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はてなキーワード: 制空権とは

2022-03-17

anond:20220317172548

いやだって現代陸戦のセオリーへ則ってないんだもの

まず航空戦力が空対空火力によって制空権を確保、航空戦力が空対地火力によって作戦エリアの面制圧を実行

作戦エリアの航空戦力による面制圧を実行した後、陸上戦力の地対地火力によって更に面制圧を加える

陸上戦力の地対地火力によって更に面制圧を加えているうちに前線へ侵攻陣地の造成

前線へ侵攻陣地の造成完了したら戦車を中心とした機甲師団前進をし、機甲師団随伴歩兵も共に前進し侵攻路の確保

侵攻路を確保したら歩兵師団前進する

陸上戦力が前進している間に航空戦力は随時敵陣地の修繕を妨害し続けるってのがセオリー

なんだけど、何故かロシア制空権確保どころか制空優位、更にそれを下回る制空均等くらいのタイミング機甲師団前進を始めちゃって、準備が完了してないのに電撃作戦という枠組みにこだわりまくって全体の連動を無視した無茶なやり方をしている

当選そんなんだから普通はここまで効果的にならないはずのスティンガーとか小さな携行兵器ウクライナ軍に抑え込まれちゃってる

anond:20220317172548

キエフを5日で落とせ」

「御意。まずは防空システム破壊制空権を奪います空挺部隊空港占拠させ戦車を1000両を進軍させます。3日もかかりますまい」

「戦力の逐次投入はよくない。10000両を一気に投入せよ」

「おー。またもや勝ってしまった。敗北を知りたい」

  ↓

あかん。防空システム壊したけどNATO軍レーダーがあるから意味あらへん」

「空挺って。ミサイル飛んでるとこに飛行機とばせと。司令官はんは頭よろしおすな」

戦車渋滞100km。ぜんぜん動かん。狙ってくださいいうてるのとおなじや」

2022-03-12

anond:20220312215926

スティンガーやS300などの携帯ミサイルがあるし、これは数千発クラス欧米から供給されてるし、防空システムは生きているから、制空権占領地上空以外取れないんじゃない?

占領地上空ぐらいなら取れるだろうが、それは自軍占領した近くでしか飛行機積載による戦略核化学兵器を使えないということ。

anond:20220312214024

もも空爆始まってるからな、制空権ロシアが確保しつつあると見ていいだろう。

2022-03-11

[]「キエフ幽霊」が3月10日時点でロシア軍航空機を累計49機撃墜したってマ?

なるほど、キエフ制空権ロシアが未だ握れていないのはキエフ幽霊が護っているからなんだね!

2022-03-04

anond:20220304193519

それは視野が狭くないか

当時の山本太郎の正確な質問内容を確認できないが、「弾道ミサイル」の場合はこの軍事ブロガーの言うことが正しかったとして、

今回のウクライナ情勢では上陸されたり制海権制空権取られたら原発恰好攻撃対象になるのを目の当たりにしたわけだよね。

なので、「ミサイル」を「弾道ミサイル」に限定たこ記事自体が、今回のような事態を想定できていない狭い見解しかない。

今回のウクライナでは、攻め込んだロシア隣国かつウクライナ占領を狙ってたので原発破壊しなかったが、

もし「日本など滅べばいい」と思ってる国が攻撃した場合、躊躇せず原発ミサイル打ち込むよね、きっと。

今後日本に限らず、原発問題は「エネルギー危機で稼働させたい」という思惑と「戦時リスクになりうる」という指摘とで、激しい論戦になることが予想される。

2022-03-03

ウクライナ侵略開始1週間の増田民のお言葉晒してみよう!

普段はてなブックマークはてブ民が馬鹿な事言ってるよ!」という増田を作られて晒されているので

ウクライナ侵略が始まった1週間前から増田民の俄か軍師めいた増田をまとめてみようと思います.

じゃあ~完璧に読んでた賢い賢い俺ちゃんが予想してみる~

https://anond.hatelabo.jp/20220224153743

この増田はまず世間が開戦なんてないと言ってる中で開戦を当ててるのは素晴らしい.

初期段階でのロシア軍の第1目標ウクライナ第2の都市であり工業の中心であるハリコフロシア軍精鋭部隊である第1親衛戦車軍がベルゴロド方面から侵攻する

クリミア半島方面からドニエプル川以東へ攻撃が行われ、第1親衛戦車軍・ドネツクルガンスクと共同でドニエプル川以東の制圧を目指す

部隊名までは知らないけどハリコフ攻撃初日からまりましたね.またクリミアからドニエプル川東側侵略したのもそうでした.

からベラルーシ軍が首都キエフにらみを利かせる、しかハリコフを落とす前に首都侵攻するとは考えにくい。

これは大外れでしたね.プーチン目標48時間以内のキエフ陥落で初日からキエフは攻勢に晒された事は後に流出した勝利宣言などからも知られています.

ロシア軍空軍力と防空能力ウクライナ軍を圧倒している、特にS300とS400防空システムの大量配備によってウクライナは航空戦力を封じられるのが致命的、数日以内にウクライナ空軍力は壊滅する

これもバツですね.ウクライナ空軍ポーランドに逃げていてEUから提供される航空機で立て直しを測ってる様です.また制空権もまだ失ってません.

米英仏独はロシア軍との戦闘を避ける。

これは現状はそうなってますね.

総評60点(+10点)

開戦を的中させたと自称してるのでその分で+10点.ですが戦略要諦である電撃作戦を外してるので賢くはないです.

欧米 vs ロシア、最終目的

https://anond.hatelabo.jp/20220223100508

ロシア :軍事力で脅してウクライナNATO非加盟か、あわよくば領土拡張。まずは脅して交渉テーブルに乗って貰わないと

欧米 :いい機会だし、軍事経済いずれか、または双方でロシアぶっ潰してガスをタダ同然で永久に入手できるようにしようず

からアメリカロシアとの交渉の場を閉ざしたし、追い込んで暴発する事を待ってるんだろう。

最終目的までは見える状況にないので保留ではありますロシア停戦条件が「非武装中立化」「クリミア半島主権承認であることから

ロシアサイドの目的についてはその通りでしょう.アメリカ目的がそうであるかは些か誇大妄想の域だと現時点では言うしかない.

アメリカ軍事力ウクライナに入れれば、ロシアを刺激したと批判されるが、ロシアが既にウクライナ都市制圧したりすれば

ロシアをぶっつぶすって大義名分が生まれて、めでたく連合軍ロシア蹂躙できるし、ロシア経済を徹底的に国際的経済活動から日干しに出来る。

これは都市陥落前に既に国際経済からの日干しといえる状況は生まれていますし慧眼といえるでしょう.

経済的にもロシアを追い込んで、ソ連崩壊から続く二度目の国家経済崩壊国民が嫌になるほど味わった後に欧米目的は達せられるのだろう。

欧州米国+日豪加、実質世界のもの経済軍事力を前にロシアに出来る事は、大日本帝国以上に何もない。時が経つほど失っていくだけです。

アメリカ目的に関しては前述のとおり誇大妄想だと思いますロシアが日が経つほどに経済的に疲弊崩壊に向かって言ってるのは事実ですね.

実際にロシアに出来る事は何もありませんしね.

総評 70点

アメリカの最終的な目標が分からないので何とも言えませんが戦略的なところでは想定通りに進んでいるでしょう.

ロシア戦争しないと言ってた連中、息してる?w

https://anond.hatelabo.jp/Starain/?page=2

この増田もまず世間が開戦なんてないと言ってる中で開戦を当ててる(自著であることも証明してる時点で上述の増田よりは当てた感が強い)これが良いですね.

ウクライナが反撃し、各国に救援要請をした場合に、連合軍による反攻が行われないと、首都攻撃を受けてる、この状況を見ても言えるだろうか?

軍事的な反攻はうけていませんのでバツ.直接関与以外でのあらゆる支援は行われていますし各国はウクライナを見捨てる事はないのはそうですが.

総評 50点(+20点)

開戦がなぜあるのかまで含めて的中させて自著証明してるので+20点.

軍事反攻は行われていませんが最大限の支援は行われロシア vs 全世界の構図は構成されてるので50点.

じゃあ、一週間後にw

https://anond.hatelabo.jp/20220224140803

めでたく連合軍ロシア蹂躙できるし

連合軍は現時点では構成されてませんのでバツ.

ドイツスウェーデンは国是を曲げて武器供与開始,EUとして初めて紛争地域武器供与航空機供与もするなど

間接的かつ膨大な費用を投じて積極的に関与しつつ,アメリカ合衆国大統領がWW3について言及する.ロシアが核攻撃言及する等でXデーは近づいている気はします.

ロシア経済を徹底的に国際的経済活動から日干しに出来る。

SWIFT発動,中銀取引減少,航空機飛行禁止が発動で日干しにされつつありますね.

経済的にもロシアを追い込んで、ソ連崩壊から続く二度目の国家経済崩壊国民が嫌になるほど味わった後に欧米目的は達せられるのだろう。

欧州米国+日豪加、実質世界のもの経済軍事力を前にロシアに出来る事は、大日本帝国以上に何もない。時が経つほど失っていくだけです。

既にルーブルは大暴落しているし日が経つほどにロシアが不利になるのも確定ですね.

総評 65点

軍事的な反攻が行われている訳ではない点がマイナス.ですが状況の煮詰まり方は予感を感じさせはします.

経済的には完全に追い込まれロシアの敗北は決定的になっている点は予測通りでした.

アメリカ欧州ウクライナに軍を派遣するつもりが全然いから、当面は大戦にはならんよ。

https://anond.hatelabo.jp/20220224135059

アメリカ欧州ウクライナに軍を派遣するつもりが全然いから、当面は大戦にはならんよ。

1週間かそこらでウクライナロシアに食われて終わり。

プーチンが「ウクライナの次はバルト三国だ!」って言い出したら、そのとき世界大戦が勃発するけど。

状況が煮詰まってる感はありますが現時点では大戦の気配はかすかなものです.当面はないというのはそうでした.

一週間で終わるというのは大外れでしたね.

総評30点

当面は大戦には至らないというのは常識的過ぎて評価できない所です.

一方で一週間で終わると断言したのは恥ずかしい.

いかがでしたか

普段はてなブックマークを笑いものにしてる皆さんですが言うほど賢くもない事がお分かりいただけたでしょうか?

ロシアが開戦しないと世間予測する中で開戦を断言したり

戦力が圧倒的なロシア経済制裁や包囲網形成で結局は負けるという推移を断言した事はプラスですが

連合軍は結成されませんでしたし一週間で終わる事もなかったので全てを見通すことは出来ないとご理解いただけましたかね?

はてブも同じですよ.人は間違う事もあるのです.以降の晒し行為はお控えくださいね

2022-02-27

ウクライナへの武器供与ってどうやってするの?

アメリカとかドイツとかベルギーとかが武器供与って言ってるけど、ロシア制空権を握っている今、どうやってウクライナ武器供与するの??

2022-02-26

anond:20220226123830

んなもん制空権すらないのに

日本なんか国連から見たら

敵国なんやぞ未だに

anond:20220226100331

半日とたたず制空権が取られるって言われてるね

秒ってことはないけど2日でごめんなさいだろう

2022-02-24

anond:20220224184133

制空権もう抑えてるし明日あたりには結果出るんじゃねーかな

2021-12-12

次の戦争での、日本の負け方がわからん

もう第二次世界大戦のような総力戦はないのだと理解している。

赤紙徴兵というのも、特に無いと思っている。

訓練されていないド素人を連れてきても戦力にならないだろうし、そもそも現代だとそうやって集めてきても上の命令にも従わないので混乱するだけだろう。


では、自衛隊の装備が何割か損傷し、アメリカも引き上げた時点で降伏宣言するのだろうか?


東京に関しては、敵歩兵によって占拠はされるだろう。

東京首都ではないという議論はあるが、統治機構があるのだから歩兵による占領はされるだろう。

中東を見ていると既存統治機能を使わないと、戦争に勝ったとしても統治できない。


離島上陸は話が出ているので、敵は占領するのはわかるが、本土上陸して攻めるものなのだろうか?

九州九十九里浜相模川から上陸

空港に関しては爆撃されるのは、そうだと思う。制空権を取りに行く作戦はあるだろう。


そもそも日本占領する価値はあるのだろうか。

奴隷落ちというのが漫画小説ではあるが、占領後の日本人にそれを期待するのか?

もう重機が普及しているので、人手確保して資源を掘らせるという時代でもない。

さら首にして恐怖で支配というのも短期ではあるだろうが、今どきの日本人への統治には合わないだろう。


日本の陸地には資源の種類は多いかもしれないが量がない。

日本近郊の海洋資源といっても、それほどない。

2021-09-17

ナーロッパその他異世界ファンタジー軍事学制空権の話~ まとめ

追記

相手を視認し、本隊に伝達する」ってことがどれほど大切かっていうのは、二百三高地を見ればよくわかる。観測所を奪取するために一万五千の死者が出た。

な、【わかってない】だろ

んで、これにスターがたくさん付くが

こんな「現実世界常識」に何の意味があるんだよ

千里眼」でもいいし、「神託」でもいいし、「テレパス」や「透明化」が使えてもいい

それらを魔法で防げるなら、「上空からなら視認できる」とかご都合主義もいい所だろ

りある」な話がしたいんじゃねぇのかよ、そういうところご都合に走るなら、なろうを嗤えねぇんだよ

なんだか知らないけれどわざわざ部分的リアルに寄せて、なんで異世界の話するんだろうな

馬鹿じゃねぇかなって思うんだよ

(そういう異世界ものがあってもいいが、それに限定するならなろうだのなんだの揶揄するなよ)


https://togetter.com/li/1775032

大前提として、航空戦力は航空戦力として行動できなければならない

例えばファイアーエムブレムのぺガスナイトドラゴンナイトは、接敵した地上戦から反撃を受けている

これらは「地形無視」なだけの地上戦力と見るべきだろう


航空戦力の理不尽さを感じるには、Skyrim をやってみると良い

弓と単発魔法で空飛ぶ敵に対峙するのがどれほどの無理ゲーかをひしひしと感じさせてくれる

AIドラゴンを地上に降ろすようになっていなければまず勝てない

制空権だの航空戦力だのを語る上での最低条件は

一方的に空から蹂躙できる戦術があることだ

ペガサスナイトであれば空から炸薬を落とすといった形


人の戦力を Skyrim 辺りのレベルで調整すると、ドラゴンという存在は「圧倒的」になる

高速移動体には弓や魔法が当てづらく、あちらさんは地上に降りずにブレス攻撃してれば勝ててしま

実際、そのようにAI調整すると、近接歩兵はただのごみ人間はまず勝てない

あの世界できちんとした戦術のもとドラゴン運用できれば勝利間違いなし

この条件下でなら「制空権を取られたら負け」である


人の戦力をWizardry辺りのレベルにすると、話は変わってくる

範囲魔法最上魔法核融合即死魔法もある

ただ今度は、「魔法抵抗力」のような概念も導入されてしま

航空戦力どころか地上戦力もアホみたいに強くなってしま

核融合爆発を無効化しながら突っ込んできて

どんな攻撃も当たらず

素手で首をはねる戦士

ナーロッパであれば、航空戦力だ地上戦力ではなく

しろこの手の「チート単騎」の方が戦略問題になるはずだ

城ごと焼けるので籠城も意味をなさず

レベルは戦力にならないだたの作業人足


結局のところ、世界をどう構築するかになる

燃焼に酸素必要とするのか

凍るという現象はどういうことなのか

世界は丸いのか平べったいのか

平べったいなら重力はどういう物?

太陽光はどういう成分?

作物が育つのはどういう理屈

神とは魔法とは?

そもそも「飛行」はどういう構成

人体構造はどうなっている(顎を殴って脳をゆする的な能書きが通用するのかしないのか)

ケガはどういう風になっていて、「治療」はどうなってる?

ともすれば、家や城よりも人体の方が丈夫になる世界で鎧の意味とは

etcetcetc



与太話としてこういうの話すのが面白いのは分かるんだ

強談義みたいなもの

あいつは高次元存在も殺せる」いやいや「あいつは殺意を向けられてだけで相手死ぬ、神ですらな」的な

だけど、なろうへのこういう話だと、作品としての「設定」は忘れられて

わりかし現実に沿った話になるの、なんでなんだろうな

城が航空戦力を想定してないって語るドヤ顔が多いんだけど

そんなこと言ったら核融合爆発も想定されてないよ、その城、みたいな


余談だが、怪獣ドラゴン近代兵器で勝てるかどうかも

単純に「攻撃力が敵の外皮を貫通するかどうか」の設定次第なので

これを論じるのはアホらしい話である

研究すれば徹甲弾のような・・・

みたいな話にも「武器に魔力が宿らねば無効」と設定すれば終了だ

架空生物現代兵器が勝てるかどうかは、単純に「設定による」話で

「勝てる」と語るひとは、「勝てる設定」にしてるからである


2021-08-16

anond:20210816150930

>>制空権優勢のまま30万人も兵隊擁して

>>アメリカ軍や有志連合20年かけて優勢な国土の大部分を占領状態にまで押し返して物資武器支援はやるとまでやってる

>>「これで負けるやつがいたらバカ」ってくらい至れり尽くせりで撤退したら速攻負けたんだよ

>>本気でペガサス流星拳やかめはめ波撃ててNSA三顧の礼スカウトされる才能があるに違いないとか思い込んでる増田みたいな奴らでもない限りこんな負け方はしないレベル

anond:20210816143239

制空権優勢のまま30万人も兵隊擁して

アメリカ軍や有志連合20年かけて優勢な国土の大部分を占領状態にまで押し返して物資武器支援はやるとまでやってる

「これで負けるやつがいたらバカ」ってくらい至れり尽くせりで撤退したら速攻負けたんだよ

本気でペガサス流星拳やかめはめ波撃ててNSA三顧の礼スカウトされる才能があるに違いないとか思い込んでる増田みたいな奴らでもない限りこんな負け方はしないレベル

2021-07-22

anond:20210722005455

実際に日本本土制空権を完全に維持し続けたし、太平洋戦争勝利したじゃないか

日本コロナ対応ダメさは米軍が80年前から見抜いてた

米軍昭和二十一年四月、『日本陸海軍情報部について』という調査書を米政府に提出している。その結言のなかの一節をまず紹介しておかねばならない。

「結局、日本陸海軍情報は不十分であったことが露呈したが、その理由の主なもの

  1. 軍部指導者は、ドイツが勝つと断定し、連合国生産力、士気、弱点に関する見積りを不当に過小評価してしまった。(註、国力判断の誤り)
  2. 不運な戦況、特に航空偵察の失敗は、最も確度の高い大量の情報を逃がす結果となった。(註、制空権喪失
  3. 陸海軍間の円滑な連絡が欠けて、せっかく情報を入手しても、それを役立てることが出来なかった。(註、組織の不統一
  4. 情報関係ポスト人材を得なかった。このことは、情報に含まれている重大な背後事情を見抜く力の不足となって現われ、情報任務日本軍では第二次任務に過ぎない結果となって現われた。(註、作戦第一情報軽視)
  5. 日本軍の精神主義情報活動を阻害する作用をした。軍の立案者たちは、いずれも神がかり的な日本不滅論を繰り返し声明し、戦争効果的に行うために最も必要な諸準備を蔑ろにして、ただ攻撃あるのみを過大に強調した。その結果彼らは敵に関する情報盲目になってしまった。(註、精神主義の誇張)」  

と結んで、これが米軍日本軍の情報活動に対する総評点であった。  

まりにも的を射た指摘に、ただ脱帽あるのみである。以上の五項目は、戦後四十年経った現在でも、まだ大きな教訓的示唆を与えている。

(堀栄三「大本営参謀情報戦記 情報なき国家悲劇」より)

…読んだときぐうの音も出なかったわ。

2021-04-25

どうシミュレーションしても俺のこれからは悪くなるしかない

制空権が完全に失っているが、まだ敵には攻められてないから、とりあえず自給自足でそこそこの生活をしている南方の島の指揮官みたいな感じ。

2021-04-17

anond:20210417000759

原爆無しでも制空権失って空襲されまくり焼け野原

船も沈められまくり兵器作る資源もなかったし

ドイツイタリア負けてソ連参戦沖縄占領されてる状況で

大東亜共栄圏構想の半分キープするどころか本土防衛すら危ういやろ

2021-03-16

アメリカ編に対してどうしてもモヤモヤして言いたい事があるけどヒに投げるのは気が引けるので匿名に頼ってここに書き捨ててみる。

千空たちはゼノ勢力と遭遇した時点で航空機が到達できない外洋に一時退避して海岸沿いを迂回し違う地点に上陸し直して拠点構築を行うべきだったのでは?

そうでなくとも、なんで重火器武装して挨拶代わりにマシンガン打ち込む様な勢力にわざわざ接近して仲間の大半を人質に取られた挙句に命を懸けた大陸間追いかけっこしてんです?

少なくとも一度目の通信でゼノが復活薬の製造法を知らないと分かった時に千空たちは何が何でも敵の勢力外に出るべきだったしペルセウス号という手段もあった。

そして、いくら飛行機危険でも延々と飛び続けられるわけ無いんだからやるべきだったのはペルセウス号の空母改装でもなければ敵情視察でもない。

ていうか偵察という迂闊な敵地への侵入ゲン第一人質になってさらにややこしくなった。

飛行機を作れる技術力と人数不明だが複数である相手組織的活動している事を分かっていれば誘拐は警戒しない方がオカシイ

それこそ敵制空権範囲を鹵獲飛行機の性能から逆算してその外側に拠点作って現地アメリカ人を復活させて更なる数的アドバンテージを確保して、可能なら石神村との輸送海路確立

その後にアメリカ人(ゼノ含めて百人以下)VSアメリカ人(たくさん)+千空チームに持ち込む方がマンパワー重要だと日本編でやたら強調してた主人公たちの考え方としては自然と言うか合理的だと思う。

漫画的には大量のモブによる人海戦術で強キャラ感を醸し出している新たなライバルを叩き潰すってのは台無し感がスゴイかもしれないけど千空ならやるだろうな、という説得力日本での行動で証明してしまっている。

それでもあんな行動に出なければならなかったのはなぜ?

Q1.コーンが早く欲しいから?

A1.ご都合よく大規模なコーン畑が存在する事とそこを管理維持してくれる勢力がいる事が分かったなら強行軍必要がなくなる。(ゼノ達が敵対的である事はこの場合関係ない)

Q2.ホワイマンが何時攻撃してくるか分からいから急がないといけない?

A2.第一話みたいな地球からの大規模奇襲だった場合は実質回避不能

分散的なメデューサ投下ならナイタール液の安定確保が出来る味方チームが石神村+ソユーズ島と主人公組に別れる(限定的ながら通信可能)事が出来た時点で一撃での全滅は無くなった。

まり警戒は必要だがどちらのパターンでも無暗に行動を急ぐ必要はない。

Q3.飛行機の爆撃されたら木造船なんか即死から敵を無力化したい。

A3.ジャングル化している海岸沿いか交通網が壊滅している上にそれを開拓する事が出来ていない事は素人目にも予想できる。

から敵の攻撃範囲飛行機の飛行距離であり、海の上で安定生活が出来る艦艇と違って着陸する為に飛行場絶対戻らないといけない飛行機では移動可能距離は雲泥の差。

逃げるが勝ち。

まり、わざわざ通信で大量のデントコーンアルコール)によって維持される火薬硝酸)の生産施設存在をゼノが白状して時間の制約がなくなった事を知る事が出来たのだから飛行機拠点に帰投するのを見計らいアメリカ沿岸から離れてゼノ達の勢力圏外の見極めを間違えなければ千空たちが負ける要素はゼロになるはずだった。

北米に到着するまでは確かにより早い目的地への到達が必要だったかもしれないがコーン存在敵対的勢力確認した後の千空たちの行動や思考ちょっと自然で読んでて首の角度がどんどん真横になってきている今日この頃

あと、ゲンを泣かせたスタンリー達は絶対さないよ?

初っ端に銃撃しておいて民間船を制圧し、ボス誘拐と言う斜め上の抵抗されたら皆殺し決定とか、中途半端民間人の保護とかやっても軍人のふりをしたテロリスト以外の何物でもないからね?

正直ってゼノを含めてアメリカ組は好きじゃないし、嫌いだよ。

長文失礼しました。

2020-11-12

ドローン戦争の道具になるのが悲しい

知り合いのドローンレーサーがドローン兵器パイロットになるために引退した。

ドローン次世代レースマシンだと俺たちは信じていた。

アレースより安全で、F1よりもテクニカルで、技術と知恵とセンスがぶつかり合う最高のマシーン達。

でも、それは全部戦争の道具だった。

異常な速さで進むドローン開発競争の裏に、莫大な軍事予算の投入があった。

1gの軽さはスピードの追求のためではなく、積載量の増加はチューニング可能性を示すためではなく、兵器としての実用化を目指した道の上にある通過点だった。

俺たちが嬉々としてドローンを飛び回らせたデータは、新しい玩具の開発のためではなく、兵器運用テストデータとして蓄積されていた。

リングをくぐり、風に乗り、コーナーを曲がるたびに、ドローンは少しずつ、戦場戦車や人を殺すための機械として完成されていった。

スピードを競った友は、今は撃墜数を競っているのだという。

コントローラー越しに魂を預けたマシーンの死さえ、戦場では只の数字に変わる。

世界最速を目指した指先が、敵兵士の命を刈り取るとき、あの駆け抜けた小さな空は、巨大な制空権争いの下で意味を失う。

ドローンレーサーは、兵器開発の請負人、そして、殺人兵器パイロット候補

信じていた未来はどこにもなかった。

戦争のための戦争のための兵器による戦争を、レースだと信じていた俺達が馬鹿だった。

ドローンは、コロシアイの道具なんだ。

レースマシンなんかじゃないんだ

2020-10-13

anond:20201013182243

今最も戦場活躍しているのは、大型の航空ドローンみたいだね。

無人いくらでも犠牲にすることができる上に、空から好きな場所からガンガンミサイル撃ちまくれる。

落としても落としても、次の航空ドローンがやってくる。

パイロットは3交代勤務で、どことも知れぬ遠隔地でのんびり暮らしてるから殺しようがない。

たぶんだけど、戦車活躍するのは、両陣営のすべての航空ドローンが消費されつくした後にやってくるんじゃないかな。

制空権さえ採ってしまえば、あとは戦車蹂躙するだけだもの

2020-08-15

8月15日に記しておきたい怖い祖父の話

大正まれ祖父は、坊主頭メガネをかけ、こけた頬に冷たい眼差しを持ち、いつも気難しそうな顔をしていた。息子であるから聞く話でも、私は祖父に対して怖いというイメージしか抱いていない。第一印象も第二印象も、とにかく怖い。祖父を評する言葉はそれ以外に無い。もっとも、祖父は私が生まれる7年前に亡くなっている。だから、私が見る祖父はいつも仏壇の脇に飾られた白黒写真のみであり、その気難しそうな佇まいを見るたびに幼心にピシッとした気分になり、怖い爺さんだなぁと思うだけだった。私にとって祖父は、無機質な写真のみで完結していた。

対照的祖母はとても優しい人で、おっとりしたお婆ちゃんだった。私は末の孫だったこともあり、とにかく甘やかされていたので、特にそう思うことも多かった。祖父とは会ったこともないが、祖母とは長い時間を共にした。私は幼稚園に入る前、母が働いている間は朝から夕方まで祖母の家に預けられていたので、祖母とは二人きりの長い時間をゆったりまったり過ごしていた。かなり幼い頃の記憶だが、何故だかその日々のことは断片的によく覚えている。暴れん坊将軍と蒸し芋が大好きな未就園児だったので、祖母とは気が合い可愛がられた。

祖母は幼い頃の私にとって第二の母のような存在で、お話もたくさんしたけれど、既に亡くなっている祖父遺影インテリアのように飾らせているだけで、その人となりについては何一つ聞いたことがなかった。息子であるはずの父や叔父からも、祖父の話は聞いたことはほとんどない。思い出話も一つも聞いたことがない。祖父がどんな人かと聞いても「おっかねぇ(怖い)人だった」と返ってくるくらいだ。そんなこんなで、私が知る祖父像は極めて薄い。とても薄っぺらい。お前の爺さんだよと言われてもピンと来ることはなく、いつまで経っても白黒写真遺影の人でしかなかった。

そんな祖父遺影の脇には、立派な額に入れられた賞状が飾ってある。内容は、抑留生活を慰労し、銀杯を贈られたという内容で、すでに故人になっている祖父政府が贈ったものだ。戦後日本には57万人以上もの人々がシベリアへ連れて行かれており、祖父もその一人であった。『祖父戦争へ行き、シベリア抑留をされていた』たったそれだけの漠然とした事実が、私の中の祖父像を大きく占めていた。小さい頃から、「うちのじいさん、ロシアに連れてかれたんか」と単純に思っていた。どこからともなくの知識で、多くのシベリア抑留者がそうであるように「終戦時は満州にでもいて、捕まったんだろう。だが、どうにか生き延びて帰ってきた」と思っていた。

去年、祖母が97歳で亡くなった。50過ぎの時にヘビースモーカーが祟って肺癌で亡くなった祖父に反し、かなりの大往生である。そこで私は、葬式での親戚が口にした言葉で「祖母が嫁いだ翌日に、爺さんに赤紙が来た」と耳にした。おいおい、なんだそのタイミングは。ドラマかよ、と思った。そもそも祖父母はお見合い結婚だし、祖父戦後抑留され、長いこと家に帰って来なかったし、つまりそれが事実なら祖母は長々と見知らぬ姑と過ごしたことになる。しかも、ど田舎山中にある村で、家業農家という典型的な家だった。時代時代とはいえ、婆ちゃんは肩身の狭い思いをしていたんだろなぁと可哀想に思った。

その頃から興味が沸いていたんだと思う。

遺影の中で怖いオーラを放っているだけの、実態の無い祖父像について。

私はどこからともなく『兵籍簿』の存在を知り、取り寄せたいと決意して、去年の8月15日実家終戦番組を見ながら父に話を切り出して頼んだ。兵籍簿の取り寄せは三等親まで可能で、孫の私でも可能だが、故人の息子にあたる父が取り寄せた方が、必要書類が少なく済むからだ。父は戦争映画などを見るのが好きな人だし、その手のものに興味があるタイプなので、あっさりOKしてくれた。断られたらどうしようと思っていたので、聞いた時はタイミングを見極めドキドキだった。

兵籍簿の取り寄せは案外簡単だ。やり方は調べればネットに載っている。うちの祖父陸軍なので、県の恩給科に電話で問い合わせ、手続きを始めた。ちなみに、海軍だと厚生労働省になる。陸軍であれば『〇〇県 兵籍簿』あたりで調べれば、どこの県もやり方を導いてくれるだろう。発行に際して必要ものは、対象者が故人の場合申請者との繋がりがわかるための除籍謄本戸籍謄本といった、役所簡単に発行してもらえる書類。あとは申し込み用紙を書いて郵送する。コピー代などで数百円かかるが、あまりにも簡単なので、もっと早く取り寄せればよかったと思った。

まぁ、取り寄せた所で、どうせ祖父はちょろっと満州にいて、そのままシベリアに連れてかれていたんだろう。祖父は誰にも戦時の話をしなかったので、家族の誰しもがそう思っていた。語らずに亡くなったがために、語るまでもない軍歴だったのかと、我々は思い込んでいたのかもしれない。みんなが祖父戦争について知っていたのは、彼が『シベリア抑留されていた』たった一言事実のみであるのだから

待望の兵籍簿は一か月かからずに送られてきた。

当時の書類ということで、読み難く難解な旧字も多かったが、やはり同じ日本語なのでほとんどは解読可能だった。それもネットで調べられた。

読み解いてまず驚いたのが、祖父1940年から43年2月まで、きっちり軍生活をしており、一度は満期除隊をしていたということだ。その時は主に満州国境警備をしていたらしい。大きな作戦戦闘に関わることなく、晴れて日本へ戻っていたのだ。もしかしたら亡き祖母は知っていたかもしれないが、祖父は息子たちへ語らずに亡くなったので、満期除隊をしていたことなど誰も知らなかった。

次に驚いたのは1944年2月祖父除隊からほぼ一年後に再び徴兵されており、(祖母が嫁いですぐに赤紙が来たエピソードは日付けから事実だと裏付けられた、祖母マジでお疲れ様すぎる)今度は満州ではなく、北海道の先にある『千島列島』に行っていたことだった。私は先入観からてっきり、祖父満州終戦を迎えたと思っていたので、想像していた祖父人生はガラリと色を変えた。

千島列島……千島列島……たくさんの島が連なる北海道の向こう側……北方領土……。そうか、そこにいた人たちもシベリアへ連れて行かれたのか……。そりゃそうか。

千島列島といえば、日本降伏後にソ連が乗り込んできた占守島の戦いが有名だが、祖父は『新知島(シムシル島)』から途中で『得撫島ウルップ島)』に回され、その二度目の徴兵では約一年半の千鳥列島生活を送り、終戦を迎えていた。兵種はずっと砲兵終戦時は上等兵だった。祖父はヒョロ長い体を駆使し、轟音の轟く砲をぶっ放していたのだろうか。なんともたくましい。

お恥ずかしいことに、私は新知島のことも、得撫島のことも、「なんか名前は聞いたことあるなぁ〜」程度で何一つ知らなかった。千島列島ソ連が攻め入った経緯すらも、占守島の戦いの名前漠然としているだけで、よくわかっていなかった。

どんな所か調べたくなった。特に長くいたらしき得撫島について。当時の千島列島について。

祖父のいた部隊結果的には戦闘をしておらず、言わば活躍をしたわけでもないので、ほとんど資料がなくて見つけ出すのには苦労した。

得撫島はもとより、千島列島自然の宝庫であると同時、一年を通してほとんど霧に包まれ、風も強く、ましてや長い長い冬を有する極寒の地。白夜であり、夏の夜は極めて短い。夏でも長袖は欠かせない。ほぼ無人島。そんな場所で「はい今日から暮らしてね〜」となったら苦労していないわけがない。制空権を奪われていたので、空から米軍攻撃もあった。制海権も奪われており、艦砲射撃が降り注ぐ。戦時中その海域では民間人も含め、2-3万人の人が亡くなっている。祖父のすぐ後に続いて小樽港を出港した同郷の部隊は、魚雷を撃ち込まれ沈没。冬の海に投げ出され、当時は軍機密に隠され2000人以上が死んでいた。祖父もほんの僅かな順番が違っていたら死んでいた。私もこの世にいない。数奇な巡り合わせで今の私は生きている。

得撫島ラッコの島と呼ばれるほどラッコがいるらしい。オットセイもいるらしい。祖父は間違いなく野生のラッコを見ただろう。自然豊かな大地。現代人の私が見たこともない美しい景色を、祖父は計らずとも見ていた。不本意戦時下に望んでもない場所へ飛ばされてはいるが、愛くるしいラッコちゃんとの遭遇が顰めっ面の祖父の心を癒してくれていたことを願わずはいられない。

兵籍簿には、祖父召集や転属などの略歴が淡々と日付けと共に記されていた。必要最低限の事務的情報であるが、その一つ一つの行間にも目に見えぬ多大な苦労があったはずだ。

昭和20年

8月15日終戦

9月29日ソ連により武装解除

10月19日ソ連により得撫島出発

10月24日ソ連ポートワニー上陸以降土工作業従事

昭和23年

7月22日舞鶴上陸

古ぼけた紙は語っていた。戦争8月15日に終わっていなかった。南方の激戦地のように食糧に困る事はなく、敵と遭遇することも戦闘もしなかったとはいえ祖父戦後も長らく闘い続けていた。自分血縁である祖父が歩んだ具体的な数字を見せられ、これはリアルなことだったと肌身に伝わってきた。日本がしていた戦争と、祖父存在への深みが増した。

シベリアでの日々を、祖父の白黒写真の顔と合わせて想像してみた。マイナス40度の永久凍土で働く、ろくな装備もない日本兵たち。栄養失調。ひもじい。所々にシラミが沸く。病気流行る。ご飯は堅い黒パン。粗末なスープ戦争は終わったのに、周りがどんどん死んでいく。いつまで経っても日本に帰れない。故郷よりももっと寒い、極寒の異国の地。日本には結婚生活を1日しか送らなかった嫁が待っている。祖父は雪深い土地で生まれ育ったから、シベリアでも適応能力が多少なりともあったのだろうか。そう思うことが唯一の救いである。

祖父が何も語らずに亡くなったのは何故か。千島列島を盗られた背徳感か。過去抑留生活に蓋をしていたのか。赤化教育を受けたことによる偏見を隠すためか。南方の激戦地に比べたらと、自分の半生は話すまでもないことだと思っていたのか。祖父の心を知る事はできない。私は想像することしかできない。祖父日本に帰ったが、一切を語らずに亡くなった。故郷山村とは掛け離れた四季の彩りのない場所で、途方もない八年もの戦争と闘ったのに、一言も喋らずに亡くなってしまった。

ここでは政治的な話はしない。

兵籍簿を読むことによって、それまで漠然としていた祖父存在がぐんと近づいた。存在のものを実感した。祖父ちゃんと生きていた。過酷時代を生き抜いた。ドラマ映画主人公になるような経歴ではないが、私が一分で根を上げるような過酷環境に長々と身を投じていたのは明らかだ。じいさんすごい。マジでお疲れ様すぎる。生き抜いてくれてありがとう。じいさんが頑張ってくれたおかげで、私はこんな平和世界ツイ廃をしながら、ソシャゲに夢中になれて、推しに心血を注ぎ、それを通して素晴らしい友人と出会うことが出来た。夏にはクーラーの効いた部屋でアイスを食べられるし、冬には暖かい部屋でアイスを食べられる。平和は素晴らしい。色んな国の友達もいる。その中にはじいさんが憎んでいた国の人もいるかもしれない。私は紙切れ一枚で戦地へ送られることなく、空や海からの脅威を感じることもなく、当たり前の明日をのほほんと待ちながら好きなように生きている。これは素晴らしいことだ。そんな当たり前のことを、強く思った。

兵籍簿を取り寄せて良かった。兵籍簿はどこからともなく知った物だが、私はこれを読まなければ自分流れる血に関してとても大事なことを知らずに死んでいた。

仏間へ行き、再び祖父遺影を見上げた。祖父は相変わらず怖い顔をしている。けれど、もうそれだけではなくなっていた。その遺影漠然とした無機質なものではなく、凄惨時代を生き抜いた血が流れているのだ。仏間を見下ろす祖父は、計り知れない威厳を背負っていた。

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