あれが極端な事例なだけなのかな?それとも細分化された分野の知識が無数の分野分必要なのかな?(後者だともう絶望に近いが)
]]>ペリルマンの論文よりIUT理論が特別難しいとは思えないんだがどうなんだろ。ペリルマンがやってきたような説明努力について望月が甘ったれてるだけと思う。
]]>しかし論文の抽象度はグロタンティークより望月の方が上。
おそらくポアンカレ予想の証明よりも抽象度が高い。
でも証明には無意味なのにいたずらに抽象度を高くするということはないと考えれば、必ずしも抽象度が低い論文の作成者が抽象度の高い論文の作成者に比べ抽象的な理論や構造に対する思考力が劣っているということにはならないのかもな。そこまで思考力を使う機会が無かっただけかもしれない。望月には研究分野との相性でたまたま思考力を自然に見せびらかす機会に恵まれただけなのかも。
]]>]]>一方、ジョージ・G・スピーロ『ポアンカレ予想』(日本語 ISBN 978-4-15-208885-7)の13章を読み返したところ、2006年までにペレルマンの論文を検証し理解した人が、少なくとも4組9人います。
ジョン・モーガンと田剛……ポアンカレの原論文の7倍のページ数に及ぶ解説論文を書きました。
ブルース・クライナーとジョン・ロット……こちらも解説論文を書いています。
曹懐東と朱熹平……一時は剽窃騒ぎにもなった。
リチャード・ハミルトンとゲルハルト・ヒスケンとトム・イルマネン。
今はもっと多いでしょうね。
当時自分が何にハマっていたのか思い出されていろいろ懐かしい…
シュヴァンクマイエル
パラコンパクト空間
パラ様 生え際
ドグラマグラ 角川文庫 表紙絵
ホケマクイ
ブッチーン 灯花
ぶっこぉすぞー
一心同体少女隊
R.U.R.U.R おっぱい型マウスパッド
マカロニゾンビ
心理歴史学者
タカヤノリコ 誕生日
アンドロメダ焼
るくしおん しびれるぜ、鋼の
みなみとHしてしまいました
ティプトリー・ショック
新和 古強者
「デストロイがいいね」と君が言ったから六月二十四日はUFOの日
わたるが死んじゃう
琵琶湖タワー
大僧正チュルパン
猫いらず 口の周り 光る
尸条書
立方晶窒化炭素
ドーマン法
ひだまりスケッホ
共産主義カレー
ワードナ 営業時間
空飛ぶ冷し中華
最後の一発は自分のために使うよ
セーラー戦士が全員ブルマーだったら、アニメ史を変えていたと思うね
ロリコントランプ
1ゼーガ
34歳児
ピンクは淫乱
メイドRPG
Rez 360
実はまだ2階に
アリオク
エロゲの聖地
携帯電話が主題に置かれたエロゲ
緑はいらない子
天使たちの午後の紅茶
そうです。あのコが僕の畏敬する天使様なのです
おかしとか食べる
手のひらの宇宙 歌詞
機械化帝国
2006年最も視聴率の低かったアニメ
プリンセスチュチュ
電脳コイル オレンジ党
T-34が倒せない
さあ牛だ
聖杯探求 ユダヤ人
エンジンの女王
セノバイト
精霊の守り人 同人
コールオブクトゥルフd20
クトゥルフ神話図説
大口真神
越後のシュケン
ホモホモ7
omegaの視界
ガイナックス エロ 殺人事件
ぽこにゃん
だぞなもし
倒福マーク
ボッキアウト
フムン
ユープケッチャ
フェアリーリング
目なき顔のジールバ
やったー+1 シヴィライゼーション
インディアナ 少女虐待事件
ルロス ロルス
玉音盤奪取
ハレとケ
フセスラフ人狼公
もえたん 06話
宇宙創世記ロボットの旅
フレンチカンカン
路肩のピクニック
白楽電の詩
人間そっくり 北海道 アムダ
ガッシボカ
聖なんとか女学園
魔法少女プリティサミー ~ハートのきもち~ CGコンバータ
シャクティ 乳首
クートニアン
未来世紀カゴシマ
黄金竜 スマウグ 年齢
お脱ぎなさい
風に負けないハートのかたち カラオケ
戸田奈津子 指輪
グンニョキ
かみちゅ! 向島
バカボン 隠し子 アケミ
スパイラルマタイ アタマリバース
"のび太とクメン王国"
ロケット広場
ロボットのためのロックンロール
強さ激しく変動
南斗聖拳108派一覧
エロゲでしかブルマを知らない子供たち
ズンドコベロンチョ
スパイラルナイフ
みなぎる力がみなぎるぜ
力こそパワー
重い生理が来たみたい
週間 わたしの 兄者
ドリルヘアー
オランダ 堤防 少年
ストーカー 眠い
4ひえた
ミランダ警告
マリリスイリニス
ムーミンパパ海へいく
カシミール効果
エキゾチック物質
チャンパーノウン定数
ラジェンドラ 擬人化 88
セツの火
見知らぬ国のデイトリッパー
海水石鹸
紫暗号
情報理論
いざり
比留間 京之介
アボガドロ数
光厳天皇
東武天皇
この娘、最後死んじゃうんだよね
旧神なんていないよ
デモンベイン d20
棒シムーン
共時性
まじかる美勇伝
S級だけどめどいんでB
シャブとは覚醒剤のことである!!
首ナイフ問題
怪物クンクン
ティナ×エドガー
何の因果か 今じゃマッポ
オレモダビール
モトコンポ ボアアップ
"オナホさん"
血盟団事件
わたしは真紅
ツインブルマー
アントノフ 積載量
黄金の真昼
大江戸レイプマン
福来友吉
ひょうたん島 死後の世界
ポアンカレ予想
デュプリケイトディスクの作成
ティーガーフィーベル
Let's Beginning to Look Alot Like Fishmen
けいせい出版
プロジェクト B子 ミサイル
いいですとも!
伊藤かずえ ニャンちゅう
共生るんです
ガネッコ
キティアラ ビキニアーマ
フライング尊師
ニワニュース
茗荷屋甚六
莫迦め 死んだわ
佐藤 中村 ちくしょう いつか殺してやる
スコープドッグ 装甲厚
肉弾劇画
かみそり半蔵地獄攻め
クンデラ 不滅
カルヴィーノ 冬の夜ひとりの旅人が
如意棒 重さ
ちびくろサンボ 枚数
自衛隊員が身分を隠してベトナム戦争に参加
魔女のバアさんに呪われたか
俺のケツをなめろ
めがねっ娘が全員眼鏡をかけているとおもうなよ!!
喜多の味 釧路
大胖女人
九層地獄 ティアマト
DTB アンバー カレイドステージ
大司令症候群
柳瀬尚紀
gunyoki
グンニョキ
おしつおされつ
エンキ・ビラル
バンカーパレスホテル
バトルスキンパニック
アズテック神話
どうしてエレクチオンしないのよぉぉぉぉ
歓喜あふれるオナホール
えりかとさとるの夢冒険 隠しメッセージ
光速の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる
ラ ヨダソウ スティアーナ それが世界の
こぐにっしょん
虹作戦
キリコの食うウドのうどんはまずい
ムリムリムリカタツムリ
マピロマハマディロマト
デュプリケイトディスクの作成
コントラ デクストラ アベニュー
心オナニー
燕山夜話
ドラ28
不気味の谷現象
中国人の部屋
デラべっぴんパンチ
エロ イッカイヅツ
菊屋橋101号
システムショック
栄養分析表
国際反戦デー
ゲバルト・ローザ
完全黙秘
唸るコカトリス亭
みずずちん
グールド魚類画帖
タスマニア人
なんてこった 死の宣告
ガイナックス連続殺人事件(エロ)
フライングV フリクリ
ペガサス 玉子焼き 目玉焼き
ポール・トーマス・アンダーソン
宇宙遭難
アンダーダーク
大脱走 トンネルの名前
ロンゴ・ロンゴ
偽春菜
鈴木邦夫 コマンドサンボ ロリコン
客観主義
碩学
ウォーレス線
ゲオルギウス
ホープ・ダイヤモンド
ガイ・フォークス
乙女峠の聖母
地球空洞説 大陸書房
スカラー波
トーマス・エドワード・ロレンス
ドーラ・ドロン
算法少女
毒薬仁
まじかるぴゅあソング
パルチザン伝説 桐山襲
軌道からの帰還
だいす☆くえすと
エックス Tシャツ
つめたく冷えた月
フンカーリート
クライム・オブ・パッション
サム・ペキンパー
横手久美子
海原エレナ
上都 ザナドゥ
Shang-Du
水エタノール噴射
切れ者キューゲル
強盗だ!・・・おう!
天動説
ロードランナーとコヨーテ
秋霜玉 BGM 抜き出し
メテオスウォーム コレクション
願望機
舟に棲む
レコンキスタ
rom ヘッダ 削る
長靴いっぱい食べたいよ
陣形技 閃き
ハリマオ
ぺちんぺちん
パイズリの歴史
正義の味方は巨乳なんだ
カタリナ おそるべし
野月まひる
アイスナイン
バスターホームラン
マライア 多摩
白山姫 神社 部落
素敵医師
相沢 祐一 最強
人類は衰退しました
みなみおねいさん
ヴァチカン ナチス
あまぞn
乳首ビーム砲
最終試験くじら CV ゆん
夢のクレヨン王国 SONGBOX
振武刀
五色不動縁起
ドグラマグラ 映画
米倉斉加年
クリントワン
ロイさーん
アンジェにおまかせ カラオケ
レムコレクション
セツの火
志倉千代丸
瀬戸口廉也
詩 トミノ 地獄
カードゲーム テケリ・リ
内田百閒 山高帽子
ファンタジーゾーン サントラ
団精二
モスジャイアント88
グレゴール・ザザ虫
きみはホエホエむすめ
東方夢終劇
ファミソン8BIT
アルノール塚山
初代タイガーマスク 乳首
グラディウス クラックス 桃井はるこ
生きなさいキキ
dwarvish mattock
トレパネーション
蟹工船 光線
ケスラーシンドローム
パラシュート部隊 突然に
プロバリティの犯罪
ビヤーキー バイアク
インターナショナル エルフ語
赤軍兵士の詩 歌詞
ゴクイリイミオオイ
アウト・オブ・眼中
死語辞典
チクタクマン
モルディギアン
納骨堂の神
ヴェクナ
ラジェンドラ 88 擬人化
パラシュート部隊 突然に
情無用ファイア
藤村操 華厳の滝
末期 少女病
唸るコカトリス亭
狂い咲きサンダーロード
構造と力
鶴亀算 植木算
おばちゃんロリータ
ウーマンリブ
アカディネの泉
安楽椅子探偵
ショスタコーヴィ
ジャック ケッチャム
オイラー ラグランジェ
シャノン 情報理論
ガロアの郡論
ルルスの術
ラヴォアジエ
ヒルベルトプログラム
ベッセル級数展開
パーティジョイ
ペンギン皆兄弟
宇津田さんの死
レムコレクション
佐保姫 信太の森
ころがる石のような俺の生き様
今夜はANGEL 歌詞
カフカ 断食芸人
バナナタイプ
カーゴ信仰
はしれぐずども
ジャイアント馬場 等身大画像
九鬼文書
恐竜土偶
テクノ歌謡
紫暗号
白い神兵
ドンパッチ
万博タイムカプセル
ブルマーを知らない子供たち
スリランカ 仏教
火のバプテスマ
ロッキーポイント現象
清家理論
サールクラフト
BB効果 ビーフェルト・ブラウン
lycanthropy
カラミティ・ジェーン
某研究者
アナ姫さま おげんきですか
ロケット広場
エセルトレーダ 犬
気分はガストノッチ
オナホ 2番目
宇宙麻雀
電線トリオ
電戦トリオ
ダダ ドムゥ
乳ロマンサー
私は痛みだ
くやしい、でも ビルケナウ
ドラえもん のび太とクメン王国
それは 空手とブーメラン まったく新しい
グレゴール・ザザ虫
スプラッターとハーレムアニメ
のび太の優しさ ジャイアンの肉体 出来杉の頭脳
マイク インディア
ロボットのためのロックンロール
ハルヒ 乳首に☆印
パルチザン伝説
新藤幸司 CV
Chante キミの歌がとどいたら 先生
ゾンゲリア
サンゲリア サンガリア
ゾンビ映画 クトゥルー
光撃少女ファルセリオン 攻略
開路に時限のある リレー
クリストファー・プリースト
Drizzt
塩沢兼人 カセットテープ
イージス ファング スレイ
ちんぽ生やして出直して来い
男根 恐ろしいまでに
シュレーディンガー方程式
井戸型ポテンシャル
コロラド撃ち
HEARTWORK
スパイクス 信仰大全
タラリイク文書
誠ぉっ そこにいるんでしょ
ずっとオレのターン
クロちゃんのRPG千夜一夜
所ジョージ アロハ
リリスのロッド ほしくずの
中村ヒロシ
ぼくはぼくであること
おれがあいつで
シンデレラボーイ -モンキーパンチ
アラハバキ
アラバハキ
幻影都市
わたしこそ しんの ゆうしゃだ
クトゥル スペースジョッキー
フラッシャー付自転車
自転車 変速
京都買います
木村航
池田亀太郎
クリストファー・ロビン エーカー
神よりも弱いただのオセロ
十週打ち切り確定漫画
アミーゴ戦艦大和
おがわみめい
水無神知宏
瀬戸口廉也
CARNIVAL 小説
じゃこつばばあ
岸信介
バイク マニュアル 通販
氷河民族
ぴよぴよキングダム
生と死の境界 安置
うぉ、まぶしっ
ゼロで割る
ユーニラタルコンタクト 用語
中東戦争
ココロン
有尾人 フィリピン
子供達を責めないで
圧力計 連成計 BV
エドガー ダケェ
おびんずる
にこにこ商事
ビッグバトル 登場AT
ビッグバトル ラビドリー
空の上のおもちゃ 攻略
オメガファイター
ひろ ]]>
いやそもそも視聴者レベルの学識でも理解できるって前提があるからテレビで公開されてるんだろ
ポアンカレ予想とかABC予想とかのNHKスペシャルは内容めちゃめちゃでほぼ意味ない感じだったで
]]>補足
ネットで誰でも読めるようになってるのに、それで理解した人全員がいちいち「理解できた!」って報告するもんなんですかね?そこまで誰もが自己顕示欲が高いものなんでしょうか?
弾幕STGの文化なら報告しないことすなわち存在しないものとみなされるし難しいゲームをやってる時点で自己顕示欲があるのは明らかだから確かに報告するだろうがそれじゃあるまいしにいちいちクリア報告のように理解報告するとは思えんよな
]]>ポアンカレ予想が解決された論文を日本語訳で見ることは出来るのでしょうか?
サイトで調べてましたが、どうにも出てきません。
まだ日本語訳は存在していないようです.
また英語が出来るレベルの研究者でないと証明も理解できないかと思われます.
いや英語がどうしてもだめだけど数学は死ぬほど得意って奴もいるかもしれへんやん
その得意と不得意の差が激しいのが自閉症で、そのうちのギフテッドと呼ばれる奴ならあるいは
でもギフテッドで異国語一切ダメな奴っているのかな
]]>まあ、これは分かる。
そして、真っすぐ進んでかつ元の場所に戻ってくるという事態を「一周する」という表現に丸め込むことができる。
そのうえで、宇宙も一周して紐を回収できたら宇宙は丸いと言えるはずだ、とはどういうことなのかが分からない。
「真っすぐ進んで元の場所に戻ってこれた」という時点で、その形は球体でも円環形でもありえず、もしそのような形の内部で真っすぐ進めば、どんなに広大だろうが球体や円環型の端っこを貫いてしまうだけだろう。
ところで地球表面における真っすぐ進むという行為は、「表面に沿って進む」時点である意味で真っすぐ進んでいないわけであるが、これは暗黙の了解として真っすぐ進むの要件に含まれていないことは理解できる。
表面に沿って進んでいること自体が真っすぐ進むに反しているという事実は横に置いて置き、とりあえずコンパスの特定の方位を指し示す方向へひたすら真っすぐ進むということが「真っすぐ進む」という概念に対するここでの解釈なのだろう。
そういうわけなので、たとえば円環型の平面では紐を回収できないということに対する反例として、特定の方位を維持して進むでもなく、一度も円環の穴の部分を取り囲むようにしても進まないという場合、すなわちごく局所的に円を描くように一周する場合であっても、地球という規模が広大なために真っすぐ進んで一周したと錯覚し得る状態(表面自体が曲がっているのをそう感じないこと自体が地球のスケール故の話なわけだが)にあり、この場合であれば紐の回収もできてしまうが、これは表面に沿って曲がっているという事実以外にも真っすぐとは言えない要素があるため反例たりえないということなのだろう。
雑な画像
https://i.imgur.com/h7HuI7Q.png
そのうえで、まず宇宙を真っすぐ進むとはどういうことなのかが分からないというわけだ。
宇宙は三次元なので「表面に沿って」なんていう除外事由は使えない。普通に考えて真っすぐ進むとは真っすぐ進むということだろう。
宇宙を一周ということを理解するにあたっては、ます三次元において真っすぐ進むとはどういうことなのか、再検討しなければならない。直進がゲシュタルト崩壊するわ。
もし宇宙を一周した、としても、結局二次元におけるイカサマ事例のように、途中で曲がっていることに気付けず元の場所に戻って来たのを一周したと勘違いしたことになるだけではないのか。
(そもそも宇宙は光速で膨張しているなら宇宙を一周なんていつ始めても絶対不可能な話なんだよねということは置いておく。)
]]>ここは科学全般の「正しさ」とは異なります。
理由は以下の通りです。
科学全般の論文では、最終的に正しさを決めるのは実験です。
ところが、数学では実験により正しさを確かめることはできません。
(応用数学では状況が異なるかもしれません。)
そういうわけで、査読通過の際は建前上は正しさが前提になっています。
(もちろん、数学論文でも出版後に論文が訂正・撤回されることは珍しくはないです。)
以上が数学と科学全般について正しさの認識が異なるということの説明です。
以下に私の認識を述べさせていただきます。
→論点1
「出版された」という意味においては査読は終わったと表現して問題ないと考えます。
ただし、上記の通り数学では査読通過は「正しさ」が前提です。
数学論文の正しさへの疑い(それは数学的な内実を伴っているように少なくとも表面上は見える)が表明されている中で、編集委員会がそれに対する何らの注釈も論文に付け加えない形で論文を出版するというのは、通常では考えられないことです。
前例はほとんどないはずです。
→論点2
上述の論点1の通りですので、本件では論文の掲載は正しさを特に担保しません。
例えば、「フェルマー予想」では慎重な査読をしたことの当然の帰結として、査読通過が直ちに論文の(十分信頼できるレベルでの)正しさを意味しました。
一般論として、査読の「慎重さ」の度合いにより、査読通過が担保する論文の「正しさ」が増減するのは当然のことです。
→論点3
「皆無」というよりはむしろ、少数ながら存在すると表現する方が正確だと考えます。
もちろんその数が今後増減することはあるでしょう。
なお、zbMATH(やMR)で論文の根幹となる部分の正しさに疑義を呈するようなレビューが掲載されるのは非常に稀です。
総論として、本件が数学界ではよくあることなどでは決してないことは間違いありません。
以下は参考です(何か誘導したい結論があるわけではありません)。
本件についてredditでもしばしば議論されています(英語)。
否定的な意見が多いように見受けられます。
また、参考になる事例として「ケプラー予想」を挙げます。
(本件とケプラー予想の類似を指摘しているのではありません。)
別の事例としては「ポアンカレ予想」があります。
この事例では論文が査読(出版プロセスとして)されなかった(雑誌に投稿すらされなかった)にも関わらず、複数の検証チームが自然発生的に検証活動を開始して、数年の内に正しさが確認されました。
その検証結果は数学界に受け入れられました。
]]>もしかして: "ポアンカレ予想"
]]>そこから、急に興味が沸いてきて、知恵の輪のような所に急に惹かれ始めた。
でも、トポロジーはポアンカレ予想を踏まえた領域なのだろうか?だとすれば、高校数学をまともに覚えていない自分でも、理解出来る分野なのだろうか?
先輩諸氏に伺いたい。
]]>昔、ドキュメンタリー番組で、ポアンカレ予想を解いた数学者の話が出ていた。今では肯定されているらしいその問題も、証明を解いた瞬間は、誰も理解出来なかったと言っていた。
望月論文は8年も経って、反論も出てきてるということは偽なのか?
ちなみに、ポアンカレは説明を読んでみたけれど理解出来ませんでした。
自分は、我考える、故に我あり。ここまでにしとく。
]]>ポアンカレ予想が何の役に立つか説明できんけど
証明した人は研究所にも所属してなかったし研究に税金が必要という前提を疑うべきやろ
]]>ぬるぺたにはこの調子でディープなネタを続けてほしい
唐突な位相幾何学ネタはNewtonを読んでイキる大学1年生には鉄板のネタだよね。
]]>id:wildhog 言語と研究の価値は直接関係ない。とはいえ世界大学ランキングに役立たないし、留学生や海外の研究者に対して敷居が高くなるから英語で書いた方が得じゃない?
じゃあランキング気にするのやめるか英語以外の研究も拾えるランキングにしろよボケ,が前段への返答で,そんならアメリカ人は日本人にとって敷居の高い英語やめてくれない? 日本語で論文書けよ! が後段への返答っすね.マジあいつら日本史や日本社会についての論文や著書すら英語で書きますからね.それを日本人の研究者がわざわざ日本語に翻訳してますからね(悔しいことに面白いんだこれが).別にそれが悪いことだとはまったく思わない,というかむしろアメリカ人の日本研究者が英語で書くのはそりゃ当たり前でしょって感じだけど,広い読者にわかるように日本の研究者は英語で書けとか言われたらまずあいつらに日本語で書かせてから言えよくらいは言っていいですよね.日本史の読者のボリュームゾーンはまずもって日本人なわけで.アメリカ人が英語で日本についての論文を書いても,えー英語論文しかないのー,日本語論文書いてないとかレベル低すぎー,とアメリカのアカデミアで冷遇される世界になったら日本語で論文書いてる欧米研究者を冷遇してくれて一向に構わないので,そのへんどうかよろしくお願いします.
というか日本語を習得して日本語で論文や博論書いて本も出してる留学生の方だって大勢いらっしゃるわけですよ.私はこれまで,中国人・韓国人・台湾人・モンゴル人・ポーランド人が書いた日本語の単著を読んだことがあるし,ウイグル人やカザフ人やエジプト人やアメリカ人で日本語論文書いてるひともおられる.琉球の方言学とか見ると定期的に日本語論文を投稿してらっしゃるニュージーランド人研究者もいらっしゃいますね.日本語は外国人研究者によっても使われる立派な学術言語です.
モンゴル人研究者が日本語で書いた単著の一例(査読つき)> https://www.yamakawa.co.jp/product/67381
id:parosky 論文は人類の知の体系に貢献するものだからみんながアクセスできる言語じゃないとダメじゃない? という意味で英語なことが重要だと思ってたけど、たしかに界隈の人がみんな日本語を読めるなら日本語でもいいね
「みんなが日本語を読める」んじゃなくて,「重要な日本語の先行研究がたくさんあるから頑張って日本語を勉強する」んですよ……
この辺の感覚が理解されてないんですかね? 文系にとって標準言語は英語だけではなく,分野によってはいくつかあったりするのが普通なので,頑張っていくつかの言語を勉強するんです.西洋古代史なら英語や古典語の他にフランス語とドイツ語の先行研究を読む必要があるし,インドネシアの近代史や人類学を勉強したければ英語とインドネシア語の他にオランダ語を学ぶし,中国の前近代史なら英語と中国語の他に日本語が読めないとね,という要求水準があって,それらの言語を知らない人は勉強する必要があるわけですよ.英語さえ読めれば研究ができるひとたちにはわからない感覚かもしれませんけど.
正直,中国を研究してる欧米人が英語論文の中で日本語を引用してるのを見て,「あっ,つづり間違ってるな,こいつあんまり日本語得意じゃないな」って思うことはあります.たぶんもともと中国語が専門で,日本語は研究に必要だからいやいや読んでるんだと思いますけど,西洋を研究してる日本人は同じことをドイツ語とかフランス語とかに対して思ってたりするわけで,まあお互い様っすね.
id:nakex1 自国語しかやってないと自国語で形成される村の思考の枠組み(そこから発生する評価の枠組み,師弟関係や派閥)から出られないんじゃないかという懸念はある。
師弟関係やら派閥やらはともかく、思考の枠組みとか言われても、社会学は英語圏からの輸入学問なんだから、英語圏の発想や思考をバッチリ取り入れた論文書いてますよ! 英語圏の理論の本とか翻訳されまくってるし,未翻訳の本でも原語で引用してるひとは大勢いますねえ.当たり前だけど,執筆言語が自国語であっても,自国語で論文書くために読まなきゃいけない言語はいくつもあるわけで……
id:kanekoshinichiro 日本語で学術を述べてもいいけどガラパゴスにならない?どこかで日本人以外に読んで欲しくないのかなと思ってしまうな。もっとオープンになればいいのに。英語できるでしょ。
ドイツ語より母語話者人口が多い言語を捕まえてガラパゴスとか言われても困りますわー.日本語は話者数世界トップ10に入る大言語なのですが.ちなみに欧州なんかだと日本の10分の1くらいの人口しかいない小国にもちゃんと日本語学科が設置されて現地語で日本研究の論文が書かれてたりします.日本語学習者って世界中にいるので日本語で論文書いてもガラパゴスでも何でもないんですよね.日本人は勉強して英語論文を読んでいるんだから日本人以外も勉強して日本語論文を読んでください.
id:nt46 ペレルマンの論文はポアンカレ予想という関心分野で他の数学者がその正しさを検証したから業績になってるのであって、事実上査読は行われている。
それが査読になるなら日本語の著書や無査読紀要論文も出版後に多くの同業者が読んでチェックしてるから事実上査読つきですね.ありがとうございました.
id:steel_eel 本質は学問が正当性を確保するためのクロスチェックがどう機能してるかであり、その点で現状ベターなのが英語の使用&査読でチェックを受けるシステムなわけで、それが無いなら代替の何があるのかを示さんとな。
分野によるという話をしています.たとえば日本に関する研究なら別に日本語でもいいですよね.日本史や日本社会を研究しているのに日本語の論文を読めない研究者は三流以下なので,そんなひとに査読を頼んでも別に正確性や信頼性が向上するわけではない……というのは理解していただけますか? 日本以外の地域の研究にしたって,前近代の中国史を扱うならば,中国人研究者が日本語の著作を引用したりする世界なので,日本語で書いて査読してもらえばよくないです?
id:operator 日本語か英語かではなく、国際学会のトップカンファレンスを目指して研究したこともないのに教授になれるの?というのが理系からみた驚きなんでしょ。日本古典文学の研究も、英語で文学分野の国際学会に出せるよね。
だからなんでその「トップカンファレンス」の言語が英語である必然性があるんだと小一時間.確か日本文学については日本語が公用語の国際会議みたいなやつはあったはずですし,ロシア文学の国際会議はロシア語でやるはず.英語以外の言語を発表言語に指定されたカンファレンスは出たことあるけどまああれはトップカンファレンスではないか.ともかく,その「トップカンファレンスの公用語は英語」という思い込みをまず捨てやがれください.そんなん理系や一部文系分野のローカルルールでしょ.
id:tarume バベルの塔を折りたい人。なにが"なんとも愉快な未来予想図"だか、英語コンプレックス隠せよ / 知を共有するために論文書いてんだから、まずは一人でも多くの人間が読める言語で書くのは当然でしょ。自国語訳はその後
文系がバベルの塔を折りたがってるんじゃなくて,そもそも文系には共通言語がはじめからなかったという話です.なかったものを探究しろと言われても……
]]>https://togetter.com/li/1274544
査読論文持ってないひとが責められるのはまあわかる(査読なし論文でも優れた論文というのは有り得るし,そういうのも業績として認められるべきではあろうが,このご時世ではまあ査読論文は持っといた方がいいよな……).でも英語論文を持ってないことが責められる理由になるのは本当に理解できない.
何度も繰り返すけど,フランスでもドイツでもロシアでもスペインでも,そしてたぶん中国や韓国でも,文系の研究業績の大半は自国語だから!
文系の研究業績が自国語で積み上げられるのは,世界標準だから!
(インドやサハラ以南のアフリカ諸国のように長いこと西欧の植民地になってたり言語の数が多すぎたりして大学教育を英語でやっている国や,ツバルやナウルみたいに小さすぎて自国語のアカデミアが成立しない国を除く.そういう国がうらやましいと言うならもう何も言えないけれど)
そりゃ英語論文を持ってたらすごいと思うよ.でも英語論文がないことが叩かれる理由になるのは本当に理解不能.
そもそも,社会学には膨大な日本語の研究蓄積がある.いくつもの査読誌があり,日本語で査読を経た研究成果が積み上げられている.博論をもとにした出版も多く出ているし,入門書から何から日本語で一通り揃うようになっている.
自国語で用が足りるんだから,論文の執筆言語は自国語でいいだろ.繰り返すけど,それが世界標準です.
イギリスやアメリカの学者が英語で書き,フランスの研究者がフランス語で投稿し,ドイツの博士がドイツ語で教授資格申請論文の審査を受け,ロシアの院生がロシア語で報告している中で,なんで日本の教授が日本語の業績しか持っていないのを責められなければならないのか皆目わからない.
これは社会学に限ったことじゃない.政治学だって,歴史学だって文化人類学だって,文学だってそうだ.だいたいどの分野でも有力な査読つき学術誌を持っているし,それらの雑誌は日本語で書かれている.
そして日本語というのは,世界でも有数の学術言語だ.もちろん英語ほどの網羅性は持っていないかもしれないが,ドイツ語やロシア語ほどの重要性は持っていると思う.それは,先人たちが日本語で積み上げてきた研究業績の賜物だ.
「世界でも有数の学術言語」というのもいろいろな尺度があると思うが,どれだけ広い分野で高度な研究を積み上げているか,というのをここでは述べたい.
もしこれを読んでいるあなたが,アフリカに興味を持って,アカデミックな本を読んでみたいと思ったとしよう.大学図書館で文化人類学の棚の前に立てば,数ダースの優れたアフリカ研究があなたの前に現れるだろう.その多くが,西欧の学者と同じようにアフリカでフィールドワークをし,日本語と西欧語の先行研究を読みこなした上で書かれたものだ.
あるいは,ヨーロッパの歴史を知りたいと思ったとしよう.あなたは造作もなく,フランスやドイツやイギリスやスペインやロシアや,そしてチェコやポーランドやポルトガルやボスニアについての研究書を見つけられるだろう.どれも現地語の史料や文献を消化した上で,日本の歴史学の積み重ねてきた問題意識と接続されている.
それとも,言語学に興味があるだろうか.心配はいらない.オセアニアの数百人しか話していない言語の文法を記述した本も,ヨーロッパの小国の言語の音声を論じた本も,中東の言語政策についての本も,あなたは探し出すことができる.政治学? 問題ない,EUの制度,アメリカ大統領選挙,韓国の歴史認識,ロシアの愛国主義,湾岸諸国の君主制,どれも日本語で最先端の研究が読める.
こんなことは当たり前に思えるかもしれない.でもこれは決して当たり前のことじゃない.
とあるアジアの国に行ったときに書店に行ってみた.西洋史の棚に並んでいるのはどれもそのアジアの言語で書かれた本だったが,著者はみな西欧人だった.それらはいずれも西欧語からの翻訳だったのだ.たまにそのアジアの国の著者が書いた本もあったが,イギリスとかフランスとかメジャーな国についての本ばかり.マイナーな国の歴史について扱った本を開いてみたら,参考文献はほとんど英語で,ちょこちょことドイツ語やフランス語が挟まる程度.要するにその本を書いた学者はそのマイナー国の言語を読めなかったのだ.日本には,そのマイナー言語を読める歴史学者が何人もいるのだが.
あるいは,ヨーロッパの小国の書店.その国は小さいので国民の多くが英語を達者に話すのだが,本屋を覗くと,自国史や周辺諸国の歴史についての本以外は英語の本がそのまま置かれていた.もしも遠いアジアの国に興味を持ってしまったら,その国の人は,自国語のペラッペラの入門書の次は英語を読まなければならないのだ.日本語なら,遠いヨーロッパの国についても専門書が手に入るのだが.
たとえ外国語が読めないシロートだろうと,ある程度自国語で難しい本を読める力があれば,中世ヨーロッパやアフリカ社会やラテンアメリカの先住民や近世朝鮮史や東南アジア政治についての最先端の研究書が読める.そんな豊かなアカデミアを有している国,そんな潤沢な研究蓄積のある学術言語は,実はそんなに多くはない.
私の感覚だと,英語の網羅性には劣るし,フランス語の豊かさには負ける気がしないでもないけれど,ドイツ語やロシア語並の水準に達してはいると思う.もちろん自国民ゆえのひいき目かもしれないし,カバーしている範囲が微妙に違っている以上正確な判定は不可能なのだが.
カバーしている範囲が違う,というのはどういうことか.たとえば,上で英語の網羅性に劣ると書いたが,英語よりも日本語のほうが研究蓄積の豊かな領域というものがある.当たり前だが,日本史については英語の文献よりも日本語の文献の方が圧倒的に豊富だし,日本史以外でも前近代の中国史についてはまだまだ日本語の方が英語よりも網羅性が高いと思う.なので前近代の中国史については,読者はともかく,歴史学者は中国語の他に日本語を読まなければいけない.その人がアメリカ生まれの英語ネイティブな白人であってもだ.ザマーミロ.
というか,実は文系分野に関しては英語の網羅性は理系ほど高くない.そんなのは当たり前で,ロシア人はロシア史についてロシア語で書き,カタルーニャ人はカタルーニャの言語政策についてカタルーニャ語で書き,チェコ人はチェコ文学についてチェコ語で書き,韓国人は韓国社会について韓国語で書いているのだから,英語の文献を読むだけでそれら全ての情報が手に入るわけがなく,本格的に研究しようと思ったらそれらの言語で書かれた文献を読まなければ話にならない.日本事情について一番詳しく正確な研究が読めるのは,英語ではなくて日本語だ.
なので,上で挙げた主要な学術言語は,それぞれ積み重ねが豊富な領域とそうでない領域がある.得手不得手というやつで,たとえばマグレブや西アフリカの地域研究ならフランス語で,東ヨーロッパの前近代史研究ならドイツ語で,旧ソ連圏の研究ならロシア語で重要な研究が蓄積されてきたので,江戸っ子だろうがロンドンっ子だろうが研究を志すのならそれらの言語を読まないといけない.中国近世史を専門にする者が日本語を読めなければいけないのと同じだ.これらの分野で英語で書かれた研究だけを読んで済ますことはできない.
この辺が,理系とは事情の違うところなのかもなぁと思う.理論物理学とか分子生物学とか再生医療とか深層学習とか,ほぼ全ての分野で英語さえ読めれば研究には用足りる(んだよね?).英語に最先端の研究のほぼ全てが流れ込み,あらゆる情報が蓄積される.しかし文系では違う.英語には限られた情報しか流れ込まず,最先端の研究の全てが英語で提供されるわけではない.
なので文系では,英語が理系ほど特権的な地位を占めているわけではない.もちろん英語文献が読めるのは今や前提だし,重要な先行研究が英語なら読んでいないと問題外だ.けれど,英語ではなく自国語の研究でも研究業績にカウントされるし,外国語での業績といっても英語に限られるわけではない.韓国語やトルコ語で論文を書くほうが英語で書くよりも楽だ,と言う研究者だっているし,日本語でも英語でもろくな業績がないがそのかわりロシア語で何本も論文を書いているという研究者もいる.
というわけで,文系の研究者が英語論文を書いていなくとも,それが直ちに問題だとは思わない.査読論文にしても,そりゃゼロってのはちょっとどうなの,って思うけど,研究者が集まって作った本の一章として論文を発表するとか(いわゆる論集ってやつね),出版社が出してる研究者~教養人向けの雑誌に依頼を受けて研究成果を発表するとか(岩波書店の『思想』とか,青土社の『現代思想』みたいなやつね),査読されてないけど業績としてカウントされ得る論文の発表形態というのはいくつもあるので,査読論文以外にそれらも論文としてカウントしないとフェアじゃないと思う(ただ,私は査読がついていない媒体に出すのは怖いなと思ってしまうので,なるべく査読誌に出している).
別に理系のひとが査読つき英語論文のみを業績としてカウントし和文論文は勘定しないというローカルルールをお持ちなのは結構なのだが,そのローカルルールを文系に押し付けないでいただきたい.
私が危惧しているのは,上で書いたような日本語で積み上げられた先行研究が,日本人に真っ当に評価されていないことだ.
文化の豊かさというものを考えたときに,自国語で世界中の情報を知ることができるということが,どれだけ重要なことか.まして,日本はコンテンツ産業が主要輸出品目のひとつだ.中世ヨーロッパやアフリカの部族社会について日本語での研究が充実していることが,創作者が想像の翼を広げる上でどれだけ有利か.たとえば最近,Cuvieという漫画家さんが『エルジェーベト』というオーストリア=ハンガリーを舞台にした漫画を描いていたが,巻末の参考文献にはずらりと日本人が和文で書いた研究が並べられていた.
別に文化に限ったことではない.政治や経済,そして人権についてもそうだ.ルワンダの虐殺やスレブレニツァの虐殺について日本語で書かれた研究があるのとないのとで,どちらの方が日本人にとって国際情勢を理解しやすくなるだろうか.外国で一旗揚げようと目論む商売人にとって,その地域の専門家が書いた本や論文が和文で手に入るのと入らないのとで,どちらが現地の文化や歴史を理解する助けになるだろうか.欧米のフェミニズムについて日本語で研究を積み重ねる学者がいるのといないのとで,どちらが日本女性の権利の向上に資するだろうか.
すべての国が自国語でこれだけ充実したアカデミアを持てるわけではない.人口があまりに少ない国ではどうしたって物理的な限界があるし,人口が多くとも植民地支配の歴史が長く自国語の大学教育が充実していない国では歴史的遺産がその発展を阻む.
日本人は恵まれた研究蓄積にあまりに無頓着なばかりか,その豊かさをみずから捨て去ろうとしている.それが私にはもったいなく思える.
英語は,世界の始まりから覇権言語だったわけではない.明治時代の日本の医師はドイツ語で論文を書き,外交官たちはフランス語で交渉していた.英語が外交や学術の分野で覇権を握ったのはせいぜい戦後のことで,それまではフランス語やドイツ語と同格の存在だった.今も文系ではprimus inter paresに過ぎない.ひょっとしたら将来,欧米の物理学者たちが中国語で論文を書くことになるかもしれない(そのときは現在の私たちが定冠詞や三単現のsに悩まされるように,欧米人が泣きながら漢字を習得するのだろう.そう考えるとなんとも愉快な未来予想図だ).せいぜい百年単位の覇権言語の移り変わりにあわせて,自国語の学術言語としての地位を貶める必要はないと思う.それは私たちの社会の豊かさを,長期的に損なうことなのだから.
最後に.
どうせ和文論文しか持ってないやつの負け惜しみだろって思ったひとがいるかもしれないけど,和文論文だけじゃなく英語論文も書いたことあるし,英語以外の外国語での論文も持ってます.今それとは別の外国語での研究発表を準備中.私より多くの言語で研究報告してきたひとにならともかく,たかが1言語か2言語でしか論文書いてないガラパゴスの住人にだけは文句言われたくないですわ~~~~~~.
英語論文が優れているとは言わんけど、査読なしの研究なんてゴミだし。
日本国内の、査読なし論文が実績になる分野の教授たちによって、査読された研究にも何らの価値も感じない。
id:bocola 自分でも言ってるように査読なしなのが問題。査読なしの論文なんて、読書感想文と変わらない程度の価値。やはり文系は無価値だと改めて思った。
arXivのない世界線からやって来たのかな? グリゴリー・ペレルマンって聞いたことない? 査読なし論文が業績としてカウントされてるひとだけど.
事前の査読は,論文の信頼性を担保するための手続きのひとつであって,それが欠けている「から」ダメ論文というわけでも無価値というわけでもない……というのはわかってくれるよね? 当たり前だけど論文の価値は最終的には書かれている内容に依存するわけで,だからこそペレルマンは査読なし論文であってもポアンカレ予想を解いたと認められたんだよね.
私も査読はないよりはあった方がいいと思うけど,査読がすべての論文につくわけではない分野のすべてをダメと論ずるのは不当すぎる.まあ最近は文系も査読が重要になってきているし,若手は査読つき業績を増やしたがっているけれど,査読がつかないからダメとは限らない,ってだけの話.当たり前だけどダメダメな論文は後発の研究によってちゃんと批判されるか鼻にもかけられず無視される.公募の際には論文を提出させたりするんだから,査読なしダメ論文を量産していればそこで撥ねられるでしょ.理系のローカルルールで事前の査読が必須なのはよくわかったけど,そのローカルルールを文系に敷衍されても困る.
id:zyzy まぁでもこの噛みつきは、もうすでに南京大虐殺の時に通った道だし、虐殺否定論者と同じ轍を踏み続けている以上、恐らくオタにこの説明が通ることはないんですよ。
私もオタクですが.
旧帝大入試で純粋な幾何学って出されたことあるの?
って質問にポアンカレ予想で答えるって国語能力的に問題があるんじゃない?
]]>みたいな数学の世界ではもし~ならってすごく多いよね。
ポアンカレ予想ももし3次元でなく高次元なら~でいくつも理論が発展してったし。
歴史のifには価値があるかどうか知らないけどさ。
数学や物理では価値あるよね。
]]>URL : http://b.hatena.ne.jp/entry/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100321-00000536-san-int
解決に直接物理現象に関する手法が使われたのではなく、物理現象などを解くのに使われる統計力学の手法を用いたのであって「物理学まで駆使した証明は~」と言うような「物理と密接に関連している」的な表現はやめてほしい。
そもそも物理学や経済学であっても数理モデルを作って問題を解こうとすれば数学の問題になる。物理と数に決定的な隔たりがあったり、逆に関連性があるところでまるで関連性がない様な語弊を招く表現はしない方がいい。
PS : 「関連性がないところでまるで関連性がある様な」だった。
]]>あの番組のせいで「ポアンカレ予想=宇宙の形」と勘違いする一般人が増えまくった。
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