はてなキーワード: レバーペーストとは
前から予約していたんだ。3月31日、この日は大好きなお店で、ひとりで飲もうって。
店に着くと今日はもう予約でいっぱい。4人連れ、3人連れ、2人連れ。ひとりぼっちは自分だけ。かつて初めてこのお店を訪れた時は、そうだわたしだって2人で来ていたのにな。今ではすっかり単独来店が板についてしまった。
氷があんまり働いていない、ぬるめのハイボールを飲む。勝手に出てくる串。おいしい手作りのキムチ。デザートみたいなレバーペースト。
気がつけば横の知らない人らと話をしながら笑ってたりして。でも何の話していたんだっけ、覚えていない。
ほろ酔い気分で電車に乗って、最寄りの一つ手前で降りる。今度もカウンターでまたひとり。知った客、知らない客と言葉を交わして。とりなすことは、先ほどの店とさほど変わらない。
もう終わりだよ、の店主の合図でまた一駅電車に乗る。
金曜日の夜は当然どこも賑わっていて、スナックの扉から陽気な歌声が聞こえてくる。
いつもの店。またここでも同じ。過ぎし日、何もしなかった日々を、名残り惜しむように夜をなん度も繰り返す。
普段飲まないマスターが、この日はどうしてかすでにへべれけ。おかわりを与えながら自分も飲んで、気持ちよく同じ水準まで駆けてゆく。お酒で感じるうっとりは、本当に危険だなとしみじみ思う。
そうこうしてるうち、少ししたら新たに客が来て、その人は顔見知りの青年だった。思いつきでいつだか、2人でご飯を食べに行ったことのある関係だ。
人類愛のいきすぎているわたしは、彼のことが好きだ。2人で食事をしたことを機に、一層その思いを強くもしていた。他人のことだから確実ではないが、おそらくは彼も、わたしのことをそんなふうに思っているであろう。そんな行間がふたりにはある。
店が終わりに近づいて、ひとりまたひとりと帰り支度を始める。横にいた彼が、「少し歩いて帰ろうか」とわたしに声をかけた。酔うと歩きたくなってしまう性分であることを、彼はもちろん知っているのだ。
行こう!と乗り気になって、夜を歩き始める。歩きはじめると、そのうちやってくる歩き終わりが惜しくなってしまう。遠回りをしながら、休憩をしながら、忘れてしまうようなどうでもよい話を延々と続けながら歩いていた。
きっかけがなんだったのかしれないが、気がついたら手を繋いでいた。
「指先がとても冷たいね」と言って、両の手でわたしの手を挟んでくれる。手指消毒ばかりやって、何もケアしないしわしわの手を。
「もうずーっとそうしててください」
そう思ったことは、言うまでもなく。
ただ不思議なんだ。
すべてのあたたかなエピソードが、わたしという軽率の上をすべっていくから。こんなことして、どうしようっていうんだろう。まるで日替わりのようにこんなことして、トキメキの屑をこっそり心に忍ばせて。
思い出だけをたくわえて、順当に歳をとり朽ちていく自分をどうやって扱おう。
美味しい店がほとんどない地元で、唯一まともな味の餃子屋に行こうとしたところ、満員で入れず、かといっていまから自分で料理をするような時間でもなかったので、以前から存在を知っていた駅ビル地下のそこそこ口コミもよい(そういったことを信じてはいけない)イタリア料理個人店に入店した。
外からは見えなかったが、扉を開けるとカウンター4席しか客席がない店で一抹の不安を覚える。少々お待ち下さいと、目の下が化粧かクマかで真っ黒なおばさん店員に言われて5分程無闇に待たされた時点で、即効帰って自分でリュウジのバズレシピ見て邪道で美味しいパスタでもつくってればよかった。
トラットリア(店名がトラットリアをもじった造語になっていたので正式にはわかりませんが)だったのでお腹も減っちゃったし適当に注文しても良いだろうと思い2人で冷前菜、温前菜、パスタ2皿を注文したところ、「パスタ、パスタってなっちゃいますけどいいですか?」と聞かれる。パスタが2皿でOKと答えると「うちはシェアして出してるのでパスタ、パスタってなっちゃいます」とのこと。シェアしなくていいと伝えるも「うちはシェアしかできないので」とのこと。ランチもやってんだからシェアしないくらいできるだろうとは思ったが、まあ店の方針もあるだろうし、パスタを2皿という尋常でない注文方法をしているのであろう我々がおかしいのかもしれないのでここは「パスタ、パスタってなっちゃう」ことにしたがっておくことにした。
あえて頼んでなかったのに「お飲み物は」との圧があったのでビールとウーロン茶を注文(いますぐ餃子屋に行きたい気持ちが止められていない)。もしかしたらその時点で我々がおかしな客だから嫌われていたのかもしれないが、自家製パンが異様に熱くカチカチで、私が家で作ったときにめん棒がなくて適当に伸ばしたので厚くなりすぎてしまったピザ生地と同じ味がした。温前菜のトリッパはオレガノを入れすぎて草と油の味がした。シェアされたパスタのボロネーゼは煮込みすぎて繊維だけになった牛肉、かけすぎたパルミジャーノが混ざり合ってカルビーポテトチップスボロネーゼ味があったらこんな味だろうなという味。もう一つの冷製ジェノベーゼはオリーブオイルと松の実をいれすぎ、冷製パスタなのに茹で時間通常どおりでやりましたか?というくらいのカチカチ麺のイタリア風油そばで、ラーメン屋みたいに終わった食器を自分でカウンターの上に上げる方式だったのでより一層ラーメン感が引き立っていた。今回唯一美味しかったのはレバーペーストの下に引いてあったルッコラです(レバーペーストは溶けたアイスクリームの食感)。しめて2人で8200円也。二度といかないです。
※口コミサイトに悪評書いてもいいけど、コロナで飲食店が大変な中、潰れてほしいとは思わないし何なら店主に刺されるかもしれないのでここに。
※オーブンまたは蒸し器がない場合はフライパンでもしかしたら蒸せるかもしれないがオーブンはあってほしい、それと使い捨てでいいのでテリーヌ型も※
原則↓のレシピの簡単とか言いつつなんやねんコレ部分をインチキで騙して作る、鳥レバーペースト作り明らかにめんどくさいやろが💢💢
https://www.google.com/amp/s/mi-journey.jp/foodie/36421/amp/
【材料】
・たまねぎ 一個の半分くらい
・豚ロース、ロースじゃなくてもなんか塊、トンカツ肉でもいい テリーヌ型の4分の1ぐらい
・豚ひき肉 テリーヌ型の4分の2ぐらい
・なんか酒、ワインとかブランデーがいいけど梅酒やウイスキーでも作れた、日本酒ビールはアカン気がする
・SBのスパイスのハンバーグって書いた小袋、100円のやつ(謎のキャトルエピスの代わり)
・マスタード(なくても死なないがあるとかなり捗るので買うと良い)
・ベーコン ハーフベーコンがなんやかんやで12枚ぐらい無くなったな、だいたい3パッケージ、4連のを買うと良い
・黄身 一個 白身は生クリームと合わせてテリーヌにしてもいい
・ピスタチオ 気がすむまで(なくても死なない)
【作業】
①玉ねぎをみじん切りにしてニンニクと炒める。いたまったらあら熱取っても取らなくても冷蔵庫で冷やす
②豚塊を5mm程度角に切る イメージが湧かないならだいたいトンカツの厚みのサイコロに
切った豚塊は酒と塩とあればバルサミコとハンバーグスパイスの4分の1ぐらい混ぜたものに漬ける。行き渡るぐらいで、酒メインで
③しばらく置く、たぶん使った包丁とかを洗ったり別の料理をするといい、あ、オーブンを160℃に予熱して、ピスタチオもこの辺で剥いておく、それとテリーヌ型にベーコンを適当に敷く だいたい1時間程度?
④豚塊(漬け液は後で使う)と冷えた玉ねぎと豚ひき肉と塗るテリーヌをボウルに入れて練る ボウル下には保冷剤敷くと肉がだれないらしい良いのか知らないが 粘り気が出始めたら塩をふたふりぐらいして、スパイスを袋の半分くらい入れてさらに練る
⑤粘り気がしっかりしたらピスタチオ(気がすむまで)と豚塊の漬け液の半分ぐらいをと卵黄入れて混ぜる
⑥全部混ざったらベーコンを敷いたテリーヌ型に入れる 一回空気を抜く為に落とすといいらしい やったけど空気抜ける感じはしないが
⑦ベーコンを閉じ?る
⑧オーブンで45分ブンする ごめん天板に水張ってくれ
⑨焼けたかチェック フォーク突っ込んで唇に当てて熱かったらいいらしい それか肉を押さえつけて出る肉汁が澄んでたらいい まだなら10分づつ追加 ハンバーグ同様に肉汁確認してくれ
⑩コップかなんかで肉を押さえつける アルミホイル越しが良さげ
12ひと晩おいておく 切ってバルサミコをあっためてハチミツ溶かしたソースとマスタードと一緒に出す
13やっと食べられる
かなり簡略化したけどめんどくさいやろが💢💢でも鳥レバー叩いてペーストにするとさらにプラス1日かかるので許してください、それと買うよりまあ安くて結構それっぽいものが大量に食えます。年末ステイホームのお供にぜひ。