はてなキーワード: ロードキルとは
先日のこと
家によく遊びに来る子でうちの猫さんたちも気にかけている感じだったから保護したいなと思って捕獲機借りる手配してて
そろそろ決行するか、なんて思っていた矢先のことだったのでショックだったけれど見つけられたのも縁かと思いとりあえず段ボール入れて役所に電話したら火葬していいとのことなので利用歴のあるペット葬儀社さんに朝イチ電話して諸々手配、お花もちょっと用意してもらって飛び出てた目玉を隠すように装飾させてもらってお顔まわりちょっと拭いたりして山の中にある火葬場までドライブ
暑くなる前だから遺体が汚くならなくて良かったねーとかよく見つけやすいところまで来てくれてたねーとか色々お話したけれどもちろん返事もなくちょっとむなしい気持ちと寂しい気持ちはあったけれどスタッフさんも野良ちゃんのロードキルなら、と料金オマケしてくれたからちょっと嬉しかった現金な人間
こればっかりはタイミングだからもっと早く保護してれば~とか色々思うところはあるけれど、顔半分はちょっとぐちゃっとしていたけれどいつも見ていた右半分はかわいい寝顔みたいに見えて
私が遺体を見つけたときは近所のじいさんが地域指定のゴミ袋を軍手装着で近づいてきていたところだったから本当にギリギリセーフのタイミングで見つけられて良かったな
火葬後はここの骨がかわいいのよ、なんて教えてもらいながらスタッフさんおすすめの部位のお骨をいくつか瓶に納めさせていただいて残りは供養塔に納めてお線香あげていったんおしまい
見つけたときのショックは大きかったけれどちゃんと見送れて良かったなとも思っている
ただうちの猫さんたちはあいつ来ねえなと窓の外を眺めてアオアオ鳴いているので寂しい思いをさせたことはちょっと怒っている、早く転生してうちに来るように
「昨年度だけで殺処分された猫の数は1万9705匹でした。その内の80%は幼い子猫ばかりでした。殺処分をなくす一番の近道は避妊去勢手術しかありません。そして保健所に持ち込まないことです。お家の中で飼うことはロードキルなど危険回避に繋がります。すべての猫の幸せの為にお願いします。」
……って、言っている事そのものは至極もっともだと思うんだけど
どうしてその同じ発想を人間には向けてくれないんだろうかと思う。
人間だって不幸な子供をなくす一番の近道はあらかじめ産まない事だよね。事故や犯罪の危険が待ち受ける屋外への労働に出したりせず、家でぬくぬく暮らしていられる方が幸せだよね。
どうして猫に対して向ける優しさを、人間に対してはちっとも向けてくれないんだろう。
片田舎の真っ直ぐな国道を走行中、前方に黒色の塊が見えたので少しばかり速度を落としてハンドルを左へ切りながら脇を通過しつつそれを見る。
かわいそうだが私も急いでいるし、こんなことを言っては何だがよくあることだ。心の中で手を合わせ、素知らぬそぶりで先を急いだ。
2時間ほどして用事を済ませ、元来た道を戻る途中、件の現場の反対車線を見るとまだ横たわっているではないか。それも、先程より損傷が激しいようだった。
さっき降りて道路脇にでもどけておいてやればよかったな。と、心で思いながらも会社へ戻るのだ。
ああ口だけ思うだけ。情けない人間になったものだ。小学生時分には死んだ小鳥を筆箱に入れて庭に埋めてやるような奴だったのにな。