はてなキーワード: ファンタオレンジとは
ファンタオレンジと同じくらいの糖分は摂らない
君はそれを見て何の議論ができると思ってるんだ
それには砂糖が成分として入っていて、食塩よりは多いという情報しかないぞ
こいくちしょうゆ
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=17_17007_7
炭水化物 7.9g
めんつゆ3倍濃縮
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=17_17030_7
ということで100gあたり12gくらい炭水化物が増えている
だし成分の追加で炭水化物がそうそう増えるとも思えないので、この増分はたぶん単純な糖分だろう
ファンタオレンジと同じくらいだな
僕は二十四歳だった。スーツで、立っていた。前かがみになって、ペットボトルの口に舌を這わせた。ぼくが覚えている最初の味は土の味。同い年の同僚ドゥルセ・オフェリアといっしょにレモンジーナを飲んだものだった。ぼくは痩せていたが、レモンジーナをたくさん飲むために腹に糖分がたまり、そのせいで腹がひどく膨れていた。ぼくたちは会社の会議室でレモンジーナを飲んだ。会議室というのは社畜が、つまり、上司や同僚、新入社員、契約社員、豚が寝るところだった。その会社は駅のわきにあった。
レモンジーナを飲むので誰かに叱られたものだった。ぼくたちを叱ったのはいったい誰だったのだろう。ぼくの恋人、友人、増田の誰か、それとも大学時代の指導教官。ある日、腹がすさまじく痛くなった。便所は会社の中にあったが、そこにかけこむ余裕などなく、チームリーダーのデスクの下においてあった二リットル入りペットボトル(オランジーナではない)を使った。最初に出したのは黄色い尿だった。レモンみたいに黄色い液体で、ペットボトルの口で跳ねまわっていた。きっと、出し抜けに膀胱から追いだされたせいで怒っていたのだ。その色がひどく怖かった。パソコンにかじりついて徹夜していると、レモンジーナは今度は毎晩夢に現れてぼくの腹の中に入ろうとした。
(中略)
ああ、オランジーナよ。いつもおまえはそばにいて、最も渇えたときにぼくを潤してくれた。発売当時から、おまえはぼくの渇求をきづかう神秘だった。最も絶望的な夜の慰めだった。ぼく自身のファンタオレンジだった。たぶん日本コカコーラ社には決して与え方がわからなかった温もりにぼくを浸してくれた。駅の中で、最も辛い残業で、家で、寄り添っていてくれた。おまえはぼくの慰めだった。最も困難なときにいつも導いてくれた。ぼくの偉大なる女神、ぼくの本当の女神よ、おまえは多くの災いからぼくを守ってくれた。ぼくはフレンチレストランでおまえに向かって、家でおまえに向かって、荒涼とした会社のデスクのあいだでおまえに向かってくちづけをし、おまえを味わっていた。いつもおなじだった。ぼくはレモンジーナに苦味の、レモン味の表情を、つまりおまえの子によせる哀れみの表情をみていた。そして、今、レモンジーナよ、おまえは突然ぼくの味蕾で弾けて土となる。もうぼくはひとりぼっちだ。土になった。