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2021-06-22

はあちゅうは嫌いだけど応援する」っていうのはだめなのか?

褒める前に無意識に“サゲる”のはNG! いつの間にか自分をサゲてしまう“ひとサゲ”の怖さを教える漫画

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2106/21/news015.html

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2106/21/news015.html

ひとサゲしてしま理由の1つに、本音を言い合える仲は素晴らしいという日本人の〈本音信仰〉があると、アスク先生は言いますオープンハートで友好アピールしてるつもりになり、さらに正直者アピールが混ざることも。



はあ、何言ってんの?

これ逆じゃね?

すくなくとも俺は親しくない人に、とあることについて「全肯定」していると思われるのがいやだから但し書きのつもりでつけてるけど。

たとえば「はあちゅうは嫌いだけどMeToo応援する」とか「石川優美はクソだけどKuTooは応援する」っていうふうに言わないとMeTooとかKuTooを応援できないじゃん。

石川優美さんなんかは、KuTooを応援するなら私に逆らうな! 私に責任を求めるな! 私の思い通りに動け! みたいなノリだしさ。

この前も石川優美さんは応援してる人がちょっと苦言を呈したらヒステリー起こしてたじゃん。

https://togetter.com/li/1731851

こんなんヒトサゲなしってルールならKuTooごと100%不支持にならざるを得ないよ。

部分的賛成を「ひとサゲ」みたいな括りで言われると困る。


繰り返すけど

私は、親しい人にはこういうヒトサゲは言わない。

他人については誤解がないように嫌いなところは嫌いっていわざるをえない。

ヒトサゲをするのは、相手を信用してないからだ。

2021-06-03

https://anond.hatelabo.jp/20210602212001

海外ファンタジー物を、日常的に目にする日本語文章に近いものにするのはちょっとしたコツがある。

(ただし、ファンタジーTRPGSFにおいて独特の翻訳調が好まれることもあるので、ジャンルによる)

「この稀なレイピアは、

彼の冷酷さと、最も意志の強い海賊ハンターを避ける能力で知られている

広く恐れられた海賊キャプテン

使用していました」

翻訳調

XXXのレイピア:この類まれなるレイピアは、ある海賊船長が所有していたことで有名である

彼は、海の果てまで相手を追い詰める冷酷さと、執拗ハンターを巧妙に避け続ける能力を持ち、広く恐れられていた。

(通常、英語圏での解説なら、XXXな冷酷さと、XXXな能力とをもち、と対になるハズ)

ラノベ小説

異様な風貌を備えたレイピアである

かつて、パイレーツハンターを煙に巻く逃げ足の速さと、必要とあれば仲間をも即座に切り捨てる冷酷さから、広く悪名を轟かせたあるパイレーツキャプテンが所持していたと言われている。

攻略Wiki解説

星4。イベント入手アイテム

テキスト近海にその名を知られたある海賊船長が所持していたことで有名なレイピア

そうはならんやろ

なっとるやろがい。

レアから入るのファンタジーあるあるなんだけど、日本語解説と相容れないんだよね。

希少な、とか。異様な風貌の、とか。「何が」が解説の目玉でその土台の共有部分がスッポリ抜けてるから

なので、その抜けてる部分を補うのがコツ。

例えば、「XXX船長が持っていたことがレア」なら、なんでレアなのか言わないとダメ

「XXXのレイピア」は、「冷酷さと逃げ足の速さでその名を知られたXXX船長」に愛用されていました。現存する「XXX船長」の所有品のうち、レイピアとしては「唯一のもの」です。

例えば「異様な風貌レア」なら、船長の話はいわゆる話を盛ってる部分にしないとダメ

「XXXのレイピア」は、優美な曲線で知られる同時代レイピアとは一線を画する作りから有名であり、知られている限り類似レイピアがない大変希少なものです。その異様な風貌から、同時代悪名を轟かせたXXX船長が好んで使っていたと言われています

容量用法を守って適切にね

ニンジャスレイヤーを見よ。

そもそも異なる言語からニュアスンスを落とさず補わず翻訳できると思うのが間違い。

フレーバーテキストなのか、アビリティなのかでも違うしね。(固有名詞エピソードレア度に一貫した訳語を当てる必要があったりする)

2021-03-22

赤い部屋

異常な興奮を求めて集った、七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)態々わざわざ其為そのためにしつらえた「赤い部屋」の、緋色ひいろの天鵞絨びろうどで張った深い肘掛椅子に凭もたれ込んで、今晩の話手が何事か怪異物語を話し出すのを、今か今かと待構まちかまえていた。

 七人の真中には、これも緋色の天鵞絨で覆おおわれた一つの大きな円卓子まるテーブルの上に、古風な彫刻のある燭台しょくだいにさされた、三挺さんちょうの太い蝋燭ろうそくがユラユラと幽かすかに揺れながら燃えていた。

 部屋の四周には、窓や入口のドアさえ残さないで、天井から床まで、真紅まっかな重々しい垂絹たれぎぬが豊かな襞ひだを作って懸けられていた。ロマンチック蝋燭の光が、その静脈から流れ出したばかりの血の様にも、ドス黒い色をした垂絹の表に、我々七人の異様に大きな影法師かげぼうしを投げていた。そして、その影法師は、蝋燭の焔につれて、幾つかの巨大な昆虫でもあるかの様に、垂絹の襞の曲線の上を、伸びたり縮んだりしながら這い歩いていた。

 いつもながらその部屋は、私を、丁度とほうもなく大きな生物心臓の中に坐ってでもいる様な気持にした。私にはその心臓が、大きさに相応したのろさを以もって、ドキンドキンと脈うつ音さえ感じられる様に思えた。

 誰も物を云わなかった。私は蝋燭をすかして、向側に腰掛け人達の赤黒く見える影の多い顔を、何ということなしに見つめていた。それらの顔は、不思議にも、お能の面の様に無表情に微動さえしないかと思われた。

 やがて、今晩の話手と定められた新入会員のT氏は、腰掛けたままで、じっと蝋燭の火を見つめながら、次の様に話し始めた。私は、陰影の加減で骸骨の様に見える彼の顎が、物を云う度にガクガクと物淋しく合わさる様子を、奇怪なからくり仕掛けの生人形でも見る様な気持で眺めていた。

 私は、自分では確かに正気の積りでいますし、人も亦またその様に取扱って呉くれていますけれど、真実まったく正気なのかどうか分りません。狂人かも知れません。それ程でないとしても、何かの精神病者という様なものかも知れません。兎とに角かく、私という人間は、不思議な程この世の中がつまらないのです。生きているという事が、もうもう退屈で退屈で仕様がないのです。

 初めの間うちは、でも、人並みに色々の道楽に耽ふけった時代もありましたけれど、それが何一つ私の生れつきの退屈を慰なぐさめては呉れないで、却かえって、もうこれで世の中の面白いことというものはお仕舞なのか、なあんだつまらないという失望ばかりが残るのでした。で、段々、私は何かをやるのが臆劫おっくうになって来ました。例えば、これこれの遊びは面白い、きっとお前を有頂天にして呉れるだろうという様な話を聞かされますと、おお、そんなものがあったのか、では早速やって見ようと乗気になる代りに、まず頭の中でその面白さを色々と想像して見るのです。そして、さんざん想像を廻めぐらした結果は、いつも「なあに大したことはない」とみくびって了しまうのです。

 そんな風で、一時私は文字通り何もしないで、ただ飯を食ったり、起きたり、寝たりするばかりの日を暮していました。そして、頭の中丈だけで色々な空想を廻らしては、これもつまらない、あれも退屈だと、片端かたはしからけなしつけながら、死ぬよりも辛い、それでいて人目には此上このうえもなく安易生活を送っていました。

 これが、私がその日その日のパンに追われる様な境遇だったら、まだよかったのでしょう。仮令たとえ強いられた労働しろ兎に角何かすることがあれば幸福です。それとも又、私が飛切りの大金持ででもあったら、もっとよかったかも知れません。私はきっと、その大金の力で、歴史上の暴君達がやった様なすばらしい贅沢ぜいたくや、血腥ちなまぐさい遊戯や、その他様々の楽しみに耽ふけることが出来たでありましょうが、勿論それもかなわぬ願いだとしますと、私はもう、あのお伽噺とぎばなしにある物臭太郎の様に、一層死んで了った方がましな程、淋しくものういその日その日を、ただじっとして暮す他はないのでした。

 こんな風に申上げますと、皆さんはきっと「そうだろう、そうだろう、併し世の中の事柄に退屈し切っている点では我々だって決してお前にひけを取りはしないのだ。だからこんなクラブを作って何とかして異常な興奮を求めようとしているのではないか。お前もよくよく退屈なればこそ、今、我々の仲間へ入って来たのであろう。それはもう、お前の退屈していることは、今更ら聞かなくてもよく分っているのだ」とおっしゃるに相違ありません。ほんとうにそうです。私は何もくどくどと退屈の説明をする必要はないのでした。そして、あなた方が、そんな風に退屈がどんなものだかをよく知っていらっしゃると思えばこそ、私は今夜この席に列して、私の変てこな身の上話をお話しようと決心したのでした。

 私はこの階下のレストランへはしょっちゅう出入でいりしていまして、自然ここにいらっしゃる御主人とも御心安く、大分以前からこの「赤い部屋」の会のことを聞知っていたばかりでなく、一再いっさいならず入会することを勧められてさえいました。それにも拘かかわらず、そんな話には一も二もなく飛びつき相そうな退屈屋の私が、今日まで入会しなかったのは、私が、失礼な申分かも知れませんけれど、皆さんなどとは比べものにならぬ程退屈し切っていたからです。退屈し過ぎていたからです。

 犯罪探偵遊戯ですか、降霊術こうれいじゅつ其他そのたの心霊上の様々の実験ですか、Obscene Picture の活動写真や実演やその他のセンジュアル遊戯ですか、刑務所や、瘋癲病院や、解剖学教室などの参観ですか、まだそういうものに幾らかでも興味を持ち得うるあなた方は幸福です。私は、皆さんが死刑執行のすき見を企てていられると聞いた時でさえ、少しも驚きはしませんでした。といいますのは、私は御主からそのお話のあった頃には、もうそういうありふれた刺戟しげきには飽き飽きしていたばかりでなく、ある世にもすばらしい遊戯、といっては少し空恐しい気がしますけれど、私にとっては遊戯といってもよい一つの事柄発見して、その楽しみに夢中になっていたからです。

 その遊戯というのは、突然申上げますと、皆さんはびっくりなさるかも知れませんが……、人殺しなんです。ほんとうの殺人なんです。しかも、私はその遊戯発見してから今日までに百人に近い男や女や子供の命を、ただ退屈をまぎらす目的の為ばかりに、奪って来たのです。あなた方は、では、私が今その恐ろしい罪悪を悔悟かいごして、懺悔ざんげ話をしようとしているかと早合点なさるかも知れませんが、ところが、決してそうではないのです。私は少しも悔悟なぞしてはいません。犯した罪を恐れてもいません。それどころか、ああ何ということでしょう。私は近頃になってその人殺しという血腥い刺戟にすら、もう飽きあきして了ったのです。そして、今度は他人ではなくて自分自身を殺す様な事柄に、あの阿片アヘン喫煙に耽り始めたのです。流石さすがにこれ丈けは、そんな私にも命は惜しかったと見えまして、我慢我慢をして来たのですけれど、人殺しさえあきはてては、もう自殺でも目論もくろむ外には、刺戟の求め様がないではありませんか。私はやがて程なく、阿片の毒の為に命をとられて了うでしょう。そう思いますと、せめて筋路の通った話の出来る間に、私は誰れかに私のやって来た事を打開けて置き度いのです。それには、この「赤い部屋」の方々が一番ふさわしくはないでしょうか。

 そういう訳で、私は実は皆さんのお仲間入りがし度い為ではなくて、ただ私のこの変な身の上話を聞いて貰い度いばかりに、会員の一人に加えて頂いたのです。そして、幸いにも新入会の者は必ず最初の晩に、何か会の主旨に副そう様なお話をしなければならぬ定きめになっていましたのでこうして今晩その私の望みを果す機会をとらえることが出来た次第なのです。

 それは今からざっと三年計ばかり以前のことでした。その頃は今も申上げました様に、あらゆる刺戟に飽きはてて何の生甲斐もなく、丁度一匹の退屈という名前を持った動物ででもある様に、ノラリクラリと日を暮していたのですが、その年の春、といってもまだ寒い時分でしたから多分二月の終りか三月の始め頃だったのでしょう、ある夜、私は一つの妙な出来事にぶつかったのです。私が百人もの命をとる様になったのは、実にその晩の出来事動機を為なしたのでした。

 どこかで夜更しをした私は、もう一時頃でしたろうか。少し酔っぱらっていたと思います寒い夜なのにブラブラと俥くるまにも乗らないで家路を辿っていました。もう一つ横町を曲ると一町ばかりで私の家だという、その横町何気なくヒョイと曲りますと、出会であいがしらに一人の男が、何か狼狽している様子で慌ててこちらへやって来るのにバッタリぶつかりました。私も驚きましたが男は一層驚いたと見えて暫く黙って衝つっ立っていましたが、おぼろげな街燈の光で私の姿を認めるといきなり「この辺に医者はないか」と尋ねるではありませんか。よく訊きいて見ますと、その男自動車運転手で、今そこで一人の老人を(こんな夜中に一人でうろついていた所を見ると多分浮浪の徒だったのでしょう)轢倒ひきたおして大怪我をさせたというのです。なる程見れば、すぐ二三間向うに一台の自動車が停っていて、その側そばに人らしいものが倒れてウーウーと幽かすかにうめいています交番といっても大分遠方ですし、それに負傷者の苦しみがひどいので、運転手は何はさて置き先ず医者を探そうとしたのに相違ありません。

 私はその辺の地理は、自宅の近所のことですから医院所在などもよく弁わきまえていましたので早速こう教えてやりました。

「ここを左の方へ二町ばかり行くと左側に赤い軒燈の点ついた家がある。M医院というのだ。そこへ行って叩き起したらいいだろう」

 すると運転手はすぐ様助手に手伝わせて、負傷者をそのM医院の方へ運んで行きました。私は彼等の後ろ姿が闇の中に消えるまで、それを見送っていましたが、こんなことに係合っていてもつまらないと思いましたので、やがて家に帰って、――私は独り者なんです。――婆ばあやの敷しいて呉れた床とこへ這入はいって、酔っていたからでしょう、いつになくすぐに眠入ねいって了いました。

 実際何でもない事です。若もし私がその儘ままその事件を忘れて了いさえしたら、それっ限きりの話だったのです。ところが、翌日眼を醒さました時、私は前夜の一寸ちょっとした出来事をまだ覚えていました。そしてあの怪我人は助かったかしらなどと、要もないことまで考え始めたものです。すると、私はふと変なことに気がつきました。

「ヤ、俺は大変な間違いをして了ったぞ」

 私はびっくりしました。いくら酒に酔っていたとは云いえ、決して正気を失っていた訳ではないのに、私としたことが、何と思ってあの怪我人をM医院などへ担ぎ込ませたのでしょう。

「ここを左の方へ二町ばかり行くと左側に赤い軒燈の点いた家がある……」

 というその時の言葉もすっかり覚えています。なぜその代りに、

「ここを右の方へ一町ばかり行くとK病院という外科専門の医者がある」

 と云わなかったのでしょう。私の教えたMというのは評判の藪やぶ医者で、しか外科の方は出来るかどうかさえ疑わしかった程なのです。ところがMとは反対の方角でMよりはもっと近い所に、立派に設備の整ったKという外科病院があるではありませんか。無論私はそれをよく知っていた筈はずなのです。知っていたのに何故間違ったことを教えたか。その時の不思議心理状態は、今になってもまだよく分りませんが、恐らく胴忘どうわすれとでも云うのでしょうか。

 私は少し気懸りになって来たものですから、婆やにそれとなく近所の噂などを探らせて見ますと、どうやら怪我人はM医院の診察室で死んだ鹽梅あんばいなのです。どこの医者でもそんな怪我人なんか担ぎ込まれるのは厭いやがるものです。まして夜半の一時というのですから、無理もありませんがM医院はいくら戸を叩いても、何のかんのと云って却々なかなか開けて呉れなかったらしいのです。さんざん暇ひまどらせた挙句やっと怪我人を担ぎ込んだ時分には、もう余程手遅れになっていたに相違ありません。でも、その時若しM医院の主が「私は専門医でないから、近所のK病院の方へつれて行け」とでも、指図をしたなら、或あるいは怪我人は助っていたのかも知れませんが、何という無茶なことでしょう。彼は自からその難しい患者を処理しようとしたらしいのです。そしてしくじったのです、何んでも噂によりますとM氏はうろたえて了って、不当に長い間怪我人をいじくりまわしていたとかいうことです。

 私はそれを聞いて、何だかこう変な気持になって了いました。

 この場合可哀相な老人を殺したものは果して何人なんぴとでしょうか。自動車運転手とM医師ともに、夫々それぞれ責任のあることは云うまでもありません。そしてそこに法律上処罰があるとすれば、それは恐らく運転手の過失に対して行われるのでしょうが事実上最も重大な責任者はこの私だったのではありますいか。若しその際私がM医院でなくてK病院を教えてやったとすれば、少しのへまもなく怪我人は助かったのかも知れないのです。運転手は単に怪我をさせたばかりです。殺した訳ではないのです。M医師は医術上の技倆が劣っていた為にしくじったのですから、これもあながちとがめる所はありません。よし又彼に責を負うべき点があったとしても、その元はと云えば私が不適当なM医院を教えたのが悪いのです。つまり、その時の私の指図次第によって、老人を生かすことも殺すことも出来た訳なのです。それは怪我をさせたのは如何にも運転手でしょう。けれど殺したのはこの私だったのではありますいか

 これは私の指図が全く偶然の過失だったと考えた場合ですが、若しそれが過失ではなくて、その老人を殺してやろうという私の故意から出たものだったとしたら、一体どういうことになるのでしょう。いうまでもありません。私は事実上殺人罪を犯したものではありませんか。併しか法律は仮令運転手を罰することはあっても、事実上殺人である私というものに対しては、恐らく疑いをかけさえしないでしょう。なぜといって、私と死んだ老人とはまるきり関係のない事がよく分っているのですから。そして仮令疑いをかけられたとしても、私はただ外科医院のあることなど忘れていたと答えさえすればよいではありませんか。それは全然心の中の問題なのです。

 皆さん。皆さんは嘗かつてこういう殺人法について考えられたことがおありでしょうか。私はこの自動車事件で始めてそこへ気がついたのですが、考えて見ますと、この世の中は何という険難至極けんのんしごくな場所なのでしょう。いつ私の様な男が、何の理由もなく故意に間違った医者を教えたりして、そうでなければ取止めることが出来た命を、不当に失って了う様な目に合うか分ったものではないのです。

 これはその後私が実際やって見て成功したことなのですが、田舎のお婆さんが電車線路を横切ろうと、まさに線路に片足をかけた時に、無論そこには電車ばかりでなく自動車自転車や馬車や人力車などが織る様に行違っているのですから、そのお婆さんの頭は十分混乱しているに相違ありません。その片足をかけた刹那に、急行電車か何かが疾風しっぷうの様にやって来てお婆さんから二三間の所まで迫ったと仮定します。その際、お婆さんがそれに気附かないでそのまま線路を横切って了えば何のことはないのですが、誰かが大きな声で「お婆さん危いッ」と怒鳴りでもしようものなら、忽たちまち慌てて了って、そのままつき切ろうか、一度後へ引返そうかと、暫しばらくまごつくに相違ありません。そして、若しその電車が、余り間近い為に急停車も出来なかったとしますと、「お婆さん危いッ」というたった一言が、そのお婆さんに大怪我をさせ、悪くすれば命までも取って了わないとは限りません。先きも申上げました通り、私はある時この方法で一人の田舎者をまんまと殺して了ったことがありますよ。

(T氏はここで一寸言葉を切って、気味悪く笑った)

 この場合危いッ」と声をかけた私は明かに殺人者です。併し誰が私の殺意を疑いましょう。何の恨うらみもない見ず知らずの人間を、ただ殺人の興味の為ばかりに、殺そうとしている男があろうなどと想像する人がありましょうか。それに「危いッ」という注意の言葉は、どんな風に解釈して見たって、好意から出たものしか考えられないのです。表面上では、死者から感謝されこそすれ決して恨まれ理由がないのです。皆さん、何と安全至極な殺人法ではありませんか。

 世の中の人は、悪事は必ず法律に触れ相当の処罰を受けるものだと信じて、愚にも安心し切っています。誰にしたって法律人殺しを見逃そうなどとは想像もしないのです。ところがどうでしょう。今申上げました二つの実例から類推出来る様な少しも法律に触れる気遣いのない殺人法が考えて見ればいくらもあるではありませんか。私はこの事に気附いた時、世の中というものの恐ろしさに戦慄するよりも、そういう罪悪の余地を残して置いて呉れた造物主の余裕を此上もなく愉快に思いました。ほんとうに私はこの発見に狂喜しました。何とすばらしいではありませんか。この方法によりさえすれば、大正の聖代せいだいにこの私丈けは、謂わば斬捨て御免ごめんも同様なのです。

 そこで私はこの種の人殺しによって、あの死に相な退屈をまぎらすことを思いつきました。絶対法律に触れない人殺し、どんなシャーロック・ホームズだって見破ることの出来ない人殺し、ああ何という申分のない眠け醒しでしょう。以来私は三年の間というもの、人を殺す楽しみに耽って、いつの間にかさしもの退屈をすっかり忘れはてていました。皆さん笑ってはいけません。私は戦国時代の豪傑の様に、あの百人斬りを、無論文字通り斬る訳ではありませんけれど、百人の命をとるまでは決して中途でこの殺人を止めないことを、私自身に誓ったのです。

 今から三月ばかり前です、私は丁度九十九人だけ済ませました。そして、あと一人になった時先にも申上げました通り私はその人殺しにも、もう飽きあきしてしまったのですが、それは兎も角、ではその九十九人をどんな風にして殺したか。勿論九十九人のどの人にも少しだって恨みがあった訳ではなく、ただ人知れぬ方法とその結果に興味を持ってやった仕事ですから、私は一度も同じやり方を繰返す様なことはしませんでした。一人殺したあとでは、今度はどんな新工夫でやっつけようかと、それを考えるのが又一つの楽しみだったのです。

 併し、この席で、私のやった九十九の異った殺人法を悉ことごとく御話する暇もありませんし、それに、今夜私がここへ参りましたのは、そんな個々の殺人方法告白する為ではなくて、そうした極悪非道の罪悪を犯してまで、退屈を免れ様とした、そして又、遂にはその罪悪にすら飽きはてて、今度はこの私自身を亡ぼそうとしている、世の常ならぬ私の心持をお話して皆さんの御判断を仰ぎたい為なのですから、その殺人方以については、ほんの二三の実例を申上げるに止めて置き度いと存じます

 この方法発見して間もなくのことでしたが、こんなこともありました。私の近所に一人の按摩あんまがいまして、それが不具などによくあるひどい強情者でした。他人が深切しんせつから色々注意などしてやりますと、却ってそれを逆にとって、目が見えないと思って人を馬鹿にするなそれ位のことはちゃんと俺にだって分っているわいという調子で、必ず相手言葉にさからたことをやるのです。どうして並み並みの強情さではないのです。

 ある日のことでした。私がある大通りを歩いていますと、向うからその強情者の按摩がやって来るのに出逢いました。彼は生意気にも、杖つえを肩に担いで鼻唄を歌いながらヒョッコリヒョッコリと歩いています。丁度その町には昨日から下水工事が始まっていて、往来の片側には深い穴が掘ってありましたが、彼は盲人のことで片側往来止めの立札など見えませんから、何の気もつかず、その穴のすぐ側を呑気そうに歩いているのです。

 それを見ますと、私はふと一つの妙案を思いつきました。そこで、

「やあN君」と按摩の名を呼びかけ、(よく療治を頼んでお互に知り合っていたのです)

「ソラ危いぞ、左へ寄った、左へ寄った」

 と怒鳴りました。それを態わざと少し冗談らしい調子でやったのです。というのは、こういえば、彼は日頃の性質から、きっとからかわれたのだと邪推して、左へはよらないで態と右へ寄るに相違ないと考えたからです。案あんの定じょう彼は、

「エヘヘヘ……。御冗談ばっかり」

 などと声色こわいろめいた口返答をしながら、矢庭やにわに反対の右の方へ二足三足寄ったものですから、忽ち下水工事の穴の中へ片足を踏み込んで、アッという間に一丈もあるその底へと落ち込んで了いました。私はさも驚いた風を装うて穴の縁へ駈けより、

「うまく行ったかしら」と覗いて見ましたが彼はうち所でも悪かったのか、穴の底にぐったりと横よこたわって、穴のまわりに突出ている鋭い石でついたのでしょう。一分刈りの頭に、赤黒い血がタラタラと流れているのです。それから、舌でも噛切ったと見えて、口や鼻からも同じ様に出血しています。顔色はもう蒼白で、唸り声を出す元気さえありません。

 こうして、この按摩は、でもそれから一週間ばかりは虫の息で生きていましたが、遂に絶命して了ったのです。私の計画は見事に成功しました。誰が私を疑いましょう。私はこの按摩を日頃贔屓ひいきにしてよく呼んでいた位で、決して殺人動機になる様な恨みがあった訳ではなく、それに、表面上は右に陥穽おとしあなのあるのを避けさせようとして、「左へよれ、左へよれ」と教えてやった訳なのですから、私の好意を認める人はあっても、その親切らしい言葉の裏に恐るべき殺意がこめられていたと想像する人があろう筈はないのです。

 ああ、何という恐しくも楽しい遊戯だったのでしょう。巧妙なトリックを考え出した時の、恐らく芸術家のそれにも匹敵する、歓喜、そのトリックを実行する時のワクワクした緊張、そして、目的を果した時の云い知れぬ満足、それに又、私の犠牲になった男や女が、殺人者が目の前にいるとも知らず血みどろになって狂い廻る断末魔だんまつまの光景ありさま、最初の間、それらが、どんなにまあ私を有頂天にして呉れたことでしょう。

 ある時はこんな事もありました。それは夏のどんよりと曇った日のことでしたが、私はある郊外文化村とでもいうのでしょう。十軒余りの西洋館がまばらに立並んだ所を歩いていました。そして、丁度その中でも一番立派なコンクリート造りの西洋館の裏手を通りかかった時です。ふと妙なものが私の目に止りました。といいますのは、その時私の鼻先をかすめて勢よく飛んで行った一匹の雀が、その家の屋根から地面へ引張ってあった太い針金に一寸とまると、いきなりはね返された様に下へ落ちて来て、そのまま死んで了ったのです。

 変なこともあるものだと思ってよく見ますと、その針金というのは、西洋館の尖った Permalink | 記事への反応(0) | 22:33

2020-12-30

未だにファミマ謝罪してないのに呆れてる

さっさと「お母さん食堂」を引っ込めろよ

もはやDHCみたいな開き直りの悪質差別企業じゃん

五輪コミケも未だに開催を諦めずに一億総特攻目指してるし

なんでこの国の「幹部」の人たちって無能しかいなんだろう

ため息しか出ないよ

蓮舫さんか福島瑞穂さんか石川優美さんが総理になるしかこの国が変わる選択肢はないのかな・・・

2020-11-21

ネットに入り浸るような女性レスバで男を叩きのめしたいという欲求がめちゃくちゃ強い

夫婦関係だと女性の方がレスバが弱いことが多く、レスバに弱い女性ネットを見るとレスバが強い女性にあこがれちゃう傾向にある

から石川優美とか、社虫太郎のような、言ってること無茶苦茶なのにレスバだけ頑張る頭のおかしフェミもどきが支持されるという悪循環になっている。

要するに、レスバで男(夫のかわり)を叩きのめしたいという欲求が非常に強いのだろう。

適当なことを考えてみた

2020-09-09

anond:20200909004112

かに高垣楓はそのビジュアルによって上品優美完璧な良い女という印象を抱かせるが、酒好きそしてダジャレ好きという属性によって、上記は偶然の産物であり中身はダメ大人なんです、と「ダメに見られたい」といういじらしい個性を併せ持つに至っている。しかしこれは元が素性のいい出来た人格から様になっているだけとも言える。

まあそれは結局の所架空キャラクターの話なのでどうでもいいとして、個人的にはウイスキーが好きという女性はまだ魅力的に思える気がする。

ウイスキーを好むということは、すなわち、上品節度ある酒の嗜み方を知っているということだ。

アルコールをがぶがぶ飲んで酔うことを楽しむ人間ウイスキー領域に立ち入ってこない。ただハイボールが好きというのはそちら寄りのライトな「好き」の域にとどまりがちなのでNGだろう。

ワインでも良さそうな気はするが、ワイン一種の社交上のコードのような立ち位置なので、ウイスキーのほうがより個人的趣味という感じが強く、その域に踏み込んでいることに独自性がある。

まあ実際のところ、ビールであれ日本酒焼酎であれ、酒自体に興味を持ち通でオタク的な楽しみ方をしている人であれば良識ある行動が伴っている=クズではないことも多いとは思うが。

2020-09-07

anond:20200907075225

英語を話すイギリスではそうだったというだけで、いまのフィギュアスケート競技フリースケーティング)のルーツは図形を描くところにはないよ。

図形を描く競技バレエ的な競技が合体したものから、前者が排除されたのがいまのフィギュアスケート

ところで、フィギュアスケートだ。その名の通り、元々は氷上に図形を描くスポーツであったのだが、その優美さと技を競うものになっている。

フィギュアスケートの見せパン新体操レオタード陸上ブルマー

フィギュアスケートは見せパンじゃないけれどさ

初めてスケートリンクに遊びに行ったとき普通にスケート教室リンク中央で開催していた。そこで自分と同世代女の子たちが、きれいに足を上げて滑っていたのだけれども、いつものようなパンチラとは違って普通にお尻の曲線をずっと眺めていることができてしまって、僕は滑るどころではなかった。

性に目覚めたころ、こんな目で女の子を見ちゃいけないと思ってはいたのに、自分ではどうしようもないほど強力な衝動に襲われていて、自分自分でなくなってしまいそうで本当に怖かったし、初めての射精とき呆然として、それから怖くなって涙が出てきた。男性だって、性の目覚めってのは怖いものだということは、広く知られていい。今となっては、とてつもなく図太くなってしまったが。

ところで、フィギュアスケートだ。その名の通り、元々は氷上に図形を描くスポーツであったのだが、その優美さと技を競うものになっている。氷の上を滑る技術のものは非常に古く、スケート靴も先史時代にさかのぼるという。

で、そのスケート競技になって以来、女性たちはどうやってパンツが見えることを防いできたのか。今のようなレオタード以前はどうであったのか。調べてみると驚きの結果が出た。なんと、戦前にさかのぼる見せパン発見された。以下はその資料である

https://qz.com/quartzy/1191926/spandex-sparkle-and-pure-athleticism-a-photo-history-of-figure-skating-fashion/

1928年ドイツのEllen Brockhöftによる滑走。

https://www.liveabout.com/illustrated-history-of-figure-skating-clothes-1283059

1948年、Barbara Ann Scottのクラシックスケートスカートミニスカートになっているのは、戦時中の繊維不足のためだと書いてある。にわかには信じがたいが、これ以来スケートスカートが極端に短くなったのだという。

また、同資料では、スカートがどのようなフリル付きレオタードに移っていったか写真掲載されている。

https://www.insider.com/olympic-figure-skating-dress-evolution-2018-2#later-a-fabric-shortage-in-the-1940s-forced-many-competitors-to-opt-for-figure-skating-dresses-with-higher-hems-5

こちらの資料でも、繊維の不足がミニスカート化を加速させたと書いている。

同じくBarbara Ann Scott、1948年オリンピックである

https://www.cosmopolitan.com/style-beauty/fashion/g15064708/how-olympic-figure-skating-costumes-have-changed-through-the-years/

同じく1948年アメリカのGretchen Merrill。興味深いのがベルトを身に着けていることだ。当時ではフィギュアスケートアクセサリーとして使用されていたが、60年代から70年代ワンピース型の衣装の普及とともに廃れたとのこと。しかし、ベルトを着けていると、なんだかますます見てはいけないものパンツ)を見ている気がする。

ちなみに、プロ選手練習時に着用する、真っ黒な長袖長ズボンみたいなの実は好き。とはいえジーンズワイシャツかわいい女性が好きというのと同じで、元々かわいくないと似合わないんだよ、とツッコミを入れられてしまいそうな話ではある。

体操新体操レオタード

スポーツジムで、体操選手レオタードを中継しているのをみたことがあるのだが、なんだかエッチ気持ちになるのが申し訳いくらい、辛そうだった。手足は傷だらけだし、表情は真剣のものだ。それでも、魅力的に感じてしまうことに、我ながら困惑する。おそらく、頭の中で「好き」「かっこいい」「エッチ」の感情を処理するユニットが近いので、混線しているのだと思う。

言い訳はさておき。以前にも書いたが、レオタードは元来レオタールという男性曲芸師が全身にフィットした衣装を身に着けていたことに由来する。もともと男性のものだったのだ。しかし、その機能性が注目され、女性のものとして利用されるようになった。

とはいえ、当時のことだからいきなり今のようなハイレグ水着みたいな形になったわけではない。当然、紆余曲折があった。

http://www.olympicleotards.com/leotard-history/

上記資料によれば、1908年代に女性向けレオタードと称していたのはドレスのものである。初期の女性水着ドレスみたいで、体型を一切見せないものだったのにも似ている。

1948年に今のような形になっているが、ハイレグではない。せいぜい提灯ブルマー程度しか足を見せない。

今のようなハイレグとなったのは、60年代以降だ。1976年ナディア・コマネチビートたけしギャグでも知られているが、ここまでくると広くハイレグが使われていたようだ。

おそらく女子バレーブルマーが使われだしたのはこのころだし、これが日本でのショーツブルマー導入の遠因になっている気がする。

https://www.elle.com/fashion/a37371/evolution-of-gymnastics-leotard/

それ以降、基本的レオタードハイレグだが、時代によって模様にもはやりすたりがある。概略を示すと、無地→愛国デザインキラキラした素材、といった具合になるようだ、使用されている繊維の質も違う。

女子陸上女子マラソンブルマー

なんとなくブルマーの本場というか総本山イメージ女子陸上や、女子マラソンにはある。とはいえ選手によっては普通の短パンだし、中には宗教上の理由から全身を覆う例もある。普通にかわいいと思うし、よく似合うと思う。イスラーム世界はおしゃれとは無縁だと勝手に思っている人もいるらしいけれども、ヒジャブだとかチャドルだとかはいろんな色や巻き方があるし、僕らには見えないけどもその下はきれいにお化粧している。いろんなファッションスポーツをやる人がいてしかるべきだし、それを決めるのは選手だろう。

で、話を女子陸上に戻すけれども、ここで特筆すべきなのはへそ出しというか、もうほとんどビキニみたいな恰好選手。腹筋がめちゃくちゃかっこよくて、おかげで腹筋萌えにまで目覚めてしまったのだけれども、昔はそんな恰好をする選手はいなかった。

https://slate.com/culture/2012/08/olympic-uniforms-from-loose-and-heavy-to-tight-and-dimpled-a-visual-history-of-olympic-sprinting-attire.html

https://www.elle.com.au/news/summer-olympics-fashion-history-9896

こういう写真資料をみていると、セパレート化の流れは90年代にはじまり、それがだんだん過激になって軽いへそ出しからただのスポブラになって行ったんじゃないかと思われる。

ちなみに、これはテニスだがスポブラと短パン姿だ。https://www.pinterest.jp/pin/494833077788864848/

また、ブルマーらしく裾が短くなっていくのは、やはり40年代から見られる。

ところで、以前リンクを貼ったバレーボールの記事について調べると、ブルマーの別名として「bun huggers」というのもあるらしい。英語のをウィキペディアの「shorts」の項目にも載っていた(数か月前はここまで細かく書いていなかったのに)。また、ほとんどショーツ型のbun huggersが2000年代中盤からショートパンツ型の「boy shorts」に置き換わった、とある。やはり、いろいろな揺り戻しがあるのだろう。現に、バレーボールでショーツブルマーが導入されてからも、90年代以降に(?)使用が中断された。また時間があるときに、これらの用語から陸上ブルマー歴史について再検討したい。

まとめ、結論

しかし、英語で調べたのだが、残念ながら陸上ブルマーの単体の歴史変遷についてまとめている記事は見たらなかった。オリンピック選手は大まかにこんな服装でした、という写真を並べただけで、細かい情報はあまり載っていない。上記記事はいちおう公的メディアなのでそういう扱いはよろしくないとされるのだろうが、調べている個人が見当たらないのは不思議である。探し方がまずいのかもしれないので、「bun huggers」などの用語で再検索するかもしれない。

今後の展望

競泳水着や、ビーチバレー衣装の変遷について調べる予定。

過去ブルマーに関する記事との比較については、後程。

2020-07-18

anond:20200718104432

裕福かどうかは相対的な物だと思う

人より優美生活ができれば満足なんだと思うな

2020-07-03

ヒラギノは美しい。ヒラギノールと呼ぼう

ヒラギノ明朝が好きだ。
二十年前、まだ入稿が紙面の版下入稿だったころ、ディスプレイを彩るヒラギノ見惚れたものだ。
OKIプリンタ印刷されたヒラギノもまた格別の美しさだった。
色校後の確認作業の時も、白と黒の転調の中で浮かび上がる優美な曲線に心を打たれた。
ヒラギノ普通に呼ぶなんてもったいないと感じる。
夏の日の少女の決意を思わせる、凛としたフォルム
夜空の花火を思わせる紙面に広がる清楚な華。
それがヒラギノだ。
まり何が言いたいのかといえば――。
字には、



字にはヒラギノーーーール。

2020-05-13

[][][]「報国致死はわが社中の精神

之より社中の気風益ますます固結して曾かつて動変することなく、

爾後じご王政維新太平に逢い又無数の事変をも目撃したれども、

報国致死ちしは我社中の精神にして、

今日我輩が専ら国権議論主唱するも、

その由来一朝一夕に非あらず、

蓋けだし社中全体の気風なりとは雖ども、

仁三郎君の一言亦重しと云うべし。

福澤諭吉 故社員の一言今尚精神

第二章 「貧富を問わずに人才を作るは、前金を払うて後の苦労の種子を買うもの

      ――貧民には最低の教育しかいらない 35

「銭あり才あるものは上等の学校に入るべし」

――福沢は選別教育必要を強調する 36

「最も恐るべきは貧にして知ある者」

   ─福沢は貧知者を生まない教育模索する 40

教育の過度を防ぐは、財産の安寧を維持するの一法」

   ─貧知者が生まれぬよう授業料を高くせよ 42

「もっぱら富豪の子弟を教うるの門を開かしむるこそ知者の事」

   ─貧知者が生まれぬよう官立学校を廃せよ 44

「年齢の制限児童を遊惰に導いて悪風に染めしむる」

   ─子どもの遊びの権利も福沢の眼中にはない 48

断じて政事に関するを得せしめず」

   ─文部省から独立にも限度がある 50

学問のすヽめ」の放棄

   ─士族遺伝子を残すためには選別教育こそ必要 58

「報国致死はわが社中の精神

   ─慶応義塾の建学の精神 61

「ただ普通教育・知見のみ、高尚なる学育は第二のこと」

   ─女子高等教育はいらない 67

インパクト出版会 / 天は人の下に人を造る  「福沢諭吉神話」を超えて


第七章 「男女を同権にするがごときは衝突の媒介

――女の領域は家、その美徳優美さ 215

「さしむき自力をもって殖産に従事せんとするも難きこと」

   ─労働権を軽視する福沢女性論は男女平等論とは無縁である」216

「男女を同権にするがごとき平均論は衝突の媒介

   ─良妻賢母主義の原形 219

裁縫の嗜みなき者は女子にして女子にあらず」

   ─家事育児は女の天職 221

新家族の苗字中間一種の新苗字創造して至当ならん」

   ─偕老同穴論が前提されている 226

 「夫婦間の権利については、条文の規定一点の疑いを容るるところなく」

   ─福沢は「明治民法」に全面的な賛意を示す 229

「家会を開設し、婦人女子に家政参与の権を与えたき」

   ─女に参政権はいらない 232

「無遠慮なるべからず、差し出がましく生意気なるべからず」

   ─「女徳」へのこだわり 234

「内実は不品行を犯すとも、これを秘密にして世間の耳目に隠すべし」

   ─ 239

娼妓に依頼して社会の安寧を保つの外あるべからず」

   ─良家の娘を守るために公娼制は不可欠 242

内地においてさえ娼婦必要は何人も認むるところ」

   ─娼婦出稼ぎ人民移住に伴うべきもの 247

人間以外の醜物」、「人類の最下等にして人間社会以外の業」

   ─薄幸な貧しい女性をそこまで指弾するか?! 251

天は人の下に人を造る

2020-05-10

競走馬名前から始まる、新しい外来語との出会い

競馬自体ももちろん好きだが、競走馬名前から今まで知らなかった外来語を知るのが、1頭の馬に込められた馬主の隠れた愛情を知ることができるようで「花ことば」のような詩情があり、一番好きだ。

昨年の有馬記念投票結果からその一部を、競走馬名、原語、その意味の順でご紹介。

リスグラシュー牝馬

[フランス語] Lys Gracieux / 優美百合

サートゥルナーリア(牡馬

[英語] Saturnalia / サートゥルヌス神(農耕神)を祝う祭り

フィエールマン牡馬

[フランス語] Fièrement / 気高く、勇ましく(音楽用語

レイデオロ牡馬

[スペイン語] Rey de Oro / 黄金の王

ワグネリアン牡馬

[ドイツ語] Wagnerianer / ワーグナー音楽に心酔している人々

アルアイン牡馬

[アラビア語] Al Ain(欧字表記)/ アブダビにある遺跡

シュヴァルグラン牡馬

[フランス語] Cheval Grand / 偉大な馬

ヴェロックス(牡馬

[ラテン語] Velox / 素早い

エロリット(牝馬

[フランス語] Aérolithe / 隕石

2020-04-09

今日休み(夜勤明けプラス2連休)

家に居ると疲れるけど、出掛けるアテも無いのでアニメを見て気を紛らわす。

昨日までに七つの大罪2期を見終わってしまったので、また気楽に見られるアニメを探さないと。

ということで、とうらぶ花丸2期を見ることにする。

気楽に見れる割に、EDの凝りっぷりが本当に凄まじいなと思う。

1期の時も思ったけれども。

ファン層を考えて「最高に優美刀剣達」を毎回披露してるんだろうなあ。

スタッフがすごい。

さて。

花丸見終わったら何見ようかな。なんかほのぼのしたやつがいいなあ。

というか、新しいポンクエエピソード来ないかな?

2020-03-11

anond:20200311112204

は? マジだが?

優しい(ヤサシイ)とは - コトバンク

① 身もやせるような思いでつらい。他人世間に対してひけ目を感ずる。恥ずかしい。 「世の中を憂しと-・しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば/万葉集 893

② 心づかいをして控えめである。つつましやかである。 「されば重木は百八十に及びてこそさぶらふらめど、-・しく申すなり/大鏡 序」

③ (節度をもって振る舞うさまが)殊勝である。けなげである。 「己が振舞-・しければ、一筋取らするぞ/保元 中」

動詞やす(痩)」の形容詞形で、身もやせ細る思いだというのが原義。

平安時代には② の意でも用いられ、つつましくしとやかなさまを優美と感ずることから③ の意が生じた。

③ は優位の者がほめことばとして用いた。→やさしい(易)

2020-02-25

上野千鶴子全共闘世代から、それに慮ってこんな真っ赤っかで共産主義っぽく闘争めいたデザインにしてんの? すげえな1960年代なの? レナウン・イエイエ娘?

2019-11-26

ツイッターミソジニスト四天王


https://togetter.com/li/1115633

みんなよく知ってるな。私一人も知らんかったよ

2019-11-20

anond:20191120124108

その場ではなにもしなかったのに、後からお気持ち掲げて批判してくるとか、おまえ石川優美みたいなやつだな

【要約】これからフェミニズムについて考える白熱討論会-②

その①

https://anond.hatelabo.jp/20191120183622

その②

https://anond.hatelabo.jp/20191120185300

その③

https://anond.hatelabo.jp/20191120185607


表現行為セクシャルハラスメント ~表現差別ハラスメント

【青識亜論・弁論】

●成人誌のコンビニから撤去について

 ・フェミニストが「これは活動の成果だ」と喜んでいる

 ・続いて、「グラビアが表紙の雑誌撤去すべきだ」と言っている

  →これはまさに表現規制であり、終わりがない。一歩も譲るべきではない

●これまでフェミニスト炎上させてきたもの

 ・太田弁護士フェミニスト)のツイートを紹介

 ・メイドロボット

  #人工知能学会誌の表紙に女性メイドロボット

  #家事をするのは女性、というジェンダーロールの押し付けであるとされ炎上

 ・碧志摩メグ

  #体形を強調し乳首が浮き出ている、上気し男性に媚びた表情であり不適切とされ炎上

 ・のうりん

  #企画内容と無関係な胸の露出煽情的な顔つきが不適切とされ炎上

 ・響け!ユーフォニアム

  #女子高生が持つ管楽器男性器のメタファーであるとされ炎上

 ・キズナアイ ノーベル賞解説サイト

  #男性教授役に対して生徒役の女性、という配役設定がマンスプレイニングであるとされ炎上

 ・宇崎ちゃん 献血ポスター

  #女性身体を明らかに強調した絵を、無関係献血ポスター使用公共の場に掲出することは環境セクハラであるとされ炎上

サーファー男性動画について

 ・太田弁護士女性ジェンダーロールについて批判をする一方、「容貌に劣る男性マッチョにあこがれてサーフィンを始める」動画については絶賛している。これはまさにルッキズムであり筋が通らない

青少年に悪影響がある表現物は規制せよ、という言説について

 ・「強力効果論(暴力的メディアや、性的メディアが、受け手暴力的にしたり性的にしたりするという説)」は研究により否定されている

フェミニストが「女性のモノ化」を否定していることについて

 ・モノ化とは→単なる道具として扱うこと

 ・容姿評価されることは悪か?異性のパーツを好きになることは悪か?

 ・自分欲望自分で選べる社会であるべき

石川優実・弁論】

・青識の例出は萌え絵エロに寄っていたと思う

・また、自分石川)ではない人のツイート炎上を紹介していたが、自身発言でないものを指摘されても答えようがなく、別の事例について話したい

表現について

 ・エロがいけない、萌えがいけないと言っているのではなく、「女性らしさ」「男性らしさ」ジェンダーロールを固定化した表現問題と考える

 ・必ずしも規制必要なのではなく、配慮をするべきと考える

ブラックフェイスについて

 ・黒人表現として黒塗りをすることは、事実アフリカ系の人種が色黒だとしても、社会的に認められていない

 ・障害の「害」をひらがなに置き換える処置も、規制ではない

  →規制ではなく、当事者気持ちを慮った自主的配慮として行われている

 ・TSUNAMI自主規制も同様。あくま被害者への配慮として行われており、表現規制するものではない

グラビア萌え絵に関して

 ・女としての魅力を社会強制されている表現問題としている

 ・乳袋と言われる、胸を異様に強調した服

  →実際には存在しない服であり、女性性的魅力を強調しすぎている

 ・「女性身体を持っている」ことを理由被害を受けた人への配慮が不足している

 ・エロからダメ、ではなく、女性性の強要存在する以上、配慮必要

 ・「ちょうどいいブス」

  →表現者本人は女性だが、他者にこうすべきと役割押し付けるのでダメ

女性のモノ化とは?

 →人の気持ちを考えず、機能だけの存在として扱うこと

●「お気持ち」について

  お気持ち、というだけで揶揄されることはおかし

  お気持ちがあることは人間である以上当然であり、ないがしろにされてはならないもの

【青識亜論・反論

・宇崎ちゃんのどこがモノ化?

石川さんがやっていたグラビアも女体のモノ化と言えないか

石川優実反論

女性被害があるなら配慮することが当然

・胸があることに対して受けた被害があるのに、それを他人表現することがおかし

グラビアについては本人の意思だったりそうでなかったりするので難しいが、意思主体性があればOKと考える

【青識亜論】

キズナアイイラストレーター女性声優女性。では誰に許可を取れば使ってよいのか

石川優美

女性性の主体があるところ、すなわち全ての女性配慮するべき

質問者石川氏へ)】

イラストに関しては女性主体がいないので認められる余地がないと言っているように聞こえる

 では女性が1人でも嫌だと声を上げたらもうダメになってしま

 つまり萌え絵、女体を表現に使うことが理論不可能ということではないか

石川優実・回答】

表現はしてもいいが、誰でも見えるところに出すのは問題

被害者に見えないところで表現する分には構わない

【青識亜論】

・宇崎ちゃんには主体性があるのでは?

石川優実

・描いている人に…(回答失念しました)

質問者(→石川氏)】

石川氏の規制理論で言うなら、

 事故に遭った人が傷つくから気持ち配慮すべきであり、車のCM規制するべきとなるが、

 そのようにお考えか?

石川優実・回答】

クルマ広告クルマのものを売るためのものであり、献血無関係女性性を強調している本件とは異なる

ポスターを貼らないぐらいの事がそれほど難しいか

質問者(→石川氏)】

・胸が大きいことがセクハラとしている人もいるが、逆に誇りに思っている人もいる、その女性をひとくくりに代表して「これは差別である」とすることは、個人の「お気持ち」の押し付けではないか

性的価値女性の裸は価値があり、男性の裸は価値が低い)は商品になるが、それをすべて否定するか?

・よしもとの「不細工芸人コンテスト」は批判を受けていったん中止になったが、男性限定して復活した。これをどう思うか?

石川優実・回答】

全女性を代表するつもりはない

被害を受けたことに言及活動することと、お気持ち押し付けることは別の話である

黒人差別と同様、被害にあっていない人がいるか規制すべきではない、とはいえない

 黒人も、黒人であることを喜び、誇りを持っている人もいる。だからといって別の人に存在する黒人差別を許容するべきではない

質問者(→石川氏)】

女性性によってプラスマイナスもあるはず、性差があることは明らか。事実石川さんも女性からグラビア仕事ができた。

 その利益享受しておきながら、不利益は許容できない、というのでは筋が通らないのではないか

石川優実・回答】

プラスがあるからマイナスには目をつぶれという理論には賛同できない

 被害・加害があるなら是正されるべきであり、声を上げるべきである

続く

2019-09-09

MITメディアラボ資金不正処理に関するスプツニ子先生声明(雑訳)

スプツニ子先生は、東京大学准教授兼、東京藝術大学准教授MITメディアラボ所長である伊藤穣一氏が性犯罪者からの資金調達で不正処理を行っていたとき、同ラボ助教だった。伊藤穣一氏司会のNHK Eテレスーパープレゼンテーション共演者を2年間務めた。

https://www.instagram.com/p/B2IeLrZjkjU/

メディアラボジェフリーエプスタインがかかわっていたことを知り、悲しくなりました。そういった人から寄付は決して受けるべきではありません。エプスタインが犯した罪の被害者に対する悲しみが私の心を締め付けます

優れた同僚と過ごした4年間は、私に多大な良い影響を与えました。そして、ラボにおける情熱創造文化に対する敬意を育んでいました。

すべての必要調査が行われることを望むとともに、求められれば、必ず前向きに調査に協力します。こういった過ちは決して繰り返されてはいけません。そして、私の心は被害者の皆さんとともにあります

2019年9月8日 尾崎優美

2019-09-02

LINE、やってないんだよね

彼がそう言ったのはちょうど今日みたいな蒸し暑い雨の夜のことだった。

営業部の人との合同の飲み会。暑さとアルコールに当てられ、一息つこうと外に出たところ、彼がいた。

同期だった彼とは、部署異動ですぐに別々になり、話したのは久しぶりの事だった。

背の高い彼、爽やかな彼、笑うとえくぼのできる彼、密かに憧れていながらもなかなか話しかけられなかった彼。何度か話せたのは彼と私の好きな洋楽バンドたまたま一緒だったから。思えばいつも彼からしかけてくれていた。自分からしかけられたことは一度だったなかった。

だってはいつも素敵で、彼の周りには沢山の人がいつもいたから。

思い切って話しかけられたのはきっとさっき飲んだカシオレのせいだった。

かき集めた勇気と勢い。けれど彼の気さくな笑顔と「大好きな洋楽の話」という共通項のお陰で、あの時解けなかったぎこちなさは舌の上のかき氷のようにすんなりと溶けた。

「あのバンドのアレ、もう聞いた?」そんな焦れったいやりとりの末に言った「連絡先、聞いてもいいかな?」は営業部の爽やかな笑顔でばっさりと却下された。

あーあ、やっぱり彼みたいな素敵な人にはもう彼女、いるよね……。そう思ってすぐに彼が言った。

「でも、増田ちゃんとは連絡とりたいから……」

ここ、使おうよ

そうして彼が見せたのがこのページ

はてな匿名ダイアリー

青を基調としたすっきりとしたページだった。

「なあに?これ、フェイスブック……じゃないよね?」

ノンノン」彼はそう言って細長く優美人差し指で私の唇をそっと塞いだ。

名前を隠して楽しく日記……それがこのはてな匿名ダイアリーだよ」

唇がかぁっと熱くなった。お気に入りの赤リップの色が彼の指に移って煌めく。

増田ちゃんにだけ教えてあげる、秘密だよ」

居酒屋前の薄暗い電灯がまるでスポットライトのようだ。

「でも……匿名なんでしょ?これじゃ誰が私のエントリかわからな……ん」

今度私の唇を塞いだのは彼の唇だった。柔らかくて優しくて暑いkiss。唇についた私の赤を拭いながら彼は言った。

大丈夫増田ちゃんエントリことなら僕が必ず見つけるよ。」

「それに」低くて甘い声。こんなに綺麗な声だったっけ……。さっきkissした唇が今度は声で私を惑わす。

「僕のエントリは必ずそこにあるからすぐ見つかるさ」

「そこ、人気エントリにね」

ーーーー

約束通り、彼のエントリはそこに並び続けた。政治ライフハック大喜利……、その度に形は変わったけれど、私には誰が彼のエントリだかすぐにわかった。

だって彼の魅力は匿名の青い仮面でも隠し通せるものでは無かったから。

「2人だけの秘密……だね」

彼との約束通り、私は誰にもバレないように彼にトラバを送った。ある時はうんち、ある時は低脳、ある時はお気持ち長文……それでも彼は私のことをいつも見つけてくれた。

私と彼との秘密のやりとり。甘酸っぱいカシス味の交換日記

それももう、4年も前の話だ。もう何度リロードしても、彼のエントリは見つからない。

彼がいた頃、世界は輝いていた。雨に濡れた安居酒屋前の歩道も銀に輝く川だった。仄暗い街灯下に並ぶ街路樹も、枝葉に光を満たしていた。

彼がいない今は何もかもがすっかり色あせたガラクタだ。チープで薄汚れたつまらない街。

彼がいた頃、増田たちの語らいは七色の絵の具で描き出される夢だった。愛、理想正義に溢れていた。

彼がいない今は何もかもが、酒の席の御託だ。使い古されたくだらない正論

それでも私は日記を書く。届かないとわかっていながら。

彼がまた私を見つけてくれるのではないかと信じて「この内容を登録する」

2018-11-05

anond:20181105114033

https://wanwans.com/new/100-names-meaning-for-girl-dogs

他と比べてもグレース普通じゃないかな

日本でも優美とか麗華とか可憐とか英雄とか博士とかあるけど、時にからかわれることはあってもそこまでは意識されないだろうし、その程度だろうな

2018-09-27

anond:20180927204013

三島由紀夫

名文家として定番だし

豊饒の海」は物語としても面白い

「清顕は馬車が好きだった。とりわけ心に不安のあるときには、

馬車の動揺が不安独特のしつこい正確なリズムを乱してくれるからで、

又、すぐ身近に馬よりももっと裸かな馬の尻にふり立てられる尾を感じ、

怒る鬣(たてがみ)や歯噛(はが)みに泡立ちつややかな糸をなびかせる唾(つばき)を感じ、

そういう獣的な力にすぐ接している車内の優美を併せ感じるのが好きだった。 」

「この世には幸福特権がないやうに、不幸の特権もないの。悲劇もなければ、天才もゐません。

あなた確信と夢の根拠は全部不合理なんです。

もしこの世に生れつき別格で、特別に美しかつたり、特別に悪(わる)だつたり、

さういふことがあれば、自然が見のがしにしておきません。 」

2018-09-16

ゲーム内で本名が表示されるのが嫌だ

登場人物の中に自分は含まれていたくない。自分は壇上に立ちたくない。

だって物語の中心人物はいだって笑われ者で、評価対象で。

からゲームの中にたとえどれだけ人格者が描かれていたとしても絶対本名は呼ばれたくない

でも、少しだけ自分に近付けるくらいなら、罪では無いと思う

自分の「優」とあの人の「美子」を合わせてみたらどうだろう。子供のいるあの人の名前を騙る。きっと幸せだろう。優美子。ああ、きっとそれが良い。小学生から手を取って大きくなった二人。貴方人生を私にも歩ませて頂戴。そして片棒を担がせて、物語を紡がせて。

優美子。どうぞ皆様その名で呼んで下さい。

2018-06-26

ねこはそんなことしない

つきあい上司と飲みに行けば、延々と身の上話から自慢話を聞かされ、ぐったりと辟易して帰れば、

出迎えてくれる猫は「にゃー」とだけ言い、優美な毛並みを摺り寄せてくる。

ねこ可愛いのに「かわいいでしょ?」とは自分語りをしてこない。

尊い

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