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2015-08-24

オリンピックエンブレム佐野氏の話と、「デザイナー」という職業

 

私の職業は「デザイナー」兼「イラストレーター」です。


高校デッサンなどの基礎美術を学び

大学では広告・冊子・WEB等の「ビジュアルデザイン」を学び

もちろん知的財産権についてなどの座学も受けて

卒業して、デザイン事務所に入って、その後フリー仕事してるような人間です。




まず最初に、件の話の発端である

オリンピックエンブレムパクリかどうか」について触れます

「好きかどうか」「良いか悪いか」じゃないですよ。

その辺は個人の主観によるので置いておきます



個人的結論を述べれば、

「まあパクリではないだろう」というところです。




「丸と四角と三角をTの形にいい感じに並べて、さら日の丸を強調した」

というだけのロゴであるわけだから、結果何かと似たとはいえ、

まあそんな話はよくあることだという印象です。




もう少し詳しい背景を説明していきます。読み飛ばしても良いです。




オリンピックロゴを含む、「大企業ロゴ」や「国家事業マーク」といった、

公共性の高い団体ロゴデザインというものは、簡単な図形で作られた抽象的なものが多いです。

理由は色々あるけれど、「万人に受け入れられるものであるべき」というところは大きいんじゃないでしょうか。

女性向けでも男性向けでもなく、大人向けでも子供向けでもない、そういう物を作らなくてはならないので、

あんまり具体的なモチーフを使うと偏りがちなんですよね。


そうはいっても、

近年のオリンピックロゴというのは、自由曲線で書かれた具体的な物が多かった。

その分好き嫌いの分かれるものだったわけです。


ロンドン五輪なんか

「夜中にヤンキーが高架下の壁にスプレーで書いてるアレ」を元にしてて。

それを「超クールだぜ!」って思う層もいれば、「伝統冒涜している、ありえない」と思う層もいて。

そんな流れから日本招致することになった今年。

振り返られる伝説、「亀倉氏の東京オリンピックロゴ」はその具体的なものと比べて非常に抽象的。

赤丸にゴールドの文字でTOKYO

これを嫌いだって言う人はそういない。だって「丸が嫌い」だなんて人は居ないもん。


佐野氏を始め、亀倉氏を信奉するデザイナーは非常に多いです。

オリンピックロゴを作りましょう」なんて話になったら、真っ先に思い浮かぶのがあのロゴ


最近は具体的なロゴの流れが来ているけれど、果たしてそれで良いのか?」

「亀倉氏のロゴのように、シンプルで迫力があって、それでいて繊細でモダンで…」


というイメージは、デザイナーだったら選択肢には上がったのではないでしょうか。

例に漏れず、佐野氏はそこから作り始めて。


東京から「T」を使おうと決めて。

伝統的なフォント「Didot」はとても美しいから、その形をモチーフにしよう、と考えて。

その特徴的なセリフ(Tの左右の飾りの部分)の曲線を見て、

これは円を内包しているようにも見えないだろうかと気付いて、

それを強調するためには、セリフの片方を右下におろせばいいのでは?なんて試して。

それだとTに見えないし、そうだ、ここに日の丸を置くことで、左胸の心臓(正面から見たら右側)を表せるのでは…




とか言って作っていったんじゃないかと想像が付くわけですね。




佐野氏や委員会著作権法が述べる「オリジナリティ」は、この過程にあるわけです。

出来上がったものだけ見たら、そりゃまあ似てますが、

結果的に似てしまった」

っていうのは著作権的には全く問題ないんですよね。

Tの形に丸や四角を並べただけで著作権に引っかかってちゃ抽象的なロゴなんか全部パクリなんです。

それじゃ困るし、実際「たまたま似ちゃった」ってことは頻発してるので、法的には許されてるんです。

ちなみに商標権的には「たまたま」でも法に引っかかるんですけど、

その辺はクリアしてるらしいので、やっぱり問題ないんですよ。







さて、以上がオリンピックロゴが「パクリではない」「問題ない」

と、私を始めとするデザイナーたちが主張する理由です。

あとは佐野氏の人柄が「パクるような人じゃない」とか、そういうのもありますが、

私は末端の人間なので佐野氏の人柄については存じ上げませんし、なんとも。






じゃあ何なら問題があるのか。



他人作品たまたま似ちゃった」

じゃなくて

他人作品意図して使用した」

だと問題が発生するんですよ。




まさにその例がサントリートートバッグ佐野デザイン




フランスパン写真自分で撮って配置したらたまたま似ちゃった」

かいレベルじゃないわけです。


そのフランスパン写真の角度や焼き目やキズは、

無関係の個人がブログに上げてたフランスパン写真完全に一致しちゃってるわけです。

これはもう言い逃れはできない。

誰がどう考えたってその写真パクってデザインに貼り付けただけなんです。大問題です。




しか特筆するならば、本人も言ってましたが

これはまあ、スタッフ仕業だろうな、ってところ。





そもそもデザイナーって職業は、

世の皆様が思っているほどクリエイティブオリジナリティ溢れる職業じゃないんです。



デザイナーからって絵が書けるとは限りません。

(絵を描くのはイラストレーター仕事です)

デザイナーからって写真が上手とは限りません。

写真を撮るのはフォトグラファー仕事です)

広告に書いてあるお洒落な文面もデザイナーが考えてるとは限らないし、

コピーを考えるのはコピーライター仕事です)

そもそもPC使えないデザイナーだってそこそこ存在してます

(下っ端デザイナーが代わりにPCを使います




「じゃあデザイナー仕事ってなんなのか」というと、

端的に言えば「考える事」と「コミュニケーション」です。



お客さんに還元できるかんじの、夏っぽい企画を考えてくれ、って仕事が入ったとしましょう。



夏っぽいってなんだろう。

プール水着サングラスにビーチ。フランスパンとかおしゃれかも。女の人は鳥なんかも好きだよね。

そういうのでノベルティを作って…せっかくなら使えるものにしたいよね。

そんな柄のおしゃれなトートバックを大量に作るってどうだろうか。


っていう企画を考えて、クライアントプレゼンします。

「こんな企画どうでしょう話題になるとおもうんですよね!」なんて言って。


さて企画が通ったぞと。予算も決まって、デザインの開始だ、と。


フランスパンをなんとなくおしゃれに見せるためには、

斜めに置いたらいいんじゃないか?とか、はみ出したらいいんじゃないか、とか、

それっぽくていい感じのレイアウトを考えて、スケッチして。

じゃあ色は何色がいいんだろうか、とか、

大きさはどんなもんだろうか、とか、たくさんのことを考えて…




予算◯◯◯円でベージュ帆布生地を探して、業者と話つけといてね。

 デザインスケッチ描いといたから、それっぽい絵や写真を用意して×日までに作っておいて。」

って、事務所スタッフ達に伝える。




・・・ここまでが想像される佐野氏の仕事です。

あとはその×日に全作品をチェックして、「これはOK」「これは駄目、やりなおし」ってスタッフに伝えて。

数日後に出来上がった全てをクライアントのところ(サントリー)に持って行って、

「これでどうでしょう」って再度プレゼンするわけです。




完全に想像なので、実際にはもっとはじめの方からスタッフ任せかもしれませんし、

もうちょっとだけ手を動かしてるかもしれません。



つまるところ、

クライアントから依頼を受けて、細かく企画を考えてプレゼンして。

テーマに合わせてパーツを選んで、いいかんじに組み合わせて素敵な作品に仕立てる。

そういうのが「デザイナー」の仕事です。




世の皆様が想像する「クリエイティブ」っぽいことしてるのは、

実際に手を動かしてる写真家イラストレーターの方々であって、デザイナーはそれほどでもありません。


もちろん自分で絵を描いたり写真を撮ったりするデザイナーさんも居ますが、

かならずしも自分の絵や写真が、作りたいものマッチするとは限りません。

アニメっぽいイラストしか描けないデザイナーさんにリアルな画風のシリアス仕事が来ても描けないし)

そういう時には他のイラストレーター写真家を探して外注します。


車を作るメーカーと、そのパーツを作る下請け会社関係、みたいな感じ?

パーツは自社で作ってないけど、それをいい感じに組み上げる技術は持ってる、みたいな。

その技術活用するのが「車を作るメーカー」であったり「デザイナー」であったりするわけですね。






で、佐野氏の話に戻るけど

そういうわけで、

パクったのは佐野氏じゃなくて(本人の言う通り)事務所スタッフだと思うんですよね。



「こういうレイアウトフランスパンのいい感じの写真配置して」

って言われたスタッフが楽をして、ネットからフランスパン写真を探してきて配置したんでしょう。



とまあ、特筆したわけですが、だからといって佐野氏が悪くないわけでは全く無いです。




・「佐野デザイン」って銘打ってるんだからスタッフのせいだろうと責任佐野氏にある。

というのがよく聞く話で、それはもちろんのこと。




さら個人的には、

イラスト写真の分の対価はどこに消えたのか

という部分も気になります



ネット写真を拾ってくるのと、

実際にフランスパン看板を用意して写真を撮ったり絵に描いたりするのでは、

所要時間結構な差が出るはずなんです。

フランスパン看板を買うお金だって必要です。数百円かもしれませんが。


その差に誰も気づかなかったんでしょうか。

フランスパン領収書貰ってないけど、どうやってこの写真撮ったの?とか。

出来上がりがやけに早かったけど、この絵はいつ描いたの?とか。


素材をちゃんと自分で用意していれば、

その分出来上がりまでの時間が遅くなって残業代が出たり、

イラスト外注したりパンを用意したりした分の経費が出るはずなんですよね。

普通会社なら。


普通会社なら。




写真をパクったスタッフは、果たしてホントパクリたくてパクったんでしょうか。

さすがにデザイン事務所で働いてる人が「ネットから勝手写真を持ってきても良い」とは思ってないでしょう。

悪いことだとは認識していると思います

佐野氏はオリンピックエンブレムを作る程には大御所ですし、クライアントも大きなところですから

写真を購入する程の予算がどうしても捻出できない、とは考えられません。

でも、写真は購入していない。させてもらえなかったのか、スタッフ自身判断かはわかりませんが。

でも自分撮影するにはスケジュール的に無理があって。でもなんとかしなきゃ怒られる。

うーーーーん仕方ない、どうせバレないだろう。適当写真勝手に使ってしまおう。



という流れすら透けて見えるのです。


これは妄想ですよ。妄想ですからね。

スタッフがどうしようもないクズで、時間があったのにやらなかったとか経費をくすねたとかいう可能性もありますし、

事実だったとしてもスタッフが悪くないわけではないです。罪になりますからね。







デザイン業界というものは、おしゃれに見えて、わりかし体育会です。

残業代なんてあってないようなもの

普通サラリーマンに比べれば給料も安めです。

初任給は額面で15万〜20万ぐらい。手取りは13万とか15万とか。

多くの事務所関東にありますが、住宅手当も寮もないから家賃給料の半分以上が飛んでいきます

ボーナスはあったりなかったり。残業代も出たり出なかったり。

少人数で回している事務所では、そもそもそういうシステム自体が無かったりもします。

もちろんそうでない事務所もあるんでしょうが、そういう話はよく聞きます

なんでそうなっちゃうかって、代理店仕業だったりクライアント事情だったり色々な理由があるんですが。






結論として。


佐野氏がパクったわけではないだろう、とは思っています

でも、佐野氏の事務所では働きたくないな、と思ったし、

HH堂やD通はやっぱ噂通りにしんどい(色んな意味で)場所なんだろうなとも思いました。


佐野氏だけじゃなくて、デザイン業界全体の闇?みたいなものを再認識した一件でした。


追記


まあ書くまでもなかろうと思ってましたが、

トラックバックで突っ込まれたので追記。

デザイン業界ではよくあることだから別にいい」

とは言ってません。

しろ

デザイン業界ではよくあることだからデザイン業界はクソ」

ぐらいの話のつもりです。

ただそこで、

佐野氏がパクったか佐野氏はクソだ」とか

佐野氏にはオリジナリティがないからデザイナーを名乗るな」

とか言う論調になるのに疑問を覚えただけであって。

私としてはまず「佐野氏の事務所スタッフ管理はどうなってるんだ」と思ったし、

でも、自分の知ってるデザイン事務所を思い起こせば、どこもそんな管理体制だったわけで

(上は下の仕事文句付けるだけだし、下がまともに仕事をするためのロクな環境は整ってないし)

そうやって考えたときに、「佐野氏以前にデザイン業界の業務体制自体がクソだ」という結論に至った、ということです。

デザイン業界の横のつながりって「仲が良い」「飲み仲間」「一緒に展覧会した」みたいなレベルの話で、

業務自体基本的に、1クライアントに対して1デザイン事務所なので、自浄作用とかあんまり期待できない。

クライアントに対してのプレゼンが誠実で説得力があれば、クライアントからスタッフ給料とか実務時間とか見えないし。

デザイン業界」っていうのに明確なヒエラルキーがあるわけでもないので、

デザイン業界佐野氏を罰するべき」とか無理無理。佐野氏に上司なんかいないし。

せいぜい「昔の同僚と飲んだらもっとちゃんとしろって叱られた」とかそのぐらい。

クライアント側がこれから佐野氏に仕事発注するか否か。それだけ。

最初に述べた通り、自分フリーで細々と働いているわけだから、こういう話は蚊帳の外

誰に何を言おったってサントリーから仕事は来ないし、佐野氏に肩を並べることもない。

だってそのためにはその「デザイン業界の闇」の中を歯食いしばって勝ち抜かなきゃいけないんだもの

2015-07-31

http://anond.hatelabo.jp/20150731112548

報道英紙ガーディアンインタビュー掲載されました

image

イギリス新聞ガーディアン」に、反五輪の会のインタビュー掲載されました。

The troubled history of Zaha Hadid’s Tokyo Olympic stadium project

(“The Guardian”,Oliver Wainwright,Friday 17 July 2015 14.27 BST)

以下に、日本語訳掲載します。

■■■■■

問題だらけのザハ・ハディド東京五輪新国立競技場プロジェクトの沿革

オリバー・ウェインライト

2015年7月16日

ガーディアン

東京都心の明治公園に、それはそれは巨大な銀河系自転車ヘルメットのような格好で、白いアーチを描きながら、低層の環境に覆いかぶさってそそり立つように現れる予定だった。このザハ・ハディドデザインによる2020年夏季オリンピックの競技場は、今や叶わないものとなった。2520億円(13億ポンドまたは20ドル)までのぼった建設費は、計画当初の予算のほぼ倍に達している。近代における競技場の中でも一番高く、このなんとも過大なアリーナの計画はついに中止された。

多くの人は、今回決定した白紙撤回は2年遅れでやってきたと感じている。2013年の計画発表当時から、あらゆる方向から厳しい批判を受けてきたこのデザイン最初からボツになる運命にあったようなものだ。発表直後から日本でも最も著名な建築家陣がこぞってシンポジウムを開き、反対署名を集め、抵抗心丸出しでこの計画を叩いた。彼らは「周辺の住宅地等の環境と完全に不釣り合いな怪物」と述べている。

彼らは、競技場の予定地は、建築物の高さ20メートル制限がある歴史のある場所であり、ハディドのデザインによるとこの場所に高さ70メートルものぼる競技場が明治神宮を上から眺めるような形で建てられることになる、という点を強調した。プリツカー賞受賞者の槇文彦をはじめ、伊東豊雄隈研吾藤本壮介といった建築家名前を連ねた反対署名は、8万人もの署名を集めた。この数は予定されていた大競技場の収容人数とちょうど同じ数だ。

署名活動に加えて、バルセロナ五輪の競技場を担当した磯崎新による猛烈な攻撃が続いた。磯崎はハディドのデザインを「歴史的誤謬」と呼び、「後世に恥をさらすことになる」と警告した。2020五輪企画担当する日本スポーツ振興センターへの長い公開状のなかで、彼は「歪んだ」建設計画が「列島の水没を待つ亀のような鈍重な姿」と述べた。

東京世界最初の例を実現するチャンスがあるのにもかかわらず」と記し、この建設計画はオープニング・セレモニーのための無駄な装飾品を造るという欲によってのみ動かされていることを指摘した。磯崎はさらに、いかに競技場の規模の縮小が可能になるかを詳細にわたって提案したが、オープニング・セレモニーにおいては、皇居のそばに規模の小さな臨時特別会場を建て、江戸城の外壁を使ってドラマチックな背景にすることなどを挙げた。しかしこのライトで低コストな気の利いた提案はすべて政府側に無視された。

それにもましてハディドは、自分建築デザイン批判する者に対し「彼らにとっての恥だ」と述べながら素早く反撃した。「これは彼らの街に建つものです」と理解をただよわせながら、「でもこの競技場をあの場所に建てることに反対するのなら、初めから五輪開催地候補になんてなるべきではなかった。ただの偽善者だ。新競技場計画がつぶれた原因は彼らの問題だ。国立競技場外国人建築家に作らせることを拒んでいるが、日本人世界中起業しているではないか。」と話した。

しかし、反対派の主張は建築界や専門家の内部抗争などの領域はるかに超えたところで展開されている。地元の反対派グループは、新競技場がもたらす影響により都心でも数少ない自然の残されている場所破壊することになる、と腹を立てている。この地域1900年代初頭に孤立した島国日本近代化に導いた明治天皇を偲んで植えられた銀杏の木や庭園が多くある場所である

神宮外苑国立競技場未来へ手わたす会共同代表清水伸子は「ここはオアシスのような場所です。」と話す。「ここは散歩したり、おしゃべりしたり、ピクニックのできる場所。新競技場ができたら、こんな公園と緑が失われてしまう。ありえないことです。」

環境問題はさておき、さら地域の怒りをもたらしたのは、ハディドの新競技場計画にしたがい、周辺の都営霞ヶ丘アパートから約300戸もの住民強制退去を強いられたことだ。退去令はアパート住民に限らず、公園内で寝泊まりするホームレスの人々にも襲いかかった。「年配の方々がたくさん住むこの場所で、新たな住居への移動によるストレスは大変なものです。」五輪圧力をかける反五輪の会メンバー小川てつオはこう話す。「霞ヶ丘の住民あいだには、実に強いコミュニティー感覚がある。でも強制移住によってこれが壊されてしまます。」

実際のところは、現状よりもはるかに低コストで周辺への影響も小さい代替案も存在していたのである。旧競技場は1964年オリンピックの会場でもあり、54000人収容できる。1936年ベルリン五輪1932年1984年ロサンゼルス五輪成功した例があるように、実在する競技場を改築または再利用して開催する手もあったのだ。

伊藤豊雄は代替案まで提案したが、これはもし国立競技場解体されてさえいなければ、実現したかもしれなかった。結局、ハディド作の宇宙船の着陸帯をもうけるために、国立競技場は今年の5月には瓦礫の山へと化していた。

東京テンプル大学ジェフキングストンは、「ホワイトエレファントになるのを待っているような状態だった」と話している。「東京わずかな緑地帯を損なってまで建てても、ここまで巨大な競技場が必要になるようなイベントほとんど存在しない。多少の費用で古い競技場を改築すれば、新競技場よりはその後の管理もずっと少なくて済んでいたはず。税金を納める人にとって、これは迷惑しかならない贈答品をもらうようなものです。」

ザハ・ハディド建築事務所スポークスマンは、予算が急騰したのはデザインのせいにされるべきではない、と話す。しかし同事務所は今後も競技場に関する仕事を続ける予定だと述べている。

「先の予算上昇はデザインに原因がある、と言われていますがこれは事実と異なります。このデザインは、基準どおりの資材を使い、建設業者の技術範囲日本スポーツ振興センター予算内に収まるように設計されています。」とハディド事務所声明のなかで述べている。加えて、「新競技場の実際の課題は、東京建築業界の年間費用上昇、そして定められた期限に対応した予算を打ち出す、という点でした。」と述べた。

これは2012年ロンドン五輪委員会がメイン競技場の配備において避けようとした問題だ。当時は相当な批判を浴びたにもかかわらず、通常行われる国際競合を廃止した上、時間予算の削減を考慮して、建築業者のリードする企業連合によってすすめられた。

時間通り完成はしたものの、ロンドン競技場の建設費もまた収拾がつかなくなるほどに跳ね上がった。当初の予算だった2億8千万ポンド(約535億円)から、4億9600ポンド(約948億円)にまで昇った。解体される計画だったが結局のところまだ残されており、今はサッカー競技場にするために改築中だ。この改築費も含めた総工費予算は7億ポンド(約1339億円)にまで上がってしまった。

もともとは「コンパクトオリンピック」と称されていたが、東京の開催委員会スリム理想像に沿った制御をするために、ロンドンと似たような道を辿っている。ハディドの過剰なデザインが、いま拡大しているこの高価な試みに対する不満分子の中心だ。安倍晋三首相支持率最近になり新たな降下をみせているが、政府関係者によると五輪に対する世論悪化が原因のひとつだという。五輪開催までわずか5年となった今、五輪推進派は、まだ旧競技場が残っているうちに自国建築家たちの必死の警告を受け止め、彼らの極めて思慮深いアドバイスに耳を傾けるべきだった、と後悔しているのではないか。

■■■■■

http://hangorin.tumblr.com

2014-12-09

オリンピック綱引き

野球ソフトボールもいいが、オリンピックには綱引きを復活させるべき。

世界中の人が1回見ただけでルール面白さを分かってくれる。多分。

国内代表メンバーを決めれば地域予選は無し。

本番ですべての出場国がトーナメントで勝ち抜く。

お金もあまりからないと思うし、ルール単純明快。たくさんの国からの参加が期待できる。

ロンドン五輪は204の参加国。

もしすべてエントリーしてくれたら男女別で406試合が楽しめる。

既設の会場を大きく改装する必要もない。

きれいな足場と太いロープ。

採点競技でもなく、一人づつのタイムアタックでもない。

あのイヤな「疑惑の判定」も「不可解な採点」もない。多分。

野球のように2時間半も、テニスのように4時間もかからない。

プロ選手が本業に支障をきたさないように慎重にプレーする種目よりずっと魅力的だと思うのだが。

2014-10-11

テスト

基礎データ

2ch

2008

2010

2012

2013

2014

MTF

2008

2010

2011

2012

2013

2014

2015


Reddit


松岡修造

2013-09-10

http://anond.hatelabo.jp/20130910221459

横だけど、ロンドン五輪は、ロンドンの収支はトントン経済効果は水増しを除いて1兆円強(本来オリンピックとは関係ないもの)。ということみたいだね。

開催費用も1兆円強だから税金を投入した分とおおよそ同じだけの経済効果が合って、そりゃぁ、税金投入したんだから当たり前だろ。という結果らしい。

ちなみに、日本民放放映権料は赤字だったそうだ。

 

結局、数千億円程度の観光資源は見込めるが、数兆円の経済効果から税金投入している分を引くと、実際のオリンピック引き起こし経済効果は数千億円にとどまるということだろうとは思う。

 

まぁ、酒もなしに宴会はつらかろう、というのと同じで、お題目もなしに盛り上がるのはつらかろう。というところだろう。

2013-01-31

桜宮いじめ自殺ロンドン五輪柔道女子も同じだったという事

これで立証されたな。

体罰では勝てない』

桜宮はともかく最近柔道って元気なかったんだよな。アテネぐらいまでは男女とも(ルール変更もあったが)金取れてたのに北京辺りから全然取れなくなったのって

最初ルールのせいかなと思ったけど、背景には体罰(という名の職権乱用による暴行隠蔽)が絡んでたんだ。

その点で桜宮では自殺者まで出てしまった。

体罰が何も生み出さない事をこういった事件をきっかけに明るみになるなんて皮肉な話よね。

もうスポ根なんてやっちゃいけないよ

2013-01-09

ロンドン五輪みたら

五輪景気対策になる」という話は現在先進国にはもう通用しないとしか思えん。

2012-08-15

http://anond.hatelabo.jp/20120814210808

ロンドン五輪男子より女子活躍しましたね」というワイドショーの流れの中で池谷幸雄が、

世界中男子は強化されてますからね。女子の強化はまだまだな国が多いので」と言っていて、

そのメディアの風潮に流されないコメントが気持ちよかった。


杉良太郎が「女子に比べて男子は情けない!」とロンドン五輪感想を述べたそうだが、

是非とも、パラリンピックでの日本勢の金メダルラッシュを目にしたあかつきには、

障害者に比べて健常者は情けない!」と述べてもらいたい。

2012-08-14

女子活躍が目立たなかったロンドン五輪

メディアに踊らされて、ロンドンオリンピック女子選手活躍して男がダメだったと本気で言っているのが多いので、記録として。


・今回のロンドン五輪女子選手のほうが多かったが、メダル総数は男子のほうが多かった

体操フェンシング陸上女子シンクロなどで女子の不活躍が際立った

バドミンドン女子ダブルス無気力試合あってこその棚ぼたのメダルだった

女子がしてきたのは選手層が薄い層を狙っての先行投資

女子マラソンエチオピアケニア女子強化をしてきて、まさにそれが証明されたように

女子金メダル選手層が激薄のレスリングに集中

・そのような自転車操業で他国の女子が強化して勝てなくなってるのが女子選手

・叩かれまくった柔道メダル個数は男子が上

・400mリレー女子はどうしたものか、などなど


◇ 「他国が女子に力を入れてきた競技はダメだし、結局、隙間産業で勝ってきただけ」

と言われる状況の中で、女子を本気で考える時期に来ていることが分かったのが、

今回のロンドンオリンピック


日本世界でも、女子スポーツに力を入れている代表国でも、女子選手のこの実態

2012-08-13

ロンドン五輪実況の蛯原哲アナウンサーが酷すぎる

 

ずっと我慢して来たけどもう限界なので愚痴る。レスリングバドミントンの実況をしていた日テレ蛯原哲アナウンサーが酷過ぎて本当に残念な事になっている。

バドミントンの時から嫌な感じはしていたけれど、メダルラッシュレスリングに至ってはもう何も仕事をしていないレベル。この人はレスリングのことを何にも勉強していない。最低限のルールぐらいしか知らない。それなのに実況なんてしちゃうから酷い事になってる。

このアナウンサーレスリングについてほとんど知識を持ち合わせていないために試合中に喋る事が無いらしく、苦し紛れ選手バックグラウンドメタ情報をずーーーーーーっと繰り返す。最も酷かった例は女子レスリング金メダルを取った小原選手への実況。

 

「妹さんのために〜」「最初最後オリンピック〜」「悲劇世界王者〜」

 

誇張でも何でもなくこれを試合中ずーっと繰り返すのよ。決勝戦なんてホントひどかった。6分間の試合20回以上繰り返してる。試合の実況なんて何もしていない。選手の動きなんて見てなくて、ただただ「妹さんのために!!!」「悲劇!!!」「最初最後のfdふぁおsfhさ!!!」って叫んでるだけ。馬鹿かと。

 

選手メタ情報視聴者が知る事で感動が増すのは否定しないよ。オリンピックだしそういう盛り上げ方は必要だと思う。でもいくらなんでもクドい。クドすぎる。そういうのはたまに言うからこそ感動が増すのであって、過剰なまでに何度も何度も繰り返されると聞いてて辛すぎる。せめて競技中は競技のことを実況してくれよ。妹さんの話は試合前と試合後でいいじゃん。アホか。もし小原選手レスリングじゃなくて柔道に出ていたとしても、全く同じ実況になっちゃうよ多分。そのくらい競技について何にも触れてなさすぎて音声消したくなるレベル

で、そういうメタ視点実況以外は時折スコアとか残り時間について言及するぐらいなのよ。そんなのテレビ画面に表示されてるんだから視聴者は誰でも把握してるっつーの。そういう表面的な事じゃなくてさ、レスリング素人である視聴者が気づかないような選手同士の水面下の駆け引きなどをわかりやすく実況するのがアナウンサー仕事なんじゃないの?解説者の方が気を利かせて試合の流れについてコメントしても「そうですか」「はい」とか相づちを返すだけで全く会話になってないしさ。酷すぎるよあの人。 

もう民放系のアナウンサー特にプロレスとかやってるようなアナウンサーオリンピックの実況させないで欲しい。マジで頼むよ。

2012-08-03

ロンドン五輪元中国籍カザフスタン人、2つ目の金メダル=「狼を育てた」と批判の声―中国メディア (Record China) - Yahoo!ニュース http://p.tl/JAqZ

ロンドン五輪元中国籍カザフスタン人、2つ目の金メダル=「狼を育てた」と批判の声―中国メディア (Record China) - Yahoo!ニュース http://p.tl/JAqZ

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チャンスを求めて海外に出て行く人間を認めることができない狭量な国。

なぜ国籍を捨てる選択をしたのか考えるべき。

2012-07-27

ロンドン五輪サッカー 日本スペインにおける退場シーンについて

何はともあれ、スペインに勝った五輪代表はすばらしい。その劇的な勝利のひとつの要因となった、前半41分頃のイニゴ・マルティネスを退場の場面について、少なからずそのリスタートについて誤解があるようなので、備忘録代わりに以下を残す。

プレーの状況は、日経新聞の大住氏のコラムが詳しいのでこれを引用

http://www.nikkei.com/article/DGXZZO44212240X20C12A7000000/?dg=1

そしてその7分後、相手DF間のバックパス中央で受けたDFイニゴ・マルティネス永井が鋭く詰めた。

 慌ててコントロールを失ったマルティネスからボールを奪った永井が、いったん相手に背を向けてキープ、次の瞬間にターンしてゴールに向いたところをマルティネスがつかみ倒すと、ゲイガー主審米国)が強く笛を吹く。

これは明らかに、決定的な得点の機会の阻止に該当するファウル/不正行為で、これに対する判定として「プレーを停止させ、マルティネスを退場させ、違反の起こった地点から直接フリーキックで再開」ということで、ゲイガー主審の判断は正しい。

この場面で、若干の議論に上る点として、これも大住氏が同文内で指摘している箇所を引用する。

すぐに立ち上がった永井は右の東に短くつなぐと、ゴールはがら空き。東は楽々と“2点目”をけり込んだ、はずだった。

 ところがゲイガー主審はこれを認めず、マルティネスレッドカードを突きつけた。笛が吹かれた直後、永井は正しい位置にボールを止め、すばやくFKを行った。主審としては、これを認めるべきだったのではないだろうか。

 そして結果として得点になったのなら、マルティネスイエローカードだけで良かったのではないだろうか。

要はファウルを受けて、すぐに永井が立ち上がり、間髪を入れずに東へのパスを送るリスタートをした、というところだが、この素早いリスタートゲイガー主審が認めなかったのはおかしいのではないか、というのが巷間にも共通する疑念である

気持ちはよくわかる。ただ『競技規則の解釈審判員のためのガイドライン』という競技規則と同等に位置づけられる公式文書によれば、

http://www.jfa.or.jp/match/rules/pdf/gudelines_11.pdf

(p116)

カードを提示するまでプレーを再開させない

主審が警告または退場でカードを提示することとした場合、その行為実施し終えるま

でプレーを再開させてはならない。

ということが明確に規定されており、カードを提示する以前にプレーを再開することは認められないのである。よって、大住氏の指摘は間違っているのだが、これが例えば、アドバンテージを認めプレーオンで競技を続行させ、その結果得点になったのであれば、マルティネスへの警告となることは正しい競技規則の施行である。ただ、今回の場合永井ファウルを受け転倒しているので、この時点でアドバンテージ適用できるような状況下ではないことは明白であり、故に、ゲイガー主審の判断と再開の方法/手順についてのミスは認められない。

ちなみに、このゲイガーさん、客観的かつ全般的にみて非常によいゲームコントロールができていたと思う。

2012-05-09

猫ひろしを応援してた人達って何考えてたの

はてなみたいなとこにはチョコチョコ居たよね。

彼らは何考えてたのか。

パターン推測出来る。



1.学会員

選択の余地が無いからまあしょうがないよね。

公明党投票するのと同じだ。

それにこの人達は一応、同志・猫をほんとに応援してたんだと思うからあいいよ。


2.国籍を軽視したいリベラル

猫の、日本国籍カンボジア国籍を軽い調子で付け替えた部分への批判、

それが気に入らないから横から再批判、勢いで猫擁護みたいな感じ。

本心は猫なんかどうでもいいわけからほんとに応援してんじゃないよねまあ。


3.逆張りさん

猫を非難する声が多いので

衆愚とは違うボクチン」て言うだけのために猫の代表維持を応援してた人達



でもさあ

猫って突然の国籍の付け替え&特例扱いだけでもグレーだったけど、

そもそも猫の代わりに弾き出されたライバル選手より7分も遅いっていう時点で

国籍とかどうとか全部どうでもいいほどの、論外の真っ黒じゃん。

これが代表のままならほんとに邪悪不正だっよ。


猫は本人がちょっと知恵〇れみたいな感じするから

すぐ「可哀想」みたいなこと言い出す向きもあるけど、

猫だか猫のバックだかがやってたことはつまり

金と影響力で豊かじゃない国のスポーツ代表を買い取って商売道具にしようとした

ってことでさ。


1の学会員の人は是非もないんだとしても

2や3の人達はさあ、

あなた達の思想や逆張り趣味って言うのは

こういうあからさまで重大な不正を見過ごせちゃうのか?



猫ひろしロンドン五輪に出場したら

マラソンスタート直後に「最高のギャグ」をやると公約してた。

こんな馬鹿げた悪趣味日本テレビノリのために

スポーツカンボジア選手蔑ろさらずに済んだのは本当に良かったじゃないか

違うか。

2012-03-26

猫ひろし会見 賛否両論受け止める

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120326-00000062-dal-ent

カンボジア国籍を取得しロンドン五輪男子マラソン代表に決定したタレント猫ひろしが26日、都内で報告会見を行った。」

ねえ、彼にはなんで「さん」付けしないの?

マスゴミ連中としてはキ○○○は目上で猫さんは目下ということ?

2010-02-17

今世紀に起こること(1)

2010年

  • 中国のエイズ患者が1000万人に達する
  • 看護職員が全国で15900人不足する
  • 小型カメラの映像を眼球に埋めた人工網膜チップに伝えて視力を回復する医療技術が実用化する
  • 発展途上国のすべてのエイズ患者が治療を受けられるようになる
  • 人の体内で診断や治療ができる独立電源のカプセル式超小型医療ロボットが実現する
  • タミフルと同等以上の有効性がある初の国産インフルエンザ治療薬が登場する
  • 国際宇宙ステーション完成
  • 中国が無人機による月面着陸と探査を成功させる
  • 小惑星「イトカワ」への着陸と試料採取に成功した国産探査機「はやぶさ」が地球に帰還する(当初計画の2007年6月を3年延長)
  • 米国のホテルチェーンが宇宙ホテルを開業する
  • 米航空宇宙局(NASA)がスペースシャトルの後継機となる多目的宇宙船(CEV)を完成させる
  • 金星探査機を搭載した国産ロケット(H2A)が打ち上げられる
  • 国産の惑星探査機「はやぶさ」の後継機が、新たな小惑星を目指して打ち上げられる
  • 月や火星に方向転換した米航空宇宙局(NASA)が、完成したばかりの国際宇宙ステーション(ISS)を民間に無料開放する
  • 米国ヴァージン・ギャラクティック社の商業用宇宙船「スペースシップツー」の飛行試験がはじまる(2009*2010年)
  • 環境税の導入により炭酸ガス排出量が4%減少する
  • 欧州連合炭酸ガスを8.6%削減して、京都議定書の削減目標を達成する
  • 燃料電池「電車」が実用化される
  • 日本の自動車メーカーが電気で動く軽自動車(後輪駆動)を発売する
  • 廃車のゴミ問題をほぼ完全に解決する自動車のリサイクル技術が実現する
  • 日本の二酸化炭素(CO2)排出量が1990年比で8.5%増加し、京都議定書の公約達成(6%減)が困難になる
  • 環境の悪化が進む中国が、米国を抜いて世界最大の二酸化炭素(CO2)排出国になる
  • 中国のアルコール燃料が、ガソリン消費の5割に匹敵する規模に拡大する
  • 日本の家庭からでる二酸化炭素(CO2)の量がこのころピークに達し、その後は自然に減少する(人口減少と省エネ家電の普及が原因)
  • 政府が全国で大気環境基準を達成。公式な大気汚染による公害病の発生が消える
  • 温室効果ガスの排出を削減するため、この年までに全国の照明器具の10%がLEDに変わる
  • 欧州連合(EU)の主要15カ国が、京都議定書の目標(8%)を上まわる11.4%の削減を達成する
  • 欧州連合(EU)とオーストラリアが白熱電球の使用を禁止する
  • 植林事業を進める中国の森林率が、この年20%に達する
  • 二足歩行ロボットの格闘競技会「ROBO-ONE」が宇宙空間での大会開催を実現する
  • 国産単層カーボンナノチューブの量産プラント(年間生産能力数十トン)が稼動を開始。1/100-1/1000の低価格が可能になる
  • ホンダの人型ロボット「ASIMO(アシモ)」が実用化する(2010年代の早い時期に接客ロボットとして登場)
  • 心身の状態を客観的に把握して高齢者ドライバーの安全を支援する次世代自動車が実用化する
  • トヨタ自動車が家庭用ロボット開発の基礎技術を確立する
  • 携帯電話、音楽プレーヤーを高速で充電する無線充電技術が国内で実用化する(韓国ではBMW車が2009年2月に装備)
  • 在宅社員1000人以上年商1000億規模の社屋を持たないバーチャルカンパニーが出現する
  • EU新加盟の全10カ国がユーロを導入。ユーロ経済圏が拡大する
  • 健康福祉、医療・介護用ロボットが日本の中核産業の一翼を担う規模に成長する
  • アジアでFTAの交渉が加速し、自由化が達成する
  • 娯楽や介護など生活密着型ロボット市場規模が最大で約550億円に達する
  • 第11次5カ年計画を実施する中国が、この年まで年率平均8%の経済成長を続ける
  • 世界の金融資産総額がGDPを大きく上回る200兆ドルに達する
  • 暮らしの中で使うロボット市場規模が約3兆円になる
  • 団塊の世代の大量退職で家計貯蓄率が大きく低下する(8%から3%)
  • 中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の貿易総額が北米自由貿易圏(NAFTA)を超える
  • ネットオークションによる売買が2兆8000億円に拡大する(2005年比で1兆7000億円増)
  • 国内の薄型テレビ市場規模が17兆6450億円に拡大する(2005年より倍増)
  • 国内の音楽配信市場が570億円に拡大する(2005年度比5.3倍)
  • 国内のネット広告市場が6430億円に拡大する(2005年度比2.4倍)
  • 住宅リフォーム市場が7兆4000億円に達する。リフォーム適齢期の住宅が増加し、リフォーム支出世代(60歳以上)の人口比率が高まることが要因
  • 日本の最大の貿易相手国が米国から中国に換わる
  • 大都市間の格差が拡大し、東京圏と大阪圏の成長率が2:1に広がる
  • 中国が人口1人あたりの国内総生産(GDP)を2000年の水準の2倍に拡大する
  • 日本の都心部でオフィスビルが供給過剰になる(ビルの2010年問題
  • パソコン向けコンテンツ連動型広告(P4P)市場が2982億円の規模に成長し、パソコン向け広告費の48%を占めるようになる
  • オンラインゲームの国内市場が、3000億円の規模に達する(2005年の2.4倍)
  • 携帯音楽プレーヤーの世界需要が1億2790万台でピークに達する

2011年

  • 網膜に電気刺激を与える人工視覚システムが実用化し、治療のための販売が開始される
  • 医療機関のレセプト診療報酬明細書)が完全電子化し、1兆円規模の医療費削減が可能になる
  • 政府が健康保険証をICカード化。病歴や受診内容を記憶する「健康ITカード」が登場する
  • この年までに移植用完全人工心臓の臨床試験が実現する(2年半以内)《世界中で心臓移植ドナーが必要なくなる》
  • 欧州宇宙機関(ESA)がロボットを投下して火星の表面を探査する「エクソ・マーズ」計画を実施する
  • 太陽の光の粒子に帆をかけて進む「ソーラーセール(太陽帆船)」探査機が、日本で初めて木星に向けて打ち上げられる
  • 英国の航空会社が商用宇宙観光旅行を開始する
  • スウェーデンの芸術家が、同国の伝統的な赤い家を月面に設置する(総事業費3600万ポンド)
  • 世界初の観光宇宙船が地球の上空100キロメートルの営業運行を開始する(全行程約2時間半。3日間の訓練を含む料金は約20万ドル=約1800万円)
  • この年から2年以内に22ナノメーターの16コアCPUチップが登場する(2011-12年)
  • ボタンを押す振動を利用して自分で発電する家電用のリモコンが実用化する
  • 東京駅周辺の再開発事業「Tokyo Station City(東京ステーションシティ)」で、丸の内駅舎の復元工事が完了する
  • 第2東京タワーが完成し、墨田区がおよそ500万人の観光客で賑わう
  • この年までに、政府がアジアで水資源ビジネスを展開する和製水メジャーを育成する
  • 米国の失業率が7.7-8.5%の高い水準にとどまる(従来予測は6.7-7.5%)
  • 主要経済大国の実質的な景気回復が、早くてもこの年になる(2011-12年)
  • NHK大河ドラマ「江(ごう)」が放送される(「江」は織田信長の姪)
  • 出版各社の雑誌記事をインターネットで横断的に検索、閲覧できるポータルサイトが登場する
  • 日本経済のデフレ状況が、最短でもこの年まで継続する(年40兆円規模の需要不足)
  • 九州新幹線鹿児島ルートが全線開業し、新大阪―鹿児島中央間の直通運転が実現する(所要時間4時間)
  • 国内の新車販売に占めるハイブリッド車の割合が20%を超える
  • 呼吸の状態を監視する自動車運転向け眠気検知システムが製品化される
  • 茨城県東海村で国内初の原発解体作業が開始される
  • 35歳以上の「中高年フリーター」が132万人に達する
  • テレビの地上デジタル放送全面移行により、この年までに約5000万台のブラウン管テレビが家電ごみになる
  • 国産ステルス軍用機「心神」が、実証機の初飛行を実施する
  • 岡本太郎氏の壁画「明日への神話」が渋谷に設置される(JR渋谷駅西口と渋谷マークシティの間の連絡通路)
  • この年までにイラク駐留米軍の撤退が完了する(8年間にわたるイラク占領の終結)
  • 宮城県が財政再生団体に転落する
  • 米国の失業率がピークに達する(2011年初め)
  • 悪徳商法で得た利益を被害者に返還させる不当収益はく奪制度が導入される(2011年以降)
  • デジタル録画機の普及をにらみ、番組の録画回数を1回限りに制限する「コピーワンス」制限が緩和に向かう
  • 地上アナログ方式のテレビ放送が電波を停止し、難視聴地区で10万人規模の「地デジ難民」が発生する
  • 国内のインターネット広告費が7558億円の規模に拡大する(2006年は3630億円)
  • 国内でデジタルテレビの普及が6115万台に留まり、4000万台のアナログテレビがそのままになる
  • 携帯電話の普及率が世界人口の70%を超える
  • この年以降、ネットブック(小型ノートパソコン)市場の成長が鈍化する

2012年

2013年

  • 1/1 厚生年金支給開始年齢が65歳に
  • 1/9 医師数が過剰に
  • 7月 参議院選挙

2014年

2015年

  • 将棋でコンピューターが名人に勝利する
  • 食生活の欧米化により、大腸がんが男女ともに死因の1位になる
  • 中国が材料、生物化学研究室を備えた宇宙ステーションを建設する
  • 米航空宇宙局(NASA)の探査機「ニュー・ホライゾンズ」(2006年打ち上げ)が9年の歳月を経て冥王星に到着する
  • ロシアがヘリウム3の採掘を目的とした月面基地を建設する
  • 米国が70年代に実施した有人月面探査を再開する
  • 二酸化炭素を回収し地中に貯留する事業が本格化する
  • ノルウェースウェーデンデンマーク3国の幹線道路(全長1500キロ)が、45カ所の水素ステーションを設置した「水素街道」になる
  • 太陽電池の発電コストが既存の電力と競争可能なレベルに低減。新興国、発展途上国での導入が拡大する
  • 有望な科学分野に集中投資する政府の第3期科学技術基本計画により、脳の情報を情報通信機器に取り込むインターフェースが開発される
  • この年以降、国内で生活支援ロボットが本格普及する
  • 財政再建のため、この年までに消費税が10%を上回る
  • ユーロがドルに代わる世界の第1通貨になる
  • 団塊世代の消費が、このころ終息する
  • このころ米国ゼネラルモーターズ社(GM)が燃料電池車を実用化する
  • この年まで世界で生産されるハイブリッド車の過半数を日本車が占める
  • 日本の電気自動車軽自動車なみの維持費を実現する
  • このころホンダのハイブリッド二輪車が発売される(2010年代半ば)
  • 経営再建に取り組む日本航空が、この年までにグループ従業員1万3000人を削減する
  • この年までにリニア中央新幹線が着工する(2014-15年)
  • この年までの日本の電力需要の伸びが年平均1%の水準に止まる
  • 2010年代後半の日本で、宇宙の太陽光エネルギーレーザーで地上に送る実験衛星が打ち上げられる
  • このころ太陽光発電システムの発電単価が1キロワット時あたり約45円で電気料金と肩をならべる
  • 日本の要介護者が250万人(2004年の100万人増)
  • ワールドカップサッカー日本代表が世界のトップ10入りを果たす
  • 先進国の経済支援により、1日1ドル未満で暮らす極度の貧困にあえぐ人の数が半減する
  • 消費税10%時代が到来し、国民的な節約時代に突入する
  • 経済発展で潤うインド政府が国内の貧困人口(1990年時点で全国民の38%)を半分に減らす
  • 世界の貧困に苦しむ人々のうち、1億7500万人が「マイクロクレジット」(無担保小口融資)で自立に向かう
  • 米国の核弾頭1万発が半減する一方で、中国の核弾頭が220発に増加。米中が新たな冷戦時代を迎える
  • アフリカ連合(AU)の統一政府「アフリカ合衆国」が実現する
  • イランが米本土に到達可能な大陸間弾道弾(ICBM)を開発する
  • 世界の多くの国で景気回復が2011-15年になり、失業率の回復がそれ以降になる
  • この年までに世界の貧困人口を半減させる「国連ミレニアム開発目標」が達成不可能になる(世界的な経済金融危機の影響)
  • 医師がインターネットを経由して診断し、処置する遠隔医療が実施される
  • 日本の電気メーカーパソコンの能力を100倍に高める光配線の新型LSI(大規模集積回路)を実用化する
  • 米国マイクロソフト社が世界の貧困層に自社製品を低価格で提供。この年までに利用者の数を10億から20億に拡大する
  • ハードディスクに代わるソリッドステート・ドライブ(SSD: Solid State Drive)が、世界のノートパソコンの32%に搭載される
  • アップル社の「iPhone」人気に牽引されたタッチパネル市場が、世界全体で52億ドル(7億6500万台)の規模に拡大する

その2 http://anond.hatelabo.jp/20100217133757 に続く

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