はてなキーワード: 不憫とは
コロナ感染者の高齢者受け入れの病床が足りないという記事を見た。
手洗いうがい、マスク、消毒ってしっかりやっていても感染してしまってるいるのか。
若い人は人混みに行って遊びたい、だとか手洗いうがいだるいとか、マスクで肌荒れる、だとかで万全な予防策をしていないのは、きっと感染しても死にはしないという気持ちがあるからだろう。これはこれで最悪だが、やはり高齢者の感染者と比べると、若者の感染者の方が病院への負担は少ない。
USJやディズニーランドに行ったり、居酒屋で複数人で飲み会をしている知人を見ていたらそう感じる。
その若者と暮らしている高齢者がかかってしまうなら分かる。防ぐのは大変だろう。
近所にマスクもせずべちゃくちゃ喋くっている高齢者の方達を見てると、重症あるいは死に至るウイルスが流行ってることをもうちょっと考えて行動してほしいと思う。
もうみんな飽きてきてる頃に話題に出すのも気が引けるが、
もちろん人として褒められたものではないというが前提だが
付き合える男、結婚できる男のランクも右肩下がりという現実を受け止める余裕がなくなってしまったのだろう
もし相手に馬鹿にする気持ちがなくなり、その好意をありがたく受け取ってしまった瞬間に、
センスのない格下男と自分が同ランクだ。と認めざるをえなくなってしまう
だからこそネットでプレゼントを晒しあげ、笑い者にし、自分はまだまだこの程度の男と釣り合うほど落ちぶれてはいないと自他ともにアピールしたかったのだろう
ある程度の年齢から意地悪で攻撃的で批判的で凝り固まった考えを修正できなくなってしまう人は男女問わず大勢いる
人に嫌われ、人に疎ましがられ、人が遠ざかって行きながらも、彼らはそうした生き方を決しては改められない
そろそろ仙石忍にもユニ箱イベをくれよ〜!
ズ!時代、流星隊箱イベは3回(追憶入れると4回)あったけど、仙石忍は一度も星5貰えなかったんだぞ〜!!全部で6回チャンスあったのにな!?!?!?ちなみに翠は全イベで星5もらったぞ。
そんなに仙石忍は集金に役立たない数合わせ雑魚キャラなのか〜!?!?たしかにあんまりイベント走った覚えないな…ポイボばっかりだったしな…
その分風雲絵巻は頑張ったんだけどなー??当時のボーダー最高記録更新したはずなんだけどな…
仙石忍は本当に頑張り屋さんで奉仕精神が素晴らしくて周りに負の感情を見せない、忍者なのに太陽のような子なんだ。流星隊に救われ、流星隊が大好きで、流星隊を支えようと頑張っているんだ。
だから流星隊も仙石忍を必要としてるんだってストも読ませてくれよ!!!!!!!!!こんな…忍は流星隊のことが大好きなのに、流星隊側からストを掘り下げると、忍なんて語るに値しない存在なのか!?!?!?どうせ近々やってくる流星隊新曲イベは忍は星3で「隊長はやっぱりすごいでござる〜😊」とか太鼓持ちやって終わりなんだろ!?!?
5年も推してきてそろそろ限界が近づいてきてるんだ。流星隊における仙石忍は数合わせ無害ショタ枠じゃなくて、大事な1ピースなんだって教えてくれよお、一回でいいから…そしたら、いくらでも千秋星5出して良いからさ……………
誰に話せばいいのかわからなくてここに書いてる。
いろいろ調べてもらうと気分障害は14の頃からだったらしく、それを加算すると人生の半分以上をメンヘラとして生きている。
笑おうとしてもうまく笑えない。
頭が全然働かない。常に思考がとっちらかっていて、やろうと思っていたことが何もできない。突然フリーズする。数分後に我に返る。
寒くなったのと、旦那とのくだらない喧嘩などの外的要因と、あとは排卵期なのかな。
辛い。まじでやばい。
助けてほしい。
今まではそれでも、まあよかった。
数日うずくまってやり過ごせばよかった。
でも今はそれができない。
生後6ヶ月の息子がいるから。
息子が泣いたらおむつを替えたり授乳したり、そういう最低限のことはできる。
でも、抱っこしてあやしたり、絵本を読んであげたり、おもちゃで一緒に遊んだり、そんなことができない。思考が飛ぶ。息子がけげんそうにわたしを見ている。けげんそうに、じゃない。不安そうに、だ。だんだん息子が泣く頻度が増えてきた。ごめん。どうしたらいいんだ。ごめん。
主治医に何度か相談したが、もともとこの人はいろんなことを患者の自己管理に任せる人で、何もないときは別にそれでいいんだがこういう有事のさいにはまったく踏み込んでくれないのが頼りない。
前々から小さな違和感が積もっていたのがついに爆発して、もう病院を変わろうと思った。
近場の精神科をいくつかあたる。
一ヶ所は3ヶ月待ち。
一ヶ所は婉曲的に断られる。
一ヶ所は口コミが悪すぎて怖い。
仕方なく主治医の病院に電話して、その病院の他の医師に予約したいと伝える。主治医との治療継続をすすめる看護師。違和感を回らない頭で必死に説明し、なんとか別の先生に予約を入れてもらう。2週間後。あと2週間こんなに苦しまないといけないのか。いやわたしはまあいいんだ。赤ちゃんだよ赤ちゃん。生理が始まれば体調も戻るけど、それまでずっとこんなテンションの母親に世話されなければならない息子が不憫で不憫で、なんで誰も、誰も今この苦しみに悶えているわたしの話を聞いてくれないんだ、どうして、こんなに辛いのに、赤ちゃんが不安がって泣いているのに、お願い誰かわたしの話を聞いて。聞いてくれるだけでいい。慰めなくていい。治療もしてくれなくていい。ただ黙って、うん、うん、と聞いてほしい。お願い。誰か。そうすれば明日からまた笑えるから。わたしのためじゃなく息子のために、お願いだから誰か話を聞いて。
あと数時間寝て起きたらパートタイムの仕事があるというのにダラダラと起きてしまっているので一つ書く。
何のことはないよくある話で、新米店長がやってきて私達パートのおばちゃん達はベテラン、上からはネチネチネチネチ小言を言われる、の板挟みである。
誓って言うがいじめてなんていない。むしろ助けて……いた。いるでもいいが、いたにしたい。何せどんなに助けても返ってくるのは生返事。そして約束破りだ。きっともう上からの連日のパワハラに精神的に潰されて上の空なのだ。私達の助けなど微塵も役に立たない。
支給品、古くなっているので新しくしますね!と言われ、お願いして一週間待って事故で届かず、次の機会…毎月月末なのでそこでいいかと時期が来てお願いし、快く承諾されて届いたら靴箱に置いておきますね!と言われてそのまま忘れられ…というような事を半年以上繰り返した。向こうから持ちかけられたのにだ。仕方なく元々古かった支給品を騙し騙し使い回した。結局物は届くことはなかったので、その半年後に研修に来た新人社員に頼んで支給してもらうしか手がなかった。
正直どれもこれもこんなのの繰り返しだ。こんなのは私だけに限った事でなく、私はまだこれでもマシな方だった。それでも私が半年我慢したのは上司にネチネチネチネチ言われている店長が不憫だからだ。きっと色々やることが多くて忘れてしまってるんだろうな、多分この支給品がボロいのが上司にバレたら絶対怒られると思うけど…となりつつだ。
場所が離れていたのもあるが、新店長候補だった店長には一切声がかけられていなかった。
しかもたまたま求人情報を見ていた仲間が店長より先に気が付いたのだ。
今の流れだと店長は新店舗の店長にはなれないだろう。かといって、散々助けてくれていたパート、アルバイトの皆からも信頼を無くした今のこの職場にいるのも辛いだろう。
先日、出勤の時にいつものように当たり前のように挨拶をした。見事に無視された。聞けばその日はほぼ全員からの挨拶を無視していた。私は挨拶した時気が付いていた。目に一切の光がなかった。ただそこに『いる』だけになっていたのだ。
店長が病んでいる。
朝起きて出勤すればその姿を見る。そして挨拶をして返事があるかないかは、寝不足でないか上司に怒られていないかの気分で決まる。今日も店長のメールボックスには上司からの人格否定メールが来ていることだろう。
私には店長は助けられない。
MARCHとかそれより若干下ぐらい入れる偏差値持ってるやつが
聞いたこともないような名前のFラン大に合格して喜んで入学しちゃうの
小中高の経験のせいで、どこの大学も同じようなものだと思ってるんだよね
あれ不憫で仕方ない
小島慶子のことは嫌いではなかった。むしろ好きな部類に入る方の有名人なのだが、このエントリ(https://fujinkoron.jp/articles/-/2959)はホント胸糞だ。
正しそうな、何一つ彼女の論理に破綻がなさそうに見えるのに、読後感が半端なく胸糞なのだ。その証拠に、何が胸糞なのか整理するのに3時間も彼女の言い草が脳内を反復し、ゲロを吐くのを我慢しながら考え、時間を浪費してしまった。
その整理してみたけれど、きっとまだ整理しきれていない胸糞の原因は以下の通りだと思う。きっとこれから、もっとその原因が浮かんでくるとは思うが、いま書き出さないと脳が爆発、というより腐りそうだ。
匿名だから敢えて断っておく必要もないだろうが、決して売春や風俗を肯定する気はないし、女性の方が歴史上自由から迫害されて、総じて不幸せな環境にあったことも認めるし、自分自身もその加害者であったことがあることも認める。しかし、しかし、だ。あまりにも気持ち悪い理由は:
(1)夫が風俗で遊んでいたことに対して、すごくインテリ的な立場で非難している点。
前述したように、男性が風俗で遊ぶ際、女性性をモノ化して消費している側面はある。そのことに嫌悪感を感じる人も少なくないだろう。風俗やポルノが一般に忌避されているのは、人間味が損なわれて、消費の対象のように感じられるからであろう。しかし世の中には男性が男性を、女性が男性を、女性が女性を物質化して消費するような需要も少なくない。物質化された側が被害者意識を持つことは直感的で、痛みを感じることは、個人的に理解できる。しかも小島が感じた痛みはそんなインテリ的な、形而上の概念が原因であるはずがない。自分を物質化しないと生活ができないような同性に配偶者を一時的に寝取られた悔しさや、嫉妬、さらには低俗なサービスに欲望の解消を頼ってしまうような弱いオスを選んでしまった自分に対する憐憫や敗北感があるのではないか。もっと言えば、自分が腹を痛めて産んだ子供の父親がさほど強くなかったことや、腹を痛めた子供の育児中に欲望を一人解消していたことに対する妬みや、自分よりも低収入な夫がそんな贅沢な遊びをしていたことに対する嫉みも入り混じっていることを小島は自覚していない。
(2)インテリ的な非難をするのに値しない、低レベルの自意識。
配偶者は自分のDNAを後世に残すための精子提供者という一面を持つ。自覚できるかどうかは置いておいて、DNAレベルの判断を私たちは動物的に行っている。だから、理由なく異性を意識したり、性的魅力を感じたりする。そこには「異性を物質化」しているかどうかの理屈の入り込む余地はない。異性を異性化しているだけだ。女性が出産後、配偶者への愛情が低下するのも育児にエネルギーを手向けられるように進化の過程でできた適応だ。その適応の結果、DNAを未来に繋ぐために選んだ配偶者は、モノ以下になる。しかも夫の方が収入が低いとなれば、夫は生は、ほぼ用なし状態だったはずだ。自分は男をモノ化しておきながら、棚に上げ非難するのは完全に最も小島が非難している「自分に向き合っていない」ことにならないのか?自分に向き合っていない小島が自分に向き合えず結婚生活の継続だけを求める夫を非難できるのだろうか。小島は、収入こそ妥協したかもしれないが、健康的で異性として魅力的な顔立ちや体つき、一緒に子育てのできそうな精神的な安定に魅力を感じて配偶者を決めたはずだ。これこそがDNAとしての異性選択ではないのか、自分に問いてみるべきだろう。
(3)息子たちの性教育が終わったと断言できる浅はかさ。
性教育という概念はまだ新しい。しかも、その歴史を見ていくと、内容も時代とともに変わっている。つまり、「性」についての答えはまだ出ていないと考えるのが普通だろう。出産後の夫の不誠実さを悲しく感じることと、それと性教育との関係性はあまりにも薄い。生殖の仕組みについては、科学的な見解があるが、同性愛の問題も含めて性衝動や性的な魅力、恋愛感情についての科学的な理解はまだまだ一般的な正解はない。きっと小島が言っている「性教育」は「現代における社会的に容認できる性行動教育」だ。同じ科目が50年前に存在していたとすると、まったく内容は異なるし、それこそ男女間で大きく異なる。50年後も大きく違っていることだろうと予想する。こんな母親に育てられた息子たちが不憫でしょうがない。性は、表出化する行動であるだけでなく、人類がここまで繁栄、繁殖してきた原動力であり、私たちが幸せやエクスタシーを感じる手に取って誰もが感じることのできる能力なのに。初恋の気持ちや、愛する人を求めてしまう情動、そんな相手に振り向いてもらえなかったり、離れた時の悲しみは理屈ではなく、他ならぬ人間が持つ感情である。何度も言うが、小島が感じた悲しみや絶望を非難しているのではない。気の毒に感じる。小島に原因があったと言っているのでもない。
(4)今も夫に続けられる公開処刑。
現在別居状態にあり、風俗も禁じられているとすると、夫は極度の禁欲生活にあるに違いない。夫も極度の絶望状態にあることは想像に難くない。息子たちに過去のみっともない姿をバラされて、世間にも暴露され、それでも専業主夫を続けるのはもはや生存戦略でしかないだろう。私はキリスト教徒ではないが、罪をもって生まれてきた人間が幸福を目指して生きるには、欲望や邪念、煩悩をある程度昇華していくしかない。それを一人胸の内に閉じ込めたまま、矮小化された欲望だけが吊るしあげられた状態で生きていくのはかなり辛いだろう。小島には欲望は存在しないのだろうか?有名になりたい、モテたい、社会に貢献したい、子供が欲しい、お金が欲しい、自由な時間が欲しい。そんな欲望を本人は十分に発揮しているにも関わらず、あまりにもおぞましく強権的な攻撃ではないだろうか。それを恥ずかしげもなくモラハラになるかもしれない、などと言って経済的な支援だけを行っている気になっているとしたら、それこそ風俗で満たされるような支配欲を自分の夫で果たしたことになると言える。偉大な権力を持っていることに無自覚な罪だとすればバカでしかないし、知っていて快感に浸っているとしたら、一応ファンもいるのでやめてほしい。
専業主婦やハイクラス主婦をターゲット読者とする婦人画報は、ある意味女性性を売り物にして、収入の高い男性と豊かな生活を送るための情報を提供してきた。そんな中、夫の不貞や遊びで苦しんできた女性も少なくないはずだ。不倫に関する記事も読まれやすいだろう。不安を煽るビジネスはメディア業界の常套手段である。しかし小島のこの記事は不安ではなく、怒りを煽っている。つまり炎上商法だ。小島のライフスタイルをカッコよく憧れの対象と見せつつ、「女性の物質化」という尤もらしいが、誰も幸せにならない概念を売り込んでくる。小島の家庭事情を少しずつ切り売りして、そのネタとして夫の風俗通いがオチというのはあまりにも貧相な結末としか言いようがない。
女子アナとして知名度を持てるほど、メスとして魅力があるのが小島だ。メスが魅力的に映るには生殖能力も必要だが、優れたDNAを育み育てるための知性が必要だ。それらを存分に自覚し発揮し、その影響力を利用したスマートな生き方を体現しているのが小島慶子だと思っていた。昨日までは。
小島はスマートだと思っていただけにこの文章にはがっかりした。スマートであれば、どこかで自分の無知や認識の浅はかさを知って、愛する人を失う悲しみを乗り越えてほしい。人間が何に喜びを感じ、何に絶望を感じるかを知れば、きっと幸せになれる。
「5は○○」もその一つで、生放送後に番組がどうだったかアンケートを選べる(1~5の5段階で、1=とても良かった、5=悪かった)のだが、
この際に「5はハゲ」「5はアンチ」「5はカレーパン」等々、5は○○というコメントが大量に打ち込まれるというもの。
「5を選んだってだけで人に暴言吐いて良いと思ってるなんて、ここの住人は糞ばっかりだ」(うろ覚えにつき意訳)
的なことを書いて色々とキレちらかしてる人を見かけた。
申し訳ないことに、はじめに思ったのは「この人何言ってるんだろう?」である。
「この手のニコニコ特有のアレは見てて寒いわ! ここの住人は糞ばっかり」ならわかるのだが、暴言?
だが、よくよく考えてみると、フラットな状態で見てみればこの大量のコメントは
「5を選んだ人に対しての暴言」に見えることがあるのかもしれない、と気づいた。
加えて、もしかすると「5(悪かった)を選ぶようなやつは○○だぞ! 1(とても良かった)を選べ!!」のような
いわゆる信者と言われる層による、同調圧力のようにも見えていたのかもしれない。
誤解である。
……いやまぁ、実際に暴言のつもりで書いてる人もいるのかもしれないが
少なくとも自分はそう思って、5は○○のことを見たことはなかった。
例えば、番組内で出演者が好きな食べ物に順位をつけるコーナーがあったとしよう。
エントリーはアンパン、食パン、カレーパンで、仮に最下位はカレーパンだったとする。
この際、きっとアンケートでは「5はカレーパン」が大量に書き込まれることになる。
「5に入れてるのは、この番組が気に入らなかった(この番組で不憫な扱いだった)カレーパンやな!」
的なお寒いネタコメントにすぎず、暴言やら何やらの高尚な意味はないのだ。
さらにいえば個人的には、あのコメント群は誰が面白いことを言えるかの単なる大喜利大会である。
面白いこと上手いことを言ったやつが一目置かれる、みたいな小学生並みの幼稚な遊び。
他の人が挙げていない、珍しい物を○○に入れてるコメントはポイントが高く「やるな、こいつ」とニヤリとしてしまう。
ただ全く番組内に出てこないものだったら、いくら珍しくてもダメだ。雅でない。
5はハゲ、が成り立つには番組内で髪の毛に触れる話題が出ていてほしいし(個人的には直接的すぎて面白くはないが)
5はアンチ、だと成立する範囲が広く曖昧になりすぎててイマイチに感じる。
正直、そういう遊びだよね?と声に出して他の人と確認したことはないので
でも、もしかしたら同じように感じ取って、同じように遊んでいるやつもいるかもしれない。
もしそういう人が他にもいたなら、確かにこれは文化と呼べるものなのかもしれないが……実際はどうだろうね?
おそらくこのまま衰退しニコニコとともに消えゆくものでしかないだろうが、
良い機会だと思ったので、書いてみた次第。
なお似たようなものに、プレミアム会員による「プレミアムwwwwwwww」的なカラフルコメ弾幕に対して
「プレミアムってだけでマウントとって一般視聴者を馬鹿にするから、奴ら(プレミアム会員)は根性がクソ」(うろ覚えにつき意訳)
と怒っている人も見かけたことがある。
たぶん誤解である。
寒い寒いと言いながら、三時のおやつでも食べようかとリビングに降りてきた私に、キッチンから父がボソッと声をかけた。
「エアコンなら、母さんが業者呼んで清掃してからじゃなきゃ使わん言ってたから、つけたら怒られるぞ」
はぁ?という顔をしている私に、いらんといったのが聞こえなかったのか、みかんを手渡しながら父が言う。
「なんで寒くなる前にやっとかんかったんだって話よな。そんなこと言ったら、怒られるから絶対言わんけど」
からからと笑う父。手に持つマグカップには湯気の立つコーヒー。テーブルに目をやると、みかんの皮が散乱している。
ソファの背もたれにかかっていたひざ掛けを腰に巻いて、リビングのテーブルにつく。渡されたみかんを揉みながら、
頼むより先に父はグラインダーに豆を入れていた。ブィーンという無機質な音が部屋に響く。
「みさちゃん、昨日の夜酔っぱらって、そこまで聞けんかったけど。この後どうすんの。そこらへん、母さんとは話したんか?」
「うーん」
どうしたものかと私は少し考えた。昨夜、久々に帰省した私のために、自宅ではささやかな歓迎会が催された(とはいっても少し豪華な寿司の出前をとったくらいだが)。食事を終えて、家族三人テレビを見ながらダラダラとお酒を飲んでいたのだが、父は早々かつ静かにリビングのソファに沈んだ。腹に猫を乗せて、スマホのバイブほどの小さな音量でいびきをかきながら寝る父をそのままに、母とは今後の話をある程度した。正味二時間ほどかかったその話を、今父にするにはまだ話をまとめ切れていない。母からは同姓として理解は得られても、父にはこの冗長な割に何も決まっていない私の現状を伝えても、ただ心配を駆り立てるだけではと不安になったのだ。
「まぁ暫くは休むよ。貯金もあるし。今はまだ動けん気がするし、何より少し疲れたわ」
みかんの皮をむきながら、はぐらかすようにそう答えると、コーヒーを入れる父の手に視線を移した。暫く見ない間にまた年季が入ったなぁと、ふとそんなことを考えた。
ここ数年、私(輝く三十代独身)はアメリカ西海岸の小さな広告代理店で仕事をしていた。小資本の飲食店や小売店なんかがメイン顧客だったので、今回のコロナによる各種制限後はほどんと仕事がなく、一部制限解除後もほとんどの店はコマーシャルを打つ余力はなかった。片手間に作っていた無料情報誌なんかは、コロナ対策のコラム等を差し込みつつほそぼそと発行を続けていたけれど、いつしかそれも限界に。結果、私はあえなく「状況が良くなったらまた声をかけるから、必ず戻ってきて」とお決まりのコメントと共にレイオフの網にかかったのである。こんな状況ですら私を限界まで雇い続けてくれた会社には感謝しかないが。
解雇後「とりあえず一旦リセットだな」と考えた私は、実家に帰ることにした。異性関係は、現地で交際していた男性と二年ほど前に別れた後はパッタリだったし、行きつけのチャイニーズレストランもコロナで潰れたので、かの地に私を繋ぎ止めるものはもう何もなかった。大卒後から今までずっと海外でもがいてきたこともあり、このひっくり返った世界を口実に、このタイミングで実家でゴロゴロしてやろうと、そういうことである。しかし状況が状況なので、帰国を決断した後も、やれ渡航制限だ、やれチケットの予約だと色んなことがうまく繋がらず、なかなか出国することができなかった。ようやく帰国の日取りが決まったころ、
「帰るで」
ポッと送ったLINEに、
「車で迎え行く!楽しみ!おめかししてく!」
と還暦も半分過ぎた母はノリノリで返信したにも関わらず、当日派手に寝坊した。私が期待していた、到着ロビーでの感動の再会(BGM:青春の輝き/The carpenters)は叶わず。実に四年ぶりの帰国はなんとも味気のなく、一人公共交通機関でと相成ったのである。
「あれな、『コロナだし、やっぱ行かん方がいいと思って』って言い訳しとった」
私の分のコーヒーを手渡しながら、けらけらと父は笑った。
「ほんと昔から適当な人。あんなんと結婚した意味が分からん。初恋の人とか言わんでよ?」
私が次のみかんに手を伸ばしながら言うと、
「初恋かぁ……」
ギリギリ聞き取れるくらいの声でボソッと言った後、父は一人モジモジしながら下を向いた。思えば父と母がイギリスで出会ったという話は聞いたことがあるが、初恋話となると聞いたことがない。恐らくこの人の初恋は母とは別の人と思うが、どうせ時間もあるし、掘れば面白い話が聞けるかも知れないと思った私は、
「そしたら、父さんの初恋っていつよ?」
別に話したくなければいいですよ、ええ。と二個目のみかんの皮をむきながら、興味なさげに聞いてみた。暫く返答がないので視線を上げると、相変わらずモジモジしながら、父は照れくさそうに顔を上げた。
「お墓に持っていくほどのものでもないし、話してもいいか。母さんには内緒だぞ?」
言うと父はテーブルの上のみかんの皮をまとめてゴミ箱に入れると、ゆっくりと向かいの席に着いた。
(結局話したいんでしょうに……)
「みさちゃんも墓参りの時に行った叔父さんの家、まぁあれは父さんの実家でもあるわけだけど、裏手に階段あったやろ。急なやつ。あそこを登ると昔図書館があったんよ。市立だか県立だか忘れたけど、そこそこ立派なやつがね。父さんは大学の受験勉強を毎日そこでしてたんだ。家だと兄弟たちがうるさいから」
父の実家は西日本の某所。坂の多い海辺の町だった。遠方であることもあり、私は小学校高学年の時に祖父母の墓参りに行ったのが最後、以来そこには行っていない。
「そこの自習室がさ、海に向かって大きな窓があって。部屋にストーブがあったけど、やっぱり窓が大きかったせいかな。冬場はすごい寒かった。でもそのおかげで利用者が少なくてね。少し寒いくらいの方が頭も冴えるし、父さんはそこを好んで使ったんだ。あともう一つ、別の理由もあったんだけど」
父はそわそわと立ち上がると、コーヒーのおかわりだろうか、電気ケトルに水を入れて沸かし始めた。ケトルがお湯を沸かし始める音が、私の想像の中の自習室のストーブの音と重なる。父はそのままケトルのそばから離れず、窓の外に目をやりながら続けた。
「父さんともう一人、その自習室を使う女の子がいたんだ。とても綺麗な、束ねた長い髪が印象的な子だったよ」
突如文学的な表現をし始めた父をみて(これはキモイな……)と思った。初恋話を聞くのにある程度の覚悟はしていたものの、父の口から語られるそれは、なんとも中途半端な恋愛小説のようで、
(これは、脳内でキレイどころの女優さんでもキャスティングして、程よく補完しながらでないと聞くに堪えないな)
そんなことを考えながら、みかんを口に放り込んで聞いた。
「それが初恋の人?思ったよりチープな感じ」
「最後まで聞けよ。みさちゃんが聞いたんだし、父さんにとっては大切な青春の1ページだぞっ!」
父はムッとした表情で言った。
「隣の高校の女の子だったんだ。同じく受験生だった。頭のいい子でね。その部屋で一緒になった最初の数回は会話がなかったんだけど、ある時勇気を出して話かけたんだ。『どこの大学を目指してるんですか』ってね」
「ほうほう。で?」
「目指してる大学が一緒だったんだ。まぁ、彼女は余裕の合格圏内。父さんは相当な努力を要するくらいの差はあったけれどね。彼女は英語系の学部に進みたいと言っていた。将来は海外に行きたいと。当時ボーっと生きていた父さんと違って、明確な夢を持っていた彼女はとても輝いていてね。ほら、男って単純だから、一発で惚れちゃったんだ。同じ大学を目指す二人。一緒に勉強する自習室。これは、もう、そういうことだろうってね」
「馬鹿なのではなかろうか」
「いや、馬鹿でなくて!」
父は鼻息荒く私を遮り、
「たしかに最初は一方的なものだったさ。けれど、一緒に勉強……というかほぼ父さんが教わるだけだったけれど、毎日のように、約束して、同じ時間を過ごして、そういう感じになったんだ。『一緒に合格しようね』とか『一人暮らしする時は、近くに住もう』とか、これはっ!もうっ!そういうことでしょうがっ!」
若干の金八先生口調になりながらまくし立てた。
「彼女の教え方が本当にうまいもんだから、ギリギリの成績だった父さんも合格圏内に入るくらいになったんだ。夢の大学生活は目の前だった。ある雪の積もった日、勉強を教えてくれたお礼に、図書館の近くでラーメンを奢ったんだ。温かいものでも食べようってね。その帰り道、初めて手を繋いだんだ。女の子と手を繋いだのは、その時が初めてだ。さっき食べたラーメンが胃から飛び出そうだった。家まで送ると言ったんだけど、ここまででいいと。途中で分かれたんだ。次の日も、いつも通り会えると思った。でもなぁ……」
突然、演技派女優のようにうなだれる父。いや、でもこれは結構シリアスな展開なのでは。私は我慢できず、恐らく一番ビンビンに立っていたフラグを掴むと、
「……し……死んだとか?その才色兼備さんは……事故に遭ったとかで……」
ゴクリと唾を飲みながら聞いた。少しの間、静寂がリビングを包む。父は顔を上げると、
「あっ、忘れてた」
と言って、電気ケトルのスイッチを入れ直した。ズッコケる私を一瞥しながら続ける。
「いや、死んでない」
「おい」
「死んでないんだけど、消えた」
は?という私の顔に腕を組みながらうんうんと頷くと父。
「次の日から、もう試験も近いのにパッタリと来なくなった。いなくなって三日後くらいかな、その子の高校に行ったんだ。名前は知っていたけれど、家は知らなかったし、当時は携帯なんてないからな。それしか方法がなかった。今ほど個人情報にうるさくないからな、聞いたらサラッと教えてくれたよ」
ケトルからサーっとお湯の沸く音がする。部屋が寒いからか、注ぎ口から湯気が濃く立ち上る。
「夜逃げしたらしい。母親がいない家庭で、親父さんがあまり真面目な人じゃなかったようでな。突然いなくなったってことだった。仕事で失敗したんだか、博打なのか知らんが……。家の前にも行ったんだけどな。バラック小屋ってわかるかな?そこまで酷くはないけれども、それに近いような、貧相な家だった。当然、明かりもついてないし、扉を叩いても誰も出てこなかった。家の前には、彼女が図書館まで来るのに使っていた、見覚えのある自転車がそのまま置き去りにされてたよ」
そこまで言い切ると、父は黙りこくった。そのまま暫く何も言わず、再び沸騰したケトルのお湯でコーヒーを入れ始める。
私は恐る恐る聞いた。父はいつの間に私のコーヒーが空になっているのに気付いたのだろうか。二人分入れていたコーヒーの片方を私に差し出しながら、
「父さんは合格したよ?」
知ってるだろ?と言わんばかりのとぼけた顔で答えた。
「いや、父さんでなくて、才色兼備さんは?合格発表で奇跡の再会をしたとか」
興奮する私とは対照的に、父は再び、一人冷静にモノローグに入る。
「あの日、合格発表の日。始発で発表を見に行ったよ。大学は遠かったからな。張り出された番号より先にまず彼女を探した。どこにもいなかった。一通り探した後、掲示板を見た。自分の受験番号があった。でも全く喜ぶことができず、父さん、そこでずっと立ってた」
(ヤバイ、泣きそうだ)
目の前でセンチメンタルに語られるオジさんのモノローグに、不覚にも目頭が熱くなる。
「当然彼女の番号はおろか、受験したかどうかさえ知らないからね。その日は大学の門が閉まるまでそこにいたよ。掲示板は何日張り出されてたんだっけな、もう覚えてないけど、もしかしたら今日これなかっただけで、明日見に来るのかも知れない。そう思った父さんはなけなしの金をはたいて近くの民宿に泊まって、翌日も一日中待ってたんだ」
「……でも、来なかったんでしょ」
ティッシュで目頭を押さえながら私が聞く。指先についたみかんの酸が目に染みる。
「うん。来なかった。そして大学に入ってからも、彼女の姿を見ることはなかった」
自分の話なのに、ウルウルとなく娘にもらい泣きでもしたのだろうか。ズビッと鼻を一度ならすと、
「きっと、受験できなかったんだなぁ。だって受験してたら、彼女なら絶対受かってるもの。あんなに行きたがってた大学だったんだから」
父はしみじみそういうとコーヒーをスッとすすり、一つ残ったみかんを、テーブルの上のカゴから取り出した。
(なんて切ない話だ……)
還暦もとうに過ぎたオジサンのコイバナに、悔しいけれど胸を打たれた私は、鼻水をかみながら劇場を退席しようとした。脳内で有村架純あたりを勝手にキャスティングしていた才色兼備の不憫さも去ることながら、そこにいない初恋の人を必死に探す父の哀れさを思うと、今はすっかり禿げ上がった父にも、そこそこかっこいい俳優をキャスティングしてやらねば。そう思いながら、ソファで眠る猫を抱えて二階に上がろうとした。その時。
「でも、この話には続きがあってな」
ニヤニヤとしたり顔で笑いながら、父は私を引き止めるように言った。
「父さん結婚前にイギリスで単身赴任したことあるって言ったろ。そこで彼女と再会したんだ」
私は慌てて猫をソファに戻すと、前のめりになりながら席に戻った。と同時に私は焦った。父と母はイギリスで出会ったという話を思い出したからだ。そうすると、有村架純をキャスティングした才色兼備の役を再考しなければならない。あの母親は……明らかな才色不備だ。
「あ、母さんじゃないぞ」
私の焦りを察したのか、落ち着かせるように父は釘をさした。
「日本人の駐在員が集まるパブがあってな。仕事終わりにそこで飲んでいたら、隣に二人組の日本人女性が来たんだ。その片方が彼女だった。一目でわかったよ。向こうもそうだったと思う。『もしかして、○○さん?』って聞かれた時、夢でも見てるんじゃないかと思ったよ」
「うわぁ、本当にそんなことってあるんだ。もうそこから話が止まらなかったでしょ」
「いや、お互いとても驚きつつも、一言二言交わしてその日は別れたんだ。向こうは連れがいたしね。翌日は休みだったから、また明日改めて会いましょうと、向こうから番号を渡された。その番号を見て色々悟って、嬉しくなったね」
「なにを悟ったん?」
「電話番号だけで、ホテルの名前とか部屋番号とかは書いてなかった。つまり定住しているってこと。ちゃんと夢を叶えたんだと」
「なるほどねぇ」
そんなに長いこと話したつもりはなかったが、いつの間にか部屋は薄っすらと暗くなっていた。父がパチッと部屋の明かりをつけると、猫が呼応するように二階へ駆けていった。
「でもさ、そんな感動の再会したら、もうそれは運命の人じゃないの?どうしてその人と結婚しなかったのさ」
話が一周して戻ってきたが、単純にそう思ったので聞いてみた。そりゃあ、今の母と結婚したから私がいてとか、そういう御託はあれど、普通ならそこでくっつくだろうと、そう思ったからだ。
「あら、そういうパターン」
「あの後、働きながら勉強して、渡英して、仕事についたと言っていた。そこで出会った人と結婚したそうだ」
それを聞いて、世の中うまくはいかないのだなと思ったのはもちろんだけれど、ふとその時父は何を思ったのかが気になった。初恋の人との運命的な再会と同時に、自分の恋が終わった時、悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。私だったらグシャグシャになってしまうかも知れない。しかし、そんな私の疑問は、次の父の言葉ですぐに解消した。
「心から嬉しかった。父さん、みっともないけど、そこで泣いちゃったんだよ」
照れくさそうに笑いながら父は続けた。
「良かった。良かったってね。ずっと心につっかえていたものが取れたような気がした。『ありがとう』っていう父さんに、あの人は『なんで?』とは聞き返さなかった。わかってくれたんだろうね。『こちらこそありがとう』と」
「どういうこと?」
今までの話の中で、父がその人に感謝することはあっても、父が感謝されるようなことがあっただろうか。
「『君が海外に行ったら、そこに僕も必ず行くから、その時はバッチリの英語で観光案内してほしい。約束しよう』父さん、そう言ったんだと。全く覚えてなかったけどね」
「そんな約束してたんだ」
「『私が海外に行くことに、きちんと意味を持たせてくれたのはあなただった。約束を守るために、頑張ったから今ここにいるの』と言われた。父さんも、彼女の役に立ててたんだ」
一昔前のトレンディ俳優のようにフッと小さく笑うと、そのまま父はトイレへと消えた。
(お前はすっかり忘れてたわけだけどな)
父の背中に心の中で柔らかく突っ込みながら、私もニッコリ笑った。
「ああ。会ってない。連絡先も特に交換しなかったんだ。まぁ色々あってね」
キメ顔で答える父に、久方ぶりに(気持ち悪い)という素直な感情が戻ってくる。
「ただいまぁ」
「あら。何仲良く話てるの珍しい」
リビングに入ってきた母は、そう言いながら、みっちり膨らんだエコバックをキッチンに置いた。それを見て、先ほどまでの話題のせいで居心地が悪いのか、父が二階へ避難しようとする。
「なになに?なんの話してたん?」
トイレに行こうとする有村架純とは程遠い母が、リビングの出口で父に聞く。
「いや?たわいもない話だよ」
父は道を譲りながら誤魔化した。訝しげな視線を投げながら、母がトイレに入ったのを見計らって、
「ちなみにな」
父は私の耳元に口を寄せると最後にコソッっと
「彼女と再会したとき、パブに彼女と一緒に来てたのが母さんだ」
そう付け足して、ニヤニヤしながら駆け足でリビングを後にした。
「えぇー!?なにそれぇ!」
「ねぇー!何の話なのー?」
あの人との馴れ初め話は、また後日みかんでコーヒーを飲みながらでも聞こうと思う。
一世を風靡した「おそ松さん」というアニメをご存じだろうか。赤塚不二夫のおそ松くんがベースだが、キャラ設定等はほぼアニオリだ。
個性的なむつごのキャラと不条理ギャグ、そこはかとなくインモラルで下品、だがどこかおしゃれな作風(個人的な意見です)に人気が爆発した。
深夜アニメにも関わらず子供にも人気で、放送が始まった2015~2016年ころは社会現象とまで呼ばれるくらいの人気だった。同人界隈も盛り上がった。
しかし、現在第3期が放送されているのにいまいち盛り上がりにかけているように感じる。
5年も経てばこんなもんかと思うが、2年前の二期、昨年放映した映画のときはまだ、もうちょっと盛り上がっていたように思う。
Twitterの検索欄に「おそ松さん」と打つとサジェストに「つまらない」と出てくる始末。
何が原因なのだろうか、他の人の感想や意見を見ながらまとめてみた。
これはしょうがない。
そして今季はダイ大や金カム2期、ヒプマイ、呪術廻戦、ひぐらし、夜叉姫等、同時期に期待値が高く話題をさらうアニメが多すぎるのも原因だ。
ネームバリューではおそ松さんもそれらの作品に負けていないのだが、
世間では鬼滅映画で賑わい、pixivはツイステ創作で溢れているので時期もちょっと悪かったかもしれない。
一期、二期、映画とずっと務めていたキャラクターデザインの人が降板し新しい人になった。
急な絵柄の変化に戸惑いを隠せない人も多かったはずだ。松ファンなら、明らかに違うのが分かる。新しい人が悪いとは言わない。しかし顔も体系も違うのだ。
でもまあ、その人がすべて本編作画の指揮をとっているわけではないし、その人はベテランなのでアニメーションがうまい。本編にはさほど影響はないように見える。
そもそも松のフォルムは難しく、アニメーターによって作画のブレがひどいのだ。
コマ送りして見ると作画崩壊なんてこともしょっちゅうある。4~5頭身でムーミンのようなフォルムなので他のアニメと比べると多少の作画崩壊は目立たない。というか、動けば問題はない。
なんか全体的に暗い。
・新キャラ登場でこれまで当たり前だったギャグ要素にケチがついていく。(チビ太のチビは蔑称とか、デカパンの格好はわいせつ物陳列だとか何とか…。そもそもチビが蔑称ならシコ松も蔑称だしトト子に対するうんこ評価も侮蔑なのになぜつっこまない。ガバガバAIか?)AIに対してはむつごの誰かが面白くツッコめばギャグになるが、誰もツッコまないので放置されている。多分伏線だからこの不穏さは最後までとっておくんだろうがこれがいつまでも続くとなると……。
・スタバァでうんこしたりチンコぶるんぶるんさせて弟に迫ったりしていた一松が三期は打って変わって折り紙折ってラジオごっこする陰キャなだけの人に。
・一期で結婚したサブキャラ・橋本にゃーが突如離婚してシングルマザー化。アイドルであるトト子ちゃんももう後がないと言われ自身の年齢を気にしている様子。生活費稼がなきゃいけないにゃーと後がないトト子は一期からやってきたアイドルをやめて女子プロレスラーに…。(オチでギャグにしているがすごく重いです…)
・友人の結婚式に出て落ち込む等、むつごの年齢を感じさせる会話。
三期は、「パロデギャグ+本編軸ギャグ+シリアス本編軸(AI絡み)」の構成でやっていくのだろうか。
4話の「カップ麺を食べたいがために奮闘するむつごの話」のように、明るく楽しい話もあるが、正直見ていて陰鬱な話の方が多い。
三期の新しい取り組みとして、1話完結ではなく続き物を試みているのだが、それが今のところシリアスで楽しくない。
このシリアス風味のAI日常パートや妙にリアルを感じさせる重い設定がずっと続くと思うとなかなかしんどいものがある。たぶん1期2期と同じく24話で特大シリアスをやって最終話で大爆破オチなのだろうが……。
リアルで考えれば6人全員ハタチ過ぎてニートなのはもともとキツい設定なんだから、アニメの中くらい楽しく明るく馬鹿やってるニートでいてほしい。(そもそも赤塚不二夫のむつごを「将来はバカでニート」という設定にしたのはおそ松さん公式なのに、今更むつごに自虐させていかにダメかを描くのは正直言ってよくわからない。1期は20代前半だが3期は20代後半になっているので、そういう時間の経過を書きたいのだろうか)
まだ序盤なので今後に期待したいが、5話まですべてこうなので不安が拭えない人もいるのだろう。
1期にも2期にもシリアス回はあってそのたび良い意味でも悪い意味でも話題にはなってきたが、それはたまにあるから良いものではないだろうか。
「また笑おう」がキャッチコピーのはずなのに、シリアスとのバランスがおかしいので笑えないことになっている。
ギャグアニメを見ている人がギャグアニメへ期待することは、安心して笑えるということだ。笑いたいときに妙にリアルなキツさを突きつけられると視聴者の心も疲弊する。
どこかで見たような話が多い。
既視感。これは単純に、二期以降ひとりの脚本家がすべてひとりで書いているのでネタ切れなのではないだろうか。
一期は他の脚本家もいて、交代で書いていたが二期から何故かひとりで書いている。
ドラマCDやフェス松さんを合わせれば現在の脚本家が作った話はゆうに40話を超えるので、ネタ切れも仕方ないのかもしれない。
個人的には助っ人脚本家を雇うか、ネタ出しのアドバイザーみたいな人を入れるかした方が良い気がする。そして監督や脚本家に意見を言える人物も必要なのではないだろうか。
制作チームを気の合う人だけで固めるとどうしても内輪ウケになってしまい、視聴者との壁ができることがある。特に二期は視聴者が不快になるような下ネタが多めで賛否両論だった。(もちろん二期も面白い話はある)
衝突しない程度のストッパーはある程度重要だし、「ひとりで決め過ぎない」ということも、続編物語を作るうえでは大切だと思う。
「むつごを使ったコントを見ている気分になる」といった意見を見た。
むつごじゃなければできないギャグ、そのキャラじゃなければできないネタがもっとあれば盛り上がるのかもしれない。
※追記 6話はついに過去に出したドラマCDをそのまま映像化してしまった。本当にネタ切れなのかもしれない。
出番の差、扱いの差がわりと露骨でうんざりしている人が多いようだ。
そういえばイヤミも1話以降出てないな…。
不憫なのはトド松とカラ松、たまにチョロ松で、全体的に空気なおそ松。暴れん坊フィジカルな一松と十四松の構図は二期から同じだ。
一松と十四松はあまり痛い目に遭わない代わりに下品な下ネタ担当な気もしたが、三期はそれすらなくなってしまった気がする。(一話で食糞する十四松は面白かったけど)
一期二期は大ボケ担当だった十四松だが、映画と三期ではわりとまともなツッコミキャラとなってきたのではないだろうか。十四松の新しいキャラクターを模索しているような気もする。
一松に関しては前述したように唐突な下ネタやキレ芸、カラ松に対する理不尽な暴力等のトリッキーさがなくなり、出番は多いのになんとなく影の薄いキャラになってしまった。
ひとりだけAIに靡かず不信感を募らせたり不穏な空気を出したりと、わざとキーキャラとして置いているように見えるが、そろそろ一松の持ち味であるヤバい奴感を出してほしいところだ。
十四松をツッコミキャラ・チョロ松をボケキャラとしてギャップをつけて昇華したように、ポジショニングの変化も多少はあった方が飽きがこず面白いかもしれない。
あとコンビの差(このキャラはあのキャラとばかり絡んでるな…というもの)。二期以降、そういう格差に気を使っているのは感じるが三期はどうなるのだろうか。一ファン的には、推しはいろんなキャラと絡んでほしいのだ。
これはアニメ本編と関係ないことだが、A推しの人が、「最近A+Bのコンビグッズばかり出て萎える」と言っていた。相手を固定されるよりは、さまざまなキャラとの版権、グッズが見たいのだろう。
おそ松さん公式ツイッターによる広報の変化。三期からは、ファンを意識した企画が多い気がする。
放送が決まってから放送3話目くらいまでの企画やコラボについて調べてみた。
【二期】
おそま通信
カウントダウン(一人ずつ)
日替わり松(一人ずつ)
新衣装むつご紹介(一人ずつ)
松セレクション発売
しま松開始(おそ松さんの牧場ゲーム、しかし1年持たずに終了した)
東京ガールズコレクション 2017
6つ子がアプリにおじゃましま〜つ(さまざまなアプリとコラボ)
【三期】
絵描き歌
救出作戦(イヤミにむつごが攫われたというていで、救出を呟くとキャラクターのボイス付きのリプライが貰える)
新衣装公開(全員ひとまとめ)
キャラクター紹介(一人ずつ)
また笑おうハッシュタグ感想キャンペーン(ツイで再放送の感想を呟いてもらうキャンペーン)
クラウドファンディングで新聞に公告を掲載(これは松公式が企画したというよりもクラファン会社が持ち掛けたらしいが)
集えよ同胞!NEET応援プロジェクト!(ファンから歌声を募って主題歌のCDに収録する企画)
2期も別にそこまですごい企画を出しているというわけではないが、3期は明らかに、「こうじゃないだろ感」がぬぐえない企画が多い。すごくお金をかけているのは感じる。
塗り絵や絵描き歌は幼児用(?)なのに、肝心のアニメの中身は暗くて子供ウケするような話ではない。そもそも今でも松を見ている層は大人の女のオタクが大半だ。
そして、むつごが結婚式を祝ってくれるブライダルコラボをしているのに、5話のアレ(知り合いの結婚式帰りのむつごが将来を憂いながらトボトボと歩いて帰るだけの話)はまずいのでは……? あれを見て呼ぼうと思う人がはたしているのだろうか?
ツイッターでも荒れていた4コマ大募集企画、通称コンテ松さんについても話そう。
ファンが4コマ形式のコンテを書いて応募すると、その中から採用された作品がショートアニメになってDVDの特典につくという。
素人の作品がアニメ化する夢のような企画だが、裏を返せばファンの妄想が公式になるということだ。しかも円盤の特典なので、これによって「円盤買えない」と嘆く人もわりといた。
さらに応募は匿名ではなく、応募した人のツイッターIDがサイトに掲載される仕組みなので、過去に何を描いているのか、どのキャラの腐女子なのか等を掘られる人も出た。地獄絵図。
Twitterでも賛否両論だが、円盤特典が賛否両論な時点で商法としては失敗しているような気がする。
個人的には今までにない取り組みなので期待をしたいが、否定的な人の意見も分かる。
今まではファンを意識したようなネタはあまりなく、むしろ2期1話ではファンを小馬鹿にしている始末だが、今期からはファンに寄っているような気がする。その姿勢に戸惑いを隠せない松ファンもちらほら見えた。
三期が始まる前、制作陣が雑誌で言っていた「新しい試み」はことごとく効果を得ていないように感じる。
1期第1巻の円盤(BD、DVD)の初動売上は79,108枚。
深夜アニメなら1万を超えれば大成功の部類だ。1期1巻の売上が化け物だったため2期の落ち込みっぷりは各場所で揶揄われるが、数字だけ見れば十分成功している。
ちなみに映画の興行収入は6億~7億円くらい(127スクリーンで、二期から1年の月日を経てのこの数字はまずまずではないだろうか)
しかし公式サイトで行われた「666666人に届け!キャンペーン」も、動員数は535269人でストップし、最後のトド松にだけ色がつかず終わった。(10万人達成ごとにキャラクターに色がついていく仕組みだった)
別にアニメは売上がすべてではないが、売上が著しくないと4期はない。
通常アニメは1巻で5000枚売れれば続編の可能性が見えてくると聞く。「おそ松さん」はわりと金がかかるアニメなので、4期を期待するなら7000~1万枚の売上は欲しいところだ。
※これはしがない男女カプ好きによるただの小言である。
私には好きなゲームがある。そのゲームは何作も発売されていて、何作か毎に舞台が変わるという特徴がある。それぞれ同じ世界を描いた作品ごとに「〇〇シリーズ」と呼ばれていて、その中でもとあるシリーズ(便宜上Aシリーズとする)のとある男女カプに私はとても嵌った。カップリングというものにここまで嵌ることがなかったぐらい好きになったし、そのカプがこの世に少ないのが信じられなくて自分で増やすしかないと決断し、20も半ばに差し掛かった年齢で推しカプのイラストを描くためだけに絵の練習を始めたほどには嵌った。二人が登場するゲームは何周も何周もしたし、何周しても二人がかわいくて仕方がなくて幸せだった。
2年前、その楽しかった日々の終わりが始まった。
そのゲームは、今まではシリーズが完結したらその後、そのシリーズの続編が出ることはなかった。(完全版でイベントが追加されたことはあったが。)しかしAシリーズの10周年を記念して、8年ぶりにAシリーズの続編が出ることが決まったのだ。
この時点で私は既に嫌な予感がしていたのだ。正直、もう既に終わったシリーズを変に弄って欲しくない。もう完結した世界だからこそ、その後の二人を自由に妄想できる楽しみがあったのだ。その未来が、私の最悪な方向に進んでしまう予感しかなかった。
なぜそんな不安だったか?そもそもこのゲームの開発陣は、続編における旧作キャラの扱いが致命的に下手くそだったのだ。
その上そのゲームはどちらかと言えば女の子に比重が偏りがちで、男性キャラはほんの一部を除きあまり良い扱いを受けていなかった。そもそもAシリーズは他シリーズよりも若干百合寄りなところがあり、そこは本当に苦手だったのだが、それ以上に推しカプが好きだったのでそこは見て見ぬふりをして遊んでいた。
しかし問題が一つあった。私の推しカプの女の子側のキャラと、別の女の子キャラとの百合カプがゲーム内一大派閥を誇る程の超巨大界隈だったのだ。そう、私の推しカプはいわゆるマイナーで、対抗カプがメジャーだった。
わかりにくいのでここでは私の推しカプをX(男の子)とY(女の子)、別の女の子キャラをZとしよう。
それだけ人気が高いということは、続編にもそのYとZを登場させろという声は当然の如く高まる。私もそれ自体には半分諦めていた。だって実際人気あったし。そして私の推しカプは人気がなかったし。男の子は雑な扱いをされがちなゲームだったから出てこないだろうし。だからYとZは出てもXは出ないだろう。そういう諦めがあった。ただ、私はYZが所謂地雷だったのだ。そもそもXY固定だったので、YZに限らずXとY関連のCPはXYしか受け入れられなかった。男女だろうと百合だろうとBLだろうとXY以外無理だったのだ。
だからどこかで「頼むからXとY同時に出るか二人とも出ないかのどっちかにして」「お願いだからZは出ないで」と本音では思っていた。前者はともかく後者は口が裂けても言えなかったけど。ファミ通や電プレで新情報が出るたびにZが出ないかビクビクして、出ると発表された時は本気で吐いたし、最後までXの登場を諦めきれなかった。結局Xは出なくて、YとZが一緒に出るという、この時点で最悪の道筋を辿っていたのだけれど。
そして約半年後Aシリーズの8年ぶりの新作が発売された。蓋を開けてみれば、私の推しキャラ、Xの唯一無二のアイデンティティ・役割、そういったXを語る上で欠かせない要素が他のキャラに奪われていた。そう、他の誰でもなくZにだ。
ZがXの役割を奪って、あたかも自分の役割のように語っている様子を初めて見た時の気持ちは、出来れば二度と思い出したくない。
この時、私は初めてゲームの問い合わせ宛にただの問い合わせではなくクレームを入れた。そう、クレームだ。私の好きなXを雑に扱うな、こんな扱いあんまりだ酷過ぎる、受け入れられない、こんなのがAシリーズの新作だなんてあり得ない。そんな当時の荒れた気持ちをひたすら長文でぶつけたただのクレーム。
でもそうでもしなければ当時の私の心は持たなかった。だって、私の大好きなXとYの関係性が、YとZにすり替わっていた。Xが初登場した時にあれだけキャラクターストーリー全てを通して丁寧に描いたXの役割が、そのまんまZに取られた。よりにもよってZに。そしてそれが「公式が大々的に送り出したAシリーズの正当続編」として出ていることに憤りを感じて仕方がなかった。
事実、Xの扱いに違和感を覚えていたものは私だけではなかった。私がXを好きだからXの扱いにキレているのかと思ったが、Twitterを見たら私程怒ってはいないものの、Xに対して「不憫すぎる」「ひどいな」といったことを言っている人たちをTwitterなど相当数見つけた。勿論私のようにXやXYが好きな人は同じようにブチギレていた。
ただXを出さないだけならまだわかるのだ。だって実際Xはそれほど人気がなかった。キャラ商売なのだから、人気のあるYとZを優先するのは商売として当然で、別にXが出ないのは納得していたのだ。でも、だからといってなんでXの役割を奪うの?どうしてそれをZに宛がって百合のネタにするの?YZはあれだけ人気があって公式からの推しも手厚いのに、そこからさらにXの役割まで奪うの?そんなの絶対におかしい。こんな采配を下した人は頭がおかしいんだ。本気でそう思った。
えっ?なんでそんな見えた地雷なのに買ったのかって?Yがちょっとでもゲーム内でXの事話さないかなって思ったからだよ!!!!一言も話さなかったけど!!!!いやそれにもマジで怒ってるんだけど!!!!あれだけの関係性なのに一言も話題に出さないとかやっぱ制作陣Xのこと嫌いだろ!!!てゆーか役割奪ったこと以外にもいろいろ酷いから!!!Xの師匠キャラですら、関係性がありそうな他のキャラですら誰一人としてXのこと話さないし、近しい話題に触れるのにX本人の話は出ないのどう見ても不自然すぎるんだよ!!!マジでそれはみんな言ってっから!
話がずれた。
その後、そのゲームはDLCが出てストーリーが一部追加された。そこに私は一抹の望みをかけた。頼むからXの話題を出してくれ。誰でもいいから。このままXの役割も存在意義も奪われ、あたかもXが存在しなかった世界になっているようなことはやめてくれ。Yじゃなくていい、誰でもいいからXの話題を出してくれと。本当はこんなXに酷い仕打ちをしたゲームにこれ以上お金を落としたくなかったけれど、藁にも縋る気持ちだった。
まぁそんな望みは叶わなかったわけだけれど。
お察しの通り、DLCでもXの話題は出てこなかった。この時点で、Xの役割がZに奪われ、不自然なほどにXの話題が出ない世界がAシリーズの最新作として発売して、そして完結した。
私はこの時からこのゲームを起動していない。さらに正確に言えば、カートリッジケースからも抜き元のパッケージにソフトを戻して、ソフトごと押し入れの奥に幽閉した。その後このゲームの画集が発売され、もしかしたら画集ならなんか書いてあるんじゃと思い買ったけれどやっぱりXのことはどこにも載ってなくて、これも一緒に仕舞い込んだ。他の登場キャラたちに罪はないし、悪いのはZじゃなくてZにその役割を宛がった制作陣だからZには何の罪はないのだけれど、このゲームに関連するものを見るだけで発売から一年半以上経つ今でも毎回吐き気がするしたまに本当に吐く。だから仕舞い込んだし二度とプレイしないと決めた。それでも売ったり捨てたりできないのは、まだ心のどこかで「もしかしたらいつか私たちみたいな人間の気持ちを汲んで追加ストーリーが配信されたりするかもしれない」という甘い気持ちがどこかにあるからだ。ここまで心をズタズタにされたのに、まだ私は甘い考えを捨てられない。そんな未来は来ないのに。
あのゲームが発売されてから、毎日が楽しくない。そりゃ毎日思い出しては悔しくて悲しくて吐き気に襲われるわたまにガチで泣くわで情緒不安定な日々を一年半以上ずっと送っているのだ。仕事中精神を保ってるだけ私は立派だ。
私はあれからずっとあのゲームがこの世にでた事を呪っているし、あのゲームが発売されなかった世界に行きたいと本気で願っている。推しカプを見る幸せより、Xが受けた扱いを思い出す辛さの方が、今はまだ強い。そして多分、公式からフォローが入らない限りこの先ずっと。
このゲームの制作陣に言いたい。Xに対する虐めのような扱いをする作品を作って楽しかったか?私という一人の人間の感情をここまでズタボロにしたゲームを作った気持ちはどうだ?