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2014-11-07

杉田水脈議員質疑へのブコメの反応が納得できない

BLOGOSの下記記事へのブコメが納得できない。

http://blogos.com/article/98135/

この質疑を読むに、この議員は決して女性職業選択の自由を与えるなとは一言もいっていない。

質問はおおむね以下の4つ。

1.法案で女性職業生活にのみ重点をおくのはなぜか?他の選択肢、例えば子育て支援を含めないのか?含めないなら、それは逆に選択肢を狭めているのではないか?

”当法案も「女性職業生活における活躍にのスポットを当て、その対象を自らの意志によって職業生活を営む女性に限っています。「すべての女性が輝く」ために国がやるべきことは、女性らしく生活するための選択肢を増やし、その選択に自信と責任を持てる環境づくりです。

が、当法案は逆に女性選択肢を狭めて、ライフスタイルを上から押し付けものです。本法案で女性職業生活における活躍のみを対象にしたのは何故か。有村女性活躍担当大臣にお聞きします。

現在若い女性の間で専業主婦希望する人が増えています民間調査で、未婚の女性の半分以上が、出産後は専業主婦になりたいと回答しています20代の専業希望は58.5 %と特に多いという結果が出ています。また、「自らの意志によって職業生活を営む女性」と法案には書かれていますが、実際に地元を回って、お母さん方と話すと「本当は家で子育てに専念したい。でも収入が少ないので、働きにでなければいけない」と言った声が多く聞かれます。正に「自らの意志に反して職業生活を営んでいる女性」が多く存在します。 ”

2.平成15年に制定された「次世代育成支援対策支援法」との違いは何か?

平成15年に制定された「次世代育成支援対策推進法」。この法律は、10年の時限立法として、それまでの少子化対策の取り組みに加え、男性を含めた働き方の見直しや社会保障における次世代支援といった柱を掲げています。本法案と同様に、国の指針を設け、それに基づいて行動計画の策定をすべての自治体などに義務付けたものです。対象を「次世代を担う子供たち」とするか「職業生活を営む女性」にするかの違いはありますが、自治体企業策定する具体的な計画まで下りてくると、多くの部分が重なると思われます有村大臣、先の通常国会平成37年度末まで延長する法改正が行われたこの法律と、本法案の違いを「次世代育成支援対策推進法」のこれまでの成果と実績をあわせてご説明ください。 ”

3.国連勧告されたことを形だけとりあえず取り繕うための法案ではないか?

我が国は、昭和60年に締結した「女子に関するあらゆる形態差別撤廃に関する条約」に基づき、国連委員会に対し、政治的社会的経済的および文化的活動女性男性平等に参加することに対し、残っている障害を克服するための処置を報告しなければなりません。これは本法案で、自治体企業に課している女性採用比率女性管理職比率などの定量的目標設定といった内容と一致しますが、国連勧告されたから本法案を作ったのですか? ”

4.その姿勢は以前からあったのではないか?そのために出来た法は日本の実情には合っていないのではないか?

”この法案といわゆる女子差別撤廃条約、そしてそれを基に策定された男女共同参画基本法との関係をお訊ねします。本来日本は、男女の役割分担をきちんとした上で、女性が大切にされ、世界で一番女性が輝いていた国です。女性が輝けなくなったのは、冷戦後男女共同参画の名の基、伝統や慣習を破壊するナンセンス男女平等を目指してきたことに起因します。男女平等は、絶対に実現しえない反道徳妄想です。女性しか子供を産むことはできない。こんな当たり前のことに目を背けた政策を続けた結果、男性ばかりか当の女性までが、女性しか子どもが産めないことをネガティブにとらえる社会になってしまいました。 ”

”いつから女性弱者になったのか。国の施策において、やたら主語に「女性」を持ってくるようになって以来、どんどん女性弱者として扱われるようになりました。「男女差別撤廃条約」の破棄、男女共同参画基本法撤廃を行い、男女がお互いに尊重し合える社会を取り戻すことを日本国の皆さんにお誓いして、私の質問を終わります。 ”

で、おそらくブコメ脊髄反射しているのはこの部分である

女性が輝けなくなったのは、冷戦後男女共同参画の名の基、伝統や慣習を破壊するナンセンス男女平等を目指してきたことに起因します。男女平等は、絶対に実現しえない反道徳妄想です。”

しかに、男女平等否定し、女性職業選択の自由を妨げたいのかと勘違いしそうになる。しかし、ここで否定している男女平等とは伝統や慣習を破壊するナンセンス男女平等であるという点に注意だ。上の質問4での日本の実情に合っていないのではないかという疑問からくる意見なのだろう。

その点を踏まえて自民党側の回答を見てみよう。

男女共同参画の考え方についてお尋ねがありました。男女共同参画社会とは、男性女性、共に社会のあらゆる分野において活動、参画する機会が確保されて、均等に社会的利益享受することが出来、共に責任を負うべき社会であり、男女の区別否定したり、国の伝統文化否定したりするものではありません。

いわゆるジェンダーフリーにつきましては、平成17年閣議決定した「第二次男女共同参画基本計画(※PDF)」において、「ジェンダーフリーという用語を使用して、性差否定したり、男らしさ、女らしさや男女の区別をなくして、人間の中性化を目指すこと。また、家族雛祭り等の伝統文化否定することは国民が求める壇上共同参画社会とは異なる」と明記をされており、この見解に変わりはございません。”

この回答を見ても分かる通り、杉田水脈議員否定していたのは伝統や慣習を否定する社会のことだったのだ。

まとめ&皮肉

冷戦後の話なのに戦前が良かったのかとかいう見当違いのブコメや法案の中身の話なのに男女共同参画社会という言葉から、らいてうがどうとか言っているブコメ辟易したので増田に残す。

ちゃんと、人の話は聞きましょう。

 
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