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2023-02-18

横須賀線に乗ると、横須賀線に対する東急の想いを感じる

横須賀線に乗って品川を過ぎると、品鶴線と呼ばれる区間に入る。

この区間では3回、東急線路と交差する(大井町線池上線東急多摩川線)。

といっても、交差するだけで、相互に乗り換えができるわけではない。

横須賀線比較速達性の高い路線であり、駅数もさほど多くないからだ。

しかし、不思議なのは東急側だ。

乗り換えができるわけでもないのに、3線とも交差位置上に駅を設けている(下神明御嶽山沼部)。

おそらく東急側は、いつか横須賀線側にも駅ができ、乗換可能になると踏んで、駅を作っておいたのだろう。

しかし、それらは未だに叶っていない。

横須賀線に乗ってそれらの駅を垣間見ると、横須賀線に対する東急の想いみたいなものを感じてしまう。

そして、横須賀線列車は、ほどなく武蔵小杉に着く。

この駅は、平成22年ダイヤ改正時に完成したかなり新しい駅だ。

それでも、辺りのタワーマンション開発に押され、ホームはつい最近上下分離されたほどに賑わうようになっている。

そのため、もはやマンション開発のために駅が作られたかのようにさえ思えてしまう。

しかし、武蔵小杉には、もともとから駅はあったのだ。

横須賀線武蔵小杉駅は、もうひとつJR線である南武線接続するために作られたのだった。

南武線沿線から東京駅方面への流れを作るために、駅が作られたのだった。

そして、武蔵小杉にはそれ以外にも駅がある。

それが、東急線の武蔵小杉駅だ。

そう、横須賀線武蔵小杉駅が誕生するということは、東急の「想い」を叶えることでもあったのだ。

その乗換経路は、南武線ホームを介して相当に離れているのだけれども、ようやくのことで乗換が可能となったのだ。

先の3線のように、隣接地ではないけれど、横須賀線への東急の想いは、期せずして武蔵小杉可能となった。

そうして、横須賀線間近にある東急の駅から、一方での武蔵小杉駅の誕生へ、という一連の流れを頭に巡らせると、

横須賀線東急人格を持っているかのような、綿密な物語さえ感じてしまう。

そういうことを通勤の行き帰り、頭の中に巡らせることがある。ごちそうさまでした。

 
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