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はてなキーワード: 庶民院とは

2022-05-12

anond:20220512214537

から失礼する。イギリスローカルコミュニティでは財産家、旧ジェントリ地主の影響力が今でも非常に強く彼らが地方議会簡易裁判所判事無償で行なっているという特殊性がある。庶民院報酬活動支給を訴え、その充実を今も国民に呼びかけているのが労働党保守党は当初議会議員報酬を払うことを頑なに拒否していたという事情がある。フランス第一身分、第二身分の人たちは第三身分の主張する議員歳費に頑なに反発していた。

次に北欧地方議員ボランティアなのは北欧日本を遥かに凌駕する究極の行政国家からという点がある。行政国家化、ディストピア化が恐ろしい速さで進展する北欧では地方政策ほとんど行政機関で完結するので地方議会がやることなんてほとんどない。日本ではまだ条例予算議員たちが可決して、それに基づいて首長執行するという面が強い。

2021-09-10

anond:20210909234440

ちなみに世界的に見て、ってどこ基準

アメリカ下院衆議院と同じぐらい(人口比だと少ない)けど、イギリス庶民院ドイツ連邦議会フランス国会衆議院より多い(人口比だとさらに多い)し、カナダオーストラリア衆議院より少ないけど人口比だと多いので気になって。

都合のいい「世界」を出してない?

2016-08-17

語源の楽しみ

語源の楽しみ。家にいて、そこらへんにある言葉を拾うだけでいろいろ考えた気になる。暇なときに最適な楽しみである

たぶん、それで得られる思索は、ほんとに言語学とかやっている人には当たり前のことなのだろうけど、まあ趣味ですから、許してほしい。逆にそういう専門の人の面白い語源の本もまた好みである

アメリカ上院はSenate。この語源ラテン語Senatus、すなわちローマ元老院。その単語をそのまんま使っているということに僕は衝撃を受けた。つづりの違いは言語の違いに過ぎないから、たぶんアメリカ人学校歴史の授業で、ローマ歴史を学ぶ時とアメリカ合衆国政治機構について学ぶ時に同じ単語Senateをもとに学習しているわけである。そこに歴史の一貫する深い流れを感じ取ることが、感覚としてあるのではないか。ちなみに下院House of Representativesで、一般名詞形成されている。

ところで、どうしてこのように名付けたのだろう。

たぶん、アメリカ民主主義が、設立当時はイギリスよりもフランス継承している意識が強かったことに由来しているのだろう。イギリスは、貴族院庶民院下院)であって、それぞれHouse of LordsとHouse of Commons。それに対し、フランス上院下院は、SénatとAssemblée nationaleであり、上院には同じ単語使用している。フランス上院のことは日本語訳でも直接的に「元老院」の訳語をあてることもあるようで、Wikipediaはそうしている。単語としては同じなんだからアメリカ上院も時には元老院と呼んでもよさそうだ。

アメリカ上院議員はSenator。オバマ大統領大統領選を戦っているとき、「Senator Obama」とよく呼ばれていた。

このときこのひびきは通常の日本語訳では「上院議員オバマであるが、原語では「元老院議員オバマ」と同じものなわけであり、これはつまり歴史を好むアメリカ人にとっては「元老院議員カエサル」と同じ響きをもって伝わっているのだろう。ここがうらやましい。

明治維新が起きてすぐのころ、明治4年の制度では正院の長は太政大臣であり、三条実美が就いていた。過去太政大臣と言えば、藤原道長であり、平清盛であり、当然のことながら、豊臣秀吉である。なんで「太政大臣」の名前を廃したのかな、と残念に思うところ。

もちろん、より有名なところ(だが現在には継承されていないもの)として、ドイツ皇帝カイザー」、ロシア皇帝ツァーリ」は、それそのものローマ皇帝または副帝の称号カエサル」を引き継いでいる。

こういうのを見ると、欧米では歴史単語レベルで地続きであることが多いのだなと思う。しかしもちろん日本でも、大連(おおむらじ)と大臣(おおおみ)の権力争いの末大臣家が勝ち残ったことが、現在でも内閣大臣名称に残っていることなどは、語源から歴史の深みを感じるところではあるのだ。

・・・これを読んで「そんなの誰でも知っとるわアホ」と思った方による、より深い考察も歓迎でございます

 
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