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はてなキーワード: マッシュアップとは

2021-03-25

ウマ娘気持ち悪い

巷で流行ってるウマ娘にどうしても気持ち悪さを感じるんだけど楽しんでる人に水をさすのもあれだし、でも言いたいし、みんながどう思ってるのか聞きたいのでつらつら書く。

 

 

ウマ娘面白いよね!

たぶんめっちゃ競馬好きな人が書いてるんだなってわかるキャラクター面白い

実在の馬を背景にしてて、かつフィクション映えするようにキャラクター造形してるし、関係性まで含めて作り込んであってすごい。

これはサイゲのいいとこなんだけど、ちゃんキャラバックボーンがあるのがわかるからウマ娘名鑑見てるだけでも楽しいし、ロード中に出てくる「実は~~~」ってやつだけでもキャラ解像度深まるのでめちゃくちゃセンスあるなって思う。

おかしいだけだと思ってたゴルシが「アタシと出会えてお前の人生面白くなっただろ?」って言ってるの惚れそうになった。

エロ禁止になったおかげで本当にそのキャラが好きな作家解釈二次創作が見られるし、そこはほんと良かったと思う。

 

 

 

競走馬アイドルって掛け合わせ、プロダクトとして一貫してなくない?

個別のものをくっつけただけっていうか、アイドル要素どう考えても後付けでしょ…(というかこれのせいで調整難航したでしょ)

ここがとにかく気になるので以下箇条書きでいきます

 

 

・「歌って踊る可愛い女の子たち」以上の意図がないステレオタイプアイドル描写

 →これってオタクに媚びるためだけに存在してる要素だよね。

  二人三脚で頑張ってきたウマ娘をついに優勝させてあげられて、そんで見せられるのがステージオタクに媚びる担当の姿ってどんな拷問だよ。

 

・(マネタイズのための)アイドル要素でキャラ個性を上書きされてる

 →いっぱいいるウマ娘の中にアイドルになりたい子が何人かいるってんならわかる。でも歌って踊るのが好きな子ばっかりじゃないだろ、むしろそういうの嫌いな子もいるでしょ。

  そういうのガン無視カメラに向かってポーズ取ってるキャラ見ると「あ~作り物なんだな」って冷めた気持ちなっちゃう。

 

アイドル服、ダサくない?

 →単純にダサい服が多すぎるのも取ってつけた感が……。シャニマス見習って。

  アイドル要素がなければもっと見た目にも自由度あったはずだよね。服ってそのキャラアイデンティティが一番反映される部分じゃないのかと。

  ヒラッヒラした空気抵抗とんでもなさそうな衣装で速さを競うレースしてるちぐはぐさがどうも…。(ハルウララの服に関してだけはアイデンティティ一貫してていいと思います!)

  胸元開いた短いスカートで走ってレース後にうまぴょいうまぴょい歌ってんの、地下アイドル番組運動会企画みたいで「きみたち本当に真剣にやってんの?」って思っちゃう

 

・曲にハマれない

 →好みもあるんでなんともだけど、キャラが歌ってるんじゃなくて「声優が歌ってる合唱曲」なので感情移入ができない。

  分かる人にはわかる感覚だと思うんだけど声優キャラクターの体で出てくる(かつその言動公式設定かのように扱われる)のが本当に受け入れられないので、そのうちライブとかやるんだろうなと思うと憂鬱です。

 

ただまあマネタイズって大変だし、開発の承認取るために金になりますアピールする要素必要なのはわかります

まりやるならやるでもっとうまくマッシュアップしてほしい、せっかくのキャラクターが作り物になってくのすごい悲しいよ俺は。

 

 

 

ついでなので

 

ゲーム性ある?これ?

マスクデータ探ってる段階だけど、これ解析されて育成の最適解が出たら最終的には課金で重ねたサポートつけて、決まった手順でいい因子とステータス引けるまで周回する作業になると思うんだけど

これリセマラしてんのと大差なくない?

しかも行き着く先が対人というのが……不毛………。

 

 

サイコロの合計値が大きい方の勝ち!

 

ただし何回振り直してもいいし、金を払えば10面、20サイコロも使えますよ!

 

 

ゲームか?これ?

2021-01-04

[]2021年1月3日日曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
0013516629123.232
011621365484.337
02788827113.246
03526180118.824
04333837116.360
05252535101.438
0645346877.162
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0893549759.135
09101819581.145
101691455386.137
112401450760.433
122181561571.639
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141731264973.139
151501149976.740
1618118227100.742
1713714620106.752
181501204980.343
192201618973.646
201941478576.240.5
211681196971.241
221731685197.441
231891294568.536
1日325427021283.040

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みくり(5), なにゆえ(25), 創価大(3), lullymiura(3), 酒粕(5), メリバ(3), 床暖房(3), 創価大学(4), 駅伝(13), 箱根駅伝(9), マッシュアップ(3), 食堂(28), 緊急事態宣言(53), 正月(29), お母さん(33), 専業(7), とはいえ(32), ネオリベ(8), 友情(9), スクール(8), 劣る(6), 生物(23), 年末(11), お父さん(12), 物件(9), 首都圏(8), 賃貸(9), 要請(19), 資産(15), 宣言(23), 恵まれ(13), ないや(12), 専業主婦(12), 婚活(15)

頻出トラックバック先 ()内の数字は被トラックバック件数

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2021-01-03

anond:20210103191709

磨き上げるというよりは沢山のミームからいいとこ取りのミックスして時代に追いついてる感じだからマッシュアップの方が妥当だな

anond:20210103191155

古いもんをこねくりまわして楽しもうとしなくていいぞ

今はもっと現代風にマッシュアップされた優れた作品が無数にあるのだ

だいたいゼロ年代以前のオタク作品の絵なんてどんだけリメイクしようとキツくてハマれんだろ

2020-12-28

anond:20201228222038

ほとんどいじらないならそれはもうアレンジというよりマッシュアップになってしまうのでは

2020-09-19

anond:20200918235155

質の高いもんつくつたら尊敬されるし結果金もついてくる。

今どきそんなピュアな事言う人がいるとは。発想が時代遅れすぎるんだけど自覚がないんだな。

20年前ならともかく、制作環境の整った今は質なんて頭打ちなんだよ。そこらのゲーム挿入歌ですら一昔前のイケてたロックより全然洗練されていたりする。優れた音楽コピー簡単DAW上で再現できてマッシュアップできるから

今ある「質の差」と思い込んでるものは、好みの差でしかない。自分感性にあうかどうかの差。アメリカ人音楽感性にあうかどうか、日本人オタク感性にあうかどうか。そういう違いだけ。

質の高いもんが売れてるんじゃなく、その特定感性に広くリーチしようという商業戦略をとったプロモーション強者楽曲が売れているだけ。お分かり?

2020-06-30

マッシュアップだれか

鯖と鮭ボン、交互に聴いてたら記憶が混ざっちまった

2020-05-29

anond:20200529123930

二次創作のしやすさが戦略手法ひとつであることを否定しているわけじゃないぞ。

それが時代の趨勢であるかのように言ってるのを咎めただけで。

二次創作コミュニティを巻き込んでのし上がった作品もあればそうでない作品もある。

というかUGCだのマッシュアップだのと二次創作のしやすさが重視されたのは2000年代までで、

現在はそこから後退していて、再び大企業コンテンツ管理する時代に戻ったとさえ言える。

朝比奈みくるキョンの妹同一人物説についてSF読者が思う。

増田は何者?

大学生時代に「涼宮ハルヒの憂鬱ブーム経験した三十代。当時はひねくれた人間だったので、ハルヒ流行っている真っただ中に、原作ではなくそ元ネタとなった「ハイペリオン」に手を伸ばした。当時の自分きらきらとした学生生活にあこがれていたくせに、そういう青春テーマにしたラノベを避けていた。みんなと同じものを読むのが嫌だったのと、そういうきらきらしたものを読むと、自分灰色生活と引き比べてしまうからだ。そういうわけで、「涼宮ハルヒの憂鬱」の知識は、書店で一気読みした第一巻と、ウィキペディア情報、断片的に見たアニメの数エピソードに頼っている。おそらく粗があるので、話半分に聞いてもらいたい。

増田目的は何?

そもそもハイペリオン」って何?

ハイペリオン」とはダン・シモンズ1989年に発表したSF小説である邦訳1994年出版された。ヒューゴー賞ローカス賞星雲賞を受賞している超大作で、登場人物である長門有希が読んでいる。

ジャンルは一応スペースオペラなのだが、あえて言うならばSFジャンル英米文学ごった煮である。というのも、七人の登場人物がそれぞれの身の上を語るのだが、それぞれがホラーだったりサイバーパンクだったり時間SFだったりで、しかもそれぞれの出来がいい。

続編として「ハイペリオンの没落」「エンディミオン」「エンディミオン覚醒」がある。作者の思想がややうるさいところもあるが、絵になる場面が多くて楽しい。また、人類の各文化多様性を高らかに褒めたたたえているのが、やや西洋アメリカ中心主義ではあるが、気持ちがいい。

長門と「ハイペリオン」の共通する設定

長門は「情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」であり、言い換えるならば「宇宙人が作った人間の形をした存在」ということになる。「情報統合思念体」には「主流派」「急進派」「穏健派」「革新派」「折衷派」といった派閥存在し、それぞれの思惑ごとに動いている。

一方、「ハイペリオン」には、英国詩人ジョン・キーツ人格再現したサイブリッド(人造人間みたいなもの)が登場する。これは、人類に様々な助言をするAI群「テクノコア」によって、ある目的のために作られたものである。彼は長門ほど万能ではないが、この背後にいるテクノコアには「穏健派」「急進派」「究極派」が存在していることが共通している。ちなみに、それぞれの立場としては、当面は人類とは共存する、さっさと人類を滅ぼして自分たちが覇権を握る、人類自分たちも滅んでもかまわないので究極の知性を創造する、である。このAIたちはとっくの昔に人類を超えており、人類を裏切ろうとしている。というか、作中ではすでにある方法人類をひどく搾取しているのだが、これは読んでみてのお楽しみだ。

設定の上ではよく似ているけれども決定的に異なるところがたくさんあり、よくできたオマージュだと思う。

ハイペリオン」にみくるのような未来人は登場するのか

結論から述べると登場する。そもそも舞台となるハイペリオンという惑星には「時間の墓標」なるものがあり、そこの封印が開くと未来から様々な事物情報が送られてくる。同時に「シュライク」という殺戮マシーンが封じられているが、シュライクは時折人間の願いを叶える、とされているのだ。七人の登場人物ハイペリオンまで巡礼に向かうのもそれが理由だ。

ここで未来と述べたのだが、実は未来は確定していない。「テクノコア」が作り出す究極知性が宇宙支配するか、人類の集合意識が生んだ究極知性が覇権を握るか、この二つの間で揺れ動いている。ここでいう究極知性とは神と言い換えてもいい。つまり、遠い未来で行われる人類テクノコアの戦いが、現代にも影響を及ぼしているのだ。なんといったって彼らは神なのだから、なんでもありなのである

この状態は、まさに朝比奈みくる(大)の周囲の事情とよく似ている。現代干渉し、自分たちの望む形の未来を確定させようと活動している点が近い。

みくるキョンの妹は同一人物か?

涼宮ハルヒの憂鬱」の全てを読破したわけではない自分が、本文から有効証拠をあげることはできない。というか、いくつかのブログでそれを示唆する記述が十分に述べられており自分が付け加えることは何もない。

よって本記事では、「ハイペリオン」で行われたテクニックを間接的な証拠として用いたい。以下、「ハイペリオン」のネタバレに触れる。読みたくない方は引用部分を読み飛ばしてください。

ハイペリオン」の七人の登場人物は、旅の無聊を慰めるため、それぞれの出自を語る。一人はフィドマーン・カッサードという兵士である仮想訓練の度に謎の美女モニータと遭遇し、そこでむさぼるように体を重ねるが、彼女とは仮想空間とでしか会うことができなかった。やがてアウスター(人類連邦所属しない宇宙の蛮族)の襲撃を受けるが、そこで彼女と再会し、殺されかける。カッサード彼女との再会を目指している。

もう一人の人物はソル・ワイントラウブという学者である。彼は娘である赤ん坊を抱えて巡礼に来た。彼の願いは、娘であるレイチェルの病を治すことであるレイチェルはかつて学者としてハイペリオンを訪れた際、シュライクによって年齢を逆行する呪いをかけられてしまった。父と同じ聡明学者であったレイチェルは日に日に幼くなり、とうとう赤ん坊にまで戻ってしまった。レイチェルが「誕生」の日付を迎えるまで、あと数日しかない。

さて、結論を簡潔に述べよう。レイチェルの病は癒される。そして彼女未来世界へと連れていかれ、そこで再び大人へと成長する。やがてレイチェルはモニータと名乗り、カッサード出会うのである

まり、「涼宮ハルヒの憂鬱」のオマージュであるハイペリオン」では、意外な二人の人物が同一人物であった、そしてその片方は未来人であった、というギミック存在するのである

もちろん、年齢遡行までオマージュしているのかどうかはわからない。記憶に蓋をしているだけかもしれない。ただ、妖艶な美女と無邪気な赤ん坊が同一人物であった、という驚きを、朝比奈みくる(大)とキョンの妹が同一人物であった、というかたちで本歌取りしている可能性は、検討される余地はある。

どうなのだろう。キョンの妹は小五だが低学年にしか見えないという記述もあるので、実は成長がストップし、年齢が逆転し始めているのかもしれない……。

長門みくるは決別するか

鶴屋さんは「宇宙人未来人だったら、どっちがいい? そろそろ決めといたほうがいいかもにょろよっ!」と発言したそうだが、これは今後の展開を予測する大きな鍵となる可能性がある。というのも、「涼宮ハルヒの憂鬱」が「ハイペリオン」をどこまでなぞるかははっきりしないが、もしも設定を強く意識しているのなら、「ハイペリオン」で「テクノコア」が人類を裏切ったように、「情報統合思念体」が最後には人類敵対する可能性があるからだ。そして、みくる人類と「情報統合思念体」との争いの中で、少しでも人類に有利な未来へと導こうとしているのではないか。となると、長門みくるの決別は避けらないことになる。みくる長門を幾分苦手としている描写を考えると、興味深い。

ついでに古泉超能力について

少しだけ触れておく。「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」のなかには、超能力は出てこない。出てくるのは「エディミオンの覚醒」以降であり、主人公たちがある能力に目覚めることで、クライマックス人類の命運を大きく変えるのだが、これも読んでみてのお楽しみだ。

それからハルヒ能力について

ハイペリオン」であらゆる願いを叶えるとされるのは殺戮者シュライクである。実に気まぐれな神なのだ。そういうと、ハルヒが悪役シュライクだということになってしまうのだが、自分は違うと思う。明るい青春ラノベにこの設定は似合わない。願いが叶う、ということだけを拝借したのだろう。とはいえ物語全体を通しての謎の一つ、ということは決定している。

それと、実はシュライクの正体は作中でも若干ぼやかされている。テクノコアが作った殺戮マシーン人類側がのっとったことが示唆されているが、時間を行き来できるのだから時系列がはっきりせず、筆者の記憶も確かではない。

キョンにまつわるいくつかのこと。

エンディミオン」「エンディミオン覚醒」の語り手はいたって普通青年ロールであり、彼は破天荒少女アイネイアー守護者に任命される。とはいえ物語の大半は奔放な彼女の振り回されながら進む。それこそ「涼宮ハルヒの憂鬱」の本編のように。

しかし、ロールとアイネイアー最後にはひどくつらく悲しい別れ方をしなければならない。この設定が本編のキョンハルヒ関係に輸入されていないことを願う。

それと、ジョン・キーツジョン・スミスではないが)のサイブリッドは二つ存在し、片方が殺される運命にある、とだけ述べておこう。

おまけに、ダン・シモンズ最近作品について

彼は「ハイペリオン四部作ののちに「イリアム」「オリュンポス」を発表している。トロイア戦争世界、遠未来の没落した人類機械知性たちの話が入り組んでいて、文学SFマッシュアップ具合が楽しいのだが、残念ながら「ハイペリオン四部作で述べた人類多様性を寿ぐ姿勢から後退し、明確なイスラム嫌悪が出ているのはいただけない。さらに、邦訳されていない最近シリーズは、ヒラリー・クリントン大統領になったパラレルワールドで、国民皆保険で怠け者になったアメリカ人が薬物におぼれているというすごく政治的偏向した作品なので、翻訳されないんじゃないかな……。

追記】最新作ではないのだが、2011年の「Flashback」という作品シリーズではなかった。失礼。

【もう一つ追記】その薬物は、いつでも自分人生の最高の瞬間を追体験できるというしろものだ。そして、世界ほとんどがイスラム過激派支配されている。経済日本に牛耳られ、南西部の州はメキシコギャング支配され、作中では地球温暖化否定されている。アメリカ保守的世界観を煮詰めたような感がある。

ヒラリー・クリントンについての記述記憶いかもしれない。ただ、イスラム嫌悪が強いのは間違いない。

と、こここまで書いてネットを探していたら

みくるとモニータの類似性について述べた記事があった。

https://sosbrigade.miraheze.org/wiki/ハイペリオン

最後

おそらく、ハルヒ全盛期の頃に、こうした議論は出尽くしていると思う。だが、検索をしても類似した意見が見つからなかったため、ここに記録した。

それから、ろくに原作を読んでいないのに、そして記憶もいい加減なのに、好き勝手言ってどうもすみませんでした。

追記

多数のコメント感謝しております。また、「全部読んでいないのに書くなんてずうずうしい」との指摘、まったくもってその通りです。ファン気持ちを逆なでするような行い、お詫び申し上げます。また、立ち読み迷惑でしたね。未成年の頃とはいえ、今にして思えば赤面ものです。

自分としては、「ハイペリオン」を読んだ人間からは、「涼宮ハルヒの憂鬱」の設定はこう見える、と伝えたかったのです。笑ってやってください。また、類似した意見ネットになかったので、記録しておこうという思いもありました。

ただ、ブクマカにもあるように、ジオシティーズインフォシークヤフーブログなどの一斉削除が原因の可能性のほうが強いですね。はからずもアーカイブ問題にも思いをはせることになりました。

それでは、失礼します。

2020-04-13

anond:20200413225805

ネットの反応=世間マジョリティの反応じゃないからね。

星野源パフォーマンスに対する首相マッシュアップ(?)だってネットで見ているとすげー拒否られているように思えるが、そこまでの激烈な反応を世間はしていない。

ニュースステーションだって少なくともそれほど嫌われていないか大スポンサーが付いて続いているんだよ。本当に世間が嫌いだしていたらスポンサーも逃げる。

2020-03-10

anond:20200310122436

モッシュという用語は、1980年代初期のワシントンDCアメリカハードコアシーンで使用されました。初期には、ダンスファンジンレコードライナーノートで頻繁にマッシュと綴られましたが、1982年の「Total MashベースハードコアバンドScreamバンドBad Brains」のH.R.は、「マップにマッシングする」バンドと見なされ、歌詞コンサートステージ冗談マッシュという用語使用して、シーンの積極的でしばしば暴力的ダンス説明しました。 「マッシュアップ」とは、音楽狂気に夢中になることでした。 ジャマイカ語のアクセントのある単語発音のため、ファンはこれを代わりにモッシュと聞きました。

2020-03-08

anond:20200308004234

別にYouTube動画を使ってたことは問題じゃないんだよなあ。

はてなだって同じことやってたわけでさ。

いまはだんだんそういうのやらなくなったけど

当時はマッシュアップとか言って他のサービスデータを利用してサービスを作るのが普通だった。

ニコ動YouTubeから切られたのはアクセスが増えすぎてサーバーが保たなくなったからだよ。

ニコ動コンプライアンスを問うなら違法アップロードのほうを槍玉に挙げるべき。

2019-08-29

マッシュアップ時代をどう捉えるか

誰かが作った素晴らしいものを真似した別のもの切り貼りした音楽と誰かが作った知らない動画切り貼りしたものに乗せて誰か知らない人が踊って動画にしたものの集合がバズって

誰か知らない人が記事にして誰かしらない人がシェアして誰かしらない人がリツイートしたものおすすめに表示されて

誰かしらない人がそれにコメントをしているのに首肯したり否定したりして

僕たちはそうやって生きている

 

思えば最近情報だってコンテンツだって料理だって商品だって会社だって、全部そんな感じだ

その中でうまく生きられるだろうか

疑問に思ったところで、それは誰か知らない人のちょっとした悩みでしか無い

2019-03-13

anond:20190313115224

Web2.0の頃は、個人でも新奇なWebサービスをつくって一発当てることができたり、

マッシュアップとか言って、大サービスから無数の小サービス派生したりしたけど、

結局はリソースを一ヶ所に集積したほうが強かったよね、

という結果がいまのGAFAとかBIG4とかなんじゃねえの。

2019-02-14

ひところのマッシュアップブームとは一体何だったのか。

マッシュアップWebサービスって一体何があるんだろうというレベル

2019-01-19

今週のヤバいVTuber動画 二撰

Pinky Pop Hepburn - 【アイカツ】私のアツいバーチャル活動!始まります!フフッヒ

好きなものを語る時、そのキャラ個性が爆発する。それはもう定石とも言えるメソッドだ。

でもこの大型新人の魅せ方はすごい。才気煥発。めちゃくちゃ動くし、にじり寄ってくるし、目が怖い。

1つ前の動画も似たような構成ではあったが、よりマッシュアップされている。このプレゼン芸が確立していく予感を感じさせる。

 

おめがシスターズ - 【1回勝負!】バイオの体験版が怖すぎてホラー【バイオハザード:RE2】

おめシスのことは、ハズレなしの面白検証コントデュオだと思ってた。

特にガノタデュエリストぶりを発揮する男子趣味ガチオタ女子、おめがレイの身振りや声に萌えることはないと思っていた。

だがそれは間違いだった。コペルニクス的転回をみた。レイちゃんかわいい

2018-03-20

朝早くから出かける増田スマルケカデラ閣屋はさあ(回文

今日は朝からお出かけよ。

ろんのもちでお仕事なんだけど、

うっかりしてたわ、

事前に書いておいておくの忘れてたわ。

これも増田自動投稿予約機能があったらよかったのにと

もう何年前から言ってるわ!

ここのところ増田機能固まってきたので、

ここまでかもしれないわね。

増田マッシュアップ

マッシュアップって自分で言っておいてよく意味が分からないわ。

IT用語ばりのカタカナで押し込む感じの

ヤングエグゼクティブも顔負けね。

今日はこれだけにしておくわ。


今日朝ご飯

急いでたので五目ご飯おにぎり1つ。

デトックスウォーター

これだけは欠かさない!

家の出る前のホッツウォーラー

白湯だけじゃ白湯しいので

梅ホッツよ!

早く予約投稿機能現実の元になるよう願って飲むわ!

リニアが私の街にも来ますようにって感じで願う!!!

うふふ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2017-12-11

月蝕歌劇団をまた観に行った記録

なんか、ひょんなことから月蝕歌劇団(という小劇団が都内にあると思ってほしい)の公演を見に行って、それ以来なんか芝居づいている。

これまで演劇なんてぜんぜん興味がなかったのに。

いくつか劇場に足を運んだところで、もう1回くらい観ればもっと色々と見えてくるものがあるかと思い、また月蝕歌劇団に足を運んでみた。

.

演目は『ねじ式・紅い花』と『盲人書簡−上海篇』の2本立て連続公演

(前回の観劇の記録は

https://anond.hatelabo.jp/20170925212923 

 を参照のこと)

ということで、自分のログを兼ねて、また観劇記を残しておくことにする。

御用とお急ぎでない方は、しばしお付き合いを。

.

ただし。

自分は舞台観劇についてはとことん素人なんで、これから書くのは、通りすがりの素人が見た印象批評くらいのつもりで、紹介文としての情報は期待しないでほしい。

(というか印象批評というワード小林秀雄みたいで偉そうだな。ほんとに感想文くらいの感じで、ひとつ

.

■全体として

歴史の長い劇団というのは知っていたけれど、今回は公演100回記念とのこと。

で、旗揚げ時代からのライバル劇団その他のビッグネームが集結した大プレミアム公演だったらしい。

普段は若い女性主体の “少女歌劇団” っていう感じの劇団なんだけど、今回はキャストの年齢が大はばに高めだった。

.

ちょっと変わった構成をしていて、1つのシーズンというか公演期間を前後に分けて、2種類の演目を上演する。

さらに各演目について前座というか露払いというか、出演キャストの歌唱ショー、寸劇、詩の朗読その他をまとめたパフォーマンスとして “詩劇ライブ” というのがある。

.

なので、フルで鑑賞すると1シーズンで合計4演目。

これを多いと思うか、アリだと思うか。

いろんな作品世界が見られてオトクだとも言えるし。

リハーサルシナリオ練り込み等々のリソースは分散されるから内容的に落ちるものになるかもしれないし。

自分が見たところ、器用な高能力キャストと、まぁそうでもないキャストでうまく仕事を振り分けて、不満を感じさせない作りにしている感じだった。

.

順番に見ていってみると。

.

■前半の前座『詩劇ライブ メメクラゲ』(11月19日

先に不満点を言わせてもらうと。

演目『老人と子供のポルカ』の歌唱。

左卜前役のベテランキャストカンペ片手に左右のキャスト(岬花音菜、慶徳優菜)を振り回して大暴れ。

休みなく次の曲『本牧メルヘン』が始まり、そのまま岬花音菜がマイクを握るが、息の上がった彼女にはキーが低すぎた。

おかげで貴重な戦力(岬)を空費。

トリの白永歩美キッチリと『バフォメット(と、あとなにか悪魔がもう一柱)の歌』(詳細不明)で締めてくれたのが、せめてもの救い。

それにしても、あの大狼藉は、ハプニングプロットか。

ハプニングなら再発防止策を取ってほしいし、プロットなら、申し訳ない、あれに快哉を送るハイなセンスは自分は持ち合わせていない。

しかし。

詩劇ライブというのがファンミーティング同窓会だというのなら。

いとしの大スターがいつにないハジケっぷりを開陳したほうがファンサービスとしてのお値打ち感は高いのかもしれない。

と、思って周囲を見回してみると、自分と同じか、あるいはさらに年配の観客がホクホク顔で舞台を見守っている。

ハテ、招カレザル客ハ自分ノホウデアッタカ。

うん、わかった。

.

■後半の前座『詩劇ライブ 暗黒少年探偵団』

詩劇三傑(←たったいま自分が決めた。はるのうらこ、岬花音菜、そして白永歩美の3人)のパフォーマンスたっぷり見られたので実に良し。

はるの嬢は前回と同じギター伴奏かと思ったら、ギターからキーだけもらって、ほぼ独唱。それでいてピッチは正確、ハイノートも申し分なく出ていたし、なんというか、 “このヒト、ひょっとして劇団の隠れた屋台骨なのではないか?” という予感がさらに強まる。

(↑それは本編でガツンと証明されるんだけど)

なぜ合唱のときは控え(それはもう、あからさまな控え)にまわるんだろう?

リハーサルの負荷をソロに集中させるためか。

岬花音菜はカッパの舞。そして小阪知子を舞台に引き出してカッパの相撲。

あいかわらず、この人は歌って動いてが実に良い。

そしてトリは白永歩美

朗読、歌唱と大活躍。

いつ見ても、この人は安定しているなぁ。

はかなげで、あやうげで、その状態のままガッチリ安定しているという不思議キャラクター

そういえば『Those ware the days』に日本語歌詞をつけたものを歌ってたんだけど、受付で立ち読みしたセットリストにそんなのなかったぞ、と思って調べてみたら、『悲しき天使』なんていう日本語版があったのね。

知らなかった。

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さて本編。

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■前半の本編『ねじ式・紅い花』

つげ義春の原作、『ねじ式』『紅い花』『女忍』『沼』『狂人屋敷の謎』をまとめて1つのストーリーにしてある。

実を言うと、前回の公演を見たあとに、某氏から、

「なに、月蝕歌劇団が面白かったって? それじゃアレだ。主催の高取英のアレ読んどけアレ」

といって勧められたのが、『聖ミカエラ学園漂流記』(小説版と戯曲版)。

前回の公演を観たときに、

「この人の持ち味は “奔放に見えて実は緻密な複数世界のマッシュアップ” だろうな」

と感じていたのが、この本で確信に変わったのだけど。

原作が2作品や3作品なら、例えば2つの世界の登場人物呉越同舟で共闘する、みたいな展開もあり得るけど、さすがに5作品同時となるとメドレー形式にならざるを得ない、という感じ。

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さて、もう1つ、高取氏の特長と思ったのが、ストーリーに必ずクライマックスを用意する、という点で。

(それが、エンターテイナーとしての氏の本性によるものか、それとも “客にはなんとしてもカタルシスを持ち帰ってもらわないと次につながらない” という興行師としての冷徹な計算によるものか、そこまではわからない)

それが、つげ義春の茫漠としたアンチクライマックスな世界とどう折り合いをつけるのか、そこに興味があったんだけど。

これが『紅い花』を中心に最小限の改変を加えただけで、見事に全ての原作が一斉に収束に向かうオチといえるオチになっているのは、さすが。

最後にはねじ式青年が『パーマー・エルドリッチの3つの聖痕』(P. K. ディック)みたいに無限増殖するあたりの幻想テイストが高取氏らしい。

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あと、前回公演みたいな「身捨つるほどの祖国はありや」的な大きな主題は今回は抑制されている。

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助成金云々の楽屋落ちは生臭いので忘れたことにする。

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そして、この劇団特有の時間がゆがむ感覚をまた味わう。

今回は、サヨコの祖父の楽屋オチ的な台詞。

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「最近、嵐山光三郎が書いたんですがね、松尾芭蕉は忍者だったんですよ」

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えーと、嵐山光三郎の “芭蕉忍者説” は2000年代なんですが。

高取氏の作品世界が戦前、戦後、昭和30年代、1960年代1980年代みたいに複数の時代を放浪するように、劇団自体も、60年代80年代、そして2000年代の全ての時代に存在しながら、どの時代にも存在しないような不思議立ち位置

それが、この劇団の持ち味でもあり。

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あ、あと、狐舞の意味がやっとわかった。

なんのことはない、 “ここから現実感見当識がゆるんで、心象風景と象徴劇が始まりますよ” という演出効果だ。

多色発光LEDを掲げた葬列も、夜光塗料の試験管をもった少女たちも、おそらく同じ。

少女漫画で「なんでクライマックスに花びらが飛び回ってるの?」とか訊かないでしょ? アレと同じだ。

そういえば、最近の子供は漫符(怒りの青筋とか緊張の汗とか)がわからないケースが多いらしい。

つまり自分は月蝕の鑑賞において子供だったわけだ。

というあたりで。

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そして、問題の↓

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■後半の本編『盲人書簡−上海篇−』

あー、うん。

むかし『草迷宮』(寺山修司)を観て途方に暮れたことを思い出した。

あるいは、さらにむかし『原始人』(チャーリー・ミンガス)を聴きながら、

「これは良い音楽なんだ、良い音楽なんだ、みんながそう言ってるから良い音楽なんだ」

と歯を食いしばっていたことを思い出した。

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はっきりしたこと。

自分に “前衛” を受け止める感受性はない。

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それでも、なんとか受容を試みてみる。

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(1)1930年代の第二次国共合作を背景にした不穏で混沌とした上海共同租界。

(2)明智小五郎小林少年という、戦前・戦後の言ってみれば “陽のヒーロー” をどす黒く改変したキャラクターと、堕落した母親としての小林少年の母。

(3)白痴の少年と娼窟の姉妹がからむ、不快にユーモラスな人物群。

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この3つの人物群を主なストーリーラインとして、失明した小林少年を中心に “目明きと盲(めしい)、世界が見えているのはどちらか” という問いを主題として話はすすむ(ように見える)んだけど。

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途中、影を喪失した少女、みたいな挿入話をはさみながら、ひたすらグロテスクストーリーとも言えないストーリーの断片が続く。

クライマックス小林少年と恋人(?)のマサ子の再開を中心にしながら、全てが虚構の中の虚構、悪夢の中の悪夢、という入れ子の構造をあからさまにするところで、唐突に終わる。

最後の最後には第四の壁も突破して現実のキャストの名前まで出てくる。

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うーむ、書いておいてなんだが、なんの説明にもなっていない。

ねぇ、寺山修司って、ホント70年代80年代青少年カリスマだったの?

(今度、『書を捨てよ云々』でも読んでみるか……)

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可能性としては、今どきの若者がP. K. ディックやら筒井康隆やら読み慣れてるせいで、 “崩壊する現実” やら “虚構の中の虚構” を普通においしく摂取しているのに対して、当時はその種の超現実的な幻想悪夢ワールドが知的にトガった青年だけの愉悦であったとか。

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ま、さておき。

これ以上はどうにも言いようがない。

自分にとって確かなことは。

高取氏オリジナルの作品、脚色作品のうほうがずっと面白い

ということ。

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さて。

キャスト、演出その他については、以下の通り。

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白永歩美

女忍コジカの息子、宗近と小林少年を好演。

このヒトが、登場するだけで舞台が猟奇的ビザールな空気になるような、言ってみれば “嶋田久作” 的な怪優でありながら、それでいて結構な美人サンである、というのは劇団にとって大きなアドバンテージなんじゃなかろうか。

劇団のカラーを一人で体現しているような。

ビジュアル、演技、歌唱、トップの名称は伊達じゃない、って感じ。

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というか。

実のところ、トップというネーミング自体はどうでもいい。

それがプリマドンナでもソリストでもエースでも四番でも同じことで。

その種の人に求められるのは才能でも鍛錬でも、ましてやプロデューサーディレクターの寵愛でもなく。

それは「いつ、いかなるときでも、自分が前に出ていってなんとかする」という思考形態だと思う。

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例えば才能、というか生まれつきの資質なら。

前回の公演には高畑亜美という彼女に負けず劣らずのビザール美人さんがいた。

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例えば技能なら。

前回の公演で、白川沙夜というキャストは、ストーリーテラーコメディリリーフ、仇役という3つの仕事を3本の腕で同時につかんでブンブン振り回して大暴れしていた。

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でも、彼女たちは今回はいない。事情は知らない。

いっぽうトップには「事情により今回は出演しません」という選択が無い。

脚光も浴びる、注目もされる、そのかわり劇団の出来が悪ければ矢オモテ、火ダルマ、槍ブスマと。

群像劇主体の劇団で、ある程度は負荷が分散するにせよ、あの細っそい体にかかっている重責を想像すると、なんというか、なんというか。

長くなった。

ともあれ、健康にお気をつけて。

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■川合瑞恵

前回までは “作りようによっては、いかめしく見える” ビジュアルを活かしたワンポイント役だったのが、今回は『女忍』パートのキーとなる女忍コジカに大抜擢。

これが大根だったら目もあてられないところを、実に器用に演じきってしまった。

本職はモデルさんだと思ってたんだけど。違うの?

芸能関係って器用な人が多いのよね。

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■岬花音菜

演技はさておき、まずは狐舞。

今見ているのがカラダのオモテなのかウラなのか、腕なのか脚なのか分からなくなってくる超絶変態空間機動がひっさびさに大炸裂!!

これだ! これが観たかった!

いや、じつは、このところモヤモヤしていた。

「いや、たしかに踊りも歌も演技も良いけど、ここまで追っかけるほどか?」

でも、たしかに思いちがいじゃなかった。

ほんのちょっと前のことなのに、忘れかけていた。

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そこには、たしかに岬花音菜がいた。

およそ2ヶ月前、片目の猫の舞で自分の脳味噌をブチ抜いた岬花音菜が。

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ちなみに。

あとから取材を試みたところ。

あの一連の動きは、ボランティアアルバイト?)のダンス教室で子供たちに最初のウケを取るために編み出した動物踊りがオリジナルだとのこと。

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するとなにか。

自分の鑑賞眼は子供レベルか。

まあいいけど。

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というか、彼女の狐舞に視線をもぎ取られ、ねじ式青年と女医のベッドシーンの大半を見逃していたことに、劇場を出てから気がついた。誠に申し訳ない。

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さて。

キャストとしては『紅い花』パートのシンデンのマサジ、『盲人書簡』で白痴の少年を担当。

この演技、周囲の評価はウナギ昇りだろう。

じっさいTwitterを中心にネットを見ると、彼女と慶徳優菜の評価はウナギ昇っている。

ただ。

自分としては評価は保留としたい。

なぜって?

あまりに、あまりにもハマり役すぎて、いま見ているのがキャラクターなのか、それともキャスト本人なのか、観劇素人の自分には判然としないから。

(これ、自分の中では笠智衆と同じ位置づけだ)

大竹しのぶアニーを演じたり、同じ劇団でいえば白永歩美ピーターパンを演るのとは、意味が違う。

『紅い花』ではプレ思春期の少年のいら立ちを、『盲人書簡』ではスケベなアホの子を、と、いろいろ打ち出しているのは分かる。

分かるけど、いずれも、まずは本人あっての効果であって。

このあと彼女は “月蝕きっての永遠の少年役” として存在感を増していくのだろうか。

それもアリだと思うけど。

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■慶徳優菜

『紅い花』キクチサヨコ役。

昭和の山村、思春期の少年の心に思い描くマドンナ

うん。もうずばり田舎のマドンナそのもの

だけど彼女の評価も保留。

理由は岬花音菜と同じで本人そのものだから。

その意味では、娼窟の妹と小林少年の想い人のほうが、本人のポテンシャルがよく分かる気がする。

そっちの方はというと、うん、悪くない。

ただ、これは自分の思い込みかもしれないけど。

なんというか彼女は “月蝕、次世代プリマドンナ育成枠” というのに完全に入っている気がする。

この直感が正しければ、それはおそらく本人の十分な資質と劇団の目算があってのことだろうけど。

なんかモヤっとする。ほかの新人も若手も、ひとしく頑張っている(ように見える)のに。

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はるのうらこ

なんというか、詩劇ライブのときは “ひかえめな、でもシャレのわかるおねーさん” というオモムキの彼女。

キーとなる配役のキャスティングが多いから、信頼の厚いキャストなんだろうな、という以上の認識はなかったんだけど。

(そしてそれは、ねじ式青年という大役を見ても動かなかったんだけど)

これが。

『盲人書簡』娼窟姉妹の姉役。実にすごい。

あのフワっとしたキャラが、女の嫌なところを全部集めて煮詰めたようなキャラクターに大変身。

慶徳優菜をサポートに娼窟パートカラーというか空気を完全に支配していた。

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あと、些細なことだけど。

キーアイテムとなるタバコチャイナドレスに入れ忘れたか、取り出せなくなったか。

取り出そうと悪戦苦闘して2秒。

見切りをつけてアタマの中でプロットを切り替えるのにコンマ2秒。

架空のタバコをふかして場面転換の決め台詞につなげるまでの時間の空費がわずか2.2秒。

はるの氏にとっては迷惑な賞賛かもしれないけど、ここの所作の切れ味に地味に鳥肌が立った。

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■宍倉暁子

彼女が登場すると、そこだけ別の照明があたってるようだった。

さらに今回の千本桜ホールより少し大きめの劇場向けにチューニングされた、よく通る発声。

今回集結した “夢のベテラン勢” の中では、彼女が出色だった。

彼女だけは気になって調べたら、舞台を中心にTV、映画と活躍の現役大ベテラン

たしかに分かる。

自分の外見と所作が人にどう見えるか、何十年にもわたって掘り下げていないと、ああは行かないと思う。

『紅い花』では漂泊の釣り人。すこし困り顔の茫漠とした旅客でありながら、マサジのカウンターパートとして要所を締める。

『盲人書簡』では軍人と密通する小林少年の母として、実に汚ならしい堕落した母親像を体現。

教科書的に言えば寺山修司の作品世界に通底するコンプレックスというかオブセッションというか、ともかく “その部分” を実に彼女一人で背負って担当していた。

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大久保千代太夫

今回最高の当たり役の一人。

犬丸は尾張織田と敵対している設定だけど、人物造形はおそらく美濃のマムシこと斎藤道三ベースだと思われ。

自分に襲いかかった刺客を手籠めにして側室にする一代の梟雄らしい悪太郎ぶりと、戦国武将の透徹した死生観が、もう全身からみなぎっていた。

『盲人書簡』の方は。

うーん、自分の中では “生ける舞台装置” としての黒い苦力(クーリー)の集団は、なんというか、全員が均質な筋肉質の没個性の集団だったんで、あの巨躯が逆にマイナスにはたらいた気がする。

こればっかりは、いたしかたなし。

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■小阪知子

影の殊勲者にして功労者

前説とカッパ相撲のときから(自分の見立てでは)この人は切れ者だろうな、と思ってたんだけど、今では確信に近い。

馬鹿をやる、それもビビッドに馬鹿をやれる人間は、なんというか、切れる。これは自分の持論。

自分が見るかぎりでは、月蝕歌劇団キャストベテラン高位職者(?)には2つのカテゴリがあって。

1つは白永歩美、岬花音菜のように “スタア” 役を仰せつかってスポットライトを浴びる職種。

もう1つは、前回公演の鈴乃月葉や今回の彼女のように “ひとり10役をこなしてストーリーラインを維持する” という重責の担当者

月蝕歌劇団は後者の高能力キャストがいないと成立しない。

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■若松真夢

薄い眉、暗く沈んだ眼。白永歩美が陽のビザールだとしたら、彼女は陰のビザール美人。

もっといろんなキャストで見てみたいと思った。できれば和装で。

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城之崎リアン

詩劇ライブのみに登場。OGか。

男装の貴公子然とした男装の貴公子。うん、貴公子

そりゃ、男女問わず固定ファンガッツリと付いたことは想像にかたくない。

問題は、貴公子以外にどんなキャストをやっていたのか、想像がしにくいことで。

もっと昔から見ていなかったことがくやまれる。

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■登利忌理生

前回の中村ナツ子に続き、今回の「なにものだ! このひと!」ワクに期待のダークホースが登場。

自分は茶髪に偏見があるようで、「えっとぉ、学校卒業の記念にぃ、オーディション受けちゃいましたー!」みたいなハスッパな外見と、そこから飛び出す恐ろしい長セリフと演技巧者ぶりのギャップに舌を巻いた。

本当に何者だ! と思って調べてみたけれど、月蝕以前の芸歴がまったく引っかからない。

あれか。学生演劇出身か。

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■音無ねむ

今は、まだ大部屋女優といった立ち位置

(たぶん。自分が調べた限りでは、まだ無名)

何者でもない。

何者にも、まだなっていない。

だけど、あの男に引けを取らない長身とキリっとしたマスクには、絶対に活きる使いみちがあるはず。

実際、『盲人書簡』の “新聞朗読笑い男” には何とも言えない味があった。

キャスティングの認識、間違ってないよね?)

陵南の田岡監督ふうにいえば、「体力や技術を身につけさせることはできる。だが、彼女をでかくすることはできない。立派な才能だ」ということ。

まずは、その長身を恥じるような猫背をやめて、胸郭を開いてまっすぐ立つところから、カンバレ!!

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J・A・シーザー(と音響)

ふむ。ふむふむ。

エンディング、こんな感じかにゃ? 間違ってるかもだけど。

(いま手元にGarage Bandしか無いんで大変)

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Bm....................BmM7(←Daugかも)

寺 の 坊 ん さ ん 根 性 が 悪 い

.

Bm.............Bm........F#m..GM7

守 り 子 い な し て 門 し め る

.

F#m.........Bm........F#m......Bm.E

ど し た い こ り ゃ き こ え た (か)

.

(間奏2+4小節)

E.................Bm.......Bm.......Bm.......Bm

+--------+--------+--------+--------+--------+--------+

.

Bm.......D/A...GM7..........Bm.D/A..E..

守 り が 憎 い と て 破 れ 傘 き せ て

.

Bm.......D.....GM7.......Fm#......GM7

か わ い が る 子 に 雨 や か か る

.

Fm#.........GM7.......Fm#......GM7

ど し た い こ り ゃ き こ え た か

.

(間奏4小節)(以下同じ)

.

※各コーラスの7、8小節目のメロディが元の民謡と違う。

 メジャーセブンに合わせて変えたか。

※地味に1コーラス目と2コーラス目以降でコード進行が違う。

 採譜するまで気が付かなった。

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えー、日本のニロ抜き音階(いわゆる田舎節)で作られた民謡/童謡に、7th、9thがタップリ乗ったモダンコードをあわせて。

さらに、それを流行りのリズムパターンに乗せると、こう、実にカッコいいニューエイジワールドミュージックになるのは皆さんご存知のとおり。

(今回はハードロックリズムビート

.

こういう音楽はみんな大好き。ボクも大好き!

この種の音楽の嚆矢は自分が知る限りYMO(実質、坂本龍一)で、80年代ではあるけど、このスタイルが「教授(坂本)のパクリじゃ〜ん!」と言われなくなったのはEnigmaやDeep Forrestが日本でワサワサ紹介されて一般化した90年代のような感じがしていて。

(“姫神せんせいしょん” や喜多郎については、当時ノーマークだった自分に語る資格はない)

問題は、J・A・シーザー氏が、何故この時期にこの種のスタイルをぶつけてきたか、だ。

.

.

  • ここで急遽訂正!!-------

本公演エンディングの『竹田の子守歌』はJ・A・シーザー氏の手になるものではないとの指摘がありました。

お詫びして、訂正します。

以下、上記の誤りを前提にした言及をカットします。

.

.

でも、今回のエンディングが実にイイ感じだったことは確かで、これからもこの路線はアリなんじゃないか、と思った次第。

うん、自分に言えるのはそれだけ。

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最後に音響について。

なんか、今回の殺陣は斬撃の効果音タイミングがやたらと良かった。

何か条件が変わったんだろうか。

ただ、いつもながら思うのは、客席一番奥にコントロールブースを置かないで、それでもあのレベルの音響を維持できているのは、それ自体が奇跡に近いことだ。

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プロップ大道具の印象は前回と同じ。

ただ、生きている動物の仕込みはさぞかし苦労しただろうな、と。

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んー、今回の月蝕歌劇団はこんな感じでした。

全体としてどうなのかって?

うん、良いところもあれば、首をかしげるところもある。

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まずは。

自分はもともと聖子ちゃんキョンキョンのころから、それほどアイドルが好きではないので、フレッシュキャストライブ感、というのにはそれほど重きをおかない。

なので、(おそらくは)キャストのものに入れ込んでほしい、という劇団の方針には同意しかねる。

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しかしながら。

高取英氏の作品世界。これにはどーしても、どーしても不思議な引力を感じでしまう。

結果として、スケジュールが合って演目の印象が良ければ、これからも足を運ぶような、そんな感じがしている。

というあたりで。

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また機会があれば。

2017-11-29

パフュームはどこまでパフューム

ルール

Google検索においてパフュームらしきもの検索し、正しくパフューム検索されるかを判定していく

検索結果第1位にPerfume Official Siteが表示された場合は◯(成功)とする

・それ以外については✕とし検索第1位として表示されたものを書いていく

・△はパフューム認識されるがPerfume Official Siteが第1位に来ないもの

 

■結果

・パヒャーム→◯パフューム

パフューム→◯パフューム(当然)

・パヒョーム→◯パフューム

 

・パファーム→✕パファーム吉幾三Perfumeマッシュアップ動画に貼り付けられる、ニコニコ動画登録タグ

パフィーム→◯パフューム

・パフゥーム→◯パフューム

パフェーム→◯パフューム

・パフォーム→✕パフォーム・グループイギリス拠点とし、デジタルプラットフォームを展開している国際スポーツメディア企業

 

・ハヒューム→◯パフューム

・ハヒャーム→◯パフューム

・ハヒョーム→◯パフューム

 

・ハファーム→✕アロハファーム

・ハフィーム→◯パフューム

・ハフゥーム→◯パフューム

・ハフェーム→◯パフューム

・ハフォーム→✕Amazonフォームムースストア(資生堂プロフェッショナル デザインフレックス スーパーハ-ドムース 300g)

 

・ファヒャーム→✕Your search - ファヒャーム - did not match any documents.

・ファヒューム→✕YouTubeファヒューム 11月10日 余興振付パフューム振り付け投稿者が誤ってパフュームをファヒュームと銘記して投稿した模様)

・ファヒョーム→◯パフューム

 

・ファファーム→✕ALOHA FARM CAFE

・ファフィーム→◯パフューム

・ファフゥーム→◯パフューム

・ファフェーム→◯パフューム

・ファフォーム→✕フォーム送信完了 | 株式会社ファニックス

 

パフュームム→◯パフューム

パフュームムム→△(パフュームとして認識されているが、Perfume Official Siteがトップに来ない)

パフュームムムム→△(同上。但し、検索結果は変わる)

パフュームムムムムムム→✕ニコニコキーボードVSムスカ. ムムムムムムムムムムムムムムムすかーーーーーーー.)

 

・パフューーム→◯パフューム

・パフューーーム→◯パフューム

・パフューーーーム→◯パフューム

・パフューーーーーム→△(パフュームとして認識されているが、Perfume Official Siteがトップに来ない)

・パフューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーム→△(Perfume Official Siteがようやく圏外へ)

 

・パフュム→◯パフューム

・パフム→◯パフューム

・パム→✕株式会社 パム

 

・パフーム→◯パフューム

・パューム→◯パフューム

・パュム→✕paumの意味・使い方 - 英和辞典 Weblio辞書

・パフュ→✕【湖池屋コラボ】パフュチップス - アスマート(※Perfume Official Siteは惜しくも第2位)

 

・パフューュム→◯パフューム

フューム→✕フュームとは - コトバンク

・ューム→△(パフュームとして認識されている(!)が、Perfume Official Siteが圏外)

・ュー→✕総務省ICT利活用の促進|「ユビキタス特区事業の推進

 

・パフュフューム→△(パフュームとして認識されているが、Perfume Official Siteが圏外。1位はPerfume - Wikipedia - ウィキペディア

・パパフュフューーム→✕『CASABELLA』 『CASABELLA JAPAN日本語版リーフレット』(※「パパ」という語句アルゴリズムが引っ張られる模様)

・パパパパパフュフュフューーーーーームムムムムムムム→✕ムムムムムムムムム - ガチャピン日記(※パフュームとは全く認識されない)

 

■結果・感想

・思ったよりもパフュームだった。

 

ーー追記ーー

■その他、パフューム認識されたものたち

・パムューフ→◯パフューム

・パクューム→◯パフューム

・バフューム→◯パフューム

・バフューン→◯パフューム

・パャューム→◯パフューム

 

・パフッム→◯パフューム

・パフームッ→◯パフューム

・パッフュッムッ→◯パフューム

 

・プァフィューム→◯パフューム

・プァフィューミュ→◯パフューム

・バフューブ→◯パフューム

・ヴァフューウ→◯パフューム

 

・pefume→◯パフューム

・perfune→◯パフューム

・パfuーム→◯パフューム

・ぱfuーmu→◯パフューム

 

・パャフュープ→◯パフューム

・バャフュープ→◯パフューム

・パョフュープ→◯パフューム

・パフユウム→◯パフューム

・パフウム→◯パフューム

 

パフュームから最も遠いと思われるものたち

・バャフューブィー→◯パフューム

・バャフューブォー→◯パフューム

・バャフューブャー→◯パフューム

 

・バャフューブァ→◯パフューム

・バャフューブゥ→◯パフューム

・バャフューブェ→◯パフューム

 

・バャフューブュ→◯パフューム

・バャフューブョ→◯パフューム

・バャフューブッ→◯パフューム

 

(※もはや原型を留めていないにも関わらずパフューム認識される。ィ、ォ、ャについては後ろに長音符(ー)を付けても認識されている)

 

■なぜか認識されないもの

・バャフューブヮ→✕(※上述のパフュームから最も遠いと思われるものシリーズだが、ヮだけは認識されなかった)

・パフュウム→△(※意外である

・perhume→✕

・pフューm→✕

・パrfuーmu→✕(※カオス検索結果)

・パfuーme→✕

・パfume→✕

2017-09-25

月蝕歌劇団の公演を見に行った記録

なんかひょんなことから月蝕歌劇団の公演を観てきた。

怪人二十面相 黒蜥蜴復活篇-ガス人間第二号とフランケンシュタイン-』

ピーターパン 月蝕版』

自分にとっては初めての月蝕歌劇団

忘れてしまわないうちに記憶を記録に変えるため、レビューを残しておくことにする。

月蝕歌劇団を知らない人は目の前の箱でググってほしい)

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■全体として

劇団標榜しているところの“アングラ”とは何か、つかんだ。

マジックリアリズム大衆演劇の合体だ。

これ、過去の演目を見る限り、そう間違ってはいないはず。

自分のボキャブラリでいうと、ボルヘス池澤夏樹イタロ・カルヴィーノ筒井康隆、このあたり(マルケス積ん読状態なので知らん)。

怪人二十面相』やら『ピーターパン』やら、もとからマジカルな舞台設定の既存作品をさらに2つも3つもカットアップマッシュアップして、"魔法世界の中で、さらに有りえねぇ超現実が起きる"ある意味なんでもありの“ごった煮”的な世界設定を作って、舞台の制約が許すかぎり絢爛豪華なスペクタクルに仕立てる。

で、そこに昭和風俗をまぜ込んで(たとえば突然、山口百恵のワンフレーズが出てきたり、吉本新喜劇的なシークエンスが乱入してきたり)、さらに'60年代新宿のアングラシーンの楽屋オチ、「唐十郎李麗仙が~」みたいなネタをチクリ、チクリと混ぜ込めば月蝕歌劇団になる。

.

あと、これはどうかな……はずれてるかもしれないけど。

60年安保、70年安保的な新左翼臭いと、その文化の“祭りの終わり”みたいな寂寥感が通底しているような気がする。

自分が当時のアングラシーンの空気と政治的な空気を混同しているだけかもしれないけど。

でも、“岸信介”とか、“ロシア革命”とか、そういうワードはちらほら出てくる。

2演目とも、終盤クライマックスマシンガンの乱射をきっかけに急速に話が収束するところも、かならず流血をみるところも、まあ、ほら、いろいろと。

.

ともかく自分にとっての月蝕歌劇団はそんな感じ。

.

あと、演目の間に『詩劇ライブ』というのがあって、基本は歌唱ショー。短い芝居と群舞。

キャストの紹介も兼ねている、のかな?

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良かったかって? うん、良かった。

ただね。

大正末期(1910年代)の冒険小説明智小五郎シリーズが戦後(1945年~)に伝奇ロマン化したものアングラ時代(1960年代)の空気感舞台化しようとして、当時の若手(高取英1985年)が古豪となって2017年に上演した作品世界に、どの時代の気分で接すればいいのか、混乱するところはあった。

寺山修司とかが登場する楽屋オチに、どの時代の気分で笑えばいいのやら。

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良かったところは……、

舞台は超現実的なんだけどプロット自体は、なんというか、それぞれの人物群が自分たちの課題の解決を目指して動くような、破綻も不条理も無いオーソドックスな作り。

ときどき舞台袖で狐舞が始まったりとか、解釈に困るような隠喩的な演出が入るほかには、ストーリーを楽しむのに支障はない。

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くわえて、これは自分が舞台観劇初心者だからだろうけど、衣装舞台と演技と、つまり色々と作りこんだ箱庭を見ているような感覚

これが新鮮。

そりゃ、どんな超現実もCGでリアルに作ってしまハリウッド映画はすごいけど、いっぽうで、いろいろと“作りもの感”のある世界を、19世紀見世物小屋パノラマのぞき窓みたいに見ている感覚が良い。

(どうしても想像できない人は、映画でいうと

 『バロン』(テリー・ギリアム)、

 『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』(ティム・バートン)、

 『落下の王国』(ターセム・シン

 あたりを思い浮かべてください)

同じビジュアルスペクタクルでも、モデリングレンダリングが古びてしまったら一気に観る価値がなくなってしまうVFXではなくて、どんなに古びても観ていたくなる、吊り操演とミニチュアと火薬の特撮みたいな。

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で、そこに少女歌劇団(厳密には若手女性主体の歌劇団)の、なんというか、キャッキャウフフ感がのっかってくる。

実際、終演後にはチェキ時間があったりと、アイドル公演的な。

(昨年だか一昨年だかに『アリスインデッドリースクール』を観たときにはチェキ握手会があったけど、そういうのって少女演劇のスタンダードなのか?)

というわけで、全体として

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 1)呪術的なストーリーテリング

 2)箱庭的な幻想感

 3)若い娘さんたちが頑張ってる感

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が、それぞれX軸、Y軸、Z軸に広がって立体的にホンワカした気分になってくる。

これで役満。いい気分。

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以下は、キャスト演出について。

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■岬花音

歌、ダンス、芝居、3枚そろって超人。

もともと彼女アンテナに引っかかったか舞台を観に行ったわけで。

行く前は「ひょっとしたら芝居が弱いかなー」と思ってたけど、そんなことはなかった。

純朴ショタ(少年探偵団の小林少年)からガラッパチ女子高生まで演じ分けていた。

いま確認したら、全体の振り付けもやってる。スゲェよこの人。

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白永歩美

上に書いた岬花音菜嬢がトップか一枚看板かと思ったら、すごい人がいた。

白永歩美

OG客演なのか、現役トップなのか、よくわからん。(そもそも一般的な意味でのトップと、月蝕歌劇団の“ヒロイン”とか“トップ”の意味が違うのかもわからんが)

動いて良し、喋って良し、歌って良し。加えて舞台向きの強力な眼と唇、長い手足その他ビジュアル

ピーターパンになって最後は飛ぶ(榊原郁恵ばりとは行かないけど)。

普段は何やってる人だ? 専属か?

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白川沙夜

コメディアクションストーリーテリング、怪盗紅あざみのパートほとんど彼女一人で回していた。

アンサンブル彼女が周囲をブン回している感じ。(いや、周りが抑制しているのか? そこまでの鑑賞眼は俺にはない)

イヤそりゃ紅あさみ役なんだから当然といえば当然なんだけど、そういう長時間の高負荷に耐えられるキャストなんだから、信頼性の高い人なんだろう。

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新大久保

どうしても必要なサポートには男優さんも入る。

で、この人。

発声から演技まで、一人レベルが違った。

いや、レベルというのとは違うな。

キャラクターの性格と感情と現在の意図がわかりやすい、演劇らしい演劇をしていた。

キャリアの違いか。

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■河合瑞恵

この人というか、この人を見て思ったことを書く。

河合瑞恵さん、男役として帝国軍人とラスプーチンを好演。なんだけど、それとは別に幕間のライブで『夢は夜ひらく』(藤圭子)を歌っていて、これが実に良かった。

宝塚OG的な妖艶な雰囲気が出ていて。

そこで気が付いた。

「この劇団、成熟した大人の女性の出番がない」

いや、大人の女性キャラクターは出てくるのよ。でも、『二十面相』の誘拐少女の母親にしても、『ピーターパン』のアレクサンドラ皇后にしても、設定上の年齢よりは10歳か20歳は若いキャストが演じてる。黒蜥蜴も紅アザミも、おそらく。

少女ショタと男役とサポート男優だけで構成されていて、大人の女性存在がすっぽり抜け落ちてる、この劇団

いつもそうなのか? そういうコンセプトなんだろうな。暗黒タカラヅカだし。

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■嘴音杏

タイガーリリー役はさておき。詩劇ライブ歌唱

上手い、凄い、空気も変わる。専業で本業なんだから当然か。

声量といいキャラクターといい、どれをとってもレベルが違う。

ただ、ほかのキャストが黒を基調にした演出で、おそらく劇団ストック音源をバックにJ・A・シーザーの幻想世界や女心とかを切々と歌ってるところに、パーソナルカラーの赤コルセットと赤ドレスで生バンドの高音質2MIXをバックにブルースゴリゴリ歌って月蝕歌劇団を3分間だけ痴人倶楽部にしてしまった感じがする。

良いか悪いかは別として。

芝居は。んー、良しあしが言えるようなキャラクターじゃなかった。

政治的に正しくない、だけど、ある意味では由緒正しい戯画化された“インディアン”だったので。

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■江花実里(と高畑亜美

明智小五郎+α役。オフの顔を見たら、アラかわいいお嬢さんベテラン主体の劇団だったら、小林少年をやっててもおかしくない。

客演らしい。

「美丈夫ですか? やりますよー」といってこなせる彼女みたいな人が、実は隠れた高能力者なのかもしれない。

だってあれよ? 明智小五郎と黒蜥蜴といったら、つまり天地茂と丸山明宏よ? そういうダークで苦みのあるキャラを演じて象徴的にせよベッドシーンまでこなす。役者ってすごい。

そういえば高畑亜美さん。一緒に観劇した元同僚が「あの黒ボンデージの人は役者魂を感じる」と言っていた。

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■北條華生

緊縛師をエキストラで連れてきたのかと思ったら、そのままシレっと芝居を初めて、V・フランケンシュタイン博士を演じきってしまった。しかもうまい

調べたら緊縛師ではなくて緊縛もこなす役者さんだった。みんな多芸なのね。

吊るしのとき、役者の影で見えなかったけど、1/2なり1/3なりのプルアップ・システム(滑車みたいに距離2倍、荷重1/2にするロープワーク)をやってるはずで、一瞬、芝居が停滞したように見えたけど、あれでも相当手際が良かったんだなと後から思った。

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はるのうらこ

北條さんのロープワークもさることながら、吊るしというのは吊るされる方にも技量がいるわけで、ハーネスガッチリつかんだまま気絶するという難しいことをやっていた。

男役。

悩める青年将校をきっちり演じきっていたけれど、華奢なのはいかんともしがたい。女性役であらためて見てみたいと思った。

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中村ナツ子

な!に!も!の!だ!? こ!の!ひ!と!

Web/エディトリアルデザイナーライターイラストレーター、Photoshopper。

チャラっと調べてみたけれど、原稿(というか体当たりルポ)もロゴデザインも依頼主のテイストに合わせて手堅くこなす。

役者で声優。前説もこなす。となりの知乃さんにも目配りしながら観客席と当意即妙のやり取り。

舞台にも立つ。しかも端役じゃなくてしっかりスポットのあたる役どころ。

これでJavescriptとSQLが書けたらホンマモンの超人や。

こういう人が一番まぶしい、そして怖い。

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プロップ舞台

足りぬ足りぬは工夫が足りぬ。いやそうなんだけど、せめて南部十四年式拳銃は用意してほしかった。ポスターにもあるんだし。

ネバーランドの崩落シーン。大道具の意地と苦労がしのばれる。というか、そのための柱だったのね。

周囲の柱といい、中央の小部屋といい、随所に設けられたピットといい、演目に合わせて必要十分な空間の設計がなされていることに、いまさら感心する。

意地と苦労といえば、ピーターパンの飛行シーンも、無くても成立するだけに、「これをいれねば!」とウィンチを仕込んだ意地と心意気がうかがえるよなぁ。

ところで、いま調べたら、中央の小部屋は常設みたい。

なるほど、上手と下手のほかに中手があると、バーン! と登場するシーンとかに便利だよね。

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J・A・シーザー(と音響

絶対運命黙示録』『私の中の古生代』(←だったっけ?)しか知らなかったんだけど、「ほかにどんな曲があるんだろ」と思ってたところ、つまりはこれこそがシーザー節だった。

主旋律の音域を広く取ってロングトーン多用おまけに変拍子の幻惑的なスタイル

これがそのまま歌手泣かせの難易度となって跳ね返ってくるわけで。ノリで合わせていたら絶対にロストする、ブレスで死ぬ、超絶覚えゲーみたいな世界

こりゃ役者さんが大変だろうと思った。

あと音でいえば、既成の歌謡曲のダビングものJ・A・シーザー氏の打ち込み音源、ボーカル無しで舞台で歌うものボーカルありの既成曲で舞台でも歌うものマイクあり、マイク無し、古いローファイ音源と新しいハイファイ音源、とバラバラのチグハグだったのが気になった。

歴史の長い劇団だから地層のように多種多様な音源が混ざってるんだろうと想像するけど、どこかで専門家がDAWで新録して整理しないと、大変なことになると思う。

あとマシンガン銃声のポン出し、キャストトリガーを渡せるような仕組みはないものか?

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……んー、こんなところか。

機会があったら、一度は観てみても良いと思います。そこでハマるかハマらないかは、あなた次第。

自分? チャンスがあったら、もう何回か行こうと思ってる。

2017-08-14

http://itochan.hatenablog.com/entry/2017/08/14/083000

なぜ公開する必要があるのか?

今の時代に「公開する」ことのメリットは全くと言っていいほど無い。

10年前なら「(a)ある目的を達成するために必要ツールが無い」→「(b)自分作りました」→「(c)他にも同様の理由で困ってる人がいると思うのでサービス公開しました」という話は、無くはなかった。

現在、まず(a)からして怪しい。Google検索すれば欲しい物は大体手に入る。少なくとも「気軽に作れる」程度のものであれば、気軽に検索すれば気軽に引っかかる。その程度のものだ。

しかし運が悪いことに探しても見つからなかったとしよう。次に(b)だが、これの敷居も下がった。プログラミングの土台は整っている。なにせ自分で「気軽に作れる」とか言っちゃう程度の簡単さだ。

さて、出来上がったツールを使って自分目的は達成できた。(c)に移行するか?「同様の理由で困っている人」はどれだけ居るのか?手間暇かけてサービスを公開するに見合うほどの利用者数が見込めるか?

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サービスを見る眼が肥えてきたためか、誰でも「気軽に作ったサービス」と「他には真似できないサービス」の区別ができるようになった。

端的に言えば「他に真似できるサービス」は空気で、あなた問題解決するには有用だが、公開するには値しないのだ。

作るなと言っているのではない。作れ。だが公開は不要だ。

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公開APIを組み合わせる、いわゆる「マッシュアップ」は、データの源が同一であるためデータ以外の点で差別化するしかない。

興味深いことに、公開API使用する・しないに関わらず、差別化難易度は大して変わらないことがわかる。

それであれば、制限事項のつきまとう公開APIをわざわざ採用するのは、むしろリスクであると言える。

差別化ポイントができたのなら公開して欲しい。それが無いなら検索ノイズが増えるだけなので公開しない方が世のためである

2017-06-03

http://anond.hatelabo.jp/20170603103659

頭を使うのにそんな高尚なモノいる?

複数スマホゲームを並行して攻略してるだけで、

スケジュールタスク管理自己管理マッシュアップしていく過程で頭を使うし、

Googleスプレッドシートを駆使して効率やら期待値やら最適ユニット構成やらを算出する過程

いろんな関数tipsを調べてスマート記述をするのにも頭を使うし、

いい感じのプレイができたら録画してアップしようとなって、その過程

x264エンコードオプションやら低負荷・高fpsの録画を実現する環境ソフト吟味やら学ぶことが多くて頭を使うし、

働いてないけど毎日脳みそがすごい勢いで糖を消費しているわけなんだけど。

2016-12-08

http://anond.hatelabo.jp/20161208212334

自分によく似ている人ならば、共通趣味感性で話が盛り上がるだろう

同じ会社で働いて、仕事趣味みたいなもんだ。

>一方で似たような話題ばかりで刺激は少ない

まあ、デート中の会話なんてだいたいネットで話題になっていることか新作ソシャゲの進捗報告だろう。

>お互いに趣味にどっぷりな人ならば前提知識の共有なしにオタクトークができる

まったくだ。

フォントの話やデイリーポータルの最新記事や昨日炎上した増田ネタトークできる異性が他にいると思えない。

>似ているけれど他人なので、こだわりが強い分野の話などでいざこざが起きるかもしれない

一緒のプロジェクトだった時は「死んでもこいつとだけは恋愛関係にならねーぜ!」って

思うくらい揉めた。

>似ているけれど他人なので、好きな分野の情報を違う経路から手に入れられたり、違った視点から物事を見れるだろう

そこは男と女からかな。

視点は全く違う。

自分と違うタイプの人ならば、自分の知らない分野の話や今までになかった視点から新鮮に物事を見れるだろう

同じような属性人間でも、新しい話題っていうのはつきないものだぞ。

特にネタ好きなやつは。

>ただしそれに対していつも面白いと思えるとは限らない

相手の会話が超絶つまらないことは日常茶飯事だ。

>お互いに深いところまでは理解できない

相手気持ちはいつもわからん

>深いところに立ち入れないから適度な距離感を保って良好な関係を続けられる

もうちょっと距離近づけたいけどな。

主に下半身的な意味で。

趣味に付き合うことで新たな楽しみを知ることができたり、逆に趣味に誘うことで1から人に楽しさを伝えられる

一緒にゲーセンで協力プレイできて楽しかったぜ。

そんなプリンセス願望むき出しの映画誰が見るかよ!!

って思うような映画連れてってくれてありがとな。

面白かったぜ。

>付き合いで始めた趣味など所詮付け焼き刃でしかない

申し訳ないけど三年がかりで編集したっていう

アニメのオープニングと笑点動画マッシュアップした面白動画作成

っていう趣味だけは理解できなかった。

以上。

君を愛している。

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