はてなキーワード: 公立校とは
そんでみんな自分の属する集団が悪く言われそうになった時だけ「どんな理由があっても他の人まで巻き込んで傷つける事は許されない」って善人ヅラして言うんだからおかしいね、自分の嫌いな集団ならば「あいつらはどうせ基地外しかいないんだから何言われてもいいんだ」って喜んでるくせに。
こんなのばっかりだどこ見ても。うんざりだ。
【追記】
1月に見向きもされず放っておかれた増田が9月に突然バズると思わんやん。なんか当時フェミとアンフェの泥試合でたまたま燃えてた人を例に出したんだけど晒し上げみたくなっちゃってすまんな雁林とかいう人。
突然刺殺された陽キャの人(事件当初は「いじめの復讐に違いない、死んで当然。犯人は無罪」とはてなで叩かれていたが、後になってから犯人の方がおかしくて一方的な逆恨みで殺されたと分かった)なんかも時事ネタなんだけど覚えてる人おるんかなあ。
私は筑附(我々は「附属」と呼んでますが)出身者で、悠仁さんが後輩になったら単純に「わ〜い」みたいな気分はあるんですが、悠仁さんにとってメリットあるのかなあ。
国立の貴重な枠を奪いやがってって、叩かれるデメリットのほうが大きい気がする。(マコさんの乱の直後なだけに・・・)
後述するように、そもそもそこまで奪い合うような枠でもないと思うんですが、現実にまあまあ奪い合われている以上、特例でそこに入っちゃうと気分を害する人が出てきます。
そこまでのリスクを負って、筑附にしかないものって別になくないか?と疑問です。
筑附って(公立校にありがちですが)先生もサヨク的で、皇室的なものと相容れないし、報道では「東大に入れるために筑附」とか言われてますけど、それは筑附に入る子たちが結果的に学力とか上昇志向があるからそうなってるだけで、筑附と学習院比べてどっちがいいかっていうとかなり微妙です。筑附はむしろ受験勉強のサポートよりも、受験にまったく役立たないエッセイ書きとか自由研究みたいな課題が多いし、部活もけっこうちゃんと頑張るので、それはそれで長い目で見れば大事なことで楽しいけど、いわゆる受験向きではないと思います。まあ、私は一昔前の卒業生なので最近は違うのかもですが・・・あと些末な話だけど、入学早々に学習院と筑附でスポーツの総力対抗戦みたいのがあり(筑附からは「院戦」学習院からは「附属戦」と呼称)、マスコミには良いネタにされるんでしょうね。
東大に入れたいなら、どこの学校でもいいから落ち着いた環境に入れて、信頼できる家庭教師でも雇って、粛々と家で勉強したほうがいいです。
そういえば自分は東大出身者でもあるんですが、東大も学部では大したこと教えないんで、東大を目指してるってのも本当だとしたらなんかイメージに踊らされてる感じがします。高校も大学も別にどこの学校に行ってもいいと思うけど、「東大に入れたいから筑附」はツッコミどころ多すぎて。
22時過ぎの道玄坂はダメな人間しかいない。ポケットに手を突っ込み、ハイヒールでズンズンと駅へ向かう私もその一人。あの男。18年ぶりにTinderで再会し、手コキで果てた神奈川大卒の男。美しい思い出を性欲で汚した愚かな男。そして、彼を見下し、利用しようとして報いを受けた慶應卒の愚かな私。
私は私の人生がかわいかった。腹を痛めた我が子のように。当然だ。様々な苦しみを食べてこの人生は育ってきたのだから。教育ママ。日能研のバッグ。中学受験。女子校の人間関係。大学受験。滑り止めの慶應経済。就職活動。いろんなものをすり抜けて、私のソコソコ幸せなこの人生があるのだ。
中央林間のあたりで生まれて、小学校までは地元の公立に行っていた。色んな人がいた。「じゅんやくん」とは母親同士がママさんバレーの友達で、家も近かったからよく遊んでいた。青い屋根瓦の古い平屋。中に入るとワサビみたいな匂いがした。夏も冬も、いつもヨレヨレのタンクトップを着ていた。
じゅんやくんはモテた。足が早くて、サッカーもやっていた。土曜日に校庭に遊びに行くと、真っ白いソックスを膝まで上げたじゅんやくんが中盤からいいパスを出していた。かっこいい。顔はよく覚えていない。小学生の恋愛なんてそんなもんだ。初めてチョコをあげたのもじゅんやくんだった。
女子学院への進学が決まった。じゅんやくんに伝えると、お前のことちょっと好きやったで(笑)と言われた。ちょっとって何だよ、と思いつつも純粋に嬉しかった。それからの人生で、ちょっとでもいいから私に好きだよと言ってくれる人は他にいなかったから。その日は二人でマックに行っておしゃべりした。
メルアドを交換して多少のやりとりはしたし、全然更新しない彼のアメブロくらいは見ていた気がする。でもお互い新しい環境で新しい友達ができて、思い出話と近況報告以外に特にネタもないし、そして何より、小学生の「好き」なんて、その程度の曖昧なものなのだ。大人のそれも似たようなものだけど。
JGの新しい友達はみんな「きちんとした子」が多かったし、母もそれを喜んでいた。特にじゅんやくんやそのお母さんの話はしなかった。もしかすると、私の人生を自分の作品のように思い込む短大卒の教育ママである母にとって、あんな公立校の人間関係なんて忌むべきものだと考えていたのかもしれない。
そんな背景もあり、私は次第にじゅんやくんのことを忘れ、何事もなく人生は進んでいった。第一志望の東大は落ちたけど、滑り止めの慶應経済に入った。慶應卒の父はそれはそれで喜んでいた。塾高生の目が届かない弱小テニサーでは、志木高生が俺たちこそが内部生と言った顔でオラついてて可笑しかった。
サークルやゼミの先輩たちに色々手伝ってもらって、リクルートスタッフィングに内定を決めた。キャリアの内定者の何となく見下してくる感じはムカついたが、腐ってもR。腐っても銀座OL。初めての一人暮らし。限りなく浜松町に近い田町の月10万の1K。まいばすけっとで自炊を頑張ってみたがすぐ飽きた。
仕事は楽しかったし、なによりRの空気は私に向いていた。JGと慶應経済の面倒なところを煮詰めたら多分Rのそれと同じような味がする。電話をかける。ビルを倒す。派遣された高時給のエンジニアたちがちゃんとやっているかフォローする。いくつか賞ももらった。私の人生は引き続き順調だった。
唯一の問題は私生活にあった。慶應卒のかわいくない総合職の女の子、ほどの恋愛における弱者はいないんじゃないかと思った。ルッキズムには排除され、オレが養ってあげたい派より年収が高い。共働きで尊敬し合える関係が、とか言ってるやつも、だいたい前掲のどちらかを心に持っている。行き場がない。
入社2年目くらいのときに、三菱商事との合コンがあった。商事の中でも三軍みたいな連中。微妙な顔面。高慢な態度。「派遣とか竹中平蔵じゃん(笑)」「お前はどうしたいの?っておれに聞いてみてよ(笑)」内心分かりやすいハイスペ好きで、今日の合コンのためにまつパに行った自分を殺してやりたかった。
そんな行き詰まりがずっと頭の中にあった。何となく始めたTinderはゴミの山だった。日東駒専大東亜帝国なんて現物と会ったこともない。なんと高卒も!世の中の広さを思い知らされる。この国では生きる世界が何層にも分かれていて、コンビニのレジとか、違う世界の人は目の前にいても透明に見える。
同じ社会に生きる透明な人たち。彼らが可視化されるのが面白くてTinderにハマった。何を売ってるのか、こんな国語力で本当に売れるのか分からない謎の営業たち。ホテルマンと車のディーラーはやけに多い。恵比寿のフレンチで働いてるシェフは何だか好感が持てる。そんな悪趣味なTinderをやっていた。
マッチのゴミの山を漁っていたら、一人の男が目に止まった。神奈川大学卒。神奈川大学?白楽だか東白楽だかの果てにあるらしい。体育会でサッカーをやっていた。今は営業をやっている。また営業。こんな営業が会社に来たら嫌だな。Junya。30歳。Junya?彼だ。
18年ぶりに幼馴染みと再会した。よりによって、このゴミの山で。身分を超えた恋、と言えば美しいので、そう呼ぶことにした。すぐに彼からメッセージが来た。はじめまして😆✨よろしくお願いします❗冷静になった。●●小のじゅんやくんだよね?すぐに返信が来る。当たりだ。
話すことはたくさんある気がするから、私からすぐに飲みに誘った。家も職場も横浜のあたりと言うから、東横線で出てきやすい渋谷にした。店知らんから任せていい?🤣と言われたから任せられた。ラフな感じがいいな、ラフな感じでいいやと思って道玄坂の「どうげん」を予約した。
彼が人生の曲がり角になる気がした。ハイスペを追っては追い返され、低スペは追われる前にドアを閉める。私のかわいい人生が恋愛ごときで躓かないよう、学歴や社名で相手を選んできた。スペックに依存しない私の新たな人生と幸福が、おそろしく低スペな幼馴染との再会で始まるんじゃないかと期待した。
金曜。どうげんに焼肉を食べに行くだけとは思えないほど気合いの入った格好で山手線に乗ってしまった。この日のためにアリエクで買ったスカートは思ったよりピチピチだし安っぽかったが、神奈川大の男にはこれくらいのほうがいいんじゃないかと前向きに履いた。慣れないハイヒールはやっぱり慣れない。
20時。彼は少し遅れて来た。黒のカナダグース。ピタピタの白ロンT。膝の破れた明るい色のピタピタのデニム。ナイキのスニーカー。顔は、調子悪い日の槇野に馬を足した感じ。真っ黒に焼けていた。TikTokで流行っている音楽に詳しそうな雰囲気をしていた。「久しぶり😆✨」発言の末尾に絵文字が見えた。
彼は私のアジアン隅田似の顔に少しギョッとしたが、お酒を飲むとどうでもよくなったみたいだ。よく飲む人だった。一息でジョッキを半分くらい飲み干した。杯を乾かすと書いてぇ〜😆顔カンパーイ😆✨よく食べる人だった。りんごを巻いた肩ロースを何枚も吸い込んだ。営業は接待で大変なんよ🤣
話は割と盛り上がった。中学高校でもサッカーを続け、インターハイにも少しだけ出場したこと。強豪大からは声がかからなくて神奈川大に進学したこと。プロを目指したがまるでダメで、今は横浜の部品の会社で営業をやっていること。大学時代のマネージャーと付き合っていたが、浮気されて別れたこと。
1時間も経っていないのに、彼はかなり仕上がっていた。てかスカートめちゃエロくない?😍(笑) 急に空気が変わるのを感じる。性的な質問が増える。テーブル席の向こうから、彼の鍛えられた足が妙に触れてくる。ZARAのいつ買ったかも分からない安そうな彼のデニム。昨日きちんとムダ毛を剃った私の脚。
私は変に冷めていた。話が合わない。共通の話題がないとかじゃなくて、会話の技法とか、語彙の辞書がそもそも違うような感覚。ロシア語とポーランド語のような関係。分かるが分からない。目に見えない学校から目に見えない会社に入り、目に見えない人たちとテング酒場で男梅サワーを飲んできた人。
私の期待は外れた。当たり前だ。私たちは同じ国の、目に見えない違う国で育ったのだ。それが交錯するのが首都圏の公立小学校であり、そこを出れば二度と交錯することはないし、交錯すべきでもない。美しい思い出は美しいまま、卒業アルバムと同じダンボールに入れて二度と開けなければよかったのだ。
迂闊にも、実家でホコリを被っていたそれを開けたのは私自身だ。それも、美しい思い出とその中にいる彼を、私は見下し、見下したそれらが私の人生を好転させてくれると期待した。最悪だ。そして最悪な彼は、自分のために着飾ってきたブスに勃起している。彼にはその権利があるような気がした。
例によって、このあとホテルに誘われた。お店に入って1時間余り。モクモクとしたどうげんのテーブル席。私の美しい思い出が、トイレから帰ってきたらこっそり近所のラブホを検索していた彼が、ニタニタと勃起しながら最悪の誘いを投げかけてくる。すべてが面倒になり、割り勘をしてホテルに向かった。
緊張緩和のためか、途中のコンビニで買ったストゼロを彼はガブガブと飲み、結果勃たなくなった。少し待つと復活したからまずは手でしてあげると、アッアッというピトーに脳をいじられたポックルみたいな声を出してすぐに射精した。そうして二度と勃たなかった。手を洗うときに鏡で見た私の無表情な顔。
時計を見るとまだ22時で、なんだか疲れたから私だけすぐ帰ることにした。ライン教えてよ、と言われたけど、ラインやってないので… とそのままドアを閉めた。通りに出るとゴミみたいな人たちがいっぱいいた。何の仕事をしてるのかも知らないが、おそらく一生知ることもない、違う国の人たち。
今年で30歳になります。帰りの山手線、窓ガラスに映った自分の顔にギョッとしました。頑張って生きてきたのに、恋愛で肯定されることがなく、そのことは私の人間的価値そのものが否定されたような気分になります。家につきました。男たちの欲求の狭間で、私は今夜も真っ白な天井を眺めています。
実は― きょう彼にああやって求められたのが、一瞬、少しだけ嬉しかったのです。でも、やっぱりダメでした。致命的な知性の欠如。合わない人とは合わないほうがよいのです。それが分かると見下してしまうから。じゅんやくんのお母さんを何となく見下していたのを思い出します。
当然の報いです。美しい思い出を利用しようと段ボールのガムテープを剥がした私。そんな私の手を汚い欲求で汚した彼。身分を超えた愛?Tinderを開くと彼からメッセージが来ていますが、何も見ずにマッチを解除します。ビールを飲みながら、早慶以上の人にだけいいねを送ります。今年で30歳になります。
出典元:麻布競馬場 @63cities https://twitter.com/63cities/status/1472400671387582467
ヴィーガン以前のノーマルな学校給食でアレルギー死亡事故からの国家賠償訴訟裁判は全国で複数起きている
公務員教師の当たり外れは文字通り生死に関わるレベルでヤベーので金ないクセに無理して私立行かせたいと騒ぐのも道理である
(なお、私立は教師の質はマシでも、勘違い上級国民の子息たちの犯罪が金でもみ消されるのは日常茶飯な模様。たまに週刊誌にすっぱ抜かれて炎上してる)
https://globe.asahi.com/article/14475497
この人はガチやな
肉や卵のような「個体物」が少ないので煮込みや炒めがしやすいので
公立でよく導入できたなと思う
肉や魚、卵など動物性食品を一切とらない「ヴィーガン」が注目されるなか、東京都内のある小学校では「ヴィーガン給食」の提供が始まった。2カ月に1回の定期的なペースでの実施は公立校で初めてだ。みんなで同じものを食べられるよう工夫されたこの給食の時間は、他の人が食べるものを尊重し、食べるものを自ら選ぶ大切さを知る、豊かな学びの場になっている。(目黒隆行)
4時間目の終わりを告げるチャイムが鳴り、給食当番が準備を始めた。東京都八王子市立浅川小学校のこの日の献立は「ごはん、生揚げのみそ炒め、なめこのみそ汁、茎わかめのごま風味」。いつもの牛乳の代わりにはリンゴジュースで、約605キロカロリー。今年度から始まった2カ月に1回のペースである「エブリワン・ヴィーガン給食」は公立校で初の定期的な取り組みだ。
■朝イチで昆布だしをとる
学校では児童のアレルギーの状況を把握し、食品アレルギーのある子どもたちにはアレルゲンを取り除いた「除去食」の給食を日々出している。これまで、月に1回の「エブリワン給食」の日は、幅広いアレルゲンに対応した食事を出し、なるべくみんなが同じものを食べられるように取り組んできた。さらに食の多様性と環境について考えるきっかけにしたいと、以前からあった取り組みを「エブリワン・ヴィーガン給食」に発展させ、この日は動物性の食材も使わないことにした。
「アレルギーのある人は先に取りに来てください」。この学校では配膳の時に給食当番がこう注意を呼びかけている。だが、この日の献立は同校の児童全員が同じものを食べられるよう工夫してある。「あっ、今日は必要なかったね」と給食当番の児童はあとで気がついていた。
栄養教諭は工夫をこらした。市の標準メニューから、みそ炒めに使われている豚肉を大豆ミートに、みそ汁のかつおだしを昆布に変更。ジュースだと牛乳より約50キロカロリー少ないので、大豆ミートを油で軽く揚げたり、みそ汁にじゃがいもを加えたりして、育ち盛りの子どもたちに必要なカロリー量を満たした。大豆ミートにしたことでむしろコストは安く済んだという。今は小麦や大豆、ごまなどにアレルギーがある児童は同校にいないが、状況によって食材などの対応は変えていくという。
八王子市立浅川小学校の「エブリワン・ヴィーガン給食」。豚肉の代わりに大豆ミートを使い、みそ汁のだしは昆布でとっている
記者も給食をいただいた。驚いたのはみそ汁。昆布はなかなかだしが出ず、どうしても薄味になりがちだ。栄養教諭は何度も自宅で試行錯誤し、「朝イチから70度ほどの湯に浸すのが最適」と発見したという。大豆ミートも味が良くしみており、豚肉ではないと言われなければ分からないような食感だ。「いままでなかったジャンルの給食だと思うが、こういう形の食事が世の中にあるということを知ってもらえれば十分。大人になったときに将来の食の選択肢が広がる」
6年生の松田大輝さんは「エブリワン・ヴィーガン給食は動物や魚の命を使っていない給食。環境にもいいし、体にもいいと思いました」。小宮航太さんは「宗教上の理由で肉を食べない人も食べられる。環境にも良いと聞いて驚きました」と話す。
エブリワン・ヴィーガン給食を食べる児童たち。新型コロナウイルス感染防止のため、みんな前を向き黙食している
「エブリワン・ヴィーガン給食」には、アレルギーや宗教の違いがあっても、みんなが食べられるものを用意し、「おいしいね」と言い合えるように、との願いが込められている。発案したのは校長の清水弘美さん(60)。ある児童のことが念頭にあった。
その児童には卵アレルギーがあり、卵を使った料理がある日は、用意されたアレルギー対応食しか食べることができず、たとえ卵が使われていない料理でもおかわりはできないことになっている。大好物の揚げパンが出ても、他の子たちがじゃんけんでおかわりする人を決めるのを見ているしかなかった。
エブリワン給食の日に揚げパンが出た時、クラスの友達は「普段おかわりできないから、今日はあげるよ」と言った。児童は「おかわりよりも、みんなと揚げパンじゃんけんがしたいんだ」。結局児童はじゃんけんに負けておかわりはできなかったが、保護者から学校の食に対する配慮を喜ばれたという。
「エブリワン・ヴィーガン給食」を始めた八王子市立浅川小学校校長の清水弘美さん
「いま学校現場はアレルギーにすごく気を遣っている。命にも関わる問題。だから、エブリワン・ヴィーガン給食の日はかえって安心できる」と清水さん。
環境保護や動物愛護の観点については、あえて子どもたちに積極的に教える機会は作っていない。「必要なカロリーやたんぱく質が動物性のものでなくても十分取れることをまず知ってもらうことが大事。自分だけでなく、周りの人、健康、地球環境などいろいろな条件を考えながら、その日食べるものを自分で選ぶ。主体的に生きられる大人になるための食育だと思う」と話す。
■本記事について、ヴィーガン食がアレルギー対応食だと誤解されかねないとの指摘を読者からいただきました。
ヴィーガン食はすべてのアレルギーに対応した食事のことではありません。この学校では従来から、在校児童のアレルギーを把握した上で給食を実施しており、「エブリワン・ヴィーガン給食」はその発展形で、献立も児童のアレルギーに配慮して決めています。現在の在校生のアレルゲンとなる食材は使っていませんが、学校側は今後、ごまや大豆などの食品にアレルギーを持つ児童が入った場合は、対応を変える必要があると認識しています。学校の取り組みやアレルギーに対する考え方について説明が不十分だった点を本文に加筆しました。今後、細心の注意を払って記事を書いてまいります。(11月11日追記)
追記したら、つらつらと書き足したことが表示しきれなくなってしまったので、記事を分けて残しておきます。
ただ、分散登校もなし。は??
なぜなら、前回の緊急事態宣言までは宣言下での教育活動を規定する通達に、
登校する生徒の数を制限する(2/3,1/2など。前回前々回は2/3だった)内容が必ず含まれていたからだ。
今回の通達からは「各校の判断で分散登校してもよい」と強制力が消えている。
世間では「緊急事態宣言の連発で国民の意識や行動が緩んだ」と当たり前のように言われてるが、どうやら違う。
今回の通達は明らかに「政府が緊急事態宣言の基準を緩めてる」のね。
一斉休校すら議論されている中で、何でわざわざ緊急事態宣言の基準を下げるようなことをするんだろう。
2019年12月に文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」。これは教育のIT化に向け、1人1台の端末環境を実現するという構想だ。当初は23年度までに整備を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による自宅学習の需要から20年度中へ前倒しになった。
21年度に入ってすでに4カ月たつが、教育の現場はどう変わったのか。現職の教員から校長、教育委員会、有識者などさまざまな視点から現状を探ってみた。
GIGAスクール構想の中で子供の学習用端末として配られたのは、Windows搭載PC、Chromebook、iPadのいずれか。OSや機種の選定は各自治体の教育委員会が行った。学校ではそれらの端末を使ってさまざまな授業が行われている。
東京都内でChromebookを使う小学校に勤務する鈴木教員(仮名)は、画面に自由に文字や図を書けるデジタルホワイトボードを活用。「子供たちがホワイトボードに書いた意見を共有して、全員が同時に見られるようにしました」(鈴木教員)と話す。その結果、今までは授業で発言しなかった子が自分の意見を出すようになるという効果が生まれた。
鈴木教員は今後、デジタルホワイトボード経由で他校と交流する授業もやってみたいと期待を膨らませる。将来的には、遠方に住む人に授業してもらったり、他国の子供たちと交流したりできるだろう。
ある小学校の校長は「ITが得意な教員は今まではそんなに目立ちませんでした。でも今では子供にも他の教師にも頼られて大活躍しています」と話す。今まではITスキルが高くてもそれを生かせる場面がなかったのだ。
子供の方でも同じことが起きている。「発表資料に動画を使いたいという子が出てきたとき、もともとPCが得意だったインドア派の子供が教えてあげる場面があります」という話を複数の教員から耳にした。
教育面ではメリットもあるが、困りごともたくさんある。学校が苦慮していることの一つに、家庭への端末の持ち帰り問題がある。持ち帰りが始まっている学校ではトラブルも続出している。よくあるのが「子供がYouTubeを見るようになって困る」という保護者からの苦情だ。
「アダルトサイトなどはフィルターがかかっていますが、YouTubeやゲームは制限がなく、学校の方で閲覧を止められません。学校ではもちろん『必要以上に見てはいけない』と指導していますが、家の中のことは……。家庭のことは家庭で対応してほしいというのが正直なところです」と都内の小学校教師はこぼす。
端末の破損も課題だ。公立校の教師経験もある情報通信総合研究所・特別研究員の平井聡一郎氏によると端末の保険料が問題になっているという。
自治体によっては、端末を家に持ち帰って故障させた場合は、過失・故意問わず保護者負担とするところもある。
「しかし、そもそも破損時のための保険を付けていなかった自治体の方に問題があります。リースなら保険が付いていますが、端末にかかる費用を安くするために買い取りにしたのではないでしょうか」(平井氏)
子供の通う自治体が保険料を払ったか否かで、家庭の負担が大きく変わるリスクが生じるというのは、保護者の立場なら納得いかないのも無理はないだろう。
また、自宅の通信環境も問題になっている。家庭の通信状況は学校で把握できないため「通信できなかったから宿題ができなかった」といったことも起きる。
夏休み明け以降に端末の持ち帰りが始まる学校も多く、教師は戦々恐々だ。端末の持ち帰りについては、まだまだ試行錯誤が続きそうだ。
今回の取材で教師から最も多く聞こえてきた困りごとは「学習のためのアプリが子供たちの端末に入っていないこと」だった。
GIGAスクール構想で子供の学習用端末の購入に充てられた補助金は子供1人当たり4万5000円が上限だ。この金額があれば端末代は賄える。しかし、教師たちが使いたかった学習用アプリなどが入れられなかった自治体も多くある。本格的に活用しようとなると現場では不足感が否めないようだ。
PCメーカー各社の多くは、GIGAスクール構想向けとして4万5000円程度のPCを展開している
4万5000円を超える金額について自治体が追加で上乗せするのは自由だ。アプリやサービスは各自治体の教育委員会が一律に導入を決めるのだが、教育委員会が自治体の財政部局に掛け合って予算を獲得しなければならない。
四條畷市教育委員会の植田篤司教育長(四條畷市のWebサイトより)
大阪府の四條畷市教育委員会はクラウド型の授業支援ツールを導入するため、予算獲得に奔走した。
「国の示す標準仕様の範囲でもITを活用した授業はできますが、ミドルウェア的な共通基盤となるツールを導入すれば、授業の生産性や効果、拡張性がより向上すると考えました」
そう指摘するのは、四條畷市教育委員会の植田篤司教育長だ。植田さんは日本IBMの出身で、大阪府立の工業高校の校長を務めたのちに四條畷市の教育長に就任したという異色の経歴を持つ。
IT活用のスピードも自治体によって大きく差がついている。同じ東京23区内でも、港区は20年12月時点で全員にiPadが行き渡ったが、足立区は21年7月の時点でも小学校で端末の配布が完了していない。
教育委員会がやるのは端末やアプリの選定だけではない。学校のインフラ整備も教育委員会の仕事だ。
校内の通信環境が悪く、インターネットに接続しづらい、通信速度が遅いこともある。これは必ずしも校内のアクセスポイントに課題があるわけではない。自治体によっては教育委員会のサーバを経由してインターネットに接続するようにしているケースがあり、通信速度の上がらない要因になっている場合もある。
データの保管場所にも問題がある。ある自治体ではセキュリティ上の理由で、教師たちのデータは教育委員会のサーバ、子供たちのデータは学校のサーバに保管され、互いのデータが送り合えない仕組みになっているという。そのため教師の端末から子供たちの端末に課題を渡そうにも、職員室にある専用端末にデータを移し、そこから子供たちに送付するという手順を踏まねばならないという。
情報セキュリティには敏感な一方で、パスワード管理には甘い部分があるようだ。
「子供がパスワードを書いた紙を持って帰ってきました。パスワードを紙で管理するのは非常識。娘にパスワードの重要性をしっかりと伝えて2人でパスワードを変えたのち、学校には『現状のパスワード管理体制には不備がある』と伝えました」
そう語るのは、横浜市の小学校に娘を通わせる前田さん(仮名)だ。IT企業のエンジニアであるため、学校でパスワードの重要性を説明すらしていなかったことに驚いたという。
こうしたさまざまな課題はあるが、GIGAスクール構想がもたらした変化の萌芽も確実に見られ始めている。これから現場はどのように変わっていくのだろうか。
前述の平井氏は「教師のITスキルはまだ高くないが、それは彼らが悪いわけじゃない。授業で使ったことがないからイメージが湧かないだけでしょう。問題は自治体がルールで縛ったことです。『iPadのカメラ禁止』『クラウド禁止』『YouTube禁止』なんて縛り方を間違えている」と指摘する。
「大切なのは『こういう授業をやりたい』というビジョンを持つことです。それがなければ、紙をタブレットに置き換えただけにすぎません」(平井氏)
「ある学校の美術の授業では生徒の自画像をクラス全員で共有し、いいと思ったところにみんなで付箋を貼る。こういう工夫が簡単にできるようになっています。現在の授業は、教師の知識伝達が7割、子供が情報取集をして自分で発信するのが3割という配分ですが、これを3対7に切り替え、子供が活躍する授業にしていくべきです。端末や通信環境の問題より、まずは教師が意識を変えないといけない。それが最大の課題です」(平井氏)
「教師はティーチングが主から、ファシリテートを主とする役割に変わっていく」――植田氏もそう断言するが、それはつまり教師の存在意義の大転換である。
21年7月、まだ準備中のデジタル庁がGIGAスクール構想に関して教育関係者へのアンケートの募集を始めた。今現場で起こっている課題感をヒアリングするのが目的とみられるが、文科省へのプレッシャーという意味もあるだろう。過渡期の試行錯誤が続くが現場は全力で戦っている。「どこへ向かえばいいのか」を国や首長が明確に示すことがその支えになるだろう。