも円満に離れるために、8年慣れ親しんだ裏垢を捨てて、今は新天地へと向かっている。
①垢消しやブロ解などはせず、旧裏垢へのログインをやめる
③センシティブ垢は表で言えない『性癖』を話す垢。旧鍵垢のフォロワーは誰も選ばず、好みのクリエイターだけフォローする
④愚痴垢は表で言えない『愚痴』を話す垢。こちらは完全壁打ち。誰もフォローしない
⑤表垢でのAさんとの交流を徐々に疎遠にし、しばらくしたらミュートする
Aさんに悟られず、私が徐々に消えていくためのプロセスはこんな感じだ。さらば、8年間の性癖を詰め込んだ裏垢よ。不甲斐ない主を許しておくれ。
でも、せめての感謝の気持ちを込めて、最後に裏垢でセンシティブ作品を発表した。何も知らない鍵垢仲間のフォロワーは、私の久々の作品投稿を褒めてくれた。その中にはAさんもいた。それ自体は、本当にありがたいことだと思う。作品や性癖語りは、誰かに見てもらうだけで奇跡みたいなものだし、それで互いの好みが一致するなんて本当に素晴らしいことのはずなのだ。その上で他者をコントロールしようとするなんて考えても詮無いことであると、Aさんがいつか気づいてくれれば良いのだが。私にはもう、彼女に何も出来ない。
自分の携帯から「最近の弱音」というタイトルのメモを見つけた。懐かしい。この時 苦しかったなぁ。
最近の弱音
・外が暑い。家が狭い。散らかってる。
・床の生活し過ぎて尻が擦り切れた。悲しい。膝こすれて汚くなった。
・外で乳を飲まないのは私への嫌がらせか?と本気で思うことがある。そんなわけないが。
・外出するとなにかとお金がかかる。お金を貯めなきゃという気持ちが強すぎて何となく贅沢できない。外食でも食べたいもの我慢してる。
・家が欲しいと言う割には外食ガンガンするなと呆れている。光熱費とかの小言を言う前にお金が何に出て行ってるのかちゃんと把握しろ夫。
・なんでかぜひいてるんだよーーーーー!こっちは子供の世話で手一杯だよーーー。
・退屈を解消しようと外出するとそれだけで疲れて、夜の愚図りやら授乳に耐えられない。結局 最終的に面倒を見るのは私で、助けてくれる人がいないので 体力温存が第一優先事項になり、積極的に変化を求めて試すことができない。悪循環。
・家にいると苦しいけど、外に出ても苦しい。結局 どこ行ったって母親はやめられない。代わりがいない。
・私の代わりができる人がいない。私が具合悪くなったら終わりだ。私が愛情注いでやらなきゃ終わりだ。私が気づかなきゃ終わりだ。プレッシャーすごい。
・毎日 授乳辛い。眠い。おいお前 いつまでしゃぶっているんだよ これは私の乳首だぞ と0歳児に対して思うことが多々ある。
・授乳だって、乳出すために人より水分と炭水化物多めにとって、できるだけ疲れすぎないよう努力してるんだ。勝手に出てくるもんじゃないんだよ。
・そもそもこいつ(子)は私のことおっぱいぐらいにしか思ってねぇんじゃねぇか。
・(夫の)女友達ってなんだよ。一度死んで出直してこい。産んでやる。
・私を見れば泣き止むのは分かるが、風呂場で着替えてる時にまで連れて来られると 腹が立つ。わたしにはパンツを履く時間も無いのか。
・携帯ばかり見ていて、この人は私の味方なんだろうかと不信感がすごい。2人しかいない中で、片方が相手してないってことは、残った片方が子供の面倒見てるんだぞ。分かってるのか。大人は2人しかいないんだぞ。
・鏡を見るとがっかりすることが多い。ブスになったなと感じる。悲しい。何着てもパッとしない。ヒール履けない。目の下のクマが取れない。体が痛い。禿げた。自信が無くなった。
・特に髪の毛がべとっとしていて、何やっても気分が上がらない。
・風呂に落ち着いて入れないから、後回しになり、結果 頭が洗えず痒いし、ボサボサになるし、鏡を見てガッカリする悪循環に陥ってる。
・美容室行きたいが、いけないよな、と思う。したいけど、子供のこと考えるとできない、ということが多い。美容室・歯医者・病院・ショッピング等々。
・夫とうまくいかない。優しくなれない。
・いや、夫はまだ大丈夫だろとか思ってるんだろうが、私の中で沸々と恨み辛みが溜まってきている。なんでこんなに私が大変なのに、こいつは良いところだけ取っていくんだ、何も変わらずに過ごせるんだと、何かにつけて思ってしまう。自己嫌悪すごい。一緒にいると苦しい。できれば仲良くやって行きたいし、優しくしてあげたいけれど、そこまでの余裕がない。毎日子供のことで必死だ。
・やりたいことの多くが子供の「構ってくれ!」で中断させられ、その度にイライラする。
・離乳食 食わない。大きくなれるんだろうか。アレルギーは大丈夫だろうか。食べさせてるものが偏っていないだろうか、不安が尽きない。
・こういうことを考えずに可愛い可愛い言ってる夫に腹が立つ。その可愛さが維持されているのは私の努力あってだぞ。たくさん構って、気配りして、愛情と時間をたっぷり注がれた結果 順調に育ってるんだぞ。分かってんのか。子供に可愛いという100分の1でいいから私にも構え。託児所の人だって、幼稚園の先生だって、もう少し感謝されとるわ。言葉かけてもらってるわ。母親だから子供の面倒見て当たり前じゃないんだぞ。苦しいことの方が多いんだぞ。なんとか毎日、一日一日をどうにか過ごしてるんだぞ。
・おっぱい吸われるの辛い。どっと疲れる。身体中の水分が失われる。アスファルトのミミズかよ。
・子供の要望に応えてやりたいが、パワーが出ない時がある。ダメな母親で申し訳ない気持ちになる。
・当たり前だけど、思い通りに進まないことが多い。
・相手が自分よりも遥かに弱い分、自分で自分の気持ちをコントロールしなければならない。なんとか抑え込んでいる。(安心しろ。子供を傷つけるぐらいなら私が死ぬ。)
・私が注意を逸らすとすぐに不満の声を出してくる。分かっているが、応えてやりたいが、腹が立つ。腹が立つが仕方ないので相手をする。この絶望感。
・私には「(私じゃ)ダメみたい」って言って任せられる人がいない。全部が全部 母親だからできると思われたら死にたくなる。
・父親って何をしてくれるんだ一体?
・とにかくすごく苦しい。
・そのくせ誰かに預けるのは不安だ。子供が悲しい思いするのは目に見えている。
・私に休日は無いのか?
・甘ったれの何が悪いんだよ。自分が好かれないからって子供のせいにすんな。
・太ももベタベタ触るんじゃねぇよ。私が頑張って産んで育てた子だぞ。女の子だぞ。何考えてるんだ糞爺。
・よく頑張ってるわ。そもそもここまで持ったのが奇跡。十分いい母親だよ。誰も言ってくれないのは誰の目から見ても明らかだからだよ。
・お金はカードで支払うことにして、あまり考えないようにしよう。(その代わり娯楽出費は気をつける)
・もう少し 夫以外の人と話したり接する時間を作ろう。支援センター。
・外食で気を使うのやめよう。好きなもの食べよう。子と一緒に牛タン食べに行くか。
・先のことはあまり考えないようにしよう。
・外出が辛いなら家で遊べるようオモチャをたくさん用意しよう。ガンガン買おう。金に糸目をつけるな!
・保育園に預けるまでは大きな怪我なく育てきる、を目標にやっていこう。
以下 我が家の詳細
・実家 遠い
・妻育休中 夫からは育休は断られた
・保育園 落ちた…
・元気いっぱい(これは本当にありがたい)
・夫 変則勤務
以下 久しぶりに見た感想。
今は少し大きくなって、これまでできなかったことができるようになったり、また新しい我慢が増えたり。
夫婦仲は一度思いの丈を手加減せずにぶつけたら(発狂レベルだった。夫可哀想。)何かしら伝わったらしく動いてくれるようになった。言うって大事。爆発も悪くない。うちの夫は小出しに穏やかに伝えていたら何も伝わっていなかったことが後々判明。まぁ、人によるよね。うちの夫は残念なのかもしれない。伝え方が拙い私も残念なのかもしれない。こればっかりは残念者同士 頑張っていくしかない。
生まれてきてくれただけで幸せだと思いつつも、この大変さに見合う何かがこの先やってくるんだろうか、なんて随分勝手なこと考えたりしてる。(いや、元気でいてくれたら十分。でも、ちょっとくらい良いことが、例えば「ママ大好き」とか1回くらいは聞きたい。言ってくれ頼む。一度でいいんだ。)
子よ、母はこれからも頑張るぞ。(多分 父も頑張っているはずだ!多分!)
今日、twitterのタイムラインに以下のツイートが流れてきました。
「待機児童、待機児童っていうけど世の中に「待機児童」なんて一人もいない。子どもはみんなお母さんといたいもの。保育所なんか待ってない。待機してるのは預けたい親でしょ。」
引用終わり。
この方を知らなかったので調べてみると、現在は自民党で衆議院議員だそうです。
上のツイート、ただの言葉遊びとも思えますが、ツイートした人の立場とタイミングが良くない。
まずタイミング。
地域にもよりますが、今は認可保育園・無認可保育園共にもっとも入園数が多い4月入園の結果が出始めている時期です。
保育園へ預けることを希望している親は、まだ結果がわからなくて毎日不安でそわそわしていたり、期待していた保育園に入ることができず不安な気持ちになっているところかと思います。
待機児童問題についてはセンシティブになっている時期です。この時期に特に必要がないのに親たちを刺激する意図がわかりません。
次に、立場。
その方が、女性の仕事復帰に罪悪感を抱かせ呪いをかけるような発言をするのはいかがなものでしょうか。
「私も子供を預けて働いてきた親ですけど。苦労は人一倍知っています。拙著を読んでくださいね。」
引用終わりです。
驚くべきことに、自身もゼロ歳児クラスから子供を預けて働いていたようです。
それでいてなぜ、同じように働こうとする母親の罪悪感を感じさせるような発言をするのでしょうか。
保育園に預けて働いた親たちが払った税金も自分の賃金や活動費用を構築していると想像ができないのでしょうか。
(個人的にはtwitterという閲覧フリーのSNSでの発言に異議を唱えられて、拙著を読めという態度もどうかと思いますが、本筋ではないのでこれ以上言及しません)
「保育園落ちた、日本死ね」論争は前提が間違っています 日本を貶めたい勢力の真の狙いとは…
http://www.sankei.com/premium/news/160702/prm1607020006-n1.html
以下、引用です。
「ですから「保育園落ちた」ということは「あなたよりも必要度の高い人がいた」というだけのこと。言い換えれば「あなたは必要度が低いので自分で何とかしなさい」ということなのです。
たぶん、このブログに書かれている保育園とは「認可保育所」のことかと察します。保育所には認可保育所のほかに、無認可(認可外)保育所もありますし、待機児童が問題となっている大都市には「認証保育園」なる制度も登場しています。また、民間のベビーシッターも多く存在します。
自分で何とかできる部分は自分でやらないことには社会は成り立ちません。何でも税金におんぶと抱っこでは、日本は潰れてしまいます。「自助・共助・公助」の順番を間違えてはならないのです。」
「前述の「朝まで生テレビ」において、多くの女性論客は「保育所を義務化すべきだ」と主張しました。残念ながらこの主張は多くの日本人女性に支持されています。その背後に潜む大きな危険に誰も気づいていないからです。
子供を家庭から引き離し、保育所などの施設で洗脳教育をする。旧ソ連が共産主義体制の中で取り組み、失敗したモデルを21世紀の日本で実践しようとしているわけです。
労働組合に牛耳られたごく一部の特殊な学童保育所などでそういった保育が行われていることを公務員時代に目の当たりにして問題意識を強く持っていましたが、それが数年でここまで一般的な思想に変わってしまうとは本当に驚きです。
旧ソ連崩壊後、弱体化したと思われていたコミンテルンは息を吹き返しつつあります。その活動の温床になっているのが日本であり、彼らの一番のターゲットが日本なのです。」
以上、引用終わり。
まず、前段の発言です。
東京都などの保育園激戦地域では、無認可保育所にも入れない人が多くいるのが現状です。
現在の保育園激戦区では、いくらお金を払っても預ける保育所がない、という事態が発生しているのです。
(ベビーシッターと保育所は環境と機能がことなると考えますので、同列としません)
衆議院議員の方がこのような現状もわからずに発言をしているのでしょうか。
後段の発言については、自身も保育園に子供を預けていたからの発言とは思えません。
朝まで生テレビの彼女の出演回については拝見していないのでわかりませんが、個人的には「保育所を充実させるべきだ」という意見は多くあっても「保育所を義務化すべきだ」という意見が多いという印象は受けません。
日本には三歳神話も根強く残っている印象もありますし、自分の手で子どもを育てたいという親も多いです。
保育所を洗脳施設と称するこの記事は、保育園で働く保育士さんたちを侮辱しているようにも感じます。
世の中色々な意見がありますし、思想や主張は自由です。しかし、現職の衆議院議員の方の発言としては配慮に欠けるように思います。
好きに発言して選挙に挑めばよいと思いますが、比例でも出馬しているのであれば、党の意見に合わせた発言をされた方がよいのではないでしょうか。