はてなキーワード: 弁当とは
弁当に大根の皮の漬物と大根の葉っぱ混ぜご飯持っていったら会社の人に驚かれたので、折角だから私がよくやる奴を公開。
捨てがちなやつだけ書く。捨てがちなだけあって、土とか付いてるのでちゃんと洗ってからね。
いきなり最終手段。困ったらここへ。要は野菜出汁、さすがに大きいシノワが一般家庭にあるとは思えないので、網袋を使うといい。だし取りサンエースっていう専用品があるんだけど、高いので私は100均の耐熱性のある水切りネットを使ってた。食品用じゃないので自己責任で。
玉ねぎの茶色い皮とか人参のヘタとかとうもろこしのヒゲ・芯とかキノコの軸とか、口に入れたらまずいやつも煮出せば旨味。後述のやつを作ってみて口に合わなかったらここに放り込めばいい。適宜出汁が取れそうな野菜くずを冷凍しておけば、カレーとか作るときに一気に使って満足できる。
最近大根が安くておでんが捗る。煮込む目的で大根を桂剥きにするとき、維管束の部分まで分厚く皮を剥いたほうが繊維質な部分がなくなって美味しい。さて、この分厚く剥いた皮を短冊状に切って、瓶なりポリ袋なりに入れてポン酢と砂糖とお好みでごま油を垂らして一晩漬け込むだけ。下の方の皮は辛いので、入れたくないなら入れないでベジブロスに。あとこれは新鮮な大根限定、ちょっと柔らかくなったような大根の皮は全部ベジブロスへ。
有名なので書くことがない。私は混ぜご飯にして菜めしに。カブも同様。
ここ最近人参本体をきんぴらにしてないな。皮を適当な大きさに切ってきんぴらをつくるだけ。大根の皮はここに使ってもいい。
よくやるのはこんなものか。これやり始めると大して美味くもないものでも時間かけて食えるものにしがちなので、ハマるのはオススメしない。私は人生の中で野菜くずで出汁とってるときが一番幸せなので一生やる。
俺の名前は蒼太。ごく普通の家庭のごく普通の男子高校生だ。今日も退屈な授業を終えて自分の部屋に戻って暇潰しする、何の刺激もない普通の一日を過ごす。部屋に帰ったって特にすることはない。趣味は動画鑑賞とゲーム、フリー小説の読書くらい。
「紙で買ってる本も動画で有名になった小説のコミカライズか。本当にどこにでもいる普通の男の子って感じだね」
そういうこと。って今誰がしゃべってた?
「はじめまして!私アカネ!いずれキミと結婚することになるから、今から同棲始めるね。ヨロシク!」
と、いきなりまくしたてる目の前の少女。外ハネの栗色の髪とクリっとした丸い目が印象的な、見た目も喋り方も快活そうな同年代の女の子だった。
※ ※ ※
「ちょ、ちょ、ちょっと、母さん、何で俺の部屋に女の子がいるんだ?!!!」
「アラ、言ってなかったかしら。婚約者のアカネさんよ。今日からここに住むことになったの」
1階で在宅の仕事をしていた母さんが部屋から出てきて何事もなかったかのように話す。昔からこの人は重大なことを何もなかったかのように受け流しちゃうんだよな。寛容というか大雑把というか……
母さんの話はこうだ。去年から施行された政府によるAI婚約者マッチングサービスで、俺とアカネは92.6855%というとんでもない高い数値を叩きだしたらしい。まだ高校生ということで結婚は卒業してからの話になるけど、どうせ結婚するなら善は急げということで早速家に来たんだという。
「AIが結婚相手決めるって何か変よね。ただAIの決定に必ず従う必要はない、選択肢が増えるだけだから問題ないって話だったから気にしてなかったんだけど、まさか自分の息子が影響受けるとはねぇ」
そう言うと母さんはリモート会議のために部屋に戻った。何のフォローもなしかよ……唖然とする俺を横目にアカネは「汗かいちゃったからシャワー借りるね」とずかずかと風呂場に入っていった。
その後も俺が状況を理解する暇もなく事態は進んでいった。アカネはあっと言う間にわが家に馴染んで一緒に晩御飯を作って食べ、夜はうちの家族とテレビを見ながら盛り上がった後、「今日は疲れちゃった」などと言って俺のベッドでさっさと寝てしまった。
俺は……これどこで寝ればいいの?
母さんは「一緒のベッドで寝ればいいじゃない」なんて言うけどそんなわけに行かない。今夜は居間のソファで寝ることにしよう。
※ ※ ※
その疑問はすぐに解決した。もううちの学校に転校する手続きは済んでいたのだった。自己紹介でいきなり俺の婚約者だと公言して教室中をざわつかせたものの、持ち前のマイペースさと人の間合にグイグイ入っていく積極性であっという間にクラス中に友人を作っていった。ただ昼休みになると友人の昼食の誘いを全て断り、今俺の隣席でお弁当を広げている。
「AIで結婚相手を決めるなんてねえ……それって正しいのかしら」
今そこで別の弁当を開きながらぶつくさ言っているのはミドリ。保育園からの俺の幼馴染だ。サラサラの黒髪と色白の、まあ客観的に見ると美少女だな。ただ子供の頃からつきあっているから特別な感情は湧かないかな。いつも一緒に昼食べてるけど。
「だいたい結婚って人生経験して、相手のことを知って、十分考えてからするものでしょ。こんな相手の選び方なんて不自然。人間味がない」
箸を振り回しながらミドリが熱弁する。
「その人生経験と相手への理解を肩代りしてくれるのがAIじゃない。事実私最初に会って直感したわ。蒼太と私は相性抜群だって。例えばこのお弁当、私が朝作ったんだけどどう?昨日会ったとは思えないくらい好みピッタリだと思うんだけど」
アカネが俺のお弁当を指して言う。これアカネが作ったのか。卵焼きにソーセージにサラダ、オーソドックスながら彩りも栄養も考えられててこれはなかなかの……って思わず評論してしまった。隣でミドリがジト目で見てる。俺じゃなく弁当を見ろ。
「お弁当くらい私も持ってるけど」ミドリが対応する。いや持ってきてることを対抗してどうする。自分が作ったんじゃないのか。案の定アカネに「作ったのお母さんでしょ?」とツッコまれてるし。
「とにかくこんなの不健全よ!私は反対だわ!」食べ終ったミドリはプリプリ怒りながら席を立って行った。
この昼の出来事はアカネの興味を引いたらしく、帰り道でも晩御飯でもミドリの話題を振ってきた。家族ぐるみの付き合いだったから親は色々エピソードを語っていたけど、そういえば俺はミドリのことをどれだけ知ってたんだろう。
保育園の時からとにかく頭がよく、俺と違ってSFとか社会問題とかの難しい本をいつも読んでるイメージあったな。あとは……
※ ※ ※
次の日、あんなに怒ってたはずのミドリはいつもと変わらず俺の席の隣に座った。いつもと違うのは自分の鞄から二つお弁当を出してきたことだ。二つ目は俺が食べるように言ってきたけどそんな話聞いてないぞ……というかその絆創膏だらけの指は何だ。空けてみると黒焦げの卵焼きに生焼けっぽい豚肉がぎっしり、これ食えるの、、?
「いや、蒼太のお弁当なら今日も私作ってるんだけど」アカネが横から口を挟もうとしたが、今日のミドリは負けてない。
「作っだん゛だがら゛食べでよ゛……」涙目になりながらものすごい迫力で弁当を俺の目の前に突き出す。これは断れない。今日はこれを食べよう。
「あのー、私が作ったやつ、そのまま残されるのもショックなんだけどー」
ミドリの覇気に押されながらもアカネも引き下がらない。しょうがない、こっちも食べよう。こうして2人前の弁当を無理矢理腹に詰めこんだ俺は--
--5限目の途中で腹を壊して倒れた--
「ずい゛ま゛ぜん゛、早退ざぜで下ざい゛……」
「おう、わかった。それにしても随分顔色悪そうだな、何があった?」
授業中でも喧嘩する二人。そんなことはいいから早く家に帰らせてほしい。
「「私が付き添いで帰ります」」
ミドリもアカネもそう言って引かないので、しょうがないから三人でバスに乗って帰った。
家に戻った俺は自分の部屋で寝込んでいたが、どうもミドリが家に居座っているっぽい……
※ ※ ※
「ミドリちゃんの話もわかるけどアカネさんも自分の意思でこっちに来たからねえ……」
「とにかく!私はAIに人生決められるなんて認めません!これ以上AIなんかに頼りすぎたら、就職も、出産も、個人の意思というものがなくなります。そんな社会は健康とは言えません」
「別に私は構わないわ。それに昨日も言ったけど私はAI任せなんじゃなくて蒼太
「会って2日で呼び捨てしないで!それにアカネさんの意思はいいとして蒼太自身の気持ちはどうなのよ!」
「そういえば蒼太の方の結婚相手の相性って調べてなかったわね」
「そこは心配ないですよお母さん。92.6855%なんてなかなか出ない数値ですよ。相性AIの相性指数の平均は……」
「平均値 42.8632、中央値 28.95、最頻値 29.5!」ミドリがスラスラ答えるので若干アカネが引いてる。
「じゃあ念のため蒼太から見て相性のいい人も見てみましょうか。まさかアカネさんより高い数値は出ないとは思うんだけど」
そう言うと母は診断サイトに蒼太のマイナンバーを打ちこみ始めた。緊張の面持ちで画面を覗きこむミドリにアカネが話しかけた。
「そう言えば昨日から気になってたんだけどさ、」無視するミドリに構わずアカネは続ける「あなた蒼太のこと好きで私に嫉妬してない?」
「そうよ」ミドリは俯きながら絞り出すように答えた。「黙ってたけど、ずっとずっと蒼太が好きだったの。だからこんなAIなんかに出された数字なんか信じない。蒼太と結婚するのは私なんだから!」
検索結果が表示される。先頭に出てきたのは相性値92.6855のアカネのマイナンバー。決定的な結果だった。
しかしその直下、同じ相性値92.6855のナンバーが出力されていた。
「え?」アカネは大きな目を更に大きく見開いて画面を見つめる。「こんな値2つも出ることって……」
「というかこれ誰……?」母も困惑していた。
その直後、マイナンバーカードを見ながら呟いたのはミドリだった。
「この番号……私だ……」
※ ※ ※
居間のテーブルを五人が囲んでいる。アカネ、ミドリ、母さん、仕事から帰ってきた父さん、地獄の腹痛から生還した俺だ。
脅威の高相性値を2つ、それも同値で叩きだした事実にどう対処するか、みんな考えあぐねていた。
「あ、そうだ」父さんが呟いた「いっそのこと三人で結婚すればどうだ?」
何を言ってるんだこの父は。呆気に取られていた俺を置いてきぼりにして父さんは続ける。
「数年前くらいから結婚は二人でするもんだけじゃないって運動が盛んになってるじゃないか。もうそろそろ日本の法律も変わってね、蒼太が結婚するくらいの頃には三人で結婚できるはずだよ。こういうの、選択肢が増えるだけだから問題ないって気にしてなかったんだけど、まさか自分の息子が影響受けるとはねぇ」
「アラいいわね。オープンな世の中になったわぁ」母さんも呑気に賛同してる。いいのかこの展開。
「いいんじゃないそれ。まあ家庭的な私が居れば家のことはだいたいできるし、ミドリさんの役割ないかもしれないけどね」
「へぇ~、そんなこと言うけどアカネさん、あなた今日の英語の小テスト、15点しか取れなかったみたいじゃない」
「ん゛!何でそれ知ってるのよ!」
「そんな調子じゃ子供の教育は無理ね。私が家庭のことを見てないとどうなるかしら~~?」
そんなことを気にせず目出度いと呑気に盛りあがる父さん母さん
俺、これからどうなるの?
自分の場合は両親も自分も小学6年生の8月か9月ぐらいまではそんな世界があるとすら知らなくて
元はというと小学校の成績表がどんどん落ちてったんでヤバイと親があわてて適当な塾に放り込んだらそこが進学塾だったという
それで妙に試験結果が良くなっちゃって3カ月ぐらいで一番下のコースから進学コースに上がっちゃって
いつの間にか中学受験することになって気が付いたら合格してしまって
たまたま親が進学に金出せるぐらいは稼いでくれてたのが生まれた環境の違いといえば環境の違いなんだろうけど
なお大学受験で浪人するまで勉強したことなかったので勉強の方法身に付かなかった
親も勉強したことなくて一夜漬けだけでだいたいどうにかなったと言って勉強のやりかたなんて教えてくれなかった
そんなんでも偏差値60ぐらいの学校は受かったし勉強なんてそんなもんだと思った
今となっては後悔してます
さておき中学で私立に行った結果、地元のヤバイとこで有名な中学校には行かないで済んだことになった
もともと通ってた小学校の段階で学級崩壊で先生が管理放棄してたんでその進学先は推して知るべきなんだけども
その行くはずだった中学で教師が生徒に虐められて失踪したと新聞記事になったのを見たのが中学2年か3年のとき
結果的に親は中学受験は子の危機回避に使えると学習し、自分の下の二人は私立中学進学前提になった
進学先でイジメ行為がなかったかというと実はあったんだけども、自分の場合はマイルドな程度に収まったと思う
(殴る蹴るはなく、筆箱に弁当の中身を入れられるとかそういうぐらい。小学校だとイジリと直接暴力とカツアゲだった)
そんな感じなので中学受験イコール学歴というイメージが全然なくて済まん
この前に東京から田舎に就職してカルチャーショックとホームシックで呪詛ぶちまけてた増田いたよね。私がアレ見て一番もったいないなって思ったのは、折角の田舎で給料も結構もらってるのに、車も持たずに広い良い部屋にも住まずに嘆いてたこと。いい部屋ならインドア趣味も捗るし、車があればアウトドア趣味だって良い。なんなら車なしの縛りプレイを楽しめるなら最強。田舎在住だって楽しみ方はいくらでもあるのだ。
もっと小さいとこでもいい。日々の料理を、自分が飢えないために強制されてる作業と思ってたらそりゃつまらない。幸いなことに、私は料理の楽しみ方を知っているので、独り身ながら毎日弁当や簡単な料理を作って、週1で手の込んだ料理してる。賞味期限直前食材限定で縛りプレイしてもいいぞ。最近は特売の野菜数種類から数日分の献立を作る縛りプレイがマイブーム。
もっとミクロでもいいぞ。ちょっと前から私はチョコミントが楽しめるようになった。これは歯磨き粉ではない。チョコ+ミントの食べ合わせなんだよ。
そして最近、仕事の楽しみ方をを覚えてしまったのだ。如何に手を抜いて良いアウトプットを出すか、というスコアアタックだ。毎月10時間くらいは残業ついてたが、先月ついに残業0を達成したぞ。褒めてくれ。
困ったことに、肝心の人生の楽しみ方がわからん。何が楽しいんだ人生って。ホームシック増田は帰るとこ、帰りたいところがあっていいな。私には無い。積極的に楽しみに行っても、せいぜいその行動が楽しいのであって、人生は楽しくない。本当に死ぬまでの暇つぶし。なら今死んでも変わらなくね?って思いながら日々ぐちゃぐちゃ気持ち悪く生きてる。何の縛り入れたら人生って楽しいんだ?それとも縛りが入りすぎてて楽しくないのか?わかんねー。助かるにはどうしたらいいんだ。どうやって生きたら良いんだ。
当方20代後半、都下(いわゆる23区外の多摩)に生まれ、22歳で都内の大学の文系学部を卒業し、ストレートに大手メーカーに総合職として就職。配属は社内情シス。
転勤先は東海道新幹線のとある駅まで数kmの田舎の工場で、工場情シスということで仕事の内容自体は東京の本社とあまり変わらない。サポートデスク的なあまり難しくない仕事だ。
が、転勤して半年ほどたって耐えられなくなってきた。本当につらいし、地方転勤を心の底から舐めていた。東京で生活できることのすばらしさを舐めていた。住環境というものを過小評価していた。
就活してる時に戻れるなら、地方転勤があり得るメーカーなんて絶対に受けない。なまじ偏差値高い大学だったため、同期も大手企業にバンバン内定を決めていることが焦りにつながり、俺もブランド重視で大手メーカーを選んでしまったが激しく後悔している。面接で「地方転勤もあるかもしれないけど、いい?」と聞かれ、都会の生活に飽きが来ていたと思っていた自分は「地方の生活も経験してみたい、東京以外の生活も面白そうだ」というぼんやりした理由で承諾してしまった。今は転職エージェントを使って全力で転職活動している。
俺と同じように実家も東京でずっと東京で生活していて地方の生活も悪くないかもと考えている都内の大学生は多いと思う。そいつらに全力で警告したい。
・東京の生活に飽きたから地方で生活してみたい、は絶対後悔する
・そもそも地方転勤がある会社を受けるな。もし受けるなら40歳平均年収が1000万円以上のところだけにしておけ。平均年収600万円程度の会社で地方転勤させられたら都内勤務で平均年収600万円の会社に絶対勝てないし自分の愚かさを心の底から呪う羽目になる。
・地方転勤は年収換算マイナス300~500万円くらいだと覚えておけ。つまり年収300万円上乗せするから地方に転勤してくれない?と言われて初めてフェアな交渉になるという意味だ。給料据え置きで地方転勤を打診されたら速攻で転職活動しろ。
これを読んでいる都内在住の人は、新幹線に乗って遠出したことが一度はあると思う。東京から新幹線に乗車し、富士山を眺めつつ、新大阪や名古屋に到着し、旅行を楽しむ。ありふれた旅行の一つだ。
都会から都会を結ぶ線路の途中でふと窓の外を見ることもあると思う。眠くなるような代り映えのない田んぼだらけの景色。
想像できるだろうか、新幹線の窓辺から見える田舎の工場で働く人の生活を。俺はまともに想像もしていなかったのに安易に転勤を受け入れてしまった。
地方転勤の想像と現実のギャップやありがちな勘違いを、東京育ちの若者目線でつらつら書き残しておく。
23区外に住んでいると、しばしば「ここは田舎だから」と自虐を宣う人を良く見かける。
こんなのは嘘だ。本当の田舎を知らないから言える虚言そのものだ。
駅までせいぜいバスや自転車、徒歩で心理的負担なく気軽に出かけられて、駅周りの喫茶店やカラオケ、ネカフェ、松屋吉野家なんでもありの活気がある場所にすぐ行ける。
この「心理的負担なく気軽に」行けるかどうかの違いは東京の郊外と、本当の地方の田舎じゃ天と地との差がある。
地方に住んでいると、駅までちょっと出かける、というのは遠足みたいな準備と気合が必要になってくる。
明日は何時に家出て駅まで行って、そこから~時の電車に乗ってでかける、といったようにだ。
東京に住んでいたら、休日に時間を気にする必要なんて全くと言っていいほどない。終電逃しても最悪タクシーがすぐに拾えるし、どんな時間にバス停や駅につこうがすぐに乗車できるからだ。
東京の場合は、財布とケータイだけもって適当にぶらぶら歩きつつ思いのままに東京タワー行ったり新宿で買い物したり美味しいラーメン屋とか書店で思う存分休日を楽しめる。
コンビニも近いからちょっとビール飲みたいなと思ったら思ってすぐに家出て買いに行ける。
それが田舎では全くできない。
田舎に住んでいると、外出するのにかなり気合が必要になる。というか、外出する目的が必要になる。東京に住んでいる時には外に出る理由なんて一切必要なかった。外に行きたいから行く。これだけで十分だった。
だが田舎は違う。目的も無しに玄関出て外に出たところで、何も起こらないのだ。田んぼだらけの道をふらふら歩いてコンビニまで30分かけて行って弁当や飲み物買って帰ってくるくらいだ。田んぼの田園風景は引っ越し初日で飽きる。何にも面白いものなんてない。だって変化がないんだもの。当たり前。
俺は思いっきりこの勘違いにハマっていた。もともと友達もあまりいないし、ネットサーフィンしたりPCでネトゲやったり読書したりとインドアな趣味が多かったので、東京に住もうが田舎に住もうが大した変わりは無いと思っていた。むしろ田舎の方が光回線の帯域を占有できるからネットのスピードに関しては東京より快適だった。
だけど、田舎の周りが田んぼだらけのアパートの一室でゲームやったりネットサーフィンやっていると、孤独感が本当に半端ない。東京に居たときとレベルが違う。東京の外で生活したことがなかった俺は、これが一番堪えた。逆に、東京にただ住んでいるだけで孤独感がほとんど無かったというのは新しい発見だった。実家が近いとか、地元の友人にすぐ会えるからとかじゃなくて、人が多いところにただ住んでいるというだけでこれほどまで孤独を感じないものなのかと再発見した。日中に玄関から出れば東京だと絶対人間に出くわす。ママチャリで買い物してる奥さん、学校帰りの子供、スーツ着たサラリーマン、作業服した作業者、とにかく人間がいる。
対して田舎は本当に人がいない。外に出ても出なくても人がいない。部屋の中で心臓痛くなって倒れても助けは呼べないだろう。俺はアパート住まいだが、隣の部屋は空き室で、数室離れたところによくわからん人が住んでるという感じだ。俺がゲーム中にくらっと来て倒れても誰も気にかけちゃくれないだろう。地方の田舎の、新幹線から見える工場に勤めてる若造が、周りが田んぼのアパートの一室で倒れて苦しんでるなんて、誰にとってもどうでもいいことに違いない。そういう絶望的な孤独を、田舎では強烈に実感することができる。それはインターネットやアマゾンでは全く埋め合わせることができない。
アマゾンは確かに配達される。だけど物欲自体が無くなるわけよ、田舎に住んでると。だって自慢したい相手がいないんだもの。いくら高価なグラボを買ってTwitterで自慢しようにも、自分が惨めな田舎のアパートぐらしってだけで気持ちが強烈に萎える。
で、これ。
住めば都って言うじゃん。どんな田舎でも何年か暮らしてみたらそこが故郷になるって話。あれは絶対嘘。まあ実家がもともと他の田舎にあって田舎→田舎の転勤ならそうなるかもしれない。
だけど東京育ちの若者が田舎に何年住んだって絶対都になんかならない。人がほどんどいない無人の都なんてあるか?何年たっても田舎は田舎だし、人は増えない。当然都にふさわしい店や活気、おしゃれな建築物なんて絶対に作られない。都なんかになるわけがない。
だから、上昇志向のある人間は必然的により良い環境へのクラスチェンジというか移住が目標になる。田舎の工場で工場長や支社長になったって、多分東京で平社員やってる方が圧倒的にQOL高いよ。
田舎のトップになるより、東京の底辺の方が100万倍マシ。なぜなら優秀な人はみんな都会を目指すわけで、田舎で昇進を重ねて偉くなろうが、部下になる奴は救いの無い田舎者とか上昇志向の無い現状維持の変化を嫌う奴らだけ。優秀な奴は結局東京みたいな都会を目指すわけよ。
だから、田舎で昇進して成り上がるなんて人生の目標になるわけがない。偉くなれば東京に上がれるかも、って希望だけが向上心の持っていき場になる。
偉くなって、東京に行くんだ、ってなるくらいなら、最初から東京の会社でキャリア積んだ方が100,000,000倍マシ。地方転勤は本当に虚無。
お盆休みに実家に一週間ばかり帰ったが、田舎暮らしには何の意味もないことをさらに実感することになる。
UberEatsとか、なんだよこの便利なサービスは。外出しなくてもレストランのメニュー注文できて自宅で食えるとか神かよ。
図書館はそこら中にあるし、本屋もまだまだたくさんある。ふらっと気軽に家から出て本屋で立ち読みしたり気に入った本を買って喫茶店で3時間くらいコーヒー飲みながら読書したりとか、最高かよ!!
映画館も多くて、プロスポーツ観戦もちょっと気が向いたらすぐに行ける。ラーメン屋も地方と違ってめちゃくちゃレベルが高い。
「生き物のようにぐにゃぐにゃ生きて動いている街」のど真ん中に自分がいるということがどれだけ楽しく活気に満ち溢れている状態なのかとても強く実感する。
東京戻ってきて思ったのは、東京って行こうと思えばすぐに、海、山、湖、川、都心、港、渓谷、果ては島にすら日帰りで気軽に行けちゃうっていう、人が多くて買い物し放題なだけじゃなくて東京近郊でアウトドアレジャーも超簡単に楽しめちゃう最高の地域だってこと。
箱根や富士五湖、横浜の港、アクアラインで千葉に行ってマザー牧場とか海岸線ドライブとか、狭山とか五日市の秋川、高尾山も超気軽に行ける。調布飛行場行けば日帰りで伊豆大島にすら行ける。井の頭公園、代々木公園、新宿御苑みたいな緑にあふれたところもさくっと行って帰ってこれる。つまり東京に住んでれば自然も楽しめるし都会も楽しめるし、文化、芸術、スポーツも最高に楽しめる。
東京で不足する要素が本当に見当たらないのだ。
お盆が終わり、誰も待っていない田舎のアパートに戻ると半端ない孤独感が波のように押し寄せてくる。同じ大学の同期で東京勤務の奴は、田舎暮らしの辛さなんかこれっぽっちも知らないんだろうなあ、と思い心底うらやましく感じる。都会のおしゃれな店で貴重な20代を合コンや会社の先輩とかとの飲み会で楽しんでる中、自分は音のしない孤独なアパートの一室でやることはネットサーフィンやネトゲだけ。
大手企業だから20代なのに残業代込みで500万円近くもらえてはいるのだが、ぶっちゃけ20代なんて年収300万円の都会住まいで全然十分だし、早くこの地獄から脱出したくてたまらない。。。
年収600万円での地方生活 = 年収300万円の東京生活だ。
地方転勤命令なんて人権無視の非人道的行為そのものだ。好きなところに住む権利は基本的人権の一つだ。
転勤命令を出すなら、最低でも年収300万円は上乗せしないとフェアじゃない。それを会社側の負担がせいぜい数十万円の引っ越し代でほぼノーリスクで転勤命令出せるなんてありえない。
俺と同じ無知による悲劇はもう起こってほしくないし、何よりノーリスクで転勤命令出そうとするクソ企業を心底呪っているので、転勤ありの会社に新卒が全く集まらないような社会になってほしい。
転勤ありの会社は地元から社員を募集するか、年収300万円以上給料上げて募集しないと人が集められない、そういう社会になってほしいと思ってこのエントリーを書いている。
だっておかしくないか?企業は企業で土地代の安い田舎に工場や事業所を作るわけだから、土地の負担額は数十億円単位でセーブできているわけだ。だったらそのセーブした分を人件費に積みかえることで地域が活性化してお金が地方にも回るのに、都会で人を集めといてそのまま地方にぶん投げる、こんなのありえないだろ。せめて金銭的に地方に行ったら得になるようなインセンティブを出せよと。
どうか、人の人生をなんとも思っていないクソ企業にまともに人が集まらず、人事が苦しんで苦しみ抜いてバッタバッタと倒産しまくりますように。
コメント拝読させていただいております。賛否両論あるようで、共感いただけるかた、いただけないかた様々なようです。いくつか共通する提案や質問があったので回答させていただきます。
■車を買ってはどうか
この質問とても多かったですね。ですが、車を買ってしまうと少なくとも数年は田舎に居住することを自分の中で追認してしまう気がして買っていません。
なので、転勤の引っ越し先も工場から徒歩30分ほどの場所にアパート借りています。なお東京に住んでいる時は親の車を借りたりレンタカー使ったりしていました。免許自体は持っています。
田舎で数か月勤務して東京の実家に戻った時の衝撃があまりにも強く、「これ以上田舎で生活するのは無理だ」と白旗を上げたので車は今後も買う気はありません。
すみません、訂正させてください。一番近い新幹線駅に繋がっている最寄り駅まで数kmですね。
新幹線駅までの距離はちゃんと測っていないですが、20km離れているほどではないので数km~十数kmの間です。
地方の田舎、という言葉が聞く人によってだいぶイメージが違うんだなと実感しています。観光でしか行ったことはありませんが大阪、名古屋、仙台あたりの地方都市に住んでいれば
今回みたいな田舎の絶望は無かったと思います。少なくともそれらの地方都市は東京郊外に匹敵する人の往来や活発さがあると思うので。
新幹線に乗って、田んぼだらけの眠くなる景色にたま~に見える工場、そこに自分が勤めるとしたらどういう生活になるだろう、というのをイメージしていただければと思います。
ずっと東京に住んでいた身としては、首都以外の都市は全て地方都市だという認識でした。