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2021-03-11

「じゃないほう」のせんだい市

自分は「じゃないほう」のせんだい市で育った。

東北じゃない方鹿児島県川内市だ。(今は市町村合併薩摩川内市)

川内原子力発電所があることで知られてる。

 

90年代

自分小学生の頃、社会教科書宮城県仙台市特集ページがあった。

そのページには2枚の写真田畑ばかりの田舎航空写真ビルが並ぶ都会の航空写真が載っていた。

それは新幹線が通る前の仙台市新幹線が通った後の仙台市比較写真だった。

仙台市新幹線の駅が出来たことで東北代表する都市になった。

全国的に「せんだい市」と言うとみんな宮城県仙台市を思い浮かべる。

鹿児島川内市ニュースで取り上げられるのは、川内原発ニュースの時だけ。

光の仙台市と影の川内市小学生の頃の自分仙台市に対抗意識を持っていた。

 

実は当時から自分が住む鹿児島川内市にも新幹線が開通するという話があった。

しかしそれはノストラダムスの大予言人類が滅んでさら10年経った後の21世紀未来計画で、自分には遠い遠い未来の事に感じられた。

仙台市川内市未来だった。

 

それから月日が流れ、2004年鹿児島八代間、そして2011年九州新幹線が全線開通することになった。ついに川内市仙台市に肩を並べる日が来る。

全線開通は鹿児島県民にとって大イベントで、1ヶ月くらい前からカウントダウンを始めていた。

 

全線開通の前日、2011年3月11日それから12日にかけて仙台市川内市が重なり合った。

小学生の頃の自分にとって仙台市川内市未来だった。

そしてこの日、原発事故の脅威に襲われる東北の姿も、川内市未来になった。

 

地元では「こんな田舎新幹線の駅ができるのは、原発を誘致したから」「新幹線原発3号機増設バーター」なんて話も昔から言われていた。

川内市仙台市になる為に、とんでもないものを背負ってしまったのだと実感した日だった。

 
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