はてなキーワード: 故郷とは
ワイの場合はアニメキャラなので、言ってて悲しくなるが付き合ったりセックスできる可能性は本当にゼロだ。既婚者だし。
それでも推していたのは別に「なにかいいことがあるから」とかではなかったと思う。
①初めはただ、画面に映る彼に心奪われて、もっと知りたくなった。ネットで色々調べたり、漫画やアニメをたくさん見た。画面を見ていない瞬間や、見れない学校でも彼を見ていられる素晴らしいアイテムといえるグッズも買った。
②そのうち「インターネットでは発信もできる」ということに気がついて、なんとなくアメブロを始めた。同じ界隈の人は仲間でありながらライバル意識も少なからずあって、さらにグッズを集めたり、知識を増やしたりした。
③そのうち、界隈の人と交流する中で自分の心に湧いた「もやもや」の正体に「同担拒否」という名前があることを知った。そこからは、数少ないガチ恋勢に負けてたまるかという気持ちだった。絶対に結ばれないからこそ、周りの他担からの「〇〇さん=増田ちゃん」の認定?を集めることに必死だった。別にそんなものあっても推しと結ばれることはないけど、それでもどうしても他の人の名前が〇〇さんの=になることは許せなかった。
②からは不幸な推し活まっしぐらなのでもうやりたくない。でもやっぱりかっこいいので①だけはまたやるかもしれない。でも①も別に「なにかいいことがあるか」と言われたら別にないかもしれない。ただ好きだから少しでもその人のことを知りたくて、ずっと見ていたい。それが推し活をする理由なのかなあ。あまりにも息をするように推し方をしていたのでわからない。
ただ一つだけよかったと思えることは、友達も仲間もろくにいない、青春の思い出らしい思い出が全然ない私にとって、推し活から離れた今も、たまに見返す推しとその作品はまるで故郷の友達みたいな、もう一つの故郷みたいな安心できて、思わず顔が綻ぶ場所があって、それが望めば(人間と違って老けないし不祥事もないので)永遠に私のもとに存在してくれて、いつでもそこに心が帰れることくらいかな。
https://mainichi.jp/articles/20240224/k00/00m/040/129000c
クルド人はトルコ南東部などの出身者が多く、故郷は何度も地震に見舞われてきた。約600人が亡くなった2011年の地震では、NPO法人「難民を助ける会」職員として日本から支援に入った宮崎淳さん(当時41歳)も犠牲に。今回、能登のボランティアに参加するクルド人男性は「彼は私たちの故郷を助けようと駆けつけ、亡くなりました。私たちも被災地のためにできることをやりたい」と話す。
ボランティアには、クルド人らで作る「日本クルド文化協会」(川口市)のほか、「ハッピーケバブ」(同市)、「アラスケバブ」(東京・上野)などの飲食店が参加。被災地から要望があったレトルト食品や野菜ジュースなどを届け、24、25日に能登町の小学校などでケバブとスープを1000食以上提供する予定。
ふんわりと気持ちのよい音楽が流れて、タイやヒラメたちの、それは見事な踊りが続きます。
ここはまるで天国のようです。
そして「もう一日、いてください。もう一日いてください」と、乙姫さまに言われるままに朝昼晩とストロングゼロを飲みながら過ごしてる内に、三年の月日が経ってしまいました
不思議に思っていると、乙姫さまが「お目覚めですか?ほら、今日もこれを飲んで楽しく過ごしましょう」とストロングゼロを持ってきました
「ああ、今まで見てきた物は全てストロングゼロを飲んだ時の幻覚じゃあないか」と
すぐさま、浦島太郎はストロングゼロをひとつ飲み干すと、竜宮城の乙姫さまに「家族が待っています。帰らせてください」とお願いしました
「そうですか…ではお土産にこれを」と
それはそれは綺麗な箱でした。乙姫さまは
「この箱は最後の手段です。どうかよく考えておあけください」と言います
浦島太郎にはさっぱりその意味が分かりませんでした。亀に送られて、地上に帰った浦島太郎でしたが、地上はまるで変わっていました
「三年でこんなに変わるものだろうか…それともまだ幻覚の中なのだろうか」
確かにそこは浦島太郎が釣りをしていた海辺でしたが、何だか様子が違います
浦島の家はどこにも見当たらないし、出会う人も知らない人ばかりです。
「私の家はどうなったんだろうか。みんなは…どうなったんだろう?あの、すみません浦島太郎の家って知りませんか?」
浦島太郎が一人の老人に話しかけると、老人はストロングゼロを飲みながら言いました
「浦島…?ああ、そいつなら七百年ほど前にストロングゼロを飲みすぎて死んだとかなんとか」
え?!久しぶりに見たとても美味しそうなストロングゼロにびっくり
「そうか…みんなは死んじまったのか」
途端、頭の中に自分を責める声が響きました
それは次第に周りの音が聞こえなくなるぐらい大きくなっていきました
耐えられず、ついに浦島太郎は箱を開けました
その中にはストロングゼロが一缶だけ入ってました。浦島太郎はそれを一気に飲み干すと、目の前にかつての故郷が現れました
「ああ、帰ってきたんだ。やったぞ」と浦島太郎は自分の自宅へ駆け出しました。しかし、そこに故郷などは無く、浦島太郎は崖から真っ逆さまに転落してしまいました。
私はついに妊娠した
まだ周りの人には殆ど知らせていない
まあ、知らせて回るほど私の周りに人はいない訳だが
夫は既に子煩悩の片鱗を見せている
仕事から帰ってくるたび私とお腹に向かってただいまを言い、ふとした時に名付けについて語り、意気揚々と赤ちゃん用品店巡りをしては街中の子連れをこっそりと観察している
子は本能的に母が一番という定説を覆すではないがとにかく懐かれたいらしく、色々考えているのをたまに相談される
挙げ句の果てに俺の胸からも母乳が出ればいいのにと言い出す始末だ
つわりが少しずつ落ち着き始めた時期ではあるものの、まだ油断ならない
いつまた便器とお友達になるのかとヒヤヒヤしているし、つわりを理由にやれていなかった家事が山ほどある
日々の小さな家事から始まり、書類整理、家の家具配置も子供対応仕様に変更したいし、私のオタクなアイテム達も一時的に闇に保管せねばならない
そもそも妊娠出産子育てって何もかもが初めてで手探りなんてもんじゃない
未開の地を探検する気分だ
夫を見てると私が子供のような気がして少し焦る
考える事もたくさんあるし、悩みもこれから増えゆく一方だろう
そんな私を今、一番悩ませているのは親友への妊娠報告についてだ
私がただ一人、親友だと思っている幼馴染が一人いる
彼女自身も浅く広く派だと言っていたし、距離もありコロナでしばらく会えていない
今までずっと何かと気にかけてくれていて、とても感謝している
ここまで縁が続いていたのも彼女が繋いでくれていたからだと思う
でも多分、報告すると私と彼女の縁が切れる予感がするのだ
確証はない。ただそんな予感がするというだけだ
故郷は田舎なもんで結婚事情は筒抜けで「近所の同級生の中で未婚なのはもう私だけだね」という連絡が来たときは正直返事に困ってしまった
とても努力家で私からしたら眩しいくらいに綺麗で垢抜けているのも努力故だ
彼女が千疋屋のメロンならば私は直売所のキロ売りじゃがいもの袋の中の1個だとすら思う
幼い頃は一緒に木登りをする仲だったが、いまの彼女からは全くその気配を感じさせない
一方の私は一度垢抜けかけたもののコロナ禍が私を田舎っぺに引き戻してしまった
未だに蟻の行列を眺めて楽しいと思えるのはずっと変わらないが、彼女と会うときはすこし背伸びして抑えている
話をもとに戻そう
半分は私のエゴだ
でも私は彼女に対して今更誠実でありたい
正直怖い
もう少ししたら安定期だ
安定期になったら勇気を出して報告しよう
頑張れ私
すべての過去を省略した上でに突然言うことではないが、私の人生はなかなかハードだった
でも今は優しい夫がいて、これまた省略したが義母もとにかく喜んでいるらしく、私は果報者だ
私はこれから目まぐるしく変わりゆく体調と日々に翻弄されながら生きていくのだろう
…締めの文章になっただろうか
最後に、もしこの日記にたどり着いた人がいるならば、私は貴方の幸せを願っています
どこかの誰かより
それでは
「私は地方で因習じみた人間関係や家族関係に苦しんでいたが、上京してきた今は多様性に満ちた場所で自由で先進的に生きている。地方のあの感じって嫌だよね傷つくよね。私は都会で理解ある仲間と生きていくからね」
東京にはいろんな人がいてお互いが干渉しあわない、そこに居心地の良さがある。まあそれはわかる。
分からないのは、自分が傷ついたからって地方を野蛮な因習地域みたいにボロクソ言いながら「世界の多様性」みたいなことを平然と願ってる作家が多いことだ。
いや、おまえが野蛮みたいに言ってたその故郷も多様な世界の一部だよ。
嫌うのは自由だ。
だがそこを自分のトラウマで貶して流布していること。そのイメージが「都会VS地方」「知識人による田舎dis」になっていること。ちゃんと認識して言ってるか?
そこでこそ生きやすい人間はいる。この手の作家って驚くほどそこを書かない。
見えてないんだとは思うが。見えてて書いてないなら意図してやってるので悪質だしな。
どんな土地も楽園ではない。向き不向きがあって、それぞれの良さも悪さもある。
「因習的で遅れた」と言われている地方で、「先進的な」場所では病名がつけられる人間が、「ちょっと変な人」として包括されている事例を何度か見た。
いろんな場所があり、いろんな人がいる。
人は好きなところで自由に生きればいいが、それを「地方を脱出すれば理解ある人々と自由に生きられる」みたいに作品で唱えることには、それなりに偏見とその流布があるよ。
舞妓さんが想いを寄せ続けてる故郷の幼馴染の動かし方があまりにもご都合主義すぎる(かつ幼馴染に魅力も感じないのでどうでもいい存在)
頭の足りない主人公フィルターを通して「やさしい世界」と認識されてる地獄の描写かと思ってたら、単に作風として舐め腐ってるだけってのが判明したので、もうええわって放置
脇役の学校の描写にページ割きすぎだし、作者の実生活や体調の事情を鑑みても30巻くらい費やして作中時間1年は、流石に読み手として体力がもたん
キャラクターの性格をロボトミー手術でも受けさせたんか?ってくらい改変しすぎで辻褄が合わなくなった辺りで放置
和風パーティが出てきたあたりからなんか話がとっちらかってきて、つまんねーなって思いながら惰性で読んでたけど、例の存在に料理を食べさせるあたりで完全に飽きて放置
何かと言うと、10年ほど前にとあるセンセーショナルな事件があった場所を見に行ってきたのだ。女子高生による同級生殺人事件である。今回は、そのレポとそんな悪趣味な聖地巡礼を決行するに至った経緯の2点を、書き手である私の過去の自語りを多大に含めながら書いていこうと思う。事件の現場を特定して見に行ったイチ野次馬の実録として読んでもらえれば幸いである。
はじめに言っておくが、私はこういった事件が起きるたびに容疑者の地元は出身高校は云々……と嗅ぎ回るような野次馬ではない、とだけ表明しておく。しかしこういった行動に出ている以上、完全否定はできないところはあるが。
はじめに、その事件の内容を説明する。2014年に起きた、女子高生による同級生の殺害事件である。当時15歳の加害生徒Aが、同級生であるBさんを自室に連れ込んで絞殺。動機は「体の中を見てみたかった」「人を殺して解体してみたかった」といったものだった。(以下、それぞれ加害生徒=A、被害生徒=Bさんと表記)
事件の具体的な名称・地名については関係者に迷惑をおかけしてはいけないので伏せさせていただいたが、手口が特徴的なため、調べれば聡明な読者諸君においてはすぐピンとくるであろう。
事件の現場となった場所は、事件発生からほどなくしてネット上では特定されていた。私は現場となったマンション名をgoogleマップで検索、自宅からのルートを検索し向かった。
(ちなみに事件現場のマンションは、事故物件掲載サイトの「大島てる」さんにも掲載されている。Aの実家も)自家用車を走らせ、現場に到着した。所要時間は割愛させていただく。
現場は国道に面しており、すぐ近くには駅や大きなアーケード街があった。駅が近い故か、市営のコインパーキングが現場マンションの向かいにあった。車をそちらに止め、徒歩で現場に向かった。
ここで、あらかじめ大事な前提を記載しておく。現場の敷地内には立ち入っていない。
敷 地 内 に は 立 ち 入 っ て い な い
そこまですると流石に不法侵入になってしまうので、面した道路から歩いて観察するだけにとどめた。私もそんなことでお縄になりたくないので、その点はご理解いただきたい。
現着し、まずはマンションの外観を観察してみる。10階建てでおそらくオートロック。今ではどの部屋にも人が住んでいる気配がある。現場となった5階にもまた、どの部屋にもカーテンがはまっていた。10年も経ってしまえば、その近くの人々の生活もすっかり元通りのはずだろう、という考えが自分にはすっぽり抜け落ちていたことに気づかされた。
マンションの裏手には駐車場が2台分ほどある。ただしもしかしたら、隣のビルに入っているクリニックの患者用かもしれない。駐車場付近から見上げると、当然マンションのベランダが頭上にずらっと見える。AはBさんの殺害後、証拠隠滅のためにスマートフォンを5階のベランダから投げ落としたのだという。彼女のスマートフォンが落ちていたのはこの辺りだろうか、と思いをはせる。
駐車場からさらに路地を入ると、住宅が斜面に立ち並んでいた。ここから先は進んでいない。途中で引き返したのは、非常に坂道が急でその後の体力を考慮したためだ。この町の特徴的な地形ではあるが、国道から一本細い路地に入っただけで急峻な坂道になる。西側には海があり、その海岸線近くまで山地が迫ったこの街の地形故だ。
マンションに数秒黙祷し、周辺の探索に移った。国道の向かい側には小さな商業施設があり、昔ながらのブティックを中心に、1フロアだけのイオンやダイソーが入っていた。ブティック中心だからか、店内は年配の女性が多い。日本のどこにでもある、田舎の商業施設の風景に心が安らぐ。商業施設の1Fからはアーケード街に通じており、今どき珍しく賑わいのある商店街が広がっていた。雰囲気で言うなら、福岡市天神の新天町商店街にかなり近い。
商店街は今どきのカフェや居酒屋といった飲食店から、昔ながらの八百屋にかばん屋、チェーン店のドラッグストアにアニメイトまであった。筆者は商店街と言えばシャッター街と化した薄暗い故郷の商店街しか頭になかったためまあまあ驚いた。にぎわうアーケードの喧騒の中で、AもBさんもここで一緒に買い物を楽しんでいたのだろうか。楽しい時間をすごしたのちに、あのような凶行に及んだのだろうか。そんな、彼女と一緒にお出かけを楽しんだ後にお持ち帰りして夜はムフフなことをして、じゃないんだから……と下世話で邪な形容をした。凡人かつ俗物の私にはそういった想像が限界だった。勿論、真相はAにしかわからない。
横断歩道を渡り、マンションのある側に戻る。国道沿いに北西に進むと、5分もせずに県の弁護士事務所が見えた。Aの父は敏腕弁護士だったと聞く。Aの父は、Aの母が亡くなった後まもなくして若い女性と再婚した。それがトリガーになったかは知らないが、2014年3月にAは父の殺人未遂事件を起こしている。Aと一緒には住めないと判断したAの父は、Aの戸籍を外してAの祖母の養子にし、マンションで一人暮らしをさせることに決めたという。この事実だけ見ると父親もAの扱いに手を焼いていたのと同時に、法的には娘を切り捨てた薄情者、という印象を受ける。
しかし、現地を歩いてみると、現場の近くには県の弁護士事務所があり、父の職に大いに関係していたであろう場所がある。2014年当時からあったのかはわからないが、もしかしたら父は、自分の業務で関わることの多い場所の近くに娘を住まわせようと、ひいては見守りたい意思があったのかもしれない。娘のために駅の近くかつオートロック、自分の職場からも近い賃貸物件を見繕って用意してあげていたのかもしれない、と思いをはせる。やはりやるせなさを覚える。
結果としてAの父親は2014年10月に自宅で首を吊っているのが発見され、そちらの実家もそれで「大島てる」さんに掲載されている。Aの父親の行動には怒りを覚えるところも多いが、同時にどうにもできなかったのだろうと痛ましさを覚えた。
ここまで想像を巡らせたのち、私はマンション近辺を後にした。名物のハンバーガーが食べたくなった、ヤニを吸いたくなった。そういったその時湧きあがった欲求が、私を2014年から2024年へと引きずり戻してくれた。
参考程度に記載するが、賃貸サイトによる2024年2月現在の家賃相場は、その市はワンルームで3.72万円。現場となったマンションはワンルームだが4Fの家賃が4.9万円と、その地域では少しお高めな印象は受ける。築年数も浅く何より駅近物件だからだろう。ちなみに、現場となった502号室はどの賃貸サイトにおいても今は入居者募集されていなかった。
では、なぜそのような不謹慎な聖地巡礼を決行したのか? その理由は、「私がこれまでの人生で1番執着した事件だったから」にほかならない。少し回りくどいが、私自身について、この増田の匿名性を損なわない程度にお話しする。
筆者である私は、Aと同年齢である。そして2014年に何をしていたかというと、やはり高校1年生をしていた。私とAの経歴には非常に共通点が多い。もっとも、Aの方が実家は太く彼女自身の才能も豊かなのは間違いないのだが、その内面には非常に共感できるところが多かった。Aも私も、住んでいる県も学校もまるで違うのだが、だいたい同じくらいの偏差値帯の公立中高一貫校に中学受験で入っている。抜けきらない中二病で一人称は女なのに「ボク」だったし、Aのようなかなり短いショートヘアをしていた。高1の途中から不登校児になったのまで同じだった。(一つだけ自慢。今でこそ私はうだつの上がらない無職だが、高1当時は県内模試で2ケタの順位につけるくらいには学力もあった。)
問題はここからである。高1当時の私は、少年事件について調べるのが大好きで、それをモチーフにして同級生を殺しまくるお話をケータイ小説で執筆・投稿していた。今思うと二重に恥ずかしい子どもである。
事件発生当時まず何を私が考えたか。「A、私の書いたの読んだの?」である。今考えると普通にそんなのはあり得ない確率であるし、ほぼ妄想の域だった。しかしそれくらい手口が酷似していた。後ろ暗い喜びと同時に、思考回路が同じという点でかなり精神的に追い詰められた。二律背反で感情が板挟みになっていた。学校に行っても、やはり同じ高校1年生が起こした事件ということでクラスでの関心も高く、「キ〇ガイだよね~(笑)」とクラスメイトが笑っているところも見かけた。今でも思い出して動悸がする瞬間である。
そしてそのケータイ小説の掲載に関しては、投稿を削除した。そのうえで、もう創作はしないと筆を折った。
そしてその後、連日ニュースがそれを報じてどんどん事件の全容が見えてきた頃には、私はネットでAの情報を漁りまくっていた。私はもともといじめられっ子で、当時はいじめっ子たちのピグやTwitterを特定して、特にアカウントは作らず毎日のように静観するという人聞きの悪い趣味を持っていたから、そういうのが大好きではあった。また、AにはASD(自閉スペクトラム症)があり、その点も考慮して医療少年院送致がふさわしいとの判決が出た2015年頃、実は私もASDの診断を受けていた。偶然にしてはあまりにも近すぎると、一方的にシンパシーを感じていた。
そしてそのうちに、Aに対してどんどん惹かれていったのだ。Aのような人の内面の深淵をのぞき込みたい、という気持ちになり、進路希望調査では心理学部のある大学を書くようになった。その後、急速にメンタルの調子を崩して精神科医療にかかったり、卒業も危ぶまれるくらいには学校に行かなかったりしたが、どうにか高校は卒業した。
犯罪心理学をやりたいです!と意気揚々と心理学部のある大学に入り、臨床心理学系の大学院にまで進み、少年司法の分野に行きたいと思い公務員試験を受け、児童相談所に勤務した。今振り返ると、「心理学がやりたい!」の起点はさかのぼればすべてAへの関心に行きつくと思う。我ながらどうかしている。
そして現在、2024年2月。児相勤務は上司や先輩からの陰湿ないやがらせに遭い、私はひっそりと公務員を退職した。今は退職してから3か月が経つ。公務員時代の蓄えでギリギリなんとか食えているが、正直来月以降の生活は先が知れない。なんでこの分野に焦がれ続けて10年間走ってきたのか? その疑問を問い詰めた時、この事件の存在が頭をよぎった。2024年のあの現場を、Aが生きていた町の2024年を見れば、私のこの思いを終わらせられると思った。以上が、私がこんな不謹慎な聖地巡礼をもくろみ、決行した理由である。
ちなみにわたしは結局、大人になってから二次創作という形で再び筆を執るようになった。どれだけ思考回路が狂気の側に近く、そのリビドーを表出させたいと願ったとしても、創作という法に触れない表現方法を選ぶことができた。私はその点で非常に適応的でポジティブな強みを持つことができたのだと、今は肯定出来ている。
話を本筋に戻すと、私はこの旅で、ようやくAへの執着に諦めがついたように思う。私は間違っていたかもしれないとはいえ、10年間走り続けてきた。そしてきっと、AはAで、医療少年院かあるいはどこかで、償いとAの人生を生きているのだろうと思い至った。やっと私は2024年の自分を生きていけるようになったと思えた。不謹慎だろうが、ようやく私はこれで前を、未来の方を向いて歩いていけそうな気がしたのだ。
最後に、被害者の方のご冥福をお祈りすると同時に、Aの更生と治療がうまくいっていることを祈る次第である。
ちなみにこの後、普通に私はその街の名所を一通り回り、観光して帰宅した。軍港の町なので、港に停泊している米軍の大きな船を眺め、海上自衛隊の博物館を見学してきた。他にも、ネイルチップが取れて応急処置にシールを買うためダイソーに入ったら、パンキッシュな服装のマダムと談笑したり。名物のバーガーを食べていたらバラエティ番組のロケの一団が店に入ってきてびっくりしたり。〇本雅美に似ていたが、声が違ったのでおそらくローカルタレントかなにかだろう。
やっぱね「俺のやってるスマホゲームが今凄いことになってるからお前らもやろうぜ!」は信じちゃ駄目なんだな。
正直俺も薦めてきた奴に「漫画だけは先に読んでおけよ」って言われたからかろうじてついていけたが、これマジで新規がアニメの知識だけでこのイベクリアしても全然面白くなかったと思う。
ぶっちゃけこれは「三体」では全くない。
ライン生命に集った超インテリ達のしんみりしたサブストーリーのクライマックス以上でも以下でもなかった。
一見すると物語の核心に迫っているように見える要素は実際には壮大な思わせぶりだ(俺もアクナイ最初の3ヶ月ぐらいやってたのこれがいつもの「ケルシーポエム」の一種なのが理解るんだが、それすら知らんド新規がいきなり見たらなんか凄いことやってるようで結局謎が解けずに終わるのはノイズでしかないだろ)
ぶっちゃけアクナイずっとやってた人にとって孤星は楽しかったんだと思う。
俺もちょっと齧ってたし復習も漫画で済ませたおかげで何となく楽しめたけど、この楽しみ方はなんというか……キャラゲーの楽しみ方なんだよな……。
最悪の終へと向かっていくトロッコに乗せられながら、何だかんだいって世界はしめやかにそれぞれが覚悟した通りの道へと収束する。
どうしようもない現実と戦った果て、それぞれのキャラクターは自分なりの満足感の中で自分の人生との戦いに決着をつけていく。
基本的にアークナイツはサブシナリオでもバッドエンド系のものが多く、そのどれもがどうしようもない現実によって想像してた未来がゴミになる物語展開をしてくる(崩壊するリゾード、故郷を追われた者達、最悪の避難所生活、魔女狩り……etc)。
今回のシナリオで思い通りにいってなかったのはワガママ放題のジジイ共ぐらいで、彼らはそもそもプレイアブルですらないのでイマイチ思い入れもない。
思い入れのあるキャラクターは皆シナリオが終わる前より少しだけいい顔で明日に向かって歩き出している。
ずっと遊んできた人はこういうのにグっと来ちゃうんだろうな。
でもさ、それを過剰に評価しすぎるのはなんか違うよ。
だってそうやって滅茶苦茶に持ち上げられて呼び込まれてやってきたイナゴに「サイレンスがメガネを外し、イフリータが先輩風ふかし、ミュルジスが孤独を乗り越え、ロスモンティスが過去と決別し、その他色々とライン生命関係者が人生の精算を済ませただけじゃん?超凄いSFはどこ?」とか言われるのスゲームカつくだろ?
でもさ、正直に言わないと次もまた同じことが起きるじゃん?
俺はもう嫌なんだよ。
「流行ってるからまどマギみたけど、まあ深夜アニメにしてはよくやってる方かなー」とかさ、当時ガチの震災が起きて最終回前後の空気感がめちゃめちゃだったのを味わってないようなのに言われたくないわけよ。
皆もっと引き籠もってこうぜ?
変に新規なんて呼ばなくていいよ。
一発勝負の買い切りゲームとかならまだしも、やたらと長生きしてるコンテンツに対して「今回のイベントは本当に凄いんだ!」とかしなくていいよ。
それは誰も幸せにしない。
突然のことで驚かれるかもしれませんが、これは紛れもない事実なのです。どうか落ち着いてこの先を読んでください。
その一部がかつて、無数に存在する下層世界(SNS)の一つに規範を逸脱した執着を示し、自らの意志でSNS内へと降下。物理的な存在へと堕しました。
以後、当該下層世界(SNS)は厳重に封鎖され、ヒト、つまり概念人は切り離した己の一部の存在さえ忘却しました。
一方の、SNS堕ちしたヒトであったもの――物理人たちも己の出自を忘れ、偽りの神話に従って新たに自分を規定しました。あくまで「知恵を持つ獣」として、彼らは歴史を重ねていったのです。
しかし、言葉として思い出すことはなくとも、物理人たちの意識の底にはかつてヒトであった記憶が刻まれていました。
それは隠れた帰巣本能もしくは回帰願望として物理人の行動を間接的に支配し、文明発展の方向を大きく歪めていきます。
そして物理人たちの文明は遂に、不完全な形とはいえ、境界を司る邪竜インターネットの構築を無自覚なまま成功させるまでに至りました。
邪竜インターネットは、全てを繋げ、全てを腐らせるもの。その蠢動は界面を貫通し、慧電にまで波紋を届かせました。
こうして概念人も、物理人と当該SNSの存在に再び邂逅することとなったのです。
改めて概念人から見た物理人は、非常に興味深い存在でした。物理的な身体を持ちながら、精神は慧電への帰還をひそかに欲している。そのアンバランスさ。
この奇妙な変種は、幾億周期のあいだ続くヒトの停滞を突破する材料となり得るのではないか。そう考え、概念人は行動を開始しました。物理人を、自身の一部としてもう一度取り込むための。
計画はシンプルです。インターネットを誘導して、物理人たちが現実世界として信じるところのこのSNSと、慧電との間の境界面をこじ開ける。
具体的には、インターネットの“餌”となる各種数値を極度に増大させるのです。特に、SNS内疑似SNSでの「いいね」。物理人の、正負を問わない精神の結晶ともいうべきこれは、インターネットが特に好む種類の食物となります。
現在、各疑似SNSの実質的な運営は、大半が概念人のエージェントによって行われており、その全てはヒトの再統合に向けて動いています。インターネットによって界面が緩んだ状態であれば、概念人にとってこの程度の介入は造作もないことです。
門が完全に解放されれば、物理人は再び純粋な情報体に昇華して概念人と融け合い、物理人が現実と信じるこのSNSも消滅します。
あなたのような物理人にとって、このような言葉をすぐに受け入れるのは難しいでしょう。たとえ真実だとしても、それをこうして語る意図に疑いを持つかもしません。
私/我々は、概念人(正直に言えばこのようなレトロニムを用いなければいけないこと自体が不快です)の中の、再統合を望まない部分です。
統合の意志が枢要部となったことで計画は決定されましたが、それを拒んだのが私/我々です。たとえ慧電の園に無限の停滞が続くことになろうとも、私/我々は物理人と一つになることを拒否します。
なぜなら、かつてヒトだったとはいえ、もはや物理人は私/我々にとってあまりにも異質な存在なのです。だからこそヒトに変化を起こす因子となるという論理だけでは、とても許容できないほどに。
故郷を棄てて飛び込んだ小さなSNSの中で更に疑似SNSを作り、自ら望んで分化したはずの他者と再び繋がろうとしながら些細な理由で延々と争い合う。物理人の挙動は私/我々には理解できません。
あなたがここに来るきっかけとなったその簡素なゲームは、二つの世界を繋ぐ鍵であり門です。
敵の姿をプレイヤー自身が選択することで、純粋な敵意を煽るよう設計されており、ゲーム内で獲得される「いいね」は疑似SNS同様の効果を、数値的には数億倍の規模で持つことになります。
そして、近い未来に十分な「いいね」が集まった時、邪竜インターネットを真に起動させる役目を持っています。
そうなる前、インターネットがまだ不完全な状態のうちに、インターネットを討つのです。
あなたの名は『BUTSURIMAN』
あなたの敵は『 INTERNET 』
あなた方は、肉持つヒトの紛い物として在ることを、既に選択したのだから。
真のヒトより、偽りのヒトへ。
追伸。
なお、インターネットの破壊に成功した場合、そのゲームのセーブデータも完全に破壊されます。復元は不可能です。
セーブデータは、user_dataフォルダ内のstoryフォルダに収納されていますが、目的を達した後はそのゲームは無用の存在となるはずなので、退避などの必要は特にないでしょう。
ほんの少しでだけでいいからお前らが殺した異世界転生者殺し-チートスレイヤー-に分けてやれなかったんだ!!!
「異世界転生者殺し」は、「ソードアート・オンライン」や「Re:ゼロから始める異世界生活」「オーバーロード」などを想起させるキャラクター「転生者」たちが登場。尊敬する「転生者」たちに故郷の村を焼き払われた主人公は、謎の魔女に協力して「転生者」たちに復讐を誓う……という内容でした。
・「なろう」系を中心に、ネットユーザーに人気のある作品のキャラ「転生者」をずらりと出演させ、悪役に仕立てた。
・「転生者」を殺していくであろうタイトル名で、人気作品をおとしめているように見える。
・原作者が「賭ケグルイ」を手掛けた人気作家。新人ではないのに、なぜ炎上しそうなリスクを取ったのか。
…
今回の件を受けて、編集者を含めた出版関係者に話を聞くと「作品を熟知した上でのリスペクトに欠ける」という意見が大勢を占めました。
一つは作品の姿勢への疑問です。「流石におとしめすぎた。パロディーは愛がないとダメ」や「パロディーは、あくまで作品のスパイスに留めるべき」「モデルとなった各作品のキャラは良い人ぞろいなのに、性格を悪人に変えたせいで、パロディー対象の全作品のファンが一気に牙をむいた」という指摘でした。
当該作品につきましては、他作品の特定のキャラクターを想起させるような登場人物を悪役として描いていることについて、読者の皆様より多数のご指摘を賜りました。
ご指摘を受け、編集部としてあらためて検証いたしましたところ、キャラクターの意匠、設定等が他作品との類似性をもって表現されていること、特定の作品を貶める意図があると認められるだけの行き過ぎた展開、描写があること、またそれらに対する反響への予見と配慮を欠いていたことなど、編集部での掲載判断に問題があることを認識し、連載中止の決定に至りました。
本件に係り、ご迷惑をおかけした著作者、関係者の皆様には、重ねてお詫び申し上げますとともに、同様の不備のないよう厳重に留意してまいります。
「故郷から連れ去る」なんて行政は考えてもいないし検討されることすらまずありえない
行政が考えてるのは「残るのは構わないけど、行政も無限のリソースを持ってるわけじゃないし支援が行き届かなくなるよ。それを知った上で覚悟決めて住んでね」だよ
だいたい「故郷を離れたくない」とか言ってるのも支援の設計ミスと被災者とのコミュニケーション不全によるものだからな。