はてなキーワード: 山面とは
親愛なるあなたへ
愛してるよ。
あなたのことを愛してるよって言えるうちに死ねたらいいなあと思ったので、遺書を書くことにしました。
誰よりも長く一緒にいたね。色んなもの見て色んなもの食べて、いっぱい遊んでくれてありがとう。
わたしは自分に自信がないから世界が怖くてたまらないけど、あなたが私を愛してくれてたことだけは、ちゃんと分かってたよ。
私は生きるのがとてもとても下手だからいつも辛くて、沢山面倒をかけてごめんね。
他人のことを自分のことのように気にかけることが出来るのはあなたの素晴らしい才能だと思います。
それに救われたひとはきっと沢山いるよ。
あなたにお化粧してもらうのも、爪を整えてもらうのも、服を選んでもらうのも、ごはんをつくってもらうのも、だいすきでした。
あなたが私にがんばらなくていいよってずっと言ってきた意味を、ようやく理解出来るようになったのだけど
わたしは生きるのが下手だから、誰かのために頑張ってないと生きられないんだ。ごめんね。
あなたが好きで、一緒にいたくて、なによりあなたにしあわせになって欲しかったんだけど、結構必死にやってきたんだけど、わたしががんばることぜんぶ、空回りだったね。さいごまで、ごめんね。
死ねたらいいなあと思ったときに、どうせなら1年前に死にたかったなあと思いました。
でも1年前もいやかも、知る前もそれなりにつらかったし、と考えたのだけど、そこから前のことは記憶がおぼろげで、よくわかんなくなっちゃいました。
どうしてもあなたのことを考えるときに、基点となってしまうのは1年前のことで。全部わすれようと足掻いてきましたが、関係ないことばかり分からなくなって、どうにも肝心なところが頭にこびりついて困ったものです。
一つの事実ではなく、今までの積み重ねで、わたしはあなたを信頼出来なくなりました。
あなたがこの一年間、わたしに対して頑張ってくれていたこともわかっています。それでもわたしが安心できなかったのは、その乖離がきっとそもそも私たちの価値観の違いなのでしょう。
信頼出来なくても、好きなら一緒にいられると思いました。でもわたしが知ったことは、あなたを好きでいては耐えられないことでした。
あなたと一緒にいることと、あなたを好きでいることが両立出来なくて。それでもわたしはあなたを泣かせたくなくて、頑張ってみました。
少し話は遡って、私があなたを泣かせた時のはなしをしましょう。
あのとき、私は誓いました。「わたしのしあわせは、あなたのしあわせがあってはじめて成り得る」という誓いです。
わたしはとても反省したので、あのとき以来あなたが安心出来るよう、わたしに対してもう二度と不安になることがないよう、死に物狂いで、誠実に、あなたに向き合ってきました。少なくともそのつもりです。
そのかいあって、あなたが悲しんでるとわたしはどうしようもなくこの世のどんな苦しみにも勝るほど、つらい思いをするのです。だから、多少私が苦しくても、あなたが笑っていられたらそれでいいと、そうじゃないといけないのです。
わたしはあなたにしあわせになってほしい、もう不安な思いはさせない、絶対泣かせない、と決めていたのに、あなたは他の人間に泣かされていたのだから、あんまりにも滑稽ですね。
つらくなりました。
未だによく分からないんです。考えないようにしてきたから。ちょっと向き合おうとすると、すぐ壊れちゃうの。
何回かチャレンジしたのだけど、涙止まらないしご飯食べられないし、ひどい有様になるので封印です。
わたしは最近ずっとあたまの調子がよくなくて、とても困っていたしあなたにもご迷惑をおかけしました、ごめんね。
あなたのことを嫌いになりたくなくて、どうしたらいいか分からないの。
なにも考えなかったら、あなたのことを好きでいられるかな。全部忘れたら、あなたと一緒にいられるかな。
でもあなたにこんな話はしたくないの。あなたはひどいことを言うから。あなたは落ち込んでいるわたしが嫌いだから。
それでも愛してるよ。あなたが好きだよ。
耐えられなくてごめんね。
わたしはあなたが好きだから一緒にいたくて、ずっと無理してきたけど、
きっと無理しなくてももっとあなたと楽しく一緒にいられるひとがいるから、
今までありがとう。
愛してるよ。