はてなキーワード: ポリアンナ症候群とは
ある種のポリアンナ症候群みたいなやつなんだろ
新入社員が入ってきた。
まず基本口角が上がっており楽しそう。
挨拶を全力で行う。うちの会社は、すれ違った人とは軽く挨拶しあう文化ではあるのだが、ちらっとすれ違っただけでも満面の笑みで全力でお疲れ様です!と言ってくれる。
リアクションがすごく大きい。大したことない説明でも喜んでくれるので教えてて楽しい。
仕事でタイマーを使う機会がある。彼はそのタイマーの音がよい、と言うのである。3秒前から鳴るタイプなのだが(ピ、ピ、ピ、ピー)、「始まるぞって感じがしてよい」とのこと(終わりのアラームなのだが)。
正直毎日使っててそんなことかけらも思ったことがなかった。彼は本物だな、と思った。
ある日、1時間くらいひたすらカッターで線を引く仕事をお願いしたときも、嫌な顔一つせずに「座禅みたいで楽しいです!」と黙って楽しそうにやってくれた。
他にも彼は散歩が好きらしく、ただ彼の家の周りは住宅地で何もないのに何を楽しみに散歩しているのかと聞いたところ、「家が綺麗だなー」と思って、とのこと。
私が覚えているエピソードはこんなもんだが、常に楽しそうな彼は見ていてこちらも楽しくなるのでとても好感を持っている。あと単純に新人の振る舞いとしてなんと素晴らしいのか。見習いたい。
さて、世界名作劇場「ポリアンナ物語」や、原作小説「少女パレアナ」をご存知だろうか。
赤毛のアンのような頃の作品(恐らく)で、ポリアンナ(パレアナ)という名の少女が、色々と困難な状況に置かれるも、「よかった探し」と呼ぶハイパーポジティブシンキングで乗り越えていく作品である。
例えば、馬車でお迎えに来てくれたのが叔母でなくメイドだった時は、「それでは私は叔母に会う楽しみがまだ残っている」と言い、叔母に与えられた部屋が鏡のない屋根裏部屋だったときは、「じゃあ私のソバカス顔を見なくて済むわ」と言う、とかそういう「よかった探し」をするのである。
個人的には、ポリアンナの後ろ向きなよかった探しは、あまり健康的ではないよな、と思う。現状よりも悲惨な状況を想像して安心するのは、健全ではないと思う。一時の慰めにはなるため必要なことではあろうが、ブラックな働き方を肯定してしまうような思考回路だろう。
実際、「ポリアンナ症候群」という言葉があるらしい。直面した問題に含まれる微細な良い面だけを見て負の側面から目を逸らすことにより、現実逃避的な自己満足に陥る心的症状を指す(Wikipediaより)、とのこと。
で、私はその新人の彼に仕事を教えながら、彼はまるでポリアンナみたいだな、と思ったのである。
彼ならば、屋根裏部屋で暮らすことになっても、「鏡はなくても天井のシミがきれい」とか言って楽しむだろう。
ただ、20代の同僚にこの話をしたところ、誰もポリアンナを知らなかった。
まあね、昔の作品だしね。私も家にたまたま小説があったから知ってたけど、そうじゃなきゃ知らなかったと思うしね。おじさまならポリアンナをしっているかしら。
Twitterなんかで作品の感想見てると「この作品はつまらん!」という人を暗に指して「この作品批判してる人は馬鹿ばかり」と批判する人を批判する人がいることに気づいて、しかも割りとパターンが多いということに気づいたのでまとめてみる。
小説を読むスキル、ゲームをするスキル、行間を読むスキル、楽しもうとするスキルなど。
スキルが足りないが故に作品への理解度が足らず、批判に至るのだ。だからスキルを磨いてから再度作品に取り組むべし、と言ってるのだろうか。
言ってる本人はわかってるかどうかわからないけど、楽しい作品ってそういうスキル低い人にも響いてるんだよね。で、スキル高いとなお楽しめる。
作るのは大変だから、大変さを味わえば批判なんかできなくなるという論法。
たぶん作品本当に作ったことあるなら批判すべきものはちゃんと批判すると思う。
ポリアンナ症候群って言葉があるらしい。いいところだけ見て負の側面から目をそらす現実逃避の一種だとか。
もはや宗教。
こういう「批判する人を批判する人」の言葉って罵倒が多い印象。そうなると作品を批判する人から見ると、「この作品のファンは危ない人達ばかり」とますます作品の印象を悪くしてしまう。
元増田だけど、順応するな。意図を持て - ゆーすけべー日記を読んで、ポリアンナ症候群っていうよりは良くも悪くも「順応」しちゃっただけなのかもしれないと思った。
残業代は出る。土日出勤はないに等しい。
賞与は、夏冬合わせて5ヶ月って募集要項にあったけど出たことない。不景気のせいだとかで2ヶ月がデフォ。
このご時世賞与が出るだけマシだよねって同期に言ったら、いやいやそれはおかしいだろ本来5ヶ月ってことで入ったんだからって言われて、あーもうなんか自分がマヒしちゃってるのかなって思ってた。
これポリアンナ症候群っていうんだね。
「直面した問題の中に含まれる(微細な)良い部分だけを見て自己満足し、問題の解決にいたらないこと」
「常に現状より悪い状況を想定して、そうなっていないことに満足し、上を見ようとしないこと」
まさにこれだなーって思った。
賞与が出ないよりはマシ。残業代が出ないよりはマシ。休日があるだけマシ。
最低ラインが守られてることをよりどころにして、上昇しようとしない。
結局これって、先に進む努力をしなくてもいいんだっていう自分への言い訳をしているだけなんだよね。
じゃあ何かしなくちゃと上辺だけで思うけど、気だけが急いてただ時間だけが過ぎていく。
どうなるんだろ、これから。