はてなキーワード: 安保理とは
仮にも選挙に選ばれてるんだからプーチンだけじゃなくロシア国民にも責はあるとする意見もあり、
けど選挙のたびにジャーナリストが行方不明になったり対立候補が不自然に消えたり投票率が100%を超えたりするような選挙に何の意味があるのかという意見もあり。
最近の支持率が7割越えだとかいう報道もあるけど、どこまであてになるのか分からない。
どうなんだろうね。
プーチン政権を存続させてきたのはロシア国民だというのは確かにそうなんだろうけど、国の全権を完全に掌握してて謀略暗殺なんでもござれな相手に一般市民が何ができるかというと、まあ何もできないよね。
平和的に、例えば国外の人権団体あたりと協力して国連に訴え出て国際世論を動かして選挙の監視団を入れてもらうとか考えてみても、安保理にはロシア政府代表がふんぞり返ってる。
後はもう反政府武装ゲリラ闘争くらいしか残ってない。そんな無茶をやれとは言えない。
ではロシア国民は一方的な被害者なのかというと、それもどうだろう。
どうにもロシアには独裁者が出現しやすい政治風土があるようにしか見えない。むしろ国民がそういう指導者を望んでいるのではないかと思えるくらい。ソ連時代から相変わらず。
プーチンも最初から全権を掌握した存在としていきなり出現したわけじゃない。元KGBで超がつくタカ派でヤベーやつというのは最初から言われてて、それでも国民が「強いリーダー」を望んだから選ばれて、これまで着々と独裁体制を築き上げてくることができた。
そして今となっては、もうロシア国民にも他の国にもどうにもできない存在になってる。
やっぱり責なしとは言えないような気もする。
2月24日の昼間はそれでもちきりになった。
この文書が面白いのは信憑性ではない。むしろ、いま起きていることがちゃんと過不足なくそのまま表現されているという印象だ。
私は一般の人間でただウクライナ戦争に興味を持っただけだが、わたしの目から見たこの戦争のポイントを書き残してみたいと思った。
現在の諸国の指導者の中でも、プーチンはキャラがトップクラスに立っているほうだ。
ウラでは、プーチンという権力にとって邪魔な人間がバンバン消えている。
事実がどうということはおくとしても、明暗のコントラストというだけでもすごい。
しかし、対するウクライナのゼレンスキー大統領のキャラも、ぽっと出にしては立ちすぎている。
ゼレンスキーは、テレビドラマで大統領役をやって好評を博し、そのイメージのまま大統領選挙に出たら通ってしまったという経歴だ。
しかもそのコメディアンであったときの持ちネタのことも散々話題になっている。
そのうえで、大統領として首都キエフに残って戦い続けるという姿勢を堅持していることから支持率も爆上がりしているらしい。
そりゃあそうだろうな、という気分である。
いや、まったくキャラが立っている。
プーチンというデフェンディングチャンピオンと、挑戦者ゼレンスキーの戦いという観点からするととてもいい勝負だと言わざるを得ない。
もうその時点で目が離せない。
この対決で例えば普通の指導者を失脚させるという場合には、よく、スキャンダルのようなものを引っ張り出してきてどうにかするということがある。
プーチンはもう20年もトップにあるので、あらかたスキャンダルのようなものは出尽くしてしまっているし、そのうえで、余計なものは洗い出されて消されている。
対するゼレンスキーは、Twitterでも散々話題になっているが、そもそもが、テレビに出て壇上で男性自身でピアノを弾くという、ある意味ノーガード戦法フル・モンティ戦術で立っている。
これを見て、内心で楽しまないひとというのはやはり人間として「どうか?」と思う。
ロシアが他国に攻め込むということはもう言い古されたことだが重大すぎる意味を持っている。
議決で拒否権を行使すると他のどれだけの国が賛成していたとしても否決される。
国連安保理で意思表示をしましょう、という議決があって、200近い国のほぼ全部が賛成しても、たった1国、常任理事国がNOと言ったらNOなのだ。
それがロシアだ。
ロシアは常任理事国だから拒否権を行使するだろうとみんな思ったし実際にそうなった。
ただ、今回の戦争で、この仕組みにも、ちゃんとフェイルセーフがあることがわかって勉強になった。
つまり、緊急会合という、常任理事国の拒否権の及ばない形で、国連として意思表示ができる仕組みがあり、ちゃんとそれが発動したことは、よく考えられているなあと思った。
これはとても意味がある。
国連はロシアの行動を公式に戦争と認めたということにほかならない。
明治維新で言えば、菊の御紋、錦の御旗だ。
こうなれば本人がどれだけ「特殊軍事作戦だ」と言い張ろうと、戦争は戦争だ。
アメリカは第二次世界大戦のあと、何度も他国に軍を派遣しているが、朝鮮戦争以後の戦争でペイしたのは湾岸戦争である。
つまり、安保理が動かないことにはどんな国も動きたくないのである。
そういう、世界の安全保障に対して大きすぎる責任を負っている安保理常任理事国が、よもや侵略戦争をおっぱじめるなんて思いもしないことがおきたというわけだ。
侵略戦争というのはつまり、他の国の領土をぶんどろうということである。
日本の首相も「武力による現状の変更」と繰り返しているが、そういうことだ。
G7の会合で首相が、ロシアが核兵器を行使することをちらつかせることに対し、自分の地盤である広島を持ち出して、反対の意思を表明したのはなかなかいいなあと思った。
結局ウクライナの戦争というのはNATOの話なので、日本としては関係ないのだが、まあ、そういう形で「核兵器は許さん!」と息巻いてもふつうならドッチラケになる。でも、ホームタウンが広島ということになると意味が随分変わってくる。
だから議論がどう変わるかということは一切ないけれど、「ああ、このひとはそういう強いお気持ちがあるのね」というのは伝わるだろう。
ヨーロッパの軍事連合体のNATOはロシアの拡大の可能性に対して身構えるなか、一気に大きな動きがあった。
歴史からすれば「まさか」ということがいくつも積み上がってコピペまとめになっていっている。
いくつかあるが「ドイツが軍拡を表明するレベル」「スイスが中立を破って経済制裁に加わるレベル」というものだ。
ドイツが作った車を売る。
まわりの国はドイツに働きに行って車を作る。
ただ、その都度イキってしまって空気読めなくて調子乗って、それで戦争おっぱじめてボコボコにされるというパターンだった。
今回は満を持して、連合国側に入った。これがアツい。
背景となったことで重要なのはロシアが、SDGsという国連の枠組みを追い風にして、他の欧州諸国に対して自分たちの輸出するエネルギー・資源に依存するように仕向けていった流れがある。
グレタ・トゥーンベリなんかに対してプーチンはずいぶん肩を持っていた。
いまにしてみるとなるほどと理解できる。
SDGsから石炭を回避して、天然ガスにしたいという世界というか特にEU・欧州の流れを、資源大国であるロシアは歓迎していたのだ。
展開としてひときわ興味を引くのは、その超大国ロシアに攻め込まれた小国ウクライナが、意外にも持ちこたえてしまったことだった。
ウクライナを攻略せんと投入された戦車は、道路をなんと64キロも埋めつくしているという。
なんという数の大軍だろうか。
その戦車は、なにをしているかというと、1週間以上待機している。
なぜ道路しか通れないかといえば、ウクライナの平原は現在の時期、雪解けのために泥濘になってしまっている。
この泥濘はいかな戦車といえど突入するやいなや沈んでしまい、行動不能に陥る。
しかもそのタンクローリーは、ウクライナ軍に狙い撃ちされてあえなく喪失してしまった。
なんだよ、このコントみたいな展開は。
戦車だけでなく、投入された兵士たちも練度が浅く、すぐに戦線を離脱しているというウクライナ側の発表も続いている。
それを鵜呑みにするのではない。
アルファブロガーのfinalventは、この戦争の基軸を、クリミアとアゾフ海の保全だろうJK、とYoutubeで言っていた。
これは3週間経った時点でもいちおう一定の見通しとしてはまだ成立してはいる。
彼以外でも、ロシアの動きとしては(ウクライナの)「北では雑、南は緻密」という見方が広がっているようだ。
北が雑と言っても、もう流石に北も飽和してきている。
総攻撃まで時間の問題だろうというのはペンタゴンも言い始めている。
やはり露助の物量はすさまじいので、おおかたのひとが予想したように、ロシアは悪虐街道を爆走中である。
しかもその悪虐を全部ウクライナ側のやったことだと主張している。
どうやらマンションに地対空ミサイルが突っ込んだのはウクライナ側らしいとも言う。ただ、街の広場に巡航ミサイルが突っ込んだのはロシアのものだともいう。
大事なのは、そうした主張・発表の整合性を、政権の中枢や、大本営発表だけでなく、駐日大使あたりまで全部整合性を取るように徹底している。
もちろん、古来、大使・外交官という存在は、リモートかつオフラインの状態でありながらも、自国が駆動している根本の論理を考え詰めて、どんな状況を突きつけられても、その場で取り繕えるような論理の訓練をしているのだということは、例えば佐藤優が書いていたように思う。
もっとも佐藤優はこの事変のさなかで随分、親プーチン的な姿勢を批判されているが。
専門家としてTwitterでながく生息していたミリオタのひとが有識者としてメディアに出ずっぱりになっているのも面白い。
そのハンドルネームが「丸の内OL(27)」だったり「コスメ女子@美容垢」だったりしてネタになることも華を添えている。
いまは「人」だ。
ただ、彼を中心とした専門家たちも結局ほんとうにどうして起きたのか、何が起きているのか、これからどうなるのかということはわからないでいる。
わからないでいるのであれば何も考えなくていいいかといえば、そうではない。
事実として、現在進行系で、ひとは確実に死んでいるということがわかる。
これは重大である。
米国は、ロシアが侵攻するまでの意思決定をかなりの精度で把握した上で、それをおおっぴらにすることで、かえって侵攻を抑止しようとしたと言われている。
そういうわけで、わたし自身は、基本的に情勢を、ペンタゴンの分析を軸に見ていくのがいいと思っている。
ともあれ、現状では何もわからないままだ。
だから、開戦1週間はずっとこのウクライナの話題を追いかけてしまった。
しかし、1週間をすぎたあたりから、戦況が膠着から、どんどんウクライナ市民の被害が拡大していくなかで、冷静に恐怖が高まってきた。
どう考えても落ち目の国のロシアだが、資源と核を握り続けている分、他の国は手を出せない。
そういう、暗い、なんというか耐え難いビジョンを前に、正気を保つというのはそれ自体が困難な挑戦だ。
さて、笑い話ではないところとして、この事例は、顔貌がよく似たひとびととの実力行使のうらで生じうる破壊工作がどのように起きていくかという現在進行系の事例であることだ。
そうした、個々の情報がリアルタイムで出てくることに対して、どう反応するかということを自分で鍛える絶好の機会である、ということだ。
これは日本にとっても決して見逃してはいけない瞬間であると思う。
似た顔、似た容姿、深い断絶の関係から、潜入してくる存在にどう対処するかという格好の事例となるだろう。
特にSNS、つまりリアルタイムで情報端末に全世界のひとびとがつながっている状態で発生した戦争ということで、乱れ飛ぶナラティブが、ロシアもウクライナ側もすごい。
陰謀論はかまびすしい。
この二週間で、いろいろなプーチン擁護やウクライナ陰謀論が出てきた。
それがロシアから出てくるならわかるが、ぜんぜん関係ない日本のタレント評論家勢がそうしたことをタレ流しているらしいことが伝わってくる。
肩を持たないまでも、「両論併記」のようなことをいう。
本稿はどちらが正しいかを論じるわけではないけれども、私は西側主流派の見解をいちおう沿って考えているので、そうした見方を、両論併記まで含めて、ある程度の陰謀論として遇する。
ここで言いたいのは、陰謀論というのは、「認知的不協和の否認」として出現するのだなということがハッキリわかったということだ。
あと、歴史を除く人文の研究者らしきひとがTwitterとかにでてきて「いまこそ思想の研究が大事なんだ」と絶叫する例が流れてきたりした。
そりゃないだろ、と思う。
せいぜい役に立つとしたら、人間の社会性にビルトインされたバイアスをときほぐす、社会心理学のような取り組みにとどまるだろう。
つらつらと書いてきたが、おおっぴらに書けないことばかりなので、増田に上げる。
まず、「コロナに飽きた」ということからして、オモテでは書きづらい。
医者だからといってまともじゃないのもいっぱいいるが、医者だからといってちゃんと考えられるわけでもない。
私がコロナについて知りたいのはもっとどうして発症するのかとか、どうして死ぬのかとか、そうしたメカニズム面でのことだった。
ベトナム戦争でアメリカが中華人民共和国の協力が必要になったため、中華人民共和国の国連入りと常任理事国入りと、中華民国の常任理事国剥奪が起きた。
また、ベトナム戦争の戦費でアメリカの経常赤字が膨らみ、金流出が起き、ブレトンウッズ体制が管理通貨制度に移った。
今回の戦争でロシアの常任理事国剥奪がなせれば、常任理事国はアメリカ、フランス、イギリス、中華人民共和国の4国に減る。
中華人民共和国が棄権に持ち込めるような案件であれば安保理の復活もあり得る。常任理事国でなければロシアに対する制裁も今後しやすくなる。
中国は冷戦終結後、バブル前日本を真似て科学投資をしまくって科学技術立国となせた。しかしロシアは緊縮財政でどんどん産業が劣化していった。マルクス主義時代の余波で少し宇宙が強いぐらいか。
あとは、資源だけが取り柄の国に過ぎない。ロシアの制裁で大量のロシア企業が潰れるため、産業もさらに弱まるだろう。
ウクライナには可哀想だけど、ロシアを完全に衰弱させるためにも今回は戦争長引かせるだろうな。戦費も対してかからないから。
更にちょうど再生可能エネルギーがだいぶ値段が下がっている時代ということもある。蓄電池なども離陸間近。再生可能エネルギーが実用のものとなれば、化石燃料だけが取り柄で人権弾圧してるような国はロシアを含め、ただの貧乏国になる。
フランス、イギリス、アメリカのような核保有国に移して、そこからウクライナに移すべきだよな。そして、この3国は常任理事国として世界の安全保障に責任を持つ。
核保有国を攻撃すれば、ロシアも報復されるから、核保有国からウクライナに運ぶことについて反撃はしてこないだろう。
やはり核保有国とそうでない国とは違う。更に常任理事国という立場も。
その意味でも、今回の戦争が終わったらロシアの常任理事国の地位は剥奪しないとならない。アルバニア決議の先例があるからできる。
常任理事国でなくなれば、ロシアの海外侵略に対して中国が棄権に持ち込めるような案件であれば安保理での合意も作ることができ、安保理の復活も図れる。
それに、他国に侵略したら常任理事国の地位を剥奪されるという先例を作れば、中国の台湾侵攻も抑えられる。
所詮ロシアは緊縮財政で科学投資をせずに衰退して資源だけが取り柄の国に過ぎない。
今回の戦争に伴う経済制裁でロシア内の企業を大量倒産させればなおのことロシアはただのならず者貧乏国になる。でかい北朝鮮になるということだ。
逃げた事もしっかりアーカイブさせてもらったよ。
以下を見れば、逃げてるのはお前であることは自明なので、以降はもう相手にしない。1週間後に、もういちどアーカイブは晒してあげるよ。じゃあね。負け犬君w
じゃあ、一週間後にw
15万人程度ではウクライナは制圧できないしだからプーチンすら「制圧は目標にしない」と言わざるを得ない状況なのを知らない奴が
ウクライナは既に安保理招集を依頼して開催される予定だが、そのウクライナが救援要請しないと?w
その救援要請を欧米は無視できるわけないのは当然だと思うが、それも分からないw
では、一週間後に晒してあげようね
なんだ、もう逃げるんだ?逃げるんじゃ、もう相手にしないよ?
じゃあ、一週間後にw
15万人程度ではウクライナは制圧できないしだからプーチンすら「制圧は目標にしない」と言わざるを得ない状況なのを知らない奴が
ウクライナは既に安保理招集を依頼して開催される予定だが、そのウクライナが救援要請しないと?w
その救援要請を欧米は無視できるわけないのは当然だと思うが、それも分からないw
では、一週間後に晒してあげようね
クリミア半島の実効支配を解いてウクライナに返すからNATO加盟を諦めてって交渉する?そんなの何の取引にもなんないよねぇ。クリミアがウクライナ領なんてのは、竹島が日本領ってくらい当然の事実でしかないんだし。
詰んでるよなぁ。欧米サイドが身銭を切ってロシアに利益を供与したら、軍事力によって隣国を脅せば欧米が金をくれるって話になってアフリカとか地獄になりそうだから
そんなことする訳ないし、そんな金の使い方を各国の国民が許さんでしょ。ウクライナは今でも改めてNATO加盟を求めているし、それは当然の事にしか思えん。
お人好しの日本も尖閣諸島問題だけでなく台湾沖のシーレーン防衛で必死になってようやく目が覚めて来たので、次は自分だというのでロシアが納得するATMにはなる気がない。
いやあ、ロシア人ってのは定期的に数千万人死なないといけない民族なんですかね?
戦争になってうっかりキエフまで侵攻したら、役立たずの安保理に替わってNATO主導の連合国が反攻して、ウクライナ東部でウクライナ人を殺しまくってるロシア人が復讐で殺され続ける以外に、解決する方法ないじゃん?
以下はカーネギー国際平和基金による投稿の抜粋・超訳です。日本であまりキチンと指摘されていないと感じていたので気になる部分をテキトーに抜き出してテキトーに訳してみました。先日のQUAD会談でモリソン首相から日本へはフランスより先に事前通告があったとの報道でしたが、政府内で日本としての反応をどれほど検討したのでしょうか。対北朝鮮では豪州のそれを認めるのは悪手のような気がしますが・・・
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AUKUS同盟が核不拡散に果たす役割については、少数の核専門家がtwitter上で論を交わしている一方で、大多数は大戦略の議論に気を取られてしまっている。核専門家の間でも、同盟が核不拡散に及ぼす影響がどれだけあるか、そしてその与える影響が負のものかについては議論が分かれている。
私の評価では、AUKUSの原潜取引は核不拡散にとって深刻かつ負の影響を及ぼす。豪州が原潜を運用することは、IAEAの定める核原料の査察システムから核原料を取り除く「抜け穴」を利用する、最初の核兵器非保有国が出現したことを意味する。私は豪州それ自体がこの原料を悪用するとは思わないが、この抜け穴の利用が危険な前例を作り出すことを心配している。将来、核保有を企む国々は海事用原子炉を隠れ蓑として使うことができるようになるだろう。
2002年、ジョージブッシュ政権はテヘランに対して「ウランの濃縮と再処理活動を破棄せよ」と勧告した...私にとって、日本やドイツ、オランダといった核兵器非保有国が濃縮プログラムを行っていることは脅威では無い...だが、イランは、自国を日本と比較することによってこのダブルスタンダードの隙を突き、この「濃縮する権利」を主張した。この主張は功を奏した。欧州においてさえ、イランに濃縮を辞めさせよという主張を支持する国はなかった。特にドイツは、イランに濃縮プログラムを破棄させることに強行に抵抗した - それは恐らく自国もウラニウム濃縮を行っており、将来的に自国が同様の圧力にさらされることを恐れてのことだった。結果、2006年、合衆国は安保理決議において濃縮プログラムを破棄するのではなく、「停止」するよう変更した。
多くのアメリカ人の読者は、「だからどうした?安保理が不拡散を強制できないのであれば、合衆国が、必要とあれば単独で、制裁もしくは軍事行動をもって不拡散を強制するだろう」と考えるかもしれない。
この反応は近視眼的である。米国による制裁はより幅広い国々からの同意があってこそより効果がある。実際、合衆国の制裁に正統性がないと受け取られた場合は多数にのぼり、今後中期的にドルに変わる国際基軸通貨が出現する可能性がある以上、合衆国単独の政策の効果は低くなると予想される。
NPT条約は核兵器非保有国に原子炉を搭載した艦船を建造・運用することを禁じていない。だが現実的には、IAEAは海事用原子炉に保障措置(セーフガード)をすることができない(その位置が秘匿されアクセスできない潜水艦は特にそうだ)。結果として、IAEAは包括的保障措置協定(Comprehensive Safeguards Agreement)において、核兵器非保有国に「禁止されていない軍事的活動」、つまり海事用原子炉のためなら保障措置から核原料を取り除くことを許している。
これは明白で憂慮されるIAEA保障措置の抜け穴である。だが今日までは、海事用原子炉は核兵器保有国とNPT条約の非批准国によってのみ運用されてきた。包括的保障措置協定が約50年前に起草されてから、非核兵器保有国がこの抜け穴を利用しようとしたことはない(かつてブラジルとカナダを含む少数国が、真剣に検討したことはある)。
にも関わらず、この抜け穴が核保有を企む国によって利用される恐れは常にあった。実際に2018年、イランはIAEAに「将来的に海事用原子炉を建造する」計画があると通知した。その上で、もしイランが実際にこの手段に出れば、ロシアと中国を含む国々からの制裁、あるいは軍事行動さえも含めた深刻なバックラッシュ にあっていただろうし、それがイランの行動をおそらく抑止したのだと考えられる - 少なくとも、これまでは。
AUKUS原潜取引により、この潜在的なバックラッシュは弱まったと考えられる。もし豪州が実際に核原料を保障措置から取り除けば、このバックラッシュは更に弱くなるだろう。従って将来において、核兵器を取得しようとする国 - イランであれ他であれ - は、豪州の先例に倣うことにより、核原料をセーフガードから取り除く費用を許容可能なうちに抑えられると計算するようになるだろう。
「豪州はイランでもブラジルでもない」は全く正しい評価であると同時に、国際外交においては殆ど無関係の議論である。世界の残りの多くの国々は、豪州に海事用原子炉の取得という抜け穴を許す一方で、合衆国の敵対国が同様の行動に出ることを罰する行動をダブルスタンダードだと考えるだろう。従って、国際的な制裁執行や合衆国独自の単独行動に強く反対することになるだろう。結果として、AUKSでの原潜取引は保障措置の抑止力を低下させ、核拡散を引き起こす恐れが高まることになる。
※残りはこの取引の及ぼす悪影響を低減させるための現実的な政策提言の部分なので興味あったらご自分でどうぞ。
カタールの専門家「日本政府と緊密に連携 極秘で交渉」 | NHKニュース
カタール筋から身代金の支払いについて仄めかされているが、彼の解放の為に支払われた3億円がどの様な目的に使われるのか?を考えたとき、ウマル安田氏(以下 ウマル)は黙って殺されておくべきだっただろう。ウマルの家族や友人にとっては解放が喜ばしいことは人情として理解できるが、無関係な我々は、まず国際社会が建前では3億円の拠出は禁止していた理由が、テロ組織の活動を制限することで多数の人命の保護にあったことを想起すべきだろう。ウマルの解放に使われた3億円で、どう考えても一人よりも多くの人間が死ぬ。
ウマルは自己責任で行くから手も口も出すなと言った。自己責任とは自らの責任で損失をカバーできる場合に言う。自分の命をもってすら贖えない過失を、自己責任でどう償うというのか?
今回のケースは、貧困問題などで語られる自己責任論とは、一線を画す。貧困問題などで語られる自己責任に拒絶反応が示されるのは、生来の能力や、病気、障害など本人の努力で不可避の理由でままならない人と、単純に本人の努力不足と怠惰な性質によって貧困を招いているケースが混同されてしまうからだろう。私自身は、前者は社会全体で支えていくことが望ましいと考えているが、後者は見捨てるべきと考えてもいる。
少し、本旨からそれた。
ウマルのケースは、貧困問題で語られる自己責任論とは異なる。まず本人が、自らの責任で行動することを公言して政府による諌止を振り切っている事が第一の理由であろう。意思さえあれば回避可能な事態だった事は論ずるまでもなく明らかだ。怠惰ゆえに貧困に甘んじても、本人と家族以外は誰も困らない。その怠惰の結果は自己責任で取れるが、ウマルの自己責任が招いた結果は彼と彼の家族の命では到底釣り合わあい程重いものになる。何百人が新たに殺されてしまうのだろうか?また、新たに何人の日本人が狙われてしまうだろうか?
生命や身体など自分の所有に帰するものは、他者への危害を引き起こさない限りで、たとえその決定の内容が理性的に見て愚行と見なされようとも、対応能力をもつ成人の自己決定に委ねられるべきである、とする主張である。
3億円があれば、何丁のAKライフルと実弾何発を購入することが出来るだろうか。その弾でどれほどの人命が損なわれるだろうか?何人の子供が親を失うだろうか?処刑されていれば、愚行権を行使したのだという事も出来よう。ウマルには、親を失う現地の子供たちに、親以上に価値のある何かを示せるつもりでいるのだろうか?だとしたら、傲慢極まる。
彼の身命を自らの責任で使い切ったとして、ウマルの行動を擁護することも出来た。日本政府が費やした費用や労力は、政府がその責任で行ったことだ。税金を使われたことは、頭にくるが問題ではない。彼の為にテロ組織に支払われた身代金3億円の作る罪を、現地の罪もない人々や国際社会が背負う事が問題なのだ。ウマルの自己責任能力は、数万人分の命よりも高いのか?どの面さげて生きて帰ってきたのか?と問いたい。
ウマルは蹴られるなど虐待は受けたと言うが、3億の価値がある命として扱われてきた事は健康状態を見ればわかる。テロ組織に殺される人々には、命に代価を支払うチャンスどころか神に祈る時間すら与えられない。
Arturo_Ui 自分で「建前では…禁止していた」って書いちゃうから、説得力が全然ないんだけど // そんな増田がこの記事(https://www.news-postseven.com/archives/20181018_784114.html)をどう論評するか、ぜひ聞いてみたいですね。
建前として、公式には支払いを拒否する決議が行われている事を知らないわけですね。
記事についていえば、そこで夫人が犯罪に巻き込まれて自身の命を失ったところで愚行権の行使だし自己責任の範疇だが、テロ組織に誘拐されたのなら身代金を支払うことなく見捨てるべきだろう。何も変わらない。というか、条件が一致するものが乏しい無関係の記事で揚げ足を取った気になれる頭の悪さは、はてサの悪癖の一つだなと改めて思ったよ。普通の大人は党派性ではなく合理性で物事を評価するんだよ。