はてなキーワード: 夏休み子ども科学電話相談とは
なぜ俺の給料は上がらないのですか?(夏休み子ども科学電話相談)
結論から言うと、夏休み子ども科学電話相談を聞いたことがない人はぜひ1度聞いてみてほしい。
リアルタイムで聞けない場合は期間限定だが配信サービスがある。
有志がtwitterでの反応をトゥゲッターにまとめてくれているので、それを流し読みして気になるところだけでも構わない。
ちなみに、今年現時点でのオススメ回は7/31である。多くは語らないがいわゆる神回なのでチェックしてみてほしい。
この番組のいいところは沢山あって、大人が聞いても勉強になるし、こどもの声に癒されるし、コミュニケーションの難しさついて考える機会にもなる。
ここから先は、個人的に好きな聞きどころをいくつか挙げていく。
本番組の質問者の年齢の上限は中学3年生だが、下限は「会話が成り立つかどうか」だそうだ。そのため、小学校入学前のおともだちが質問することもある。回答者は絵もジェスチャーも使えず顔も見えない中、会話だけで未就学児に理解させる説明をしなくてはならないのである。先生方はなまじ専門知識があるので、用語を言い換えたり前提知識の確認をしたりとても苦労して対応する。まぁそういう工夫はどんな年齢相手でもするだろうが、未就学児は質問内容もぶっ飛んでるものが多く、殊更ドキドキハラハラさせてくるのである。そしていつの間にかそれがクセになってくるのだ。
アナウンサー「何歳ですかー?」
おともだち「 よん さい です 」
…この瞬間の緊張感、ぜひ実際に味わってみてほしい。
今年は、「昆虫」、「天文・宇宙」、「植物」、「動物」、「科学」、「鳥」、「水中の生物」、「恐竜」、「心と体」、「ロボット・AI」の10ジャンル、合計20名の先生方が参加している。1日に4ジャンル(4名)の回答者が集うため、時には質問と異なるジャンルの先生が補足したり乱入したりすることがある。
特によく見られるのが、恐竜の小林快次先生と鳥の川上和人先生のやり取りである(というか小林先生が川上先生をよく召喚する)。恐竜が生き残り進化したのが鳥、という深い関係性をもつ両者だが、それぞれ「小林:鳥は恐竜(恐竜のくくりの中に鳥がいる)」「川上:恐竜は鳥(鳥のくくりの中に恐竜がいる)」と微妙に食い違う主張をしており、時おり静かに火花を散らしている。※もちろんガチのバトルではないことは実際の様子を聞けば明白だ。むしろ本人達も楽しんでやっていると思う。
ネット上では「ダイナソー小林」「バード川上」と愛称で呼ばれることもあり個々でも人気が高いお二方だが、組み合わさることにより生まれる軽妙なやり取りの面白さはまさに化学反応的である。
ダイナソー小林vsバード川上だけではない。例えば7/31は昆虫、動物、恐竜、鳥という生物学系ジャンルが揃っていたためか、1つの質問に対して4人全員がリレー形式で回答するといったことが2回も発生した。異なる観点からの回答によって理解は更に深まり、聞いていて満足感が凄まじいことになる。「これだから夏休み子ども科学電話相談はやめらんねぇぜ…」という薬物中毒者のような感想が浮かぶのも無理はない。
天文・宇宙の質問は往々にして規模がデカい。何億年、何億光年とかいう単位が飛び交う。数万kmなんてすげぇ近い距離に思えてくるし。これが昆虫や鳥など日常的で身近な質問の合間に急にぶっこまれるので、聞いているとだんだん壮大な宇宙に放り出されたような、時空の狭間に取り残されたような、不思議な感覚になる。そして最終的な感想として出てくるのが「宇宙ヤバイ」なのである。
回答者の先生方が総じて天文愛に満ち満ちているところもいい。もちろん他ジャンルの先生方もそうなのだが、特に天文の質問を聞いていると、「好きなことを語る人ってとても魅力的だなぁ」と感じることがとても多いのだ。要はめっちゃ楽しそうにしゃべる。なんだかよくわからんがこちらも楽しくなってくる。癒しである。
このように、天文・宇宙の質問では不意打ちの非日常感とヒーリング効果を同時に味わえる。おすすめだ。
今回は取り急ぎ私が個人的に好きでたまらないところを挙げたが、この番組の魅力は他にも沢山ある。たまに出現する各種ガチ勢のおともだち(主に恐竜)、鼻息でのお返事(ブフーブフー)、おともだちのレスポンスがいいときの先生のテンションの上がり具合、時おり感じる近くにいるご家族の気配、植物の田中先生によるコールアンドレスポンス(言うてみて)、MCアナウンサーの圧のある「さようなら」などなど、聞きどころは山ほどあってとても紹介しきれない。何を楽しみに聞くかも人それぞれあるだろう。ぜひ、実際に聞いてみて、自分ならではの楽しみ方を見つけてみてください。わかったかな?今日はどうもありがとう。さようならー。さようならー。