はてなキーワード: 医科大学とは
薬害オンブズパースン会議は、新型コロナウイルスに対して藤田医科大学が実施中の抗インフルエンザ薬「アビガン」の観察研究について、軽症者の死亡率が高いとして、新たな患者登録をいったん中止するよう求める意見書を公表した。アビガンを観察研究の枠組みで使用し続けることはかえって患者の利益を損ねるとし、厳密なランダム化比較試験の結果による有効性の証明なしに承認すべきでないと改めて訴えた。
意見書では、藤田医大が公表したアビガン観察研究の中間報告において、致死率が11.6%に達したことを指摘。厚生労働省の新型コロナウイルス診療の手引きの全国集計による致死率1.6%や中国CDCが公表している致死率2.3%と比べて明らかに高いとし、「このことはアビガンが有効でない可能性、さらに有害な可能性を示すもの」との見解を示した。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.yakuji.co.jp/entry80118.html
ニュースでよく聞く「あなた自身が症状のごく軽い、または全く顕れていないウイルスキャリアかもしれないのだから、感染を広めないように気を付けましょう」という話、それはまったくその通りだと思うんだけど、じゃあ何に、何日間ぐらい気を付けるべきなのか、というと、あまり報じられていないように思う(少なくとも自分が目にした報道では聞かない)
英語が読めないので厚労省と日本感染症学会のHPで調べてみたところ、以下のような感じ
ということに気を付ければいいのかな、という結論に達した(もちろん素人だから合ってるか分からないし、公式情報がそもそも違っていたらどうしようもないけど)
というか、感染していようがしてなかろうが、結局のところ「こまめな手洗い!」「咳エチケット!」「3密を避ける!」というところに落ち着きそう…
何かもっとできることがありそうでもどかしい気持ちになるけど、自分のような一般人は地道にやれることをやるしかないなー
COVID-19→新型コロナウイルス(COVID-19って新型コロナウイルス感染症を指すのね、カッコつけようとして間違えてたのはずかP)
神戸大学病院感染症内科教授をしていますけれども、今からお話しする内容は神戸大学など所属する機関と一切関係なく私個人の見解です。あらかじめ申し上げておきます。
今日、2月の18日にプリンセスダイヤモンドに入ったんですけど、1日で追い出されてしまいました。なぜそういうことが起きたのかについて簡単にお話ししようと思います。
もともとプリンセスダイヤモンドはすごくCOVID19の感染症がどんどん増えていくということで、感染対策はすごくうまくいってないんじゃないかという懸念がありました。
環境感染学会が入り、FETPが入り、行ったんですけど、まああっという間に出て行ってしまって、中がどうなっているかよくわからないという状態でしたね。
中の方からいくつかメッセージをいただいてすごく怖いと、感染が広がっていくんじゃないかという事で、私に助けを求めてきたので、いろんな筋を通じて、何とか入れないかというふうに打診してたんですね。
そしたら昨日、2月の17日に厚労省で働いている某氏から電話が来て、入ってもいいよと、やり方を考えましょうということでした。
最初環境感染学会の人として入るという話だったんですけれども、環境感染学会はもう中に人を入れないという決まりを作ったので、岩田一人を例外にできないということでお断りをされて、
結局DMATですね、あの災害対策のDMATのメンバーとして入ってはどうかというご提案を厚労省の方からいただいたので、わかりましたということで、18日の朝に新神戸から新横浜に向かったのです。
そしたら途中で電話がかかってきて、誰とは言えないけど非常に反対している人がいるとで入ってもらっては困るということで、DMATのメンバーで入るという話は立ち消えになりそうになりました。
すごく困ったんですけど、なんとか方法を考えるということでしばらく新横浜で待っていたらまたもう1回電話がかかってきて、
DMATの職員の下で、感染対策の専門家ではなくてDMATの一員として、DMATの仕事をただやるだけだったら入れてあげるという、非常に奇妙な電話をいただきました。
なぜそういう結論に出たのかわからないですけど、とにかくいうことを聞いてDMATの中で仕事をしていて、だんだんその顔が割れてきたら感染のこともできるかもしれないからそれでやってもらえないかという依頼を、
奇妙な依頼を受けたんですけど、他に入る方法はないものですから、分かりましたと言って現場に行きました。そしてダイヤモンドプリンセスに入ったわけです。
入ってご挨拶をして、最初はこの人の下につけって言われた方にずっと従っているのかなーと思ったら、DMATのチーフのドクターとお話をして、
そうするとをお前にDMATの仕事は何も期待してないと、どうせ専門じゃないしということで、
お前感染の仕事だろうと、だったら感染の仕事やるべきだというふうに助言をいただきました。
あそうなんですかと、でまあ、私はとにかく言うことを聞くというふうに約束していましたので、感染のことをやれと言われた以上はやりましょうということで、
現場の案内をしていただきながら、いろんな問題点っていうものを確認していったわけです。
それはもうひどいものでした。
あの、もうこの仕事20年以上やってですねー、アフリカのエボラとか中国のSARSとかいろんな感染症と立ち向かってきましたので、
もちろん身の危険を感じることは多々あったんですけど、ええ、自分が感染症にかかる恐怖っていうのはそんなに感じたことはないです。
どうしてかっていうと、僕はプロなので、自分がエボラにかからない、自分がSARSにかからない方法っていうのを知っているわけです。
あるいはは他の人をエボラにしない、他の人をSARSにしない方法とか、その施設の中でどういうふうにすれば感染がさらに広がらないかということも熟知しているからです。
それがわかっているから、ど真ん中にいても怖くない。アフリカにいても中国にいても怖くなかったわけですが、ダイヤモンドプリンセスの中はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思いました
これはもう、COVID19感染してもしょうがないんじゃないかと本気で思いました。
レッドゾーンとグリーンゾーンというんですけど、ウイルスが全くない安全なゾーンとウイルスがいるかもしれない危ないゾーンというのをきちっと分けて、
そしてレッドゾーンでは完全にPPEという防護服をつけグリーンゾーンでは何もしなくていいと、こういうふうにきちっと区別することによって、ウイルスから身を守るというのは、我々の世界の鉄則なんです。
ところがダイヤモンドプリンセスの中はですね、グリーンをレッドもぐちゃぐちゃになってて、どこが危なくてどこが危なくないのか全く区別がつかない。
どこにウイルスが、ウイルスって目に見えないですから、感染のそういう区分けをすることで初めて自分の身を守るんですけど、もうどこの手摺、どこの絨毯、どこにウイルスがいるのかさっぱり分からない状態で、
いろんな人がこうアドホックにPPEをつけてみたり、手袋はめてみたり、マスクを付けてみたりつけなかったりするわけです。
で、クルーの方もN95をつけてみたりつけなかったり、あるいは熱のある方がですね、自分の部屋から出て歩いて行って医務室に行ったりするっていうのが、通常で行われているということです。
私が聞いた限りではDMATの職員、それから厚労省の方、県日かの方が PCR陽性になったという話は聞いてたんですけど、それはもうむべなるかなと思いました。
中の方に聞いたら、いやー我々もこれ自分たちも感染するなと思ってますよという風に言われてびっくりしたわけです。
どうしてかというと、我々がこういう感染症のミッションにでいるときは必ず自分たち医療従事者の身を守るというのが大前提で、
自分たちの感染のリスクをほったらかしにして、患者さんとかですね、一般の方々に立ち向かうってのは御法度、これはもうルール違反なわけです。
環境感染学会やFETPが入って、数日で出て行ったっていう話を聞いたときにどうしてだろうと思ったんですけど、
中の方は自分たちに感染するの強かったんじゃないというふうにおっしゃってた人もいたんですが、それは気持ちはよく分かります。
なぜならは感染症のプロだったら、あんな環境に行ったらものすごく怖くてしょうがないからです。
んでを僕も怖かったです。
もうこれは感染、今これ某、ちょっと言えない部屋にいますけど、自分自身も隔離して診療も休んで家族とも会わずにいないとやばいんじゃないかと個人的にはすごく思っています。
今私がCOVIDウイルスの感染を起こしても全く不思議はない。
どんなにPPEとかですね、手袋とかあってもですね、安全と安全じゃないところっていうのをちゃんと区別できてないと、そんなものは何の役にも立たないんですね。
レッドゾーンでだけPPEをきちっとつけて、それを安全に脱ぐっていうことを遵守して、初めて自らの安全が守れる。
今日は藤田医科大学に人を送ったり搬送したりするっていうんで皆さんすごく忙しくしてたんですけど、研究者の方と一緒に歩いてて、ヒュッと患者さんとすれ違ったりするわけです。
今患者さんとすれ違っちゃうって、笑顔で研究所の職員が言ってるわけです。
我々的には超非常識なことを平気で皆さんやってる。で、みんなそれについて何も思っていないと。
聞いたらそのそもそも常駐しているプロの感染対策の専門家が一人もいない。
時々いらっしゃる方がいるんですけど、彼らも結局やばいなと思ってるんだけど、何も進言できないし、進言しても聞いてもらえない。
やってるのは厚労省の官僚たちで、私も厚労省のトップに相談しまして話ししましたけど、ものすごく嫌な顔されて聞く耳持つ気ないと。
で、なんでお前こんなとこにいるんだ何でお前がそんなこと言うんだみたいな感じで知らん顔するということです。
で非常に冷たい態度取られました。
DMAT方にも、そのようなことで、夕方のカンファレンスで何か提言申し上げてもよろしいですかと聞いて、まあいいですよという話をしてたんですけど、
突如として夕方5時ぐらいに電話がかかってきて、お前は出ていきなさいと、検疫の許可は与えない、臨時の検疫官として入ってたんですけどその許可を取り消すということで、資格を取られて研究所の方につれられて、
当初電話をくれた厚労省にいる人に会って、なんでDMATの下でDMATの仕事しなかったんだと、感染管理の仕事をするなと言ったじゃないかと言われました。
でも、DMATの方に、そもそも感染管理してくれって言われたんですよって話したんですけど、
とにかく岩田に対してすごいムカついた人がいると、誰とは言えないけどムカついたと、だからもうお前はもう出ていくしかないんだって話をしました。
でも僕がいなかったら、いなくなったら今度は感染対策するプロが一人もいなくなっちゃうって話をしたんですけど、構わないんですかって聞いたんですけど、
それからこのままだともっと何百人という感染者が起きて、DMATの方も、
DMATの方を責める気はさらさらなくて、あの方々は全くその感染のプロではないですから、
どうも環境感染学会の方が入った時にいろいろ言われて、DMATの方は感染のプロたちにすごく嫌な思いしてたらしいんですね。
それはまあ申し訳ないなと思うんですけれども、別に彼らが悪いって全然思わない。専門領域が違いますから。
しかしながら、彼らが実は、恐ろしいリスクの状態にいるわけです。自分たちが感染するという。それを防ぐこともできるわけです、方法ちゃんとありますから。
ところがその方法が知らされずに自分たちをリスク下においていると。そしてそのチャンスを奪い取ってしまうという状態ですね。
彼ら医療従事者ですから、帰ると自分達の病院で仕事するわけで、今度はそこからまた院内感染が広がってしまいかねない。
で、もうこれはあの、大変なことで、アフリカや中国なんかに比べても全然ひどい感染対策をしている。
シエラレオネなんかの方がよっぽどマシでした。
日本にCDCがないといえ、まさかここまでひどいとは思ってなくて、もうちょっと、ちゃんと専門家が入って、専門家が責任をとって、リーダーシップをとって、
ちゃんと感染対策についてのルールを決めてやってるんだろうと思ったんですけど、全くそんなことはないわけです。とんでもないことなわけです。
これ英語でも収録、拙い英語で収録させていただきましたけど、とにかく多くの方にこのダイヤモンドプリンセスで起きている事っていうのをちゃんと知っていただきたいと思います。
できるならば学術界とかですね、あるいは国際的な団体はですね、日本に変わるように促していただきたいと思う。彼らはまあ残念ながら・・・
編集が下手でちょっと変なつながりになったと思いますけれども、考えてみるとその03年のSARSの時に僕も北京に行ってすごい大変だったんですけど、
特に大変だったのは、やっぱり中国が情報公開を十分してくれなかったっていうのがすごく辛くて、まぁ何が起きてるのかよくわからない。北京にいて本当に怖かったです。
でも、その時ですらもうちょっときちっと情報は入ってきたし、少なくとも対策の仕方は明確で自分自身が感染するリスク、まあSARS死亡率10%で怖かったですけれども、
しかしながら今回のCOVID、まあ少なくともダイヤモンドプリンセスの中のそのカオスの状態よりは遥かに楽でした。
で、思い出していただきたいのはそのCOVID19が武漢で流行り出した時に、警鐘を鳴らしたしたドクターが、ソーシャルネットワークを使って、これはやばいということを勇気を持って言ったわけです。
昔の中国だったらああいうメッセージが外に出るのは絶対許さなかったはずですけど、中国は今、BBCのニュースなんかを聞くと、やっぱりopennessとtransparency を大事にしているというふうにアピールしてます。
それがどこまで正しいのかどうか僕は知りませんけど、少なくとも透明性があること、情報公開ががちゃんとしていることが、国際的な信用を勝ち得る上で大事なんだってことは理解しているらしい。
中国が世界の大国になろうとしてますからそこをしっかりやろうとしている。
ところが日本はダイヤモンドプリンセスの中で起きていることは全然情報を出していない。
それから、院内感染が起きているかどうかは発熱のオンセットをちゃんと記録して、それからカーブを作っていくという統計手法、
エピカーブってのがあるんですけど、そのデータは全然取ってないということを今日教えてもらいました。
検査をした、PCRの検査をした日をカウントしても感染の状態は分からないです。
このことも実は厚労省の方にすでに申し上げてたんですけど、何日も前に、全然されていないということで、要は院内の感染がどんどん聞いてもそれに全く気付かなければ、気づいてもいないわけで対応すらできてない。
で、専門家もいないというぐちゃぐちゃな状態になったままでいるわけです。
で、このことを日本の皆さん、あるいは世界の皆さんが知らぬままになっていて、特に外国の皆さんなんかそうやって、
かえって悪いマネジメントでずっとクルーズ中で感染のリスクに耐えなきゃいけなかったということですね。
やはりさこれ日本の失敗な訳ですけどそれを隠すともっと失敗なわけです。
そしてにあのまずい対応であるということがバレるっていうのは、それは恥ずかしいことかもしれないですけど、これを隠蔽するともっと恥ずかしいわけです。
ぜひこの悲惨な現実を知っていただきたいということと、ダイヤモンドプリンセスの中の方々、それからDMATやキーパッドやー厚労省の方々がですね、あるいは検疫所の方が、
もっとちゃんとプロフェッショナルなプロテクションを受けて、安全に仕事ができるように、彼ら本当にお気の毒でした。
ということで、全く役に立てなくて非常に申し訳ないなという思いと、この大きな問題意識を皆さんと共有したくて、この動画を上げさせていただきました。
岩田健太郎さんのYouTube動画「ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。」(https://www.youtube.com/watch?v=W3X3RSmf7ds)の書き起こしです。「ダイヤモンドプリンセス」を「プリンセスダイヤモンド」と言い間違えたりするなど、単純なミスは修正しています。間違いなどがあれば、ご指摘ください。
ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。 https://t.co/g2d1C5HSuI @YouTubeさんから ダイヤモンド・プリンセスに入りましたが、何者かによって1日で追い出されました。感染対策は飛散な状態で、アフリカのそれより悪く、感— 岩田健太郎 (@georgebest1969) February 18, 2020
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岩田健太郎です。神戸大学病院感染症内科で教授をしておりますが、今からお話しする内容は神戸大学ないし所属する機関と一切関係なく、私個人の見解です。あらかじめ申し上げておきます。
今日、2月18日にダイヤモンドプリンセスに入ったのですが、1日で追い出されてしまいました。「なぜそういうことが起きたのか」について簡単にお話ししようと思います。
もともとダイヤモンドプリンセスはすごくCOVID-19の感染症(新型コロナウイルス感染症)がどんどん増えていくということで、「感染対策がすごくうまくいってないんじゃないか」という懸念がありました。(日本)環境感染学会が入り、FETP(国立感染症研究所の実地疫学専門家)が入り、行ったんですけど、あっという間に出て行ってしまって、中がどうなってるかよく分からないという状態でした。
中の方からいくつかメッセージをいただいて、「すごく怖い」と。「感染が広がっていくんじゃないか」ということで、私に助けを求めてきたので、いろんな筋を通じて「何とか入れないか」という風に打診してたんですね。
そしたら昨日2月17日、厚労省で働いている某氏から電話が来て、「入ってもいいよ」と。「やり方を考えましょう」ということでした。
最初は環境感染学会の人として入るという話だったのですが、環境感染学会は「もう中に人を入れない」という決まりを作ったので、「岩田1人を例外にできない」とお断りをされて、結局、「災害対策のDMAT(災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム)のメンバーとして入ったらどうか」ということで、厚労省の方からいただいたので、「分かりました」ということで、18日の朝に新神戸から新横浜に向かったんです。
そしたら途中で電話がかかってきて、「誰とは言えないが非常に反対している人がいる」と。「入ってもらっては困る」ということで、DMATのメンバーで入るという話が立ち消えになりそうになりました。
すごく困ったのですが、「何とか方法を考える」ということで、しばらく、新横浜で待っていたら、またもう一回電話がかかってきて、「DMATの職員の下で感染対策の専門家ではなくて、DMATの一員として、DMATの仕事をただやるだけだったら入れてあげる」という非常に奇妙な電話をいただきました。
なぜそういう結論が出たのか分からないですが、「とにかく言うことを聞いて、DMATの中で仕事をしていて、だんだん顔が割れてきたら感染のこともできるかもしれないから、それでやってもらえないか」という非常に奇妙な依頼を受けたのですが、他に入る方法がないものですから「分かりました」と言って、現場に行きました。そして、ダイヤモンドプリンセスに入ったわけです。
入って、ご挨拶をして、最初は「この人の下につけと言われた方にずっと従っているのかな」と思ったら、DMATのチーフのドクターとお話をして、そうすると、「お前にDMATの仕事は何も期待していない」と。「どうせ専門じゃないし」ということで、「お前、感染の仕事だろう」と。「だったら感染の仕事をやるべきだ」という風に助言をいただきました。これDMATのトップの方ですね。現場のトップ。
「そうなんですか」と。私はとにかく言うことを聞くという風に約束してましたので、「感染のことをやれと言われた以上はやりましょう」ということで、現場の案内をしていただきながら、いろんな問題点というものを確認していったわけです。
それはもうひどいものでした。もうこの仕事を20年以上やっていてですね、アフリカのエボラ(出血熱)とか中国のSARSとか、いろんな感染症と立ち向かってきました。もちろん身の危険も感じることも多々あったのですが、自分が感染症にかかる恐怖っていうのはそんなに感じたことはないです。
どうしてかというと、僕はプロなので自分がエボラにかからない方法、自分がSARSにかからない方法というのは知ってるわけです。あるいは他の人をエボラにしない、他の人をSARSにしない方法とか、施設の中でどういう風にすれば感染がさらに広がらないかということも熟知しているからです。それが分かっているから、ど真ん中にいても怖くない。アフリカにいても中国にいても怖くなかったわけですが、ダイヤモンドプリンセスの中はものすごい悲惨な状態で、心の底から「怖い」と思いました。「これはもうCOVID-19に感染してもしょうがないんじゃないか」と本気で思いました。
レッドゾーンとグリーンゾーンと言うのですが、ウイルスが全くない安全なゾーンと、ウイルスがいるかもしれない危ないゾーンというのをきちっと分けて、そしてレッドゾーンでは完全にPPEという防護服をつけ、グリーンゾーンでは何もしなくていいと。こういう風にきちっと区別することによって、ウイルスから身を守るっていうのは我々の世界の鉄則なんです。
ところがダイヤモンドプリンセスの中はですね、グリーンもレッドもぐちゃぐちゃになっていて、どこが危なくて、どこが危なくないのか全く区別がつかない。どこにウイルスが……ウイルスって目に見えないですから、完全なそういう区分けをすることで初めて自分の身を守れるのですが、もうどこの手すりとどこのじゅうたん、どこにウイルスがいるのかさっぱり分からない状態で、いろんな人がアドホック(限定的)にPPEをつけてみたり、手袋をはめてみたり、マスクをつけてみたり、つけなかったりするわけです。で、クルーの方もN95(マスク)をつけてみたり、つけなかったり。あるいは熱のある方がですね。自分の部屋から歩いていって、医務室に行ったりするというのが、通常で行われているということです。
私が聞いた限りでは、DMATの職員、それから厚労省の方、検疫機関の方がPCR陽性になったという話を聞いていたのですが、「それはもうむべなるかな」と思いました。
※参照記事:「クルーズ船 検疫官1人も感染 4人が重症(日テレNEWS24)」(http://www.news24.jp/articles/2020/02/12/07593980.html)
中の方に聞いたら、「いやー、我々もう自分たちが感染するものと思ってますよ」という風に言われて、びっくりしたわけです。
どうしてかというと、我々がこういう感染症のミッションに出るときは必ず自分たち、医療従事者の身を守るというのが大前提で、自分たちの感染のリスクをほったらかしにして、患者さんとか一般の方々に立ち向かうのはご法度、ルール違反なわけです。
環境感染学会やFETPが入って数日で出ていったという話を聞いた時に、「どうしてだろう」と思ったのですが、中の方は「自分たちが感染するのが怖かったんじゃない」という風におっしゃっていた人もいたのですが、それは気持ちはよく分かります。
なぜなら感染症のプロだったら、あんな環境にいたら、ものすごく怖くてしょうがないからです。で、僕も怖かったです。もうこれは感染……今、某ちょっと言えない部屋にいますけど、自分自身も隔離して、診療も休んで、家族とも会わずに、やばいんじゃないかと個人的にもすごく思っています。
今、私がCOVID-19、ウイルスの感染を起こしていても全く不思議はない。どんなにPPEとかですね、手袋とかあってもですね、安全と安全じゃないところというのをちゃんと区別できていないと、そんなもの何の役にも立たないんですね。レッドゾーンでだけPPEをきちっとつけて、それを安全に脱ぐということを順守して初めて、自らの安全を守れる。自らの安全が保障できない時、他の人の安全なんか守れない。
もう今日は藤田医科大学の人を送ったり、搬送したりというのを、みなさんすごく忙しくしていたのですが、そうすると研究所の方と一緒に歩いていて、ふっと患者さんとすれ違ったりするんです。「今、患者さんとすれ違っちゃう」と、笑顔で検疫所の職員の方が言ってるんですね。この我々的には超非常識なことを平気でみなさんやっていて、みんなそれについて何も思っていないと。
聞いたら、そもそも常駐しているプロの感染対策の専門家が一人もいない。時々いらっしゃる方がいるのですが、彼らも結局「ヤバいな」と思っているのですが、誰も進言できない。進言しても聞いてもらえない。やっているのは厚労省の官僚たちで、私も厚労省のトップの方に相談しました、話をしましたけど、ものすごく嫌な顔をされました。聞く耳持つ気ないと。「何でお前こんなとこにいるんだ」「何でお前がそんなこと言うんだ」みたいな感じで、知らん顔するということです。非常に冷たい態度をとられました。
DMATの方にも「そのようなことで夕方のカンファレンスで何か提言申し上げてもよろしいですか」と聞いて、「いいですよ」という話をしていたのですが、突如として夕方5時ぐらいに電話がかかってきて、「お前は出ていきなさい」と。「検疫の許可は与えない」と。
臨時の検疫官として入っていたのですが、その許可を取り消すということで、資格をとられて、研究所の方に連れられて、当初電話をくれた厚労省にいる人に会って、「何でDMATの下でDMATの仕事をしなかったんだ」と。「感染管理の仕事をするなと言ったじゃないか」と言われました。「DMATの方にそもそも感染管理してくれと言われたんですよ」と話をしたのですが、「とにかく岩田に対してすごくムカついた人がいる」と。「誰とは言えないけどムカついた」と。「だから、もうお前は出ていくしかないんだ」という話をしました。
「でも、僕がいなくなったら、今度感染対策をするプロが一人もいなくなっちゃいますよ」という話をしたのですが、「それは構わないんですか」と聞いたんです。それからこのままだともっと何百人という感染者が起きて、DMATの方を責める気はさらさらなくて、あの方々はまったく感染のプロではないですから、どうも環境感染学会の方が入った時にいろいろ言われて、DMATの方が感染のプロたちにすごく嫌な思いをしていたらしいんですね。それは「申しわけないな」と思うのですが、別に「彼らが悪い」と全然思わない。専門領域が違いますから。
しかしながら、彼ら(DMAT)が実はリスクの状態にいるわけです。自分たちが感染するという。それを防ぐこともできるわけです。方法はちゃんとありますから。ところがその方法すら知らされずに、自分たちをリスク下に置いている、と。そして、そのチャンスを奪い取ってしまうという状態です。
彼らは医療従事者ですから、帰ると自分たちの病院で仕事するわけで、今度はそこからまた院内感染が広がってしまいかねない。で、もうこれは大変なことで、アフリカや中国なんかに比べると全然ひどい感染対策をしている。シエラレオネなんかの方がよっぽどましでした。
日本にCDC(疾病予防管理センター)がないとはいえ、まさかここまでひどいとは思ってなくて、もうちょっと専門家が入って、専門家が責任を取って、リーダーシップをとって、ちゃんと感染対策についてのルールを決めて、やってるんだろうと思ったのですが、まったくそんなことはないわけです。とんでもないことなわけです。
これつたない英語でも収録させていただきましたが(https://www.youtube.com/watch?v=vtHYZkLuKcI)、とにかく多くの方にダイヤモンドプリンセスで起きていることというのを、ちゃんと知っていただきたいと思います。で、できるならば学術界とかあるいは国際的な団体たちに日本に変わるようにうながしていただきたいと思います。彼らは残念ながら……
(携帯の呼び出し音でいったん中断)
編集が下手で、ちょっと変なつながりになったと思いますが、考えてみると、2003年のSARSの時に僕も北京にいて、すごく大変だったのですが、特に大変だったのは中国が情報公開を十分してくれなかったというのがすごくつらくて、何が起きてるのかよく分からないというので、北京にいて本当に怖かったんです。
でも、その時ですらもうちょっときちっと情報は入ってきたし、少なくとも対策の仕方は明確で、自分自身が感染するリスク、SARSは死亡率10%で怖かったですけども、しかしながら今回のCOVID-19、少なくともダイヤモンドプリンセスの中のカオスな状態よりははるかに楽でした。
で、思い出していただきたいのは、COVID-19が中国の武漢で流行りだしたときに、警鐘を鳴らしたドクターがソーシャルネットワークを使って、「これはやばい」ということを勇気を持って言ったわけです。昔の中国だったら、ああいうメッセージが外に出るのは絶対許さなかったはずですが、中国は今、BBCのニュースなんかを聞くと、オープンネスとトランスペアレンスを大事にしているとアピールしています。
※参照記事:「新型ウイルス、早期警鐘の中国人医師が死亡 自身も感染(BBCニュース)」(https://www.bbc.com/japanese/51409970)
それがどこまで正しいのか、僕は知りませんけど、少なくとも「透明性があること、情報公開をちゃんとやることが国際的な信用を勝ち得る上で大事なんだ」ということは理解しているらしい。中国は世界の大国になろうとしていますから、そこをしっかりやろうとしている。
ところが日本は、ダイヤモンドプリンセンスの中で起きていることは全然情報を出していない。それから、院内感染が起きているかどうかは、発熱のオンセット(発症日時)をちゃんと記録して、それからカーブを作っていくという統計手法、エピカーブというのがあるのですが、そのデータを全然とっていないということを今日、教えてもらいました。PCRの検査をした日をカウントしても感染の状態は分からないわけです。
このことも実は厚労省の方にすでに申し上げていたのですが、何日も前に。全然されていないということで、要は院内の感染がどんどん起きていても、それにまったく気づかなければ、気付いてもいないわけで対応すらできない。で、専門家もいないと。ぐちゃぐちゃな状態になったままでいるわけです。
このことを日本のみなさん、あるいは世界のみなさんが知らぬままになっていて、特に外国のみなさんなんかはそうやって、悪いマネージメントでずっとクルーズ船なんかで感染のリスクに耐えなきゃいけなかったということですね。
やはりそれは日本の失敗なわけですが、それを隠すともっと失敗なわけです。確かにまずい対応であるとバレるということは恥ずかしいことかもしれないですけど、これを隠蔽するともっと恥ずかしいわけです。やはり情報公開は大事なんですね。誰も情報公開しない以上はここでやるしかないわけです。
ぜひこの悲惨な現実を知っていただきたいということと、ダイヤモンドプリンセンスの中の方々、それからDMATやDPAT(災害派遣精神医療チーム)や厚労省の方々がですね。あるいは検疫所の方がもっとちゃんとプロフェッショナルのプロテクションを受けて、安全に仕事ができるように、「彼ら本当にお気の毒でした」ということで、「まったく役に立てなくて非常に申しわけないな」という思いと、僕の大きな問題意識をみなさんと共有したくて、この動画をあげさせていただきました。岩田健太郎でした。
※エピカーブについてはこちらの資料も参考にしていただければ→国立感染症研究所危機管理研修会「感染症アウトブレイク調査の基本ステップ(https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/kikikanri/H26/20141016-08.pdf)」
https://www.youtube.com/watch?v=W3X3RSmf7ds&t=2s
岩田健太郎です。神戸大学病院感染症内科教授をしていますけれども、今からお話する内容は神戸大学など所属する機関とは関係なく、私個人の見解です。予め申し上げておきます。
今日、2月18日に、プリンセス・ダイヤモンドに入ったのですが、1日で追い出されてしまいました。「なぜ、そういうことが起きたのか」について簡単にお話しようと思います。
もともと、プリンセス・ダイヤモンドは、すごくCOVID-19の感染者がどんどん増えていくということで、感染対策が上手くいっていないんじゃないかという懸念がありました。
(プリンセス・ダイヤモンド号には)環境感染学会が入り、FETPが入ったのですが、あっという間に出て行ってしまって。中がどうなっているかよくわからない、そういう状態でした。
中の方からいくつかメッセージをいただいて、「すごく怖い」と、「感染が広がっていくんじゃないか」と、私に助けを求めてきたので、色んな筋を通じて、なんとか入れないかと打診していたんですね。そしたら昨日、2月17日に、厚労省で働いている某氏から電話がきて、「入っても良いよ、やりかたを考えましょう」ということでした。
最初、環境感染学会の人として入るという話だったのですけど、環境感染学会はもう中に人を入れないという決まりを作ったので、岩田ひとりを例外にできないとお断りをされて。結局DMATですね。災害対策のDMATとして入ったらどうかという提案を厚労省の方からいただいたので、わかりましたと。
ということで、18日の朝に、新神戸から新横浜に向かったわけです。
そしたら、途中電話がかかってきて、誰とは言えないけれど非常に反対している人がいると。入ってもらったら困ると。ということで、DMATのメンバーで入るっていう話は立ち消えになりそうになりました。
困ったんですけど、なんとか考えるということで、しばらく新横浜で待っていたら、またもう一回電話がかかってきて。DMATの職員の下で、感染対策の専門家ではなくて、DMATの一員として、DMATの仕事をただやるだけだったら入れてあげるという、非常に奇妙な電話をいただきました。
なぜそういう結論が出たのかわからないですが、「とにかく言うことを聞いて、DMATの中で仕事をしていって、だんだんその顔が割れてきたら感染のこともできるかもしれないから、それでやってもらえないか」という依頼を、非常に奇妙な依頼を受けたんですけど。他に入る方法はないものですから、わかりましたと言って、現場に行きました。
入って、ご挨拶をして、最初はこの人の下に就くと言われた方にずっと従っているのかなと思ったら、DMATのチーフのドクターとお話をして。
そうすると、「お前にDMATの仕事は何も期待していない、どうせ専門じゃないし。お前は感染の仕事だろう。だったら感染の仕事をやるべきだ」と助言をいただきました。これはDMATのトップの方ですね。現場のトップの方。
あ、そうなんですかと。私はとにかく言うことを聞くと約束をしていましたので、感染のことをやれと言われた以上やりましょうということで、現場の案内をしていただきながら、色んな問題点っていうものを確認していったわけです。
それはもう、酷いものでした。もうこの仕事20年以上やってですね、アフリカのエボラとか、中国のSARSとか、いろんな感染症と立ち向かってきました。
もちろん身の危険を感じることも多々あったわけですけど、自分が感染症にかかる恐怖っていうのはそんなに感じたことはないです。どうしてかって言うと、僕はプロなので、自分がエボラにかからない、自分がSARSにかからない方法っていうのは知っているわけです。あるいは、他の人をエボラにしない、他の人をSARSにしない方法とか、施設の中でどういうふうにすれば感染がさらに広がらないかということを熟知しているからです。
それがわかっているから、ど真ん中にいても怖くない。アフリカにいても中国にいても怖くなかったのですが、ダイヤモンド・プリンセスの中はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思いました。
これはもうCOVID-19に感染してもしょうがないんじゃないかと、本気で思いました。
「レッドゾーン」と「グリーンゾーン」って言うんですけど。ウイルスが全くない安全なゾーンと、ウイルスがいるかもしれない危ないゾーンというのをキチッと分けて、そしてレッドゾーンではPPEという防護服を着け、グリーンゾーンでは何もしなくていいと。こういう風にキチッと区別することで、ウイルスから身を守るっていうのは、我々の世界の鉄則なんです。
ところが、ダイヤモンド・プリンセスの中はですね。グリーンもレッドもぐちゃぐちゃになってて、どこか危なくてどこが危なくないのかが全く区別がつかない。ウイルスって目に見えないですから、完全な区分けをすることで初めて自分の身を守るんですけど。もうどこの手すりとどこの絨毯と、どこにウイルスがいるのかさっぱりわからない状態で。アドホックに、PPEを着けてみたり、手袋をはめてみたり、マスクを着けてみたり着けなかったりするわけです。
クルーの方もN95を着けてみたり着けなかったり。あるいは熱のある方も、自分の部屋から出て歩いていって、医務室に行ったりするっていうのが、通常でおこなわれているということです。
私が聞いた限りでは、DMATの職員、それから厚労省の方、検疫官の方が陽性になったという話は聞いていたんですけど、それはむべなるかなと思いました。
中の方に聞いたら、「もう自分たちも感染すると思ってますよ」と言われて、びっくりしたわけです。
どうしてかって言うと、我々がこういう感染症のミッションに出るときは、必ず自分たち、医療従事者の身を守るっていうことが大前提で、自分たちの感染のリスクをほったらかしにして患者さんとか、一般の方に立ち向かうって言うのは、御法度、ルール違反なわけです。
環境感染学会やFETPが入って、数日で出て行ったって言う話を聞いたとき、どうしてだろうって思ったんですけど。中の方は「自分たちが感染するのが怖かったんじゃない」とおっしゃっていた人もいたんですが、それは気持ちはよくわかります。なぜなら、感染症のプロだったら、あんな環境にいたらものすごく怖くてしょうがないからです。
僕も怖かったです。今は某所にいますが、自分自身も隔離して、診療も休んで、家族とも会わずにいないとやばいんじゃないかと、個人的には思っています。いま私がCOVID、ウイルスの感染を起こしていても全く不思議はない。
どんなにPPEとか手袋とかあってもですね、安全と安全じゃない所っていうのをちゃんと区別できていないと、そんなものは何の役にも立たないんですね。レッドゾーンでだけPPEをキチッと着けて、それを安全に脱ぐっていうことを遵守して初めて、自らの安全を守れる。
で、自らの安全が保証できない時に、他の方の安全なんて守れない。
もう今日は藤田医科大学に人を送ったり搬送したりするっていうんで、みなさんすごく忙しくしていたんですけど。研究者の方と一緒に歩いていて、ヒュッと患者さんとすれ違ったりするわけです。「ああいま、患者さんとすれ違った」と笑顔で職員の方が言っているわけですね。我々的には超非常識なことを平気でみなさんやってて。みなさんそれについて何も思っていない。
聞いたら、そもそも常駐しているプロの感染対策の専門家が一人もいない。時々いらっしゃる方もいるんですけど、彼らも結局「やばいな」と思っているんだけど、何も進言できない。進言しても聞いてもらえない。やっているのは厚労省の官僚たち。
私も厚労省のトップの人に相談しましたけど、ものすごく嫌な顔をされて、聞く耳を持つ気がない。
何でお前がこんなところにいるんだ。何でお前がそんなこと言うんだみたいな感じで、知らん顔するということです。
非常に冷たい態度を取られました。DMATの方にもそのようなことで、夕方のカンファレンスで何か提言申し上げてもよろしいですかと聞いて、まあいいですよという話はしていたんですけど。突如として夕方5時ぐらいに電話がかかってきて、お前は出て行きなさいと。検疫の許可は与えない。
臨時の検疫官として入ったんですけど、その許可を取り消すと言うことで、資格を取られて研究所の方に連れられて、当初電話をくれた厚労省にいる人に会って、「なんでDMATの下でDMATの仕事をしなかったのだ」と。「感染管理の仕事はするなと言ったじゃないか」と言われました。
そのDMATの方にそもそも感染管理してくれって言われたんですよ、って話したんですけど、とにかく岩田に対してすごいむかついた人がいると。誰とは言えないけどむかついたと。だから、もうお前はもう出ていくしかないんだって話をしました。
でも、僕がいなかったらいなくなっちゃう。今度感染対策をするプロがひとりもいなくなっちゃいますよって話をしたんですけど、それは構わないんですかとも聞いたんですけど、それからこのままだともっと何百人という感染者が起きてDMATの方も……。
DMATの方を責める気はさらさらなくて、あの方々は全く感染のプロではないですから、どうも環境感染学会の方が入った時に色々言われて、DMATの方は感染のプロたちに嫌な思いをしていたらしいんですね。それはまあ申し訳ないなあと思うんですけど。(だから)別に彼らが悪いとは全然思わない。専門領域が違いますから。
しかしながら、彼らが実はリスクの状態にいるわけです。自分たちが感染するという。
ところが、その方法すら知らされずに、自分たちをリスク下に置いていると。
彼らは医療従事者ですから、帰ると自分たちの病院で仕事するわけで、今度はまたそこから院内感染が広がってしまいかねない。
これは大変なことで、アフリカや中国なんかに比べても全然酷い感染対策をしてて、シエラレオネなんかの方がよっぽどマシでした。
日本にCDCがないとは言え、まさかここまでひどいとは思ってなくて、もうちょっとちゃんと専門家が入って専門家が責任をとって、リーダーシップをとって、ちゃんと感染対策についてルールを決めてやってるんだろうと思ったんですけど、全くそんなことはないわけです。とんでもないことなわけです。
これ英語でも収録させていただきましたけど。とにかく多くの方にダイヤモンド・プリンセスで起こっていることっていうのはちゃんと知っていただきたいと思います。できるならば、学術界とかですね、国際的な団体がですね、日本に変わるように促していただきたいと思います。
考えてみると、03年のSARSのときに、僕も北京にいてすごい大変だったんですけど。特に大変だったのはやっぱり、中国が情報公開を十分してくれなかったていうのはすごくつらくて、やはり何が起きているのかわからないと。北京にいて本当に怖かったです。
でもそのときですら、キチッと情報は入ってきたし、少なくとも対策の仕方は明確で、自分自身が感染するリスクーーまあSARSは死亡率10%で怖かったですけど。しかしながら今回のCOVID、少なくともダイヤモンド・プリンセスの中のカオスな状態よりははるかに楽でした。
思い出していただきたいのは、COVIDが中国・武漢で流行り出したときに、警鐘を鳴らしたドクターがソーシャル・ネットワークを使って、「これはやばい」ってことを勇気を持って言ったわけです。昔の中国だったらああいうメッセージが外に出るのは絶対に許さなかったはずです。中国はいま、BBCのニュースなんかを聞くと、やっぱりOPENNESS(開放性)とTRANSPARENCY(透明性)を大事にしているっていう風にアピールしています。それがどこまで正しいのかは僕は知りませんけど、少なくとも透明性があること、情報公開をちゃんとやることが、国際的な信用を勝ち取る上で大事なんだってことは理解してるらしい。
中国は世界の大国になろうとしてますから、そこをしっかりやろうとしている。ところが、日本はダイヤモンド・プリンセスの中で起こっていることは全然情報を出していない。
それから、院内感染が起きているかどうかは、発熱のオンセットをちゃんと記録して、それからカーブを作っていくっていう統計手法、XX Curve(聞き取れず)っていうんですけど、そんなデータは全然取っていないっていうことを今日教えてもらいました。
PCR法の検査をした日をカウントしても感染の状態はわからないわけです。このことも実は厚労省の方に常に申し上げていたんですけど、何日も前に。全然されていないと。
要は、院内の感染がどんどん起きていても、それに全く気づかなければ、気付いてもいないわけで、対応すらできない。で、専門家もいないと。ぐちゃぐちゃの状態になったままでいるわけです。
このことを日本のみなさん、あるいは世界の皆さんが知らないままになっていて。特に、外国のみなさん(に対して)なんかは、かえってまずいマネージメントで、ずっとクルーズの中で感染のリスクに耐えなきゃいけなかったというわけですね。
やはりですね、これは日本の失敗なわけですけど、それを隠すともっと失敗なわけです。確かに、まずい対応であるっていうことがバレるってことは恥ずかしいことかもしれないですけど、これを隠蔽するともっと恥ずかしいわけです。
やはり、情報公開は大事なんですね。誰も情報公開をしない以上は、ここでやるしかないわけです。
是非この悲惨な現実を知っていただきたいと言うことと、ダイヤモンド・プリンセスの中の方々、それからDMATやXX(聞き取れず)や厚労省の方々がですね、それから検疫所の方々が、ちゃんとプロフェッショナルなプロテクションを受けて、ちゃんと仕事ができるように。彼ら、本当にお気の毒でした。
ということで、全く役に立てなくて非常に申し訳ないなという思いと、この大きな問題意識をみなさんと共有したくてこの動画をアップさせていただきました。岩田健太郎でした。
ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。
https://www.youtube.com/watch?v=W3X3RSmf7ds
岩田健太郎です。えー、神戸大学病院感染症内科教授をしていますけれども、今からお話する内容は神戸大学など所属する機関とは一切、あのー、関係なく私個人の見解です。
予め申し上げておきます。えー今日、2月の18日にプリンセスダイヤモンドに入ったんですけれども、一日で追い出されてしまいました。なぜそういう事が起きたのかについて
簡単にお話しようと思います。もともとそのプリンセスダイヤモンドはすごく、そのー、COVID-19の感染症がどんどん増えていくということで、感染対策がすごく上手くいって
ないんじゃないかという、あのー、懸念がありました。で、環境感染学会が入り、FETPが入り、行ったんですけどまぁ、あっという間に出ていってしまって、で、中がどうなって
いるかよく分からないという状態でした、で中の方からいくつかメッセージを頂いて、すごく怖いと。感染が広がっていくんじゃないかということで、私に助けを求めてきたので
いろんな筋を通じて、あのー、なんとか入れないかという風に打診をしてたんですね、そしたら昨日、2月の17日に、えー、厚労省で働いている某氏から電話がきて、入っても
いいよと。で、やり方を考えましょうということでした。最初、環境感染学会の人として入るっていう話だったんですけども、あのー環境感染学会もう中に人を入れないという
決まりを作ったので、岩田一人を例外にはできないとお断りをされて、結局、ま、DMATですね、あのー、災害対策のDMATのメンバーとして入ったらどうかということであのー、
厚労省の方から頂いたので、分かりましたと。ということで18日の朝に新神戸から新横浜に向かったんです。そしたら途中で電話がかかってきて、えー誰とは言えないけど
非常に反対している人がいると。入ってもらっては困ると。いうことで、えー、DMATのメンバーで入るっていう話は立ち消えになりそうになりました。すごく待ったんですけど
えー、なんとか方法を考えるということで、しばらく新横浜で待っていたら、またもう一回電話がかかってきて、えー、DMATの職員の下で、感染対策の専門家ではなくて、DMATの
一員として、DMATの仕事をただやるだけだったら入れてあげるという、非常に奇妙な、ま、電話をいただきました。なぜそういう結論に出たのか分からないですけど、とにかく
言うことを聞いてDMATの中で仕事をしていて、えー、だんだん顔が割れてきたら感染のこともできるかもしれないからその、それでやってもらえないかという依頼を、非常に奇妙な
依頼を受けたんですけど、他に入る方法がないものですから分かりましたと言って、現場に行きました。そして、えー、ダイヤモンド・プリンセスに入ったわけです。入って
ご挨拶をして、でー最初はこの人の下につけと言われた方にずっと従っているのかなーと思ったら、えー、DMATのチーフのドクターとお話をして、そうするとお前にDMATの仕事は
何も期待してないと。専門じゃないしということで、感染の仕事だろうと、だったら感染の仕事をやるべきだっていう風に助言をいただきました。これDMATのトップの方ですね。
現場のトップの方。あ、そうなんですかと、でまぁ私は逆に言うことを聞くという約束してましたので感染のことをやれと言われた以上はやりましょうということで、現場の、そのー
案内をしていただきながら、えー、いろんな問題点というものを確認していったわけです。それはもうひどい、ものでした。あのー、もうこの仕事20年以上やっていてですね、アフリカの
エボラとか、中国のSARSとかいろんな感染症と立ち向かってきました。で、もちろん身の危険感じること多々あった訳ですけど、えー、自分が感染症にかかる恐怖っていうのはそんなに
感じたことはないんです。どうしてかって言うと、僕はプロなので、自分がエボラにかからない、自分がSARSにかからない方法ってのを知ってるわけです。あるいは他の人をエボラにしない
他の人をSARSにしない方法とかその施設の中でどういう風にすれば感染がさらに広がらないかっていうことも熟知してるからです。それが分かっているから、えー、ど真ん中に
いても怖くない、アフリカにいても中国にいても怖くなかったわけですが、ダイヤモンド・プリンセスの中はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思いました。これはもう
COVID-19感染してもしょうがないんじゃないかと、本気で、えー、思いました。えー、レッドゾーンとグリーンゾーンていうんですけれども、ウイルスがまったくない安全な
ゾーンと、ウイルスがいるかもしれない危ないゾーンていうのをきちっと分けて、そしてレッドゾーンでは完全にPPという、まぁ防護服をつけ、グリーンゾーンではまぁ何も
しなくていいと。こういう風にきちっと区別することによって、ウイルスから身を守るっていうのが我々の世界の鉄則なんです。ところがプリンセスあ、ダイヤモンド・プリンセスの
中はですね、グリーンもレッドもぐちゃぐちゃになってて、どこが危なくてどこが危なくないのか全く区別がつかない、どこにウイルスが、ウイルスって目に見えないんですから
あの、必ずそういう区分けをすることで、初めて自分の身を守るんですけど、もうどこの手すりに、どこの絨毯、どこにウイルスがいるのかさっぱり分からない状態でいろんな
人がこう、アドホックにPPつけてみたり、手袋はめてみたり、マスクを付けてみたりつけなかったりするわけです、でクルーの方もN-95つけてみたりつけなかったり、あるいはその
熱のある方がですね、自分の部屋から出て歩いていって、えー、医務室に行ったりするていうのが通常で行われていると、いうことです。私が聞いた限りでは、あのー、DMATの職員
それから厚労省の方、検疫管の方があのー、PCR陽性になったっていう話は聞いていたんですけども、それはもうむべなるかなと思いました。中の方に聞いたら、いや我々も自分たちが
感染すると思ってますよという風に言われてびっくりしたわけです。どうしてどうしてかというと、我々がこういう感染症のミッションに出る時は必ず自分たち、医療従事者の身を守る
大前提で、自分たちの感染のリスクをほったらかしにして患者さんとかですね、一般の方々に立ち向かうってこれ、ご法度、ルール違反なわけです。環境感染学会やFETPが入って
数日で出ていったって話を聞いたときに、どうしてだろうと思ったんですけど、まぁ中の方は自分たちが感染するのが怖かったんじゃないとおっしゃってた人もいたんですが、それは
気持ちは良く分かります。なぜなら感染症のプロだったらあんな環境にいたらものすごく怖くてしょうがないからです。で、僕も怖かったです。もう、これはあの感染、今これ某
ちょっと言えない部屋にいますけど、自分自身も隔離して、診療も休んで、家族とも会わずにいないとやばいんじゃないかと、個人的にすごく思っています。今私がCOVIDウイルスの
感染を起こしていても全く不思議ではない。どんなにPPとかですね、手袋とかあってもですね、その安全と安全じゃないところっていうのをちゃんと区別できてないとそんなもの
なんの役にも立たないんですね。レッドゾーンでだけPPをきちっとつけてそれを安全に脱ぐっていうことを遵守して初めて、そのー、自らの安全を守る。自らの安全が保証できないときに
他の方の安全なんて守れない。もう、あのー、今日あのー藤田医科大学に人を送ったり、搬送したりするって言ってみなさんすごく忙しそうにしてたんですけど、そすとこう、研究所の
方と一緒に歩いてて、ひゅっと患者さんとすれ違ったりするんです。あ、今患者さんとすれ違っちゃうとかって、笑顔で研究所の職員が言ってるわけです。この、我々的には超非常識なことを
皆平気で皆さん言ってて、で皆それについて何も思っていないと。で聞いたらその、そもそも常駐してるプロの感染対策の専門家が一人もいない。あの、時々いらっしゃる方はいるんですけど
彼らも結局やばいなと思ってるんだけど、何も進言できない、進言しても聞いてもらえない。やってんのは厚労省の官僚たちで、で私も厚労省のトップの人に相談しました、話ししましたけど
ものすごく嫌な顔されて、聞く耳持つ気無いと。で、あのー、なんでお前がこんなとこいるんだ、なんでお前がそんな事言うんだみたいな感じで知らん顔すると。いうことです。
で非常に冷たい態度を取られました。でDMATの方もそのようなことで、夕方のカンファレンスでなにか提案を申し上げてもよろしいですかと聞いて、まぁいいですよと言う話は
してたんですけど、突如として夕方5時ぐらいに電話がかかってきて、お前は出ていきなさいと、検疫の許可は与えない、ま、臨時の検疫官として入ってたんですけど、えー、その許可を
取り消すということで、資格を取られて研究所まで連れられて、当初電話をくれた厚労省にいる人に会って、えー、なんでDMATの下でDMATの仕事しなかったのと、感染管理の
仕事するなと言ったじゃないかって言われました。でもその、そもそもDMATの方に感染管理の仕事をしてくれと言われたんですよと話したんですけれども、とにかく、あのー、岩田に
対してすごいムカついた人がいると、まぁ誰とは言えないけどムカついたと。だからもうお前は出ていくしかないんだという話をしました。でも、僕がいなくなったら今度
感染対策するプロ一人もいなくなっちゃいますよって話をしたんですけど、それは構わないんですかってもう聞いたんですけど、それからこのままだともっと何百人という感染者が
起きてDMATの方も、DMATの方を責める気はサラサラなくて、あの方々は全くその感染のプロではないですから、そのー、どうも環境感染学会の方が入ったときに色々言われてDMATの方は
感染のプロたちにすごく嫌な思いをしていたらしいんですけど、それはまぁ申し訳ないなと思うんですけれども、別に彼らが悪いって全然思わない。あのー、専門領域が違いますから。
しかしながら、彼らがその恐ろ、リスクの状態にいるわけです。自分たちが感染するという。でそれを防ぐこともできるわけです。方法もちゃんとありますから。ところがその
方法すら知らされずに、自分たちをリスク下に置いていると。そしてそのーあの、チャンスを奪い取ってしまうという状態です。で彼らは医療従事者ですから帰ると自分たちの病院で仕事する
わけで、今度はそこからまた院内感染が広がってしまいかねない。でもう、これはあのー、大変なことで、アフリカや中国なんかに比べても全然酷い感染対策をしてる、シエラレオなんかの
ほうがよっぽどマシでした。まぁ日本にCDCが無いとはいえ、まさかここまで酷いとは思ってなくて、もうちょっとちゃんと専門家がはいって専門家が責任をとって、リーダーシップをとって
感染対策についてのルールを決めて、やってるんだろうと思ったんですけど、全くそんなことはないわけです。もうとんでもない、えー、ことなわけです。これ英語でも、まぁつたない英語で
収録させていただきましたけど、とにかくあのー、多くの方にこのダイヤモンド・プリンセスで起きていることをちゃんと知っていただきたいと思い、できれば学術界とかですね
国際的な団体がですね日本に変わるように促していただきたいと思います。彼らはま、あのー、残念ながら(電話が入り録画がカット)
あのー編集が下手でちょっと変なつながりになったと思いますけども、えー、考えてみるとその、えー、03年のSARSの時に僕も北京にいて大変だったんですけど、特に大変だったのは
中国が情報公開を充分にしてくれなかったっていうのがすごく辛くて、まぁ何が起きているのかよく分からないと、北京にいてほんとに怖かったんです。でも、その時ですらもうちょっと
きちっと情報は入ってきたし、少なくとも対策の仕方は明確で、自分自身が感染するリスク、まぁSARS死亡率10%で怖かったですけれども、しかしながら今回のCOVID、まぁ少なくとも今回の
ダイヤモンド・プリンセスのカオスな状態よりは遥かに楽でした。で、思い出していただきたいのはそのCOVID中国で武漢で流行りだした時に警鐘を鳴らしたドクターがいて、SNを使って
これはやばいと、勇気を持って言ったわけです。昔の中国だったらああいうメッセージが外に出るのは絶対許さなかったはずですけど、中国は今BBCのニュースなんかを聞くとやっぱり
オープンネスとトランスペアレンスを大事にしているとアピールしてます。ま、それがそれがどこまで正しいのか僕は知りませんけど、えー、透明性があること情報公開をちゃんとやることが
国際的な信用を勝ち得る上で大事なんだっていうことは理解している、らしい。中国は世界の大国になろうとしていますから、そこをしっかりやろうとしている。ところが日本は
ダイヤモンド・プリンセスで起きていることが全然、情報を出していない。それから、えとー、院内感染が起きているかどうかは、発熱のオンセットをちゃんと記録して、それから
カーブを作っていくという統計手法、エピカーブ(?)っていうのがあるんですけど、そのデータを全然取ってないっていうことを今日教えてもらいました。えー、検査をした、PCRの検査をした
日をカウントしても感染の状態はわからないんです。このことも実は厚労省の方に既に申し上げていたんですけど、何日も前に。全然されていないと、いうことで要は院内の感染が
どんどん大きいと、それに全く気づかなければ気づいてもいないわけで対応すらできない。で専門家もいないと。もぐちゃぐちゃの状態になったままでいるわけです。でこのことを
日本の皆さん、あるいは世界の皆さんが知らないままになってて、特に外国のみなさんなんか、そうやってこう、あのー、かえって悪いマネジメントでずーとクルーズの中で感染のリスクに
耐えなきゃいけなかったと、いうことですね。やはりこの、これは日本の失敗なわけですけど、それを隠すともっと失敗なわけです。たしかにあのー、まずい対応であるっていうのが
バレるっていうのは、恥ずかしい事かもしれないですけど、これを隠蔽するともっと恥ずかしいわけです。やはり情報公開は大事なんですね。で誰も情報公開しない以上は
ま、ここでやるしかないわけです。ぜひこの悲惨な現実を知っていただきたいということと、ダイヤモンド・プリンセスの中の方々それからDMAT、ギンパット(?)や、それから
厚労省の方々がですね、あるいは検疫所の方がもっとちゃんとプロフェッショナルなプロテクションを受けて、安全に仕事ができるように。彼らはほんとにお気の毒でした。ということで、あのー
全く役に立たなくて申し訳ないなという思いと、この大きな問題意識を皆さんと共有したくてこの動画をあげさせていただきました。岩田健太郎でした。(了)
Diamond Princess is COVID-19 mill. How I got in the ship and was removed from it within one day.
https://www.youtube.com/watch?v=vtHYZkLuKcI
誤字脱字指摘歓迎
「国際会議で世界の科学者の八割が、炭酸ガスが原因だと認めています」と言う。しかし、科学は多数決ではないのです(バカの壁)
精神医学は科学を標榜しているが、多数決で結論を出すこの学問のどこが科学なんだろう
DSM-Ⅳの作成委員長を務めたアレン・フランセス氏は自著『〈正常〉を救え』の中で、「うつの条件に科学的な必然性があるわけではない。どこに基準を設定するかの最終判断は主観的になる」と断言している。
DSM-IVには374の病名があるが、病名及びその病名の症状はアメリカ精神医学会の委員の挙手による多数決によって決められている、権威のある“曖昧なマニュアル”であるとの批判がある[15][16]。
すべての精神科医がDSMを信じ込むほど愚かではなく、2001年にロンドンで行われた精神保健専門家による国際調査で精神医学書のワースト10に入っている。英国王立医科大学のデニス・ドーマン博士は「精神医学にエセ科学的なイメージを与える本」「関係者に入るのは懐に入るのは血税」と批難している[17]。
薬物療法なしで統合失調症が治療できると主張しているローレン・モシャーは、「DSM-IVは、精神医学が概して医学によって認められるように模造して作ったものである。内部の者はそれが科学的というよりも政治的な書物であると知っています。DSM-IVはその最大の欠陥にもかかわらず権威ある書物となり、カネを生み出すベストセラーになった。」と述べている。
現在、WHO(世界保健機関)の疾病分類「ICD-10」、米国精神医学会「DSM」等では、同性愛は「異常」「倒錯」「精神疾患」とはみなさず、治療の対象から外されている。そして同性愛などの性的指向については、矯正しようとするのは間違いとの見方が主流となっている。
かつて「DSM-Ⅰ」で同性愛は「病的性欲をともなった精神病質人格」と規定されていたが、1973年12月、アメリカ精神医学会の理事会が同性愛自体は精神障害として扱わないと決議した。
Number of “ No” votes-votes to keep “homosexuality” in the DSM as a mental disorder: 3,810
Number of “Yes” votes-votes to remove “homosexuality” from the DSM as a mental disorder: 5,854
単にジャパニーズ男らしさはアメリカンマチズモと違って個人的属性じゃなく社会的立場を測る物差しだからというだけの話なのでは?
そして今の世の中のマチズモは「男としてダメ」→「社会的存在としてダメ」っていう向きだけど、ジャパニーズ男らしさって逆で「社会的存在としてダメ」→「男としてダメ」っていう構造なのでは。
ってあるのに対して、「男らしさ」は
・有言実行
・主体性。転じて、たとえ女性の配偶者に十分な財産・収入があっても、男性が「養われる」のは男らしくないとする偏見がある。ヒモという蔑称は男性に対してだけある。主夫に対する無理解も多い。
・(父親が学者の家庭などでは)学問や形而上の世界に意識が向いていて、もっぱら頭脳を使い、論理や理屈を優先する理知的な人柄で、あまり身体を動かさないこと、汗をかかないこと。(かわりに、もっぱら女性のほうが身体を使った活動を行い、そちらが「女らしい」)
否定的な意味では、日本では次のようなことが(悪い意味で)「男っぽい」とか「男らしい」とされてきた。
・「鈍感(どんかん)」「ニブい」
・(男児・男子生徒など、特に男同士でいる時など)自分が勇猛であると見せようとして、(無駄に)危険・無謀なことをする。(結果として、怪我が多かったり事故死する確率が女児より高い。)
ってなってるし。
ジレットのCMって見てないし関連騒動も知らないんだけど、CMについてざっくり検索して記事読んだら単に「暴力やイジメを肯定するようなアメリカンマチズモは捨てよう、そんなの"男らしさ"じゃない」と言ってるだけに見える。
でも、それに関するアレコレを引いてきて
ジャパニーズ男らしさ圧ってかなり高いと思うよ。というか、どうもジャパニーズ男らしさってのは「求められてる」っていうより「そこから外れたら人非人」みたいな基準として機能してる感があるんだよね。
具体的に考えると、例えば異性たる女が絡むと突然アホほど高くなる。婚活関係の文脈は露骨だね、「いいから男は初回デートははおごれ」みたいなアレが普通にまかり通ってるし。「個別の魅力を見てもらう前に社会的地位がある程度ないと、魅力ある異性として映らないぞ」みたいな妙に脅迫的な圧がある。
どうしてそうなったっていうと経緯的には日本が男社会だから、社会的に重要なポスト(決定権があるとか金が儲かるとか)は男が占めて男が社会を回してきたからってことだと思う。
この日本では、少なくとも女よりも仕事をバリバリやって金稼いで嫁さんもらって女子ども養うのが「標準的な男」で、そこから外れると「男として瑕疵あり(からの「瑕疵のある人間は救わなくてよし」コンボ)」ってな具合になりやすいように見えるんだよね。
このあいだやっと法律改正して強制性交等罪ができたよね。110年ぶりだってさ。
男性の育休取得率、2017年度は5.14%で過去最高なんだってさ。回答率は62%ちょいらしいよ。
医者が不足してるって叫んでおきながら、現役男に下駄履かせて女と浪人生はこっそり落としてた医科大学あったよね。実はもっといっぱいあるっぽいんですけどね。
自殺する人比べてみたら、動機としては男女ともに健康問題がぶっちぎり1位なんだけど、男性の2位は経済問題で3位は勤務問題なんだって。仕事で悩んで死んじゃうんだね、男性は。女性の2位は家庭問題、3位は五十歩百歩だけど経済問題かなあ?
こうしてざっくり見ると男らしさ欠如罪で「下に見られる」っていうのは軽いアレで、下手なコンボが決まると判決が死刑みたいな展開が充分ありうるって思わん?
あとジョジョで男らしさに言及するんならナランチャの「男ってのはああいう人のために働くもんだ」を引用しろよな。
僕は体こそでっかいが、少女漫画おじさんだし(元は少女漫画少年だった)、甘いもん躊躇なく注文するし、独身だし、彼女いないし、動物全般好きだし、格闘技別に好きじゃない、野球サッカーも見ないし、お酒は宴会の時だけだし、煙草は吸わないし、ペーパーゴールドライバーだし。
この辺とかはマジで単なる「増田の観測範囲」問題だし。身体のでかい人間にケチ付けるベクトルで正面切ってモノ申すような外野ってものすごく限られてるよね、っていうやつでは。女だけ狙ってくるホーミングタックル男が新宿で観測されてドン引きされてるけど、逆は「男 狙ってぶつかる」で検索しても出てこない程度にはレアみたいだし。
下ネタ振ってくる友達はいないっていうのも単にクラスタが違うだけ感がある。
九大の校舎で放火して自殺した奴は、文系のくせに大学教授になろうとして、当然のように失敗したバカの、当然の末路である。
大学院を出ても民間に就職先のある理系と違い、文系の場合大学院を出ても民間にほとんどそれを生かした就職はないといわれている。
それに46にもなって気づかない(というか、気づきたくなかったのかも)のは、タダのバカである。
こういうバカを増やさないために、各大学院は自校の博士・修士の就職先(しかも常勤)のポストをあらかじめ用意しておき、
その分だけしか学生を取らないとか、それぐらいしか対策はないように思われる。
文系で大学院まで行きたいというやつは、実は親が超大金持ちで、自分が働かなくても生活には困らないとか、そういうのなら別だけど、
学問が好きというよりは、ビジネスの世界の荒波にもまれたくないという、現実逃避の一つとして選択しているだけだと思うから、
そういうやつは面接なりなんなりでバンバン落としたらいい。あまり甘い夢を見させない方がいい。
ついでに言うと、法学部や経済学部はともかく、文学部に行く男もいらない。
某医科大学の医学部ばりに(逆だけど)、男性受験生の点数を低く抑えて、
東京医大は入学する女性の割合を下げるために入試で得点操作を行ったが、別の方法で女性割合を調整することを多くの単科医科大学はやっている(あるいはやっていた)んじゃないかと思う。大昔に医学部で偉かった人が話すのを聞いたことがある。
ある年度の女性の割合が高くなったと思ったら、翌年度は入試で数学を難しくして合格する女性の割合を下げるらしい。東京医大の得点操作ほどは効果は無いだろうが、この方法だと不正とは言えないので、広く行われていた(いる?)可能性はあるなと思った。国公立の単科医科大学でも可能なやり方だと思う。
予備校のデータで年度によって数学の試験の難しさが極端に変わった単科医科大学があれば、数学の試験の難しさと合格した女性の割合の関連を調べてみると何か出てくるかもしれない。もちろん、目論見が失敗して数学の出来る女性がたくさん合格ってこともありうるのだけれど。文科省か予備校、調査してみるといいかもね。
大学入学後の成績がよいやつが欲しいから入試を難しくすると良いかっていうと、それはまた別の話。
https://oae.tus.ac.jp/fd/constitution/education-subcommittee/admission
ほんとかわいそう。きっと、その減点のせいで私立の医科大学に受からなかった女の子は、滑り止めにした東京の有名私立大学にいくとか、浪人してお高い予備校に通って再受験するとか、そういうかわいそうな目にあったんだろうな……
まっ、そもそも生家が貧乏だったり田舎だったりすると、金銭的余裕がないから本人の学力的に挑戦の価値があるかもしれない難関校を受けることなんてできずにだいぶレベルが下で合格確実の学校を受けざるを得なかったり、そもそも望んでいても大学進学できなかったりするわけだけど、それはそれとして医科大学を受験した女の子たちはほんとうに可愛そうだよ〜〜〜〜〜(;_;)
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 120 | 16672 | 138.9 | 50 |
01 | 113 | 20235 | 179.1 | 42 |
02 | 55 | 5480 | 99.6 | 28 |
03 | 25 | 1857 | 74.3 | 56 |
04 | 10 | 1439 | 143.9 | 55.5 |
05 | 10 | 608 | 60.8 | 36 |
06 | 18 | 8316 | 462.0 | 104 |
07 | 37 | 3481 | 94.1 | 33 |
08 | 80 | 7916 | 99.0 | 60 |
09 | 115 | 10540 | 91.7 | 43 |
10 | 151 | 10367 | 68.7 | 38 |
11 | 203 | 17715 | 87.3 | 46 |
12 | 167 | 13865 | 83.0 | 42 |
13 | 98 | 9763 | 99.6 | 41 |
14 | 136 | 9183 | 67.5 | 42.5 |
15 | 195 | 17595 | 90.2 | 53 |
16 | 211 | 16186 | 76.7 | 45 |
17 | 115 | 6356 | 55.3 | 31 |
18 | 84 | 7329 | 87.3 | 37 |
19 | 137 | 10675 | 77.9 | 35 |
20 | 152 | 13833 | 91.0 | 45.5 |
21 | 136 | 13597 | 100.0 | 41 |
22 | 107 | 11600 | 108.4 | 49 |
23 | 115 | 15131 | 131.6 | 50 |
1日 | 2590 | 249739 | 96.4 | 44 |
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10年目内科医。ここを見ていると「医者を増やせば解決する、日本医師会が巨悪」「女性医師は医療崩壊の原因」云々…との意見が多いように思う。
恐らく東京医大の事件に関しても、「男女平等の時代に逆行するなんて前時代的大学なのだ」といった感想を持つのが一般的なのだろう。
しかし、この出来事は実は医療崩壊の最終段階の端緒となる出来事のようにも思われる。
他でも議論されているが、まず医師を増やすことに原則的に反対の医師は多くないように思われる。増やせるものならどんどん増やしてほしいと思っている。
しかし我が国の医師の数が増えないのは、医師会が反対しているから、医師らが声をあげないから、等々ではないように思う。
欧米と決定的に違うのは、我が国では国民皆保険制度があり、誰でもどこでも医療を受ける権利がある。ということである。
極端な話、日本最高峰の大学病院に突然風邪でかかっても、数千円のはした金を余計にはらえば見てもらうことができるのである。
保険証の力は絶大で、診療の求めを受けた医療機関は「応召義務」のため診察を原則拒否できない。
しかし国民皆保険のこの素晴らしいシステムには致命的な制約がある。
それは、国が決めた一律の料金で患者を診察する、ということである。ここに「よりよいものを提供し、より大きな対価を得る」という資本主義的価値観はない。
訓練された一流の外科医が胃がんの手術をしようが、3年目のペーペーが手術しようが、病院が手にするのは「所定の胃がんの手術料金」である。
外来で例えよう。A医師は患者の話を遮り、高圧的で、診察は3分。B医師は患者の話に共感的で、優しく、10分間丁寧に診察を行う。
しかし病院からしたら、A医師は一時間に20人分の売り上げを獲得するのに対してB医師は6人分の売り上げしか獲得できない。病院から見てより稼いでくるA医師の評価の方が高くなる。
要するに薄利多売のビジネスモデルを「お上」に強制されていて、回転率が命なのだ。即ち某ラーメン屋風に言えば、ロット乱しはギルティであり、長話する客と、それを許容する店員は退店やむなしなのだ。
以上のように、国民皆保険のシステムと病院の関係を考えると、「高圧的で話を聞かず、3分診療の医師」の需要はとても高いのだ。
B医師は人間的には素晴らしいかもしれないが、殆どの病院が赤字すれすれでやっている現状をかんがえると、「いらない子」なのである。
でもそんなA医師みたいなやつばかりな病院はどうせ患者がこなくなるかというとそうではない。
一つは、医師不足で患者余りであること、もう一つはA医師のような人物は大体特殊な技術や多分野における専門医資格保持者であったりするからだ。そのような、希少価値のある医者は一時間に20人ほどの予約がはいる。そりゃみんな、「優しいけど非専門」より「ぶっきらぼうだけどド専門」の先生に見てほしいからね。こうしてA医師はさらに人の話を聞かず、高圧的になっていくのでした。
以上のように、医療の価格は「お上」に決められているのだ。うちはすごい手術するから+10万円ね!なんてできない。当然、すごい手術をする医師に特別手当てが出る病院なんてのもない。そもそも病院は儲かってないのだから。
そうすると、医師からしたら、腕を磨く必要って何?ということになる。
普通の会社であれば、大きなプロジェクトを遂行し、地位が上がって、給与もあがり、達成感を得るのだろうが。
それがない医師はどうしたらいい?残されたのは「やりがい」のみである。患者さんに「ありがとう」と言ってもらった。助からない人を助けた。そういうことに価値を見いだすしかないのだ。
医師は医科大学に入学し、その段階から世間とは切り離された環境で培養される。総合大学においても医学部とその付属病院は、他学部とは明らかに一線を画している。「頑張って素晴らしいパフォーマンスをあげれば収入が増える」といった極めて基本的な資本主義的価値観を体験することなく研修医となり、医師となっていく。
そういった育成環境によりいわば世間知らずのまま育った医師は次第に先鋭化していく。「医師は人命に関わる特別な職業であり、滅私奉公を基本とし、過労死も厭わない。金を求めるものは、医は仁術の精神を忘れた愚か者だ」と言う奴すらいる(自分は引いてしまうが、どこの医大にでも少なからずいるものと思う。)
いわばエリート意識の塊となり、医療現場に放り込まれるのである。
一人前の医者になってもその「呪いとも言うべきエリート意識」から解放されることはない。技術を高めても、接遇を改善しても、給与に反映されることはないからだ。
しかしこの「エリート意識の塊」こそ、現代医療の根幹を支えている人たちなのだ。
医者には三種類いる。勤務医、開業医、フリーターだ。一番儲かる(時給換算で)のは開業医、次にフリーター、最後に勤務医である。しかし、勤務医は段違いに忙しく、高度な技術を要求され、責任も非常に大きい。しかもこの三種類の形態はお互い自由に行きできるのだ。
それでも勤務医が存在し続けるのは、「エリート意識の塊という呪い」のおかげであり、先鋭化した医師がいるからである。36時間連続フルパワーで働き、土日も働き、下の教育と、病院経営陣との間に挟まれ、寿命を削る(実際に勤務医の寿命は一般人口より短い)。こんなことができるのは言わば「エリート意識の塊=狂信者」だけである。
この「狂信者=勤務医」の呪いがとけて、居なくなるときが日本の医療崩壊が真に実現するときではないだろうか。
医者を増やす事のリスクとしては、①医師数の増加による、医師の社会的ステータスの低下②収入の低下があげられると思う。
①に関して、先に述べたように「狂信者」のエネルギー源は強烈なエリート意識である。数を増やすと言うことは、医師の質は下がるのは必死である(弁護士の例をかんがみても)。今まで医師になれなかった人を、医師にするのであるから。こうした変化は、家族も省みず、収入にも執着せず、すべてをなげうって医療に身を捧げる者の士気を「医師の希少価値の低下」を通じて下げてしまうかもしれない。
②に関しては、医療費はその半分が人件費であり、医師の数を増やすと言うことは、医師一人辺りの給与は下げなくてはならない。これも「医師間で相対的に少ないとはいえ、一般社会人より多い給与を減らすこと」で「狂信者」の、モチベーションを下げ、呪いを解き、開業やフリーター医師への逃散を誘発するには十分な理由になるだろう。
つまり、今の医療崩壊は医師を単純に増やすだけでは解決しない。また増やすことは万事を解決するわけでもなく新たな問題を起こす可能性もある。
これが我が国で医師を増加させることが、医療崩壊の解決にならないであろう理由である。
歪な国民皆保険制度のもと、なんとか医療業界が試行錯誤でたどり着いた妥協案が現在の医療体制なのだ。東京医大の問題もその歪みの一部でしかなく、この問題を小手先のテクニックで解決したように見せたところで、根本の病理はなにも変わらないのだろう。
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