合併後、行政は保育所・小中学校・その他公共施設の整理を進めようとした。そのままではどうしても数が多い。
しかし住民の反発はとても激しい。
何かを統合したり廃止しようとしたとき、必ず発せられるのは「俺らの地域を軽視するのか!」というもの。
結局この街は、役所の支所も、中学校も、公民館すらも統廃合できなかった。
そうした中で、もしも例のワクチン接種を『地域別に』とか言い出したら、もう収拾がつかないどころか暴動だろうな。
まあ、この街の住民に暴動を起こすほどの元気はないだろうがな。
]]>「キラキラ駅名」が話題になりましたが、
2005年から2006年までに活発に行われた
いわゆる「平成の大合併」で生み出された
「キラキラ市町村名」を紹介していきます。
伊奈町と谷和原村という二つの自治体の対等合併で誕生した。
元々はこの他に水海道市という自治体も参加する予定だったが破談した。
対等合併では旧自治体の名前は採用しないという暗黙の了解があったため、
住民アンケートの結果から「筑波みらい」が新市名として決まりかけた。
特に谷和原村サイドは「みらい」という言葉にこだわりがあったらしく、
水海道市も参加していたときの合併新市名案に「みらい市」を推していたほど。
しかしここで突然谷和原村が「つくばみらい」にする案を突然提案。
当然伊奈町は「近隣のつくば市と混同する名称は避けるべきだ」と猛反発。
協議会は紛糾し、投票を行っても同数決着となり、
挙句の果てには「首長同士のじゃんけんで決めたらどうか」
という提案まで飛び出す始末。(住民に説明できないと当然却下された)
すったもんだの末、最終的には谷和原村の提案が通り、
「つくばみらい市」となった。
個人的には、市名を言われてもどこにあるかわからない地名だと思う。
駅も「みらい平」「小絹」の二つしかない。
漫画「あたしンち」の舞台となった田無市と、
難読の部類に入る保谷(ほうや)市との対等合併。
ここでも住民アンケートを実施したが
「あいうえ市」「嵐市」という投票があったらしい。
地名が決定したのはいいものの
当時の石原慎太郎都知事に
「西東京とは言うが、東京全体から見たらむしろ東のほうじゃないか」
と突込みが入ったという逸話もある。
氏家(うじいえ)町、喜連川(きつれがわ)町の対等合併。
両方とも歴史ある地名で、とくに喜連川町は足利尊氏の次男を祖とする
名門「喜連川家」の城下町である。
由来としては「地域住民に親しまれた花であるから」とのこと。
それだったらここに限らないんじゃないかと思うのは私だけじゃないはず。
ただ「さくら市」と聞けば東京近辺の人間なら
ミスター長嶋茂雄の出身地である千葉県佐倉市を想像しちゃうのもマイナスポイント。
伊予三島市・川之江市・土居町・新宮村の合併で誕生。
地図で見ると四国の中央ではなく、ちょっと北西のほうにある。
ではなぜ「四国中央」なのかというと
「四国のほかの県(香川・徳島・高知)と接していて、
それぞれの県庁所在地まで高速道路で1時間でアクセスできるから」らしい。
聞いてもよくわからない。
ちなみにこの市名も「高輪ゲートウェイ」と同じように、住民投票結果の最下位から選ばれた。
第一位は所属していた郡名から取った「宇摩市(うまし)」。もしこれになってたら
「愛媛県、うまし。」みたいなキャッチコピーができてたかもしれない。
今日のところはこれまで。
時間があれば、「危うく誕生しそうになったキラキラ市町村名」も紹介していきます。
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