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はてなキーワード: 世界の警察とは

2017-03-29

http://anond.hatelabo.jp/20170329104751

そもそも中東あんなことになったのは「世界の警察」のせいだけどな。

anond:20170329104219

それに近いことやった人がいるね

オバマさんだけど、平和主義世界の警察放棄した結果

ISIL増長をゆるしてしまった

2017-02-15

映画虐殺器官」見た

これ2007年小説ってマジ?

「争いの世界」と「私達の世界」とかめちゃくちゃ現実的やん

ラスト「俺を非難する君達が現実テロの脅威に晒された時、どう態度を変えるのかな(うろ覚え」というセリフザクとき

結局今のトランプ批判って「争いの世界」という遠いところにある問題を肴に、政治的正しさマウント取ってるだけじゃん。と

はいえ作中のアメリカが「世界の警察」を担おうとしてる時点でやっぱり2007年小説なんだなぁとも感じた

アメリカテロの脅威に晒されたら、攻撃に出るのかなぁ?守りに入るのかなぁ


はいえこ海外ウケしそうだけど、少年兵しまくってるし輸出は無理じゃなーい?

悲しいなぁ

2016-03-15

はじめて恐怖を感じた

はてブトップ保育園落ちたが共産党やらせだったって言うの見て。

基本的党派性関係なく意見が一致できそうな話題なのに、共産党やらせからダメだそうな。(いや、やらせの是非について言ってるんじゃないですよ勿論)

今こういう人たちってネット上に結構入るけどもしかしてこの流れってまずいんじゃないかなぁ。

ここから自分勝手妄想なんだけど、

トランプは言っていることは過激だけど、TPP脱退、累進課税の強化等々経済政策に関してはサンダースさんと似通ったところがあるらしいそうな。

ただ、以前はそうではなかったらしいとの情報もあり、明確なことはいえない。

でも、そのように考えると、トランプ言動には明確な方向性があって、それはアメリカ労働者層や下流中間層気持ちを代弁するポピュリストであるという点なんだよね。

上記の左派的な経済政策移民難民排斥日中への口撃や、世界の警察役割をやめるという発言メキシコに壁を云々は、実際イスラム過激派テロも多発していると考えるなら、やはりいってしまえば内向きの、アメリカにもともと住んでいた特に労働者気持ちを代弁していると考えるべきだよね

そこにはポピュリズムはあるがイデオロギー的なもの存在しないと思う。

そのように考えるなら、日本トランプに相当するのは同じくポピュリストの橋下さんといえると思う。橋下さんはトランプみたいに差別発言はしないから橋下さんには失礼だけど

彼がいつも言ってるのは既得権益の打破で、トランプイラク戦争を明確に批判しててそんなのに金をかけずにインフラ整備とかやるべきだったと言ってて従来のエスタブリッシュメント層の政策への批判という点では一致している。(だから従来の共和党支持者からは受けが良くないらしい)

翻って安倍さんだけど彼の経済政策って別に左派的じゃないよね?

それなのにとても富裕層とは言えない、彼の政策で首が絞めれるかもしれない人たちが彼を支持してて、彼を批判する野党メディアを叩いて回ってる。

しかもこれがネット上では一大ムーブメントになってる。

なんかこの紅衛兵とかナチス親衛隊みたいに取り巻きが血眼になって反対者を攻撃する感じ?

いや、こういうのがこのくらいで収まればいいんだけどたまーに現実世界に影響与えちゃうこともあるじゃん

まり言いたくないけどこういう日本みたいな首相への個人崇拝みたいなのって、他の民主主義先進国でも見られることなのかな

見られないとしたらほんとに怖いなぁ

谷垣さん首相になったらこういう変な支持は減りそうなんだけどね

2015-07-17

http://anond.hatelabo.jp/20150717175653

自ら捕り物に協力しなくて済むよう、我々は税金という形で警察を雇ってその活動資金の全額を負担しているわけだ。

国の場合にも「直接協力はしたくない、でもいざという時は守って欲しい」のであれば、「世界の警察」の活動資金負担するというプラン提案してみてはどうかな?

第一歩としてまず交番ならぬ基地の設置を認めるところからだね。

2014-08-24

ハリウッドゴジラについて

遅ればせながらゴジラを見てきた。作品感想は事前の期待が大きかったせいもあるがイマイチ。その理由自分なりに一晩考えて出た結論が「人間にとって都合のいい存在としてゴジラを描いてしまっているから」。1954年に公開された初代ゴジラは明確な反戦反核メッセージを含んだ作品であり、水爆実験でよみがえったゴジラは、人間コントロールできない「核兵器」という科学技術を使うことへの批判として描かれている。

以下が簡単な初代ゴジラストーリー

人類調子こいて水爆実験連発。その衝撃によりゴジラが目覚める。

ゴジラ日本列島に襲来して壊滅的なダメージ

ゴジラを殺せる可能性のある、水中の酸素破壊するオキシジェンデストロイヤーという化学兵器若い科学者発明

しか博士はその兵器戦争に使われることを恐れ、使用を拒否。

ゴジラをぶっ殺すか? 強靱な生命力研究対象にするべく生かすのか? 議論割れる。

結局、オキシジェンデストロイヤーゴジラ死亡。博士兵器悪用を恐れ設計図を破棄し、自らの命を絶つ。

ゴジラは60年前から反戦反核メッセージとともに、際限のない科学への信頼に対する警鐘も鳴らし続けている。しかし、ラストゴジラを倒すのは核兵器よりも強力な化学兵器であり、これは結局諸刃の剣である科学呪縛から逃れられない人類象徴的に描いている。「人類核実験を続ける限り、第二第三のゴジラが現れるだろう」という最後セリフは今もって有効だ。これがハリウッド映画であれば、「核兵器でも死なない大怪獣を倒した科学技術は素晴らしい! 人類の叡智バンザイ!」的なハッピーエンドになるはず。

ネタバレになってしまうので詳細は避けるが、なにが言いたいのかというとゴジラは大自然神様といった人間にとってアンタッチャブル概念の具現化であり、人類のために戦うヒーローになってしまっては興ざめということ。この辺はおそらく、神様世界人類想像したというキリスト教的な欧米世界観では理解しにくい存在なのかもしれない。それらの文化圏では神様とはこの世界スタートとゴールを設定した絶対者であり、人類を正しい方向に教え導く役割を担っているのだから、試練を与えつつも最後にはハッピーエンド人間にとって都合のいい)が約束されていなければならない。

その点、日本では不可侵存在としての神様を描くのが得意なようで、例えば「もののけ姫」のシシ神さま。あれなんかは完全に、人類もののけ人智を超えた存在として描かれている。シシ神さまにとっては森を守るアシタカも森を開発しようと企むエボシ御前も関係なく、ただ目の前の者に死と生命を分け与えるだけ。間違っても「お前は森を大切にしているから褒美として寿命10年延ばしてやろう」とも「お前は森を破壊した罰として寿命マイナス10年!」とも言わない。人間の都合ももののけの都合も一切勘案に入れず、己の職務に忠実なだけだ。それは、どんなに弱者や善人が住んでいても地震台風が発生するとき容赦なく発生するのと同じこと。つまり本来自然神様人類の都合など考えない、極めて不条理存在であるわけだ。

もうひとつの例としては、「ドラゴンボールZ神と神」のビルスさまも同じ。「プリンが食べられないから地球破壊」「寿司がまずかったら地球破壊」「ジャンケンに負けたら地球破壊」といったセリフオンパレードは、神様不条理な一面をこれ以上ないくらいよく表している。初代ゴジラにとっては自衛隊であろうと戦災孤児であろうと自らの進路に存在する者は容赦なく踏みつぶすだけだ。

そんな人類の都合など考えないゴジラを期待して見に行った自分からすれば、なぜ98年のエミリッヒ版ゴジラがあんなにも酷評されているのかよくわからない。今作では日本原発事故を絡めてはいるが、それもイマイチ批評性に欠け(というか単なる方便)、中途半端社会派作品に堕してしまっている。

一つ興味深い点を挙げれば、人類ゴジラを「撃退」もせず「征服」もせずに「共存」の道を選んだこと。(続編のためにはゴジラ人類撃退、征服されてしまっては元も子もないのだが)。これまでどんな凶悪宇宙人自然災害撃退して乗り越えてきたハリウッド映画、これまで世界の警察自称して世界中西欧価値観を広げてきたアメリカ。そんな、アメリカという国家共存の道を選んだこのラスト、実はなかなかにレアなのではないかと考えている。メインキャストで唯一の東洋である渡辺謙が発した「愚かな人間自然を征服できると思っているが、そんなことはできない」というセリフは、「自然子ども管理されるべき」といったキリスト教の教えとは180度異なる。今回のハリウッドゴジラ反戦反核メッセージを含む初代ゴジラとは異なり、アメリカ外交の変化とリンクした作品として捉えるとまた違った一面が見えてくる。

2014-03-03

http://anond.hatelabo.jp/20140303011734

ルーピーというかもうアメリカ世界の警察を担うパワーはないんだよね。

軍事強化は自分も賛成。そもそもアメリカ日本国益のために動くとは限らないし

従属するってことは自国運命を他国に委ねることになってしまう。

2013-09-15

http://anond.hatelabo.jp/20130915150825

こういうのを気持ち悪がってる奴は、単に日本の文化自体を毛嫌いするレイシスト集団はてサ」に属する連中が大半だから、気にしない方がいいぞ。奴ら自身は「俺達は弱者見方」と本気で思ってる辺り、「世界の警察官」を自負するアメリカ並みの気色悪さだが。

2013-09-10

http://anond.hatelabo.jp/20130910131317

空爆に反対する事がノーコストノーリスクだと思ってるね。

世界の警察だと言うなら、世界の判断を待てと言いたい。

安保理の事なら「シリア問題は一切何も解決するな。独裁政府の望むままに国民虐殺を容認しろ」になるよ。

中国ロシアが現シリア政府後ろ盾なんだから

http://anond.hatelabo.jp/20130910125819

情報がない状態で、シリアに加担するのもアメリカに加担するのも、どちらも同じことだよね。

さらに横からだが、国連調査団はまだ結論出してない段階でアメリカ自分で見つけた証拠だけを元に勝手に攻撃始めると言ってるんだからアメリカを止めるのが中立的立場だと思うけど。

しろアメリカ空爆を黙認するほうが、消極的にアメリカに加担していると言える。

 

世界の警察だと言うなら、世界の判断を待てと言いたい。

でなければ、仮に結果がただしくてもそれはただの自分本位暴力しかない。

2013-08-31

http://anond.hatelabo.jp/20130831135023

率直に言って、軍拡を目指す方針であればあるほど、核武装論を捨て、平和憲法を維持すべきだ。

不可侵」「世界の警察」「大国への対抗」それらしい綺麗事こそ、軍拡隠れ蓑必須だ。

9条も、軍拡極北として提示される核武装も、「~さえすれば攻められない」という観点では同じだ。

絶対に攻められない保障はない、というなら、軍縮でも軍拡でも核武装でも同じだ。

この中で、どれが最も対抗手段として有効か、と考えれば軍拡だと思うのではないか

9条という題目を維持して地味な軍拡や、食糧・原料の保障の拡充を図るのが最も現実的ではないか

一体誰がどこでいつどうやって核を運用するのか、方法確立されない限り、核で実動兵器には対抗できない。

アメリカさえ民間人自国民犠牲で批判を浴び、無人偵察機ピンポイント攻撃に腐心している。

死刑制度厳罰化のように、核武装軍拡は相性が悪い。

厳罰化・厳格運用するが、刑罰自体から恣意運用主観に関わる要素を排除する。

軍縮ハト派外交を行うが、意思表示として核を保有する。

軍拡タカ派外交を行うが、軍隊自体から大量破壊兵器を削減する。

これらは本来セットで語られるべきものだ。

2013-05-29

中国人権侵害スルーされているってどこの並行世界の話?

下記のブコメみて不思議に思った。

http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1762959.html

俺の居る世界線では常に中国人権弾圧は非難され続けてきていたので

人権屋はこれをスルーする癖に日本過去事例に口をはさむな」

的な意見があることにすごい違和感を覚えた。

ちょっと調べてみたらつい先日(現地時間 2013/05/20)世界の警察気取りの国は当然のように中国人権侵害を非難していた。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130521/amr13052108290003-n1.htm

アムネスティしろ、World Uyghur Congressにしろ中国人権侵害に取り組んでる組織

探せばすぐに見つかる。

彼らの中では「自分が知らなかったこと=世界中が見過ごしていること」なんだろうか?

それとも「国連人権理事会」が世界唯一の人権侵害認定組織なんだろうか?

何言っても無駄だとは思うんだけど一応書いてみた。

2012-11-09

http://anond.hatelabo.jp/20121109111141

イデオロギーが強いっていうか、イデオロギーにすがってるなあとかは思う。思い込みが強めっていうか。いやそういうのをイデオロギーが強いっていうのか。

実質はイデオロギーがまずあってそのために何かするっていうより、(自国の損を避けるために)何かするためにイデオロギー使ってるだけだよね。

ちょっと鶏卵っぽいところあるけど、でも「世界の警察から!」とかもはや言い訳しかないっしょ。

個人が努力して成功して金を掴む、というのをアメリカ人賞賛する一方で、政府が個人に介入するのをものすごく嫌ってもいる。

ロムニーが言っているのは「(個人で努力をせずに、政府から)物を欲しがる人々」という意味

ああ、なるほど。しっくりきた。

いやーそうするとより一層ブーメランですねー政府の介入で生き延びた金融機関関係の裕福層殿?

みたいな気分になってきてより微妙ですね。いや知らんけど、金融機関職員の人種的な人口比とか、富裕層金融機関関係者人口比とか。

http://anond.hatelabo.jp/20121109104927

アメリカ戦争をするのは「世界の警察たるアメリカ」というイデオロギーのためじゃないの。

そしてアメリカ人利益を追求するのは「アメリカンドリーム」というイデオロギーのため。

個人的にはアメリカってかなりイデオロギーの強い国だという感じがする。

個人が努力して成功して金を掴む、というのをアメリカ人賞賛する一方で、政府が個人に介入するのをものすごく嫌ってもいる。

ロムニーが言っているのは「(個人で努力をせずに、政府から)物を欲しがる人々」という意味

2011-06-05

なぜ今「火の鳥」か?

近年では、米国内外の論者が米国を「帝国」と表現する。

その理由は、米ブッシュ政権が、公然と他国の主権侵害し、

かつての列強による帝国主義的侵略を連想させたため。

 

(1)唯一の軍事超大国として他と隔絶した軍事力を持ち、「悪」と

名指しした政権先制攻撃によって打倒する「世界の警察官」としての行動、

 

(2)多国間の合意による拘束を嫌い、国連などでの反対を押し

切り、米国を至上の権威とみる「世界裁判官」という意識

 

(3)軍事的優越性を「米国正義の優位」と等置する政治家や知

識人が世論を動員し力を得る米国の現状、などへの批判が込められている。

2011-02-08

http://anond.hatelabo.jp/20110207171123

沖縄に、難民キャンプを張れるだけの土地さえあればいい。多分あるだろ? 無理な話じゃあない。

治安に関して言えば、世界の警察が近くにいるわけだしな!

まさか、難民キャンプの方たちが粛々と難民生活を続ける、または日本の生活にすぐなじむだなんて

夢物語は描いてないですよね。

日本の中にその国の飛び地を作るようなもの。生活も治安も元の国のものになりますよ。

ゆくゆくは全員生活保護日本財政崩壊かもね。

人さえ増やせばいいっていうのはそういうことですよ。

世界の警察軍事侵攻や大規模テロならともかく、窃盗くらいじゃぴくりとも動かないですよね。

内政干渉だし、軍事力の行使になっちゃうし。

2010-04-09

俺は何も信じてねーぜ

「無心だぜ」という奴の大半は、宗教を批判し近代を信じているという矛盾。

科学的に根拠だせ、というその口は科学を盲信しているわけで。

何も信じていないんだって豪語するなら、貨幣で物が買えることも疑わなきゃダメでしょ。ったく、口だけヤローの多いこと。

「金だけを信じる」の方が、まだしんに迫った感じがする。

「誰も信じていないんです!!」

って涙目の奴は、そのセリフを口に出す相手を信じきっている矛盾。

「あっそー」

とでも言い返せば「ほら、やっぱり誰もわかってくれない。信じられない」って、どうすりゃいいんだよ。

宗教批判する奴の多くが滑稽なのは、自分正義の味方になったつもりで「科学的でないものを信じることの不毛さ」と説く点で、お前は西洋かよ、世界の警察アメリカかよ、啓蒙してんのか?

信仰である理由を答えられない私は時々クリスチャンと話していて啓蒙される。一方で「宗教について勉強している」と言うと同じく無信仰の人から「宗教非科学性」と啓蒙される。

身近な戦争。でも、この戦争は大きな戦争に繋がるわけで、何を信じていきているのかっていうのは、結構面倒くさい問題をはらんでる。

そんな中「たちあがれ日本」が発足して、何が「日本」だよいいかげんにしろよ、と勝手ながら思ってしまった。俺は「国家」を信じていないのかな。

国家アイデンティティとか、もうどーでもいいんよ。

もう「日本」を強くするとか、個人的にはどうでも良くて、日本らしさや世界の中の日本もどうでも良くて、そういう国民性云々よりは、「個人」を強くして世界の中の「個人」である方向へ教育していくべきなんじゃないか。

日本語が美しい言語であることとか実はどーでも良くて、何かの言語世界共通のものにした方が単純にスムーズなんじゃないかと思う。

ビッチ憧れの金髪白人とも結婚しやすくなるぞ!(言語価値観による差異がなくなると、より一層「見た目」で

というわけで結論としては、言語の統一(日本における共通語新語のように、既存の物に手をくわえて新たに作ればいーじゃない)、貨幣に変わる価値創造(ここが難問)、国家単位での教育の廃止(新しい価値観とそれを実現させる方法を考えねーとな)

そーなると競う気がなくなるから国が滅びる??

競うって発想がすでに近代的なんだよww

2009-09-19

西側からの援助はアフガニスタンの部族社会の闇に消えた

タリバンは一日8ドルで即席の兵隊を調達しているに過ぎない

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アフガニスタン大統領選挙投票率38%(前回は70%)、開票がおくれ、投票から一ヶ月以上が経過したのに、まだ当選が決まらない。

おそらくカルザイ大統領の再任となるだろうが、評判が凄まじいほどに悪いのは何故か。言うまでもなく汚職、諸外国からの援助の私物化。一族だけを要職に就け、利権を独占していることへの国民多数派からの怨嗟である。そのうえ部族対立というアフガニスタン社会構造の揺るがぬ基層がある。

▲「北部同盟」もマスード暗殺後、腐敗は酷くなっていた

英米は反ソ戦争で80年代に「北部同盟」を支援した。この縁が重なって北部同盟本質であるタジク人優先構造が尾を引く結果となった。タジク優先に反対するタリバンの多くはパシュトンと見られるからだ。アフガニスタンはパシュトンが半数近く、タジクは二割いるか、いないか。残りはウズベク、ハザラ人ほか多数の少数民族からなる。

たとえばアフガニスタン軍の構成である。副大統領候補のファヒム将軍はもっとも評判が悪いが、マスード司令官の後継と目されたこともあるタジク人だ。彼が退いてもタジク人の部下らが国防省を牛耳ることにかわりがない。軍幹部の殆どはタジク人(北部同盟)が掌握し、軍人の70%がタジク人で成立している。

「もしカルザイが再選されたら、躊躇なくタリバンに走る」と選挙中、南部を取材した欧米ジャーナリストNGO関係者が証言している。カルザイはパシュトンだが、タジクの軍事力を計測し、かれらと妥協して政権の綱渡りをしているに過ぎない、と。

そればかりではない。『アフガニスタンの闇』を書いたセリグ・ハリソンに依れば、「軍のみならす警察検察司法もタジクが牛耳る。だからタリバンというのは反米神学生定義するのは危険である。そうではない。パシュトンで反カルザイ、基本に流れるのは“反「北部同盟」感情”だ」。

現場から帰ったアメリカ人の証言も出そろった。「失業が最大のポイントタリバンやアルカィーダは失業若者に一日八ドルで即席兵士を雇用している。つまり”フリータータリバン!”(ラルフ・フォペズNGOアフガンに職を!」の創設者)。目前の小銭で俄兵士が調達できる。そんなのを相手に米国は年間500億ドルを費消している。

行政が機能していないのに「機能している振り」を演じているカルザイ大統領

アフガニスタン大統領選挙はむろん不正が横行し、十八歳以下でも年齢をいつわって投票した。南部ではタリバン投票ボイコットしたが、「カルザイ一族が任命した教師は、生徒全員にカルザイと書かせ、十八歳以下を大量に動員した。もっとも戸籍がない国だから投票なんてどうにでも操作できる。五年前にはイランパキスタンに逃れた難民にも投票権があった。今度は投票できなかった」(ハジナ・シージャン、NGOアフガン学校を」の代表、在米)

ましてカブールインテリは殆どが棄権した。インテリ層と学校卒の若者パキスタンイランへ就労の機会をもとめ、アフガニスタンを去った。

選挙舞台裏で『ボス交』があり、はじめからカルザイにきまってら。選挙茶番さ」(ミルワザ・アーマドザイ、「人権監視団体」幹事)。

アフガニスタン政府というが「政府」は名前ばかり、やっていることは汚職利権あさりと権力の乱用。西側の援助はどぶに捨てるのと同じであると現場をみてきたアメリカ人は言う。「カルザイ政権と連立する政党、団体をのぞけば、残りはタリバンだ」(ジョセフ・キーンズ・グッドウィン前NATO特別補佐官、ヘラルドトリビューン、9月17日)。

政府なるものは行政的にまったく機能しておらず、「学校道路病院も、そのための援助が来ているのに巨額は闇に消えていつまで待っても学校道路も出来ないのさ」と農民も失業者も口を揃えてアフガニスタン政府を批判している。それを支えてきた英米を暗に非難している。

▲泥沼から米国は這い上がれるのか?

アフガニスタン人口3300万人、このうち300万前後イランパキスタンに難民として住み着いている。アフガニスタンは34県、398郡、34000の村々から成立する部族国家。それこそ村が違えば、おなじ言語体系でも方言が違い、行政単位の郡が違えば民族が混在し、県が違えば民族が違うから言語根本的に違うモザイク状態。識字率世界最低レベル

それでも大部隊増派を謳うオバマ米国大統領日本鳩山某と同じで国際情勢に殆ど無知のようである。なぜか。戦略的にみれば、米国は01年911テロ事件いらい、イラクを含めての『反テロ戦争に年間7000億ドル国防費に回してきた。従来の平均が年間4000億ドルだから、過去八年で余計な金を年平均3000億ドルとおおざっぱに捉えても、合計2兆4000億ドル使った計算になる。

つまりそれだけ赤字国債が増え、それを中国日本サウジが購入してきた。そして米国経済のみかわ軍事力を弱体化させ、精神を萎縮させた。

これで米軍世界の警察官として、アジアに自由に展開する軍事的余裕がなくなれば、アジアで確実にヘゲモニーを掌握するであろう中国は、タリバン様々というパラドックスになる。

中国タリバンミサイルを売り、98年と01年の米艦からアルカィーダ軍事基地へのトマホーク攻撃の時は不発弾トマホークタリバンから買い、タリバン統治下では軍の光ファイバー通信網の工事を請け負い、そして現在戦争事態もなんのその、アフガニスタン最大の銅鉱山開発に乗り出した。

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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

     平成21年(2009年)9月17日(木曜日)参

        通巻第2717号 

2009-06-15

日米安保同盟、次の半世紀を考える

そして樺美智子さんの死から49年が経った

日米安保条約空洞化日米同盟の軽量化、来年改定から半世紀

昭和三十五年六月十五日。アンポ改定に反対するデモ隊が国会とりまいた。

樺美智子さんが死んだ。デモの隊列にあって、群衆に巻き込まれて圧死したのだ。左翼はこれを権力の謀殺と宣伝したが、だれも信用しなかった。この鮮烈な記憶があるのも、いまでは還暦をすぎた世代だろう。

昭和四十三年十月八日、佐藤首相ベトナム訪問に反対する左翼学生が騒ぎ、羽田京大山崎某が仲間の運転した車に轢かれて死んだ。機動隊は二十数名が瀕死の重傷だった。

かれらは権力側に殺されたと宣伝したが誰も信用しなかった。

昭和四十五年、安保条約改定から十年が経って「70年安保決戦」が叫ばれた。前年の東大安田講堂新宿騒乱で前哨戦が消え、左派の分裂は決定的になり、「革命ごっこ」は意気消沈していた。

70年は平穏に幕が開け、左翼内ゲバに熱狂し、組織は壊滅に瀕し、窮状に陥った日本赤軍派のハイジャック事件と三島由紀夫憂国の諌死事件で終わった。

昭和五十五年、安保条約改定から二十年が経った。

いわゆる「80年アンポ」は左右対決の政治状況にはなく、あらかたは体制保守革命の唄も謳わないサヨクに転じており、サヨク全学連OBは「同窓会」を、そして日米安保二十周年記念の日米シンポジウム東京で開催され、ゲストフォード大統領が来日して「安保改定」を示唆した(筆者はそのおり、会場のホテルに泊まり込んで裏方。広報担当だった。シンポジウム記録は『日米同盟の二十年』、自由社)。

60年安保の象徴だった唐牛健太郎氏は死去し、西部邁氏は保守の側にあり、江田五月氏は国会議長となり、清水幾太郎は「核の選択」を主張した。

情勢はめまぐるしく変わった。東西冷戦の終結は、なにを意味したか?

日米安保ソ連中国北朝鮮を仮想敵に防共の軍事同盟ではなかったのか?

ところが主要敵だったソ連が崩壊し、ワルシャワ条約機構は消滅し、NATO性格をかえて、イランを囲む新型の防衛機構に早変わりし、中国は時代にふさわしい<?>「上海シックス」を主導して米国金融秩序へ挑戦を始めた。

戦後秩序は劇的に風化した

英米同盟は軽くなり、NATO五十年式典は独仏国境で開催されたが、オバマが出席したものの、興奮状態にはなく、むしろチェコで『核廃絶』を訴えた。

ロシアNATOチェコポーランドレーダー基地化に反対を唱える。しかし、グルジアアゼルバイジャンウクライナNATO入りが時間の問題となっている。

イラク戦争のおりに、ロバート・ケーガンは「ネオコン」の論理を代弁し、世界の警察官としての軍事力にひいでた米国の一極体制が復活する。世界秩序は保たれると言い、ホッッブスの説いた「リバイアサン」という怪獣の「力と畏怖」のイメージ世界新秩序の基軸を置いた。

しかし現在世界は、イラク戦争アフガン空爆で復活した筈の米国リバイアサンが衰退し、G2という不思議な時代にはいった。

米国はこれまでの国家性格をおおきく変貌させようとしている。もっと言えば、米国みずからがリバイアサンを峻拒し、「普通の国」になろうとしているかのようだ。

NATO運用比重を独仏英主導に移管しつつあり、G2時代の到来は、次の日米関係を曇らせる。

こうした歴史パラダイムのなかで、平成22年(2010)は、安保条約改定から半世紀を迎える。日本生命線と言われた日米同盟だった。生命線?

安保議論は風化し、「事前協議」条項はかるがると無視され、沖縄海兵隊横須賀空母も、戦争地域に向かった。

そればかりか日本自衛隊は「集団安全保障」「極東条項」の議論を忘れたかのようにPKOはカンボジア派遣から開始されて、いまではイラクのお隣、ゴラン高原モザンビークスーダンへ向かった。役割を分担しながらも、陸海空全軍が出動した。

日米安保条約は風化した。というより事実上性格を変えている。日米同盟存在意義は、鰹節よりも軽くなりつつある。

日米同盟鉄壁は吹き飛ばされそうである。

吹き飛ばそうとしているのは日本ではなく米国である。アメリカ中国重視にかたむき、ヒラリーガイトナー中国に揉み手して、{G2}と言いだし、日本が期待した北朝鮮へのアプローチ曖昧、投げやりとなった。アメリカはこの問題から逃げた。

拉致問題に積極的ではなくなり、「それは日本の主権の問題であり」、北朝鮮核武装は容認し、中国の出方をひたすら待つ。

これがオバマ米国、衰退途次の米国の姿である。(http://anond.hatelabo.jp/20090615232944に続く)

2007-03-25

「他国の政治に首つっこむ」って感覚はどうなんかね。独裁者がいたら政治介入したらダメなんかね。

関係を維持できないから、民主主義政府以外と外交はしません」というのはもちろん一つの見識。だけど、「迷惑」と言われるのでない限り原理的には他国の政治家を陥れる権利は誰にだってあると思うしそんなものを「他国の内政に首ツッコム」とか言われたらたまったもんじゃないのであります。

「他国の内政に首ツッコムな」とかそういうこと言う国際社会つーのは、アレかね、世界の警察つーのは本質的にだらしなくて国連にでもいれて囲っておかないと信用のおけない犬同然の生きもの、という認識しかないのだろうか。ヒドイ話だなあ。世界の警察が自国との国際関係をきちんと大切にしてくれるだろうという確信も持たず自信も持てないわけだ。やれやれ。どちらかというとそこにまず問題がある気がするね。逆に、紛争現場に踏み込んで「うちの油田に手を出すなんてこの泥棒猫!」とか叫ぶ独裁政権も同じで、そういう独裁政権は、自分にとって油田なんて台所にしまっておいて後で美味しくいただこうと思っていたアジの開きぐらいの価値しかないのだ、ってことを自ら認めちゃってるのだよ。要するに相手が一個の独立した政体であり政体と政体の関係というのはモノとの関係と違って常に不定であり、従って「同じ場所にいるためには常に走り続けていなくてはならない」ということを忘れ去っているんだと思う。国を侮蔑し世界をダメにするものの考え方だと思うよ。

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