はてなキーワード: トカゲの尻尾切りとは
ブログは別に持ってるんだけど、サブカル系のブログだし書けないのでここで。
たぬかなさんの炎上で思ったのは、「男性はルッキズムの標的にされて、さぞ怖かっただろうな」って事。
たぬかなさんの発言は、170cm未満の男性に人権は無いってもの。足りない身長は手術して補え、とかそんな感じの事を言っていた。勿論たぬかなさんだって本気でそんなことを思っている訳では無いだろうし、彼女の文脈の中では、「自分の恋愛対象として170cm未満の男は人間のうちに入らない」というものだろう。
事実彼女はその後、低身長の男性youtuberが、自身のチャンネルでそれに対する抗議の動画を出して、それを送りつけられたことに対して、「個人を攻撃するものではなくて、自分の好みの話だ」というふうなリプを困惑気味に送っている。
普段女性は、どう感じようとルッキズムに晒されている。私は声が低いのだが、男性と喋っていた際に、「星川サラ」の可愛い声が苦手だ、と言った際に、嫉妬ですか〜〜??www と言われ衝撃を受けた。声の低い女が高い女を批判すると、嫉妬と受け取られるのだなとそこで学んだ。
(また一般的に男性が多くプレイしているとされるFPSをやっていると、乃木坂や欅坂のメンバーの名前をしたIDをよく見かける。これは女性ではそういった特徴は見られず、興味深い現象だなと思う)
そういう風にルッキズムに晒される事のある女性である訳だが、今回珍しいことに男性が標的になった。私個人としては、まあ流石にこれはイカンでしょとは思う訳だが、驚いたのはCAGの対応の異常な速さだ。たぬかなさんがそういった発言をした僅か2日後に契約を切っている。これは幾ら何でも、速すぎるように思う。
本来事務所,チームというものは選手を守るべき存在であると思う。ストリーマーとして活動している以上、叩かれる事が多いからだ。メンタル的な意味でも、ゲームのアスリートとして活動する意味でも、事務所は選手を守らねばならない。
勿論たぬかなさんは自爆したわけだし、遅かれ早かれ首は切られていただろうとは思うが、「たぬかなさんと事務所が丁寧に話し合い、彼女自身に対し、何が悪かったのかを自覚させ、反省させる」という流れが存在していたのか非常に疑わしく思う。正直言って、トカゲの尻尾切りにしか見えない。その上でCAGの契約終了の文章に、「差別的」「侮辱的」という言葉があったのが印象的だった。「男性の170cm未満は人権ない」という発言が、差別に当たると事務所が判断したことが私にとっては興味深かった。つまり、男性にとって「170cm未満かどうか」はかなり、"キく"話題なのだなと私にとっても勉強になった。
私としては、たぬかなさんは、申し訳ないけどバカなんだろうなと思った。でも、その低身長youtuberのリプに対して、個人を攻撃するものじゃなくて自分の好みだと困惑気味に答えたそのリプには、彼女の素直さがとてもよく表れていたように思う。彼女に対して、このような発言してしまった背景、自分が普段考えている思考の偏り、そういったものを事務所として丁寧に教えれば、きっと彼女は更正と言うか、こういった発言はしなくなるんじゃないかなという気がした。
男性の方は、いきなりルッキズムの標的にされ、さぞ怖かっただろう。これは女性が、もっと言うとブスな女性が普段味わっている感覚に近いのだ笑 もっと恐怖してくれると、私としては嬉しい。そしてその恐怖の上で、外見で判断し、人を見下すことがいかにバカらしいかに気づいてほしい。そして、男女がルッキズムに対してニュートラルに考えられる日が来ることを私は祈っている。
ブログは別に持ってるんだけど、サブカル系のブログだし書けないのでここで。
たぬかなさんの炎上で思ったのは、「男性はルッキズムの標的にされて、さぞ怖かっただろうな」って事。
たぬかなさんの発言は、170cm未満の男性に人権は無いってもの。足りない身長は手術して補え、とかそんな感じの事を言っていた。勿論たぬかなさんだって本気でそんなことを思っている訳では無いだろうし、彼女の文脈の中では、「自分の恋愛対象として170cm未満の男は人間のうちに入らない」というものだろう。
事実彼女はその後、低身長の男性youtuberが、自身のチャンネルでそれに対する抗議の動画を出して、それを送りつけられたことに対して、「個人を攻撃するものではなくて、自分の好みの話だ」というふうなリプを困惑気味に送っている。
普段女性は、どう感じようとルッキズムに晒されている。私は声が低いのだが、男性と喋っていた際に、「星川サラ」の可愛い声が苦手だ、と言った際に、嫉妬ですか〜〜??www と言われ衝撃を受けた。声の低い女が高い女を批判すると、嫉妬と受け取られるのだなとそこで学んだ。
(また一般的に男性が多くプレイしているとされるFPSをやっていると、乃木坂や欅坂のメンバーの名前をしたIDをよく見かける。これは女性ではそういった特徴は見られず、興味深い現象だなと思う)
そういう風にルッキズムに晒される事のある女性である訳だが、今回珍しいことに男性が標的になった。私個人としては、まあ流石にこれはイカンでしょとは思う訳だが、驚いたのはCAGの対応の異常な速さだ。たぬかなさんがそういった発言をした僅か2日後に契約を切っている。これは幾ら何でも、速すぎるように思う。
本来事務所,チームというものは選手を守るべき存在であると思う。ストリーマーとして活動している以上、叩かれる事が多いからだ。メンタル的な意味でも、ゲームのアスリートとして活動する意味でも、事務所は選手を守らねばならない。
勿論たぬかなさんは自爆したわけだし、遅かれ早かれ首は切られていただろうとは思うが、「たぬかなさんと事務所が丁寧に話し合い、彼女自身に対し、何が悪かったのかを自覚させ、反省させる」という流れが存在していたのか非常に疑わしく思う。正直言って、トカゲの尻尾切りにしか見えない。その上でCAGの契約終了の文章に、「差別的」「侮辱的」という言葉があったのが印象的だった。「男性の170cm未満は人権ない」という発言が、差別に当たると事務所が判断したことが私にとっては興味深かった。つまり、男性にとって「170cm未満かどうか」はかなり、"キく"話題なのだなと私にとっても勉強になった。
私としては、たぬかなさんは、申し訳ないけどバカなんだろうなと思った。でも、その低身長youtuberのリプに対して、個人を攻撃するものじゃなくて自分の好みだと困惑気味に答えたそのリプには、彼女の素直さがとてもよく表れていたように思う。彼女に対して、このような発言してしまった背景、自分が普段考えている思考の偏り、そういったものを事務所として丁寧に教えれば、きっと彼女は更正と言うか、こういった発言はしなくなるんじゃないかなという気がした。
男性の方は、いきなりルッキズムの標的にされ、さぞ怖かっただろう。これは女性が、もっと言うとブスな女性が普段味わっている感覚に近いのだ笑 もっと恐怖してくれると、私としては嬉しい。そしてその恐怖の上で、外見で判断し、人を見下すことがいかにバカらしいかに気づいてほしい。そして、男女がルッキズムに対してニュートラルに考えられる日が来ることを私は祈っている。
hatenashineというブクマカが凄く嫌いなので非表示にしたいんだけど、アプリ版のはてブにはそんな機能ないっぽいのよね。困った。以下、ゴミ野郎の最新ブコメを10件貼りますね
「逃げちゃダメ」だからこそエヴァは面白かったんだわ、しょうもない土地転がしなんぞに逃げ道を得てしまえばつまらなくなるのは自明、Qのほうがまだマシだった
もう10年だぞ、いい加減忘れろ、しつこい、被災者様にはもうウンザリだ
これ聾唖差別と何が違うん?聾唖にも価値はないけど人権があるから渋々我慢してるってことでいい?
あんた胸触ったでしょとか言うて訴えられなくてよかったね
ちん騎士って言うんでしょこういうの
仕事がないので男は東京へ出ていくが、女はどこにいたって結婚さえすれば生きていける、それだけのことだろ
イケメンの意見は全部良いアドバイスで非モテの意見は全部クソバイスなんだからそらこうなるわな
フェミニストがちょっとおとなしくなったと思ったら今度は韓国が似たようなことを喚き出す、駄目だこりゃ
じゃあわざわざ「大塚珠代」呼ばわりして嫌がらせしてる別姓強要派には一体どういう不愉快が根っこにあるんだ?????????????
そりゃフェイルセーフ、フールプルーフは必須だよ。間違えたら動き始めないっていう仕組みはすごいし、TypeScriptとかRustが人気の理由もよくわかる。
ツールは育っても、運用者側が「ダメな方の製造業しぐさ」をやってないか?FMEAって概念もないやつがマトモなFS・FP設計ができるのか?大した影響もないちっちゃな可能性を必死で潰すのに、データベースのテーブルをイチ従業員が消せる状態にしたままだったり。
製造業にいたことあるパーソンとしては、人が介在するなら、起こりうることは起こる前提でやるべきではあると思ってる。電源付いたままの工作機械には、かならず誰かが腕か脚を突っ込む。だから腕脚を突っ込める状態になるときは機械内部が動かないような状態にする、は当然やるべき。でも、人が介在しない自働機械の通常動作に「人が介在したら」を折り込む必要はないのだ。その「人が介在したら」は、異常動作のほうに折り込むべきなのだ。それは良くないほうの製造業しぐさだ。その前に、人が介在しなくていいシステムを作るべきなのだ。
で、最近のその他業界、特にシステムやさんが、やたらと「ユーザーがアホなことしたら」にこだわるくせに、「我々運営側がアホなことしたら」を異常に軽視してるパターンが見受けられる。
めんどくさいんで具体例は書かんが、人はやらかすぞ。「俺はやらんしww」って言ってる奴は2回やらかすし、「俺はやってしまうかもしれないから気をつけよう」って奴も100%やらかす。「人はやらかす生き物だからやらかしうるところは潰そう」って奴もいつかやらかす。やらかしても大丈夫、大きな影響が出ないようなシステムを作るのがシステムやさんのやくめでしょ。トカゲの尻尾切りで満足しないで。
製造業の安全屋さんをシステム屋に引っ張ってきて見てもらえ。ずさんさを散々指摘されるぞ。現場猫でキャッキャしてる場合じゃねーぞ。
だからトラブルが発生した場合、その原因と是非は機械に求められるだろう。
ひとつの機械が起こした問題だとしても、人々は同社の製品全てに不信感を抱く。
それを解消するために全ての機械を作り直す、なんてのは大きな損失だ。
再発防止の強化にしたって新たなコストが発生するし、作業の効率性も落とす。
リスクヘッジのために、そこまでやるのは割に合わない。
この会社を作るだけでも莫大な金がかかっているだろうし、できれば余計な出費は避けたいはず。
「そのためにワレを“リーダー”に……“名ばかりの重役”にしたというわけか」
規格外の派遣アンドロイドであるムカイさんは、『AIムール』にとっては都合がいい存在だろう。
派遣させた『256』にとっても、今は亡きメーカーの中古品を管理しているだけ。
あわよくば処分したい位に考えているのかもしれない。
「うへえ、えげつな~」
酷いやり口に、しばらく沈黙していたクラスメートたちも思わず声を洩らした。
だが、それを最も酷いと感じているのは、当事者のムカイさんに他ならない。
「ヤツラめ、どこまでコケにすれば気が済むのだ!」
ムカイさんは声を荒げ、勢い良く立ち上がった。
次に繋がる行動も、誰の目から見ても明らかだった。
「タントウシャはどこだ! ワレをリーダーに任命した、あのタントウシャだ!」
今にも暴れだしそうな勢いだった。
ムカイさんは“戦わない理由”をプログラムすることで、戦闘行動を自主的に抑えている。
言い換えると、“戦う理由”があれば歯止めがきかないってことだ。
「ど、どうしよう、マスダ」
このままムカイさんを行かせるのはマズい。
いくら武装解除しているとはいえ、本来のスペックは戦闘用のそれだ。
「マスダの母さんを呼ぼう! 昔はムカイさんとよく喧嘩してたって聞いたぞ」
「それだ! 彼女なら止められる」
クラスメートたちはよほど混乱しているらしく、とんでもないことを提案してくる。
うちの母を荒事に介入させようとするなよ。
「バカなことを言うな。そんなことしたら、なおさら収拾がつかなくなるだろ」
そりゃあ、母ならムカイさんを止められるだろうが、それはあくまで“物理的な仲裁”だ。
それでは大事になるし、みんなも無事じゃあ済まない。
血もオイルも流させないことが肝要だ。
「ムカイさん、ちょっと待ってくれ」
俺は回り込んで、ムカイさんの進行を遮った。
「違う、これはお願いだ。ひとまず座ってくれ」
母とは和解したし、弟はムカイさんのことを気に入っている。
人はそれをトカゲの尻尾切りと呼ぶのです🧐
イケハヤ先生引退のキッカケになったのは脱社畜サロン正田圭さん経歴詐称問題だと思うんだけど、あの時はちょっとかわいそうだった。
仲間だと思って信頼していた正田圭さんには裏切られ、正田圭さんの奥さんはネットで煽りまくった挙げ句垢消して逃亡。
正田圭さんと供にサロンで仲良くしていたはずの起業家Kさんには世間の風当たりが厳しくなった所でトカゲの尻尾切りされ、はじめからあんな奴知らないし仲間だとすら思っていないと背後射撃をうける。
恐らくあの一件でイケハヤ先生の精神的ライフポイントは瀕死の状態に陥ったはず。
元々ブログのアフィ収益が落ちきて、ユーチューバーやサロンと手当たり次第に次の手を打っていた中での精神的打撃。
もし仮に、イケハヤ先生が本当に正田圭さんを心から信頼していて、起業家Kさんを仲間だと思っていたなら、彼の精神的ショックは計り知れないだろう。
LGBTとLGBT以外だったらPZNにも理解ある人の割合って(少なくとも後者に比べたら)前者の方が明らかに多いと思うけど。
LGBTXとかLGBTQって言葉もあるし、あらゆるマイノリティを統一的に語ろうって空気はとっくの昔からあるんだからいつまで不貞腐れてるつもりなんだろう。
ついでに、ペドフィリアもズーフィリアもネクロフィリアももちろん(他人の権利を侵害しない範囲で)認められるべきだけど、PZNという無理な括りには彼ら自身に対する侮辱すら感じる。
無限にあるセクシャリティの中からこの3つを選んだ理由なんて明らかで、「世間で最も吐き気を催す邪悪」として扱われているからでしょ?ただそれを追認しているだけ。
いい加減自分自身がPZN差別の片棒を担いでいることに気付いたら?
たしかにクィアや変態という言葉のように、侮辱の意味を持つ言葉が当事者たちから肯定的に語られるようになった言葉も沢山あるけど。
大多数の健常者?バカじゃないの。
結局おまえは自分を「健常者」だと自認していて、PでもZでもNでもないわけだ。
LGBTを侮辱するための都合のいい棍棒としてPZNを利用しているわけだ。
まあインターネットを見回ってるとそういうの多いよね。
たしかにセクシャリティに境界はないし、「真のペドフィリア」とか、「真のズーフィリア」とか、そういう下らないトカゲの尻尾切りをするべきではないとは思うけど。
それ以上に目について不快なのは、「初潮過ぎた女子に興奮するのは正常だろ!」がどうやらインターネッツ自称ロリコンマンの常套句らしいということ。
いや言うだけ自由だけどね?表現の自由は人権だからね。ヤクザでも犯罪者でも表現の自由はあるからね。
まあLGBTもね。自称バイとか自称トランスとかも割と怪しい人もいるけど、そういう「にわか」を受け入れることこそ重要だっていうのもわかるけど。
そんな気軽にポンポンできるかっつーの。
一国の首脳だぞ?
それに対して公文書の改ざんをした奴らなんてそれに比べりゃ吹けば飛ぶような変えがいくらでも効く奴ら。
まず処分すべきはそっちにきまっているでしょ。
その時に悪いのはその人の手ですから手をぶった切りましょう。
そういう話だぞ。
違うだろ。
まずは悪いおててをぶった切って、それでも脚で泥棒をするってなら脚をぶった切って、それで今度は物を口に挟んで盗むようになったらそこでようやく頭をぶった切る。
それが筋でしょ。
まずは処分しても問題ない奴から処分する方が誰にとってもいいでしょ。
はてなーの「でもさー公文書改竄を命じた人が結局は悪い奴でー、改ざんさせられた人たちはただ命令に従っただけなんだからー、命じた連中をちゃんとやっつけないとトカゲの尻尾切りで終わるよ―、無意味だよ―」なんてのは、ヤクザの鉄砲玉が拳銃で人を撃ち殺した時に、いきなりヤクザの親分を牢屋にぶち込んでしまうべきだと言ってるのと何も変わらないよ。
子分が勝手に暴走しただけの責任を親分がとれとかそんな理不尽なこともないでしょ。
俺何かおかしいこと言ってる?
うーん。
ちょろくはないな。
知識も経験もいらなくて、人から聞いた話を右から左に流しつつ、書類にハンコ押したり押してもらったりしつつ、たまーに仕様書とかのてにをは弄るだけでいいから、正直内容自体はペラペラなんだが、ちょろくはないな。
なんつうか、能力を使わんかわりにストレス耐性を消費していく感じだ。
正直、営業マンとポジション的に大差ないし、理系と文系なら全力で文系よりで、なんで理系から人引っ張ってきてコミュ障引き入れたりしちゃうのか理解不能。
ぶっちゃけ代理店専門業みたいなもんだから存在価値そのものが限りなく低い。
責任の転嫁先となって、利害がぶつかりあったときに真ん中で土下座して怒りを収めるのがメインの仕事な気がする。
でも同時に、俺らがちょこちょこ理解度の低さから頓珍漢なことすることで関係者のストレスがマッハになってたりするから、総合的にはやっぱいらねーなと。
お金持ちが中間搾取仕掛けるための中継地点として用意されている実態のあるペーパーカンパニーみたいなもんなんじゃないかな。
ちょろいけどつらいわ。
仕事内容はつらいだけで中身がないからスキルも身につかないのが特につらい。
工事現場の安全おじさんもそうだけど、俺達みたいな存在価値のない立場の人間を生み出して責任をそこに押し付けるのが最適解になるような法律や業界ルール作らんで欲しいのよね。
寄生虫より
正確には「同人誌を参考にした性犯罪」にまつわる同人側を擁護する人々の言い分に関する雑感、だが。
「同じ同人誌を読んだ人間はゴマンと居るが実際に犯罪を犯したのはこいつだけ!こいつが犯罪の言い訳に同人誌を持ち出しているにすぎない、同人無罪、表現規制反対!」という声が目立つ。
同人誌だから通常の書籍とは流通経路がちょっと違うかもしれないが、人気作家だそうだし沢山の愛好者がいるだろう。愛好と言うほどではないが読んだことがある、という人間はもっといるだろう。
その全員が犯罪に走っているわけではないのだから、同人誌には原因はない。従って警察から何らかの申し入れを受ける謂れはなく、申し入れること自体が表現の自由への不当な弾圧に当たる。
なるほど、と思える。警察が申し入れをしたのは確かにあんまり良いことではなさそうだ。法律家とか、そういう職業の人々には是非法論理を踏まえて行動してもらいたいものである。
だが、同時にこの理屈は大変な欠陥を備えてもいる。つまり、「では今後、同人側はどうしていくか」という観点を欠いているという点である。
はっきり言って、「犯罪を犯したこいつが異常」というトカゲの尻尾切りで済ますなら、もう同人文化もコミケも名実ともにおしまいだと思う。
犯人は「同人誌を読んで欲望が喚起され、犯行に及んだ」と言っているのではなくて(いやそうも言っているのかも知れないが)、「同人誌で表現されていた内容を犯行の手法の参考にした」と言っている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170613-00010004-saitama-l11
これを「同人文化内では犯罪として具体的な実効性があるような内容の性的表現を広く流通させている」と見る向きがあったとしてもおかしくはない(厳密に言うと「同人文化内でも」=同人に限らず世の中にはそういったものが流通している、というのが事実ではあるが)。
実際に事件を起こして「その手法を参考にした」とのたまう人間が出たという作品を、今後も広く流通させ続けていくのはいかがなものか、何か対策などを考えるべきではないのか、という意見にはある程度の妥当性がある。
最高に穿った見方をすれば、「今回の犯人は同様の手口の余罪が8件もある、たまたまこいつが捕まっただけで実は顕在化してない模倣犯は同人界隈内にもっといっぱいいるのではないか」と考えることも出来なくはない。顕在化してない模倣犯なるものは顕在化してないので実数を数えることは不可能なのだが、そうなると「じゃあ一律規制しましょうか」というのがもっとも実際的でコストがかからない手段だということになりかねない。もしも表現の自由に関する法律がなかったらこの路線一択であったろう。今回の警察の申し入れが「書くな」とはっきり止めるのではなくて「実行すれば犯罪になると注意喚起を促すことを頼んだ」ということだというのを考えると、むしろ警察はかなり気を使っているようにも見える。
で、警察がこれだけ気を使っている中、では「当事者」たる同人界隈はどうするのか、というのが問題なのだが、これが難問極まることもあって一向に解が見えてこない。
個々の表現者としては、表現し続けるのが「正しい」。「音楽がなければ人殺しになっていた」とはあるミュージシャンの言だそうだが、それに近いような、一線を踏み越えるのをこらえるような心境で表現し続けている人間はいないとは言えないし、実際居ていい。
システムとしての「同人文化」はそういった表現者の表現し続ける権利を守る方向に行くのが「良い」。表現の自由は法により保証されているのだから、表現すること自体を阻むべきではない。
カッコつきですら方向性が定まらないのが、それ以外の当事者たちである。つまり同人文化を消費する側の人間だ。
「コミケにお客様はいない」はキャッチフレーズとしては美しいが空洞化して久しい。現実には何万人何十万人何百万人という単位で同人文化を消費する人間がいる。
冒頭で挙げたトカゲの尻尾切りも、実は消費者的態度から出るセリフであって、観点は専ら消費行為が制限されるか否かにあり、表現というものの性質やちからは特に鑑みてはいない。また同人に限らず大抵の消費行為は、他人(の消費行為)に踏み込まない代わりに、自分(の消費行為)にも踏み込まれない状況を是とする(サービスや物品を消費すること自体にはみんなグダグダ言われたくない)ため、そもそも「界隈全体での方向性」なる自発的自律と極めて相性が悪く、法などの強制力のあるルールで縛るのが最も手っ取り早くまた実効性があるという状況を生みやすい。おまけに消費者は概して表現供給者やシステム運用者より多数派であり、単純に「事を起こす」ものの母数層として最も厚い。
…雑感整理のつもりで書いたけど、これ結構詰んでね?このまま行くと法規制一択じゃね?
理想を言えば「社会的包括」概念に習って、一線越えてようが越えてまいが「同類」「仲間」と見なすという、まさに「コミケにお客様はいない」に回帰するみたいな方向性とかあるんだけど無理だろこれ。無理ゲーだろ。みんなそういうコスト負いたがらねーだろうし実際負えないだろう。だって絶対誰も思わねーだろ「今回の犯人を誰かがどっかで止められたはず、その誰かに自分はなれたかもしれない」って。このしっぽカッターぶりだと。
もぅマヂ無理…眠ぃ…寝ょ…どうしたらいいんだか、おしえてえらい人。