はてなキーワード: ホッピーとは
おれには2歳年下の妹がいる。
親元を離れても同じ屋根の下に暮らして休みは一緒に過ごして、毎日のように2人で酒を飲んでた時期もあった。人生で最も酌み交わしたのはこいつだと思う。
妹が彼氏と喧嘩して、2人で海に行こうとしたけどハイヒールを履いていたから速攻で辞めて、近くのショッピングモールで爆買いした。深夜にどうしてもラーメンが食べたくなって、汚いスウェット姿のまま2人で電車に乗って特盛のラーメンを無理やり食べた。片方の帰りが遅くなると、駅前の立ち飲み居酒屋で待ち合わせしておじさんにまみれながらホッピーを飲んで厚揚げを食べた。
住処を別にしても毎日連絡を取り合っているし、寂しい時は電話をする。2週間に1回くらい、面白そうな居酒屋を探しては2人で飲みに行く。妹の彼氏と3人で遊びに行くこともあれば、おれの同級生に混じって妹が酒を飲んでることもよくある。
1番心許せる同性は間違いなく妹だ。
おれは小さい頃は神童と呼ばれるタイプの人間だった。3歳で入会した塾では、退会するまで毎年全国的な表彰を受けていたし、学校で行われる統一テストもいつだって全国トップだった。運動も人並み以上にはできたし、男女問わず友達も多く支持してくれる人もたくさんいた。いわゆるカースト上位だった。
反面、妹は臆病で脳天気な人間だった。絵を描くことが好きで、宿題をするフリをしてはスケッチブックにずっと絵を描いていたのをおれは知っている。勉強は人並みかそれ以下の出来で、気の強い女友達に香り付きのペンを盗まれて泣いていた。そんな子供だった。
親がよく、成績のことでおれと妹を比較していた。親だけじゃなく色んな人から妹がそういう扱いを受けていたこともなんとなく知っていた。姉であるおれはそれが当たり前ですと言わんばかりの態度をとりながらも褒められることに喜びを感じていたし、のほほんとした顔で受け流す妹を少しだけライバル視していた。
でもおれはまっすぐ人生を進めなかった。
親を何度も泣かせた。何度も怒鳴らせた。最終的には腫れ物のような扱いをさせてしまうまで落ちぶれた。
ちょうど反抗期だった妹は、そんな状態の親に迷惑をかけられないからと手のかからない子になった。おれが地元の中学で失敗したから、と行きたくもない私立の中学を受験して、友達と離れて毎日往復3時間の電車通学に耐えて通った。
姉みたいになりたくない、と強く思っていたんだろう。
この頃は妹と過ごした記憶がほとんどない。(というかおれの記憶がほとんどない。)
やっとおれが人生を取り戻した頃、少しずつ妹との関係も良くなっていった。妹も大学に進学した頃、今のような関係になった。
いつのまにか妹は社交的で都会的な1人の女性になっていた。誰かが喜ぶことが嬉しくて、バイトをしたお金で何の変哲もない日にプレゼントをしちゃうような心の優しさは昔から変わっていない。
おれの中にはいつまでも妹を守ってあげなければいけない存在だと思う節がある。
小さい頃に昼寝から目が覚めた時、妹が黒目がちな目をこちらに向けていたのをずっと覚えている。自分も幼いながら、この小さな生き物を守らなければいけないと思ったのを覚えている。
おばあちゃんの家に1人で行った時、ファインディングニモの映画を見に行った。後に妹がメモに「○○(おれ)、ニモ見てずるい🐟」と書いていて、なんてかわいそうなことをしたんだろう、今度おれがどこかへ連れていってあげようと思ったことも今も心の中にある。
妹はおれの中ではずっと妹で、バカでも、ちょっと食べすぎて太ってても、それが妹らしくて、「妹」という存在を完璧にこなしている。
反対に今のおれはどうだ?
姉としての役目、妹から尊敬されるような生き方、真似したくなるようなお姉ちゃん、どれ1つとして達成できていない。今はもう彼女は1人の人間として女性としておれよりもはるかに自立していて、おれにできることは何も無いようにさえ見える。長く付き合っている彼氏もいるし友達も多く、おれが助ける隙は無いのではないか。
別に慕って欲しいわけじゃない、姉としての認めて欲しいわけでもない。ただ、妹としての役目をしっかりと果たしている彼女に対して申し訳ないと思う気持ちでいっぱいなだけだ。
いつかまた姉としての役目をおれが達成できる日が来るといい、おれが妹を「妹」の役目を果たしている人間だと思うように、妹がおれのことを「姉」としての役目を果たしている人間だと思ってくれる日がくるといい。
東京に新しく出来た商業施設ミヤシタパークの渋谷横丁内にある近畿食堂が、大阪・京都・兵庫あたりの食べ物を雑にまとめたうえに、冷房の効いたキラキラのビルで「鶴橋ホルモン串」と「西成酎ハイ」をウリにしてるのは、割と全方位に向けた無礼さと失礼さを感じるんですよね。 pic.twitter.com/AbS5PquenF— あしやまひろこ (@hiroko_TB) August 14, 2020
物事は身近でないとわからないといいますが、釜ヶ崎を含む地名「西成」を冠した酎ハイを、渋谷区がホームレスを排斥した公園跡地に民間委託して在京デベロッパーが建設した、高級ブランドショップも入る複合施設で提供するのを見て、やっと「文化盗用」を実感したんですよ。https://t.co/PjnbPwklVx— あしやまひろこ (@hiroko_TB) August 15, 2020
実物見ないとということで、ミヤシタパークで「西成酎ハイ」(499円!!)頼んだんですが、マジでなにコレでした。
難波屋の酎ハイみたいなスタイルですけど、東京都港区のホッピー社が製造する割材と焼酎の組み合わせ。ひどい。
(ていうか今は西成でも普通はサーバから出すじゃんっていう) pic.twitter.com/Xr3GtgIj8d— あしやまひろこ (@hiroko_TB) August 15, 2020
以前と比べると確実に量は減っているのだが,もっと減らしたいと思いつつ,かといって妙案もなく手詰まりの状態になっている。
もしかしたら同じ悩みを持つ人がいることやフィードバックを期待して書いてみる。
【動機】
・健康不安(起床時に両手の痺れがほぼ毎日。1週間程度飲酒を控えたら治まったので。ビタミンEは毎日摂っているが,効果の実感はない。)
・体調は良好(頻度週3回で1時間半の筋トレ。ただしLDLコレステロール高め。)
【酒量】
・数年前は週1~2回休肝日で飲む日は缶ビール500ml×1または2本+グラスワイン2杯程度
・今はこんな感じ→週に飲む日が3日(うち2日は自宅で缶ビール350ml×1または2本,あと1日は外飲みでビール500ml×3または4杯)
【目標】
・できれば一切飲まないことが理想だが,付き合いもあるしビール飲んでるときが幸せなので,せめて量を減らしたい。
・現実的には週に飲む日が2日(うち1日は自宅で缶ビール350ml×1~2本,あと1日は外飲みでビール500ml×2または3杯)あたりかなと思うが,
【これまで試してみたこと】
・禁酒→最長で1ヶ月以上続いた。やってみるとだいたい3日後くらいで酒を飲みたい気持ちが治まってくるのだが,高揚感の点で物足りなくなり,また飲みはじめるの繰り返し。
・ノン(低)アルコールビール→試してはみるが,リピートには至らず。むしろ炭酸水の方が個人的には好き。ホッピーも一時期はまりかけたけど,結局飽きた。
おいしいと評判のドイツ産低アルコールビールも,物足りなかった。ビールの代替となるノンアルコール飲料が見つかれば問題は解決するんだけど,これが難しい。
・なので,今は休肝日(最低1日なるべく3日)を長めにとるようにしている。
・ビールのホッピー割→そこまでするなら普通にビール飲めばって気もするが...
・安ワインの炭酸割→以前やってみて,はまりはしなかったもののまあまあ楽しめた。
・休肝日をもっと長く(といっても生活パターンとの兼ね合いなので,先に書いた目標(飲む日が週に2日)くらいで)
こんな感じかなぁ。いろいろやってみたけど,なかなか難しいね。
ZZ:無難の中では辛い。飲み会で飲めないやつがコーラというノリ。
ポケ戦:レモンチューハイでというノリ。揚げ物が最初に来るような場所ではいいが、刺し身とかがメインのところではやめよう。
0083:夏なのに熱燗を頼むようなノリ。
08小隊:串カツ屋なのに玉ねぎ串とキャベツばかり食うようなノリ。
X:焼き鳥屋で盛り合わせを頼まずに自分が好きな部位だけ頼み、人に注文を任せる時になにもいわないくせに自分の好きな串が入ってないと「鶏皮いれろよ~」とかいう焼き鳥マスター勘違いレベル。
∀:焼き鳥屋で盛り合わせを人数分頼むが心遣いがいきすぎて串から肉を剥がすような奴
UC:飲み会で飲めないやつが「自分は水でいいです」というノリ。
AGE:ビールを頼むも自分が好きな銘柄じゃなかったら切れるようなヤツ。
鉄血:「デカンタでもってきて!」というようなやつ
いろんな反応があってうれしいです。幾つか同意もあって、承認欲求がめっちゃ満たされます。
なお、健康関連に関しては同意したいのですが、私は私怨で書いておりますので、巻き込まないようスルーいたします。ご容赦ください。
疎外されてる感じがするんだよね。
勝手にこっちがそう受け止めてるだけだけど。
酒嫌いがその気持ちを加速させるのは、酒を飲んでいる人が楽しそうでトクしてそうってのもあるよな。
そうそうその通り!
ゾーニングの問題にしちゃうと、いろんなものへの規制の歯止めが利かなくなりそうで、ちょっと違うと思っています。嫌いなものが目に入るのは仕方ないと思う。
だけどアルコール関係は、あまりにもしつこいというか、圧力が強すぎるというか。「お前も好きだよな!な!な!」っていう感じがね……。
ホッピーでいいじゃん
調べたらビールの代替飲料のようですが、ビールをクソ不味いと思っている人が好きになるような要素のあるものなんですか?
なるほど。私とは逆なんですね。行けるお店がたくさんあって羨ましいです。
カラオケで大声を出すのは好きですが、会話となると、何度も言い直さなくちゃならないのがとてもストレスですね。
僻みだと最初に宣言してるので、そこはどうかスルーしてくださいお願いします。
自分が世間のメインストリームから外れてるものに対して、自分への配慮を望むのは自己中心的な発想以外の何物でもない。あんたは自己中だ
社会というものは、各自の利益が食い違う場合には話し合って落としどころを探していくものでしょうし、まず意見表明の段階で「自己中だ」って人格攻撃されるとは思いませんでした。
御徒町のスタバの彼女は自分が今きっとベロンベロンだと知らない
ちょうど今徒歩1分の距離の立呑居酒屋で1810円(ホッピーセット+中3回、鯖の塩焼き、チャシュー、納豆オムレツ)でベロンベロンに酔っ払った客が来たと、多分いま自分が来たと知らない
その居酒屋では自分の両サイドに、妙齢のカップルがたち、左はすでに客が増え始めた店主に「おすすめは?」と聞いて「本マグロ」と答えられ、連れの女性から「本マグロのどの部位」と聞かれていた。
右の客は、常連なのか席に着くやドバーッと注文をつけ、スタッフの女性を混乱させたものの、混雑の中で混乱はいつの間にか当たり前の混乱となって、誰も気づかない。
日曜日の正午も回らぬうちにバイトを終わらせ、一仕事を終わらせた充実感を担保に飲むお酒はたまらなく、とはいえ積み上がった本業の仕事を忘れるために飲んだお酒の効果はてきめんで、うむ、このまま全てをうっちゃって、現実から逃避行をする意味で、これから静岡に行ってサウナに入りたいのだけれど、理性的な自分がきっととめるし、これは現実にはかなわない。
いいのだ、これが休日。好きなように好きなことを許された時間なのだから、はれほろひれはれー
うむ、酒は美味しい。味がどうこうではなく、この時間を楽しむことこそ、酒の価値。思考。
あばばばばばあば、こみっくがーるず、面白かったのにそこまで盛り上がらんなぁー
ウマ娘も非常に良かったけれど、こみがじゃないと埋められない穴もあるよなと思うだけに残念。CHAOS先生現世に降臨せよ
素に戻り始めたので終わりにしますん
30代前半
角打ち、有楽町のガード下、立石の立ちのみ、ホッピー通り。どこも普通に行って、それなりに溶け込めるのだが、HUBはどうしても無理
最寄りの店舗の問題かもしれないが、ウェイ度が凄くてぼっちが入っていったら駄目な雰囲気に感じる。
こう書くと「むしろ、お前が行ける場所のほうが行きにくいわ!」とか言われそうだが、ウェイって程盛り上がってない。平均年齢高めだから当たり前だ。変なのも要るけど騒がしくはない
もちろん一度は行ったことあるのだが、あの独特の暗い店内にグループで来ている若者のノリのおかげで、クラブのような「盛り上がらない奴はダサい」って空気を感じてビールも不味く感じた
別にシングルに考慮しろとは言わないが、シングルでも飲みやすい店内レイアウトだと嬉しいな。イメージなのかもしれないが、どうもどこの店舗も外から様子が見えなくて、大衆店のくせに場末のスナック並みのプレッシャーを出している気がする
指名はしない主義、今日はアタリに当たる、お互いいい汗をかく、トークも弾むしで13000円の元は取れたと思う
その後呑みに行く、1店の予算は1000円前後、無事1000円ちょうどでホッピー飲んで退店
思い出して髪を切りに1000円カットの店に行く、1000円なのにシャンプーもしてもらえてビックリ
そして最寄り駅に帰り立ち飲みに行く、ここでも1000円ちょうどでまたホッピー飲んで退店
ついでに家の近くのファミレスで呑む、今回はワイン、やはり900円台後半で退店
家に帰りつべでも見ながら締めの呑み、最近はガキ使見てる、タモリ倶楽部やサンドウィッチマンのコントばかりだったからたまには気分転換で
そして就寝
おやすみなさい
この日はプレミアムフライデー。
……とはいえ、超零細企業のIT土方が15時になど帰れるはずも無く、しかも今日はGW前の月末金曜日。
などと軽い気持ちでぶん投げらる数多の納期に追われて、この時期の社内は例年通り地獄絵図。
それでも平時の定時時間~2時間過ぎたぐらいには他の従業員もほぼ上がっていき、最後は俺1人。
プレミアムフライデー、もしかしたら根付くんじゃねえの?なんて思いつつ仕事をつづける。
そういえば最近入ったばっかりのデザイナー志望Sちゃんも16時退社してたな。
彼氏居るのか?デートなのか?まともに話したこともないけど彼氏居ないなら結婚したい!
ひと駅ちょっと歩けば帰れなくはない距離に住んでるのが幸か不幸か、
だらだらと日付けの変わる頃まで仕事しつつも、今週末は休めそうな目途がついたので事務所の鍵を閉め退社。
軽くラーメンと酒でも入れて帰りたいなーなんて歩いてたら、横浜家系ラーメン屋が開いていた。
平日は26時まで営業。
一応、家系をうたっているが、スタッフさんはいつも中国系の人だけ。
ランチタイムや夜の繁忙時間でも、半分埋まるのが珍しいような過疎店なのに、この日はなんだか結構お客さんがいる。
入り口付近、レジ前のテーブルにはオタク系の恰好の若者が2人。
更にその奥には随分と酔ってるおじさんが二人。
カウンターにも2,3人。
とりあえず、レジ&入口側のカウンター1番手前に座り、メニューを見る。
「ホッピーとつまみを頼んで、お酒が回ってきたらラーメンで〆かな~」なんて考えながら、オーダーをとりに来てくれるのを待っている段階で
そしてその時点でカウンターの全員と、アジア系旅行者家族はまだ料理を待っている段階の様だ。
嫌な予感を少しだけ感じつつも、他のカウンターのお客さんにラーメンを持ってきたスタッフさんに声をかけるとオーダーを聞いてくれた。
「ホッピーセットと、ネギチャーシューの小皿」と伝えたのだが、
「Bセットはラーメンと餃子とビールでいいですか?」と返される。
いや、「ホッピーのセットと、ネギチャーシューです」と再度伝えるも
「セットはビールなんです」……と帰ってくる。
3度目にメニューの「ホッピーセット」を指さして音読するとやっと伝わったようだが、「何ラーメン?」とラーメンオーダーを催促される。
しかたがないので、「チャーシューごはん」という小フードを一緒に頼み、「あとでラーメン頼むかも。」と伝えると理解していただけたようだ。
入り口付近、俺の真後ろのオタク系若者二人は何やら共通の知人をディスって盛り上がってるし、アジア系旅行者家族はにこやかに話している。酔っ払いおじさん二人は、何かスタッフに文句をいっていたが、あきらめて早々にお会計をして帰っていった。
カウンターの2人にもラーメンが運ばれてきてきた後、ホッピー登場。
ワンオペなのは見て分かるし、こっちも週末を気持ちよく迎えたいので笑顔でお礼を言って飲み始める。
カウンターの先客が二人とも食べ終わり会計をする度に、スタッフさんは厨房から入り口のレジまで出て行き慣れない手つきで会計をする。
アジア系旅行者家族にラーメンが出そろって、そろそろ落ち着くかな?という空気が漂い始めたころ、
新たにカウンターに3人程客が来る。
見るからに酔払いのおじさん、サラリーマン、そしてデブ。それぞれソロの様だ。
こんな日に(だから?)混んだもんだ。
スタッフさんがどうにか最初に来た酔払いおじさんと、次に来たリーマンのオーダーを聞き終った所で、入り口のオタク系若者二人が「お会計!!」と声をあげる。
その途中でカウンターのデブが空気を読まず「注文と水!」と声を上げる。
スタッフさん謝りながら、オタク系若者二人の会計後にデブのオーダーを取る……。
と、そのさなか会計を済ませて店をでたオタク系若者二人が、値段がおかしいと戻ってくる。
なんか暫く揉めてる。
俺のチャーシューごはんはまだ来る様子が無いし、ホッピーの中もお代わりしたい頃合いになってきたが、
オタク系若者二人と話がついた後、厨房に戻ろうとするスタッフさんを呼び止め損ねてしまった。
スマホでニュースでも読みながら、ちびちびとホッピーを消費していた頃に、中年のデブ夫妻が店に入ってくる。
旦那デブは上下スウェットでごま塩頭に、薄く色の入った下品なメガネを付けている。
一見してガラが悪いが、とはいえヤクザでもチンピラでもなく、ただただ態度がでかい厄介タイプと言うと伝わるだろうか。
このデブ夫妻が一番奥のテーブルに座った後、大声でメニューを物色し始める。
カウンターの座席数とか適当だけどこのときの店内状況を図解するとこんな感じ
→厨房入口 旦那デブ 酔払い [テーブル] ●│ │ [テーブル] │ │ デブ妻 リーマン ●│ │ アジア系 │ │ [テーブル] 単体デブ [テーブル] ●│ │ 家族4名 │ │ │ │ オタク二人 俺│ └─ [テーブル] ●│ [テーブル] └───── の食器ママ |入口| ■レジ
厨房内でスタッフさんが作業をしている所に、デブ夫妻の妻が「すいませーーん!」と高い声で呼びつける。
居酒屋とか、牛丼屋とか定食屋が混んでる時に店内の空気読まないで呼びつけるのは大抵BBAかデブだよな……なんて
思ってると、デブ夫が「ヒトを呼びつけるんじゃねえよ!忙しいの見て分かンだろ!」などとデブ妻をいさめる。
声はでかいし、言葉も身なりも下品だけど、もしかしていい奴?的な妄想を一瞬抱いた俺が居た。
店内の客もほぼ近い感想を抱いたんじゃないだろうか。
ラーメンと違って、手間がかかるメニューなのだろう。多分。きっと。
とは言え既にこの頃、俺は自分のオーダーはどうでもよくなってきて、
店内の煩雑っぷりとスタッフさんの奮闘を観察する事に意識を集中させはじめていた。
へんに催促して、更に混乱させても悪いし。
ここで更に、第3のデブがソロで入店し、オタク二人組の食器が残ったままのテーブルに座る。
デブ夫妻に水を出しに出たスタッフさんを呼びつけ、自分が座ったテーブルの片づけを命じる。
言われるままに机の食器を片した後、カウンターの単体デブのラーメンを運んだ所で、
更に第3のデブが再度スタッフさんを呼び止め注文を言いつける……。
「こっちの方が先に来てんのに、なんでそっちの注文とってンだ!
と、大声で。予想された展開だ。
「レモンサワーとラーメンふたつだ!」と大声でオーダーが聞こえてきた。
このとき、状況が一番読めないであろう第3のデブは目をくるくるさせていたし、
アジア系家族は全然気にするそぶりなく笑顔でなんか話をしていたのが印象的だった。
その後数分の間に、
そのタイミングを見計らって立ち上がったカウンターのデブの会計も始めたところで
デブ旦那はなんか奇声を上げてデブにぶつかりながら店の外に出て行く。
残されたデブ妻はその後しばらくして
スタッフさんの固辞により結局そのまま店をでたようだ。
色々あったが、とりあえずもう落ち着くだろう、と
「ラーメンは要らないです、ごめんね」と伝えると
と気の利いた事を言ってくるので、貰う事にした。
ホッピーの中が運ばれてくるのと前後してアジア系家族が会計をした段階で、
酔払いおじさんが「ラーメンのネギがきてないよ」とスタッフさんに告げるのが聞こえてきた。
とっくに食べ終わったであろう冷めたーラーメンのドンブリを前に、俺より謙虚な酔払いおじさんだった。
スタッフさんは、何度も謝りつつ小皿にネギを持って出し、酔払いおじさんはそれをそのまま食べ、会計をして出て行った。
……と、そこで、なぜか俺の所にチャーシューごはんとラーメンが運ばれてくる。
もう何も言う気にならないから、少しすすって残すことにした。
なんだかんだこのスタッフさん抜け目が無い。
俺はこの内容をどこかに書き残したくなって、歩きながらスマホで下書きし、
家について、今、ここに記させていただきます。
皆さんよいゴールデンウィークを。
Sちゃんかわいい。