はてなキーワード: 新歓コンパとは
本記事は私が大学生時代(20年ほど前)に統一教会の下部組織である原理研究会(原理研)と関わった個人的な経験について語るものです。それ以外の話は極力しないつもりです。
近年の統一教会の活動とは必ずしもリンクしていませんし、今どんな活動をしているかは把握できていません。去年の米大統領選にまつわる騒動に関わっていたのを見て驚いたくらいです。
統一教会や関係者に対する推測・意見・感想等は全て私個人の考えです。
私は大学生時代、学生自治団体のお手伝いとしてサークルの管理や勧誘の見回りをする活動に参加していました。
とはいっても大学側も監視はしているわけで、警察を呼ぶような事態はそちらの出番です。学生側にしかできない仕事と言えばサークル間の調整事、そしてカルトの排除でした。
今はもうほとんどの大学で有名無実化してしまったと思いますが、サークル活動は学生自治の範囲内なんですね。
具体的に何をしていたかというと、主に新歓期間などに行われる勧誘活動にカルトが紛れ込んでいないかを探し、見つけたら追い払うというものです。
地下鉄サリン事件以来カルトによる大学生への勧誘は下火になっていましたが、原理研はまだ一定の勢力を保っていました。
サークルには大学公認のサークルと非公認のサークルがありどちらも勧誘活動に参加できます。ただし事前に申請を出してもらい学生団体が認可を出したサークルのみ参加を認めるというシステムです。
当時原理研の名前は一般に知れ渡っていましたので大抵関係なさそうな名前を装いますが、申請を出してきたらさすがに分かりますので却下します。
そこで彼らが申請することなく非公認サークルを名乗り当日の喧騒に紛れ込んできたところを捕まえて、ルール違反を理由に出て行ってもらう、という建付けです。
上記の活動をする中で思い知ったのはカルトと議論してはいけないということです。
原理研の構成メンバーは主に同じ大学や近隣他大学の学生です(裏に指導役の大人がいるとされます)。ただしほとんど授業には出てきません。
学生団体の詳しい人に聞いた話では、原理研は勧誘に成功した学生を授業に行かせないようにします。サークルやバイトも辞めさせます。実家にも帰らせません。
そうして外部の人間関係を絶たせたうえで信者同士マンションの一室で共同生活を営ませるという手口を取るそうです。
彼らは一日中どのように勧誘を行うか、学生団体や大学当局の監視を逃れるか、自己正当化を行うかといったテーマについて話し合います。
同じ大学に入学できるわけですから、私と同じくらいの知能を持った人達です。その人達がずっと相手を言いくるめることを考えて過ごすのです。はっきり言って議論したら負けます。今でいうひろゆき的な手法による負けで、煙に巻かれるような感じですが。
だから議論はしない。有無を言わさず追い出すことにしていました。こんな感じです。
原理研「お前ら学生団体の中には共産党のシンパ(※民青)がいるだろう。あいつらは良くて我々は駄目なのか。おかしいではないか」
原理研の人達はバイトを辞めさせられたうえに仕送りもお布施として絞り取られます。
さらには外との接触機会を減らすためか外出もあまりしないようで、皆健康的な生活を送れているようには見えません。
可哀想だなと思いますが、私の目的は議論に勝つことでも説得することでもなく新入生を原理研と接触させないことです。何を言ってきても相手にしないことを心掛けました。
目的が信者の洗脳を解き脱会させることだったらこんなのは駄目ですね。そうした活動に従事されている方々を尊敬します。
どの程度効果があったかは正直言って分かりません。私を含む見回りメンバーが発見できた際には勧誘を阻止できたとは言えますが、相手は手を変え品を変えやってきますので全てには対応できなかったでしょう。
バラバラに別れて個人として見学名目で入って来たり大学の外で勧誘されたりすると追い出す正当な理由がありません。
(これは余談ですが、わざわざキャンパス外で勧誘している人達にはそうする理由があります。宗教以外にも色々なのがいます。相手にしないことをお勧めします)
とはいえ何年かすると原理研の名を聞くことも少なくなり、大学がカルトを厳しく警戒する必要性は薄れました。私も少しは貢献できていれば嬉しく思います。
入学当時に入居した学生専用マンションの隣人が洗脳されてしまったこと、実は私自身が勧誘を受け結構危なかったことが理由です。
原理研に限らないと思いますがカルトは目的を隠して近づいてきます。隣人は偽サークルの新歓コンパ等をきっかけに徐々に囲い込まれるというよくあるルートを辿ったようです。
私はバイトの募集と言われて応募用紙を渡され、連絡先を記入してしまったため後日面接と称して呼び出されました。
ところが「とにかく会いたい」といった調子で目的が曖昧かつ場所も個人宅だったためこれはおかしいと気付き、呼び出しを拒否することで事無きを得ました(そのため相手が原理研だったかどうかは実は不明なのですが、おそらくはそうでしょう)。
隣人とは知り合い程度の仲だったのであまり詳しい経緯は知りませんが、最初は飲み会に誘われる程度だったのが次第に信者が共同生活を送るマンションに通うようになったようです。
いつしか大学でもマンションでも顔を合わせることがなくなり、どうしたんだと思っているうちに自室も引き払っていなくなってしまいました。おそらく共同生活用のマンションに移り住んだのだと思います。
その後、一度だけ隣人(そのときは元隣人)から勧誘を受け断りました。
文章にしてしまえばこの程度ですが、当時の私はショックでした。誰かが気づいていれば止められたのではないかと。
そう思っていたところに学生自治に参加する機会があり、ならばと手伝うことにした(正規の自治会員ではなく非正規の手伝い)という流れです。
●トゥギャコメ
法律がおかしい?「若者グループ内の成人がお酒を購入→未成年に飲ませて急性アルコール中毒」でお店が罰せられそうになった話
https://togetter.com/li/1688150
aioi_au @aioi_au
14時間前
よくクレーマーが文句言うコンビニレジでの年齢確認もこれがあるからなのよね。 未成年者に提供するなよ、と機械的に規約をサインさせてれば、注意喚起したのに破った方が悪い、と飲ませた奴の責任にできる。 それはそれとして飲ませた奴は傷害罪や損害賠償請求含めて処罰するべきだと思うけどね。
悪役令嬢 @luvgymnastics99
13時間前
飲ませた成人にも罰則は必要として、 「グループの若者が来店してお酒を購入。 年齢確認をするとその内の一人が成人に達している事を確認 成人が代表でお酒を購入しました。」と書いてしまうと、 警察に「予見できたでしょ」とつっこまれちゃうのでは。 「成人が購入したので未成年を含むグループだとは認識していなかった」とかなんとかエクスキューズが必要だったのでは。
棘垢 @eU3oSlnSHuAO49c
13時間前
少しだけ警察を擁護するような形になるけど「年齢確認をするとその内の一人が成人に達している事を確認」の会話次第では法律的にアウトな可能性が出てくるので全くの言い掛かりと言い切るのはちょい違うと思う。未成年が酒入れたカゴ置いて年齢確認しようとしたら成人してる奴が代わりに身分証出してきたみたいな場合は「今から未成年含めて飲もうとしてることが判る」と言えなくもない。なので店側の対策として「未成年に提供しない」と言う文章を加えるのはありだけど、法律の趣旨からは外れる
Chariot @BLACK_RX_24
13時間前
未成年者飲酒禁止法の第1条4に『営業者ニシテ其ノ業態上酒類ヲ販売又ハ供与スル者ハ満二十年ニ至ラザル者ノ飲酒ノ防止ニ資スル為年齢ノ確認其ノ他ノ必要ナル措置ヲ講ズルモノトス』とあんのね。だから今回の場合「年齢確認をするとその内の一人が成人に達している事を確認」が逆に引っ掛かったのかもしれん。全員成人であることを確認するか、未成年に飲ませないと確認するか、「未成年が店内にいなかった」なら引っ掛からなかったかも。
SAKURA87@多摩丁督 @Sakura87_net
13時間前
しかし警察には本当に未成年が飲むと知らずに、購入者が確かに成人であることを確認して販売したのかが分からない以上は、取り調べは当然必要だしある程度拘束されるのは仕方ないのでは。それに、多分この件は店が一方的に疑われたというよりも飲ませたバカがしらばっくれたかなんかで話がややこしくなったんではと予想する。
タム @inthe7thheaven
13時間前
luvgymnastics99 まー確かに「それを未成年が飲むつもりで購入しようとしてるのが分かった時点で”成人が同行していようとお売りできません”とせよ」という法的解釈になるわけだから、そこを詰められて「代理購入なのは分かってたけど成人なので売りました」では筋が悪いよな。このままでは未成年飲酒になるなと気付いていながら販売したなら未必の故意になる。これは年齢確認ボタン画面でその責任をボタンを押した購入者に転嫁しきれないことなんじゃないかな。
山の手 @Yamano_te
うーん、確認がどのようになされたのかがポイントになるのかな。「未成年者はいますか?」「未成年者にはアルコールをお出しできません」など店側が言ったのか。例えば「俺成人してるんで。ビール6つ」みたいなやり方だったら、いや気づけよ止めろよ となりそうだしね。
ビンゴ @Tyatya_pudding
予見できるかどうかだが、 例えば大学サークルみたいな集団が「新歓コンパだ~!」とかいいながら 皆でカゴにガンガン酒積めてって会計の段になったら後ろからすっと先輩と思わしき人が20才の身分証明書だしてきたら「ああ、他の奴らは未成年なのね」と思わない方が不思議 状況確認は必要だろ
影山影司 @apto117
6時間前
欧米では複数人で買いに行った場合、全員の年齢を証明しないと絶対に売ってくれないのよね。日本もそのうち同じような感じになる。
BLACK @BlackBlack0013
1時間前
ではどのように法律をいじればいいだろうか。
Chariot @BLACK_RX_24
1時間前
この人のツイートではこの「成人」がどうなったか分からんので何とも言えないが。(途中の『成人が代表して購入してその成人が未成年者にお酒を与えたのです。その成人は罰せられる事はありません。あくまで販売した者が罰せられる法律です。』はこの人が刑事に聞いて勝手に思い込んでるだけの可能性が高い。)
C_CLPS @C_CLPS
1時間前
usoemon これ自分も含め勘違いしてる人多そうだけど、確かに読み直すとそうとしか読めないね。「これから飲み会しまーす」って雰囲気の未成年集団+成人1人に売ったなら店にも責任あるわ。
悪役令嬢 @luvgymnastics99
40分前
C_CLPS ツイート見て完全に「一緒にきていたグループの未成年も飲む気あるのわかったよね」と私は思ったので、この言い方じゃ警察もそう評価するだろうなーと思ったのでコメント欄の温度感がちょっと不思議でした。
千葉 @chiba_gnbrmn
11分前
インターネット騒動あるあるの一方だけの言い分案件でもありそう
●一方の、ブコメ
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1688150
と う と う 、 こ こ ま で き た か
さ あ 、 君 も 体 感 し よ う ! ブ ク マ カ の 圧 倒 的 民 度 の 低 さ を
でも、親が教育熱心でなく、中高公立で、大学も早慶行けそうだったのに女だからって女子大。
上に行くなって言われる人生ってストレスで、大学生活は目いっぱい羽を伸ばそうって思って。
いちばんイケてた男子のお誘いで新歓コンパ(当時はそんなのがあった)の毎日。
最終的に某有名私立大学のスポーツ&イベント系サークルに落ち着くことになった。
スポーツ&イベントは単なるネタで、活動のメインは飲み会。ほぼ毎週。
GW明けの飲み会で3年生の先輩から付き合おうって言われて2人で泊まりの旅行に行った。
初めての彼氏。そのころから先輩と付き合う女子がぼちぼち出てきて、6月にはほぼすべての女子に彼氏がいた。
そのころ、彼氏に過去カノのことを聞いたりしたときにやや違和感があった。
異変が起きたのは夏だった。
夏休みに入って、先輩に振られた。たいした理由もなく喧嘩して、そのままもう付き合えないって。
私にとっては初めての男性だったし、夏は彼と海に行こうとか楽しみにしてたから凄いショック。
飲んで泣いているところで、別の2年生の先輩に慰められて、その日のうちに抱かれ、そのまま流れで付き合う。
ふと周りを見ると、夏休みに先輩から振られる1年生の子が次々に。
私と同じように、傷心の女の子を、別の先輩や同級生が慰めて、流れで付き合っちゃってた。
夏休みが明けて、またその2年生の彼氏に振られた。飲み会で(略)別の2年生の先輩と付き合うことになった。
だいたいみんな1年生の女の子は、そういう感じで付き合っては2~3か月で振られて、別の男子と付き合ってた。
そうやって何人かの男の子と付き合って、心が燃え尽きた女の子からサークルを抜けていく。
男の子と付き合ったこともない子が、大学でたった半年で2~3人の男子と付き合い、振られるのは精神的にきつい。
ちなみに1年生の男の子は、早々に彼女を見つけた男子はサークルから抜けてくか、2か月ほどで別の子と付き合うサイクルに入る。
要は、このサークルは、男子が計画的に何人かの女子をシェアするシステムだった。
女子大の1年生を勧誘し、3年生の男子から優先的に手を付ける。
ずっと付き合う気にならなければその子を2年生→1年生と払い下げるシステム。
どこかで男子が気に入って長く付き合う彼女にしたいと思ったらそうなる仕組み。
でも上位の男子から下位の男子に払い下げる際、女子のいろいろなことを話して、
下位の男子がどの女子に行くかドラフトみたいに調整してたらしいので、
まあ、普通の感覚を持った男子なら、長く付き合う彼女にしたいとは思わない。
だって、話される内容はほとんど身体の特徴とか寝たときの反応とかだったらしいから。
そんなのを知られてる人を真面目な彼女にする男性は少ない…らしい。
男子のその辺の感覚っていまいち理解しがたいところもあるけど。
私は、3人目に付き合った男子と気が合って、長く付き合うことになったのでそのサークルに居残った。
世渡り上手くて高校まで運動部で、サークルの中でも顔の効く、いわゆるアルファメールですな。
なんだかんだで有名大学の男子と付き合うのは自慢だったし「上に行った」感がある。
その彼氏も1年生のつまみ食いとかしてて、牽制したかったってのもある。
私はそれまでの3人だけだったけど。
あ、ウソウソ、彼氏の浮気の仕返しに一年生をつまみ食いしたことはある。3人ほど。
在学中に例の早稲田の事件が起きて、彼氏とかは「早稲田のあの連中は合意なしでやるからダメなんだ」
って言ってたけど、本質的には変わらないじゃんって思いながら話を聞いてた。
実際、うちの大学の中では、うちのサークルは「やや危ないところ」って評判あったし。
結局そのサークルは4年生で引退して、就職して、大学時代のことはなかったように真面目に過ごし、仕事一筋。
うまく乗って、周りはエリートちゃんばかりの大企業で総合職やってます。
それで職場結婚しました。東大卒。クッソ真面目でいい感じの出世系。
大学の体育会に入ったことの無い人たちが大半だろうからこの文章を書こうと思った。
少なくとも私の部は異常だと思った。ここでの話は地方の田舎大学での数年前の出来事だ。どうやらそれは今でも続いているようだ。
ちょうど今頃は、ある程度の新入部員が入部し終えていることだろう。もう少ししたら、その部のご作法を叩き込まれるはずだ。ここで言うご作法とは部の本質的な活動とは全く関係がない。
新入部員たちは基礎練習をしているだろう。上級生たちも今はやさしく指導しているはずだ。あと1ヶ月もすれば部の大きな行事として新歓コンパがやってくる。これが厄介だ。
新歓コンパとは歴代のOB・OGたちも集めて今年度はこんな部員が入部しました、と報告する会のことである。決して新入部員が歓迎されているとは限らない。彼らはOB・OGたちに粗相がないような行動を求められる。その代表例として、自己紹介と酒のマナーについてである。それを紹介しよう。
新歓コンパでの新入部員の役割はOB・OGたちに個別に挨拶回りに行くことだ。まず、挨拶回りに行くときの姿勢は中腰だ。OB・OGの前に着いたら、「〇〇さん、お隣よろしいでしょうか」と一言挨拶して座る。まあこれはふつうのことだ。自己紹介が終われば、OB・OGにビールを注ぐ。ちなみに、新歓コンパでの飲み物はビールかウーロン茶だけだ。ビールを注ぐときは必ずラベルが上にあって見えるようにしなければならない(もちろん、手でラベルを覆ってはならない。ラベルは神聖な何かか?)。注ぎ口は相手のコップにできるだけ近づける(コップに当たってはいけない。注いだときにビールがはねないようにする。まるで化学実験のようだ)。OB・OGに注ぎ終わったら、次は自分のコップに飲み物を注いでもらう(未成年ならウーロン茶、成人ならだいたいお酒)。注がれた飲み物は「ありがとうございます」と言って一口でもいいから飲まなければならない。その後、談笑をする(そんな状況でできるはずがない)。その最中にビールが無くなったと気づいたらビールを注ぐ。区切りがいいと思ったら、ひと声かけて別のOB・OGに挨拶にいく。これを時間の限り続ける。目の前に料理はあるがほとんど食べれないと覚悟することだ。そんな時間はない。
入ったばかりの新入生にこんな芸当すぐにできるわけがない。だから、新歓コンパの1ヶ月ぐらい前から講義がない空いた時間にみっちり練習することになる。部の基礎練習は二の次だ。まずは酒のルールを身に着けなければならない。何時間もかけて。部の練習ではやさしい上級生もこのときになると態度を豹変する(講義のときはやさしい教授も研究室では……みたいな)。恐怖政治の始まりだ。これが1年に4回行われるから、新入部員たちもすっかりその部活動の思想に染まる。これで晴れて部員の仲間入りだ。
新歓コンパで完璧にこなせる新入部員はほとんどいない。「もっとしっかりしろ」とコンパが終われば影で上級生たちはOB・OGに注意されていたところを見たことがある。そのときの上級生たちの背中は小さく見えた。下級生は上級生に逆らえないし、上級生はOB・OGには逆らえない。結局、その部活動の思想を作っているのはOB・OGの年寄株となる。変えようと思っても変えられない構造になっている。
今話題となっている大学もこんな構造なのだろうと推察している。上には逆らえないし、上もその上には逆らえない。ただし、一番上はやれとは言ってない。みんな"伝統だから"という不文律のなかで動いている。しかし、実質その伝統を変えられるのは一番上の人物だけなのだ。当分この構造は変わらないのだろう。
とうとう、ほとんど恋愛したことがないまま、29歳になってしまった。
ここで、私も思うこととしては、男性に生まれたかった、ということである。男性であれば、私は勉強や仕事やその他いろいろの努力によって、人並み程度には幸せになれたかもしれないからだ。
自分がブスだと気づいたのは小学校二年生の頃だ。子供だけで参加するキャンプで初対面の女の子たちから、どうしてブタみたいな鼻をしてるの?どうしていつも目が開いてないの?とからかわれた。
それでも一縷の望みを持って、ピチレモンの記事を参考にまつ毛をカールさせたり、眉毛を抜いたりしてみた。しかし小学校高学年の頃、親戚の集まりでの祖父の一言で希望は打ち砕かれた。
「(従姉妹の)◯◯ちゃんは美人だし、◯◯ちゃんは愛嬌があるのに、どうしてお前だけ不美人なんだろうなあ」
私の従姉もとりわけ美人ではないが、私と比べればマシ、というか全てのパーツが悪いわけではない。父と母のそれぞれ悪いところだけを受け継いだのが私の顔だ。
私のような容姿の人間は調子に乗ってはダメだと思った。元来目立ちたがりだったが授業でも手をあげず、誰もやりたがらない係につくようになった。
それでも中学に入ると、周りが私を放ってはくれなくなった。男子による、学年ブスランキングの始まりである。毎回一位の私は、近づくと菌がつくと男子にいじめられ、女子からは見えないものたして扱われていた。それは容姿のせいだけでなかった。
毎回二位の田中さん(仮)はクラスの一軍に入っていたからだ。田中さんは頭の回転が早く、どんなブスいじりに対しても軽妙な切り返しで笑いに変えることができた。私はそれができず、ブスと言われても曖昧に笑うことしかできなかった。
(そういえば今思い出したが、女子で唯一積極的に私をいじめていたのは田中さんだった。同じブスとして括られたくなかったのかもしれない)
しかしそれでも中学時代、勉強だけはそれなりにできた。自分を軽んじている相手に勝てる唯一の手段だったし、母親からは「親は先に死ぬから、勉強して手に職をつけなさい」と言われてきた。(今思えば、私の結婚をはなから諦めていたのだろう)
おかげで高校は、偏差値の高い女子校に入学できた。高校時代は楽しかった。クラスでも目立たないオタクのコミュニティに入れてもらえた。それほど二次元への情熱があったわけではないが、当時流行っていたテニプリやおお振りをテーマに誰かと盛り上がれることが楽しかった。
調子に乗って東京の大学に進んだのが間違いだった。サークルに入ろうと新歓コンパに申し込んだが、連絡は一件も来ない。クラスでも私以外は垢抜けた人しかおらず次第に孤立した。せめておしゃれを頑張ろうと思った。キャンキャンに載っていた一重でも可愛く見えるメイクを試した。えびちゃんと同じ服を着て同じ髪型にした。「勘違い」と嘲笑されただけだった。
一人暮らしだった私は毎日学校に通っていながら、誰とも話さない日が続いた。一人でご飯を食べているのを見られたくなくて、昼食は抜くようになった。半年もせずに学校で私は意識を失って倒れた。気の遠くなるような精密検査の結果、鬱と診断された。母親に実家に連れ戻され、大学を休学したものの結局中退した。
数年間の静養の間、親は私を責めなかった。でも学費を無駄にさせたこと、60歳近くになって世話を焼かせてしまっていることの償いとしてせめて働こうと思った。十数件のアルバイトに応募し、ファミレスのキッチンに採用された。キッチンは男性中心の職場だ。同僚は客の容姿に点数をつけたり、キャバクラの話で盛り上がっていた。大学時代と違って、面と向かって容姿の悪さを指摘された。何も言い返せずヘラヘラと笑っていると、彼らから話しかけられることはなくなった。
「私のことも他の人と同じに扱ってください」とは言えなかった。
その代わりに、ブスな女芸人の出ている番組をすべて録画して、ブスいじりへの返しを学んだ。自虐ネタのパターンも覚えた。
私は職場で面白い奴と言われるようになった。もっと暗い女だと思っていたと。個人的な飲み会には呼ばれなくても、職場全体の飲み会には呼んでもらえるようになった。
クリスマスも年末年始も仕事に入れる私は店長にもありがたがられた。
やっと人間になれた。そう安堵していた。そんなある年の暮れ、中学時代の同級生が店を訪れた。私と同じように容姿に恵まれず、クラスの3軍だった勉強のできる男子だ。妻らしき女性と、赤ん坊と一緒だった。
母に聞くと、彼は上場企業に就職して結婚し子供が産まれたので一緒に帰省しているのだという。
私は恋愛経験のないアルバイトのまま20代を終えようとしている。
それでいいと思っていた。昔より全然人間扱いされてるし、人生で今が一番幸せだと思っていた。でも何でこんなに諦めなくてはいけないんだろう、って、気づいてしまった。
https://anond.hatelabo.jp/20171203134612
この種の手口って昔から変わらない。
新歓コンパ、GWコンパ、梅雨でもコンパ、夏は海に山に夏合宿。
4月か5月に3年生が1年生女子を食って、夏までに飽きたら別れ、
フォローして下学年がその1年生食って、まあ4~5人で回したら
まともな子はいなくなって、残った女衒みたいな2年生以上の女子が
下学年を連れてくる。以下繰り返し。
ドラフト会議とかやってたのも同じ。
3年生が食った1年生の自慢する。主に身体的に。
たぶん今ならハメ撮り写真とか見せ合いっこしてたと思う。
それで2年生がどこに行くか談合して攻める。たいがい落ちる。
また夏が終わるころにドラフト会議やる。
ひたすら身体的に自慢。そのころになると女子も性的に成熟して、
テクニックなども向上してくるので、また3年生が参入したりしてカオス。
バカな女子が優秀な自分の性欲の対象になるのは当たり前だと思っていた。
実際、うちの大学の名前を出すと、多少イケてない男性にでも女子は股を開く。
そうして女子をバカにしている自分の感覚は正しいのだとフィードバックされる。
俺なんて4年間で20人近く食ったよ?処女だって4人も食った。
連中、屈折して俺たちのことを白い目で見てたけど、バカはお前らだから。
お前らだって女とやりたいんだろ?
マッチョな、それは仕事ぶりも女性の働かせ方もなんだけど、大企業に入社。
さすがに学生時代のような無茶はできないけど、
年齢なりに結婚を焦っている女ってのはいて、いくらでも食べ放題。
30過ぎで知り合う女は、年齢にかかわらず計算高い。
名刺の肩書を見て瞬時にしらける女が増える。私は徐々に相手されなくなってくる。
学生時代バカにしていたような童貞どもが、会社の主流を占めていく。
元童貞どもが、ヤリサーなんかにいなかった同世代のいい女と何人も付き合って、一番条件のいいのと結婚していく。
気づいたら、私は、私がバカにしていたような女性と結婚するしかなくなっていた。
いかにも頭の悪い、たいしてかわいくもない、若いだけがとりえの女と30半ばで結婚。
女の子が生まれたが、産前産後にもまともに相手しなかった結果、別れを切り出された。
「あなたは、他人と向かい合って生きることができない人だから」
ということらしい。
少し上のバブル世代のできない先輩たちと十把一絡げで軽んじられる。
もちろん、40過ぎたバツイチ男にまともに相手してくれる女性などもいる訳もなく。
私は、これからは、私がバカにしてきたものから見捨てられる人生だ。
何が間違っていたのだろう。
あ、そっか、30過ぎの選抜で勝ち残ればよかったんだった。
朝ではない。昼でもない。走るしかない。機関銃の雨に撥ねる北の大地の泥は、マズルフラッシュにあてられて金雲母のように闇に輝く。
その間を浮遊するバイオチャフにより、ノイズを発するしか能のなくなったウェアラブルオペレーション。バグを起こしてあさっての方向を走り回る援射ロボット。
背にした土嚢の向こう側から迫るオート歩兵の駆動音。隣には陸戦車コントローラを持ったまま冷たくなったT。
再突入の見込みはとっくの昔に消えた。私たちに課せられたミッションは28分前に破棄された。
後に「雪解けの悪夢」として語られるこのトカチガ管制塔奇襲作戦を、ウラジミール・ドッグスたちはまさに犬であることを誇示するように食い散らかした。
迫撃砲の嘶く声。耳をつんざく着弾音。ヘッドギアを抱えて、礫岩の雨を受ける。死。幾度となく投げられた賽は今日ついに、その目を出したようだ。
損傷した鼓膜が耳鳴りを起こしている。乾いた血で固まった強化グローブとギアを外して、右足を失った私は空を見上げる。白んできた銀色の空に浮かぶロシアの無人爆撃機編隊。
通り過ぎると同時に降り注ぐ夥しい数の赤い粒たち。
白煙に包まれながらピンク色に発光する。カザンの血潮と呼ばれ、全道民を震え上がらせた光だ。
その美しさに、私は目を見開く。
これと同じようなものを、私は見た。
「ねえきみ、新入生だよね? よろしくね」
春の日差しのなか、彼女は赤らんだ顔で私にいった。あれはまだこの内戦の起きる前のこと。
19年前、北大に入学してまもなく、花見を兼ねた新歓コンパで2歳年上の彼女に話しかけられた。
「じゃあTくんがハタチになったら一緒に飲もうね」
そう一方的に約束された。サークルに入りしばらくして飲み会が続き、楽しげに酩酊する同級生を見て、飲んでみてもいいか、と思うようになったが、彼女はそれを許さなかった。
そういって彼女は私を見張るという名目でよく一緒にいるようになった。
彼女が飲んでいたチューハイはいつも同じで、アルコール度数の高いものだった。
彼女はそういうと缶のなかをのぞきこんで笑った。勉強に明け暮れた学生生活の中で、彼女との時間は幸福そのものだった。
ただ私は知っている。この記憶が本物ではないことを。
19年前、ここにいる私は存在すらしていなかった。
この記憶はストロング計画と呼ばれる極秘クローン兵士計画の発起者である北大出身科学者Tのものである。
Tは故郷に爆撃を受け、愛する人を失ったその憎悪から自ら軍研究所に志願し、計画を立ち上げた。
北の大地を侵すものに強い攻撃性を持ったTの記憶はデータ化され、1000のストロングアーカイブスに分けられた。
クローン兵士ダブルTたちはその中からランダムに196のアーカイブを植えられ、パーソナリティを獲得する。
ストロング196から1は平時より自由にアクセスができるが、1つだけ全兵士に共通の封印された記憶がある。
そのアーカイブは彼らが死に至るときにだけアクセスが許される。
ストロングゼロ。
それはTがもっとも幸福だったときの記憶だ。まだ、この国が平和だったときの、幸福な。
「買ってきたぞお~」
私は受け取ったポリ袋から、一本を取り出す。シルバーに映える桃色。
爆炎に飲み込まれながら、私は生まれて初めて、その味を知った。