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はてなキーワード: 手続とは

2018-08-25

私刑について

「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。 」

日本国憲法31条に明確に規定されているこの言葉は、いくらか人によって解釈が違う。例えば刑事罰於いて犯罪者に対し口頭での罰や晒し刑などは当然存在せず、また誹謗中傷の類は生命或いは自由を奪うものではないとして、ネットリンチ正当化するものがいる。(ただし31条に関係なく名誉毀損罪として訴えられるケースは多々ある)不倫報道が出れば当たり前のようにネット中で罵詈雑言が書き込まれしかもそれが正義などと囃されたりする。

何度も人に言ってきたことだろうが、上記の通り法律手続きなくして個人個人他者を不当に罰することは法律上認められるものではないことを忘れている人間が少なからずいるようであるネット私刑と言ってネット上での私刑行為問題視する動きもあるが、時折それはネット上でのみ私刑が行われるというような、問題をある概念に閉じ込めてしま不可思議ロジックを感じることがあるためここに明言しておきたい。ネット以外でも私刑というのは存在する。

姦通が行われて、復讐のために一方が他方を害するというのはときおり聞く話である。(弁護士局部切断事件((某大学法科大学院に通う青年が、妻の浮気相手である男の局部を切断した事件))が一例)ただ、この場合強姦されたと勘違いした男側の凶行だったそうだが、率直に言って、強姦であっても私刑が認められるということはありえない。強姦から、大切な人を殺されたから、自分尊厳を著しく傷つけられたから……感情的には理解できる理由だし、被害者権利などを損なうつもりもなく、また加害者を守ろうという意志もない。ただ私刑がいけない。というより、これらは私刑でもなんでもなく明確な「犯罪である。当然、それを行った人間は(さらにいえば、そこが正当な法治国家であるなら)他の犯罪者と同様に裁かれる。

ただし、裁判において情状酌量がないわけではない。例えば尊属殺重罰規定違憲判決(実父殺害事件((実父から恒常的に性交渉を迫られて、父との子供まで出産夫婦同然の関係を強いられていた女性父親殺害した事件)))のさいには被疑者側の事情や心情などを斟酌して、合憲違憲判断に関わらず、すべての裁判所が能う限り量刑を軽くする方針を示し、その過程において尊属殺の法令見直し違憲に至ったという事例があるし、平たく言えば、裁判だって鬼ではない。同じ犯罪であっても同情の余地がないものは重刑となるし、上記の通り減刑されることもあるだろう。

一体なにが言いたいかと言うと、被害者、あるいは被害者親族加害者間に於ける私刑は、それが行われた時点で法律上明確な「犯罪」として認識され、刑法に則った判決が下されるということ、第二に、私刑という観点からのみ指摘できる事由ではないこと、第三に一般的にそれは個人個人との事件であるということである親族を殺されたもの復讐のために加害者を殺せば当然罪に問われるし、そのさい殺害に至った様々な問題メディアリンチ経済的精神的な救済の不十分)が見直される。さらに言い及ぶなら、すべての復讐殺人などをなくそうというのは極端に言ってすべての犯罪をなくそうと言うようなもので、私刑のような一義的観点から捉えられるものではないものの、明確な「悪行」として判断できる事由として扱える。

栃木実父殺害事件がどれだけ同情の余地があろうと無罪になることは決してない。あの京都認知症殺害心中未遂事件でさえ、刑は執行されたのである。さきほど法律は鬼ではないと言ったが、だからといって温情に充ちているわけでもない。設けられた基準範囲内で酌量するだけのことである

ところが、第三者アジテーションの如く私刑を推進したり、「この事例に於ける私刑はいいけど、この事例に於ける私刑ダメ!」などと何故か私刑差別化しているような人間をままみる。全部駄目だ。

ネット以外でも私刑があるとは言ったものの、それが私みたいな一庶民にまで広がってくるツールはだいたいネットで、こんな日記を書き出したのも「不倫をしたやつにはこうしてやれ!」という攻撃的な文体とともに男性器(おそらく偽物と思われる)を女性ジャンプして踏みつけ続けるという奇天烈動画を見てしまたかである最初も私は「なんだ、過激ジョークだ」と笑っていたが、それに寄せられた一連のコメントを見ても冗談ごとではないようだった。しか動画投稿した人の(動画自体は拾い物らしいが……)発言が「女の方が男より二倍浮気をしやすい。だから、女が浮気したときは熱した金属を流し込め」などというもので、ひどく戦慄した。もちろん、こんなものは広いネット世界におけるごくごく一部の一例にしか過ぎない。だからネット上、引いて現実でこのような復讐が認められているなどとは思わない。

けれども、どこかしら皆「悪人なら攻撃したっていいだろう」と思うところがあるかもしれない。しかし、それは間違いである。どんな理由があるにせよ悪行は悪行である。「あいつムカつくから攻撃してやろうぜ」というのと全く変わらない。いじめられる方が悪いなどと言って逃げる場合もあるが、いじめ自体が悪いということに変わりがない。どれほど正当化したところで絶対の誤りである

世間は非常に大きなうねりを持った流動的な性質があるので、一個人の考え方だけが改まってもしようがない面がある。だからこそ線引が難しい。私刑を撲滅したいからと言って一人ひとりの言論や行動に政府法律が過干渉すれば、それはディストピアである。ただ、逆説的に言及すると、ディストピアにせざるを得ないような民衆が力を持っているのも考えもので、人によっては、ある程度制限された世界のほうがずっと平和のように思うかもしれないのである。それはネットによって個人個人情報発信能力を持つことで、なんの権力地位ももたない一般人も、言動論理性、道徳的な真偽など情報発信するもの必然の悩みを抱えなければならないからこそ、より切実に考えられるべき問題なのであるネット私刑なんてものは、人々が出す機会もなかった攻撃性や偏狭視点顕在化した結果生まれ単語であり、その本質には一部の人間が私刑を……もっと悪質であれば、自分ストレスの発散のために他人を陥れることを良しとしていることにある。それに対抗するためには、その考えを持つ個人糾弾するのではなく、その考え自体批判しようという姿勢大事だ。「罪を憎んで人を憎まず」と言う言葉には深い含蓄が込められており、この私刑問題を考えることによって再確認することができるだろう。

こういうことを聞いて少しは反省するもの、この考えに肯い「そうだそうだ」と声を上げるもの犯罪者がいるなら石を投げるのが正義だと考えるもの、いろいろいるだろう。もしこの文章を見て少しは私刑を改めようと思ったとき、こういう風に考えてみてほしい。

自分は知らず知らずのうち、こうした行為をやってしまってはいいか」と。

私もそうするようにしている。これは悪いんだなー、なんて悪いやつだ、と考える前に自省する。これがとても重要である窃盗をしたもの馬鹿だと笑ってみても、よくよく思い出せば幼少期に、冗談ごとで済まされたとは言え窃盗じみた行為をしていたかも知れないし、いじめは良くないと憤る人が、いじめまがいの行為無意識にしてしまっていたということもありうる。罪を犯さない人は理想的だが、そうそうそんな人は現れない。ぜひ、私刑を嫌う人も考えてみてほしい。「私刑を嫌った結果、私刑を行う人々に、また私刑じみた行為を働いてはいないだろうか」。殴る、蹴る、罵詈雑言を吐く、情報が消えづらいネット個人情報を流す、ありもしない話をまことしやかに流布する……。こんなものはすべて私刑である

余談だが不倫事件話題になったベッキー川谷絵音氏の事件で、ネット上に不倫が許せないあまり過剰な罵詈雑言散見されることに苦言を呈していた増田へ、「不倫したいからそんなこと言うんだろう」とか「不倫しなきゃいいじゃん」とか、「人の性だから仕方ない」とかいコメントがつけられていて驚いたことがある。きっとあの増田にとっても予想外のコメントだったと察されるが、それらのコメントを見てどのようなことを思ったのだろうか……。

2018-08-02

anond:20180802084754

里帰り出産で仮に乳児が通院を続ける又は母親の体調がすぐれず、2ヶ月目まで実家などの他県にいる場合

なのに早期復帰前提、ってのも矛盾してるよね。

体調が優れないのに早期で復帰するの?

子供の都合で子供だけ里帰り先に残して、母親子供を置いて自分だけ帰るってなら、他に子供の世話する人(夫か祖父母)が手続するだろうし。

元増田は、まず夫にやらせる事を考えた方がいいのでは。

自分の方が収入多くて職場復帰してるってなら、予防接種だって夫にやらせりゃいいのに。

全部自分で抱え込んで一人で詰んでる女っているよね。

夫がそういうのをやりたがらないってなら、稼ぎもしない育児もしないヒモなんか要らないと思うんだけど。

2018-07-19

名を変更した話

増田だけど(笑)、名を変更した。氏ではなく。つまり例えば、増田佳美から増田宏実になったような話。名を変更するには家庭裁判所許可がいるけど、許可が出たあとの話をする。

TL;DR

本文

私は他人と性行為をしない人なんで一生結婚しないと思うから、氏を変更することもないだろうと思う。だから、名の変更はい人生経験になったと思う。

家庭裁判所申し立てるまでも大変なんだが、許可が出たら長型○号かなんかの封筒定形郵便審判謄本がペらッと送られてくるので、いささか拍子抜けするかもしれない。審判書の謄本というのは、審判書をコピーしたやつに書記官が「謄本である」とか書いて記名押印したやつ。これを持って役所に届け出てはじめて、名が変更される。

準備

金融機関とかの要らない口座は、なるだけ解約しておく。そうしないと、もっとめんどくさくなる。要る口座も、現住所に変更してないやつがないか確認しておく。

電力ガス水道とかは本人確認書類なしでもいいことが多いので、あらかじめ契約名義を変更しとくとラク。(電話は無理)

運転免許証も住基カード個人番号カードマイナンバーカード)も持っていない人は、マイナンバーカードをあらかじめつくっとくといい。可能なら、原付でも小特でもいいか運転免許をとっとく(有料)名の変更がすぐに反映される顔写真入り本人確認書類からパスポートは、戸籍抄(または謄)本も必要で日数がかかる。マイナンバーカード住基カードは受け付けてくれない業者もあるので、運転免許証が万能。

届出

名の変更の届出先は、本籍地か住所地の市町村東京特別区含む、以下同じ)。政令指定都市なんかは実際には区役所に行くと思う。本籍地と住所地で市町村が異なる人はどっちでもいいんだけど、本籍地から戸籍謄本を取り寄せないといけないとはいえ、住所地の方が便利だと思う。なぜなら住民票に即日反映されるから

持ち物は、

名の変更手続経験が少なそうな市町村ならば、前日かなんかにあらかじめ連絡しとくとスムーズになる。そうしないで奇襲すると大騒ぎになるかもしれない。私は奇襲攻撃をしたけど、住民票の写しをとって国民健康保険証を再発行しても1時間くらいで完了

国民年金の人は、手続き要らないらしい。年金手帳も、氏名変更を載せたければ勝手に書いていいって言われた(笑

住民票がとれたら

住民票には、旧氏名のところに取消線が引かれた状態で新氏名が載り、備考欄とかにも経緯が載るので、履歴がわかる

運転免許を持っている人は、すぐに記載事項変更手続本籍記載住民票を持って警察署(または運転免許試験場)に行く。裏面に書き加えられ、ICチップの内容も書き換えられる。こいつは万能型本人確認書類になる。完璧

金融機関

そして、新氏名の金融機関口座をつくる既存の口座でも、本支店で即日変更可能金融機関もあるかもしれないけれど、罠にハマる可能性がある。というのは、いままで口座自動振替(自動引落)とかで使っている口座だと、口座の氏名変更で引落し不能!ウェッってなることがある。滞納とか言われることもある金融機関や、それと事業者の間の契約の内容によっては、口座の氏名を変更しても引き継がれることもあるけどケースバイケースで、いちいち確認して言質をとっとかないとヤバい

自動引落をやっている人は、口座をつくるのと同時に申し込んどく。公共料金とかは金融機関店頭で申し込めることが多い。けどこれが切り替わるまで1か月くらいかかると思うので、気長に待とう。それまでは既存口座の氏名変更手続はやらない。

ほかの、銀行とか証券会社とかの変更手続は、可能なところからやっていく。住民票とかでやれるところと、戸籍抄本出せというところがある。後者戸籍抄本を取り寄せてからなので期間がかかる。反対にPaypalみたいに氏名変更でさえも本人確認書類撮影してアップロードすれば済むという金融機関もある。(どっちかってーと、撮影画像の方が改竄検出に特殊技能要らないから、コピーを郵送させるよりもラクなんだと思うよ実は。)

届出印と氏名が変わってしまった人は、改印届も一緒にやる。証券会社の入出金口座は口座名義と一致している必要があるから、さっきつくった銀行口座を使う。

クレジットカードを持っている人とか、発行会社との手続めんどくさそう(デビットは良いね)。住宅ローンとか自動車ローンとかで借りている人は、そっちも重大だよね。

各種社会保険

国民健康保険国民年金でない人はおそらく、手続が要る。つまり協会けんぽ健康保険組合とか、厚生年金とか。要は職場関係

そのほか

図書館カードとか、各種会員とか、大学の校友会とか。

戸籍抄本の取り寄せ

NTT固定電話加入権などは、手続戸籍抄本が要る

不動産所有権の氏名変更登記も、法務局の人に訊いたら、戸籍でないとダメって言われた。

私の大学の校友会は、戸籍抄本のコピー要るって!

感想

詰むことはないはずだけど、金銭と期間と労力がかなりかかり、地道にやっていかないといけない。

こうして経験してみると、結婚で氏が変わる人は多いはずだけど、それも物凄く面倒くさいんだね。いわゆる「できちゃった婚」だと、結婚してすぐに手続やっていく余裕なんてないだろうなあ。さっさと選択的別姓制度やれや!

2018-07-08

先日、婚姻届を出す

昼間は仕事をしてたので夜間に婚姻届を出したんだけど、警備員さんに提出するだけだと思ったら夜間手続き用の人がいた。

手続自体は窓口よりも簡素だったけど、窓口よりも丁寧に説明してくれるので事前に届けの相談もここですればよかったと思った。

遅すぎるくらい夜になってしまったのに眠そうな顔せず(警備員さんは寝てた)ニコニコ受け取ってくれたのが良かった。

実家で「普段からもう少し笑ってくれれば手続きやすいのにね、昼間行くと能面被った人ばかりで怖いわ」なんて言ったら

父が夜間受付は委託業者がやってると教えてくれた。

職員よりも丁寧にやってるのを実際に見て思ったけど、明らかに委託業者の人が対応が良い。

いっその事、昼間と夜を取り替えてしまえばいいのにねー。

何はともあれ、やっと提出終わったので旅行の用意せねば。

2018-07-07

国家意思としての麻原の死刑

 実名でやっているブログツイッターもあるのだが、そこで書くと炎上しそうで怖いため、増田で書くチキン野郎です、どうもすいません。

 さて、まずはこのまとめ。

https://togetter.com/li/1244367

 ブコメでは江川さんを称賛する声が多い。だが、正直に言えば、麻原の処遇に関して江川さんはわりと冷静さを失う感じがする。

 そもそも精神鑑定に関していえば、「行われていない」というデマが流れているというよりも、「まともな精神鑑定が行われていない」という疑問を呈している人のほうが多いのではないだろうか。

 麻原の精神鑑定については、西山医師による鑑定が行われ、「訴訟能力あり」ということになっている。しかし、その一方で、正式な鑑定ではないものの、複数精神科医面談の結果、訴訟能力なしと主張している事実はある。

(参考)

https://diamond.jp/articles/-/8876?page=2

https://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/63db65c218a5ee890796ceededb22c87

 上記以外で仄聞するエピソードと併せて考えると、麻原の精神拘禁によって崩壊したのはたぶん事実なのだろうとは思う。「詐病」と判断するには無理がありすぎる。

 だが、麻原の精神崩壊したということになると、とても困る人がいる。それは特定の誰かというより、日本という国家のものなのだろうと思う。

 もし仮に、麻原が「心神喪失状態に陥ったことを認めてしまうと、法律的に彼の裁判処罰が難しくなってしまうからだ。

(参考)

刑事訴訟法314条

被告人心神喪失状態に在るときは、検察官及び弁護人意見を聴き、決定で、その状態の続いている間公判手続を停止しなければならない。但し、無罪免訴、刑の免除又は公訴棄却裁判をすべきことが明らかな場合には、被告人の出頭を待たないで、直ちにその裁判をすることができる。」

刑事訴訟法第479条

死刑の言渡を受けた者が心神喪失状態に在るときは、法務大臣命令によって執行を停止する」

 だが、言うまでもなく、麻原は戦後最大のテロ事件の首謀者だ(個人的にはその点に関して疑いはないし、これ以上の「真相解明」にも正直まったく興味はない)。その麻原を裁けないとなると、日本法秩序に対する信頼が根幹から揺らいでしまう。いくら法律的にできない」と言っても、世論はまず納得しないだろう。麻原およびオウム幹部処刑することは日本国家意思だったと言えるのではないか

 「そんな法律は変えてしまえばよい」と言う人もいるだろうが、これは法律における根本的な思想ルール理解している者だけが責任処罰対象となる/理解できない者は対象とはならない)に関わっている問題なので、そう簡単はいかないのではないか愚考する。

 ともあれ、上記刑事訴訟法抵触することなく、麻原を死刑にするためには、麻原に「訴訟能力」「責任能力」があるということにしておかねばならない。だからこそ、形式的精神鑑定をやっただけで終わらせた。しか病気でないことになっているので治療もしない、ということになったのではないか

ここから蛇足だが、小坂井敏晶『責任という虚構』(東京大学出版会)には、次のような一節がある(p.157)。

自由から責任が発生するのではない。逆に我々は責任者を見つけなければならないから、つまり事件のけじめをつける必要があるから行為者を自由だと社会宣言するのである。言い換えるならば自由責任のための必要条件ではなく逆に、因果論的な発想で責任概念を定立する結果、論理的要請される社会虚構に他ならない。

 要するに、こういうことだ。何か事件が起きたとき社会には大きなストレスが発生する。誰かに責任をとらせ、「落とし前」をつけることで、そのストレスを軽減させなくてはならない。だから、その誰かには「その事件の原因となる行動をしない自由があった(=したがって責任がある)」ということにしておかねばならない。行動しない自由があったか責任が生じるのではなく、誰かに責任をとらせるために、そのような「自由」があったことにされる、というのが上記の指摘ということになる。

 この指摘を今回の件に応用するなら、麻原に「訴訟能力」や「責任能力」があったか裁判死刑になったという理解は必ずしも正しくない。そうではなく、死刑にしなくてはならないから「訴訟能力」や「責任能力」があったということにされた…という疑念が拭いきれない。

 もっとも、その是非については、判断はしない。国家の存続にはそういうフィクション必要だ、という考えも理解できないではないからだ。ただ、それでもモヤモヤした感は残る。

 そういう気持ち悪さが、今回の一件には、ある。

(追記)2018/7/9

https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20180708-00088579/

 江川さんのこの記事で、「詐病」とか言っている人がいるけど、この記事でもやっぱり2000年代初頭の話までしか書かれてない。これ以外の詐病を疑わせる記事も、逮捕当初から2000年代初頭までの時点での話しかない。そこから15年以上の期間があるなかで、麻原の精神状態に変化があったとしてもなんらおかしな話ではない。実際、上でリンクを貼っている加賀さんの面談2006年のものだ。

 上で述べられている刑事訴訟法規定は、「犯行時点の精神状態」ではなく「裁判死刑をする時点での精神状態」に関わるもの。したがって、犯行時点において麻原の精神状態責任能力が認められるものであっても、関係ない。

 個人的には日本法制度がそうなっている以上、麻原の死刑もやむを得ないとは思うが(そうでないと他の死刑囚とのバランスが取れない)、「麻原を死刑にしなくてはならない」という発想から、多くの人の事実認識が若干おかしくなっているのではないか、ということが気にかかるだけの話。

https://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/c34aa02a0f1770deebaa5ceafe30c3b0

さらに追加)http://www.aum-shinsokyumei.com/2018/06/03/post-416/

id:blueboy詐病」だと言いたがる人は、たとえ命がかかっていようとも、糞尿垂れ流しの強烈な悪臭が漂う空間で、汚物まみれの布団で寝る生活20年耐えられるかどうかを想像してみれば良い。無論、麻原の「宗教者」としての精神強靭さがそれを可能にしたと考えることもできようが、それでは麻原を凡庸な俗人とみなす詐病論」の人物描写との整合性がなくなる。むしろ、麻原が凡庸な俗人だからこそ、長期にわたる収監と死への恐怖によって精神に異常をきたした、というほうが説明としてはよほど合理的だと考える。

2018-07-04

時効の援用とかいうのをした(2)

チャラになるとは言ったが、もしかしたら俺の知らないところで裁判とかが置きていて

時効が中断されてるかもしれない、その時は元金までになるように交渉する(追加料金)みたいな説明を受けて

サラサラっと個人情報を書いて、身分証明書コピーを渡して終了

1ヶ月音沙汰無しで、つい先日電話がかかってきて

相手からなんにも反論無いんで時効成立っすわ、どういう手続たか説明と一緒に請求書送るから手数料払ってね」

と連絡が来て、翌日には請求書内容証明コピーが1通届いた

A4の用紙1枚に、ネットで調べたら書いてそうな文章 これ1枚出すだけでチャラか....

ひどいもんで、60万近い借金がチャラになったのに、「素人の代わりに書類1枚出して2.5万か、ボロい商売だな」と思ってしまうw

はい債権回収会社法律家書類を送ってきたからそのまま受け入れたんだろうな

素人が同じ文面で出してもなんやかんや難癖つけてきたに違いない

結婚前に身ぎれいになれてよかったー

2018-07-02

日本語訳: 伊藤詩織告発BBC報道


リード部分

野心的な28歳のレポーターは主張している。

TVジャーナリスト就職について話し合った後、彼に薬を盛られレイプされた、と。

彼女が公の場で訴えた時、彼女荒らし達に「売春婦」と呼ばれた。


執筆: モリーローズパイク (メールオンライン)

掲載: 英国夏時間 2018年6月28日 09:34 (日本時間 同日 17:34)

更新: 英国夏時間 2018年6月29日 16:25 (日本時間 30日 00:25)

本文

野心的なジャーナリストは、新しい番組の中で暴露した。

彼女が一人の有名人レイプのかどで非難した後、彼女がどのように身の危険を感じ、公然嘲笑されてきたのかを。

東京伊藤詩織(28)は、TVジャーナリスト山口敬之から2015年3月攻撃されたと主張した。

伊藤によれば、山口伊藤が薬物で意識を失っている間に彼女性交したそうだ。

日本ではレイプは重罪だが、その日本警察彼女の主張を捜査するには証拠不十分だと言った時、新進のレポーター自分の主張を公開することを決めた。

しか彼女は、自分が支持とは程遠い大きな反発の中にいると気づいた。

伊藤ネット上の荒らし達に「売春婦」や「ビッチ」と呼ばれている。

彼女は、進路相談のためにTVレポーター(山口?)に連絡をとった後、仕事の機会について山口と話し合った。

伊藤によれば、その夜の自身最後記憶は、レストラントイレで眠りに落ちたことであり、その後ホテルの一室で目を覚まし、自分山口性交している最中だと気づいたそうだ。

山口はその主張を激しく否定している。

レイプに関する日本法律時代遅れで、英国のような国に比べて被害者犯罪をめったに報告しない。

伊藤が訴え出た時、彼女は前議員自称フェミニスト杉田水脈から嘲笑された。

杉田は、伊藤の主張は「偽」であり、「男性の前で飲みすぎたこと」は伊藤側の「明らかな過失」だと言った。

BBC Twoの新しい番組日本秘密の恥」は、2017年伊藤山口に対して民事訴訟を開始したとき彼女を追った。

ちょうどその頃、ハーヴェイ・ワインスタイン最初告発を受け、#MeToo運動誕生を呼び起こしていた。

山口への疑惑は、合意のない性交否定したワインスタインへの疑惑匹敵するものだ、という示唆はない。

災難に終わった仕事約束

新進のジャーナリスト伊藤は、進路相談山口を頼った。

伊藤民事訴訟で、仕事の機会を話し合うために2人で会った時に山口自分攻撃したと訴えた。

面会の主題について実際に話し合うことはなく、2人はバーからバーへと移った。

伊藤が言うには、その夜ずっと、めまいがひどくなるのを感じていたそうだ。

伊藤は、自分最後記憶レストラントイレで眠りに落ちたことだと主張している。

その後、ホテルの一室で目を覚まし、山口性交している最中だと気づいた。

伊藤が言うには、山口伊藤トイレに行くときだけは中断したが、彼女トイレから戻ってくると再びレイプを始めたそうだ。

伊藤は、2人をホテルへ送ったタクシー運転手証言証拠として引用した。

運転手が言うには、帰宅できるように駅で降ろすようにとジャーナリスト(伊藤?)が頼んだそうだ。

伊藤が言うには、彼女がその夜の後で最初に撮った行動は、地域レイプ危機センターに連絡することだった。

それは、数百万の人口を抱える東京都区部で唯一の施設である

センターは、人手が足りず伊藤のもとへスタッフ派遣できないと告げた。

彼女自身が2時間かけてセンターへ行かなければならないということであり、かなりショックを受けたそうだ。

「目まいと吐き気を感じた」

彼女警察に行ったとき伊藤は、ジムマットに横たわって、彼女の上のダミー人形を使ってそれを再現して攻撃説明するよう求められたと言う。

運動家たちはそれを「セカンドレイプ」と呼んでいる。

伊藤:「目まいと吐き気を感じた。心を閉ざして、何が起きているのかを考えないようにした」

山口警察逮捕されなかった。

伊藤記者会見を開き、山口レイプ公式非難し、涙ながらにあの夜の彼女の側の解釈を語った。

山口事件について、日本TVで一度だけ公の場で話した。

彼女の作った物語は、私が悪意を持って彼女に薬を飲ませて、意識を失わせて、ホテルへ連れて行ったというものだ」

彼女自分で酔っ払って帰宅できなくなった時、私にはホテルに戻ってやるべき仕事があった。

彼女は駅で降ろすように頼んだが、酔った人を駅で降ろすのは正しいだろうか?」

伊藤山口氏に対して民事訴訟を起こし、番組手続の開始を捉えている。

カメラでは、告発に関して彼女嘲笑しているソーシャルメディアYouTubeチャンネル彼女スクロール(画面をスクロールして紹介?)している。

荒らし達は伊藤家族写真を見つけ出し、彼女売春婦ビッチと呼び、彼女生命を脅かすこともした。

(for coming forward を訳せませんでした)

伊藤:「彼らは私を、家族を、狙っている。

妹(姉)の顔はネットさらされ、そのために彼女サインアップしなかった。(うまく訳せず)

彼女にはこんな経験をさせたくない。

誰にもこんな経験をさせたくない」

力のある女性による嘲笑

番組伊藤杉田水脈議員によってどのように嘲笑されたかも報じている。

杉田レイプの主張は男性にとってより有害であると話している。

杉田:「この件では、彼女の側に女性としての明らかな過失がある。それは、男性の前で酒を飲み過ぎ、意識を失った点だ」

社会女性として働いているなら、好きではない人々が近づいてくることもあるだろう。

その進展を適切に拒むことは、彼女たちの能力の一つだ」

伊藤さんは記者会見を開き、これらすべての虚偽の主張をしたが、山口さんとその家族は酷いメール電話洪水に襲われている。

このことから、重大な被害を受けるのは男性たちの側なのだと私は思う」

合意への姿勢の変化

伊藤学校宣伝活動を始め、合意という考え方について話し合うことにした。

そして、彼女が会った若い女性たちは、暴行されたり、性的暴力を受けたりすることに慣れていることに気づいた。

日本では性産業が急成長している。

その広告東京のいたるところにあり、子供でも見ることができる。

日本で働く犯罪ジャーナリストジェイク・アデルシュタインは言う。

日本では、考えつく限りの性的サービスを買うことができる。

しかし、デートレイプ性的暴行について話すことは、トークショーの素材にすらならない。

それについての自由議論を目にすることはない」

レイプに対する日本時代遅れ姿勢にも関わらず、伊藤は全国の女性から支援手紙を受けるようになり、伊藤幸運を祈る女性たちに街頭で呼び止められるようになった。

伊藤山口に対する裁判はまだ聞き取り段階だが、彼女最後まで戦い抜くことを決意している。(訳に自信なし)

伊藤:「事件を忘れたほうがいいのではないかとも思う。

忘れることが女性として取るべき行動なのかもしれない。

事件を思い出すと、本当に気分が悪くなるし。

でも、そんな考えは間違っていると思う。

なぜなら、私は何も間違ったことをしなかったのだから」(訳に自信なし)

(コラム) レイプに関する日本法律

日本2017年レイプに関する法律改正した。100年ぶりのことだ。

以前の法律窃盗よりも期間が短く、 (原文の誤り?期間の種類が分からない。刑期なのか時効なのか…)

性的合意要件は非常に甘かった。

新しい法律は、陰茎の膣への侵入限定されたレイプ定義を、強制的肛門性交および口腔性交を含む強制的性交に広げた。

また、この改正で、男性被害者が初めて認識された。

以前は3年だった最低刑は、5年の懲役に引き上げられた。

この改正で、たとえ被害者が苦情を申し立てなかったとしても、強姦場合当局起訴できるようになった。

2018-06-26

私的制裁禁止

何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。

— 日本国憲法31


Hagex事件から数年たった。はてな村界隈はひどく窮屈になった。

言うまでもなく、日本法律に「煽ったら死刑」などという文言はない。事件の当日も、今もない。

しかし、事件で示された「煽ったら殺されるかもしれない」という可能性は、村人の心を蝕んでいた。

ある人は外出にボディガードを雇うようになった。自撮りに必ずスミス夫妻が見切れている。

ある人はブログを止めた。引退宣言なんてものもない失踪だ。京都パンティー作っていると聞いたが嘘松

ある人は外出を止めて引きこもった。ブログ更新頻度が跳ね上がり、だんだんウザくなってきた。他にやることが思いつかないらしい。

人と会うという宣言は、「帰ってこなかったら死んでると思ってくれ」という隠語になった。

こんな村になっても人と会うことを諦めないやつはいる。だいぶん少数派になってしまったが。

会社に行くとき、買い物に行くとき風呂上がりでフルチンとき、俺らはこんなにビクビクしていただろうか?

ファミチキ買うのにスタンガン必要生活だっただろうか?

殺人をしない」という単純な約束はてな村の基礎を作っていたなんて、こうならなければ気が付かなかっただろう。

はてな村暮らしていている者は「煽っても殺さない、殺されない」という合意を持って村に来ていた。

「外に出ても殺されない」という約束を破棄し、社会コストを増大させた、この殺人擁護することは出来ない。Hagex氏の自業自得があろうが無かろうが関係ない。

法を犯すと言うこと、社会を騒がせるということはこういうことなのか。

今日は久しぶりに外出の予定がある。

……なにが悪かったのだろうか。それともこれは時代必要とした犠牲なのだろうか。

初めて低能先生の顔を見に行こうと思う。

ペンより剣を強くしたやつ。

やつは今なにを思っているのだろうか。

2018-05-31

anond:20180531121854

保育園の集まり父親が死んだことを報告することと、妻や夫が亡くなったことを報告するのは、似ているようでかなり違うと思うけど。

父親が…と言われたとしても、そうか色々死んだ後も片づけなきゃいけない書類やら手続やら実家が大変だろうね、ぐらいで終わるけどなー。

やっぱり暇なんかなこういうのに引っかかる人って、暇で、かつ、想像力が皆無なのかな。

2018-05-28

"集団訴訟への参加する権利放棄"

このところEUGDPR施行に伴う利用規約改定のお知らせが、いろんなサービスプラットフォームから届いているが、そのなかにちょっと?なものが。

"陪審裁判を受ける権利および、あらゆる集団訴訟手続において集団訴訟原告団の一員として同訴訟に参加する権利放棄することに同意するものします"

かなりな要求だと思うんだが、普通ことなん?

2018-05-27

[]高プロ委員会可決されたので、労働者派遣法歴史を振り返るよ(1)

 国会ウォッチャーです。

 とりま安倍内閣総辞職で。

 歴史は繰り返す高プロは高度な専門職で、おちんぎんが平均の3倍を相当程度上回るっていうのが条件で、使用者に対する交渉力が高いから、無理な働かせ方はさせられないよっていう主張なわけね。国富論は、240年前に書かれた本ですが、

親方たちは労働者がいなくても1年、2年耐えられるかも知らんけど、ほとんどの労働者は1週間でギブするしかないがな。親方たちは、裏でこっそり団結してなんとか需要供給の均衡状態よりおちんぎん低く抑えようと協力しとるけど、わいらはそういう団結について、具体的な活動はみーひんな。せやけどそれはあまりに当たり前すぎて、改めて話し合う必要もないほどやからや。しか労働者かて食うて家族を養っていかんと労働者という階層が縮小して、国が貧乏になってしまうやろ。"

みたいなことは、240年前のアダムスミスですら知ってたことやで?バカなんですかね。バカなんだろうね。Inequality of burgaining power交渉力の不均衡、交渉上の地歩の差というやつですがな。

 我らが日本国会はこれと同じような議論をすでに経験していますね。もちろん労働者派遣法です。今回は労働者派遣法の制定時、拡大時、規制強化時、規制撤廃時の議論を振り返りましょうな。

一応の年表

1986年派遣法成立」

1999年派遣対象業務拡大、例外列挙化」

2004年派遣期間無制限化」

2012年労働契約法、5年無期転換ルールの導入」

2014年有期雇用特別措置法による、無期転換規制の緩和」

全部書くかはわからないけど、とりあえずこの記事では派遣法の成立の時に、菅直人の質疑に対し、政府が何言ってたかをみましょうか。

1986年中曽根内閣労働者派遣法の成立」

1986年4月16日社会労働委員会

菅直人(当時社民連

 菅さんは、派遣法の導入によって、正規雇用派遣代替される自体が進むのではないか、直接雇用ができる事業適用外にすべきではないか派遣期間に制限を設けないと、正規職員と同じ仕事をしているし、熟練もしていくけど、労務管理が楽であったり、おちんぎんをあげなくても良いと思って、どんどん切り替わってしまうのではないか、また対象範囲も広がってしまうのでは、と危惧しているわけです。

 政府側は、派遣はむしろ新たな産業として、雇用の確保に資するものであり、代替は起こらない。期間制限を設けても期限直前で雇い止めしてから再雇用するとかするかもしれないし、意味ない。高度な専門知識がある業種しか指定していないか大丈夫対象事業はむやみに広げないと言っていますね。その後どうなったかは、ご存知の通り。左翼は本当に杞憂馬鹿騒ぎするから困るよね(棒)ちな、派遣法はこの時点で限定列挙を明示してますね。高プロ限定列挙なのか、例外列挙なのか、対象業務範囲すら示されないままの法案通過、本当すごいよね。ちなみに派遣先と派遣元のマージンについての質問がありますが、その開示が義務化されるのは2012年の民主党政権時代です。

「(略)この法律施行されたために、いわゆる正社員というか、直接雇いの社員仕事がどんどん派遣に切りかわっていくようなことになる危険がないのかというよりは、大臣はそういうことには絶対にしないんだというか、そういうことを目的にもしないし、絶対にしないのだということなら、その決意といいましょうか、考え方をまずお聞きをしたいと思います。これはぜひ大臣に。」

山口

先生の御指摘、御心配いただいたような問題点も十分配慮いたしまして、今回の制度化に際しましては我が国伝統的な、そしてまたいい形の部分における雇用慣行との調和を十分留意していかなければならない、そういう立場運用努力をするということが基本的取り組みでなければならないと思うのですね。

 それで、この派遣事業がひとり歩きして常用雇用者とか終身雇用者の職場の安定よりも、むしろ雇用不安を生んで雇用における弾力条項みたいな部分でかえって労働者生活権を圧迫する懸念もあるのではないか、こういう御指摘、御心配であろうと思うのですけれども、私は、この派遣事業というもの自体がこうして請負業として、労働力供給という立場でなくて請負業として、これだけ多様的な一つの形の中で一つの企業組織体として、あるいは労働者の参加も含めてそれが一つの事業として成立をしておる、そこも今昔先生が御指摘のように、我々の想像を超えたところに新しい時代に即応した一つの雇用関係あるいは契約関係というもの存在をしている、中には既に上場しているような企業もあるわけでございますから、そういう意味では私は基本的に、雇用の確保、拡大という我々の基本的課題にこの法案が大いに貢献してくれるのではないか、こういう認識の上で、ただその運用を誤りなからしめるべくひとつ十分監視監督していく必要もあるいはあれば、こういう国会論議等の中でも御注意喚起いただきながら、これをいい法案形態として、これが労働者の、国民雇用の安定と確保、拡大につながるようにひとつ努力をしていきたい、かように考えておるところでございます

「(略)今回対象業務を例示という形で十四業務挙げられていますそれからまた、いわゆる常用型と登録型という形で届け出と許可制になっています。つまり、これらの理解あるいは運用で先ほど来局長がいろいろ答えられていますけれども、何一つ歯どめがなくなるおそれがあるのではないかと思うのです。

 というのは、この対象十四業務もっとふえるかふえないか、いろいろありますけれども、こういう業務の中には、例えば従来常雇いといいましようか直雇いでやれていた業務もたくさん入っています。(略)

 だから、そういう意味から考えますと、対象業務というもの基本的な考え方として、先ほど来局長も野放しを認めるわけではないと言われておりましたけれども、できるだけ絞るという考え方が原則ではないか。つまり請負とか直雇いとかにしにくい非常に限定された分野にのみ絞ってやるべきではないか基本的に考えるのですけれども、この点で同感であるかどうかをお聞きしたいと思います

山口

「菅先生の御心配、御指摘している部分については、十分これは慎重といいます社会的な合意というものが成立した業種にできるだけ限定するということはやはり運用上一番大事なことだと考えます。」

(略)

それからもう一つ。先ほどもどなたかありましたけれども、この日本の今回の法律では同一労働者を同一企業派遣をする期間の制限が設けられていないわけですね。そうすると、例えば事務職なんかで二年、三年と同じ人が同じところにいる、それが正規社員の二割、三割あるいは半分を超えていく、仕事のもの正社員と全く同じ、しか身分的にはいわゆる派遣社員ですから労務管理意味で言えば一般的簡単だ、あるいは賃金的な問題でも少しは安くなるとかいうことを考えると、先ほど来の直雇いあるいは正社員仕事を切り崩さないという意味で考えますと、これはやはり派遣期間の制限を設けるべきではないか

 個々の派遣される社員にとってはあるいはもっと長くいたいという人があるかもしれない。しかし、この労働市場トータルで見たときは、そういうふうに長く同じ人を置くような職種にはまさに正社員として雇うべきであって、そうでない場合には短期特殊能力を持った人を雇わなければいけないような場合限定すべきではないか。つまり業務の種類を限定するだけではなくて、その形態特に派遣期間についても限定することによってこの派遣事業野方図に広がっていくことを抑えるべきではないかと思いますが、いかがですか。」

加藤政府委員 

「確かに審議会等の場面におきましても一律に一定期間の制限を設けたらどうかというようなことについていろいろ論議もございました。そういう中で、今お話しがございましたように、派遣労働者雇用の安定を害するという問題をどう考えるか、あるいは一律に一定期間を制限しても結局ヨーロッパ運用の実情にございますように、直前に派遣を中断するというような形での再度派遣を繰り返すという面もあって制度実効確保に問題があるのではないかというような議論等もございまして、明文をもって派遣期間を一律に制限するというようなことはしていないわけでございます

 しかし、基本的に、先ほどから申し上げておりますように、これで常用労働者代替が促進されるようなことのないように運用をしなければならぬ。また、そういう観点に立って、業務指定年功序列的な形で行われているような業務は認めないとか専門的な知識経験を要しないものについては認めないとか、そういう業務限定というものでもいろいろ配慮しているわけでございます。そういう意味で、今御心配のような点については我々も代替促進にならないような配慮多角的にしていかなければならぬだろう、そういう面での運用適正化というものについて十分検討していかなければならぬだろうと思っております

(略)

「もう一つ、少し立場を変えて、派遣される労働者がどれだけちゃんとした保護をされるか、この法案の中で幾つかの点が盛り込まれています。その中に派遣先の就業条件の明示というものが入っております。よく言われるように、中間搾取があるのではないか、非常に高くなるのではないかということが言われておりますしかし、この派遣先の就業条件の明示には、多分時間自分が受け取る給料は入るかもしれないけれども、派遣先と派遣元の契約内容の中に、簡単に言えば一人派遣するのに当たってどのくらいお金が来ているのかということが当然書いてあるわけですから、そういうことがわかれば常識的な形での手数料というか適正マージンみたいなものが見えてくるのではないかとも思うわけです。そういう点で派遣契約の内容を開示するということを加えたらどうかと思いますけれども、局長はどう考えられますか。」

加藤政府委員 

労働者派遣契約の中に記載してございますことは、法で定めておりますことは最低限必要記載事項として述べておるわけでございますが、こういう派遣契約の中でそういう料金関係も当然書かれるだろうと考えております。」

「そうすると、派遣先と派遣元の派遣契約の中にはもちろん料金も書かれて、その内容は派遣労働者に対して開示されると理解していいわけですね。」

加藤政府委員 

「書かれるであろうけれども、そういうことを法律労働者に明示しるということを強制するというのは、こういう市場取引関係で行われるものについて幾らで取引したということを労働者に明示することを強制するのはなじまないだろう、こんな考え方でおります。」

しかし、たしか有料の職業紹介の場合でも、六カ月内一〇%を手数料とすることができるとされているのです。特に、こういう派遣事業場合は、先ほど来言っているように中間搾取問題が非常に心配されるわけですから、それはなじまないとかというよりは、労働行政として特にこういうものを認める場合にどちらを優先させるかであって、そういう点ではそういうやり方をとろうと思えば十分とれるのじゃないですか。つまり、どうも商慣行だとか先ほどの何かの手続になじまないからと言うが、本質的問題労働者権利をどう擁護するかが局長あるいは労働省の本来の最大の目的なわけです。その目的を達するためにどういう工夫があるかということを考えてもらわなければ、一般的になじまないからそれは仕方ありませんでは済まないと思うのです。

 それは盛り込めば公開することになるのじゃないですか。せめて給料に関して一人当たり幾ら自分が受け取れるか、その場合にいろいろな契約があると思いますけれども、例えばオペレーターが一日行ったときに対して派遣から派遣元には月五十万なら五十万来ている、それを開示するということを条件に入れれば中間搾取的なものが省かれると思いますが、重ねて聞きますけれども、そういうことを考慮されるつもりはありませんか。」

加藤政府委員 

「幾らで派遣するかということはまさに両者でいわばサービスの対価として決められる、また派遣労働者に幾ら払うかというのは労働契約上の賃金として払われるものでございまして、これは直接には関係のないものだということでございます。ただ、いろいろ御指摘の御心配になっておられる問題について、例えば事業報告書、収支決算書といったようなものについて法律上とる、ことにいたしておるわけでございまして、そういったような観点からコントロールといったもの法律上も考えておるところでございます。」

「略)つまり人材派遣というのは初めての法律ですから、そういうことも十分考慮されて、派遣される労働者がその本社には机すらなくなるわけですからある意味では労働組合すら非常に組織がしにくいわけですから、それだけに本人が自分を守れるような手だてをこの法文の中にさらに盛り込むことが必要ではないか、このことを重ねて申し上げて、きょうの私の質問を終わります

2018-05-16

いやいやいや、最初から、「石破4条件を満たしているか」が根本で、それを説明すれば終わる話。

基準をもとに公平に審査した結果、条件は満たしているんですよ、贔屓じゃないですよ」

ですっきりするんだよ。

そこから逃げ回ってるから解決しないんだろうが。

一旦決めた条件を、ろくに審査せずに、お友達だけ認可してしまったのが根本問題

この状態説明しようと、ちょっと前まで流行ってたのが文科省挙証責任論というもの

曰く

「条件に従って審査するのは文科省責任。『条件に合ってないか却下』と言うならその挙証責任文科省にある。それを期限までにしなかったのだから自動的に認可になるのが当たり前」

これだと確かに仕事をさぼった文科省は悪い。しか審査自体まともに行われてないなら、加計学園正当性説明できてないじゃないか


最近になって流行ってるのが「そもそも石破4条件は、獣医師会の圧力によってできた不当な条件」というもの

条件が不当って、それなら閣議決定した安倍内閣も不当じゃないか

たとえ条件が不当だったとしても、一度決めたことを手続きを経ずに無視していいわけないだろ。

ただの嘘つきじゃないか


なんでこんな糞みたいな理屈流行ってるのか理解できん。

2018-04-15

システム監査技術者2018/4/15メモ

覚えている内にメモ

■午後1

<大問2>

設問1:本番運用サーバに負荷を与え、予定や会議室登録などの従業員の通常業務に影響するリスク

設問2:申請者に、個人情報の利用目的・保管場所削除予定日を確認し、実際に削除されたことも確認すること

設問3:必要以上のサービスレベル提供する体制を用意することにより、コスト配分を最適化できないリスク

設問4:活用検討会の議事録を通期確認し、新規データおよび追加収集したデータの利用状況を確認する

設問5:会議開催実績表を通期確認し、情報共有を目的とする各部門の会議が減少していることを確認する。

<大問3>

設問1:a=新販売システムでの自動チェック

設問2:b=EDI取引契約

    c=受注伝票

設問3:e=1注文が10万円以下となるように分割発注されてしまう、

    f=受注責任者が、承認なしで処理したデータ一覧を日次で確認する

設問4:g=出荷完了リスト出力時に、当日出荷日のデータが出荷入力されていない場合に通知する機能があるか確認する

■午後2

<大問1>

難しそうだが選択者が少なく採点甘めになりそうだったこと、

H25午後1--問1がアジャイルに関するもので、イテレーション毎の反省会

要件スコープの逸脱に注意する点などが述べられていて、覚えていたためにこちらを選択した。

# TAC合格トレーニング本の解説もためになった。選んでよかった。

設問ア:

システム概要を述べる。インターネットシステムのほうがよさそう。

開発会社のPKG部分からの追加開発が多いこと、

要件不明瞭な点が多いこと、社会情勢によって本PJへのコスト配分を検討したいため、

などがアジャイル開発を採用した理由とした。

アジャイルの内容としては、イテレーション4週間で設計・開発・テスト・UATおよび内部分析したこと

開発環境に関しては、自動ビルドデプロイツールを利用したこと記述

設問イ:

2-1 体制スキルに関するリスクコントロール

 ①アジャイル経験者がないために、PJが進められないリスク

 ②アジャイル経験者がないために、Pスコープ外の顧客要件対応してしまリスク

 ③アジャイルにおける開発環境構築の経験者がいないために、テストが遅れ納期間に合わないリスク

これらのリスクに対するコントロールとして、PMPJ立上げ時に各経験者を参画させる必要がある。

また、開発が進んだ時には、1イテレーションの終わりに、当サイクルのプロセス分析し次サイクルに

改善点を生かしていくコントロール必要

2-2 開発環境整備に関するリスクコントロール

上述の③のようにスキルのある人材必要だが、実際の構築にあたり、

実はスキルが無く、進められないあるいは構築した環境品質がひくくなりテスト進捗が遅れるリスク

期待したメンバが、他タスクに埋もれ本来環境構築作業に着手が遅れテスト進捗が遅れるリスク、がある。

このコントロールとして、PMが構築時の進捗および品質を把握し管理する必要がある。

設問ウ:

3-1 体制スキルに対する監査手続

監査証拠  :PJ立上時のPJ計画

監査手続き :体制図の説明を査閲する。

監査ポイントアジャイルアジャイル用の開発環境構築のスキルを有していることをPM確認しているか

       またコレに関する上長承認を得ているか

監査証拠  :イテレーション毎の成果分析会の議事録

監査手続き :査閲する。

監査ポイント:終わったイテレーションプロセス反省・次への改善点に言及されているか

       次サイクルの同議事録で、その改善効果言及できているか

3-2 開発環境整備に対する監査手続

監査証拠  :構築フェーズにおけるPMPJ進捗報告書

監査手続き :査閲する。設計工程や構築工程フェーズアップ資料か。

監査ポイント環境構築の進捗が把握されていること。環境の構築品質について評価していること。

監査証拠  :実際に構築された開発環境

監査手続き :開発メンバあるいはテストメンバにヒアリングする。

監査ポイント:開発したモジュール自動デプロイされ当日あるいは翌日に当該機能テストができる状態か。

以上

2018-02-08

団体交渉なんかしたってどう1ミリも聞く気ないんだからさっさと労働審判手続を執ってほしい

2018-02-04

入試ミスに関する文部科学省課長の通知

29高大振第13号

平成30年1月9日

各国公私立大学長殿

文部科学省高等教育大学振興課長

三浦和幸

大学入学選抜における出題・合否判定ミス等の防止について(通知)

本件については、別添I大学入学選抜における出題・合否判定ミス等の防止について(通

知)」 (平成29年11月22日付け29高大振第10文部科学省高等教育大学振興課長通知)で通知しているところですが、この度、過去入学選抜において、出題を誤り、そのことについて外部からの指摘があったにもかかわらず適切な検証が適時に行われず、多数の受験生を誤って不合格としていた事例が発覚いたしましたことは、文部科学省としても極めて遺憾であります

大学におかれては、入学選抜において出題・合否判定ミス等がないよう万全を期しているとは存じますが、前述の通知の留意点等について改めて確認を行い、入試ミスの防止及び早期発見に努めていただきますようお願いいたします。

特に、外部からの指摘等により入試ミス可能性が判明した場合には、直ちに組織的体制検証を行い、受験生に適切で速やかな対応ができるようお願いいたします。

担当.文部科学省高等教育大学振興課大学入試

電話:03-5253-4111 (内線2495)

FAX: 03 -6734 -3392

別添

29高大振第10

平成29年11月22日

各国公私立大学長殿

文部科学省高等教育大学振興課長

三浦和幸

大学入学選抜における出題・合否判定ミス等の防止について(通知)

本件については、「平成30年大学入学選抜実施要項について(通知)」 (平成29年6月1日付け29文科高第236号文部科学省高等教育局長通知)及び「大学入学選抜における出題・合否判定ミス等の防止について(通知)」 (平成28年11月28日付け28高大振第16号文部科学省高等教育大学振興課長通知)で周知しているところですが、毎年、学部入試だけでなく、大学院等その他の入試においても、出題・合否判定ミスをはじめ、募集要項作成段階でのミス、追加合格手続におけるミス等、多数の入学選抜におけるミスが発生しています

ついては、平成30年一般入試を控え、各大学におかれては、出題・合否判定ミス等がないよう改めて下記の点に留意し、入学選抜の円滑な実施に万全を期すようお願いします。

また、ミスが生じた場合は、受験生等への情報提供を含め必要対応大学入試室に対する第一報を行うとともに、できるだけ速やかに別紙報告様式に基づき報告書作成し提出してください。

なお、ミスとして報告のあった近年の事例をまとめたものを参考資料として添付しておりますので、作題や試験実施の際に適宜御参照ください。

1 .入学選抜業務プロセス全体を把握した上で、ミスを防止するためのガイドライン作成すること等により、業務全体のチェック体制確立すること。

また、入学選抜に関わる者の貿務を明確にし、責任をもって業務を行うよう注意を喚起すること。

2. 教員事務職員等関係者が一体となり、緊急時対応における迅速性及び公平性の確保を含めた円滑な試験実施・伝達体制確立に努めること。

3 試験問題点検については、試験実施直前に点検するだけでなく、試験開始後においても速やかに、作題者以外の者も含めて、二重三重点検を行うこと等により、ミスの防止及び早期発見に努めること.なお、問題の文面だけでなく、問題の内容についても正答が導き出せるかなどについて確認すること。

4. 採点業務については、コンピュータプログラムのチェックを含め、試験開始前及び試験開始後において点検確認し、万全を期すこと。

5.追加合格者決定については、その決定手続に関するマニュアル作成する等実施体制、決定手続を明確にし、公正な実施に努めること。

6. 各担当業務は必ず複数人で行い、相互確認する体制確立すること。

担当:文部科学省高等教育

大学振興課大学入試

電話:03-5253-4111 (内線2495)

FAX: 03-6734-3392

2018-01-31

福田昌子衆議院議員社会党)による優生保護法案の提案理由説明

第2回国会昭和23年06月24日衆議院厚生委員会

福田(昌)委員 優生保護法案の提案理由説明させていただきます

 わが國は敗戰によりまして四割強の領土を失い、その狹められたる國土に八千万からの國民が生活しておりますため、食糧の不足はやむを得ざることでありまして、しか人口は一箇年に約百二十万から自然増加を呈しておる現状でありますので、この現状に対しましては対策として食糧の増加、移民の懇請とともに、もう一つ優生見地から不良分子の生出を防止するとともに、加えまして從來母性健康までも度外して出生増加に專念しておりました態度を改め、母性保護立場からもある程度の人工妊娠中絶を認め、もつ人口自然増加を抑制する必要があるのであります

 本法案が旧來の國民優生法と異なる点を列挙いたしますれば

一、惡質疾病の遺傳防止と母性保護立場から一定範囲のものには任意に断種手術を受け得るようにしたこと

二、強度の遺傳性精神病その他の惡質遺傳者の子孫の出生を防止するため、強制断種手術を行い得る制度を設けましたこと

三、惡質疾病を有するもの妊娠し、または妊娠分娩によつて母体生命を危險に陷らしむるおそれある場合は、医師の判定によつて妊娠中絶を行い得るようにいたしましたこと

四、妊娠によつて母体健康を害しあるいは暴行脅迫によつて妊娠した場合は、地区優生保護委員会の決定によつて妊娠中絶を行い得ることにいたしましたこと

五、現在妊娠中絶手術の結果しばしば母体生命を失うものがありますために、これを救済するために医師技術並びに設備等を斟酌して指定医制度を設けましたこと

六、三種類の優生保護委員会をつくりまして、地方委員会強制断種手術の判定にあたり、中央委員会地方の判定に対し不服あるものの訴願を審査し、地区委員会人工妊娠中絶手術の適否の決定に当り得ることとしましたこと

七、各府縣に優生結婚相談所を設けて、優生保護見地から結婚相談に應じて、不良子孫の出生を防止するとともに、地方人士に対し優生知識避妊器具選択、受胎調節の方法等の理解に努めしむるように予定いたしましたこと、等であります

 以上大体七項目の改正趣旨に基いて、ここに新法案を提出した次第であります。何とぞ愼重御審議の上御採択あらんことを切望いたします。

(中略)

 第二章優生手術の章におきましては、第三條に同意を前提とした任意優生手術を規定し、第四條から第十一條にわたつて社会公共立場から強制的に行い得る優生手術を規定いたしました。現行制度では、優生手術を受けるには本人、その代理者または公益代表者から申請主務官廳の可否の決定とがなければ行い得ないことになつているのでありますが、第三條に列記したものについては、かような手続を要せず、本人と配偶者同意がありましたならば、医師任意優生手術を行い得る途を開きました。しか任意優生手術は本人が事の是非を十分に判断した上で同意するということがその本質的な要素でありますから未成年者、精神病者精神薄弱者のように自分だけで意思決定ができない者については、これを認めないことといたしまして、この制度相続権侵害のために惡用されることのないようにいたしました。第四條以下のいわゆる強制断種の制度は、社会生活をする上にはなはだしく不適應なもの、あるいは生きてゆくことが第三者から見てもまこと悲惨であると認められる者に対しましては、優生保護委員会審査決定によつて、本人の同意がなくても優生手術を行おうとするもので、これも現行制度にはないのであります。惡質の強度な遺傳因子を國民素質の上に残さないようにするためにはぜひ必要であると考えます。ただこの場合におきまして社会公共立場からはいえ、本人の意思無視するものであるから対象となる病名を法律の別表において明らかにするとともに、優生保護委員会の決定についての再審の途を開くほか、さら裁判所判決をも求め得るようにして、つとめて不当な処置が行われることのないよう注意いたしました。第四條から第十條までがその手続に関する規定であります。また強制断種の手術はもつぱら公益にために行われるものでありますから、その費用を國庫において負担することとし、その旨を第十一條に規定いたしました。

2018-01-13

EUモロッコ間で締結の漁業協定は……

EUモロッコは、1996年に提携合意を、2006年に漁業クタにおける協力合意(以下「漁業協定」という)を、そして2012年に農産物・加工農産物及び水産物・加工水産物に関する自由化協定を締結した。2016年12月21日に当司法裁判所は、欧州委員会に対しポリサリオ戦線が提起した訴訟における判決への控訴において、EUモロッコ間で締結された提携合意協定西サハラには適用されていないと判断した。しかし、この事件は同漁業協定に関するものではなく、それゆえ当裁判所判決において、その協定については何ら有効性の判断を行わなかった。

UKにおいて、西サハラキャンペーン(WSC)は、西サハラの人々の権利認定サポート目的とする独立ボランティア組織である。WSCは、高等法院(英国及びウェールズ)の女王座部(行政裁判所)にて、EUモロッコ間で締結した漁業協定と、同協定を首肯し施行する規則類は、同協定規則類が西サハラ地域水域適用される限りにおいて無効であると訴えている。WSCはそれゆえ、UK当局が同協定を履行すること、とりわけ西サハラ産品をモロッコ王国の産品と認めて特恵関税待遇を与えることを違法行為だとみなしている。さらに、WSCはUK当局西サハラ近海漁業ライセンスを発行する権限を有していることについても争っている(同協定で、EU漁船特定の条件の下でモロッコの漁場内で漁獲してよいと定めているため)。

高等法院は当裁判所に対し、まず、西サハラキャンペーンEU規則類の有効性について国際法を遵守していないとして争うことができるか、次に、EU法のもとで同漁業協定有効なのか、について確認を求めている。EUが締結した国際協定とその施行規則類の有効性の審査のための仮決定的手続のもとで請求が行われているのは、これが初めてである

 今日、メルキオール・ウォスレ法務官は、彼の見解のなかで、当裁判所は「EUが締結した国際合意適法性査定する裁判管轄を有しており、WSCのような団体は同漁業協定適法性を争うことができ、そして、同漁業協定西サハラ地域水域適用対象とするために無効である」と回答すべきである旨を主張している。EUが締結した国際合意適法審査する枠組みのなかで、国際法上のルール準拠することが自然人法人に開かれているかについて当法務官は、そのルールが無前提かつ充分明確であり、その性格と主要なロジック申し立てられた法の適法審査を妨げていないのであれば、EUが拘束されている国際法上のルール依拠して法的な手続きを行うことが可能でなければならない……と、みなしている。

 当法務官は、WSCの依拠する以下の国際法上の3規範に関して、こうした条件を満たしていると考えている。それは:(1)自己決定権、(2)天然資源にかかる永久主権原則~それが西サハラ人民利益のために当該資源の利用を要すかぎりにおいて~、そして(3)占領地域天然資源の利用にかかる国際合意の締結に適用される国際人道法のルールである。当法務官は、これらの規範EU締結国際合意適法審査の枠組みのなかにあり、これらに依拠することは可能である……と結論している。

 そして当法務官は、同漁業協定とこれを首肯し施行する規則類が、これらの3規範に適合しているか審査している。

 まず当法務官は、西サハラの人々が国連総会の設けた条件で自己決定権行使することすら、かくも永くの間、機会を奪われている……と、述べている。西サハラ併合によってモロッコ王国統合されたが、この地域の人々が自由意思表示をしたことによるものではなかった。モロッコ領土への西サハラ一方的統合と、当該地域にかかるモロッコ統治権主張を根拠として、モロッコが同漁業協定を締結して以来、西サハラの人々はその天然資源自由処分していない。それが、自己決定権によって求められているにもかかわらずである。したがって、申立ての規則類によって定められ行われる西サハラ近海でのEUによる漁獲は、西サハラ人民自己決定権尊重するものではない。

 モロッコによる西サハラ統治権の主張は西サハラ人民自己決定権を損なったことによるものであるから西サハラ人民自己決定権モロッコによる侵害の結果である違法な状況を是認せずその維持に援助を与えないようにする義務を、EUは怠っていた……と結論する。この理由のため、西サハラ地域とその近海への適用に限って、同漁業協定とそれを首肯し施行する規則類は、欧州連合に対し外事につき人権保護国際法を厳格に遵守しなければならないと要求する欧州連合条約の定めに適合していない。

 当法務官は、西サハラにおけるモロッコデファクト施政勢力もしくは占領勢力としての地位は、同漁業協定の締結を正当化できないと考えている。第一に、「デファクト施政勢力」の考え方は国際法存在していない。第二に、モロッコ西サハラ占領勢力であるが、同漁業協定の締結のされ方が、占領地域適用される国際合意占領勢力による締結に適用される国際人道法のルールに適合していない。

 次に同法務官は、同漁業協定により提供された漁獲のほとんどが西サハラ近海限定的関係している(これらの海域で得られた漁獲は、同漁業協定で定められた漁業文脈で行われた総漁獲量の91.5%付近にのぼる)と認定する。同漁業協定に従ってモロッコ王国へ支払われた財政的貢献は、ほとんど西サハラ人民利益のためだけに使うべき…ということになる。当法務官の見解では、同漁業協定西サハラ人民利益のための漁獲となるために必要な法的セーフガードを含んでいない。この意味において、天然資源に係る永久主権原則占領地域天然資源の利用にかかる国際合意の締結に適用される国際人道法のルール、そして最後に、これらの原則ルール違反した結果である違法状態是認せずその維持のために援助を与えないEU義務を、同漁業協定及び他の申立ての規則類は遵守していない。

 これらの理由全てにより当法務官は、同漁業協定無効である結論する。

2017-11-27

anond:20171127221328

最近ジム通い出したけどあそこのスタッフってほんとにやることなくて暇そう

ほとんどの時間入口横の受付で客の出入り監視してるだけで、たまに出てきて掃除したり、新規客の入会手続するくらい

学生ジムバイトするといいよ

2017-11-04

anond:20171104200612

そこには無いジャンルみたいですね

強いて言えば、「占領軍監督憲法」や「被支配憲法」あたりでしょうか

 

そこで連合国軍占領中に連合国軍最高司令官総司令部監督の下で「憲法改正草案要綱」を作成し[1]、その後の紆余曲折を経て起草された新憲法案は、

大日本帝国憲法73条の憲法改正手続に従い、1946年昭和21年5月16日の第90回帝国議会の審議を経て若干の修正を受けた後、同年1946年昭和21年

11月3日日本国憲法として公布され、その6か月後の翌年1947年昭和22年5月3日施行された[1]。

2017-08-28

思考について

思考に関してブログをやっているので、軽い相談を受けた。

と、書いてもよいと言われた。

なお、以下の文章は、論というよりも、随筆な感じだ。

結論がなく、その辺でうねうね行ったり来たりしているだけの文章

(と書いて、その意味理解してもらえるだろうか、と逡巡する。)

そんな雰囲気だ。

ある人のお母様について。

割と良い母親だ。

(ちなみに、お父様も良い。)

みんな、コウノトリ拉致されるときに、親くじを引く。

結構上位のつがいをゲットする人もいる。

他のやつの中には、号泣しながら連行されるのもいた。

人は、スタートの段階では、生と姓とを受け入れなければならないことになっている。

平等権

あぁ、それは、親くじを引く機会がみなに平等にある、ということ。

規約の204条1項に書いてありますよ。同意したでしょ。

始発から早速脱線した話を、元の線路に戻そう。

自分の目」を「他人の目」と勘違いしているような、松本人志の話を快く聞くような、よくいるおばちゃんだ。

(ここで、おばちゃんという属性は、特に、なにも意味していない。ぽりてぃかる☆これくとねす)

もっと具体的に言えば、これまで、酵素コラーゲンとか、「○○人は」「○○教は」とか、まぁ、共感性羞恥?を生じさせるような、それ以上先を言わせたくないような、何と言うべきか、イタイことを言うような人だ。

(ちなみに、水素水には引っかからなかった。)

彼は、内心、そういうことを公言するのをやめさせたいと、心配らしい。

意味不明なまま振り回す知識は、他人を傷つけるかもしれない。

また、今後、年を取って、多くの他人に頼らなければならなくなるかもしれない。話が通じない人になっても困る。

他方で、田舎育ちの高卒専業主婦にその辺の選別をさせるのは、今のままでは本人のライフスタイルを無理に否定するようで、心苦しい。

(言い換えれば、手続を踏んで、根本から変えていきたいということ)

今更相談されても困るんだが、というのは私の事情だ。

「親は、実は、現在自分から見ると、馬鹿なのではないか。」と気づくタイミングは、人それぞれだ。

(もちろん、馬鹿じゃない親もいるかもしれない。また、馬鹿でも「しゃーねぇなぁ」となるのが家族だろう。)

反抗期の時に気づくかもしれない。

もっと子が成長し、親が衰えた時かもしれない。

彼は、遅かった。

脱線した。

彼女は、最近心理学脳科学に手を出し始めた。

この一年ほど、やっているらしい。

何やら、メルカリで本を買っていた。

第一段階として、本を読むだけ良しとしよう。

内容についても、アドラー加藤諦三は、読めばよいと思う。

何かしらプラスになるだろう。

彼女は、「前頭前野は、報酬系云々」と話し始めたそうだ。

そこまでは、とりあえず・・・?良かった。

しかし、「あんたは、前頭前野が弱い。」とか言い出した。

なるほど、そう来たか

(ここで「『前頭前野が弱い』のは誰か。」と尋ねてくるやつは、嫌いだ。)


彼女の抱えている課題は、こんな感じだ。典型的だ。

残念なことに、彼女は、基本的知識もない。

(どこからどこまでが基本的かは、分からないが。)

物事構造化することができない。

差異の体系を構築することができない。

みじん切りにされた個々の情報を、自らの感性と直結させている(だからキレやすい)。

自分他人区別できない。

他者との間で、コミュニケーションが成立していないことがわからない。

(と、ここに書きなぐっても、コミュニケーションは、私と読者との間で成立しないだろうが。)

そして、一番は、自尊心がない。

しかも、本人がやる気なら、ある程度、解決することもできるだろう。

いや、でも、彼が指摘することは、そもそも課題なのか。

彼女の話し相手も、同じような感じだろう。

だったら良いじゃないか

ただの雑談じゃないか

(逆に言えば、彼女は、雑談の延長から離れて、核心に触れる話をすることができない、ということでもあるが。)

何より、本人は、それを直すつもりがないようだし。

と、宙吊りで終わる文章

2017-08-13

定める手続によらなければ

手続きが決まっているのは検証コストを下げ、予見可能性の高いリスクを避けるためだ。手続きに従うか適正実施証明コストを支払うかどっちかにしろ。都度白紙を持ち出して発明をするな。勘弁してくれ。

2017-08-12

https://anond.hatelabo.jp/20170812203532

あれは何を目的として作られたカードなのかね?

保護費を受け取りに来るときの本人証明の代わりってことだけど、保護費を銀行振込にしてもらってる人には必要ないだろうし、医療券発行なんて、ほかの自治体では電話連絡のみでも可能

行政上手続などで生活保護受給していることを証明する必要があるときは、その都度「生活保護受給証明書」というA4の書類1枚をケースワーカーに発行してもらうだけだし。

写真カードの発行は4年前から大阪市の一部の地域で行っていて、発行枚数は約5000枚という微妙な数。受給者全員に発行しているわけではなさそうだ。

生活保護不正受給医療券の不正使用対策として、一部の受給者にの顔写真カードを発行しているのかもしれないが、

もしそうだとしたら、顔写真付きカードを発行する基準を明確に示さない限り、差別人権侵害だと言われても仕方がない気がする。

2017-07-30

呼吸器系の病気傷病手当手続だけしてもらってクビになった。

半年一年はこの状況が続くっぽいので、いい機会だと思って英語勉強しようと思ったんだが。

受験英語は一冊の問題集を擦り切れるまでやりこんだ記憶くらいしかない。

ようは文法とかを無視して、言葉の塊として覚えている語彙数を増やす方法

それで学年20~30位くらいは維持できてた。

その方法で良いんだろうか。脳みその衰えを無視して学生時代成功事例にすがってやっていけるだろうか。

今はCDと本が別売りになってるやつを買って、CDをセクションごとに聞いて、

聞き終わったら単語を読み上げながら書き写してる。

20年以上離れて、40近くから再度英語勉強しようって奴はどうしてる?

とりあえず定期的に払える金が今は無いか英会話教室に通えってのはなしで。

2017-07-23

メンヘラお金がかかるという話

メンヘラは、お金がかかる。

治療費がかさむだけではない。

ここでは、自殺就労不可になる問題に隠れているメンヘラ経済問題について述べたい。

うつ病になるリスクが少しでも知ってもらい、

そういった事態になるまで自分を追い詰めてしまう人のブレーキになれたらと考えている。

自己紹介

私は、10年来のうつ病患者である

大学時代からずっとうつ病の処方を受けている。

処方薬は、ジェイゾロフトデパスだ。

数年前に、ブラック職場につとめることで、それが悪化した。

その会社で、ゲーム開発のプロジェクトマネージャーをしていたのだが、企画を補佐してくれるものがいなかったため、

PM兼、プランナー兼、アートディレクター兼、クラアント対応といった業務までしていた。

平日だけでは業務が終わらず、土日もメール対応仕様書を書いていた。

そういった無理がたたり、たまにできた暇な時間も体調が悪く遊びにいくことも家事をすることもできなかった。

メンヘラの基礎支出

まず治療費である。通院代、処方箋代がかかる。

自立支援医療制度という精神疾患を患っている人を支援する制度があり、

それらの費用が通常の自己負担額3割から1割になるとは言っても、一回行くごとに1500円、月2回行くので3000円かかる。

ついでにいうと、その手続には、診断書必要であり、その発行に5000円かかる。

最寄りの病院でない場合は、それに合わせて、交通費必要になる。

それに加えて、一番大きいのがカウンセリング代による支出である

私の行くところは、40分で6400円ほどかかる。

カウンセリングなんて、役に立つのかと健康な人は思うかもしれない。

だが、処方箋なんてものは、所詮対処療法であり、心理的問題解決することはない。

また、人に話すことで楽になることはたくさんあり、しかカウンセラーしか言えないこともある。

例えば、「死にたい」「殺したい」といったワードである

見ず知らずの人に、そんなこと言えるだろうか? 困られせてしまうだけである

というわけで、私はカウンセリングにて、毎月2回20分受けていたので、月6000円が飛ぶ。

しかも、カウンセリング代は、医療費として認められていない。

そのため、医療控除の対象外となる。

というわけで、病院とその処方箋で9000円かかる。

東京在住で年収300万いかず、奨学金の返済にも苦しんでいた私には、

それだけで貯金をする余裕を奪うには十分な威力であった。

家事ができないことのしわ寄せ

家事ができないことは、とても大きな経済的な損失につながる。

例えば、部屋が片付かないため、何を買ったが判断できなくなる。

すると、同じようなものを何回も買ってしまう。洗剤や歯磨き粉が複数ストックされる。

そして、掃除サボることにより家の汚れが取り返しの付かないことになることも、大きな損失になりうる。

引っ越す時に敷金がもどってこないどころか、6万円近くのクリーニング代などを要求されるてしまことを、

思考がどうかしているうつ病患者の私には想像する気力もなかった。

お金を使うか否かの適切な判断ができない

うつ病になると、冷静に考えてお金を使う判断力が失われ無駄な買い物が増える。

場合によっては、ストレス発散のために、高い買い物をしてしまうこともある。経度の買い物依存症である

そして、あらゆるめんどくさいことを、お金解決しようとしてしまう。

私の場合引っ越しの時にそれが訪れた。

ブラック職場から脱出した私は、引っ越しを決意していた。

からも遠かったため、少しでも心理的負担がかからない場所引っ越したかたからだ。

部屋汚れや不要ゴミ処分業者に頼んだ。

上記の様な状態の私はただでさえ貯金がない状態であり、引っ越しにかかる費用クレジットカードを利用した。

転職先でのボーナスなどをあてにしていたこともあった。

そこらへんの判断も、今ふりかえればどうかしている。

だが、明らかに思考力がまともじゃなかった私には、なんの疑問も感じなかった。

そして、引越し後のクリーニング代の請求である

新たな引越し先への敷金礼金以外にも、20万以上つかってしまっていた。

■まとめ

うつ病になる→治療費がかかる&働けないのでお金が稼げない

という流れは広く知られている。

だが、それだけではない、

うつ病になる→判断力が失われる→不必要支出が増える

うつ病予備軍の人は、上記の様なうつ病になる大変さを理解して欲しい。

すでにうつ病の人は、私の様な自体に陥らない様に気をつけて欲しい。

私はこれの様なリスク理解していなかった。この過ちが、後に、大きな不幸をまねくことを私はまだ知らなかった。

その不幸については、また今度投稿する。

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