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はてなキーワード: 手をつなぎながらとは

2018-12-08

正直に告白すると設計間違えた

始めは研究室内で使うおもちゃだったし、重要なのはハードウェア挙動であってコマンドはどうでもよかったんだよ

から起動は「スバル」停止は「バルス」ってノリで決めた

そしたらいつの間にか装置はでっかくなる、町のインフラに使う、しまいには城市全体を注に浮かせる原動力に使うようになったんだけど

本格的に使うようになったタイミングでもう一回設計し直すべきだったと思うよ?

から作ったコマンドは「リーテ・ラトバリタ・ウルス アリアロス・バル・ネトリール」みたいに

ちゃん文法になってるし安全だし拡張あるじゃん

 

まあでも起動停止コマンドなんて今更変更したらどこまで影響範囲広がるんだ

なんて文句も出てくるし、しょうがない

安全のため二人同時に手をつなぎながら唱えないと発動しないようにしたか

しばらくこれで運用して

 

引き継ぎの人がちゃんとしてくれるよたぶん

2018-07-03

街を囲む山々のてっぺん雪化粧ですっかり白くなっている。師走も半ばを過ぎ、世間では年末にむけて慌ただしさを増していたが、私の勤める会社のは例年になく穏やかなもので、みなのんびりと業務をこなし、そこには一年が終わりに近づくしんみりとした空気と、その前に控えたクリスマスに対する浮かれた空気が混在している。

 その日も、五時を回るころには私の業務はあらかた終わってしまい、六時の終業までの時間自分の席でもてあましていた。することがなくなるなんて、普段なら考えもよらない。たとえ休日を家で過ごすとしたってなんだかんだで忙しい。いつだって体や頭を動かしているのが当たり前で、不意に何もしていない時間が訪れると、なんだか悪いことをしているような後ろめたい気持ちを感じてしまうのだ。

 何かすることはないかな、と思い、作成した書類ファイルをもう一度点検したけれど、仕事は出てこない。

八坂さん」

 居心地悪く椅子の上に佇んでいると、同期の、そして高校時代からの知り合いでもある月島君が話しかけてきた。

コーヒーでもどう?」

 彼が差し出してくれたコーヒーを受け取る。

年末なのに暇だね。この会社潰れるのかな」

 そう言って、彼は笑った。特別整った顔立ちというわけではないけれど、逞しい体と、爽やかで人の良さそうな笑顔は、会社女の子に好感を持たれている。高校時代野球部キャプテンで、当時もそれなりに人気があった。

「そのかわり、年明けからは大変そうだけれどね」

 そう答えてから、私はコーヒーを口に含みかけ、普段とは違う香りに気が付いた。

ちょっと、これ、課長私物の、あの高いコーヒーじゃない?」

「あ、間違っちゃったかな」

 月島君はおどけてみせたが、ボタンを押すだけで出てくるコーヒーメーカーのコーヒーと、間違えようがない。

「ま、課長もたまにはこれくらい部下たちにサービスしてもいいと思うよ」

 彼は微笑しながらそう言った。

「たち?」

 辺りを見回すと、課長は丁度席を外していて、シマのみんなは一様に淹れたてのコーヒーを啜っている。部屋にはいつのまにか、コーヒーの良い香りがたちこめている。

「知らないわよ」

大丈夫だよ。課長は通ぶってるけど、違いなんかわかりゃしないんだ。こないだ、コーヒーまれインスタント持って行ったけど気が付かなかったし。ちゃん確認済み」

「用意周到なのね」

 私は遂に苦笑してしまった。

「お、いいね

「え?」

「いま笑った。やっぱり笑うとかわいいな」

気持ち悪いこと言わないでよ。びっくりするわ」

気持ち悪いっていうなよ。最近全然笑わないから、心配してたんだ」

 言葉通り、微笑を消して私をのぞき込むような目で彼は言う。

「そうなの?」

「そうさ。いつも根を詰めがちだし、ため息ばっかりついてるし。疲れてるな」

「うーん……」

「まあ、俺は笑わなくてもかわいいとは思うけど」

「もう、だからそういうのやめてって」

「なに、ただ同僚として思ったことを指摘してるだけさ」

 月島君は笑う。私は困って黙り込んでしまう。

月島さーん、仕事中に八坂さんを口説かないでください」

 向かいの席の山下さんが言うと、月島君は照れくさそうに頭をかいて、自分の席に戻って行った。

 椅子の上で、いつのまにか強ばっていた背中をほぐした。私的な会話を持ちかけられると、なんだか変に緊張してしまう。

 一人になってから課長秘蔵のブルーマウンテンを飲むと、柔らかで苦みのない味わいがコーヒー特別好きではない私にも美味しくて、ほっとため息が出た。


 仕事が終わり、買い物を済ませると、私は学校あろえを迎えにゆく。あろえと私は二人で暮らしている。何をしでかすかわからないこの妹を一人にさせるわけにもいかいから、学校が終わって、私が迎えに行くまでの時間ボランティア学生が面倒を見てくれている。

 いつも通りの時間学校に行けば、大抵あろえはすでに帰る準備をしていて、私が来るのを待っている。彼女時間にうるさくて、早すぎても遅すぎても不機嫌になる。かといって、定刻に迎えに行っても特別嬉しそうな顔をしてくれるわけでもなく、無表情に近寄って来てそっと私の手を握るだけだ。

 その日も、いつも面倒を見て貰っているその学生さんから簡単にその日の彼女についての報告を受ける。普段どおりの問題はあったけれど、特別出来事はなかったそうだ。それからいまの彼女学習状況。彼女が主に取り組んでいるのは、会話の訓練だった。

「このところ、すごい成長ですよ」

 と、その深沢という名の学生は嬉しそうに言った。

「前は、何かして欲しいものとか場所に連れて行って、触らせたりしながら単語連呼するしかなかったんですが、最近ではまず言葉だけで伝えようと試していますね。もともと彼女の中には、話したいっていう欲求自体はあるんですよ。だけれど、うまく話せないのがストレスになってたんだ。普段パニックも減ってきたんじゃないかな。なんだか全体的に大人しくなったような気がしませんか?」

 彼は去年からボランティアをしていて、私たちとの付き合いもも一年半になる。

 確かにあろえはこのところ成長していると思う。その功績の大部分は彼によるところだと、私も先生も認めざるをえない。彼はいろいろと勉強してくれているようで、新しいアイデアをたくさん出してくれる。失敗することも多いが、それ以上の成果は上げている。

 会話の進歩があまり芳しくなかったあろえに、コミュニケーションブックを導入しようと提案したのも彼だった。当初は色々と不安もあったけれど、結果としては大正解だったと思う。

「ただわからないのは、言葉自体は、結構複雑なものでも理解出来ているようなんですが、簡単なことが出来なかったりします。自分名前に反応しなかったり。いや、自分をさしてるとはわかるらしいんですが、あなた、とか、お前、みたいな言葉と同じものだと思ってるみたいで、自分から人に呼びかけるときにもたまに使ってしまます。何度教えても直らないんですよ。間違って覚えてるのかな。気をつけて呼びかければ反応してもらえるから、今のままでも実生活特別な不便はないとは思うんですけれど」

「ああ、それは……」

 気づいたのか、と思いながら、私は言葉を続けた。

「むかし、家でアロエ栽培していて、母がよく話しかけていたから、それと自分名前区別がつかないんじゃないのかしら」

「うーん、そう言うのって、あるのかな。」

「ほら、犬なんかも、そうやって名前の覚え違いするじゃないですか」

「そうですねえ……」

「でも、思い付きですから全然違う理由かもしれないですが」

 彼が考え込んでしまったので、私はそう誤魔化した。

「とにかく、調べておきます自分名前をはっきりそうと知らないなんて寂しいですからね」

「すごいぜたふびーむ、つよいぜたふびーむ、じゅうまんばりきだたふびーむ」

 歩きながら、あろえテレビコマーシャルの歌を口ずさむ。鼻歌が出るのは機嫌が良い証拠で、私も安心する。

 とても歌には聞こえないその歌に、行き交う人は露骨視線を向けてくる。私も、すっかりこんなかたちで人に注目されることに慣れてしまった。それが良いことなのか、悪いことなのか知らないけれど。

 彼女手をつなぎながら、家までの道を歩いている。あろえの足取りは、バレリーナのような独特の歩き癖が出てしまっている。つま先立ちで、ひょこひょこと頼りない。ちょっと目立ってしまうけど、別に実害はないし、私の目からするとコミカル可愛いく見える。

 歩きながら私は、深沢君に指摘されたことについて考えていた。

 あろえ自分名前を覚えていないのには、深沢君に誤魔化したのとは別の理由があると思う。

 二年前まで一緒に住んでいた母はあろえを嫌っていて、医者自閉症と診断されても何一つ学ぼうともせず、適切な教育を受けさせようともしなかった。おかしな薬を吐くほど大量に飲ませたり、狐のせいだと祈祷に連れていって棒で叩かせて、活発なあろえが二、三日大人しくなったと喜んでいたが、それはただ動けないほど弱っていただけだった。当時はそんなものかと思っていたけれど、今思うと恐ろしさにぞっとする。足を捻挫しても平気に笑っているほど痛みに鈍感なあろえが動けなくなるなんて、どれだけ殴ったのだろう。

 もちろんそれでもあろえの状況は変わらず、変わるはずもなく、すると母は絶望してしまった。自分はとんでもない不幸を背負い込んでしまったと、周囲に愚痴をこぼし自分悲劇理解させることばかりに懸命になった。

 そして暇さえあれば本人に面と向かって罵っていた。周りが咎めても、どうせ本人は馬鹿言葉なんかわかりはしないのだから、何を言ったってかまわないんだ、自分はそれくらいつらい目にあわされている、と権利を主張していた。

 そして実際、当時の彼女は今よりもずっと言葉理解していないようで、何も言ってもまるで聞こえていないように見えた。それが、母の苛立ちをいや増ししていたらしい。私が高校に通っていたころ、学校から帰ってくると、母がこんなふうに語りかけているのを聞いてしまった。

「まったく、あろえって本当に迷惑子供ね。どうしてこんな出来損ないに生まれたのかしら。お母さんは本当に、あろえのおかげでいつも恥ずかしい思いばかりするわ」

 母がにこやかな表情で口にしたその言葉意味を、あろえ理解しているようには見えなかった。彼女普段どおりの茫漠とした顔つきで、言葉を聞き流し、母がくすぐると、嬉しそうに笑い声をたてる。「ほんとに頭が悪いのね」と母を苦笑させていた。

 父親が滅多に帰らない家で、昼のほとんどをあろえと二人っきりで過ごしていた母は、こんな言葉をどれだけ語りかけたのか。とにかく、この悪意に満ちた悪戯のなか「あろえ」と言う言葉はそこにいない誰かみたいに使われて、あろえ名前自分と結びつけることが出来ないまま成長してしまったんだと思う。

 もし、その記憶がまだあろえの頭に残っているのなら、自分名前など、この先ずっと知らないでいた方が良い。調べてくれると言っていた深沢君には気の毒だし、知ったところであろえが傷つくことはないだろうけれど。

「おかえりなさい」

「ただいまでしょ」

はい

 あろえは返事をしながら自分の靴をいつもの決まった場所に慎重に置いた。それから私の脱いだブーツの場所も気に入らなかったのか、2センチほど位置を整える。

 今日晩ご飯和食きんぴらごぼうポイントだ。あろえは歯ごたえのある食べ物が好きではない。これをどうやって食べさせるか、が私の挑戦である

 テーブルに向かい合って、自分食事をしながら、彼女の食べるのを観察している。きんぴらごぼうあろえお気に入りカラフルガラス小鉢にいれてある。あろえは二度、三度、視線を投げかけるが、手にしたフォークはなかなか小鉢に伸びない。

 私は彼女小鉢からゴボウつまみ上げ、自分で食べてみせる。自分領域を侵されたあろえは、じっと私を見る。

ゴボウが美味しいよ」

 私が笑うと、あろえ小鉢視線を落とす。

「食べてみてください」

「だめです」

「あ」

 彼女はいま、ブックを開かずに自分言葉で返事が出来た。簡単言葉だけれど、私は、嬉しくなってしまって、

「よく言えました」

 思わず褒めかけて、思いとどまった。返事自体きんぴらごぼうを食べたくないというわがままな内容だったじゃない。ここで褒めてはいけない。私はしばしばあろえを甘やかしすぎると指摘されていたのを思い出した。気を引き締めて問い返す。

「なんで駄目ですか?」

「なんでだめですか」

きんぴらごぼう嫌いですか?」

ごぼうきらいですか」

 褒めた傍から反響言語が出てきてしまう。しかも、どうあってもきんぴらごぼうなど食べたくないらしい。私はがっかりして、ため息をつく。

 結局、私の試行錯誤は虚しくにんじんを半分かじっただけで彼女きんぴらには手を付けずに食事を終えてしまった。

 食後には、空になった食器を私のも含めて流しに持ってゆくのがあろえ役割だ。家のことを毎日素直に手伝うのは、同じくらいの普通の子と比べても良くできた習慣だ。難点を言えば、ときに私がまだ食べ終わって無くとも持って行ってしまうくらいだろうか。

 テーブルの上に食器がなくなると、あろえ椅子に座ってテーブルに両手の平を貼り付ける。私が食後のコーヒーを出すのを待っているのだ。どうしてだか知らないけれど、この子お菓子ジュースよりも、コーヒーブラックで飲むのが好きなのだ

 私がマグカップを並べるのが遅いと、眉間にしわをよせてブックから言葉を拾い出し、コーヒーが出てくるまでその言葉を繰り返す。

コーヒーください」

コーヒーください」

 与えると、二杯目がないことはわかっているから、時間をかけて一杯を飲み干す。

コーヒー好きなのに、ニキビとか全然出来ないね

 あろえのなめらかな肌を見ながら言ってみたが、当然のごとく反応はない。マグカップを両手で包み込むようにして、まるで試験会場の受験生のような真剣な表情でコーヒーを飲んでいる。

 寝付きが悪くなることもあるし、出来れば夜にコーヒーを与えるのは避けたいのだけれど、彼女の集中した様子を見ると、生活にそれくらいの喜びがあってもいいのかなと思ってしまう。

 こうして黙って大人しくしていると、あろえは、うらやましくなるくらい整った顔つきをしていることに気が付く。そして実際、人にもよくうらやましがられる。ただ保護者立場としては、この子にとってそれは余計な危険をまねく大きな要素になってしまっているから、手放しでは喜べない。

 これでもし健常だったら、さぞモテたろう。普通学級に通って、同級生男の子と付き合ったり別れたりしていたのかしら。そしたら私たちはどんな姉妹になれただろうか。一緒にデパートに行って流行の服をああでもないこうでもないと話しながら選んでいたかもしれない。悩み事を相談しあったり出来たかもしれない。

 他人より少し風通しの悪い世界のなかで、この子は何を考えているのだろう。いくらか話すようになったとはいえ、その内容は何が欲しいとか何がイヤだとか、そういったシンプルで具体的な事柄に限られていて、心の立ち入った部分について語られたことはない。何を考えているとか、抽象的な事柄は一度も言葉したことがない。誰も彼女の本当の気持ちはわからないし、彼女の方からからせようともしてくれない。あろえ孤独を感じないのだろうか。

 食事が終わると、入浴。あろえが湯気のたつ体をパジャマに包むのを見届けたら、次は私の番だ。お湯に肩までつかり、入浴剤の爽やかな香りを鼻腔の奥まで含み、それをため息と共にはき出すと、あろえの声が聞こえる。また、歌っているらしい。きっとテレビを見ているのだろう。

 お風呂に入っている時間が、一番癒される。この町には温泉があるのだけれど、他人が入る外風呂より、一人でリラックス出来る家のお風呂のほうが安心する。私は風邪をひきそうなくらいぬるくうめるので、外のお風呂では熱いのに我慢しなければならないのだ。

 体温に近いお湯のなかを体の力を抜いてたゆたっていると、皮膚から溶けてゆきそうだ。本当に溶けてしまったらどれだけ気持ちよいものだろうかと想像する。私であり続けることには、めんどくささが多すぎる。

 会社で、笑顔がないと言われてしまったのは少なからずショックだった。外に出ているときはそれなりに愛想良くしているつもりだったけれど、私はそんなあからさまに余裕をなくしていたのか。

 もしそうだとしたら、きっとそれは先日の母から電話が原因だと思う。

「まだ、お前はあろえの面倒を見ているの?」

 母と会話になればいつもなされる質問だ。

 父と離婚したあと、この家にはもう住みたくないと母は隣町にある実家に帰ってしまった。そして、あろえをもう育てたくないと、家を売ってそのお金でどこか施設に預けようとさえしていた。そこで、丁度大学を出て仕事をはじめていた私がここに残って引き受けることで納得させたのだ。

「当たり前じゃない。お母さんとは違うわ」

 私の返事は、つい、喧嘩を売るような口調になってしまう。

「あの子病気なのよ。あんな獣じみた子が、人間と一緒に暮らせるわけないわ」

 母は私の敵意を無視して殊更に心配感情を込めて言葉を続ける。その親らしく装った態度が一層私を苛立たせる。

病気じゃないわ、障碍よ。それに、もう暴れて血が出るほど噛みついたりすることはなくなったのよ。お母さんがいたころより、随分と良くなったんだから

「じゃあ、治るの?」

「だからあろえのは、治らないとか、るとかいものじゃないんだって……」

「やっぱり一生治らないんでしょう? お医者さんも言ってたものね。頑張るだけ無駄よ」

 そんなことない、と思うが、咄嗟に断言できないのが忌々しい。私が黙ってしまうと、母は我が意を得たりと喋り出した。

「お前は充分やったわよ。もう自分のことをやりなさい。お前はまだ若いのよ? このまま回復の目処がたたないあろえの世話をしながら、お婆ちゃんなっちゃってもいいの? 良くないでしょう? あんなのに関わって、人生台無しにすることないわよ。お前もまだ一人前になりきってないのに、良くやったわ。恥ずかしがることなんかないわよ。悪いのは私だからあなた責任を感じなくてもいいのよ。あの子はお前に感謝なんかしない。お前が死んでも泣いてはくれない。どうせ何もわからないのよ」

「そんなのは関係ない」

 私の声から張りが落ちてしまっているのが、忌々しい。 「ねえ、お母さんが悪かったわ。それはわかってるの。だから、お願いだから、お前は自分人生を……」

 母が言いかけた途中で、私は電話を切った。黙り込んだ携帯電話を見ていたら、不意に涙がこぼれて、喉からは嗚咽がもれて、止まらなかった。泣きながら、自分は何で泣いてるのだろうと思った。衝動的で自分本位な母を私は嫌いだ。その言葉に泣かされるなんて、あっていいことじゃない。

 私には、どこにも行き場なんかないし、行ってはならない。ここが私の場所なのだ。そして、それは自分で選んだことなのだ。同じ環境に生まれたのに、妹より恵まれて育ってしまった私には、妹の出来ないことをかわりにしてあげる義務がある。彼女のために私の何か割いて与えるは当たり前なんだ。そうに決まっている。私のしていることはきっと間違っていない。間違っていないはずなのに。

 自分に言い聞かせていると、くらくらと目眩がしたので、バスルームを出た。体を拭き、服を身につけ、それでもまだ不安が心を支配していて、なんだか心細く、怖い。

あろえ

 テレビを見つめるあろえの横顔に、呼びかけた。聞こえているはずなのに、反応を見せてくれない。

あろえ

 二度、三度、感情を込めて呼びかけても、やはり彼女は振り返らない。

あろえ、こっちを向いて」

 私の妹は振り返らず、上半身をゆるやかに揺らしている。

 泣きそうになった。

https://www.saibunkan.co.jp/lechocolat/soft/ka_swan/images/preswan.htm

2017-08-13

義務教育中の芸能活動

やはり、そろそろ義務教育中の芸能活動法律禁止すべきだと思う。

そもそも義務教育中は働くこと自体禁止

だけど「子役」はどうしても代わりがきかないからという理由で、特例として認められているに過ぎない。

その代わり、労働時間とかに制約がある。

でも、最近義務教育中のアイドル活動は、はたして「子役」としての活動といえるのだろうか。

義務教育からアイドル活動みたいなことをしているから、未成年のうちから飲酒喫煙したり、

新幹線の中で不倫相手手をつなぎながら爆睡したり、不倫して元夫を自殺に追いやったりするような大人が出来上がる。

やはり、義務教育中は人間教育を含めて、まともな大人になるための準備期間とするべきだ。

2017-03-22

抱っこ

子どもの3歳がもうすぐ終わる。たくさん話すようになった。文法単語不明瞭で、時々何を言おうとしているのかわからないけど、一生懸命に話そう、伝えようとして言葉を口にしている。

さしすせそは、「しゃししゅしぇしょ」。話の内容は、ときどき、空想現実が混ざり合う。私によりかかりながら、私と手をつなぎながら、「あのね」「ねー、おかあさん」と話しかけてくれる。温かい。小さなハンドタオルですっぽり包める手のひらが、やわらかい

子ども児童館と、すべりだいと、ヒーローと、両親に手をつながれながらジャンプをすることと、抱っこが好きだ。

すっかり忘れていた。手をつないで歩けるようになっていたことを、当たり前だと思っていた。2歳のころはすぐに歩き疲れて、抱っこをせがんできた。1歳のころ、0歳のころはずっと抱っこだった。

ベビーカーを嫌がって泣くので、買い物に行く時は抱っこひもを使って抱っこしたり、おんぶしていた。子どもは抱っこをせがむくせに、抱き上げると動き回ろうとする。あちこちに手を伸ばしたり、髪をひっぱったり、頭突きしたり。眠る時は全身の力が抜けて、いつも以上に重たくなる。

前に子どもを抱いて、背中荷物を背負って、両手にもうひとつ荷物を持って…。スーパーへ買い物に行くだけなのに、ぜえぜえ言っていた。そのまま、アパート階段をのぼって…。引越し先には実家義実家もなかった。友人を作る余裕もなかった。

当時、整体師には全身の骨が歪んでいるし、姿勢が悪いから腹も出ていると言われた。睡眠不足で髪はすかすか、目の下にはくま、余裕がなくていつもよれよれだった。しゃんとして身綺麗なママさんを見ると、自分が恥ずかしくてしかたなかった。夫はもう少しなんとかならないのかと、呆れていた。褒められたところなんて、ひとつもなかった。

疲れがたまると、子どもが泣いていても、体が動かなかった。自分までめそめそ泣いていた。いい大人なのに。小さな子どもに、「どうしてよ」「ちゃんとしてよ」と叫ぶこともあった。

バカじゃないか。小さな子どもに何がわかるというんだ。子どもが何かできなくて、それがなんだっていうんだ。当たり前だ。私が見守って、ひとつひとつ教えてあげなくちゃいけないのに。何もできなくたって、あなたを嫌いになったりしない。そう教えてあげなくちゃいけないのに。大丈夫だよ。何も心配ないよ。そう言って、抱きしめて、笑顔で、安心させてあげなくちゃいけないのに。

ごめんね。お母さん、もっともっとがんばればよかったね。毎日疲れた顔でいたね。そんな顔したお母さん、嫌だったよね。お母さんの叫ぶ声、怖かったよね。

笑顔でいたら、もっともっとあなたも楽しかたかもしれない。安心たかもしれない。ごめんなさい。

こんな母親の私に、子どもは両手を広げて「抱っこして」という。丸っこい腕とお腹と、小さな手のひらと、全身で「抱っこして」という。抱きしめると、足を広げて背中にまわす。この子は、全身で私を抱きしめてくれている。私はこの子を抱き上げてはいるけれど、抱きしめてはいなかった。抱きしめていたのは、私ではなかった。このままじゃダメだと思った。「かわいいね」「大好きだよ」そう言いながら、子ども背中を撫でるようになった。子どもはより一層、抱っこをせがむようになった。「だーいしゅきー」と言いながら、笑顔で、両手を広げて。「お母さんも、大好きだよ」と言って、子どもを抱きしめる。子どもの小さな体が、温かい

母親は無条件の愛を与えなくてはいけない。頭ではわかっていても、いつも自信がない。自分という人間は、欠陥だらけだ。ほかのママさんたちに比べると、恥ずかしい。無条件の愛を与えてくれるのは、いつも子どもだった。私は母親で、だから子どもを愛しているのだと思っていた。子どもは愛されるだけだと、勘違いしていた。子どもはいつも私を愛してくれていた。

の子が大きくなったら、いずれ「抱っこして」と言わなくなる。抱きながら歩くことも、だんだんできなくなる。

今はきっと特別時間だと思う。

服を脱がせて、着せ替えさせる。あせもは?かゆいところはない?痛いところはない?自分で着るというさまを、見守る。小さな指がボタンを探すところを、見つめる。

飲みたい、食べたいというものを目の前に与えて、食事をするさまを見る。両手でパンを持って、小さな口をいっぱい開いてかじりつくところを見る。スプーンですくったご飯を、ぽろぽろこぼしながら口に運ぶところを見る。

さな手で軽くなった牛乳パックを持ち、コップに恐る恐る注ぐさまを見守る。コップに牛乳いれられたの、よくできたね。うん、できたの。○○ちゃんがやったの。そうね、がんばったね。上手にできたね。こぼしたら、タオルでこうやって拭こうねと教える。

手をつないで、子どもが転ばないようにゆっくり歩く。道沿いのちょっとした段差の上を歩きたがる。花を見るたびに、お花きれいだねと言っていたら、子どもも「お花きれいねー」と言うようになった。

さな手の温度で、眠たいのか疲れているのか、わかる。歩き疲れた子どもが、「抱っこ」と言う。子どもが望む限り、ずっと抱っこしたい。

2016-10-22

アトピーゾンビの一日

目覚める。

しづ意識がはっきりしてきて、自分アトピーゾンビで肌がきもくて痒くてどうにもならなそうな不細工容姿が悪く、コミュ障で、虐待いじめの影響で脳が委縮していて記憶力や気力や意欲が落ちていて常に対人不安愛着障害解離性障害に苦しめられていて自暴自棄になりそうなナイトメア人生プレイしている人間だと気付く。

壊れた脳は戻らないというフレーズ脳内に響く。

皮膚が落ちていたり血がついているキモイカバーシーツを取り換える。

ダイソンハンドタイプ掃除機を使って、布団を掃除する。

最悪な朝だ、と呟く。


部屋につるされているロープおはようキスをする。いつでも自分を殺してくれるロープ精神安定剤と同等の効果がある。

顔洗う。鏡に映るキモゾンビを睨み付ける。同時に一生治らないという逃避できない現実に死にたくなる。

食事をするとアトピーゾンビウイルス悪化するので朝ご飯は食べない。水だけ飲む。

歯を磨く。髪を整える。鏡をにらむ。死にたくなる。

服を着替える。アトピーゾンビウイルスの影響で皮膚が荒れているので、シャツが肌に触れると非常に不快になる。死にたくなる。

家を出る前に玄関の鏡を見る。ステロイドの影響で薄くなっている皮膚を見てキモイなと思う。

太陽の光によって余計醜く見えて自己肯定感が最底辺まで落ちる。死にたくなる。容姿がよければ生きる活力が湧くのだろうなと思う。


駅まで歩く。沢山の健常者とすれ違う。駅のホーム電車を待つ。「あ、あの人容姿がいいから自信に満ちた顔をしてるな。あ、あの人は容姿が悪いから表情が暗いな。あ、あの人たちは友達同士なんだな人生楽しそうだな。あ、学生カップルだ。二人とも容姿がいいな。楽しそうだな。あ、あの人は背が高いな。低身長ゾンビとは大違いだな。」と人間観察を楽しむ。死にたくなる。

電車に乗る。「社会人になったらこんな感じで社畜として数十年人生を浪費してジジゾンビになって醜い姿のままで誰にも愛されず孤独死するんだろうな」みたいなことを乗車中は考えている。死にたくなる。


学校に向かう途中、同じ高校に通っている人たちに出会う。死にたくなる。男女複数人で楽しそうに登校している人たち、同性の友達と談笑しながら登校している人たち、カップル手をつなぎながら登校している人たち。皆楽しそうな青春人生を送っている。「同じ高校に通っているのにここまでの格差があるのか。灰色青春持ちのアトピーゾンビ人生ゴミみたいな人生なんだな」と絶望しながら関東ごみ高校に到着。

廊下でワイワイ楽しそうにしている同級生を横目で見ながら教室へ向かう。

異性の友達恋人と楽しそうに談笑している人たちを見ながら教室椅子に座り、授業が始まるのをじっと待つ。死にたくなる。

アトピーゾンビウイルス苦痛不安定精神で頭がぼーっとしているため授業は全く耳に入らない。

休み時間図書室でぼーっとしている。昼ご飯を食べるとアトピーゾンビウイルス暴走して痒みが酷くなる可能性があるので食べない、もしくは必要最小限に抑える。


授業が終わったら家に直帰する。友達恋人いたことない。死にたくなる。

家に帰るとぐったりする。家の外はアトピーゾンビウイルスが原因で人の悪意や差別に触れる機会が多いため非常に疲れる。

容姿のことをずっと気にしているため対人不安がひどい。

外では呼吸が浅くなるし心臓を掴まれいるかのような緊張感もあって体が硬直する。死にたくなる。


アトピーゾンビウイルス悪化軽減のために軽く運動したり、ぼーっとしていたら夜になる。

寝てるときにかゆくならないように食事には気を使って野菜中心にしている。炭水化物は痒くなるので食べない。そして風呂に入る。

掻き傷がある場合は水が染みるので死にたくなる。ない場合アトピーゾンビウイルス浸食された肌を見て死にたくなる。

風呂を出たら薬を塗って歯を磨いて瞑想して寝る。

今日も最悪な日だったな、と思いながら眠りにつく。


睡眠時の夢の内容は大体が悪夢。夢の中で上手く呼吸ができなかったり、ナイフを持った男に追いかけられたり、体がドロドロに溶けたり、真っ赤な部屋に閉じ込められてたり、遠くで大勢の人が楽しそうにしているさまを指をくわえて見続けてたり、親ににらまれ続けたり、クラスメイトや歩行人キモイだの死ねだの言われ続けたりする。

アトピーゾンビウイルスの痒みや悪夢で深夜に目が覚めることがよくある。

アトピーゾンビウイルス感染しているキモイ体や、枕に落ちている皮膚、血を見て死にたくなる。今まであった嫌なことが走馬灯のように脳内に駆け巡り死にたくなる。無理やり寝る。


そして朝、目が覚める。また最悪な日が始まるのかと憂鬱な気分になりながらベットから出る。以下ループ

2016-03-29

もうダメだ。好きな女の子寝取られ

アトピーゾンビが好きな女の子容姿が良い運動部員に寝取られた。


この世に生を受けた瞬間、棺桶にブチこまれたようなショックを受けた。棺桶の中で「おぎぁおぎあ」と昼夜問わず泣きわめいた。

アトピーゾンビが好きな女の子は、黒髪ロングで清純そうな女の子だった。

だったと過去形なのは、今は清純派AV女優のような紛い物のクソビッチに転落したからだ。


彼氏が出来てから制服を着崩し、長かった髪も短くしていた。彼氏趣味なのだろう。これから彼氏に開発されるのだろう。

純粋な心を汚しながら、あれやこれらを覚えてクソクソビッチになるのだろう。

着けていたマスクを外した女生主を見た気分だ。



時々アトピーゾンビに朝の挨拶をしてくれていた。

おはよう!」「お…オハヨウ…」「フフッ♡」

彼女は溝底に落ちた浮浪者右手差し伸べるような天使だった。

ドブまみれの両手で彼女右手をガッシリ掴んでも嫌な顔一つしなかった。

それからは、彼女の姿を見るたびに、鼓動が早くなり、赤面し、今にも血流音が聞こえて来そうだった。

「僕の人生彼女に捧げよう。彼女に見合う男になるんだ!」

そんな男性ホルモンが活発化した状態学校生活を送っていた。


彼女も、もしかしたら、多少、僅か、微かに、爪の先、針の先、粒子、原子くらいアトピーゾンビ好意を持っているんじゃないかと思っていた。

蓋を開けてみたら、スクール弱者に優しさを振りまく様子をスクール強者に見せることでセックス相手を探していただけだった。

おそらく「誰にでも優しく接するワタシに男子メロメロよ♡」とでも思いながらアトピーゾンビに話しかけていたのだろう。



化けの皮を剥がして内蔵を抉り出してみれば、DKの純情を弄ぶクソビッチだった。

スカートから、すらっと伸びるjk太ももを濫用して幾多のDKの劣情に火を付けてきたのだろうか。

そのお見脚を脳裏に焼き付け、何百回竿を扱いたと思っているのか。精子返せ!


これから春が終わり夏休みが来る。夏休みといえばセックスだ。

生物本来最上の楽しみである異性とのまぐわい。

それを繁殖適齢期に思う存分楽しめる。

こんなチャンスは二度とない。

ゆえに、朝から晩まで、冷房が効かない部屋で汗だくのまま彼氏に密着しながらパンパンパンパン腰を振るのだろう。

人間としての根源的な欲求を満たすために何度も何度も。

その前に別れて欲しい。別れてくださいお願いします。

足!足舐めますから!お願いしますよぉ…。



容姿の良い運動部員はあの元清純JKを好き放題に弄れるのだ。

彼女は、鼻水と一緒に脳みそも一緒に垂れ流しているような鼻垂れ小僧に、すべてを捧げるのだ。

彼女彼氏の劣情を受け止める姿を想像しただけで勃起し、性獣となり、街中の女の子性犯罪被害者にしそうになる。



アトピーゾンビが家でオナニーしている間、彼女彼氏に腰を振っているのだろう。

アトピーゾンビベットで痒み、痛み、不条理理不尽を感じている間、彼女彼氏手をつなぎながら花火を見ているのだろう。

アトピーゾンビ灰色青春を過ごしている間、彼女はかけがえのない素晴らしい青春、一生記憶に残る宝物を手に入れているのだろう。

アトピーゾンビ自殺を考えている間、彼女は新しい生命を産み出す行為ノウハウを夢中になって集めているのだろう。

そして全てを悟ったかのように「童貞とかないわ(笑)」「童貞って一挙手一投足が必死だよね。見てて痛々しい。」「童貞の人とは付き合いたくないわ。精神的に未熟だし。」と嘲笑の目を向けながら、目についた童貞に向かって地雷原を闊歩するように言うのだろう。



容姿が良ければ彼女を寝取ることが出来たかもしれない。

アトピーゾンビでは告白した時点で、いや、話し掛けただけで即通報され、少年院にブチこまれるのがオチだろう。


放課後すぐに神社に行き、財布の中の全小銭を賽銭箱に叩きつけた。

健常者ランドである惑星地球は、前頭葉が退化して思いやりに欠けた人間ばかりだ。

神も仏もいないこんな街で、非健常者の精神錯乱させる毒ガスを撒き散らす健常者が苦しみますようにと祈っておいた。

脳は主語認識しないらしいので、恨み言、呪い言は全部渡り鳥のように自分に帰ってくるのだろうが、他人の不幸を願わずはいられない。

それほど疲労困憊、精神錯乱しているのだ。


この世界に居場所がないのは、コウノトリアトピーゾンビからアトピーゾンビを連れ去り健常者ランドに連れてきたからだ。

そしてあろうことか虐待親の元に送り届けたのだ。

コウノトリ焼き鳥にして余すとこなく喰らい尽くしてやりたい。ご馳走さまでした。



きな子を寝取り返せるだけの容姿を持っていたかっただけの人生だった。

2014-10-13

妻の乳がん発見と男の影

妻の乳がん発見と男の影

 妻に乳がん発見された。早期発見だが、片方の乳房全摘出することになり、かなり気落ちしている。

 妻とは共通の趣味である音楽で知り合った。音楽と言っても演奏する方で、それも固定のバンドではなく、同じ音楽好きな人たちがスタジオに集まって演奏する、という形のサークルのようなもので知り合った。結婚したのがちょうど1年程前。

 妻をサークルに連れてきた友人含めてサークル内で知り合った人たちでバンドを組んだりして、これまでごく普通生活をしていたので青天の霹靂だ。

 手術は半日、その後一週間入院。摘出した側の腕はリハビリ必要ということで仕事はしばらく休職することになった。

 手術は入院先の病院と執刀医のスケジュールの都合で1か月後となり、それまでは自宅療養。がんといっても胸のしこり以外に症状があるわけでもなく、手術するまでは特に生活に支障はないが、精神的に不安定かつ、診断結果を聞いた日から熱が出て、入院までは自宅で寝て過ごすことが多かった。起きている間は気持ちが落ちるような環境を一切排除したいとのことで、録りためたバラエティ番組をひたすら見ている。録画を見尽くすと、ツタヤバラエティ番組DVDを借りて来て見る、という生活

 番組を見て笑ってる時はいいのだが、ふと気が付くと横で泣いてことが多々あり、家にいる時はテレビを見るか、妻の涙を拭くのが専らの仕事となり、バンドも休止したため、自分ギターを弾いたり、音楽聴く時間ほとんどなくなった。俺は結婚してから職場で異動があった関係で土祝も出勤になってしまったため、今の妻の精神状態で家に独り残しておくのは心苦しかったが、なるべく仕事も早く上がるようにしたし、仕事以外の時間は全て妻との時間に費やした。

 手術2週間前くらいにようやく気持ち的に落ち着いてきたのか、俺の晩飯や昼の弁当を作ってくれるようになった。医者から特に制限されていることもないので、宣告前と同じように夜はビールも飲むようになったし、週末は病気を打ち明けた友人と会って飲んで、見舞いの品をもらって帰ってきたり。

 手術1週間前あたりで、妻が欲しがっていたLINEのスタンプを購入してやろうと、妻が寝ている間に妻のiPhoneを開いた。妻はクレジットカードを所有しておらず、iPhoneも私が支払いをしており、apple IDもクレジットカードを登録していないため、コンビニiTunesカードを買ってきたのでそれで購入してやろうと思ったのだ。だが、これが良くなかった。

 LINEのトークには妻とある男のやりとりがあった。その男バンドメンバーの一人だった。以降その男間男と呼ぶ(体の関係があるかどうかわからないけれど)。バンド内で既婚者は俺と妻のみだが、間男以外は全員彼氏彼女持ちで、間男は寡黙だが顔はイケメンの部類に入る顔立ちで、40手前で日々音楽中心の生活で絵に書いたような独身貴族といった感じ。

 俺はバンドのリハであまりにも練習をして来ないそいつを気に入っていなかったし、妻も寡黙というよりも暗い間男のせいでバンド内の士気が上がらない、とかアイドル好きの面食い(実際女優アイドル写真集DVDを購入するツイートをしている)などと揶揄して嫌っている様子だったので、LINE内で1対1でやりとりしていること自体が信じられなかったが、トークの内容からは前々から二人で会っているような感じだった。それも俺が仕事の土祝の日に朝から間男の家に行っているようだった。

 「週末会える?」とか「明日起こしに行っていい?」とか。手術直前には間男にも乳がん告白しており、その文面には「退院後には違う体になって帰ってきます」とあり、なんとなく体の関係を匂わせるものも。

 入院の日と、翌日(手術当日)は俺も仕事を休むと職場に告げていたので、入院前々日は仕事のやり残しを減らすため、仕事をして帰りが遅くなってしまった。その日は妻が音楽サークルのみんなに「みんなに会いたいなー」とLINEしていたのでその日の晩に「明日の夜はみんなと飲む?」と聞いたがうつむいたまま「いい」と言ったので特に会合は開かず。その後妻が風呂に行っている間にLINEを見ると、俺が遅くまで仕事をしている間に間男と会っていたようだ。

 入院前日。妻は昼間に昔からの友人(女性)と会う約束をしていた。帰りが何時になるかは聞いていたなかったが俺は前日に仕事を大方やってけていたので早く帰れそうだった。夕方から「晩ごはん食べてくる」とメールが来た。友人となのか、間男となのか分からなかったが俺は早く帰って独りで晩飯を食べながら妻の帰りを待った。

 待ってる間iPhoneを探す機能で妻の居場所を探すと、友人と飯を食べに行ける距離でもあったし、間男が家から徒歩で行ける距離でもあった。

 妻が帰って来ると俺が食べてたコンビニ弁当をやたらつまんで来るので「晩ごはんあんまり食べなかったの?」とか「何食べたの?」とか聞いてみたが生返事しか帰ってこず。風呂の間にまたLINEを覗くとやはり間男と会っていた。

 入院前日の晩飯に俺でもなく、サークルのみんなでもなく、間男を選んだのだ。体の関係があるのかは未だに分からなかったがこれは悲しい事実だった。

 そんなLINEを見てしまって、心の中がモヤモヤしたまま手術の日を迎えてしまった。手術は予定時間を90分ほど延長したものの、手術自体は無事成功し、妻がベッドごと病室に帰ってきた。これまでに医師から受けていた説明では、麻酔が切れた後は多少ボーっとしているかもしれませんというくらいだったが、帰ってきた妻の状態はそんなものではなく、息は荒く「苦しい、苦しい」とうめき、呼吸が上手くできない上に酸素マスクが口元にあるのも嫌がるといった状態でとても見ていられなかった。手をつないだり、頭をなでてやったり、そんなことも嫌がるためしばらくは看護師に任せ病室から出ることにした。昼過ぎに妻が病室から帰ってから俺は数時間を病室と同じ階の待合室で過ごし、晩飯を済ませてからまた病室に戻った。

 部屋に入ると妻は眠っているように見えたが、しばらくするとまた「苦しい」と言い出し、ナースコールを押しては喉が乾いた、腕が痛い、枕が高い、氷枕が欲しいと伝えて、まだ体が自分では動かせないようだった。何をしてやったらいいか分からなかったが看護師の作業を見てからは、ベッドを起こすだとか、飲み物を飲ませるとか自分でできそうな事は妻にしてやった。その日の晩は俺も病室に泊めてもらえることになった。その後数日は他の手術の予定がないとかで、結局俺も病院に4泊した。

 入院中、少しずつ元気を取り戻して、後半には一人でトイレに行けたり、半身を自分シャワーしたり、看護師に髪を洗ったりしてもらったりできるようになった。それ以外は自宅から持ってきたノートPCで借りてきたDVDでまたバラエティ番組を見ながら比較的穏やかに過ごした。看護師に髪を洗ってもらっている間、またLINEを覗く。「退院したらまた会ってね」だって。このモヤモヤ退院後も続きそうだ。

 入院1週間で大分元気を取り戻し、無事退院病院を後にして本人の意思で徒歩で自宅まで帰った。子供と歩くような速度で手をつなぎながらゆっくり歩いて帰ったが退院後2日もすると歩く速度も入院前に近づき、コンビニまでなら一人で歩いたりできるようになった。退院3日目には二人で居酒屋で酒も呑んだ。まだ一人で遠出はしないだろうと思っていた退院4日後にまた間男と会った。また俺が出勤している祝日の日にだ。午後一iPhoneを探すを起動すると、ちょうど自宅の最寄り駅にいる。きっとツタヤのある駅にでも行くのだろうと思ったが、ツタヤがある駅とは反対側に進んでいる。そして間男の住む駅へ。iPhoneGPS機能の精度の良さには驚く。間男の家に妻のiPhoneがある(バンドミーティングで部屋には俺も妻も行ったことがある)。結局午後1時から3時まで2時間滞在していた。

 退院後初めて会いに出かけたのも間男の所か…。

 きっと部屋で一人でいるのも滅入るし、寂しいんだろうな。でも会うのはそいつじゃなくてもいいだろ。

 この文章を打ったのがこの日の出来事。

 今後の事を考える。

 1案)現状の情報だけを妻にぶつける。LINEを覗いたことやiPhoneを探すで居場所を調べた事は怒るだろうな。

 2案)現状維持バンドも続ける。ただし、間男とは一言も話さない。妻も間男も何かしら感づくかもしれない。

 3案)バンドは続けない。間男とも会わない(間男が別でやってるバンドライブにも行かない)。間男の他のバンドメンバーとか、対バンとも夫婦で繋がりがあるので、交流の取捨選択に不自然な所が出てくるので妻は何か感づくかも。

 4案)体の関係を突き止める。入院前については調べようがないので今後の証拠を掴むにも妻のリハビリがしばらく続くのでこれはしばらく後になりそう。そもそも体の関係があるかどうかも分からない。逆に体の関係が前も今後もないなら問い詰める機会すらないのでモヤモヤを抱えたまま生活を続けることになる。突き止めるにしても興信所を頼るほかないので費用がかかる。興信所から体の関係否定された場合1~3案をまた考えなければならない。関係が発覚した場合は即刻離婚だろうな、問い詰め方はまた考えるとしても。

2014-01-23

ラブラブセックスの楽しさ

風俗とかワンナイトとか短い付き合いしか知らない人は損してるなあと思う。

長年付き合っている彼女とは未だにラブラブセックスをする仲だ。

というか、セックスの良さが二人を結び付けているのかなあとも思う。

喧嘩してもセックスすれば気持ち良すぎて仲直り。人にはあんまり言えんが。

具体的にどんなことをしているのか

長い長いハグから始まる。相手の目を見て、嫌そうならやめる。

エロい気分になってくると身体が熱くなって目が潤んでくると思う。

そうなったら開始。疲れてるとき時間ないときハグだけで終わるときもある。

どちらからともなくいっぱいキスをする。

ちゅっちゅっとする軽いキスからまり

相手の唇を軽くくわえてみたり、舌を絡めたりする。

この時、感触やニオイが気持ち悪くならないよう

二人とも唇が乾燥しないように、とか口臭がしないように、とか割と気を遣っている。

忘れがちなのが髭のジョリジョリ。自分はひげが濃いからあんまり相手に当たらないよう気をつける。

この段階でも疲れたり嫌だったりしたらやめる。

服の上から好き勝手さわりあいっこする。女の子の身体はふわふわしてて気持ちいい。

痛くないように気をつけながら胸とかおしりとか、やわらかい好きなところをふわふわ触る。

相手は俺の体の硬いところが好きらしい。あそこだけじゃなくて筋肉とか肩とか。

このときみっともないように、普段から軽く肩まわりや腕、腹筋を鍛えておくのを忘れない。

相手が気持ちいいように、かつ自分も気分がいいように触ると自然ソフトタッチになる。

そのうちたくさんキスをしながらお互いで敏感なところを触りあう。

時間をかけて弱い力でさわる。どんどん濡れてくるのがわかる。

自分はこの時点でいきそうになるが勿体無いので我慢。

お互いこの段階で寝てしまうこともある。

けど、気持ちいいからそれでも別にいいという感覚

そろそろいいかな、という段階になったら挿入。

どんな体位でもできる限りいっぱいキスしながら行う。

片手が空いたら、必ずつなぐ。

ギュッハグするような体位になることが多い。

疲れてるときとか射精せずに終わるときもある。

終わると手をつなぎながらそのまま眠る

物足りないときは相手の身体をさわったりキスしたり。

お互いの気持ちが合ったらまた再開。

と、いうわけで時間のあるときしかできない。という悩みを友人に話してみると

「それってスローセックスじゃね?ww老人かよ!!」と言われた。

一連の流れは最低でも2時間はかかる。

特別勉強したわけではなく、気持ちいいのを追求していたら自然とそういうものになっていたらしい。

キスとかハグばかりするのが普通かと思っていたから、

風俗とかワンナイトとか、あんまり知らない人とセックスをするのが考えられない。

いきなりこんなに上手くいくわけじゃない

ちなみに言うと、自分達は処女童貞カップルではない。お互いに、前に数人としたことがある。

しかしお互い前の数人はマグロだったり、攻められすぎだったり、あんまり良くなかった。

二人の最初セックスがこういう感じだったわけでもない。

何度も肌を重ねるうちに段々具合がよくなってきた。

何が言いたいかというと

こういう相手や関係ができると楽しいよ、ということ。

誤解を招くような内容だが、会うとセックスばかりというわけではなく、

ちゃんと他のデートとかもしてます。でもセックスすごい楽しい

「いや、普通だろこんなんwwww」という意見とか「きめえwww」とかい意見あったら欲しいです。

他のひとたちのセックスが知りたい。自分達のはふつうなのかなー。

2013-12-24

他人の彼女を寝取ってやった

「あっ、みてみて、ほら、あそこ、おっきなクリスマスツリー! きれいだなあ。」

「おお、ほんとだ。 でもさ、お前のほうが、ずっときれいだよ。」

「もうっ。」

クリスマスイヴ大通りは賑やかだ。

ふだんは静かなこの街も、年に一度の大イベントとなれば、カップルの会話があちらこちらに響きわたり、イルミネーションによって鮮やかに照らしだされる。

俺は手袋をした両手をポケットにつっこみ、人ごみの中に立ち尽くすと、夜空を仰ぎ見、ふーっとひとつ息を吐いた。

星明かりと白い息とが相まって、えもいわれぬ風情を感じさせる。

ああ、今日イヴなのだ

一年に一度のこの日が、今年もまたやってきたのだ。

そう思う間にも、カップルたちは後ろからつぎつぎやってくるので、俺はふたたびゆっくりと歩を進める。


毎日立ち寄るコンビニ今日は様子がちがっていた。

店頭ではクリスマスセールなるものがやっていて、サンタクローストナカイの格好をした店員がケーキシャンパンを楽しそうに売っている。

俺はそれらに見向きもせず、いつもの弁当を求めた。この日はあまり売れていないようだった。

「お箸お付けしますか?」

「あ、えっと、はい、お願いします。  あ、やっぱりいいです。」

こんな特別な日にコンビニレジを打つ若い女が不憫に思われたけれども、おそらくバイトが終われば彼女も夜の街へ繰り出すのだろうと思い直し、コンビニの出口へ足早に向かう。

が、外へ出ようとして、酒を買い忘れたことに気がつき、引き返してカップ酒を一びん手にとる。


外は相変わらず寒かった。

けれども通りを歩く人々の顔には寒そうな気振りなどまるで見られない。

笑顔笑顔笑顔。だれもかれも気味悪いほど同じ表情をしている。

なにがクリスマスだ、お前らクリスマス意味も知らないで、ただ訳もわからず騒ぎまくっているだけだろう、まったく哀れなやつらだ。

そう思って鼻でせせら笑うと、コンビ二の前に座りこむカップルの会話が耳に入った。

俺は家で飲むつもりだったカップ酒をここで開け、こっそりと耳をすましてみる。

「いくよ、はい、あーん。」

「ちょっ、熱いって、ふーふーしてからにしてよ。」

おでんの湯気がもくもくと上がっている。

「きょうは最高の日だね。今年も雪は降らないみたいだけど、ユウくんが隣にいるだけで、私、しあわせ。」

「俺もしあわせだよ。こんなクリスマスは生まれてはじめて。」

「ねえ、ユウくん、このあと、どうする? ・・・・・ ホテル、行く? 私、もう平気だよ。ユウくんとなら・・・・・」

「いや、じつは、今まで内緒にしてたんだけど、俺さ、先月から一人暮らしはじめたんだよね。だから今日は、うちくる?」

「いくいく! うれしい! 今夜はずっと一緒だね。でも・・・ユウくん、やさしくしてね?」

「もちろん。だいじょうぶ。心配しなくていいよ。」

おでんを食べ終えた二人は、手をつなぎながら大通りへ歩き出す。

女が俺の前を通りすぎるとき、ほのかなシャンプー香りがした。

俺はひそかに深呼吸をして、そして思った。

よし、今夜は、あいつの彼女を、寝取ってやろう。


女は俺の部屋にいる。

ロングの黒髪を顔全体で撫で回し、におやかな雌の香りを思いきり吸い込み、小振りなお耳にかぶりついて、乾燥した紫の唇をうるわしい桜色に密着させる。

まっ白い首筋を無精髭で弄び、焦らしつつも徐々に下ってゆき、まあるいふんわりとした二つのものに舌と顔面とを埋めて、いつまでもいつまでも愛おしむ。

いよいよ息が苦しくなり、頭を上げ、黒縁のメガネをとると、夢の世界を浮かべて顔はおのずとほころぶものの、すぐにまた真剣な表情にもどり、女の秘境に勝負を挑んだ。

「あっ、あっ、やっ、だめっ、んっ、んっ、あっ、あああぁぁぁぁっっっ」

俺はなおも舐りまわす。

おい、どうだ、すごいだろう、感じるだろう、どうなんだ、おら、言ってみろ」

「あっっ、だ、だめっ、わたしには、わたしには、ユっ、ユっ、」

女の体中の水分を搾りとり、満足げな顔を上げると、こんどは岩のように硬くなった準備万端のもの秘境の深部めがけて突き刺し、野獣のように激しく動く。

「おら、どうだ、ユウくんより、いいだろう、気持ちいいだろう、ユウくんよりも上手ですって、ユウくんのより大きいですって、言え、言え、おら!」

俺は、女の瞳を見つめながら、自分のすべてを吐き出した。今日まで生きてきた数十年の歳月を、わずかな液体に収斂させて、力一杯解き放ったのである


ふぅ。

涙の浮かぶ目をあけると、今年もホワイトクリスマスだった。

2013-05-17

おっさん風俗で何をしているか知っています

昨日はたくさんの共感・肯定・否定・誹謗中傷コメントをニヤニヤして読みながら寝た。

共感コメントは単純に嬉しかったし、自分と違う思考の方の意見も大変参考になった。

ただし、1つだけどうしても許せない意見があった。



結婚して「やったー無料風俗ゲットー!」って……。このひとにとって妻は無料風俗女友達無料ホステスなのか。 / “おっさん水商売の店に行く理由” http://htn.to/k5m4t6



俺は、悲しい。

君のその了見の狭さ、偏見に満ちた思考、愛の無さが悲しい。

きっと愛されて来なかったんだね、かわいそうに。

でも、大丈夫

俺は君を見捨てたりしない。

いかい、よく聞いて。



妻は無料風俗女友達無料ホステスなのか?と言う問いは、本質を見誤っている。

『特定のシチュエーション』において、『風俗嬢が有料の理想の妻』であり、『ホステスが有料の理想女友達』なのである



そもそも、disっているお前は風俗に行ったことがあるのか?

スナックに行ったことがあるのか?

それとも働いていたのか?

風俗嬢水商売女性をバカにした口調でバッサリ切れるだけの偉い身分なんでしょうか?

神ですか?

それとも殿様か何かですか?

ちげーだろ、偏見だけで語ってんだろ。

そもそもな、30過ぎた男の性欲について、ちゃんと理解してんのかよ?

いか、特別に教えてやるからよく聞けよ。

30過ぎるとなぁ、もう性欲なんて減退してきてんだよ。

10代、20代の頃は射精したくてしょうがなかったが、今はもうあんまりしたくないんだよ。

昔は早漏気味だったのに、気付けば凄い遅漏になってるし。

体力無くなってきてるし。

頑張っていたしていても、途中でだるくなってきて「では、今日はこの辺で。」なんてことが結構あるんだよ。

出来れば激しく腰なんて振らずに、イチャイチャだけしてたいんだよ。

いっぱいキスしたり抱き合ったり、愛されてるって実感するようなことをお互いし合いたいんだよ。

正直射精について言えば、セックスよりオナニーのほうが楽なんだよ。

30代以上にとって、セックス射精のためではなく、精神的満足感を得るための場なんだ。

まずはそこをしっかりと抑えて頂きたい。



で、本題だが、30過ぎた男が風俗でなにしてるか知ってるのかよ?

一緒にソープ行って、頑張ってる旦那の腰の動きに合わせて手拍子でもしてたのかよ?

オッパブの店員みたいに。リズミカルに。

してねーだろ。

何も知らねーくせに、全否定してんじゃねーよ。

いか、30過ぎの男はな、エロいサービスなんてまともに受けてないんだよ。

ベッドに腰掛けて、手をつなぎながらおしゃべりしたり、おっぱいに頬当てたまま黙って泣いたりしてるんだよ。

最後にちゃちゃっと射精することもあるが、しないで帰ることも多々ある。

ストレスではちきれそうな心を綺麗に洗ってもらいに行ってるんだよ。

ちょっとカビ臭い部屋の、ピンクバスタオルを敷いた硬いベッドの上で、僕らは静かに泣く。

田中泰延も言ってた、湿度は人間からプライドを奪うって。

・・・・・・・・・・・・

嫁の実家の隣駅に買った35年ローンのマンションから毎日時間半かけて通勤して

会社上司に怒られて

後輩は言うこと聞かなくて

すり減って

すり減って

やりきれなくて。

同期誘ってさくら水産に飲みに行って

たくさん愚痴って

飲み過ぎちゃって

でも気分が晴れなくて。

そんなボロボロの状態で帰ってきた夫が、

「酔っ払ってチンチンは立たないんだけど、おっぱいに顔を当てて泣きながら眠りたい」って言ったのを、

お前は常に笑顔で受け入れているのか?

臭いとか

ウザいとか

ひげが痛いかキスすんなとか

こっちは疲れてんだよ早く寝ろとか言わずに、

優しく抱きしめてんのかよ?



風俗のおねーちゃんは、そんな俺を何も言わず優しく抱きしめてくれるんだよ。

女神以外の何者でもねーよ。

ありがとう、本当にありがとう


スナックホステスさんも一緒なんだよ。

別に恋したりしねーんだ。

他愛もない話をしたいだけなんだよ。

何度も俺は言っただろうが、一緒に飲む女友達いねからスナックに行くんだって

友達の要素をホステスさんに求めてるんだって

男は女友達と会っている時に、恋しちゃってるのとは別の感情幸せ感じてるんだよ。

フワフワした時間って、そういうことだ。

わっかるっかな~?わっかんね~だろ~な~。



大体な、奥さんは無料じゃねーんだ。

一番高い買い物なんだよ。

奴の生活全てオレが背負ってんだ。

メシ代もマンションと車のローンも電気ガス水道携帯電話代アイツの奨学金の返済まで俺が払ってんだよ。

子供やらせたいという習い事も全部受け入れて、俺が稼いできた金で水泳ピアノ英語教室に通わせてんだよ。

奥さんの友だちとのメシ代洋服代化粧代使われていないダイエット器具の代金・・・全部出してんだよ。

最近は犬を飼いたいと言い出しやがった。



で、残った僕のお小遣いは月4万円です。

犬が来たら3万円になるかもしれません。










でも、それは僕が望んで選んだ人生です。

奥さんの幸せは僕の幸せです。

彼女が大好きで

ずっと一緒にいたくて

彼女笑顔を見ていたいか結婚したんです。

その奥さんに、ちょっとだけフワフワした時間求めちゃいけませんか?

月に三回くらい、夜、僕のお話聞いていただけませんか?

一緒に寝ちゃ、いけませんか?

僕は贅沢言ってますか?

愛・おぼえていますか



専業主婦が大変なのもわかります

子供のために色々頑張ってくれてます

今、子供が小さくて、僕の相手をする精神的余裕が無いのなら、

せめてその間だけでも、有料の奥さんに頼っちゃいけませんか?

ねえ、いけませんか?

風俗行く金なんて無いけどな・・・



・・・・・・・・・



暗い部屋で一人 テレビはつけたまま

僕は震えている なにか始めようと

外は冷たい風 街は矛盾の雨

君は眠りの中 何の夢を見てる?

時代裏切りも悲しみも 全てを僕にくれる

眠れずに叫ぶように からだは熱くなるばかり

Good Night 数えきれぬ Good Night 夜を超えて

Good Night 僕らは強く Good Night 美しく

儚さに包まれて 切なさに酔いしれて

影も形もない僕は

素敵なものがほしいけど あんまり売ってないか


せめて、スナックに行ってはいけませんか?









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おっさん水商売の店に行く理由 http://anond.hatelabo.jp/20130515153030

おっさん風俗で何をしているか知っていますか http://anond.hatelabo.jp/20130517180521

おっさんの話を読んでくれてありがとう http://anond.hatelabo.jp/20130523134045

2013-01-27

うわーんやだやだ

私もお友達手をつなぎながらお買い物したりしたいよー

あんまん買い食いしてはんぶんこしてえづけしたりされたりしたいよー

日曜日仕事してたくないよー


なんで私孤独仕事中のおっさんなんだろう

 
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