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はてなキーワード: 文楽とは

2018-10-03

anond:20181003204528

いやだから言葉通りの「保守」て伝統とか昔のことを大事に維持するって意味じゃね、それが伝統とか昔のことにてんで無知でええのかと

ここで「国益経済効率」したがって経済不利益もの伝統だろうが捨て去る(大坂維新がやろうとした文楽への支援廃止とか)とハッキリ言うなら、それも一つの立場としてアリだろう

逆に伝統大事とか言う奴はそういう経済至上主義を断固許さず、ぜひとも保守陣営内できちんと「経済国益至上保守VS伝統保守」の内ゲバをやって欲しい

2018-03-07

anond:20180307220510

元田としては、「どう持って行って何を伝えたいのか」とかないっす。

単に、ネットじゃウヨのオタってよく見るけど、テンプレウヨ価値観合致したアニメ漫画って見あたらない気がする、って「素朴な疑問」を振ってみただけ。

あと、今現在の状況では「これ矛盾してない?」と思ったことを一個人的に述べただけです。

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歴史は流れ移ろい行くものですから、今後は保守とか愛国とか言ってる人たちの間でも和歌とか能楽とか雅楽とか文楽とかは完全に廃れて顧みられなくなるのかも知れないし、中国で作られてる抗日ドラマみたいな露骨愛国プロパガンダエンタメ作品が増えるのかも知れないし、そうなった時は「へえ、最近はこういうのが流行なのか」と思うだけです。

-

とくに俺自身、どうなって欲しいとか願望はないです。

2015-11-24

おおさか漫才

橋・松「はいどーも〜」

橋・松「ファシストポピュリストでーす」

橋「いやー今日もたくさんのお客さんに来ていただいて」

松「はい

橋「最前列のお客さんなんかもう端から口パク口パク一人飛ばし口パクと」

松「いやいや」

橋「今の人みんな懲戒処分ですからね」

松「よしなさい」

橋「まあ僕らこうして漫才してるわけですが」

松「ええ」

橋「まだまだ支持率が低いんでね」

松「そらまあしゃあないがな」

橋「今日は僕らの名前だけでも覚えて帰ってもらおうかなと」

松「ええですな」

橋「まずはこの僕の隣に立ってる人、最高の相方ですわ」

松「いやいや照れるがな」

橋「名前を、松・・・・・・

松「松?」

橋「そうそ松木謙公

松「こんなの絶対おかしいよ! っておい!」

橋「冗談やがな。本当の名前は、松・・・・・・

松「松?」

橋「松・・・・・・ホンマになんやったっけ」

松「ガチで知らんのかいなホンマええ加減にせえよ」

橋「まあまあ次までには覚えてきますから

松「これでもう5年以上コンビやってますねん」

橋「ほんで僕の名前は橋に下と書いて」

松「ポル・ポト言いますねん」

橋「誰がやねんまだ誰も殺してへんわ」

松「まだってことはいつやりますのん?」

橋「そのうちね。言うてる場合か。まあホンマ頑張っていかなあかんなー言うてるんですけど」

松「ええ」

橋「まだまだこの国は変えなあかんことが多い」

松「そうですなあ」

橋「たとえば少子化ね」

松「あーこれ深刻やがな」

橋「あんなもんみんなセックスしまくったらいいんですよ」

松「愛人囲ったりね」

橋「多少疲れててもあの手この手で興奮して頑張るべきなんです」

松「CAさんの制服着せたりね」

橋「ってワシやないかい! でもまあ子供が増えるだけでもあかんのですわ」

松「教育をせんとね」

橋「そうそう。最近の子はホンマに道徳心愛国心に欠ける」

松「戦後民主主義ナンタラっちゅうやつですわ」

橋「これからは知識よりも日本の伝統文化、まずこれを教えるべきやと」

松「そらええことですわ」

橋「日本人の心、これを踏みにじる輩は僕が許しません」

松「そら文楽を潰そうとするような奴は言語道断ですな」

橋「それワシやないかい! まあそんなこんなで大阪も荒みまくって犯罪が多い」

松「これホンマ大変ですわ」

橋「なかでも多いのが詐欺ね」

松「ああ〜けしからん!」

橋「例を挙げますと、まずはもうお馴染みのオレオレ詐欺

松「あと財政赤字減らす減らす詐欺ね」

橋「関西で引っかかる人が多い還付金詐欺

松「あと政界引退するする詐欺

橋「最近では母さん助けて詐欺なんてのもありますなあ」

松「あと道頓堀プールしま詐欺

橋「って全部ワシやないかい! きみホンマに僕のこと尊敬してる?」

松「当たり前やがな。一生ついて行きますがな」

橋「ほならええけどやな」

松「その代わり出世の方、頼むで」

橋「まかしとき。まあそのうち国政を牛耳ってやな」

松「うんうん」

橋「僕がキングメーカーになるわけや」

松「そしたら僕を総理大臣にしてや」

橋「お安い御用やがな。ほなちょっと指名の練習でもしよか」

松「ええなええな」

橋「内閣総理大臣

松「はい!」

橋「松あきら君!」

松「性別変わっとるやないかい! やめさしてもらうわ」

橋・松「どうも、ありがとうございました〜」

2015-10-13

観劇マナーについて。

2,5次元舞台アイドル舞台小劇場演劇歌舞伎宝塚ジャニーズ舞台ミュージカル海外ミュージカル海外演劇、能、落語狂言文楽、その他古典芸能劇団四季ファミリーミュージカルパフォーマンスショー、アイスショーダンス朗読劇。

ジャンルにより、さらに細かいルールがあると思います

バレエクラシックコンサートオペラでは、もっとデリケートになってくるのではないでしょうか。

それぞれのジャンルルールに従いながら、マナーを守って観劇しましょう。


  • 頭を動かしすぎるのも、後方の座席お客様の目につきます。気を付けてください。
  • 脚の長いお客様、体勢が厳しいかもしれませんが、前の座席をけったりしないように気を付けてください。
  • 愉快な場面で笑うことは、素晴らしいことです。しかし、私語はしないでください。上演中の感想の話し合い、実況中継のような会話、キャーキャーという黄色い声、一切やめてください。感嘆の声や感動からくる溜息がおもわず漏れしまうことと、私語は、まったく違います許可がない限り、上演中に立ったり叫んだり騒いだり歌ったり踊ったりしないでください。歌舞伎の大向こうは、素人さんはかかわらない方がいいです。俳優と一緒に歌をくちずさんだりするのも、許可されている場合のぞき、おやめください。ロッキーホラーショーでは一緒に踊れる場面がありますので、ぜひ挑戦してみてください。
  • 公演中に、役者に手をふるのはやめてください。
  • 「○○くん大好き」だの「○○さん愛してる」だの書いたうちわボードは、観劇中に掲げないでください。こういったことは、コンサートなどで楽しんでください。観劇中にこんなことをする必要は一切ありません。
  • 咳やくしゃみなどに注意してください。日頃クセになっている咳払いが、観劇の場となると迷惑になることがあります雄叫びのようなくしゃみ、咆哮のような咳や咳払いはやめてください。しかし体調はひとそれぞれ。どうしても痰がからんだり咳が心配になる場合は、タオルハンカチを手元に準備し、あらかじめ開封ずみの飴(くれぐれもニオイに注意)をそこにしのばせ、ノドに危機が訪れそうになった瞬間、口にこっそり放り込むという手段もあります本能のおもむくまま咳をされるより、こちらのほうがよっぽどマシです。寒ければ、たいていの劇場ではブランケットを借りることもできますよ。どうしても咳やくしゃみが出てしまいそうなときは、口元にハンカチをあててやりましょう。
  • 座席の肘掛を使うときは、隣の席のお客様からだに肘がふれないようにしましょう。また、足の長いお客様は、となりの席に足をはみ出させないように心がけましょう。隣の席のお客様のスペースに、からだをわりこませないように気を付けてください。
  • 無駄に髪の毛をさわってみたり体をかきむしってみたり指を鳴らしてみたりびんぼうゆすりをしてみたり足をぶらぶらさせてみたり下手にリズムをとってみたりピアノ演奏のマネをしてみたり、あまりオーバーリアクションをとってみたり、ひとりごとを言ったり、けたたましい笑い声をあげすぎたり。不審な挙動は、両隣のお客様に丸見えです。意味のない行動はやめて、手は膝の上に置き、観劇に全力を注ぎましょう。手拍子は、場面に応じてOKです。
  • 感動して涙を流すことは素晴らしいことです。しかし鼻汁の音をブーブーピーピー鳴らしまくる音や、場面が変わったのにいつまでもスンスンしゃくりあげる声音は、意外に目立つものです。気を付けましょう。
  • 持ち物に鈴などはついていませんか?鈴の音は、静かな空間に響きます。持ち物チェックも大事です。
  • お手洗いは休憩時間、上演前にすませましょう。どうしても波がおとずれたら、すみやかに退出しましょう。

バッグや持ち物は座席の下かひざの上におきましょう。バッグハンガーを前の座席にかけ荷物を吊るすようなことはおやめください。大荷物の場合は、コインロッカークローク活用してくださいね

  • 上階席で観劇する場合、見えにくいこともあるかもしれません。しかし、立ち上がって観劇するのはやめましょう。身を乗り出しすぎるのはやめましょう。一階の前方列で観ている客には観えないものが、二階や三階から見つけられるはずです。あなたしか観えないものがたくさんあります。それを楽しんでください。
  • 物語オチを大声で話したり、出演している俳優の悪口を大声で叫んだり、俳優根拠のない噂話でもりあがったり。座席での会話は周囲につつぬけです。気を付けてください。

2015-08-03

私だけ育ちが悪すぎる

去年からスポクラに通ってるんだけど、歳がタメとか同じくらいの4人と仲良くなった。みんなアラサーちょい手前くらい?

最近一緒によく遊んでるんだけど、私以外みんな育ちが良くて頭がめちゃくちゃいい。

有名な大学出てて、早慶・関関とかそういうすごい大学

会社もすごい有名なとこで、車とかネットとか薬とか、私でも聞いたことあるようなとこで働いてる。

実家は都会の真ん中で一戸建てが当たり前。仕事と遊び用で2台は持ってる。冷蔵庫ビールとかウイスキーがある。

家族海外旅行に行くし、歌舞伎文楽オーケストラ宝塚とかも行ってる。塾も大学親の金で行ったみたい。

絵を見たり音楽聞いたら自分言葉感想とか言えるし、知識もすごいある。(この時代はこういう絵が流行ったとか)古い本とか映画もよく知ってる。ご飯とかお酒も。

特産品なんか知らなかったけど教えてもらったし、磨きとかシングルモルトって言葉も教えてもらった。

買い物に行ったらオシャレで質のいい物を選んでるみたい。私には分からないけどいい物みたい。

そんで「クソめんどい」とか「はぁ?」とか全然言わない。悪口なんか言わない。




私は誰でも入れる短大を出て社員10人くらいの運送屋で事務やってる。手取りは13万。これでも給料上がったんだけど、奨学金を返さなきゃいけない。

古い団地ビッグダディみたいな見た目の父親(土木作業員パチンカス)、老けたギャルみたいな母親と住んでる。

親戚も地元のツレもみんな土方とかの仕事で、はっきり言ってDQN臭がすごい。短大卒業して事務やってるだけでスゲーって言われるレベル

親戚と歩いているとなんか恥ずかしい。私もDQNに見えてるのかもしれない。

うちに車はない。会社の白ワゴンかユニックしか乗ったことない。お酒発泡酒チューハイ旅行海水浴ディズニー日本から出たことない。絵も音楽もよく知らない。小説とかも読んだことない。文楽なんてぶっちゃけ全然知らなかった。




一緒に取った写真を見ると、私だけすごい子供っぽい。若いとかじゃなくてガキっぽい。

ほとんどタメなのになんでこんなに差があるんだろう。

まれた家のせいにしたい。でもどんな家に生まれても頑張る人は良い大学へ行くし良い会社に入る。教養とかも自分で身につけられる。

私が遊んでる間に彼らは頑張ってただけの話。

そう思うといつも、自分レベルの低さがやばすぎて嫌になる。




誰も私を馬鹿にしない。私だけが知らなかったり追いつけない話題になったらさりげなくどんな話をしてるか教えてくれる。

私のことを「面白い人」と言ってくれる。

みんな優しい。それが余計に辛い。




…みたいな感じの書き方だったら信じただろうなあ。

本を読まない割に語彙が多すぎるよ。

http://anond.hatelabo.jp/20150730125824

2015-07-30

私だけ文化資本が貧しすぎる

去年の春からスポーツクラブに通っている。

そこで歳の近いメンバー男女4人と仲良くなった。全員、20代半ばだ。最近ちょくちょく遊びに行っているが、私以外、みんな育ちが良くてアタマが良い。

有名な大学を出ている。早慶・関関あたりの、すごい大学

会社もすごい。有名乗り物メーカー大手通信会社インフラ、製薬……私でも聞いたことのある会社で働いている。

実家都市部住宅街に、一戸建てが当たり前。仕事レジャー用で、最低2台車がある。冷蔵庫にはビールウイスキーがある。

家族海外旅行に行ったことがあるし、歌舞伎文楽オーケストラ宝塚に連れて行って貰っている。塾代も大学費もみんな出して貰ったようだ。

絵を見たり音楽を聞くと、自分言葉感想が言える。知識もスラスラ出てくる。(この時代はこういう絵が流行った、とか)古い本や映画もよく知っている。ご飯もお酒も詳しい。特産品とか知らなかったし、磨きとか、シングルモルトといった言葉も、彼らから教えて貰った。

買い物に行くと、お洒落で質の良い物を選んでいるようだ。私は分からないけど、周りが言うには良い物らしい。

それに、誰も「クソめんどい」とか「はぁ?」とか、言わない。悪口を言わない。




私は、名前を書けば誰でも入れる短大を出て、従業員10名にも満たない運送屋で事務員をしている。手取りは13万弱。これでも昇給した方だが、奨学金返還がある。

郊外の古い公団住宅に、ビッグダディみたいな見た目の父(土木作業員パチンカス)、ヨレヨレに老けたギャルみたいな母と同居している。

親戚も地元友達も皆3K仕事をしてて、はっきり言ってDQN臭がすごい。短大卒業して事務やってるだけでスゲーと言われるレベル

親戚と歩いていると恥ずかしい気持ちになる。私もDQNに見えてるのかもしれない。

うちに車はない。会社の白ワゴンか、ユニックしか乗ったことがない。お酒発泡酒チューハイ。たまの旅行海水浴ディズニー日本から出たこともない。絵も音楽もよく知らない。文学小説も読んだことない。文楽なんて話題にすらなったことがない。




集合写真を見ると、私だけ異様に子どもっぽい。若いんじゃなくて、幼い。

殆ど歳は違わないのに、どうしてこんなに差があるんだろう。

まれ育った家庭のせいにしたい。でもどんな家に生まれ育っても、頑張る人は良い大学へ行くし、良い会社に入る。教養だって自分で身につけられる。

私が遊んでる間に彼らは頑張っていただけの話。

そう思い知る度に、自分の程度の低さが沁みてきて暗澹とした気持ちになる。





誰も私を馬鹿にしない。私だけが知らなかったり追いつけない話題になると、さりげなくどういう話をしてるか教えてくれる。

私のことを「面白い人」と言ってくれる。

みんな優しい。それが余計に、辛い。

2015-05-19

下市長の実績

自身市長報酬4割カット 退職金は8割カット市議会維新が提出した議員歳費3割カット条例案を自民公明民主共産の反対で否決)

職員給与を平均7%カット幹部は15%)

高額だった市営バス運転手の給与を2割引き下げ

人件費を15%、年間360億円削減

事業をゼロベースで見直す‘市政改革プラン’により歳出を380億円削減(当初プラン見込み額のうち96%達成)

天下りポストだった外郭団体を府と統合民営化を含め70団体から団体へ最大9割削減予定(7割削減済み)

競争性の無い随意契約を金額で87%、件数で96%削減。

2013年改選だったポスト公募の無い天下りを29団体37人から10団体11人へ7割削減

前市長領収書不要交付金へと不透明化し、4億円以上ばら撒いていた地域振興活動への補助金を透明化し、全て100%だった補助率を上限75%に引き下げ。

記者会見記者クラブだけでなく、ネットメディアフリージャーナリストにも開放

子育て教育関連予算前市長時代の67億円から336億円へ大幅アップ

塾代バウチャー制で組織への補助金から個人の選択権を重視した教育支援へ     市長現金パチンコに使っちゃう人がいるかICカードでw」

区長公募し、窓口サービス評価を星の数にして公表

局長公募

交通局長の民間登用

市バス事業が31年ぶりに黒字に

重点的医療扶助生活保護医療適正化)、不正受給取締り就労支援生活保護費が22年ぶりに減少(政令市で唯一)

朝鮮総連関連施設について前市長実施していた税の優遇措置を廃止

就学前までだった医療費助成を15歳以下まで拡充

妊婦健康診査無料化

重度心身障害児の情報を一元管理する全国初の医療コーディネート事業 (重症心身障害者らが通う施設を視察した際、家族からの「医療機関への受け入れが円滑になるよう支援してほしい」との要望を受けて)

公立病院運営する病院局を独立行政法人化(非公務員化)

大阪市教育委員会委員公募

大阪市立小・中学高校校長公募

通常月1,2回の教育委員会会議を月3,4回開催

府市統合本部設置

中学校給食を導入し、低所得世帯には半額を助成

小・中学校教室エアコンを設置し、夏休みを短縮

点数化により保育所入所基準明確化と入所選考過程の透明化

倍以上の差があった市立と私立幼稚園の保育料を同額にして、助成あくま所得に応じて行う

保育所入所枠3340人増(前市長の1.5倍ペース)、一方で自民党木下市議は市政に介入して保育所定員を減らすように指示。

訪問型病児保育モデル事業(7800円/日、一人親世帯2400円、生活保護世帯市民税非課税世帯600円)

結婚の経歴が無くても一人親世帯には寡婦控除と同じ保育料控除を適用

こども難病医療費助成の新設

校務支援学校教育ICT活用事業開始 現在モデル校に、15年度から全生徒にタブレット端末配布(モデル校では教員1人あたり年間130時間以上の効率効果が見られた)

学校選択制導入

教育振興基本計画により、程度に応じていじめ加害者への対応更生施設活用も含めて明確化

市営地下鉄売店の運営天下り団体からファミリーマートポプラ

汚くて臭かった市営地下鉄トイレを美しく改装

市営地下鉄の薄暗いだけだった通路が駅ナカ商業施設ekimo(エキモ)」に

市営地下鉄ニュートラムの終発時間を延長

芸術文化分野での補助金配分の審査を行う「大阪アーツカウンシル」設置

音楽団補助金無しの自立化

ふるさと納税制度を利用して、市に納税する代わりに文楽など文化への寄付が可能に (単に補助金を待つだけの文化団体ではなくなる)

体罰が横行していた桜宮高校先進的なスポーツ教育を取り入れた改革プランを実行、さら総合スポーツクラブ設立を中心としたS-プロジェクトを推進

特別予算を組み、街頭犯罪多発地域における重点パトロール実施

行人にとって大迷惑だった繁華街キタミナミでの客引き行為を禁止

建て替える予定だった市立住吉市民病院民間に売却し、府立急性期・総合医センター統合

御堂筋の高さ規制を緩和で次々と新ビル誕生(それに伴い企業地下街の整備も)

なみはや大橋咲洲トンネル城北大橋無料化

鶴浜に関西発出店の東京インテリア家具を誘致(年間賃料1.5億円)

住民行政に頼らず自らの負担で自ら街づくりを行える日本初のBID制度

市営地下鉄全線で携帯電話使用可能に

大阪市情報化基本指針により、市営地下鉄公衆無線LANWiMAXを設置

市営地下鉄の運賃を史上初めて値下げ

大阪小学校曾根崎幼稚園跡地、売却予定額68億円を145億円で売却し周辺地域活性化目的にした52階建ての物販・飲食、文化交流施設、900世帯タワーマンションなどの複合施設

大阪城西の丸庭園モトクロス世界大会アジア初開催

5カ国との競合を勝ち抜き「第3回インターナショナルジャズデイ」を誘致、開催は大阪城西の丸庭園

税金管理運営していた大阪城公園委託ゼロ民間委託し、逆に年間2億円以上の納付金と収益の一部を受け取る。

税金管理運営していた天王寺公園エントランスエリア委託ゼロ民間委託し、逆に使用料を受け取る。

ほとんど使用されずに7000万円の税金維持管理していた元大阪市公館維持管理費用を2000万円に縮小、さら民間への貸与で由緒ある美しい建物レストランウェディングパーティ庭園の常時公開などに活用された上、1億円以上の賃料収入に。

ごみ収集効率化し、森之宮・大正の2焼却場の建替え計画を停止。

企業求職者マッチングサイトジョブアタック チャレンジ!」

市有地無償レンタルするイベント特別優遇エリアイベント得区(とっく)』

女性社員活躍社員の子育てを積極的支援している企業女性活躍リーディングカンパニー認証マークを発行

やらかしたこともたくさんありますが、これだけのことをやっています

2015-05-18

分数年以内に文楽に5兆円くらい突っ込まれから文楽関連株は買いだぞ

2015-05-17

橋下徹という政治家大阪都構想

勝てたのに、そうしなかった

投票日当日の未明現在ギリギリで否決され、廃案になる情勢らしい。

投票日直前に橋下市長が妙手を放って、先日の地方選や前々回の市長選のように一気にひっくり返すと予想していた。しかし違った。

妙手という程でもないかもしれないが、手としては3つほど思いつく。

1.大阪市会議員報酬額に言及する手。大阪市会議員は昨年末自分達の給料10%上げていて、都構想成立すれば30%減額される。そもそも高給取りが保身のため反対していると言われれば市民として嫌悪感情が湧くし、維新議員はそれでも賛成していると聞けば応援したくなる。

2.安倍首相の力を借りる手。この土日に関西に来たのは盛り上がっている大阪の様子を見たかったのもあるだろうが、援護射撃できるよと橋下市長へのメッセージだったかもしれない。もちろん大きな貸しを作る目的で。

3.否決の場合引退すると宣言する手。テレビ番組で仮に否決されたらと聞かれ、そうなれば自分政治家として能力不足なので辞めるべきとしつつも、投票橋下徹への信任でなく都構想への賛否で決めるべきだとして明言しなかった。

下市長ならこれら123より効果的な手もあったかもしれないが、待てども一向に、KOパンチの出る気配はない。

そればかりか、ぶら下がり会見では、都構想法案が否決されたら市民大勢は反対派支持なのだから、今後は自民党など野党意見に沿うように市政を進めるとまで言ったり、

テレビ番組共産党議員が言った、渡ろうとしている橋に危険があると疑って警告するのが野党議員仕事という意見に、確かにそうですねと同調してみせた。

なぜなのか

もちろん反対派のデマ理屈に合わない主張は否定しようとするものの、いつもの喧嘩上手なやり口、政治闘争手法が結局投票日に至るまで見られなかった。これは、何故なのか?

答えは単純なことだ。今回は橋下徹にとって特別投票なのだ。おそらく政治生命どころか一生を賭けてやっているのだろう。

何度も何度も途切れそうになりながらも奇跡的に繋がってきた一本の道が、ようやく何かの入り口のドアに繋がった。このドアを開けるのが自分に課せられた使命と感じていて不思議はない。

から今回ばかりは政治闘争を極力抑え、説明を尽くした上で大阪市民に委ね、その決定に従うと決めているのだろう。

多少悪い言い方をすれば、これだけ何年も心身を削って理解されないなら、さすがにもう大阪は無理だ、どうにも出来ない仕方がないという気持ちかもしれない。

だが反対派は

反対票を増やすためなら無知市民を少し騙すくらいまではやむを得ないといったところか。それにしても言説は滑稽なものばかりだ。

特別区になると市民税国民健康保険が上がる、2200億円を府に取られる、防災機能が下がる、これら反対派の主張は明らかな嘘で、おそらく言っている本人も分かっている。

地方税法律で決まっているし国民健康保険はいま上がっている。2200億円は府に移管する業務分の費用現在も同じ目的で消費されているもの防災機能予算と比例するので府と合算した方が高度なものに出来る。

また都構想が実現すれば住民サービスが低下すると騒ぎ立てているが全く逆だ。もし市民サービスを低下させそうな話をすれば、都構想下の区長現在市長よりずっと簡単に交代させられる。

反対派はどうしてこんな稚拙な主張しかできないか、これも非常に簡単で、これまで全く検討してこなかったからだ。

維新第一党とはい過半数に届かず、野党は全党が反対なのだから公明党が裏切るまでは廃案確実、検討する意味などなかった。

いざ住民投票となるまで維新以外の議員提案をろくに理解していなかったし、おかしな主張をして突っ込まれるわけにもいかなかったので、大阪市が無くなると感情に訴えるか、市民サービスが低下するぞといつもの脅しを繰り返すかしか出来なかった。

加えて、そもそも自分たち二重行政を日々感じながら手続き会議をこなしているのだから、その解消案に本心から反対できるわけもない。

変化に対する不安を口にするだけなんて市民のやることで、協議して不安を取り除くのが議員仕事のはずだが、経緯によって出来なかった。そう考えると反対派議員言動理解はできる。肯定はできないが。

大阪都構想は良い案か

案の段階で大きな問題はない。しかしやってみなければ分からないことはたくさんある。

東京を手本にしているとはいえ全く新しい制度で、別の土地で条件も異なり、完全にうまく行く保証はない。

それでも良い案なのは間違いない。なぜか。現在大阪府大阪市という制度があまりにも悪いから。

あえて言えば大阪都構想普通である。まともに考えればそうなるべき姿であって、現状がそうでないことが異常で、非効率きわまりない。

そんな致命的な問題のある組織を、許容できるだけの経済的な余裕が大阪にはとっくに無く、

数年で破綻することは自明であって、今すぐに効く経済特効薬が無いなら、今すぐに制度を転換するしか生き残る方法が無い。

大阪都構想が騒ぎになり、下降一方だった他府県からの注目度も強まっている。

成立すればさらに注目され、一種の都構想特需が発生するだろう。これを契機に企業や人が活気づきビジネスマン観光客が増えるといった効果は、2年後を待たず明日から見られるのではないか

首長としての実績はどうか

橋下徹府知事市長職務歴代の顔ぶれよりうまくこなし成果を上げた。反対派の議員でも橋下徹首長としての手腕は評価している。

大阪府借金の話などは仕組みが複雑で理解しづらく非難もされたが、任期中に債務を減らし会計適正化した。

よくコストカット非難されるが、例えば文楽現在は盛況になり締め付けは結果的文化継承に役立っている。

カットして生まれた財源は財務改善だけでなく教育医療を中心に手厚く配分され、まずいと騒がれた給食も既に改善がはじまっている。

伊丹関空統合して関空の利用料を下げたことで外国人観光客は数倍に膨れ上がった。専用のターミナルを設置してLCC大阪一人勝ちの状況。

地下鉄の料金を下げ、可動柵を設置し、トイレを綺麗に作り直した。今までどうしても出来なかった高速道路がやっと建設に向け進み始めた。

まり簡単にまとめると、非常に有能だった。問題もあったが、良い面の方がずっと多い。

橋下徹という政治家

橋下徹性格に少々難点があるが、稀に見る有能な政治家だった。

だが人々の印象よりずっと、純粋バカ正直な政治家でもあったらしい。

橋下徹はたったいま、大阪都構想を可決させようとしていない。案を作り、説明して、あとは大阪市民に委ねた。

問題だらけの大阪を真っ当な姿に是正しようといくら信念を持って活動をしても、有権者の反対票が多ければそれまで。

一生を賭けた大仕事が実らず、残念なことにバッドエンドではあったが、それが橋下徹の考える政治家だったのではないか

このまま大阪の舵取りを続けて貰えたら、数十年前の日本のように、あるいはアメリカのように、首都は東、経済の中心は西という国になったかもしれない。

世界に誇れる統合リゾートと、世界一ハブ空港と、交通網が快適に整備され、市民サービスは充実しているのに負担は低い。

大阪にもディズニーランドができたり、中小企業が成長スピードを競い合ったりといった夢のような話も、なかには実現するものもあったかもしれない。

だがその可能性も今日で無くなった。

今日大阪橋下徹を失う。

2014-10-26

文楽補助金が切れて困るのは誰?

全廃になりましたってゆーニュースが流れてますが、しょーじき他の文化と同じどひょーにのぼるっちゅーなら

なにを反対する理ゆーがあるんですかってゆーね。

ユネスコ無形文化遺産第一回に登録されたからですか?ツバルはほっといても温暖化で沈みますが、土砂流し込んででも守るりゆーありますか?

日本の多くの方言も失われましたが、なくなって困るひとなんておりますか?多様性共通語ひとつあれば意思疎通に支障ないものを、どうしてカネかけてまで維持しなきゃならんのでショーね。

貴重な文化だっていうならおまえがカネ出せや、カス

カネ出さずにクチだけ出すクレーマーなんかいらんわボケ。一生家ん中で憂いてろ。

2014-04-11

科学ムラの住人は国民感覚との乖離認識すべき

小保方さんの件。

一般へのアンケート等で擁護論が広がっていることに批判が出ているが、そもそもアンケート結果を批判する時点で何かおかしいことを認識すべき。

科学ムラの住人は「プロトコールが守られていないものは信用できない」「再現ができないもの意味がない」といったコメントを出している。

そのような四角四面論理が、国民目線理解を得られると本当に思っているのか?もしそう思っているとしたら余りにも人の心情を理解していない。

そもそも日本という国は永きにわたり人情の国である。批判ばかりの科学者の出す100のデータよりも、「STAP細胞はあります」という誠心誠意の言葉の方がよっぽど信頼できる。

それがなぜ科学ムラの面々には理解できないのかと思う。歌舞伎文楽といった日本の伝統を一度でも学んだことがあるのだろうか。

国民感覚乖離という点では、法曹ムラへの不信による裁判員制度の導入を思い出す。科学界にも、国民感覚の導入が必要な時期かもしれない。

2014-01-28

文献だけに残るロストテクノロジーにしないため

http://anond.hatelabo.jp/20140127175741

文楽なんて、今時もっと面白い見せ物いっぱいあるし

こんなん税金保護する必要あるの?

って橋下の市長さんみたいな素朴な感想持つ人は多そう

文楽がんばってユネスコ文化遺産に登録してもらったみたいだけど

ガイジンさんにはコンテンツより、日本らしい人形細工が

高く評価されたんじゃないかなあ

伊勢神宮式年遷宮20年に一度550億もかけて

作り直すとか何無駄なことやってんの?

って感想に対してか

職人を育て、文化継承するためという点が

報道でもかなり強調されてたように見えた

この手の技術は人が絶えるとあっさり消えるので

余裕があるなら残したいなあというのが自分立場

お隣の国々も文化的には先輩なんだけど

政権交代の度に旧主の文化破壊してきたので

文献だけに残る数々のロストテクノロジー

いざ、国外自国の長い歴史をアピールする

伝統芸能を披露する場面になったとき

微妙な感じのアレな出来だったりするのを見ると

文化継承になるならある程度税金使ってでもいいかなと

まあその辺は色んな意見あるだろうけど

増田の書いてる通り

最終的には税金の使途の話なので

議会制民主主義多数決で決めるべき

で、いいと思います

2014-01-27

http://anond.hatelabo.jp/20140127175741

というか、目の前のホームレスと、文楽は、見方を変えれば、同じなのでは。

文楽価値を感じる人もいれば、ホームレスの救済に価値を感じる人もいて。

公共の福祉自分価値観が完全に同じになることなんかないわけだし。

だとしたら多様性を確保するためにも、いろいろなところにお金を出すべきだし、そういう個人や団体では保護することのむつかしいところにお金を出すための仕組みが政治ってもんの一つの機能じゃないのかな。

正直、文楽のもの時代遅れなんじゃなくて、お金を払う方法時代遅れなんじゃないかなって思う時はある。

「ある対象お金を払いたいと思った時に、カジュアル寄付できる方法

みたいなのがきちんと確立されて、補助金とか興行収入以外の生き残る道が残るようにできないかなぁって思う。

http://anond.hatelabo.jp/20140127175741


意味がわからなくて当然。意味とかないです。





じゃあなぜ税金だすのか、というのはぶっちゃけ今すぐ切りたいのは感情としてはあると思います

無くて困るかといえば困らないし、むしろ税金投入するなら出資元の税収元に割引券なり還元すべきことはあるはずでしょう。


じゃあなぜ税金をだすのか、といえばいまからその手の芸術ただひとつだけでごはんたべてた人が明日からコンビニバイトできるかといえば使い物にならないからです。

いきなり無収入ホームレス生活保護対象が、きれいなホームレス生活保護を豪邸や大家族引き連れて発生するわけです。

芸術という高尚な技術で生きていた私たちがいきなり無収入とか都市はどういう扱いを強いるんだと、かなりたちのわるい市民が発生するわけです。


一応大義名分があって法的や世情的に反論できない死角からの攻撃に対して、やむなく税金で維持するというところが賢明でしょう。

条件付で助成額を減らしてゆき、現在ホームレス転換予想数を減らし、芸術だけでごはんたべていこうとか甘い考えの人をすくなくしてゆき

最終的に社会的生産性のある人間に更生するための都市計画予算としての芸術助成金でしょう。

じいちゃんばあちゃんのたまり場で税金でいきいき老人活動の場になっているところを人道的に処理しているところだと思います

「BUNRAKU」が大人気Tシャツになってミシュランガイドに載って観光バス迷惑なくらい止まって、大阪土産文楽人形焼きで決まりとかになれば

助成なんていらないでしょうし、そこまで社会的生産性を高める事ができる人間がその芸術云々に係るのであれば、むしろ助成をする側になるでしょう。


世代前までがんがん資金をなんの意味もない完全に生産性のない分野に現金をつっこんでいた投資破綻したところを、うまく処理している部類ではないかと思います

リーマンショックサブプライム、みたいな過剰投資をいきなりぶち切ってその保障責任かぶるよりは、人道的に更生の道を自分に探させる、投資損失額を税金でまかなうよりも

更生させて自己資金で回収を試みるよう促すような、わりとまともな計画ではないでしょうか。

http://anond.hatelabo.jp/20140127221331

文楽今日滅びても俺はちっとも不幸にならないが、ホームレス対策が打ち切られたら将来何かあったときに凄く不安になる。

文楽よりもホームレス対策予算のほうが俺を幸せします。

芸術税金を出す意味が分からない

税金を使って見る人が少ない芸術補助金を出す意味がさっぱり分からない。

その意味が分かる人が、見ることによって収益をあげれば良い話で、税金を使う意義は全くないと思う。儲からないから補助金必要という意見もあるが、補助金なしで経営がなりたないということは、運営者側の努力が足りないか、そもそも今の時代必要のないものなのではないだろうか。何でも補助金というのが根本的に間違っている。補助金麻薬に近いと思っている。補助金で生き続けていくと、補助金なしの生活をするのが困難になってしまう。大衆芸能なら大衆が支えるものである

伝統があるからとかは関係ないと思う。宿場町だってなくなった、山岳信仰だってなくなった。旧道だってなくなった。武士だっていなくなった。時代と共に必要とされるものは変わる。昔なら文楽を見た休日の使い方は、今は昔と比べられないほど選択肢存在する。

文楽は見に行ったことはないが、美術館はかなり頻繁に訪れている。僕は受益者負担原則だと思っているので、市民国民税金が使われて自分自身が絵を見て楽しめることに戸惑いを少しは感じている。(民間美術館は除く)。美術館の帰りに、ホームレスを見たり、バリアフリーがされていない駅前を歩く足腰の悪い人を見ると、美術館を閉鎖してこちらにお金を使って欲しいと強く思う。別に芸術がなくても、死ぬことはないが(補助金生活している人は困るが、そんなのはどうでもいい)、最低限のセーフティネットが削減されて死ぬはいると思う。使えないほどの税金があれば別だが、どこの自治体もそんな余裕はないはずである

芸術お金を出すか出さないかという二択ではなく、税金の使い方として果たして一番納税者意味があるものかということを考えて欲しい。全てを選ぶことはできない。何かに税金を使うと、何かに税金を使うことはできない。

2013-09-17

http://anond.hatelabo.jp/20130917132818

はあ。橋下が優秀、か。東京の人?

大阪ではどう贔屓目に見ても「政治家として無能」という評価が固まりつつあるんだけど。

つか、やつが今まで何かやったって具体的に言えますか?

府知事時代

財政の黒字化→粉飾、許可団体に転落

府庁移転耐震性の問題で頓挫

私立高校無償化現場大混乱、平成27年以降財源なし

公務員改革→目先のコストカット現場ボロボロ

水道事業統合→頓挫

大阪都構想詰んだ

で、今は大阪市で同じことやってる。

地下鉄民営化→頓挫寸前

公募区長校長→クソミソ

中学校給食→利用低迷

住民サービス→切りまくり

公務→ほとんどせず

職員アンケ、文楽体罰慰安婦、騒いだだけで何の結果も残してない。

やったことと言えば

地下鉄の売店をコンビニにした

大阪城モトクロス大会

どや!

子を持つ親で橋下徹を支持してるやつって何なの?

アホなの?死ぬの?

意見交換のため府庁に来た女子高校生を相手に思いっき論破女子高校生を泣かす。

大阪財政を良くするというのは私たちが苦しむことなんですか? ちゃんと税金取ってるんだったら教育医療、福祉に使うべきです」

下市長「じゃあ、あなた政治家になってそういう活動をやってください」(2008年10月23日

関西企業経営者講演会

「こんな猥雑な街、いやらしい街はない。ここにカジノを持ってきてどんどんバクチ打ちを集めたらいい。風俗街やホテル街、全部引き受ける」(2009年10月29日

カジノの合法化をめざす国会議員らを招いた会合で

日本ギャンブルを遠ざけておぼっちゃまお嬢ちゃまの国になっている。小さい頃からギャンブルをしっかり積み重ね、勝負師にならないと世界には勝てない」(2010年10月28日

慰安婦発言について聞かれたぶら下がり取材

普天間司令官に「もっと風俗業を活用して欲しい」って言ったんですよ。そしたら司令官はもう凍り付いたように苦笑いになってしまって、「米軍では禁止だ」と。そんな建前みたいなこというからおかしくなる」(2013年5月13日

ツイッター

「なぜストリップ助成金ダメなのか。自称インテリや役所は文楽クラシックだけを最上のものとする。これは価値観の違いだけ。ストリップ芸術ですよ」(2012年8月12日

●市立桜宮高校男子生徒が体罰を受け自殺した問題を協議する教育委員会臨時会議で

クラブで勝つより大事なことがある。桜宮高校入試継続すれば大阪の恥だ」(13年1月21日

保護者に「もうあんまり、やってないの?」「僕と会えなかったら寂しい?」10少女に「もうやったん?」などと言った公募校長に対し

社会人としてあるまじきことだが、ワンチャンスを与えてもいい失敗だ」(2013年9月12日

2013-05-19

橋下批判の二重基準

今回の「慰安婦」「風俗活用」発言で、みんな寄ってたかって橋下を批判してる。それはいいけど、私はどうもすっきりしない。

今回の橋下は今までと何か違うことをしているわけでも言っているわけでもない。MBS女性記者相手にぶち切れたときも、文楽問題のときも、いつも同じだった。理屈も何もない、無茶苦茶を言って我を通してしまう。

MBS女性記者ときは、橋下の理屈が子細に読めばそもそも無茶苦茶だったうえ、しか女性記者認識のほうが結局正しかった。でもほとんど批判されなかったどころか、橋下のほうがむしろ支持・擁護されかねなかった。

文楽問題のときは「文楽の闇を暴く」とまで言ってたくせに、ほとんど何もしなかった。あれだけ言ってたのはありゃ何だったの?というむなしさに、彼は何も答えない。

私が知らないだけで、他にももっとあるに違いない。地下鉄の職員が煙草を吸っただけで処分を受けるとか、明らかに過剰だと思うが、大きく批判された記憶がない。

それで肝心の大阪財政改善されればいいが、かえって悪化しているばかりのようであって、その点すらまともに批判されてきたようではない。全くない。

今回の橋下は、今までと何も変わりない。たしかに、外交問題になってしまたかリアクションも大きくなるというのは分かる。それは分かる。

しかし、今まで橋下を批判する機会は今までに何度となくあったのに、なんで今回はこんなに批判されるんだ?

疑問を変える。なんで今までは批判されなかったんだ?

大阪のことだけ、東京関係ない、現実の影響力は大きくない、どうせ左翼発狂しているだけ等々、事態を軽く見てきた人が多すぎたんじゃないか?(今回の件でもまだ「左翼がうるさいことを言っているだけだ」みたいなことを書いている人がいたわけだが)

特に関東の人たちは、あまりにも「他人事(ひとごと)」として橋下の問題を見すぎてやしなかったか?(文楽の件では、結局予算が出ることになった時に「そりゃよかったですね」と軽くあしらってすませた人まで twitter にいた)

東浩紀が端的に、

https://twitter.com/hazuma/status/334969038641979392

橋下徹は、そりゃいろいろおかしいところもあるけれど、でも実行力や洞察力のある重要政治家だと思うけどな。こういうふうに潰していいんですかね。

と言っている。他方で、「ぼくは橋下徹支持派ではなく、維新の会投票したこともありません」とも言っているが、しかしこれは、橋下の「慰安婦」「風俗活用」発言以前の、大方の人の本音ではなかったか

しかに、今回は問題が多方面にわたるため、大きく炎上した、あるいは「釣れた」。橋下は米国まで釣ってしまった。

しかし、彼の言っていることやっていることは基本的にはこれまでと全く変わりがなく、同種の言動を彼は繰り返してきたのである

・・・私は大阪市民でも府民でもないし政治的には中道右派だけれど、無茶苦茶言われていたMBS女性や、煙草一本で処分を受けた地下鉄の職員だって、私と同じ人間だと思いますよ。同じように扱わないとおかしいと思いますよ。

なのに今までと、そして今回の一件と、なにこの扱われ方の違い。

面倒くさいので、関東の人たちが今まで橋下に対してどういう言動をして問題を過小に捉えてきたか、いちいち Togetter にまとめるつもりはない(できれば、誰かにやってほしいとは思っている)。

橋下を支持する大阪府市民は頭おかしいと、同じ関西人として、容赦なく思うわけだが、ここまで事態を放置して「他人事」にしてきた人たち、特に関東の人たちの無責任ぶりはいったい何なのか。

橋下を批判する前に、まず橋下に甘かった自分反省してほしい。今回の件を見ながら、つくづくそう思うのである

2012-12-30

橋下・維新の会とは何か

大阪の、橋の下とか松の井なんぞという人がおるらしいでな。

伝統芸能の闇がどうのこうの言いながら、みなさん、大阪府大阪市文楽にいくら使ってるかご存じ?

橋の下さんのところは3900万。

http://mainichi.jp/select/news/20121130k0000e010238000c.html

松の井さんのところは2070万円ですと。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121004/waf12100411530019-n1.htm

合わせて5970万円、おおよそ6000万円ですな。

ところで、将来のために、子供のために、英語教育を充実させようという意図は理解できますな。

でも、それが本当に意味があるのかどうか、という予算にあっさり5億円。

http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201205110030.html

 

このように、意味があるのかどうか分からない予算に5億円も使われてる。文楽のためなら、ざっと10年くらい使えそうな額ですね。もっと大阪府予算大阪市予算と分けなきゃならないけど。

分かりますか。

悪役を作って予算を削減させるのはよろしいとしても、

せっかく節約した分を無駄遣いする。

それが橋下、維新の会

それでもあなた、まだ期待できますか?まだ期待するんですか?

2012-07-30

http://anond.hatelabo.jp/20120730192730

というか、現状の文楽を擁護してるのは運営している市役所OB達の既得権益絡みだから文楽にピントを合わせ過ぎると肝心な部分がぼやけて見えなくなる。

橋下が文楽の演者と直接会談の場を持とうとした事に猛烈に抵抗してたしな。

http://anond.hatelabo.jp/20120730102413

戦争協力の過去もあって、文楽あたりの「エリート御用達伝統文化」を批判する方が左翼伝統維持を訴えるのが右翼だったんだがなぁ。

変な感じ。

http://anond.hatelabo.jp/20120730123102

同じくらいの歴史を誇る落語とか歌舞伎とかに比べて、

文楽努力する余地がないとはいえないんじゃないのかね。

2012-07-28

文楽問題に関するいくつかのこ

以前、大阪市が公開した文楽問題に関するメール交信記録を読んで一文を記したが、

大阪の文楽問題をめぐる公開メールを一読して

文楽の問題に関して、Twitterを見ていていくつか誤解があるようなので、書いてみたい。

文楽大阪市補助金だけで成立しているのではない

産経の記事によれば、

橋下市政 揺れる文楽 補助金凍結…地方公演厳しく+(2/2ページ) - MSN産経ニュース

 同協会の収入は興行収入が8割、補助金が2割を占め、その内訳は国が8千万円、市が5200万円、府が2070万円(23年度)。

記事中「同協会」とは文楽協会のこと。今すぐ見当たらなかったが、たしか本公演に影響が出る額ではなかったように記憶する。少なくとも文楽の存廃に関わる額ではない。

大阪市補助金カット後、別名目の補助を出す可能性がある

公開されたメール記録から。池末浩規参与3月24日メール

http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000174249.html

③-1.技芸員のマネジメント機能のうち、「都市魅力向上に資する伝統芸能に関する若手技能者の育成支援事業」に対する事業補助を行う。これは当 初金額を××円(試案:2,000万円)とするが、××年度(試案:平成27年度)以降の分については、前年に(府)市の文化芸術に関する補助についての委員会名称未定)により決定する。

③-3.経過措置として、✕年間(試案:平成24年度に限って)は、✕✕万円(試案:3,200万円…現状の5,200万円と上記2,000万円 との差額)を新たな公演の試み、協会の機能向上の試みに対して事業補助する。この補助の使途および成果については、事後に報告するものとする。

ただし、同じく池末参与6月5日メール中、橋下市長とのやりとり部分。(→は池末参与の返事)

文楽についてはその構造 も、担当者以外は理解していないところもあります

文楽守れ!=(国も地方も)税を入れろ!となりがちです。

文楽を守る役割は結局国に あるということがはっきりとしてきました。

→結局文楽の振興については国しかコントロールできない形にしておきながら、大阪府市も金入れろという図式ですね。

そうなると若手育成も国では?

→本来はそういうことになります

また若手育成について、国 と地方役割はどうなのでしょうか?

→原則国主体でやるべきという考え方がベースになると思われますが、国が新たなスキームに乗ってくるまでの短期間(3年以内を想定)人材育成につい ては大阪奨励金を出す考え方もあるかもしれません。

将来、技芸員が自分の子息に芸を継がせたいと思い、家業として芸の継承が出来れば安定するのでしょうね。

市長とその周辺の意図としては、「文化財保護」よりも「振興(観光資源としての活用)」なのでこういう書きぶりになる。しかし、文楽においても、もちろん「家業」となっている場合もあるが、原則的には歌舞伎と違い、あくまでも実力主義だという側面が全く閑却されている。

文楽では過去様々な新作が作られてきた

文楽伝統に胡坐をかいている、敷居が高いなどという意見を散見したが、事実文楽も新作を試み、様々なチャレンジをしてきた。たとえば、子供向けに作曲された新作があげられる。

文楽の入門編として最も手軽だと思われるのは、国立文楽劇場で毎年夏の公演で演じられる演目だ。夏休みのため子供の観客を対象としたものが必ず演目にあがる。今年は「西遊記」がかかっている。

そこで近年演じられてきた演目を振り返ると、「舌切雀」「雪狐々姿湖(ゆきはこんこんすがたのみずうみ)」「瓜子姫とあまんじゃく」「東海道中膝栗毛」「金太郎の大ぐも退治」「鼠のそうし」「大江山の鬼退治」。。。などなどがあげられる。ただし、必ずしも中身が充実している演目ばかりとは言えない。

こういった子供向けの演目だけでなく、大人向けの演目も様々な試みが繰り返されてきた。

例えば歌舞伎演目コピーがある。そのなかで、「勧進帳」はもっとも有名な演目の一つだろう。

またあまり知られていないかもしれないが、近松門左衛門の「曽根崎心中」は歌舞伎の影響で戦後に復活した演目だ。その事情は次のサイトコンパクトにまとめられている。

素人控え「操り浄瑠璃史」

 その人形浄瑠璃にとって難題だらけの「曽根崎心中」の復活上演を、まず試みたのが本家人形浄瑠璃ではなく、歌舞伎であった。

 昭和28年(1953)8月、近松門左衛門生誕300年を記念して宇野信夫が「曽根崎心中」を新しい歌舞伎に脚色し、の新橋演舞場舞台にかけたのである。徳兵衛を上方歌舞伎の第1人者の2代中村鴈治郎、お初を長男の2代扇雀(のちの3代鴈治郎)というコンビで演じたところ、大評判をとって扇雀ブームまで起こった。

 この反響の大きさに驚いたのが、本家文楽である人形劇としての「曽根崎心中」復活上演に意欲を燃やし、現代向きにという松竹大谷竹次郎会長の意向を入れて、西亭(にしてい)こと三味線弾きの初代野澤松之輔が脚色・作曲担当、鷲谷樗風(わしたにちょふう)の演出で、昭和30年(1955)四ツ橋文楽座1月公演の舞台にかけたのである

 よく復曲といわれるが、昔通りの演奏復元は不可能で、新しい作曲と割り切った方が誤解が少ない。語りを8代竹本綱大夫、三味線を10代竹澤弥七コンビ主人公・徳兵衛役の人形は序列7番目だった吉田玉男が遣った。

 上演すると、元禄の初演当時のようにお初徳兵衛の純愛葛藤が評判を呼んで、興行的に大成功を博したのである

これらのものは本公演でもしばしばかけられる演目だけれども、より実験的な演目としては、蝶々夫人ハムレットテンペスト(「天変斯止嵐后晴」)など。また、市長が再三ふれている三谷幸喜の新作に代表されるようなそれも、しばしば作られる。聖書福音書物語文楽で、といった試みまである

まり文楽に携わる人たちは、新しい観客開拓への意欲はあり、チャレンジ精神も問題意識もある人たちなのであって、この点は文楽を知らない人たちによく認識しておいてもらいたいと切に願う。

したがって、ちゃんとした台本さえあれば、たとえば百合文楽でもけいおん!文楽でもなんでもできるはずだ。文楽人形は、女子高生でもイエス・キリストでも、なんにでもなれるのである

なぜ文楽が他の「伝統芸能」「大衆芸能」と同じでないのか&なぜ継承が難しいのか

しばしば、歌舞伎落語と並行して文楽を論じられているのを目にする。しかし、文楽は他の古典芸能と全く違う側面があるので、「伝統芸能」「大衆芸能」という大雑把なくくりで論じられるとやや面食らう。

まず、文楽音曲として非常に格の高いものだったという歴史的な事情である。これは歌舞伎竹本葵大夫さんが軽く書いている。

歌舞伎義太夫の世界

人形芝居で創りだした演目歌舞伎流出して、歌舞伎で大当たりを取る。それがために、人形芝居は経営に打撃を受ける。これは対策を講じなければいけない。そんなこんなで、人形芝居の組合で「歌舞伎に出演した太夫・三味線は除名処分にする。歌舞伎の太夫・三味線とは同席しない」などと取り決めます。「われわれは宮中お召しがあると参内して芸をお目にかける。そして掾号も受領することさえある。歌舞伎などの河原者とは身分が違う」と息巻いたかどうかは知りませんが、これくらいのことは充分おっしゃられたでしょう。

今でこそ、私など文楽の9綱大夫師にご指導いただいたり、ほかにも三味線の方が文楽の方のご指導をいただいたりしておりますが、昔でしたら考えにくい現象でしょう。

もちろん実力の裏付けがあってこそで、

 ただいまでも「文楽座出演」と銘打って歌舞伎演目文楽座の皆様が演奏で出演なさると、たいがい新聞劇評は「○大夫、△△以下、文楽座の演奏に量感がある…」というようなことが書かれます。ところが、同じ曲を私ども竹本演奏いたしますと、あまり賛辞を頂戴することがございません。

ということになる。

葵太夫さんも触れておられるが、そもそも人形浄瑠璃皇室関係の深いもので、その一つの表れが掾号だろう。名人上手は皇族から掾号を受領することがあり、豊竹山城少掾、人形遣い吉田難波掾を最後に掾号受領するものはいないが、しかしながら皇室との関係はあったわけで、昭和38年松竹が興行権を手放し文楽協会が成立したとき松竹がこれを「献納」と言っているのは故なきことではないのだ。

繰り返すが、このような人形浄瑠璃における格の高さは、実力の裏付けがなければ意味を持たないし、まして現代において補助金の投入を正当化するものには必ずしもならない。

しかし、他の芸能と一括りで論ずることができないという側面の若干は感じてもらえるのではないか

また、義太夫節の特性について若干ふれておきたい。

義太夫節構造のものは簡単で、決まったメロディーパターンを詞章に合わせて組み合わせて行くだけだ、という説明でいいと思う。したがって、このパターンの組み合わせは無限に広がる。

ところがそう簡単にいかないのは、文楽古典場合演目に合わせて様式が成立しており、義太夫節ではこの様式を「風(ふう)」という。かねて様々な論者により、風を語り分け伝承するのが最大の難物だとされてきた。というのも、非常に微妙・繊細なものだからだ。

以前書いたように、私は国立文楽劇場に通って図書閲覧室にもよくお邪魔をするような人間だったが、さすがに義太夫節を語るところまではやらなかった。だから断定はできないけれども、この様式の問題は最後は幼少時の音楽環境の問題になると思う。と考えたくなるくらいに、微妙な代物であって、これだけ洋楽が氾濫して耳が慣れてしまっている現代日本で、こういうもの継承することが可能かどうか、はなはだ疑問だと言わざるを得ない。

やや話がずれたかもしれないが、たしか落語歌舞伎などのように、時代に合わせて姿かたちを変えることで人形浄瑠璃においても生き延びることだけなら可能かもしれない。しかし、文楽場合、繊細な中身が変わってしまってはもはや文楽ではなく、ただの人形芝居、「文楽のようなもの」が残るだけだろうと強く危惧するものだ。

この点が、私の文楽の将来に対する悲観や「古格を維持している限りは、文楽は補助されるべきだ」と考える所以でもある。

観客動員を増やそうという努力必要、ただしその限界も率直に認めるべきだ

大阪市長やその周辺が模索しているように、観客動員を増やそうとする努力、そのための宣伝や統括的なプロデュースマネジメント必要だろうというのは、私もかねがねそう思っていた。まんざらではないと思う。

ただし、それには一定限界があるだろうとも思う。要因はいくつでもあげられる。

音楽環境がもうまったく変わってしまっている。古典に対する教育ほとんど日本ではなされないのだから理解できなくて当たり前。そもそも、松竹ですら経営が難しくて50年前に放り出したものを今の時代に観客が増えるわけがない。ちゃんと語れる人がもういなくなりそうだ等々。

一定限界を認めなければ、たとえば市長がいろいろ言っているように古典であっても演出をもっと現代的にしなければならなくなるだろうし、本も変えなければならない。本来、国立劇場国立文楽劇場での公演は一作品全部を舞台にかける「通し」を主として行われるべきだが、観客動員を上げたいのであれば歌舞伎のように「見取り」だけでプログラムを構成し、有名な売れそうな場面だけ舞台にかけておけばよい。しかし、それで本当にいいのか。

まり観客動員をどうしても上げたいのであれば、中身にも伝承にも確実に影響が出てくるだろうと思われるのだ。これで本当に「古格」が維持できるんだろうか。

「なぜ大阪府市が文楽の保存に公金を出さねばならないのか」という疑問に対する私の考える答え

私は、文楽だけでなく、歌舞伎も好きだし(そもそも文楽に触れるきっかけは歌舞伎で知っている演目文楽ならどうなのかという興味だった)、西洋古典音楽も大好きな人間だ。そうやって比較をすることで両方を消化するのが、誇張して言えばあるいは日本人だけの楽しみだとすら思っている。

そこで西洋音楽比較した場合文楽匹敵するものワーグナーの楽劇ぐらいしかないのではないかな、と感じている。長大さや感動の深さの点で比肩する物は相当に限られてくると思う。

それだけの値打ちがあるんだということ、それだけの値打ちがあるものに対して、日本のものなのに、その日本人の大多数が興味関心全くゼロだということは、まず言っておきたい。

その上で、しばしば「補助金なしでやっていけない芸能芸術は滅び去るべきだ」という意見が見られる。非常にもっともな意見で、公によって支えられている文化事業は常にこういう問いを問われるべきだと私も思う。

ただ、一方で、ヨーロッパオペラしろオーケストラしろ、「補助金なしでやっていけない」わけだが、「だから滅び去るべきだ」とは言われない。ここは必ずしも論理としてリンクするものではない、ということも、またもっとなのだ

文楽匹敵するのはワーグナーくらいしかないのではないかと書いたけれども、ワーグナーには過去歴史から政治的な問題が色々あり、また採算が取れないからといってドイツ人ワーグナーを「過去のもの」として捨て去るだろうか。欧州においてすら西洋古典音楽のファンはそれほど多くないはずだが、さらにそのなかのごく一部のワグネリアンしかたいした興味関心をもたないかワーグナーの上演は無駄だと批判されるだろうか。そういうことは今のところまずあり得ないと思う。なぜなら、ワーグナードイツの宝だからだ。文楽よりはるかにカネがかかるにもかかわらず。

大阪の先人たちは、文楽という芸能に対して文字通り心血を注いできた。一時期を除いて基本的には客が入らない芸能だったので、名人上手ですら「明日のご飯がない」という貧乏話は普通にある。奥さんが小料理屋を営んでいてそれで食わしてもらったりしている。それでもなお、大阪の偉大な先人たちはこの芸能に打ちこみ、奇跡的に現代に伝えてきた。

彼らはお金はなかったかもしれない。貧乏だったかもしれない。その代わりに得られたのは、感動を与える喜びであったり、誇りだった。掾号の問題はまさしくそれで、名誉けが彼らの糧だったと言っても言い過ぎではない。ワーグナーにも匹敵する芸能であるからこそ、それだけ打ち込む価値があったのだ。

ただ、現代社会では、残念ながらこの芸術価値に見合うだけの犠牲を技芸員たちに求めるのは、無理になって来ている。(それでも彼らは贅沢な生活をしているわけでは決してない)

現代大阪人はそういう偉大な先人の子孫だ、そういう偉大な芸術を生んだ共同体の中にすむ一員なんだという矜持、その矜持が文楽に金を払わせるのであって、他に理由は見あたらない。

そして、、、私はこれが最も大事な点だと思うけれども、、、大阪人に持ってもらいたいこの矜持に対して、文楽に携わる人たちはお返しをしなければならない。

それは、新しい観客を獲得する挑戦を一方で続けながらも、文楽の本格を維持すること、継承すること、古格を守ることではないか。それが、文楽座に課せられたミッションであって、それが出来なくなった時、文楽文楽でなくなり、公金を投入する理由もなくなるだろう。

もちろん、大阪市長やその周辺の人々が考えるように、観客動員を上げて観光資源として活用されるように生き延びる方向もある。しかし、それはもはや「文楽」ではない。

もし「文楽のようなもの」という形でしか生き延びられないのであれば、偉大な先人の名誉のために、大阪人の矜持のために、近い将来、しかるべきタイミング文楽の死を宣告してもらいたい、最低でも名前だけは変えてもらいたい、無形文化財世界遺産の認定も返上してもらいたい。私がこのように希望する気持ちやその理由も、これまでつらつらと書いてきたことから感じ取ってもらえるのではないか

そして同様のことは、なぜ国が補助金文楽に対して投入するかという理由づけにもなるように思う。大衆に受け入れられない芸能は補助金を打ち切ればいい、この財政難の折から文化事業に投ずる財源はないとよく言われるが、ことはそう単純ではない。

予算全体から見れば、補助金として文楽に投入される額は巨額とは全く言えない。しか大阪場合は、対象を悪玉・敵に仕立て上げて財政削減しても、すぐに無駄プロジェクトに走るのでせっかくの財政削減が全く無意味なことになっている。大阪市長文楽に対して様々な批判を繰り広げているが、予算と比較した場合にあまりにも不釣り合いな煽りであると言わざるを得ない。

日本の偉大な芸術しかもまだかろうじて本格が維持されている繊細な芸術に対して矜持を持って維持するに、大阪はもとより、日本市民社会全体「も」維持しなくて他に誰が維持するというのだろうか。

(追記)

これまで書いてきたように、私自身は文楽の将来にはかなり悲観的であるし、芸の質についても相当程度批判的だ。したがってTwitter を見ていて古典芸能ファンによる「日本の伝統芸能なんだから維持されるのが当たり前」や「とにかく文楽は素晴らしい」に類する議論を見ると鼻白む思いをする。自分の楽しみのために税金の投入を是認しろというのであれば、それはまさに橋下市長の批判通りなのではないかと思う。

したがって、古典芸能ファンの言動にもいささかついていけないものを感じる時があると、これは明記しておきたい。

また、もし何かご意見などあれば、Twitterの私のアカウントに何か書いていただきたいというのは、前回の増田に書いたとおりだ。https://twitter.com/SignorTaki

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