はてなキーワード: トリクルダウンとは
というか、まともな経済学史はガン無視して、需要と供給の観点から
その結果、経済的新自由主義と呼ばれるものが世界を席巻したわけ
レーガンとかサッチャーとか、まあ、おっさん世代には懐かしい名前だよね
内容としてはサプライサイド経済学という名前からして供給に重点を置いた考え方だ
・民間投資を阻害したり非効率な経済活動を強いたりする規制の、緩和・撤廃(規制緩和)
・財政投資から民間投資へのシフトを目的にした「小さな政府」化
([wikipedia:サプライサイド経済学])
ようするに、ときどき増田にも出てくる、金持ちを優遇したほうがいんじゃね、というあれ
お金持ちはお金をもうけるのが得意なんだから、より多くお金があればより有意義に投資をして
イノベーションやなんかを起こして経済を活性化するから結局みんなが幸せになると
確かにこれは旧共産国や途上国ではかなり上手くいった。少なくとも最初のうちは
もともと、こういった国では計画経済やなんかのせいで供給がぼろぼろだった
だから、需要はたっぷりあって、供給側の企業を税金面などで優遇して、邪魔な規制を
撤廃してやれば、どんどん供給が増え、増えたものはちゃんと売れて、みんな豊かになった
(実際には、きちんとした資本を整備するというのは、もっと繊細な仕事で、そこらへんは
そして、このころ、いわゆる伝統的な金融政策というものが強固になった
・景気が良くてインフレが加熱してきたら金利を引き上げる⇒企業はお金を借りにくくなり
経済活動を減速させる
・景気が悪くて困ったら金利を引き下げる⇒企業はお金を借りやすくなり、経済活動を活発化する
ちなみに、これも、読んでわかるように供給側(企業)に注目した政策だね
もちろん、この政策を実行した国は格差が拡大したし、途中から不調に陥る国もあった
ただ、格差自体は経済の問題ではないし(トリクルダウンが起きるはずとか)、汚職や教育に
由来する問題が足をひっぱているだけだと思われていた
社会問題として改善の余地があるが、経済政策としては問題ないはずだった
バブル崩壊以降、日本はサプライサイド経済学で頑張ろうとした
でも、景気は回復しなかった
確かに、金融機関は不良債権で困っていた。でも、優良企業には貸さないと業績が上がらない
ところが優良企業は借りてくれなかった
でも、景気は回復しなかった
規制を緩和した。もりもり緩和した
金融ビッグバン、非正規雇用、大店法、酒タバコ医薬品販売、タクシー台数制限撤廃にいたるまで
でも、景気は回復しなかった
それでもサプライサイド経済学のひとは、うまくいかないのは政策が徹底していないからという
ただ、ここまでくれば、もういくらなんでもおかしいだろうと思われだした
サプライサイド経済学が正しければ「セイの法則」が発動するはずだった
もういちどさっきの例を書いてみる
お金持ちはお金をもうけるのが得意なんだから、より多くお金があればより有意義に投資をして
イノベーションやなんかを起こして経済を活性化するから結局みんなが幸せになると
もう、みんな答えを知っている
減税や人件費の圧縮で作り出された資金は、イノベーションへの投資ではなく値下げ競争に使われた
だって、それが市場の出した答えなんだもん。イノベーションへ投資した企業は死んだ
需要のない市場で資本を優遇しても、溜め込まれるか値下げに回る
そりゃ企業も売れる見込みもないのに、投資もしないしお金も借りない
ここに至って、今まで供給の付随物と軽視されていた需要が景気のカギになると認識されたわけだ
さて、どうやら需要が景気の動向に大きな影響を与えるらしいということがわかったけど
そこで登場したのが期待インフレ率
需要が多ければ、商品をほしがる人が多いので、値上がりしてインフレになるだろう
需要が少なければ、売れ行きが悪くて、値下がりしてデフレになるだろう
なにより素晴らしいのは、金利とあわせることにより、以前の経済学に需要を接続することができた
期待インフレ率が高ければ、たとえ金利が高くても、将来的にお金の価値が下がるので返済は楽
期待インフレ率がデフレなら、たとえゼロ金利でも、将来的にお金の価値が上がるので返済は苦しい
さて、じゃあ期待インフレ率を上げるのはどうしたらよいか
確かに、個々人の購買力が需要につながるので、究極的な需要の制約条件ではある
しかし、財産を多くもつ高齢者が金を使うかというとそうではないように
本当に有効な使い道を官僚や政治家が決められるのか。汚職や財政規律の問題がある
まあ、ほかに人口動態のせいとかで、そもそも需要上げるの無理という人もいる
そんなこんなで最終的に期待インフレ率が貨幣に結びついているのを利用することにした
つまりお札を刷って物理的にインフレを起こし、需要を上げやすくお金を借りやすくした
あえて書くまでもないかもしれないけど、第一の矢はリフレ政策だけど
第三の矢は昔ながらのサプライサイドの政策に近く、あまり期待できない
というか、需要を重視する立場からは足を引っ張るだけと思うので止めてほしい部類だ
消費税が需要の足を引っ張るのは長引く「反動減」で、もううんざりするくらい明らか
この3月が消費税の納付期限なので企業業績がどうなるかで場合によってはリストラや
倒産などひどい影響が出るかもしれない(出ないことを祈るが)
消費税が消費への罰税であるのと同じように法人税を企業活動への罰税と思ってる人もいるが
端的にそれは間違い
設備投資や人件費など経費にはかからないのだから、利益が出たのに事業を拡張しない
ことに対する罰税なんだ。働かないことに対する罰税ね
また、一部の人は法人税が節税のための無駄な投資を生むから良くないという
しかし、良くないというのはやはり供給から見た視点で、需要から見れば特に問題はない
というか、推奨すらされる
それに対し法人税の減税は、何もしない溜め込みに有利に働く。これは最悪
ここから伝統的な金融政策に代わる理想的な経済政策が考えられたりする
つまり、期待インフレ率が高いときは法人税を下げて消費税を上げ
まあ、実際には税金をいじるのは大変なので、最低限、消費税を上げるなと
それだけ
サプライサイド経済学はもうやめよう
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2015-3-10追記
皆様たくさんコメントをいただきありがとうございます
財政出動の項で話としてややこしくなるけど出しといたほうがいいか迷った点
id:cider_kondo これを完全反転させた「全部ケインズが悪い流れ」も割と簡単に書けるよなー、と思った。散髪行くから書かないけど(嘘
原文を書いた、久々にガーガー鳴く低能で、馬鹿としてわかりやすい目印の人ですが、
「アベノミクス(金融緩和、公共事業)ではトリクルダウンなんか起きねーよ、それくらい想像つかねーのか、ネトウヨの安倍信者が。
こんなもんチラ裏にでも書けや。あ、低能だと、それすら認識できないから、低能っていうのか、マジタヒんで欲しいわ」
って感じでしょうか。
僕は馬鹿で低能なので、上記のような理解すら既に見るに堪えがたいゴキブリのような文章であり、
さらに返信してくることがもう馬鹿としてわかりやすい目印、タヒねや、マジで、と感じたらごめんなさい。
で、ネトウヨ低能で経済政策洗脳者な僕の考えとしては、これは恥の上塗りになるかもしれませんですが、
政権交代2年後の現状でトリクルダウン?があまり起きてないのは(ちな、僕は中小に努めていますが、賃金上がりました)
アベノミクスやりつつ、消費増税という大失策があったからだと思ってます。
(実際、そこで成長率の腰折れも起きるだろという主張にもだまされております)
まぁ、もともと末端まで行き渡るまで時間がかかるっていうのは確かに!と、
2年で、っていうところは増税マインドをセットで続ける限り、もう達成しようがない、
かつ、今回の公約で増税やるとか言い出している現状から考えると、
結果的には「大企業だけ太る」という、私が馬鹿すぎて想像もつかなかった
結論がやっと理解できたような気がします。手厳しいご指摘、ありがとうございました。
ただ、いまだ、マクロ的視点で経済構造を見た場合に、バラマキではなく、
上からながすというは方向性は正しいのだ、やりかたがおかしいだけなんだと、
今すぐあまり人に迷惑をかけない自殺方法を探してタヒんだ方がいいでしょうか?
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http://anond.hatelabo.jp/20141104113539
http://anond.hatelabo.jp/20141106101718
景気が良くなるという言葉の意味合いはよく揺れるけど、ここでは、「総GDPが上昇し、かつ、その内訳において、一部世代、性差、などに成長が偏らず、全体的に底上げされた状態」としときます。
時間軸を過去から未来にとった時にデフレからインフレになる場合、人件費の額面の金額は増える。だから、最低賃金も当然増える。
ここで、デフレの原因として世界的な需要不足があり、これに対する需要喚起のためには安定的な消費者がいないといけない。トリクルダウンには限界があると露呈し始めているため、低所得者層の安定のためにも、低所得者層の賃金の上昇が必要である。
よって、低所得者層の所得が増えるように政策誘導しないといけない。また、現在の物価上昇よりも実質的(需要喚起のため)、名目的(インフレ傾向維持のため)ともに賃金が上昇する”傾向”を作り維持しないといけない。
>需給的なミクロの話。
とはいえ、定性的に最低賃金を上げれば景気がよくなるといっても、両者は簡単な定比例でもなく、最低賃金を上げるほど景気が逓増するわけではない。簡単な思考実験として、すき家の時給が「明日」、「20万円」になった場合を考える。当然、ゼンショーにそれを払える原資は「明日」の時点でもってないから、全店がパワーアップ閉店して、すき家そのものがなくなる。すき家がなくなると、すき家から貰えたアルバイト料もなくなり、どんどんどんづまり。
結論:最低賃金あげるにしても、簡単な逓増じゃないから限度ってもんがあるよ。
>ここで定量的な話。
最低賃金は上げる傾向にないといけないが、「明日」&「20万円」は論外。だとすると、「どの程度の期間」で「どのくらいの水準」に持っていくかという”数値目標”が大切。元増田が慧眼だったのは、「二十年後」に「二千円」って示したことだな。この数値自体が妥当かどうかは別として、期間と水準の両者を示したことはでかい。
結論:「どの程度の期間」で「どのくらいの水準」に持っていくかという”数値目標”が大切。
>数値目標に向けて。
目標はたてても、賃金は雇用の需給によって決まっちゃうんだから、その目標に到達できるように、その期間内にそれが成り立つ経済環境を整える種々の政策は別途必要。特に地方なら、なによりも人口増の取り組み、新規事業とか、etc・・。手段に関しては、行政の独立性があってもいいと思う。日銀の独立性のように。そういった流れでは地方分権の確立も必要かも。
>これって……
インタレの話と似てるよね。特に反論が。物価は需給で決まるんだから、数値設定意味ないとか、設定しただけで無限インフレ起こすぞ、とかいうのが、賃金は、需給で決まるんだから、数値設定意味ないとか、設定しただけで連鎖倒産起こすぞ、になってるあたり。
デフレ脱却で高橋是清だしてくるなら、今回の話は国民所得倍増計画(ただし、低所得者に比重)といった感じ。期間と所得の数値設定をだすってあたりで。
あと、FRBは物価と雇用に責任もってるからこそ、米国雇用者統計にマーケットはてんやわんやするわけだが、日銀は物価にしかもってないとか、そういったあたりももやもやとあるけど言葉にはできない。
今は少なくとも平均値は上昇してるけど。地域限定で。北陸と関東くらいか。
そもそも資本主義の世界で「全員分の椅子」があった時代なんてない。
あんたの言を正しいとするなら今更社会主義革命でも起こすか?って話になるけど。
「リスクを払えば全員が良い職にありつけると思ってるのか」って
それ「リスクを払う」時点でありつけない結末もそりゃあるよ。
あなたには移動の自由があり、就業の自由がある。創業の自由もある。
一体何が不満なの?トリクルダウンはそりゃ取りに行った奴にしか降ってこねーよ。
リスクを払えば誰でも良い職にありつけるとでも思ってるのかな。
全員分の椅子は用意されてないんだよ。
こりゃ、トリクルダウンなんておこりませんわ。
いや、勿論、それこそトリクルダウンで、大金持ちもっと儲けて、下の方の人も豊かになる、ならいいんだよ?
だけど、景気を良くしよう、って言って政府が金と時間をかけてやってることって全部金持ちのためにしかなってないじゃん?って話。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140128-00000541-yom-bus_all
こういうの見るとさ、結局景気が良い、って言われるのって、金持ちが不労所得増やすだけなんだよな、としか思えないんだけど。
ある意味で、松井証券の末端の人間までおこぼれに預かるからトリクルダウン的な要素はあるのかもしれないけど、
(金持ちの家の執事をやってて、その金持ちが大きく儲けたから小遣い貰えた、的な…)
いざなみ景気の時も、あれだけ長いこと続いたのに結局トリクルダウンなんて起こってなかったわけで、
結局のところ金持ちから搾取して下に回す様な制度作らないと駄目じゃないかな?
そうすると能力ある人は外に行く、とか言うけど、
「能力ある人」って言ったって、大学教授とかでも年収1千万とかそこらなので、その手のきちんとした能力ある人にはあまり関係ない。
もっと意味不明に社長とか言って儲けてる人達の中で、実際、それに見合う価値がある人がどれだけ居るか、っていったら居ない。
それより、中間から下の暮らしを良くして全体的な活気を上げたほうが余程意味がある。
(ベーシック・インカムとか、そういう一番下については、就労意欲とかの問題になるので、また別の話。あくまできちんと働いてる人の暮らしを上げる、と言う意味で。)
それに、ヨーロッパと違って陸続きにほいほい出てく人も少なければ日本から出たくない人がほとんどなわけで。
を教えてやる。
デマンドサイドに配慮した経済政策には期待が持てるが、外交は親米のくせにTPPに慎重で微妙な立ち位置。しかもその体制で中国とやりあったり再軍備で周辺諸国を刺激したりと、なかなかスパイシー。
迷走をつづけた民主だったが、現実を見せられ自信崩壊したところに思想を刷り込まれるというマインドコントロール的手法で官僚に飼いならされつつあるようなので、次期政権は意外と安定した官僚主導政権になるかも。期待したい。
政策がどうなっていくのか不透明。せめて骨格みたいなものが見えればいいのだけどそれもないみたい。存在感はすごいのにつかみどころがないお化けみたいな政党。この二人になら日本がどうされてもいい、という圧倒的な信仰心とともに投票すべき。
選挙が終わったらあの人やあの人が出張ってきて分裂したりくっついたりする予定、にしか見えない。
「一度でいいから見てみたい 利益を社員に分けるボス」
思うに、法人税を減税して国保を増税するというのは、いまだに民主党内の判断、あるいは御用経済学者のあたまのナカミは、トリクルダウンを信じているからこそのものじゃないだろうか。
確か、これ以前にも、企業に保証金を出して、それを来期の雇用拡大につなげてほしいと頼んだところを経団連会長が「それは出来かねる」と突っぱねた記事を見た。民主党内の「いちに雇用、二に雇用」というのは、ゼロに企業手当ありきのトリクルダウン信奉によるものではないだろうか?
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-01-20/2011012001_01_1.html