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はてなキーワード: 日本映画とは

2016-04-13

日本映画レベルが低下したのは映画業界に頭の悪い人材が多くなったか

黒澤や小津、今村など世界的に評価されてる映画人が活躍していた時代映画業界大卒しか入れなかった。しかもその当時は今のようにボンクラでも大学生になるような時代でなく、大学に行けるのは本当のエリートだった。

社会警鐘を鳴らし、見た後も議論が湧き、この社会に生きる者としてカタルシスを感じさせる体験こそが映画醍醐味」と多くの人はいう。そういった、観る側も「考える行為」を必要とし、議論を交わす行為自体一種の娯楽として捉えられる文化レベル人間を満足させるものがより価値の高い映画ということになる。

観る側に一定素養必要とさせるような社会的意義を持った作品作りができるのは、「マズローの欲求5段階説」の精神的欲求を満たそうとする生活レベルに達したエリート層。「貧すれば鈍する」のことわざ通り貧乏人は即物的な欲求に走り、ジェットコースターのような低レベル表現で満足し、議論を湧き起こすような表現理解できない。

スター・ウォーズ」も「第9地区」も「ダークナイト」もSF世界を描きたいだけの即物的な映画ならヒットはしなかった。SFの姿を借りつつ根底には「田舎若者葛藤希望」、「格差社会」、「悪とは、人間とは何か」というテーマがあり、だからこそ観客はカタルシスを感じ、感動する。

社会的意義のカケラもない商業主義に染まりきった意識の低い連中が、カネ儲けのために過去のヒット作のカッコよさ、スピード感キャラの表面的なエッセンスのみをかすめ取ってストーリーを後付けするような本末転倒映画制作をして感動する作品が出来上がる訳がない。

2016-04-12

ここ最近で俺が面白いと思った実写邦画ベスト10

「日本映画が面白くない」のは、観客を育てなかった当然の帰結 - あざなえるなわのごとし


こういう義心溢れるジャンルファンを装ったオポチニストがはてなに沸く度に吐き気を覚えるんですが、互助会云々以前にこういうのどうにかしたほうがいいですよね。


 とはいえ。

 俺だってまり邦画を観るほうではない。比率で言えば海外映画10本に対して1本観てるか観てないかだと思う。その狭い視点でいえば、観るに値する邦画はやはり少ない。しかしそれがクオリティ問題だと断言するほど自分に自信はなく、単に受け手としての完成の欠如、文脈の欠落があるだけなのかもしれない。

 ともかく、褒めるにしろけなすにしろ漠然言及するよりは対象を明確にしたほうがいくら生産的だと思う。

 そういうわけでここ二三年で面白かった新作実写邦画を十本ご紹介したい。アニメ? 2010年代最高のアニメ映画は『たまこラブストーリーだって言わなくてもみんな知ってるだろうから別に? いいじゃん?



そこのみにて光輝く』(呉美保監督

 地獄田舎映画

 菅田将暉バカかわいい弟役なのでバカかわいいファン必見だ。

 どうでもいいけど池脇千鶴エロい


『ある優しき殺人者の記録』(白石晃士監督

 ここで挙げる映画としては適当ではないかもしれない。監督こそ日本人だが舞台製作韓国。才能ある映画人が「日本映画を作らせてもらえない」と愚痴りながら海を渡って取り上げたクソジャップファック映画であるからだ。

 とはいえ、白石晃士は『コワすぎ』シリーズでの評価の高まりもあってか、最近再び日本での仕事を、それも比較的(ハンバーガーからチーズバーガーになった程度の予算規模だが)大きな仕事を任されるようになった。良い子のみんな、『貞子 vs 伽椰子絶対観てくれよな!!!

 本作はいわゆるPOVモキュメンタリーホラーの一つの到達点。


紙の月』(吉田大八監督

 『桐島、部活やめるってよ』で華々しい評価を受けた吉田大八監督の最新作。

 前作で描いた思春期における漠然とした不安から一転、中年期の主婦不安定な欲望を生々しく切り取る。

 とにかく宮沢りえエロい相手役の池松壮亮は本作と『愛の渦』でセックス俳優キャラを確固たるものとし、最近では寺島しのぶ斎藤工なんかとラブシーンやらされてる。


『海街 diary』(是枝裕和監督

 綾瀬はるか長澤まさみ夏帆広瀬すず、と今日本で最もアツい若手女優四人のアンサンブルグルーヴィーな姉妹映画

 ずっと一緒に暮らしてきた上三人に、ある日とつぜん末っ子として加わることになった広瀬すず

 彼女たちの距離感関係性、そして姉妹を取り巻く「海街」の日常が瑞々しい。是枝裕和しか日本しか撮りえない日本映画最高峰長澤まさみは直球エロくて、綾瀬はるかはにおわすエロさ。


野火』(塚本晋也監督

 低予算で頑張って作ってちゃんと面白い地獄戦争映画

 人がいっぱい死にます戦争はむなしいものだなあ。

 南方戦線では味噌汁じゃなくて食塩を食ってた。


恋人たち』(橋口亮輔監督

 低予算で頑張って作ってちゃんと面白い地獄東京映画

 一人で頑張って頑張って頑張ってるんだけどもうだめだよ〜

 ってなってる自家中毒コミュ症は今すぐ観るべき映画。おばちゃんのがっかりおっぱいも要チェキ


凶悪』(白石和彌監督

 『冷たい熱帯魚』以来のエクストリームサイコジャップスカー映画

 リリー・フランキーピエール瀧が大量殺人鬼コンビとなって世の弱者をぶっこみまくる。

 だんだんと憔悴していく記者役の山田孝之もいい味出してる。池脇千鶴特に脱がない。


『恋の渦』(大根仁監督

 ウルトラ予算で頑張って作ってちゃんとめちゃくちゃ面白くなった地獄コミュニーケーション映画俳優の一人がこの前何かで逮捕されてましたね。

 キョロ充の辛さや居心地の悪さが『桐島』以上のリアルさと俗悪さで浮き彫りにされている下衆の極みエンターテイメント

 「何か新しい映画を見たい」ならこれをオススメする。観てる間ずっと背中悪寒を感じるけれども。


ローリング』(冨永昌敬監督

 女子更衣室を盗撮したことがバレて地元学校をクビになった教師が十年ぶりに故郷へ戻ってきた。

 彼のビデオたまたま芸能人として活躍している元女生徒百合セックスシーンが映っていたこから事態はあらぬ方向へと転がっていくノワールコメディ

 どうでも女優のどうでもいい全裸カラミもある。


花とアリス殺人事件』(岩井俊二監督

 アニメじゃん? って? ちげえよ。こんなモブが背景でガチャガチャうごいてるアニメがあってたまるかよ。

 岩井俊二ファッキンサブカルファシストものキングであり、我々の永遠の敵でありますが、ナチスドイツリーフェンシュタール民族の祭典』を、アメリカ人種差別が『國民の創生』を生んだように、彼らもまた日本映画の傑作を生んでしまったのです。

 特にエロくはないが、冷静に考えると、中年おっさんが白昼堂々中学生女子連れ回してんのはやばい

2016-04-11

日本映画がつまらないのは売り方のせい。

宣伝が下手すぎる。

テレビ情報番組で当たり障りのないコメントで紹介させる。

テレビでは優等生的なコメントしか流すことができない。

俳優にばかりインタビューを取り付ける。

俳優は当たり障りのないことしか言うことができない。

俳優という職業においては自由発言することは余程の力がないと難しいのだ。

結果としてそのインタビューでは俳優好きな人しか訴求できないのだからキャストインタビュー主体にする宣伝効果がない。

キャストインタビューはこれから見る人のためのものではなく、見た人のためのものであるべきだ。

インターネットや街で謎のキャンペーンを展開する。

お祭り騒ぎをすれば人が集まるという単純思考のために、中身をきちんとアピールできた広告は少ない。

知りたい情報は入ってこないが、他人が盛り上がっている情報けが入ってくる。

大多数の映画を観たい人間がそれで好印象を抱くことはまれだ。

邦画においての宣伝では、認知度をいかにあげるかにこだわり、映画として面白い部分が何かということを全く伝えようとしていないのだ。

そもそも作品がつまらないというならば、本来ならば宣伝する側は、その映画に伝えるべき面白さがないことを指摘して改善させるということができるはずだ。

しか現実には悲しいことに映画を見る力がない人間映画をつくっているから、面白さを宣伝のしやすさと勘違いして、どんどん改悪させていくことすらあるのだ。

売る方がダメになっているか問題なのだ

2016-04-10

映画秘宝ランキング投票者で『進撃の巨人』をdisったやつを調べてみた。

はてなブックマーク - 今の日本映画にもの申す…「レベルが本当に低い!」 英映画配給会社代表が苦言 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

yingze 映画評論界隈は分からんけど、ネットで有名になった前田有一春日太一以外の評論家は、新劇巨人をどういう評価したのだろう。興味ある。

俺も気になったから調べてみた。


知らない人のために言っておくと『映画秘宝』は、『進撃の巨人』の脚本担当した町山智浩氏が立ち上げた映画雑誌です。つまり、「身内」の雑誌。今も原稿書いてます。そのため、『映画雑誌』のライター寄稿者はみな『進撃の巨人』に対して、難しい政治的判断を求められたわけです。

で、その結果をまとめてみた。ちなみに編集も巻末でその年のベストを発表してるけど、ワーストは出さない慣例。



参考資料:『映画秘宝 2016年3月号』「2015年度HIHOはくさいアワード」(知らない人のためにざっくりいうと、映画秘宝主催するゴールデンラズベリー賞みたいなもの


総合ランキング

1. 『進撃の巨人 前編』

2. 『ターミネータージェネシス

3. 『ギャラクシー街道

4. 『進撃の巨人 後編』

5. 『アベンジャーズエイジ・オブ・ウルトロン


以下、『進撃の巨人』に投票した人間コメントの主旨(not 抜粋)。


會川昇アニメ脚本家小説家)「『大人向け怪獣映画』を作ろうと考えることが子供じみていて、それを乗り越えて『本物』を作ることができるのはほんの一握り」

大場しょう太(宣伝プロデューサー映画祭ディレクター)「今更自分が呈すべき苦言は何もない」

岡本敦史(秘宝編集部所属ライター)「みんな『でも食人描写はいい』と擁護するけど、それすらどこがいいのかわからない」

尾崎一男映画評論家)「前後編を一本とみなすとさほど悪くないけれど、前編を一本の映画として見た場合そうとう酷いでき。後編冒頭のダイジェストのほうがまだよく出来てる」

小野寺生哉(カナザワ映画祭ディレクター)「特撮は良かったけど、脚本ドラマ部分がヒドすぎる。本作を巡る場外乱闘も醜かった(おそらく春日太一twitter のこと)」

餓鬼だらく(ライター)「ドラマ部分が不自然

キシオカタカシ「『マトリックス レボリューションズ』の再来」

北原香(秘宝編集部)「一番期待値との落差が酷かった映画

佐々木浩久映画監督プロデューサー)「芝居を軽視しすぎ。こういうのを面白く撮れないと日本映画ダメになる」

ジャックハンター吉田(元プロレスラーコラムニスト)「関係者には申し訳ないが、ピンとくるものがなかった。前後スタイル日本映画界の病巣」

中野貴雄脚本家)「人喰い巨人秘密なんて別に知りたくもない」

長野辰次(ライター)「マンガ実写化功罪について考えさせられた」

五郎・あれは七年殺しだろう平山平山夢明)「すべてに薄味。つくり手にキチガイが一人しかいなかったのが敗因」

藤原カクセイ(特殊メイクデザイナー)「お話も演技もなんら驚きがない」

プッチー・ミンミン(ライター)「前編は楽しめたのだが」

まぐれものマンガ編集者)「前編は尖っていたが、後編は『型にはめられたくない』という型にハマってしまっていた」

三留まゆみ映画評論家)「なんだかんだ言って好き」

モリタタダシ(ライター)「期待を膨らませて見に行ったものの、時間と金を浪費した感覚だけをお持ち帰り」

山田誠二(プロデューサーコミック脚本家)「キャラと結末の変更がファンにはちょっと受け入れがたかったよね」


番外編:

ダイノジ大谷お笑い芸人)「感想を求められそうな状況がめんどくさくて観られなかった」

すぎむらしんいち漫画家)「マッドマックス特赦によって今年のクソ映画はみんな無罪」(どうでもいいが、特赦になったからといって無罪にはならない)

髙橋ヨシキ(映画秘宝アートディレクター)「何かというとヴあああああと叫んでばかりの邦画全部。」(票にはなってないが、当然『進撃の巨人』も含まれる)

樋口毅宏小説家)「『プレイボーイ』の映画評で毎月レビューしてると『日本映画は才能のない連中の巣窟か?』と思うことしばし」(『進撃の巨人』をレビューたかどうかは不明



結論:わりとみんなdisってた。

2016-03-21

「今の日本映画は駄目だ」と人は言うけど

考え始めたキッカケ

2015年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞 結果発表http://hakaiya.hateblo.jp/entry/2016/03/13/162933を見たよ。

上位の方は「フンフン」となってたんだけど、6〜8位は映画館で観ていて、しかもそれなりに面白かったので「お!」となりました。

それで投票コメントブコメを読んでくと「今の日本映画は駄目だ」っていう主旨のコメント多いけど、そうなのかな。

分けて考えた方がいいんじゃない

  1. 時間つぶしができればそれで良いという映画
  2. 映画作家が何かを主張しようとして作った映画

と分けて良いと思うんだけど、1.に分類される作品を取り上げて「今の日本映画・・・」と言うのはどうかなあ。

映画 暗殺教室」は間違いなく1.だと思うから映画好きな人達が、わざわざそんな映画言及してくのは違う気がする。

時間つぶしができればそれで良い」なんて映画がはびこるから駄目なんだよ!という主張をする人もいるのかな。

でも、そういう映画しか見ない人の方が多いでしょ。そして興行的に考えると、多い人の方に焦点あてないとだよね。

なんで、そんな風になってしまうのか

映画作家が何かを主張しようとして作った映画」の面白さが解んないんだろうね。

映画を見慣れてないと、余計そう思うかも。

そして、その面白さをちゃんと伝えてくれる人がいないんだろうね。

取るに足らない作品面白可笑しくあげつらうことはできるけど、良い映画のどこが良いのか、何が良いのか語れる人が少ないんだろうな。

単なる素人は、あげつらって楽しんでも良いと思うし、良い映画の良さを語れなくてもいいと思うよ。

でも、映画業界の内側にいて「日本映画をなんとかしなきゃ」と思ってる人達は考えて欲しいんだけど、日本映画を駄目にしてるのはあんた達なんだよ。

質の高い批評空間を作れないから、その中に出てくる作品も今一つになるんじゃないかな。

そもそも「良い映画とは?」

この定義難しいよね。

「今の日本映画は駄目」なら、いつの日本映画なら良かったの?って聞きたい。

そしてそれに答えるには「良い映画とは?」について持論がないと答えられないね

駄作をあげつらっても良いと思うけど、併せて「良い映画とは?」についての考えも聞きたいな。

おまけ

「良い映画とは?」についての持論は僕もまだ持ててません。

エンドロールが流れた時に、身体の中に何かが広がって、少し余韻を味わってから席を立ちたいと思うときは「良い映画だったな」と思うけど、それだと定義曖昧だね。

なので、2015年に観た日本映画面白いと思った10本を挙げておきます

2016-03-07

勧善懲悪ドラマ増田の誤解について

http://anond.hatelabo.jp/20160306105341

他人意見で恐縮だが、専門家言葉で、自分見解にも近いので。

春日太一『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮新書) P166~『悪の不在』より抜粋

近年の時代劇脚本は、説明が過剰だ。それによる問題は、観客を飽きさせることだけではない。

登場人物内面を片っ端から丁寧に描こうとする悪平等に作り手たちが陥っているか説明過剰になるのだが、

その結果、時代劇から《悪》がいなくなってしまった。そして、ドラマの焦点が散漫になり、盛り上がりに欠けるラストを迎えることになる。

たとえば、リメイク版『十三人~』(2010年公開)の暴君最後に、自分を凶行に走らせるに至った

自身の心情を延々と主人公に語って聞かせた。あるいは、同年公開の『座頭市THE LAST』では、

漁民たちを苦しめる凶悪ヤクザの元締め(仲代達矢)と座頭市香取慎吾)との対決がクライマックス

なると思いきや、なぜか元締めと家出した息子の和解劇が座頭市そっちのけで終盤になって延々と繰り広げられた。

いずれも、腰砕けのラストだ。

 

(中略)

 

「《悪》にもいろいろあるから、そう単純には描けない」と主張する者もいる。が、それは違う。

「これが俺の考える《悪》だ」と腹を括って提示すればいいだけの話なのだから

 

(中略)

 

戦後日本映画代表する脚本家橋本忍は、時代劇でも重厚かつ辛辣人間ドラマを描いてきた。

それでも、悪役の内面だけは決して掘り下げてはいない。

害虫の如く容赦なく農村を襲いまくる『七人の侍』の野武士たち、目的を達成するためには人間の命などなんとも思わない

『人斬り』の武市半平太主人公たちの人生自分たちの都合で弄んだ『切腹』『仇討ち』『上意討ち』の上級武士たち……。

主人公たちに立ちはだかり、理不尽な状況に追い込んだのはいつも、血の通わない冷淡な悪魔だった。

彼らには「等身大人間」としての悩みも苦しみも葛藤もない。世界残酷さ、理不尽さの象徴として厳然と存在し続けていた。

 

(中略)

 

今のプロデューサー監督脚本家が『七人の侍』を作ったら、野武士個々の生活背景や内面、彼らの内部の

細々とした人間関係まで丁寧に描きかねない。それだと、野武士百姓も変わらない立場ということになり、

ドラマの核であるはずの百姓たちの窮状が際立ったものにならなくなる。

結果、百姓たちのために命を賭ける「七人」の悲壮覚悟や、迫りくる野武士たちの恐怖感、

それを迎え撃つ侍や百姓たちの緊張感は霧消してしまう。そんな内容では、あのクライマックス

激戦の盛り上がりもないし、「勝ったのは我々ではない」というラストセリフも感動的に効いてこなくなることだろう。

冗談のように思えるかもしれないが、近年の時代劇脚本の多くは、それに近いことをやっているのだ。

2016-02-19

クロサワ映画やっぱり凄かった

隠し砦の三悪人ってのを見た。

時代的にも凄かったのだろうが、今見ても、面白い!の一言

日本映画はどこに行ってしまんだろうなぁ…。

2015-11-06

http://anond.hatelabo.jp/20151106212734

ご賢察の通りで、この映画は、製作・配給こそワーナーで、製作総指揮こそ日本人ではないが、監督以下、スタッフキャスト日本人

事実上日本映画

ハリウッドのわりに日本文化がわかってるってのは、「ラスト・サムライ」みたいな映画についていうことだろう。

2015-10-16

映画バクマン。」を褒めちぎる有名人が全員原作未読な件。

糸井重里吉田豪も「大傑作だ!日本映画史に残るレベルだ!!」などと言っときながら

「実は原作は読んでない」つってんのマジでふざけてんのかと

他の感想を漁ってみても褒めてる奴は軒並み「原作未読」とか抜かしてやがる

阿呆と違うのかな

マイナー漫画じゃねえんだから読んどけよと。

ちなみに原作既読者の感想はこんな感じ

http://ameblo.jp/icumo/entry-12078380206.html

夏休みを利用してジャンプへ持ち込む漫画を描くわけですが、なんせシュージン秀才でもなんでもないので、原作で彼らの漫画の肝となるストーリー作りがものすごく適当になっています

なんとなくこんなお話考えたよー程度で、実際どんなストーリー漫画を作ったのか説明されません。

そりゃ普通漫画家主人公作品ならそれでも全然良いんですけど、これはバクマン。じゃないですか。

バクマン。ってその作中に出てくる漫画がとにかくどれも面白そうで読んでみたいと思わせられる所に魅力があると思うんですよ。

そういうバクマン。らしい良さを無しにするのはどうなんだろうか・・・と思ってしまうわけです。

しかしここでサイコーたちと初顔合わせとなったエイジ(染谷将太)。

いきなりサイコーたちに「ストーリーはすごいけど絵は僕の方が上ですねぇ」とか言い出します。

確かにシュージンのアホ化により彼らの漫画ストーリー凄さカットされているから仕方ないかもだけど、にしてもこんな感じ悪い奴じゃないでしょエイジ!

原作だと圧倒的天才にもかかわらず「こんなのは僕には描けないので尊敬します。亜城木先生のファンです」とまで言っちゃうのがエイジのかっこよさじゃないですか。

からこそサイコーたちは認めてくれるエイジに絶対負けたくないと頑張るのになぁとちょっと気落ち。

連載が叶わなかった2人は王道を描く天才エイジには勝てないから邪道漫画を目指します。

ここで邪道を思いつくシュージン演出音楽もあわさってかっこいい。

しかし、シュージンが1週間考えてネームを作った『この世は金と智恵』がどう邪道面白いのかタイトル以外説明されないのでわからない。

しかも金知恵は原作ではデスノート寄りのリアルキャラクター描写だったのに、映画では王道漫画のようなキャラデザ

なのに今度はあっさり連載会議に通っちゃう。ええんか編集長

とりあえず2人の連載が始まるわけですが、高校生バトルという編集部煽り文句につられて、エイジが「どちらが先にアンケート1位とるか勝負しましょう」と言い出します。

そんなことでライバル宣言するとかどんだけエイジを小物にしてしまうんや・・・

というか、CROWはまだ1位とってないってこと?

原作読んだ人にとっては連載初回の1位は当たり前ってことになってるけどいいの?

しかサイコー状態を聞いて仕事場に来たエイジ。

なんかかっこいいこと言ってくれるかと思いきや、サイコーのガタガタになっている絵を見て「駄目ですよこんなんじゃあ」と取り上げて絵を描き足していく。

いやほんと漫画家として一番やっちゃいけないでしょそれ。

どこまでこの映画エイジを悪者にするのかと泣きたくなってくる。

ほんこれ。

2015-10-14

anond:20151013145339

だいぶ話がそれるけど、実写化映画の話をするわ。

いまどきの日本映画にはマンガ原作のものが多いのは周知のとおりよね。

で、いわゆる「少女マンガ原作のものには少しばかり男性が近寄りがたい雰囲気を醸し出してる気がするの。

2014~2015年実写化映画だと

『L♥DK』

好きっていいなよ。

ホットロード

近キョリ恋愛

クローバー

アオハライド

娚の一生

ストロボ・エッジ

脳内ポイズンベリー

海街diary

ピースオブケイク

ヒロイン失格

『俺物語

orange

あたりかな?

wikipedia から適当に見繕ってきたんだけど、見落としがあったらごめんね。

少女マンガ」の基準あくまでも独断偏見

少女マンガじゃないものもあるかもしれないし、逆に載せなかった中にも実は少女マンガってのもあるかもしれないけど、そういうのがあったら教えてね。

実写映画なだけにファンタジー的なものは少なくなってるのはしかたないにしても、

よくまあ恋愛要素が大きそうなものばかり集めたものだ、という印象を持たざるをえないと思うわけ。

恋愛少なめなのは海街diary』くらいじゃないのかな。

脳内ポイズンベリー』は『インサイドヘッド』ではあるんだけど結局は恋愛してたわけだし。

ピースオブケイク』や『ヒロイン失格』は恋愛ものではあるけどおもしろかったわ。

あ、上記の作品を全部見たわけじゃないので、これは恋愛だけじゃねーぞってつっこみも歓迎よ。

そんなわけで、実写化映画ベースで見ると、少女マンガってやっぱり恋愛ものばかりってイメージは払拭できてないよね、という話をしたかったの。

アニメベースならまた違うと思うけどね。

2015-10-06

ミノムシ絶滅危惧種になっているらしくて驚いた。

ひょっとして、ミノムシを見た事が無い人も多いのだろうか。ミノムシとは蛾の幼虫で、枯葉や枯れ木を身にまとって蓑を作り、枝や壁にくっつく虫の事である。僕が子供の頃はそこらじゅうに居た記憶があるが、言われてみれば十年以上見ていない気がする。ミノムシの蓑を解体して、中に居る幼虫を取り出して、細かく千切った折り紙と一緒に箱に入れて、カラフルな蓑を作らせるなんて遊びもあった。中に居る幼虫の見た目が気持ち悪いけど、蓑の状態だと何だか可愛くて、僕は結構好きだった。

そう言えば、ひっつき虫も見なくなったなぁと思っていたら、こっちも絶滅危惧種指定されていた。ひっつき虫とはオナモミという植物の種で、硬い殻の周りにトゲトゲが付いていて、それが衣服にひっつくのでひっつき虫と言われていた。これも僕が子供の頃はそこらじゅうに居て、友達に投げて遊んだり、ポケット一杯にしまったら取り出せなくなって親に怒られたりした記憶があるが、やはり十年以上見ていない気がする。しかしこれは「オナモミ」の他に「オオオナモミ」という似たような外来種があって、オオオナモミはたくさんいるようだ。僕が子供の頃に見たのがオナモミなのかオオオナモミなのか分からない。見なくなったのも、単に僕が原っぱに行くことが無くなったからかもしれない。

これらは外来種の増加による環境の変化が原因らしいけど、たかだか20年くらいで絶滅危惧種になってしまうほどに減少している事は問題だと思う。それに僕の娘が大きくなってもひっつき虫やミノムシで遊ぶことが出来ないのは何だか寂しい。

このように、今あたりまえのように居るモノ、見ているモノが、将来絶滅に瀕する事は、これからも起こり続けるのだろう。それは何も動植物に限った話ではない。例えば僕が小学生の時は女子体操着ブルマーだったが、今では消滅した。また、僕が中高生の時はルーズソックス女子生徒の間でスタンダードだったけど、今ではほとんど見る事が無い(近年復活の兆しがあるらしいけど)。AV方面の話についてはあまり明るくないけど、近年は黒ギャルモノが衰退しつつあるらしく、また女子高生モノも僕が高校大学性の頃に比べれば、その数を減らしていると感じている。

こう考えてみると、例えば今はたくさんいるAKB48やエグザエルも、いずれ絶滅危機に瀕する可能性があるのだろうかと考える。48グループ国内AKBSKENMBHKT乃木坂)は現在研究生を含めたら363人いるらしい。って363人もいるのかよ。これには素直に驚いた。ちょっとした限界集落より多いだろ。そしてエグザエルは現在19人。しか2006年当時5人だったエグザエルが9年間で約4倍にその数を増やした。このままのペースで増え続ければ2022年には72人、2030年には274人に増える試算もある。エグザエルの繁栄がいつまで続くのかは分からないが、栄枯盛衰などと言われるように、何事もいつかは必ず衰退する。往々にして発生⇒繁栄⇒最盛⇒複雑化⇒簡素化⇒衰退を繰り返すものであるAKBだっていずれ解体簡素化のいずれかは起こるだろうし、エグザエルもその数を減らすだろう。

そうなってくるとAKBもエグザエルも絶滅危惧種指定レッドリストの仲間入りする未来も、そう遠くはないだろう。貴重種になったAKBとエグザエルは、その価値が高騰。金持ち道楽として高値で売買されるのは時間問題である必然としてAKBハンター、エグザエル狩りが出現、乱獲が国際問題へと発展する。もちろん何もしない日本政府では無い。AKB・エグザエル絶滅対策保護団体が発足。政府介入のもと、保護繁殖を行う。しかし詳しい生態の解明されていないAKB及びエグザエルの繁殖は難しく、同種間での繁殖にはついぞ成功する事が無かった。AKB×エグザエルによる繁殖には成功したものの、そのハイブリットに対する批判殺到。曰く「そうじゃない」「政府はなにもわかってない」「鬼畜所業」「どうせ前から繋がってる」「処女から声が出ていない」といった声が世論から飛び交った。世論から批判に押される形で政府支援打ち切り。こうしてAKBもエグザエルも淘汰を待つだけの種となってしまった。

時は21XX年。AKBもエグザエルも絶滅確認された世の中。平凡な男子高校生主人公はひょんなことからAKBの生き残りを託される。時を同じくして平凡な女子高生であるヒロインがエグザエルの生き残りを託される。襲い来るAKBハンター及びエグザエル狩りとの攻防、そして政府保護団体癒着が明らかになる中、ついに両者ともに囚われの身となる。つれていかれた先は地下闘技場。「AKBとエグザエルで殺しあえ。生き残った方に特赦を与えよう。それこそが最高の娯楽だ」と狂気をはらんだ目で宣言するのはなんと内閣総理大臣だ。こんな腐った世の中で生きる意味はあるのだろうか。狂った世界で生きるのならばいっそ死んだ方が。。。絶望する主人公ヒロインしかし、いつしか強い絆で結ばれたAKB及びエグザエルは「君を助けるために私は戦う」と闘技場へ歩き出す。悲しき殺し合い。果たして両者に未来はあるのか。全国が興奮の渦に。日本映画の最終兵器世界よ、これが日本トップアーティストだ。『最後AKB48 VS ラストエグザエル』 カミングすーん!

という内容でアクション映画を作りませんか、東映さんあたりで、昔のデタラメやくざ映画彷彿とさせる内容で、思うに今の邦画にはこういう胡散臭さが足りないよ、昔のようなギラついた日本映画界に回帰するのだ! そしたら絶対見に行くよ! チミィ! 




はてなんの話だったんだろうか。


※追記

エグザエルでは無くエグザイルだということをいま知りました。

非常に恥ずかしいですが、面倒なので訂正せずに放置します。

2015-09-26

アニメメインカルチャー

2015年の上半期日本映画興収ランキングトップ10】(最終興収の数字は一部推定

1『映画 妖怪ウォッチ 誕生秘密だニャン!』:78億円

2『名探偵コナン 業火向日葵(ごうかのひまわり)』:44億7,000万円

3『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)』:39億3,000万円

4『ドラゴンボールZ 復活の「F」』:37億4,000万円

5『ビリギャル』:28億3,000万円~(上映中)

6『映画 暗殺教室』:27億7,000万円

7『ラブライブ!The School Idol Movie』:24億円~(上映中※さら順位を上げる可能性あり)

8『ストロボ・エッジ』:23億2,000万円

9『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語サボテン大襲撃~』:22億8,000万円

10寄生獣』:20億2,000万円

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150815-00000007-flix-movi&p=2



※ただしラブライブ以外の深夜アニメは除く

2015-08-30

http://anond.hatelabo.jp/20150829231502

最先端意味をたぶん間違えてるんだと思うけど

ニッカツ映画が、有名な監督を育てて結果日本映画最先端を切り開いていった。

という文章が組建つように、最先端意味は決してハイレベルじゃないぞ。未知のものという意味だがおっけ?

エロというのはエロさえあれば売れるから、色々実験できるの意味だよ。

2015-06-19

http://anond.hatelabo.jp/20150619121107

毎年公開される日本映画が100本あるとして、そのうちの70本は箸にも棒にもかからない駄作なのだから

駄作の比率漫画小説アニメ原作でもさして変わらない気がする。

2015-03-31

久しぶりに見た映画感想

スピッツ横浜サンセット2013劇場版

席が悪かったけど楽しめた。

新し目の曲はあんまりわかんなかったけど、古いアルバムからも1曲ずつピックアップされてたから。

円盤を発売しない限定商法効果的だなあと思った。

円盤を売るよりも劇場でファンから利益を回収するってビジネススタイルアニメでも増えてるけど、

アーティストライブはこういう形式でやるのはかなりいいと思う。

チケットなんてめったにとれないけど、それでもやっぱり見たいって需要絶対あるし。


アメリカンスナイパー

情報ほとんどなしで見た。

全体的に淡々と進んでエンタメ面白さは少ない(原作があるって終了間際の記録映像で悟った)。

クリント・イーストウッドからなんか面白そうって思ったけど、期待外れだった。

狙撃手という割には大した活躍してないように見えたし。

2km先の敵にあの状況で当てたのも都合よすぎとしか思えなかった。

アメリカ映画だなあという冷めた感じ。

アメリカ人だったらさぞ盛り上がりそうな話題だけど、日本人が見てもいまいち共感できない。

と思ったけど、テロリスト正座してる人質の首にナイフ当ててたのが、こないだのアレとまったく同じで、

変な話、そこで周りがざわっとしたから、それが面白かった。

カップルで見る映画じゃねーだろと思った。

上映後にカップルが無言で出て行くの見てワロタ

あとアメリカ映画見るたびに思うけど、宗教観とか愛国とかの感覚日本人とかけ離れてるから

100%映画を楽しめないことが多々あるのがすごく歯がゆい

それは後付けの知識とかで埋められる差じゃなくて、根本的な差だから、もうどうしようもない。

宗教観外国語習得って似てるなあと思った。

付け焼き刃の知識じゃ、本質なんか絶対見えないしわからない。

セブンとかマグノリアとかね。

素直に日本映画見とけよって言ってしまえばラクだけど。

うそう、あと驚いたのが、始まってしばらく3D映像みたいに錯覚したこと。

高精細なド迫力画像とDOLBY7.1??の音響が原因かもだけど。

すっげー驚いた。

目がなれたらどう見ても2Dだったけど。

イントゥ・ザ・ウッズ

最初らへんでこりゃ失敗したかなと思ったけど、

前半はなんだかんだでクスっとくるところもあったしよかった。

ただ後半が盛大な蛇足だった。

迷走しすぎにもほどがあるっていう感じ。

前半で素直に終わってたほうがよかった。

ひっくり返すならそれなりの着地点を用意してほしい。

ディズニー名前使った壮大な駄作。

ジュピター見ればよかった。

2015-01-22

『旅の重さ』と『スプートニクの恋人

最近70年代日本映画が好きで、よく観る。

映っている風景とか、生活とか、人間関係を眺めていると、いまの日本よりもゆったりしているというか、こまやかなところがあって、懐かしいというか、そこはかとなく憧れを持ってしまう感じだ。



『旅の重さ』という1972年作品は、母子家庭から家出した主人公(女)が、四国お遍路さんをしながら、いろいろな人と出会っていく話だ。

少女と大人の女の中間にいるような主人公の独特なありかたを描こうとしているようで、当時としてはかなりきわどかっただろう性的描写もある。



とくに印象的だったのは、旅芸人の一座と合流した主人公が、女優の一人と海水浴をするシーンだ。

奔放な大人の女という感じの女優が、人気のない入江へ走って行って、服を脱ぎ捨てて海に入っていく。

主人公最初のうちは戸惑っているのだけれど、やがて自分パンツ一枚になって、海に入って二人で遊ぶ。

その後、主人公女優にすっかり心を打ち明けて、泣きながら抱きつくうちに、二人は身体を重ねる。



この一連の流れを観ていて、村上春樹の『スプートニクの恋人』が思い浮かんだ。

すみれは憧れのミュウギリシアの島に行って、全裸海水浴をする。

結局上手くいかないのだけれど、すみれミュウと身体を重ねようとして、一夜を過ごす。



この映画小説の一部分に出てくるレズビアン的な関係は、細かいところは違っているはずなのに、全体的な雰囲気としてはとてもよく似ているように感じる。

村上さんは若い頃『旅の重さ』を観て、後年にこのイメージがどこか心の片隅に残っていたということはなかったのだろうか。

こういう影響関係は、だれか研究している人がいたりするのだろうか。

知っている人がいたら教えて欲しいと思った。

2015-01-04

anond:20150104012559

脚本複数で書くのは大正解だと思う。しか根本日本映画独自の道を行ったのと同じではないか。

面白さの種類が違うし、日本がやっても追いつけないだろうし、追いついたとして日本製ディズニー需要があるだろうか。

2014-10-22

http://anond.hatelabo.jp/20141022010404

お金がないからじゃね?

どいつもこいつも制作委員会方式だし、作家性が追求できる環境だとは思えない

日本映画の黄金期とか言われていたらしい1950~60年代は、今とは段違いのお金映画界に流れてた

たくさん映画を作れば、駄作も多かったろうけどその分「名作」として後に残るものが出てくる確率も高かった

今は、お金全然流れてこないから、量も質も最低だね。多くの映画が、誰が撮っても似たようなもんな取ってつけたようなサブカル臭&没個性

スタッフも、お金があればもうちょっとマシなのを集められるだろうけど、素人に毛が生えたのか、食い詰めてひねくれ切ったのかどっちか

http://anond.hatelabo.jp/20141022010404

こういうこと論じる奴に限って、自分はどういう映画が好きとか言わないんだよね。

たいていたいしたことなB級映画が好きとかいう。

まずは何がつまらないかを論じて、日本映画がどうあるべきかを言えよ。

そういうつまらないって切り捨てるだけならだれでもできんだよ、カスが。

2014-06-30

http://anond.hatelabo.jp/20140630012253

日本映画大好きブログを見つけたんだけど、そのブログ主は毎週土曜日新規公開の映画一覧をずらっと並べるんだよ。

いや-、日本映画がこんなに作られているのか、しかも毎週新しいのが公開!と驚くんだけど、

全部自主製作で無く商業映画なんだよ。

それらの製作会社の企画が、マンガを採り上げるのが多くなって、だから広まるのも早くなったのかも。

燃える仏像人間」て映画(劇メーション)を知ったときは、頭を抱えたね。こんなん作られたのか!と。

2014-04-30

村上英語学習

村上春樹英語で読む。私はこれでTOEIC900点を突破しました。

小説を読むうえで大きなストレスとなることの一つに、著者が描く情景、主人公の心情、時代風景などがピンとこない、ということがあります外国小説場合は、たとえ日本語翻訳したものを読むときであっても、日本人である我々は感情移入ができず、結果として、なかなかサクサクと読み進むことができません。英語で読む場合は、これが「英語という言葉がわからない」「書かれてある内容自体がピンとこない」の二重のストレスになってしまい、英語上達のためのポイントである多読」の障害となってしまます対処法は簡単です。日本人の著者が書いたもの英語で読むこと。そして自分が好きなものを読むことです。

私は昔から村上春樹が好きで、ノルウェイの森特に、これまでにたぶん10回以上読み直しています。話の流れはほぼ完ぺきに頭に入っているので、Vintage版のノルウェイの森は簡単に読み終えることができました。これは、いままで、いろいろな英語小説ポール・オースターからハリー・ポッターに至るまで)にトライし断念してきた私にとって大きな自信になりました。

次に、今まで日本語でも読んだことがなかった、海辺のカフカを試してみました。これも多少は日数はかかりましたが、楽しみながら英語で読み終えることができました。同じようにして、これまでに長編短編を何冊か読んでいます

村上春樹小説の主要なものほとんど英訳されていて、Amazonなどで手軽に手に入ります村上春樹がかなり好きな人であっても、読んでいない作品というのはあるかと思うのですが、そうしたものであっても英訳で読むことができます自分が初めて読む小説が、それが英語で書かれているのにもかかわらず情景がすんなりと理解できる、というのはすばらしい快感です。それは、ちょうど、海外作家の本を英語で読んだ際の、自分理解できているのかどうかに確信が持てないもどかしさの対極にあります

村上春樹が好きでない人は、自分の好きな日本人作家を読めばいいと思います吉本ばなな村上龍英訳が多く出ているのでいいと思います三島由紀夫安部公房井上靖が好きなので英語で読んでみましたが、これらは私にはダメでした。時代が違う作家の文章は、英語になってしまうと、一発でピンとくる感じがなくなってしまます小説ではありませんが、最近アニメ日本映画英語吹き替えプラス英語字幕で観るという方法はよいかもしれません。

2014-03-18

http://anond.hatelabo.jp/20140318172739

日本映画日本ライトノベルも、

なんかちょっと無秩序すぎてというか進化がなくて

衰退してね?

グランジ風といえばグランジ風なのかもしれんけど

グランジ風の日本映画 or 萌えライトノベル ばっかという現状は

 

音楽が買われなくなった 映画コンテンツとして買われなくなった

ハリウッド映画ばっかりが伸びていく

業界の衰退だと思うよ。

 

ちょっとグランジ風の限界

ちゃごちゃになってるから歴史を振り返って整理してリセットしようぜ。

って時期なんじゃない。世代交代最近の主流だし。

2014-01-04

日本映画アメリカ映画の最大の違い

シリーズ物で、日本映画主人公恋人が変わることは、芸能界引退しているとか特殊事情がない限り、殆どないが、アメリカ映画は頻繁に変わる。というか、むしろ恋人関係が続いていたら驚くレベル夫婦だったら離婚していたりするし。

2013-12-10

かぐや姫の物語を見てきた

ブログがへんなのにハッキングされてこわれてしまったので場所借ります

 

高畑勲監督かぐや姫の物語」見てきた。

本当に素晴らしかった。

 

人間生命

生とよみがえり

ジブリ集大成だと思った。

 

くやしくてたまらなかったり

すべてをぶちこわしにしたくなったり

もう楽しすぎて何もおぼえていなかったり

大切なことが分かったときはもう時間がなかったり

そういうすべてが過ぎていくあっというまの一生

たった三時間でそのすべてがわーっとあらわれる。

 

ツイッターでもだいたい「良かった」と言ってた。

プリクラアイコンの人もアニメアイコンの人も

脱原発って書いて日の丸つけてる人も

やっぱよかったんだなあと思った。

 

地井さんの代役を三宅裕司さんがやってるとか

現代を生きる女の一人として共感したとか

おおかみこどもに似てたとか(どこがだ)

そういうのもタイムラインにけっこうあった。

いままでだったらそういう書きこみを見て

なんか映画の外に出たがってるなあとか思い

ちょっとケチをつけたくなってたと思う。

 

宮崎駿監督の「風立ちぬ」のときとかは

ちょうど父親くらいの年齢の人たちが

宮崎駿ゼロ戦を賛美した」とか

書いてるの見てしまいすごく嫌だった。

 

すごいスピード世界が変わっていく時代

結果的特攻の道具を作ってしまった天才

人間として撮るっていう覚悟のある話なのに

しかも撮ってるとき地震があったんだよ)

ただ叩きやすい杭があるから叩いているだけ

ものすごく残念でなんだこいつらとか思った。

 

エンリコフェルミの顔に落書きでもして

脱原発やってなさいよとか激おこだった。

 

でも「かぐや姫の物語」はそうならなかった。

いろんな人が今もなおいろんな状況にあって

その中で「かぐや姫」を見たんだなと思えた。

 

捨丸にいちゃんという重要な登場人物がいて

彼の台詞に「だからなんだ!」みたいのがあり

「だからなんだ!」の力強さが本当にすごくて

 

結果どうなるってのが分かっていたとしても

「だからなんだ!」というのでいまを生きる

将来がどうだってかまわない、一番好きな今を

必死で握りしめて生きろ!というのがわーっと

最後まで伝わってきて今も書いてて涙が出て

しまうくらいすごかった。ほんとよかった。

 

やや微妙感想を書いてる人たちの中には

絶対友だちになれない人とかいると思うけど

(あっちからもお断りだっていうだろうけど)

でも全員がかぐや姫のようにわーっと輝いて

「だからなんだ!」の力にひっぱりあげられ

月になんて帰りたくないと泣きまくってでも

生きることにしがみついたらいいと思った。

 

1つ1つはぐちゃぐちゃ汚いかもしれないけど

それぞれ命をばーっと燃やして死んでいく

一生って本当にきれいだなあと思った。

 

かぐや姫はほんとに良い映画だったし

ひとつ日本映画歴史をつくったと思う。

 

アリエッティ」が素晴らしかったので

ジブリもそろそろ世代交代なのかなあ

と思っていたこともあったけど

風立ちぬ」「かぐや姫」の2本で

スタジオジブリグランドフィナーレを

迎えてつぎの世代バトンを渡した

のかもしれないなあと思えた。

 

高畑さんは本当の遺作になるかもなあと思った。

最後天才的な仕事を残して去るというのは

かっこよすぎてずるいなあと思った。

今度お手紙でも書こうかな。

 

いい映画本当にありがとうございました

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