はてなキーワード: バスカードとは
仮想システムを構築するにあたり、CIFS しか使えない NAS をバックアップ用に選定してきた SI 屋さんが居たので、CIFS と iSCSI のどちらが早いのか、試してみました。
テストに使う NAS は QNAP の Turbo NAS TS110
http://www.tekwind.co.jp/products/entry_6719.php
です。もう6年以上愛用して、カビが生えてもおかしく無い程に古いし, Marvell 800Mhz という低スペックな Qnap NASです。 100Mbps 時代のモノです。
昨年、HDDがお亡くなりになったので、3Tb の HDD に交換しました。ファームウェアはこんなに古い機械でも、QNAP シリーズの最新バージョンが利用できます。
iSCSI は、今あまり見なくなりましたが SCSI ケーブル規格や、SASケーブル接続のハードディスクを、一般的なIPネットワークで規格で仮想化したものです。
マウントするホストシステム側は iSCSI initiator, ディスクストレージの機能を提供する側を iSCSI Target と呼びます。
ホストから「マウントするしない」はイニシエータ側のソフトウェア的な操作で行います。これは便利な機能で、ディスクの故障などで、一時的に物理的に取り外さなければいけない場合でも、ホストからの操作だけで実際のケーブル結線の脱着を行う必要がないので、今時での SAS の外付けディスクドライブの様に、ホストもシャットダウンして電源を切り、結線を外して修理、交換する、という必要がないので、ディスクデバイスの修理をホストの電源を止めないで実施できると言う、実に便利な事ができます。
という事で、仮想環境では実に使いやすいストレージデバイスなのです。
マウントするホスト側から見ると単純に SCSI/SAS のハードディスクに過ぎません。iSCSI のストレージをマウントしてからは、通常の増設ディスクの様にフォーマットして、ホスト側で使う一般的な XFS, ext4, NTFS などのフォーマットでフォーマットする必要があります。
Linux の iSCSI ターゲット側からは、内部にターゲットとして使う「巨大なファイル」が、どん! とあるだけです。この巨大ファイルを、イニシエータ側に仮想ディスクイメージとして提供しています。当然シンプルな仮想イメージなので、ファイルそのものをバックアップコピーすれば、ストレージのイメージそのもののバックアップができます。
※ qnap NAS の場合、iSCSI イメージは、 /share/HDx_DATA/.@iscsi.img の下にドンと作られるようです。
[Solved]How to mount iSCSI file?
https://forum.qnap.com/viewtopic.php?f=180&t=25322
[/share/HDA_DATA/.@iscsi.img] # pwd
[/share/HDA_DATA/.@iscsi.img] #
[/share/HDA_DATA/.@iscsi.img] # ls -l
-rw------- 1 admin administ 6442450944 Nov 12 2017 iSCSI-2015ace1-5a078d66.000
-rw------- 1 admin administ 1073741824 Jun 24 09:52 iSCSI-lun4-5d0de534.000
-rw------- 1 admin administ 107374182400 Nov 4 2015 iSCSI-nss01-56399e1a.000
-rw------- 1 admin administ 5368709120 Nov 11 2017 iSCSI-nss2015-5a06cf6d.000
-rw------- 1 admin administ 21474836480 Jun 22 17:11 iSCSI-test-56b3ce90.000
-rw------- 1 admin administ 5368709120 Jun 22 17:11 iSCSI-test-56b3ce90.001
[/share/HDA_DATA/.@iscsi.img] #
※ とても重要
CIFS/NFS のファイル共有NAS と違い、iSCSI でマウントして一つのターゲットを制御できるのは、一つのホスト、一つのイニシエータだけです。複数のホストからイニシエータでマウントする(できちゃいます)と、ファイルの排他制御は行われないので、ファイルシステム自体の不整合が起こります。
つまりファイル共有という目的には向いていない、という事です。あくまでも iSCSI ターゲットはネットワーク上の仮想ディスクです。
もっとも、一つのホストからマウントしてファイルを保存して、いったんオフラインにして、ターゲットを別なホストからマウントする、という事はできます。また、ターゲットは一つの iSCSI デバイスで複数作れるので、1台の iSCSI 装置に複数のターゲットを実装して、複数のホストから別々のターゲットイメージをマウントする事は問題ありません。
極端な話、ホストのハイパーバイザーは USB メモリやSANブートさせて、後はマウントした iSCSI の仮想イメージ上で、仮想マシンを動かす、HDDレスなハイパーバイザー運用もできます。
物理的な転送速度は、ネットワークの速度とディスクデバイスの性能に依存します。当然 10Gb base のネットワークカード、HUB、高規格なケーブルを使えば、論理的な性能は 10Gbps です。大抵は NAS の性能がそこまで出ないのですけどね。ヨドバシカメラあたりで売っている 4,000 円程度の 1G HUB でも、そこそこの性能が出てしまいます。
距離は、IPがつながればどこでもなので、ホストコンピュータとメインのストレージを自社のサーバールームに置き、イニシエータを動かし、バックアップ用の iSCSI ターゲットをデータセンターに置く、なんてこともできます。
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感想(0件)
iSCSI の耳慣れない言葉に LUN (論理ユニット番号 : Logical Unit Number)というのがあります。
昔の SCSI は、 SCSI バスアダプタに7番のIDを振り、残りの 0 ~ 6 のディスクや CD, Tape などに ID を振り分ける物理的な3ビットのディップスイッチやジャンパ端子が付いていました。これが SCSI アドレスです。
これが実に難物でした。特に、複数の SCSI バスアダプタカードをデュプレクス設定する場合、割り込み番号も別々にするので、手が滑ってジャンパピンを飛ばして床を這いまわって探したり、難解なディップスイッチを前に数日悩んだものです。
つまり一つのSCSIバスには 0~7の合計8台(うち大抵7番はSCSI バスカード)の物理ユニットデバイスがつながって別々に見えたという仕組みだったわけです。
ところが SCSI バスを使った Raid コントローラが出てくると、ディスクの鈴なりが、一つの物理デバイスに見えてしまうわけです。これを「論理的な仮想番号」に分割して、システムからは、単一の鈴なり Raid ディスクを複数の論理番号に分割したわけですね。
これが LUN というヤツです。
iSCSI 機器のターゲットも、内部のソフトウェア的に複数の論理デバイスに分割して、複数のホストコンピュータから複数の物理デバイスのように見せかけるわけです。
別々な LUN は一つ、あるいは複数の iSCSI 機器によって、複数のホストに別々のディスクデバイスとして見せかけるンです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Logical_unit_number
Qnap NAS の場合、iSCSI ターゲットはウィザード形式で簡単に作成できます。EXT4 ファイルシステム上で、オンラインでも簡単にサイズの拡大ができるので、 Windows の Storage Server のように NTFS の VHD 形式ではないので、そこそこ性能が出ますが、いかんせん古さと遅さは否めません。
Qnap NAS の iSCSI ターゲットの設定は、偉そうな Linux 系サイトに書いてある程、面倒なことはありません。ストレージマネージャから iSCSI タブにあるウィザードに従って iSCSI ターゲット名に任意の名前を付けると IQN にその文字列が追加されるだけです。わざわざ vi エディタに「正確に」綴りを間違えずに設定する必要もありません。ここでは Chap 認証は付けませんでした。
仮想化時代の NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16405779.jpg
機械は古いのですが、逆に言うと、「古くて遅い」ため、サーバーとNASとの接続プロトコルの性能差が、如実に現れる事になります。
QNAP TVS-951X 10GBASE-T/NBASE-Tポート内蔵
Windows10 の Microsoft 製 iSCSI イニシエータは「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「管理ツール」の中にあるので、ここで、設定済の iSCSI 「ターゲットを」 「検索」して選んで「接続」します。Chap 認証を付けておいた場合はターゲットで設定したパスワードが必要でしょう。
仮想化時代の NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16412132.jpg
新規に作成して、接続した後は、フォーマットされていないため、ディスクマネージャからフォーマットして使います。ちなみに、フォーマットして利用した iSCSI ターゲットの仮想ディスクは、他のマシンでマウントすることもできます。つまりHDDを取り外して、他のPCに繋げる事と同じことですね。
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ちなみに opeSUSE で使うにはこんな感じになりました。
open SUSE Leap 15.1 で iSCSI NASを使ってハマった
https://islandcnt.exblog.jp/239328437/
一番イラつくのは、巨大なファイルの転送でしょう。という事で 3G 程ある SUSE Linux のインストール用DVDの ISO ファイルを CIFS でコピーしてみます。
仮想化時代の NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16414334.jpg
3分11秒かかりました。1Gビットネットワークで 12~3% 程度の帯域を使って通信しています。明らかに古いNAS の性能が足を引っ張っているようです。
スループットは 150Mbps 程度で全体の最大15%程度でしょうか。
仮想化時代の NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16415832.jpg
仮想化時代の NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16422170.jpg
初速は出るのですが、その後は、ボロイ TS-110 の性能がモロに出ます。それでも 20 MB/s から 25 MB/s 程度は出ています。
仮想化時代の NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16423835.jpg
2分25秒でした。 大体20%程度のスループットです。
--
数字に弱い私の脳みそですが、 iSCSI は CIFS より 1.5倍くらい早い、という事が言えます。
Zabbix で QNAP TS-110 の I/O を見てみると、前半の CIFS アクセスより後半の iSCSI アクセスの山が高い事がよくわかります。
仮想化時代の NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16425860.jpg
CIFS を使ったリモートディスクのマウントは、他のPCからもアクセスができる、というメリットがありますが、iSCSI は単一のホストからのアクセスしかできません。<--- これ重要.... -- もっとも、ターゲットストレージを複数作って複数のサーバーから異なるデータ領域にアクセスはできますが -- バックアップ用途や、サーバーの増設ストレージとして考えれば、良い選択であると言えます。
もっとも、iSCSI デバイスそのものは、ターゲット単位で別々なホストから接続できます。しかし同じターゲットで別々のホストからイニシエータから繋ぐと、とても笑いごとにならない事態になるので、普通やりません。
ハイパーバイザー同士で一つのターゲットを共有してライブマイグレーションはしたことはあります。
こうした性能のわずかな違いが、仮想化システムのハイエンドな領域で違いとなって出てきます。なお Qnap でも openiSCSI でも Windows Storage Server でも取った領域そのままのサイズのでかいファイルが作成されるようです。
国産 NAS の「ハイエンド」と称する「LANxxxx」などのモデルでは Windows Storage Server を使って NTFS フォーマットしています。Windows Storage Server は見た目 Windows サーバーそのものなのですが、ところどころちゃんとデチューンされているようで、SOHO向けが限度です。
こういった国産 NAS メーカーの製品カタログでは、「ハイエンド」は Windows Storage Server を搭載して、低価格のNASは Unix 系のシステムで「低価格」を謳っていますが、そもそも、上位モデルは、CPUやメモリの性能が高いものが使われています。性能が違うのは当たり前なのですが、あまり性能が出ないだろうと思います。
Windows Storage Server じゃなくて、ちゃんとした Windows Server と CAL 買えよな、という事なのですね。
このあたりは独自OSを NAS としてチューニングした Qnap や Synology, asuster などの iSCSI 機能付きの NAS を中規模ネットワークのミドルレンジの NAS として利用したほうが良いと思います。
仮想環境でのネットワークアタッチストレージ(NAS)は、本回線(構内LAN)とは切り離し、ストレージ専用のネットワークとして独立して運用させるのが基本です。サーバーとNAS間で凄まじい通信が発生します。サーバーNICが2ポート以上のものが推奨されます。
iSCSI はあくまでもネットワーク上のストレージのみの機能を提供するものであり、ファイル共有の手段ではない、という事です。
NAS をCIFSで使うと NAS が持つ独自のアクセス権限を設定しなければなりません。セキュリティも当然 NAS 独自の機能で設定します。
iSCSI はあくまでも「外付け SCSI デバイス」のネットワーク版なので、マウントする側のOSそのもののファイルシステム、セキュリティ機能、アクセス制限がホスト側の機能をそのまま利用できます。セキュリティ的には、マウントする際のパスワード制限しかないので、独自のストレージネットワーク内に配置すべきで、ユーザが使う構内ネットワークに配置すべきではありません。
バス会社営業所内での敷地内撮影について、バス事業者とマニアのもめごとは、自分が知っているだけで今年に入って3件あった。自分が知らないだけでもっとあるのだろう。
1件目は四国の事業者、2件目は東北の事業者、3件目は中部地方の事業者で、3件目は本当かどうかわからないが、職員がマニアに殺虫剤を吹きかけたとマニア本人がツイートしている。もっとも、これはマニアの言い分なので、実際のところはどうかわからない。
マニアの方であればなんとなくわかっていると思うが、もしかしたらマニア以外の人が読むかもしれないので、ここでバス会社営業所での敷地内撮影について、どのようなものか述べたいと思う。
インターネットが普及する以前から、バス会社営業所の事務員から許可を得れば、マニアは敷地内で撮影ができるというところが多かったという。このダイアリーに書いている「敷地内撮影」はこのことを指す。以前はマニア個人の自己満足だったのだろうが、近年はインターネットの発達でマニア間同士の画像の載せ合い(=人よりいかに早く撮れたか)が盛んになり、Twitterなどでも敷地内撮影の画像をよく目にするようになった。
また、近年はバス会社のバスを貸し切り、マニアの参加者を募って各地の営業所に乗り込み、バス車両を順光になるように置いたうえで撮影するツアーが組まれることもある。ツアーと言ってもマニアが企画・参加者集めをしたうえでバス会社に申し込んでバスを貸し切っているので、個人的なツアーであり、バス会社主催ではない。敷地内撮影と区別するために、こちらのことは順光撮影会と呼びたい。
自分は営業所での敷地内撮影を検討・実行する際は、事前に以下のようなことを確認している。
③本社併設かどうか
④窓口があるかどうか
⑤田舎かどうか
①は大事だ。基本的に画像がネットにあがっていないところは、よほどの田舎でマニアが寄り付かないか、そもそも敷地内撮影が禁止されているか、突っ込み駐車で前から撮れないかのどれかだ。バスマニアは少ないとはいえ、よほどの田舎でもここ10年で撮影された画像がないところは、敷地内撮影は禁止されていると思っていいだろう。かといって、半年前に撮影された画像があったので、敷地内撮影の許可が下りるだろうと思って行ってみたら「うちはそういうのは禁止」と言われたところや、自分が撮影したあと、別のマニアが何かやらかして敷地内撮影になったらしいというところはあるが。また、基本的に許可は下りるが、マニア嫌いの事務員さんが点呼係という日だけは許可を出さないといった事例も聞いたことがある。
②については、やはりマニアがその1人しかいないような田舎か、その1人がバス会社の中の人、あるいは知的障害者でバス会社はネットに載せるなと注意しているが無視している(日本語が通じない)のどれかであることが多い。マニアが1人しかいないような田舎、あるいはその1人がバス会社の中の人であれば特段問題はないのだが、最後に述べたのは基本的に敷地内撮影は禁止されていると思った方がいいだろう。この件についてはのちほど言及する。
③は、本社併設の時点で敷地内撮影のハードルがあがる。本社併設でないところでもそうだが、敷地内撮影は、誰が敷地内撮影の許可を出したのか、何か起こったときどう責任を取るのかという難しい問題が付いてくる。偉い人がいるところは余計そういうところに細かいし、何より本社併設のところは営業所の規模が大きく、バスの出入りが多いため許可が降りにくい。以前田舎の本社併設のバス営業所を訪ねたとき、観光部の部長だという方が車両を案内しながら車庫内を一緒に回ってくれたことはあったが、そんなことはごくまれで、本社の人は基本的にマニアにはいいイメージはない。本社でなくてもそんな気がするが。
④だが、一般人向けに高速バスの乗車券を売っているところは、一般人が出入りしやすいため、マニアも受け入れてくれやすい。窓口がないところは、バス会社関係者以外の人が来ただけで身構えてしまうように感じる。また、敷地内撮影の帰りにお礼として回数券を買うと、意外とマニア向けのお話しをしてくれる(○○号車はもうすぐ廃車など)のだが、それがないところは結構マニアへの対応は厳しい印象だ。
実は⑤が一番重要だ。なぜなら、都会は敷地内撮影の基本的に許可が降りないからだ。南関東、名古屋、近畿など大都市圏は基本的に許可が降りない。既にインターネットに画像が上がることなどへの対策として一律に禁止しているからだろう。地方でも一律に禁止になっている事業者もあるほか、県庁所在地の営業所での敷地内撮影は禁止だが、車両が10台ほどの片田舎の営業所では敷地内撮影OKという事業者もあるらしい。
⑥は複数の事業者で取り入れられている。車両内に立ち入らないことなど注意事項が書かれた紙に住所や連絡先を記入し、宣誓書として残す。自分の経験だけで地方問わず6社くらいはあったと思う。うち1社は免許証のコピーをとられた。もちろんやましいことはないので、どんどんやってもらって構わない。どこもをこういったことをやっていただければいいのにと思う。
今度はバス事業者から見た敷地内撮影の許可を出すことのデメリットを書きたいと思う。
④一度ネットに画像が載せられると、どんどんマニアがやってくる
一番危険なのは①で、これが起こったら敷地内撮影は禁止になるだろう。②は心無いマニアが勝手に部品をもっていく可能性がある。もっとも、以前2社で残高がなくなったバスカードの束をお土産代わりに渡されたことはあったが…。③は事務員や運転手がマニアに聞かれたので善意で未公表情報をしゃべったが、それをマニアが勝手にネットに載せてしまうことだ。これはしゃべった事務員などが処罰されるので、本当にやめていただきたい。ただ、近年は中の人自らが会社非公認の個人のTwitterで廃車予定や新車導入といった情報を流している事例もあるが…。④は言葉の通りで、一度画像がネットに載ると「あの事業者は敷地内撮影の許可が出るんだ」と、マニアがやってくるようになるのだ。
それにしても、なぜもめごとが起こっているのだろう。原因はいくつかあるだろうし、何よりそれは当事者間でしかわからないことだ。しかし、ここであえていくつかの原因を推測したい。
1つ目は、「ネットに載せるなと言ったのに載せられた」である。バス会社において、ネットに載せられては困るものはいくつか存在すると言われている。どこまでを困るものに分類するのか、マニア間で長きにわたって論争しており、未だに結果は出ていないが、事故を起こしたバス車両などとされる。このほか、ネットへの画像掲載禁止が敷地内撮影の許可を出す条件とされることもある。
2つ目は、「マニアの無断立ち入り」である。これは言語道断だが、残念ながら時々ある。その中でも知的障害者によるものが多い。以前あるバス会社を訪問した際、運転手から「いつも勝手に入ってきて写真を撮るやつがいて、以前は注意していたのだが、知的障害者なので注意しても通じない」という話を聞いたことがある。この手の話は複数の事業者で聞いたことがある。正直、日本語が通じない知的障害者なので、対策のしようがない。しかし、バス会社からしたら知的障害者であろうがなかろうがマニアであることに変わりはないので、何か問題を起こした場合、ちゃんと敷地内撮影の許可を得ているマニアに迷惑がかかるので、無断立ち入りは本当にやめてほしい。知的障害者に向けてこれを書いたところで、読んでも理解できないのだろうが…。
3つ目は、「短いスパンで訪れる知的障害者に嫌気がさした」である。知的障害者は加減がわからないため、週に何度もやってくる。そのため、知的障害者に敷地内撮影の許可を出さないようにする。すると、無断立ち入りをするようになるのだ。あるいは、他のマニアが来ているときに知的障害者が来たり、運転手などから他のマニアが敷地内撮影できていることを聞いてしまったりすると、「なんで自分だけ入れないんだ」と知的障害者はパニックになってしまい、知的障害者と事務員との間でバトルになってしまう。先ほどあげた中部地方の件はこれに該当するような気がしてならない。
最近ではマニアがマニアを注意している事例もみられる。これ自体はいいことなのだが、その多くは順光撮影会ができなくなることを危惧しているのであり、本心からマニアのマナー向上を願っているわけではないのが実情だ。
個人的には、敷地内撮影に関するバス会社とマニアのもめごとの多くは、知的障害者が原因であると思っている。なぜなら、普通の人なら注意できることやものの限度が、知的障害者には実行・理解不能だからである。知的障害者であれば、注意事項を理解したとする宣誓書が書けないであろうから、宣誓書を書いたうえで敷地内撮影の許可を出す方式にすれば、多少は知的障害者を敷地内撮影させられないのではないかと思うが、それでも無断立ち入りの問題は解決できないであろう。
これらは難しい問題で、敷地内撮影を禁止すること以外に解決方法はないだろう。しかし、そうされると困るのはマニアである。それゆえ、マニアは注意して行動したい。
だが自分が物心ついた時はまだ私的録音メディアはカセットだったし、トイレもぼっとん便所がまだまだ残っているところには残っていたし、ダイヤルを指で回すタイプの公衆電話だってよく見た。電車は流石にすぐ自動改札に化けた気がするが本当に小さな頃に数度駅員さんに切符をカチカチしてもらった記憶があるし、バスカードなる謎の磁気カードを通してバスに乗ったこともあった。どこぞで参加した抽選会の目玉商品はポケベル(のような何か)だった。
一応世間的にはぎりぎりまだ若年世代と括れなくもない自分の子供時代ですらまだそんなものだったのだと思い返すと、本当にこの30年で何か起こったのかという気になる。手元のスマホでぼんやりYoutubeの動画を眺めているとき、ふとそういやこのスマホだって自分の中学時代にはまだ影も形も無かったんだよな……iPodはあったけど……と気が付いて愕然とする。
仕事でも当然のように離れた場所にいる相手に今日中に対応してくれーみたいな連絡をメール(同じオフィス内にいる場合はチャットツール)で送りつけたりしているけど、自分の親が若いころバリバリでやっていた時代は最速でも固定電話かファックスで連絡取り合ってみたいな世界だったのかと思うと、逆に想像するのが難しいというか。
一世代経たないうちにこれなんだから、(古代エジプトの頃からあるとはいえ)世代による価値観の対立も先鋭化していくのは仕方ないかもしれない。既に自分も00年代以降に生まれた世代とは価値観から何から全然違うんだろうなという予感はある。
神戸と京都に関する素敵な文章を読んでしまったので私は盛岡のことを書く。すごく需要は少なそう。
盛岡は新幹線が止まる町だ。一昔前までは東北新幹線の北端でもあった。というわけで全国のみなさんが想像する平均的岩手県像よりはちょこっと発展していて、町の中心部には生活に必要なお店とぶらぶら立ち寄れる場所がまばらにある。
駅前には何もない。女子の買い物はフェザンか郊外に2つあるイオンかで済んでしまうから町中を散策する必然性はない。それでも地下道を潜っていくと右側の道の2階にこじんまりとしたアニメイトがある。
観光客に人気のじゃじゃ麺屋をスルーして開運橋の交差点まで出る。(通ぶった地元民は岩手公園の近くのお店に行きたがるけど私はどっちもおいしいと思う。というか自分で調味料を混ぜるのでどこで食べても毎回違う味になる。冷麺は普通)
この開運橋の景色はちょっと有名。バスカードにプリントされたりNHKの朝のニュースの最後に映ったりかつて比嘉愛未さんが朝ドラのロケをしていたりした。
もうちょっと行くと大通りっていうさして大きくもないアーケード街に入る。半分がシャッターが降りた店で残り半分は美容院と歯医者とカラオケ屋だ。あと居酒屋。全国チェーンじゃない安いお店が結構ある。モンキーズキッチンという名前の通りびっくりドンキーみたいにちょっと薄暗い店内で葉っぱ飾りがいっぱいのお店があった。お酒を飲めなかった大学時代はばななみるくばかり飲んでいた。ところでみんな知らないだろうけどびっくりドンキーの1号店は盛岡の「ベル」なんだよ。メニューは普通のびくドンと同じなんだけど座敷の離れがあったりしてちょっと落ち着いた雰囲気が良かった。高校時代の部活の打ち上げにもよく使った。同級生のデートを目撃したりされたりしたのは淡い思い出だ。
ベルまで行くとすぐ岩手公園のお堀が見えてくる。現・盛岡城跡公園の名前の通りお城はない、石垣だけ。菜園のほうまで曲がっていき一際急な斜面を登って公園に入る。菜園という地名が好きだった。畑はなくて地元資本の百貨店がある。パン屋さんと親がお歳暮買うのに着いていったぐらいしかご縁はなかったけどたまにトイレは借りていた。無料のほう。
岩手公園の裏側っていうと失礼かもしれないけれど、まあ大通りと逆側にはベンチがいくつか設置されていて、脇を流れる中津川と対岸に構える岩手銀行本店の明治風建築をぼけっと眺めるのに良かった。中津川は常時川底の石が見えるくらいの清流で、冬には鮭が遡上する。それを地元のテレビ局や熊が追いかけにくる、のどかな町だ。初めて京都に行って鴨川を見たとき、「あ、盛岡だ」と思った。逆なのは分かっているけれど地元愛ということで許して頂きたい。ここもカップルが等間隔で並んでいることが多い。
盛岡は北上川と中津川と雫石川の間になんとか町を作ったようなところなので、少し歩けば必ず川に当たる。お気に入りの橋のひとつやふたつできるもので、私はやっぱり富士見橋、毘沙門橋、与の字橋の順で好きです。
バスセンターより向こうには友人の芝居を見るのに何度か足を運んだ。地下の小さなホールで間近に、でもいつもと違う友人達の姿に触れて、帰りのバスの中でもずっと別の世界から帰ってきた感覚が抜けなかったな。天満宮で願掛けし、急な石段を登って振り返れば真っ直ぐ長い道が町中まで続いているのを見通せた。
町のこちら側に寄ってくると青春の痛い部分が刺激されてきたのでもうそろそろ盛岡駅に戻る。でんでんむしバスで100円で着く。駅のドトールと西口のアイーナには受験勉強と称してよく入り浸った。贅沢でのんきな受験生だった。
社会問題に詳しい増田がこれだけたくさんいる中で自分の思い付きを書くのはすごく恥ずかしいんだけれどさ
最近、気になって仕方がないことがあるんだ。
それは頻発しているタクシー強盗。どうしてあんなことがなくならないんだろう。
タクシーなんて、見ず知らずの他人と密室にこもる状況なわけで、
ああいう事件がおきないはずはないと思うんだよね。最近は女性の運転手さんも多い。
要は「タクシーを襲えば現金がある。」から、襲われるんだよね。
田舎もんだからスイカもイコカも使ったことないけれど、バスカードなら使ったことあるよ。
全国共通のプリペイドカード作ってタクシー乗り場に自販機でも置いておいたらどうだろう。
「福祉バス」のサービスみたいに割り引き率の高いカードを販売したり配布したりってこともできるし。
クレジットカード持っていない人なんて、あまりいないと思うし、電子マネーだっていい。
乗車したときに、いずれかを提示する。それではじめて発車。
中には途中でプリペイドカードの度数切れてどうしても現金で、とか
やむにやまれぬ、って場合もあるかもしれない。
そういう時は若干の割増料金。そしたら皆できる限り現金は避けると思うんだよね。
収納業務だってずっと効率的だし、
現金が置いていないタクシーを襲うメリットがないから、あんな悲惨な事件はおきないと思うんだ。
不況下で、タクシー業界のがんばりがずいぶんニュースになっているけれど
利用者そのものは確実に減っているはずで、大変だなぁとおもう。
でも、命より大切なものはないよ、と思えばできないことじゃないと思う。
スポーツイベントの終了後など改札に大量の人が集中する時にオススメ。サッカーと野球が終わった後の外苑前などベストかも。
やり方は簡単。自動改札にわざとチャージがないスイカとか、対応していないカード (バスカードとか) を使う。当然赤ランプがついて改札が閉じる。あれ? なんて顔してやり直そうとしても、自動改札は一度戻らないと受付再開しない。この時点で大量の人間の舌うちが聞こえてきてウッハー状態なんだが、もたもたしつつ、入場をやり直すふりをする。
すると今度は改札が開くだろうと思う自称先読みが得意で要領がいい人間がこちらの改札に流れてこようとする。そんなしょうもない奴に優越感を味あわせる必要などない。ここでもう一度入場に失敗するのだ。二回目はいかにもわざとやってますという感じでにやついた口元でやるとよい。
年取るにつれ、事業が絡んできたりすると深刻な話になるね。
自分の場合は会社辞めた友だちが真っ先に困るのは交通費だから、会うのを近場にしたり、送別会では品物よりバスカードとかその手の交通費関係をみんなで送るようにしてた。独立するといきなり困るからね。実際。
あとは飲み代くらい。たかが数千か数万だし。
さすがに事業の保証人にはなったことはないな。それはさすがに金を媒介にした付き合いになっちまうから。
でも、その時点では純粋な好意だったものが身体的な見返りとかを想像されてたりすると悲しいよな、と思うとちょっと悲しかっただけ。まあそんな邪推をする相手は少ないのかもしれないけど。