「テーブル」を含む日記 RSS

はてなキーワード: テーブルとは

2024-02-24

祝儀で知人の女性からサポートがなくモヤった話

だいぶ前の話なんだけど、なんか未だに自分の中でくすぶってる話がある。

結論から言うと、俺は当時金がなかったので社会人女子Aかし俺に対してご祝儀金銭的なサポートがあったらモヤらなかった、という話。

まあセコイとか思われるのはわかってるけど、当時はマジでお金がなかったんだ。

少し吐き出させてほしい。

登場人物

女子A (Bよりは仲が良い)

女子B (話はするがそこまで近い間柄ではない)

ともに大学の同期。俺は大学院に進み、女子は二人とも学部就職した。

その2年後、Bが結婚することとなり俺とAを新婦側として招待してくれることになった。

新婦側に男を呼ぶのってあんまりないしなんでかな?と思っていたら新婦の知人テーブルは他にも出席する人たちがいて、

Aはそのままだと完全に知らない人しかいないテーブルに居続けることになる。だから地元でくすぶっているであろう俺を

知人として出席させればAも安心できるだろう

という話だった。その話をAの前でBはし、Aは爆笑して「増田君ありがと~」と言っていた。

当時修論で死にそうになっていた俺はバイトどころではなくお金がなかったので

本当に貧乏食事をしていた。そこにお祝儀の3万は本当にキツい。なんなら2か月ぐらいはいけるんじゃないかという額だ。

そのことはAも知っていたのだが、特になにかあるわけでもなくそのまま結婚式はおわった。

当然、Aが俺にお金支援する義務もないのだが、正直Aのサポートとして俺は参加することになり、特にそこまで仲の良かったわけでもないBにご祝儀

出すことになったのだ。

社会人としてしかもまあまあ大きい企業に勤めていて実家暮らしならお金がないわけでもないだろうし

少しはだしてくれてもよいのにな・・・

と正直思ったのだ。

そんな話だ。

ヤニカスが石を投げられない喫茶店

anond:20240201220158の続き。 

 

 駅にある喫煙所の扉を開いて外に出たら、通り掛かった外国人の方が眉をしかめ「oh,bad smell」と呟かれました。

 どうやら私は国際的にくさい存在だったようです。

 少し傷付きましたが「グローバルバッドスメラー」って横文字にすると何かのインフルエンサーぽい気がしますし何だかカッコいい気がするからセーフ、という事にしておきましょう。

 さて、そんな感じで今日もヤニカスok喫茶店を紹介して行きますね。

 

[秋葉原 カフェモコ]

 お店の場所JR秋葉原電気街口を出て3分からいくらい。昭和通りに面したビル一角にひっそりとある喫茶店です。

 店のシンボルタバコ吹かすおじさんのシルエット。ヤニカス的にはとても魅力的で勇気付けられるマークですよね。

 店内入ってすぐのカウンター商品のオーダーと会計を済ませるスタイルで、頭上は色とりどりの輝く電飾で彩られていて縁日ぽい雰囲気

 そして商品一覧のボードと共に、様々な国の紙幣クリップで大量に留めてあります

 ドルとか人民元はもちろん、全然知らない国の紙通貨が一面に飾られていて、見ているだけでワクワクしてきますね。

 紙幣の隅に「thank you〜」とか書かれていたので、おそらく外国人観光客の方が残していったものでしょうか?

 ジンバブエドルとかあったら面白いなと思って注文待ちの間に探しましたが、最近老眼が気になり始めているおじさんアイでは発見出来ませんでした。残念。

 

 B1F、1F、2Fとフロアがあって2Fのみ喫煙可。

 オーダー完了してお会計を済ませると、食事は後で届けて下さるとの事なので飲み物だけ貰って喫煙可能な2Fまで上がります

 ここで注意点がひとつ

 お店の心遣いにより、飲み物は全てカップのフチ辺りまでたっぷり並々と注がれているんですね。

 つまりコーヒーをこぼさないように階段を上がるのに、かなりの技術必要でして非常に難易度が高いんですよ。

 タイミング悪く、階段の途中で他の方とすれ違いなどが発生するとコース取りの難しさは天井知らず。

 気分はまるで繊細なドラテクで峠を攻めるイニシャルDの拓海さん。訪れた人のバランス感と巧みなコーナーワークの見せ所なんですよ。

 ええ、もちろん私は毎回こぼしてますよ?

 カフェモコ峠は初心者にとって難しいコースですからね。仕方がないのです。

 

 さて慎重な足捌きで階段を踏破すると、そこは喫煙可能席というエルドラド

 店内壁紙や照明もお洒落レトロな素敵空間で、店内BGMジャズボサノバが流れています

 後はヒョウとか虎とかネコ科の猛獣の置物が、店内のあっちゃこっちゃに設置されています

 多分、秋葉原という土地柄とお洒落絶妙バランスで交わり合った結果として、このような面白不思議洒落空間形成されたのでしょう。

 地政学見地からしても大きく間違ってはいないんじゃないでしょうか。

 よく知らないですけど。

 

 店内は秋葉原喫煙者が集まって居るようで大体混んでます

 空いてた窓際のカウンター席に腰を下ろすと、テーブル上には先客であるカエルの置物。

 このカエルさん、王冠を被っているのに物憂げな表情で頬杖をついたまま体育座りをしておられまして。

 よく見ると首元に六文銭みたいなネックレスが掛かっており、そこに付いている缶バッジに何か文章が書かれています

 『私は暴力が嫌いだ』

 ……詳細は不明ですが、とても苦労をされているようですね。店内に居るネコ科の猛獣達に甘咬みされたのかも知れません。

 どんな目にあったか彼は語ってくれませんでしたが、お互い強く生きて行きましょうね。

 カエルさんが受けたであろう仕打ち想像し、ちょっぴり切ない気持ちで飲んだコーヒーは苦みと酸味が薄いタイプ

 飲みかけで放置してしまっても、あまり酸っぱくならないコーヒーでした。

 大井町のポットリーに続き、イケオジなマスターさんは私の中で勝手に「コーヒーを美味しく淹れてくれる妖精さん」に認定します。

 

 そんな感じでコーヒーを飲みながら料理提供されるまで、店内を見渡してたのですが……

 後ろの席にはイチャつくカップル。

 私と同じ窓際のカウンター席では、オーダーした商品と一緒に持参した人形撮影を楽しんでいる方。

 両者が混在する喫茶店など秋葉原くらいでしかお目に掛かれないんだろうな、などと考えながらコーヒーを啜る汚いおじさんである私。

 バラエティ豊かな人々を包み込み、ボサノバBGMにして実に緩やかな時間が流れます

 

 料理の紹介。

チーズホットドッグ

 パンからはみ出るソーセージチーズたっぷりかけて焼かれた逸品。

 パンとお皿の間に薄黄色プレートみたいなのがあって、何だろうと思ったらチーズ羽根みたいになってました。

 羽根餃子なら知ってますが、羽根ホットドッグは初めてです。

 更にプレートの空きスペースは許せないと言わんばかりに、ポテトチップスが山盛りで付け合せられていまして。

 何だかアメリカの風を感じるディスプレイですね。アメリカホットドッグとか食べた事ないですが多分そう、部分的にそう。

 見た目に圧倒されつつ、付属したケチャップマスタードをビッチビチに振りかけて頂きましょう。

 齧り付くと、温かで焼きたてっぽいふっくらしたパンソーセージチーズケチャップマスタードの夢コラボが口の中で弾けます

 こんなの美味いに決まってるじゃないですか。

 口の中が油っぽくなったらコーヒーで口を洗い、思い出したようにポテチを齧り、カリカリになった羽根チーズを摘む。気分はまさにアメリカキッズです。

 コーラの方がよりキッズぽい感じになったかなと思いながら食していたのですが、気付けば口の周りと手がベトベトに。

 あらやだ。今のおじさんの食事風景ったら、まんまアメリカンなキッズじゃないですか。

 提供されたホットドッグキッズみたいに手掴みで思うがまま食し、無事完食。ベタついた口と手を紙おしぼりナプキンで拭ってから〆にクッキーを頂きます

 童心を思い出させてくれる、とても素敵なメニューですね。

焼肉ドッグ

 ホットドッグバンズレタスを敷き、焼肉を挟んだ逸品。……正確にはパンの隙間に肉を詰められるだけネジ込んだ逸品です。

 もちろんプレートの空きスペースは美しくないですからポテトチップスもどっさり付いてきますよ。

 囓ると甘辛いお肉の味が口いっぱいに拡がります。散らされた白ゴマも良いアクセントで美味。ご飯が欲しくなってしまますね。

 これはフォークが一緒に提供されたのですが、お肉だけだとちょっとしょっぱいですし、パンを齧ろうとすると使うタイミングなさそうなので、結局使用できませんでした。

 カフェモコ上級者の方はどう使うのか、が少し気になります

 

焼きそば

 極細麺をたっぷりキャベツソーセージに絡めて焼き上げた逸品。

 皿にどっかりと盛られた焼きそばの上には刻み海苔紅ショウガも横に控えています

 そして何故かパンも一緒に提供されます

 ……パン??

 頭に疑問符を浮かべながらよく見ると、中央に切れ込みが入っていました。

 なるほど! これ使って自分焼きそばパンを作れ、という事ですね。

 カフェコスタイルでパンの隙間に限界まで焼きそばをネジ込んで、紅ショウガを散らせば、おじさん謹製焼きそばパンが完成。

 焼きそばパン作れるとか、遊び心があって素敵過ぎませんか。

 ちなみにパンに挟んでも普通焼きそばくらいの量は余ります

 味としては縁日で食べる焼きそばをオシャレにした、すごくいい感じのソース味でした。

 

カルボナーラ

 とろっとろなカルボナーラパスタの中心に卵黄が鎮座し、ピリりと胡椒の効いた逸品。

 残ったパスタソースに着けて食べる用なのか、こちらもパスタ本体とは別にパンが一緒に提供されます

 パスタソースの絡み具合、卵黄のまろやかさ、胡椒の刺激がとてもいい感じで美味しかったです。

 パンバターの効いた少し甘めなクロワッサンで美味でした。

 

 カフェモコの料理は何を頼んでも「物足りない」と感じる事がないです。

食べ物を頼むって事はお腹が空いてるって事だよね? よし任せとけ! 必ず君のお腹幸せで満たしてあげるよ!』みたいな感じでしょうか。

 とにかく食事を頼んだ客をお腹いっぱいにしてあげたい、という店側の思い遣りがビンビン伝わって来ますね。

 頼んだ食事メニュー全てにクッキーついてきてますから食後の口直しもバッチリです。

 喫煙される方には大きく頷いて頂けると思うのですが、満腹になった直後に吸うタバコのまぁ美味しいこと。

 食後はタバココーヒーを楽しみつつ、昭和通りを行き交う人々を眺めながら優雅時間を過ごしました。

 店の奥には昭和通りを見つめる虎の置物も居ますし、多分これがカフェモコのカウンター食事した際の正しいマナーでしょう。

 しか秋葉原も変わりましたね。

 私が初めて訪れた時は駅前ジャンクパーツ横丁みたいのがあって謎の部品がいっぱい置いてある、みたいな場所だったのに。

 当時の人に「秋葉原はお洒落になって、道端にメイドさんがいっぱい生えてる」って言っても誰も信じないでしょう。

 そんな時代の流れを懐かしみつつ、おじさんは秋葉原を後にしたのでした。

 

 以上、ここまで読んで頂いてありがとうございました。

 また都内喫煙可能喫茶店を紹介しようと思いますので、見かけた方は読んで頂ければと思います

2024-02-23

Rubyが最高すぎる

Rubyに限らずみんな自分が書いてる言語が最高だと思ってると思うんだけど、とにかく言わせて欲しいRuby最高

もっというとRails最高もっというとActiveRecord最高

吟味吟味を重ねてテーブル設計したあとのActiveRecordの爽快感は本当にたまらん。

2024-02-22

官僚になって3年経った

大学の友人が某コンサルで働いているので、職場も近いしと霞ダイニングで久々にお昼の約束をした。

 

上司の顔色を窺いつつ昼に抜け出して、合流できたのは12:15前後。どこも混雑でごった返している。

久しぶりだねなんて挨拶もそこそこに、何にしようかと物色を始めた。ここなら混んでないし安いかいいんじゃない?と上等カレー提案する友人。

ちょっと悩んだけど、気を遣わせるのも悪いと思って列に並んだ。

 

いつも通り回転の良い店で、ちょっとした近況報告をしているうちに、すぐ二人かけの狭いテーブルに通された。

久々に会う彼は、相変わらず皮肉めいた、少し世の中を斜に構えて見ている口ぶりだったが、以前よりアグレッシブ雰囲気を纏うようになっていた。

 

まぁコンサルとか商社とかはそんな感じだよね、と思っていると、こちらが呼ぶ前にオーダー取りが来た。

とんかつチーズで」とノータイムで答える友人と、一瞬止まってからとんかつお願いします」と伝える私。

正直ちょっとうらやましい。

 

「どうして丸亀製麺あんなに並んでるんだろう。みんなそんなに丸亀うどんすきなのかな」

と彼がぼやいたとき、まぁそう思うよねぇ、、、と思ったし、そう返した。

 

普段食べに来るときは、よく丸亀に並んでる。

実際うどんは好きだし、ここの丸亀スタッフさんはみんな手際も(愛想も)いいから見た目ほど並ばない。

でも一番の理由は、価格だ。釜揚げ380円は非常に魅力的で、てんぷら2つつけても700円しない。たまに釜玉にするけど、それでも800円。

たぶん、みんな同じ理由なんじゃないかな。

 

思えば反対側のミスターハングリーもよく並んでる。並盛(にしては多いが)で500円からだった。

こちらは回転もよくないし、なぜか電波が通らないのであんまりいかないが、それでもコスパは非常にいいし、何より醤油バジリコが好きだ。

 

上等カレーは、チェーンの和カレーでは結構おいしいし、店の雰囲気も好きだが、行くのには若干ためらう。

プレーンカレーでも680円、とんかつカレーでも950円チーズonしたら1100円だ。

だってできれば、とんかつほうれん草にしたいが、昼食に1000円オーバー勇気がいる。かといってプレーンも味気ないし、見栄も張った。

 

でも彼からすれば、こんな感覚はもう学生時代で抜け切ったし、それだけの(物質的な)余裕が生まれているのだろう。

その証拠にほら、君のスーツはそんなに光を反射して輝いているじゃないか

彼は今でも大切な友人の一人だ。思慮深く、洞察力がある。皮肉屋だが人当たりもいいし、会話していて楽しいし刺激になる。

一方で想像力が若干足りないのは(私も少なからずそのきらいはあるが)、高等教育を受けた人々に対してよく言われている通りだ。

 

彼には幸せになってほしい。別に彼に限らず、この国に生きる人全てが自らの幸福を追い求められる、その下支えがしたいと思っていた。

そのためになら、(実際今よりよい環境を得られたかはともかく、)自分待遇労働環境が悪くなろうと、満足感をもって日々を生きられると信じていた。

ただ、現実には人間やりがいや誇りのみで生きることはできず、むしろその誇りを守るためにいらぬ見栄を張り、より自らの惨めさを嚙み締める。

そもそも私の仕事は人々の幸福追求の素地を形作れているんだろうか。

 

これはこういう職業選択した(してしまった)私の責任だ。あるいは5秒前に設計された世界がそのようにできていただけの話だ。

どんな職業生き方であっても、良い面と悪い面があるし、辛い思いをすることだってみんな普通にあるはずだ。何も私だけが胸の奥底で叫んでいるわけではない。

それでも、(少なくとも私の記憶の中では)学生時代には毎日コンタクトをしていたのが、眼鏡普段使いするようになったことを、彼は気づいてくれただろうか。

 

彼は近々結婚を予定していて、交際相手同棲を始めたらしい。二人での生活を立ち上げ、いずれは子供も欲しいね、なんて相談していると言っていた。

少なくとも彼は、自らの幸福に向かって進もうとしているようだ。未来希望を持ってくれている。

このことは素直にとても嬉しいし、非常に喜んだが、しか私自身の幸福には、もうならない。私は何を幸せと思い、何に向かえばいいのか。

 

少なくとも私は、子供を持つことがよいことなのか、今はわからない。

この国で、この世界で、生を受けることは、その生における幸福に対して正の寄与をもたらすのだろうか。

灯りもなく暗い海を漂うようになってしまった私は、新たな命に責任を持てるのだろうか。

 

3年経って、この生き方孤独だとようやく気が付いた。

お昼を食べた店の、チャップリンゴダードが写るモダンタイムスのポスター脳裏に焼き付いている。

公共心をくべて煌めいていた炎は、現状への不満と苦しみのうちに早くも私の魂を費消し、最後には愛を求める灰だけがむなしく残っているのかもしれない。

2024-02-19

悲惨

ツッコミ祖母ファンタスティックで困るって話【不在】

膝の手術を3回受けた70代祖母が同行者の孫に無断でイタリア縦断弾丸ツアーに申し込んだ話。

序章 不安しかない出発

一章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

三章 こんなとこに住む人の気がしれませんよね

四章 40万()のアクセサリー

五章 ナポリと靴

六章 おばあちゃんクレーム

七章 ローマの夕食

終章 逃げ切った空港バス

サイドストリー

シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

・激重スーツケース

・Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

・自慢話と夏の空

ボッティチェリに敬意を示して。

・嵐ってすげぇや!

序章 不安しかない出発

孫が中学三年になるのに合わせて祖母海外旅行に行きたいと言い出した。

昔は海外によく行っており孫と一緒に行くのが夢だったんだそう。

そこで白羽の矢が立ったのが、2番目の孫で初の女の子わたし

おばあちゃんは息子しかいないから初めての女の子をかわいがって、よく自分の好みの服やらを買って着せられた。娘がいたらしたかたことを私にしてる感じ。

あとまぁ「孫と一緒に旅行!」ってのが老人にとってはステータスなんだね。「孫と海外旅行をするくらい仲が良くて金銭的にも裕福な家庭」みたいなさ。

「あらお孫さんと旅行?いいわね〜羨ましいわ〜」って言われたいのもあったと思う。そりゃあ孫連れて旅行してる人がいたらそういう反応しかないでしょ。

当時は何も知らんかったか旅行行くのに全然賛成で二つ返事でOKしたし海外行けんの楽しみにしてた。

祖母は膝が悪く何度か手術の経験もあるため、最初は膝のこともあるしバンクーバーあたりのひとつ都市に留まってゆっくりしようねって話してた。

それが5月のある日

「孫ちゃんイタリアにしない!?もう申し込んじゃった!」

って。ねぇ、あんた。

パンフレット見せてもらったらまぁイタリアを北から南まで大移動する8日間の超弾丸ツアー。母が「大丈夫なんですか?」と心配そうに聞いても「大丈夫よ〜!」で聞きゃしない。

身体爆弾抱えてる人がどうしてそこまで自信満々になれるのか。謎です。

テンションの上がった人間は突拍子もないことを言い出すの典型を目の前で見た。

1章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

そして迎えた当日、前泊する為に祖母の家に行った私が「杖あります?」って聞いたら、自信満々に「無いわ!でも多分大丈夫だと思うから!☺️」

まって??

いやもう、「なんで??」の一言に尽きる。

だって言ったもん、「買う」って言ってたやんけ。母さんがおばあちゃんの膝を考慮して折りたたみ式の勧めたり口酸っぱくして杖を持っていけって言ってたから。そりゃあ買ってると思ってたし若くないんだから過信しないでくれ、たのむから

ここで私が間違ったのは不安に思いながらもすぐそばショッピングモールに走って杖を買いに行かなかったこと。これが後に解決できない大問題となる。

今なら過去の私をぶん殴ってでも杖買ってこっそり自分スーツケースに突っ込む。もし声だけでも伝えられるなら夜とか関係なしに「杖を探しに走れ〜!!!!!」って叫ぶ。絶対に。

「何かあったら現地で買うわ!」って言ってたか大丈夫かと思ってた。

予想してたとおり毎日足が痛くなるくらい歩く超弾丸ツアー。15歳の私でそうなんだから70代の祖母はさぞ辛かったと思う。

でもね?普通に考えて膝にボルト埋まってて普段杖ついてんのに、どう見ても歩くツアーに杖の1本も持ってかないなんて、そんなことある

現地について2日目くらいに高級店が並ぶ通りで杖を見つけた。べっ甲の持ち手のついたツヤツヤの杖だったからこれならおばあちゃんも満足だろうと思って「杖ありましたよ!」って声かけた。のに。

「でもね〜、ここ(現地)の人に合わせてあるからおっきいのよ」

なんて??????

現地で買うって?言ってませんでした???

祖母は中肉中背、ヨーロッパ基準の杖はそりゃ合わんだろう

ちょっとマジでよく分からないんだけどそんなん最初からお前わかってたの?つまり絶対買う気ないのに買うって言ってたんか?って。

既にツアーの列から遅れて添乗員さんに迷惑かけてんのに何言ってんの?って。

オシャレでプライドの高い祖母にとって杖を着いて歩くのは格好悪いと、ただそれだけだったのだ。

結局杖は買わず観光続行。明らかに膝を気にかけております

miss! 選択 を 間違え た !

地獄ルート に 決定 します !

to be continued

閑話 シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

イタリアに着いて初日夕方に到着したのでそこからバスに乗る。着く少し前に機内食が出たから夕飯は無し、この日はホテル直行して寝るだけ、明日から観光が始まる。

10時間以上のフライトで腰は痛いしケツはもじょもじょするしで、10時間前に一瞬顔を合わせた人たちと一緒のバスに乗ってホテルへ向かう。

ホテルの部屋へ入り、荷物の整理をして、今すぐシャワーを浴びて寝たいところだが事は起こった。

シャワーが出ないのだ。

というか、湯をシャワーから出せないのだ。

普通、コックを上下に動かせば水が出るし、それをひねれば温度調節ができる。少なくとも日本ではそうだ。

このシャワーはどうだろう。コックを上にあげると蛇口から水が出る。コックをひねって温度調節も可能だ。それでも蛇口から繋がるシャワーはうんともすんとも言わなかった。

困った。いちおう先進国なのに世界共通必須のものの使い方がわからないなんてことある?私はある

もういっそこの蛇口で滝行をするしかないのか?とまで考えた。

長旅直後に知らない土地で使い方がわからなくてゆっくり風呂にも入れないなんて哀れだね。

しばらく考えて、海外経験豊富なおばあちゃんなら知ってるかなと思って聞いてみたら、祖母はすぐに「フロントに連絡するわ!」と。

あんたも知らないんかーい

いやいいんだけど、知らないのは別に良いのだけどね、ここでフロントに連絡してもイタリア語なんてさっぱりだし、なんなら英語も怪しい祖母と孫で外人スタッフコミュニケーションが取れるなんて到底思えない。

それだけは勘弁してくれの一心で私はひたすらスマホで使い方を探した。

その間も祖母3分に1回「やっぱりフロントに聞いた方が良いんじゃないかしら」と言ってきた。祖母なりに心配だったのだと思う。その自信はどこから来るのかだけ聞かせて欲しい。

型番を検索しても外国語のページが出るばかりで、祖母によるホテルスタッフ襲来の圧を受けながら色々いじくっていたら、ふとした拍子にシャワーから水は出た。

蛇口から水を出した状態蛇口の先の部分を引っ張るとシャワーが出る仕組みだったらしい。初見しか

なんでこんなとこで1人謎解きやってるのかさっぱり分からないが、ホテルスタッフを呼ばれる前に解決できたのはファインプレーだったと今も思っている。

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

歩く!歩く!歩く!

弾丸ツアーはひたすら歩く。海外旅行に行く層なんて暇と金のある金持ちのじいさんばあさんが主なのに、旅行会社のツアーは「夢の🎶イタリア一周」だとか、「スペイン世界遺産ツアー」だとかの移動にかなり無理があるツアーばかりを組んでくる。

東京の有名観光地を巡るだけのツアーとか作れよ

例に出したのは私が実際に祖母(父方 母方)と参加したツアーだ。そしてどちらも参加者の平均年齢が60を越していた。

老人、己の体力を過信するな。

しかしたらゆったりしたツアーもあったかもしれないけど、私が知る前に祖母は申し込んでいたから知る由もない。そゆとこの報連相大事だと思うんだ!

数日で全部を回ろうなんてツアーでは大体の日程がメチャクチャ歩いてるか数時間バスに乗るかの2択になるが、直射日光を浴びて歩いたジジババばかりのバスなんて小学生遠足帰りのバスより爆睡率が高い。

寝息の聞こえる静まり返ったバス内は幼稚園のお昼寝の時間と同じ空間だった。

日に当ててから涼しいとこでゆっくりさせるのはね、寝かしつけの方法なんよ。

私はイタリアに行ってまでソシャゲガチャを引いて、推しが出ては「ありがとうイタリア…😭🙏」とTwitterつぶやくだけになった。景色は飽きる

観光地に着くとその場限りの現地ガイドが着くことがままある。

大体このガイドはやたら大声でハキハキと話す細身な40代くらいの女性が多い。あとなんかダサい旗持ってるよね、キティちゃんとか。

そんで、そのハキハキしたおばさんガイドはめちゃめちゃ歩くのが早かった。大股でズンドコ行くので必死で追いかけるが、配布のトランシーバー早口観光地の説明をするから忙しい。

実績解除のための観光だ。この現地ガイドにより観光RTA(リアルタイムアタック)に様変わりした。

参加者も置いていかれないよう頑張って着いていくが、ここで忘れちゃいけないのが祖母だ。

観光は現地ガイドが先頭に立ち先導しつつ、はぐれる人がいないよう1番後ろを常勤ガイドで挟む姿勢を取る。

私が息切れしながら振り返ると、横にいたはずのおばあちゃんがいなかった。

前に言った通り祖母は膝が悪く、普段杖をついているくらいだから当然歩くのが遅い。それに杖無しというデバフ+でこぼこの石畳+傾斜が拍車をかけた。

「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

追いついた時、祖母一生懸命歩きながら悪態をついていた。

うん、まあ、なんだろう。同情できない。

列の1番後ろでガイドさんに付き添ってもらって悪態をつくって、どう???

ガイドさん、ごめんな。

杖があればどんなに楽だっただろうと今更ながら後悔したし、この旅行中頭10%くらいでは常に杖のことを考えていた。ちなみに今でも百均で杖を見ると「この!クソ!!これがあれば!!」と思う。500円しないで買えるんだぜ?

閑話 クソ重スーツケース

表題の通りである。おばあちゃんスーツケースバカクソ重いって話。

おばあちゃんスーツケースが重量制限心配になるくらいマジでバカ重かったんだけど、

「何も入ってないのよ〜このスーツケースいから〜」って言ってたし、古いスーツケースの重さなんて知らんからそんなもんかなって思ってた。ハードケースだったし。

重量制限23キロまでで、おばあちゃんのは20キロくらいだったはず。行きの時点でこれって土産のも買うはずだけど大丈夫????となったがホテルで開けて驚いた。

広げた両側に服が隙間なくギッチリ詰め込まれていた。

ニモ…入って…ない…❓

スーツケースが古いとかそんな問題じゃねーよ。ギチギチに布詰めて「何も入ってない」なんて言える姿勢は逆にすげーよ。

ちょっと冷静になったけどこの後のお土産タイムで早速おばあちゃんが買ったワイン旅行中ずっと私のスーツケースに入れて運ばれた。たまにスーツケースから瓶が擦れて酒屋の音がした。

旅行の回数が多いだけの自称旅慣れてると本当の旅に慣れてる人というのは別物だ。

閑話 Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

閑話3つ目である。ちなみに書いてあること全部まだ2日くらいで起こったことで、たかだか1週間程度の旅行でよくここまでネタがあるなとしみじみ思う。

一応海外旅行に行くからには大体のツアーには現地の有名料理が組み込まれている。Tボーンステーキもそれのうちの1回。2日目の夕飯だったかな。

「夕ご飯のメインはステーキです」

ガイドさんがメニューを読み上げてなんかよくわからんサラダとか食べて、例のメインは来た。

ミスター味っ子存在だけは知ってる料理だけあって私は若干テンションが上がっていた。

出てきた肉は画像の通りである

第一印象、「左ちっっっさ!!!!」

漫画の微かな記憶では左がヒレで右がサーロイン、さっぱりしたヒレを先に食べ脂の乗ったサーロインを味わうのが鉄板だと味っ子の顔のうるさい審査員が言っていた。

記憶のTボーン比率は約1:2、出てきた肉の比率は1:5くらい。申し訳程度のヒレ肉に思わず笑ってしまった。これ、わざわざTボーンにする必要ある?

まぁそれは例によって外国なのでサーブされた人によって大きさも全然違っていた。海外に行ってまで日本のような画一化を求めるのが間違っているとも言える。日本が細かいのか、海外が雑なのか。

肉質にも差があって、同じテーブルのおじいさんは「固すぎて食べられない」と言っていた

私のは食べられないって程じゃなかったけど、先に言ったようにツアー参加者は老人の方が大体だ。その人たちにこれは重いんじゃないかと思う。

そっかーとか思いつつ1人で黙々と食べてたら祖母

「そうかしら?私のすっごく柔らかいのよ!ほら!」

と、見せつけるように肉を切っていた。肉が固いと言っていた人の目の前で。

何故。

嫌がらせか?と思ったが、別に祖母はそんなこと考えておらず、ただ思ったことを言っただけだ。それがナチュラルマウントになる人なのだ純粋培養のヤバ人(やばんちゅ)である。悪意は一切ない。

そしてその素直な性格がこの旅行悲惨にした一番の原因である

ただただ、いたたまれなかった。ここで私が「そういう意図はないんです!」なんてことは到底言えないし、言ったところで祖母理解するような人じゃないし、わたしにできることと言ったら押し黙って肉を食うだけだった。

言われた同じテーブルの人たちは「人によって差があるのね〜」とかで流してくれた。大人だ。

そしてうちの祖母がごめん。

3章 「こんなとこに住む人の気がしれませんよね」

イタリアといえばベネチア水の都。今回のツアーももちろんベネチア観光が含まれていた。

こんなにネタがある時点ででお察しだとは思うが、祖母はかなり癖が強い。私と年代が違うから、というだけでなく単に人間としての癖が強すぎる。だから付き合うにはかなりコツなり話し方なりに工夫が必要だ。特殊食材

祖母の特徴を端的に並べると

お嬢様趣味(メルヘン)気質なとこがある。

・謎の自信を持つ。

・反面、少々過剰に心配性な面もある。

個人的英語のレッスンを習っていた。

介護息抜き海外旅行へ行っていた。特にヨーロッパを中心に巡っていてイタリアにはもう何回も来たからもう飽きちゃったくらい!が旅の口癖だった。

謎の自信、杖の件はこれが遺憾なく発揮された結果だ。このエピソード祖母人間性が伝わったかと思う。決して悪い人ではないから逆にタチが悪いのだ。悪意じゃないから私もそんな強く言えないし、そもそも強く言えるような間柄でもないのがさらに状況の悪化拍車をかけた。私は押しに弱い典型的な日本人であったから余計に。あの場にいたのがアメリカ人かもしくは私たちの母だったら「ダメよ!杖を持たないと出発しないから!」と断固拒否姿勢を見せただろう。私も1人ストライキを決行すればよかった。

話を戻そう、ベネチアである

ここで問題なのが「イタリアにはもう何回も来て飽きちゃった!」の口癖だ。

わざわざ12時間飛行機に乗ってケツを酷使して見知らぬ土地に降り立って言うことがそれなの、普通にやばい。現地ディスしたい行動力の鬼なの?

修学旅行の同じ班に到着直後から「もう来すぎて飽きちゃった!」なんて言う奴がいたら、そいつ絶対回る友達いないでしょ。もし現地の京都人に聞かれて初手からぶぶ漬けを出されても文句は言えない。花輪くんでもそんなマウントは取らん。

しかし一番直近でも10年以上前イタリアだって発展し続けるのだ。祖母は旅の間中も思い出のイタリア(思い出補正シマシ)に浸り続けている。

ベネチアは陸から少し離れた場所にあり小さな船に乗って向かう。

海の水は綺麗ではないが、所狭しとゴンドラが並び、ヨーロッパ建築様式で作られたカラフル屋根や壁に白い柱、窓の一つ一つまで細かな意匠が凝らされた建物がずらりと並び、それらが海の上に浮かぶ光景は圧巻だった。色んな作品の題材になるわけだ。これは日本では見れない、世界は綺麗なものがいっぱいあるなぁ、連れてきてもらってありがたいなと素直に感謝した。

水に浮かぶふかふかした地面の繋ぎ目を歩き、現地ガイドさんの説明を聞きツアーの皆さんもワクワクした目で街を見渡しているその時

「こんなとこに住む人の気がしれませんよね〜」

ここでタイトル発言だ。

見れば祖母が隣の人になかなかの声量で話しかけていた。あえての悪意とかではなく井戸端会議で「や〜ね」とでも言うような表情で。

やめろや。思うのはまだ良いとして、百歩譲って話しかけるなや。瞬時に吹っ飛ぶ感謝もっとありがたがらせてくれ。

隣の人はどんな反応をしたっけ。曖昧に相槌を打っていたっけ。でもこの場で言うべき言葉ではないことだけはわかる。

KY発言選手権があればこの発言はかなり上位に食い込む確信があるし、さらに現地で言ったことで芸術点も加算、相当な高得点を取れるはずだ。エピソードとして聞く分には良いのだけども。

これによって私は生涯ベネチアを思い出す際にはこの時の祖母発言とあのいたたまれない気持ちを思い出すのだ。なんの呪いだよ。

以上、ベネチアでの思い出でした。

まぁこの後も絆創膏を探してドラッグストア店員(イタリア人)に「Where is バンドエイド?」と英語で聞いたり(結局買えなくて私が持っていたのを渡した)自由時間迷子になったり私が素敵な羽根ペン買ったら「お金あるわね〜」と本人にその気はなくても嫌味と取れる事を言われたりがありましたがエピソードとしては”弱”なので口頭で説明すれば良いかと思います

四章 40万()のアクセサリー

その日祖母は朝からガサガサと何かを探し回っていた。

「無いわね〜」

「何かなくしたんですか?」

アクセサリーが入った袋がないのよ」

昨日はあったはずのアクセサリー類がまとめて見つからないのだという。身なりにこだわる祖母だ。アクセサリーもこの服にこれを!というものをあのギチギチのスーツケースに詰め込んできたらしい。

「あら、どうしようかしら〜……40万くらいするんだけど……」

パタパタと探してる最中爆弾発言に思わず固まった。なんだって

「あれ全部で40

悲惨

ツッコミ祖母ファンタスティックで困るって話【不在】

膝の手術を3回受けた70代祖母が同行者の孫に無断でイタリア縦断弾丸ツアーに申し込んだ話。

序章 不安しかない出発

一章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

三章 こんなとこに住む人の気がしれませんよね

四章 40万()のアクセサリー

五章 ナポリと靴

六章 おばあちゃんクレーム

七章 ローマの夕食

終章 逃げ切った空港バス

サイドストリー

シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

・激重スーツケース

・Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

・自慢話と夏の空

ボッティチェリに敬意を示して。

・嵐ってすげぇや!

序章 不安しかない出発

孫が中学三年になるのに合わせて祖母海外旅行に行きたいと言い出した。

昔は海外によく行っており孫と一緒に行くのが夢だったんだそう。

そこで白羽の矢が立ったのが、2番目の孫で初の女の子わたし

おばあちゃんは息子しかいないから初めての女の子をかわいがって、よく自分の好みの服やらを買って着せられた。娘がいたらしたかたことを私にしてる感じ。

あとまぁ「孫と一緒に旅行!」ってのが老人にとってはステータスなんだね。「孫と海外旅行をするくらい仲が良くて金銭的にも裕福な家庭」みたいなさ。

「あらお孫さんと旅行?いいわね〜羨ましいわ〜」って言われたいのもあったと思う。そりゃあ孫連れて旅行してる人がいたらそういう反応しかないでしょ。

当時は何も知らんかったか旅行行くのに全然賛成で二つ返事でOKしたし海外行けんの楽しみにしてた。

祖母は膝が悪く何度か手術の経験もあるため、最初は膝のこともあるしバンクーバーあたりのひとつ都市に留まってゆっくりしようねって話してた。

それが5月のある日

「孫ちゃんイタリアにしない!?もう申し込んじゃった!」

って。ねぇ、あんた。

パンフレット見せてもらったらまぁイタリアを北から南まで大移動する8日間の超弾丸ツアー。母が「大丈夫なんですか?」と心配そうに聞いても「大丈夫よ〜!」で聞きゃしない。

身体爆弾抱えてる人がどうしてそこまで自信満々になれるのか。謎です。

テンションの上がった人間は突拍子もないことを言い出すの典型を目の前で見た。

1章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

そして迎えた当日、前泊する為に祖母の家に行った私が「杖あります?」って聞いたら、自信満々に「無いわ!でも多分大丈夫だと思うから!☺️」

まって??

いやもう、「なんで??」の一言に尽きる。

だって言ったもん、「買う」って言ってたやんけ。母さんがおばあちゃんの膝を考慮して折りたたみ式の勧めたり口酸っぱくして杖を持っていけって言ってたから。そりゃあ買ってると思ってたし若くないんだから過信しないでくれ、たのむから

ここで私が間違ったのは不安に思いながらもすぐそばショッピングモールに走って杖を買いに行かなかったこと。これが後に解決できない大問題となる。

今なら過去の私をぶん殴ってでも杖買ってこっそり自分スーツケースに突っ込む。もし声だけでも伝えられるなら夜とか関係なしに「杖を探しに走れ〜!!!!!」って叫ぶ。絶対に。

「何かあったら現地で買うわ!」って言ってたか大丈夫かと思ってた。

予想してたとおり毎日足が痛くなるくらい歩く超弾丸ツアー。15歳の私でそうなんだから70代の祖母はさぞ辛かったと思う。

でもね?普通に考えて膝にボルト埋まってて普段杖ついてんのに、どう見ても歩くツアーに杖の1本も持ってかないなんて、そんなことある

現地について2日目くらいに高級店が並ぶ通りで杖を見つけた。べっ甲の持ち手のついたツヤツヤの杖だったからこれならおばあちゃんも満足だろうと思って「杖ありましたよ!」って声かけた。のに。

「でもね〜、ここ(現地)の人に合わせてあるからおっきいのよ」

なんて??????

現地で買うって?言ってませんでした???

祖母は中肉中背、ヨーロッパ基準の杖はそりゃ合わんだろう

ちょっとマジでよく分からないんだけどそんなん最初からお前わかってたの?つまり絶対買う気ないのに買うって言ってたんか?って。

既にツアーの列から遅れて添乗員さんに迷惑かけてんのに何言ってんの?って。

オシャレでプライドの高い祖母にとって杖を着いて歩くのは格好悪いと、ただそれだけだったのだ。

結局杖は買わず観光続行。明らかに膝を気にかけております

miss! 選択 を 間違え た !

地獄ルート に 決定 します !

to be continued

閑話 シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

イタリアに着いて初日夕方に到着したのでそこからバスに乗る。着く少し前に機内食が出たから夕飯は無し、この日はホテル直行して寝るだけ、明日から観光が始まる。

10時間以上のフライトで腰は痛いしケツはもじょもじょするしで、10時間前に一瞬顔を合わせた人たちと一緒のバスに乗ってホテルへ向かう。

ホテルの部屋へ入り、荷物の整理をして、今すぐシャワーを浴びて寝たいところだが事は起こった。

シャワーが出ないのだ。

というか、湯をシャワーから出せないのだ。

普通、コックを上下に動かせば水が出るし、それをひねれば温度調節ができる。少なくとも日本ではそうだ。

このシャワーはどうだろう。コックを上にあげると蛇口から水が出る。コックをひねって温度調節も可能だ。それでも蛇口から繋がるシャワーはうんともすんとも言わなかった。

困った。いちおう先進国なのに世界共通必須のものの使い方がわからないなんてことある?私はある

もういっそこの蛇口で滝行をするしかないのか?とまで考えた。

長旅直後に知らない土地で使い方がわからなくてゆっくり風呂にも入れないなんて哀れだね。

しばらく考えて、海外経験豊富なおばあちゃんなら知ってるかなと思って聞いてみたら、祖母はすぐに「フロントに連絡するわ!」と。

あんたも知らないんかーい

いやいいんだけど、知らないのは別に良いのだけどね、ここでフロントに連絡してもイタリア語なんてさっぱりだし、なんなら英語も怪しい祖母と孫で外人スタッフコミュニケーションが取れるなんて到底思えない。

それだけは勘弁してくれの一心で私はひたすらスマホで使い方を探した。

その間も祖母3分に1回「やっぱりフロントに聞いた方が良いんじゃないかしら」と言ってきた。祖母なりに心配だったのだと思う。その自信はどこから来るのかだけ聞かせて欲しい。

型番を検索しても外国語のページが出るばかりで、祖母によるホテルスタッフ襲来の圧を受けながら色々いじくっていたら、ふとした拍子にシャワーから水は出た。

蛇口から水を出した状態蛇口の先の部分を引っ張るとシャワーが出る仕組みだったらしい。初見しか

なんでこんなとこで1人謎解きやってるのかさっぱり分からないが、ホテルスタッフを呼ばれる前に解決できたのはファインプレーだったと今も思っている。

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

歩く!歩く!歩く!

弾丸ツアーはひたすら歩く。海外旅行に行く層なんて暇と金のある金持ちのじいさんばあさんが主なのに、旅行会社のツアーは「夢の🎶イタリア一周」だとか、「スペイン世界遺産ツアー」だとかの移動にかなり無理があるツアーばかりを組んでくる。

東京の有名観光地を巡るだけのツアーとか作れよ

例に出したのは私が実際に祖母(父方 母方)と参加したツアーだ。そしてどちらも参加者の平均年齢が60を越していた。

老人、己の体力を過信するな。

しかしたらゆったりしたツアーもあったかもしれないけど、私が知る前に祖母は申し込んでいたから知る由もない。そゆとこの報連相大事だと思うんだ!

数日で全部を回ろうなんてツアーでは大体の日程がメチャクチャ歩いてるか数時間バスに乗るかの2択になるが、直射日光を浴びて歩いたジジババばかりのバスなんて小学生遠足帰りのバスより爆睡率が高い。

寝息の聞こえる静まり返ったバス内は幼稚園のお昼寝の時間と同じ空間だった。

日に当ててから涼しいとこでゆっくりさせるのはね、寝かしつけの方法なんよ。

私はイタリアに行ってまでソシャゲガチャを引いて、推しが出ては「ありがとうイタリア…😭🙏」とTwitterつぶやくだけになった。景色は飽きる

観光地に着くとその場限りの現地ガイドが着くことがままある。

大体このガイドはやたら大声でハキハキと話す細身な40代くらいの女性が多い。あとなんかダサい旗持ってるよね、キティちゃんとか。

そんで、そのハキハキしたおばさんガイドはめちゃめちゃ歩くのが早かった。大股でズンドコ行くので必死で追いかけるが、配布のトランシーバー早口観光地の説明をするから忙しい。

実績解除のための観光だ。この現地ガイドにより観光RTA(リアルタイムアタック)に様変わりした。

参加者も置いていかれないよう頑張って着いていくが、ここで忘れちゃいけないのが祖母だ。

観光は現地ガイドが先頭に立ち先導しつつ、はぐれる人がいないよう1番後ろを常勤ガイドで挟む姿勢を取る。

私が息切れしながら振り返ると、横にいたはずのおばあちゃんがいなかった。

前に言った通り祖母は膝が悪く、普段杖をついているくらいだから当然歩くのが遅い。それに杖無しというデバフ+でこぼこの石畳+傾斜が拍車をかけた。

「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

追いついた時、祖母一生懸命歩きながら悪態をついていた。

うん、まあ、なんだろう。同情できない。

列の1番後ろでガイドさんに付き添ってもらって悪態をつくって、どう???

ガイドさん、ごめんな。

杖があればどんなに楽だっただろうと今更ながら後悔したし、この旅行中頭10%くらいでは常に杖のことを考えていた。ちなみに今でも百均で杖を見ると「この!クソ!!これがあれば!!」と思う。500円しないで買えるんだぜ?

閑話 クソ重スーツケース

表題の通りである。おばあちゃんスーツケースバカクソ重いって話。

おばあちゃんスーツケースが重量制限心配になるくらいマジでバカ重かったんだけど、

「何も入ってないのよ〜このスーツケースいから〜」って言ってたし、古いスーツケースの重さなんて知らんからそんなもんかなって思ってた。ハードケースだったし。

重量制限23キロまでで、おばあちゃんのは20キロくらいだったはず。行きの時点でこれって土産のも買うはずだけど大丈夫????となったがホテルで開けて驚いた。

広げた両側に服が隙間なくギッチリ詰め込まれていた。

ニモ…入って…ない…❓

スーツケースが古いとかそんな問題じゃねーよ。ギチギチに布詰めて「何も入ってない」なんて言える姿勢は逆にすげーよ。

ちょっと冷静になったけどこの後のお土産タイムで早速おばあちゃんが買ったワイン旅行中ずっと私のスーツケースに入れて運ばれた。たまにスーツケースから瓶が擦れて酒屋の音がした。

旅行の回数が多いだけの自称旅慣れてると本当の旅に慣れてる人というのは別物だ。

閑話 Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

閑話3つ目である。ちなみに書いてあること全部まだ2日くらいで起こったことで、たかだか1週間程度の旅行でよくここまでネタがあるなとしみじみ思う。

一応海外旅行に行くからには大体のツアーには現地の有名料理が組み込まれている。Tボーンステーキもそれのうちの1回。2日目の夕飯だったかな。

「夕ご飯のメインはステーキです」

ガイドさんがメニューを読み上げてなんかよくわからんサラダとか食べて、例のメインは来た。

ミスター味っ子存在だけは知ってる料理だけあって私は若干テンションが上がっていた。

出てきた肉は画像の通りである

第一印象、「左ちっっっさ!!!!」

漫画の微かな記憶では左がヒレで右がサーロイン、さっぱりしたヒレを先に食べ脂の乗ったサーロインを味わうのが鉄板だと味っ子の顔のうるさい審査員が言っていた。

記憶のTボーン比率は約1:2、出てきた肉の比率は1:5くらい。申し訳程度のヒレ肉に思わず笑ってしまった。これ、わざわざTボーンにする必要ある?

まぁそれは例によって外国なのでサーブされた人によって大きさも全然違っていた。海外に行ってまで日本のような画一化を求めるのが間違っているとも言える。日本が細かいのか、海外が雑なのか。

肉質にも差があって、同じテーブルのおじいさんは「固すぎて食べられない」と言っていた

私のは食べられないって程じゃなかったけど、先に言ったようにツアー参加者は老人の方が大体だ。その人たちにこれは重いんじゃないかと思う。

そっかーとか思いつつ1人で黙々と食べてたら祖母

「そうかしら?私のすっごく柔らかいのよ!ほら!」

と、見せつけるように肉を切っていた。肉が固いと言っていた人の目の前で。

何故。

嫌がらせか?と思ったが、別に祖母はそんなこと考えておらず、ただ思ったことを言っただけだ。それがナチュラルマウントになる人なのだ純粋培養のヤバ人(やばんちゅ)である。悪意は一切ない。

そしてその素直な性格がこの旅行悲惨にした一番の原因である

ただただ、いたたまれなかった。ここで私が「そういう意図はないんです!」なんてことは到底言えないし、言ったところで祖母理解するような人じゃないし、わたしにできることと言ったら押し黙って肉を食うだけだった。

言われた同じテーブルの人たちは「人によって差があるのね〜」とかで流してくれた。大人だ。

そしてうちの祖母がごめん。

3章 「こんなとこに住む人の気がしれませんよね」

イタリアといえばベネチア水の都。今回のツアーももちろんベネチア観光が含まれていた。

こんなにネタがある時点ででお察しだとは思うが、祖母はかなり癖が強い。私と年代が違うから、というだけでなく単に人間としての癖が強すぎる。だから付き合うにはかなりコツなり話し方なりに工夫が必要だ。特殊食材

祖母の特徴を端的に並べると

お嬢様趣味(メルヘン)気質なとこがある。

・謎の自信を持つ。

・反面、少々過剰に心配性な面もある。

個人的英語のレッスンを習っていた。

介護息抜き海外旅行へ行っていた。特にヨーロッパを中心に巡っていてイタリアにはもう何回も来たからもう飽きちゃったくらい!が旅の口癖だった。

謎の自信、杖の件はこれが遺憾なく発揮された結果だ。このエピソード祖母人間性が伝わったかと思う。決して悪い人ではないから逆にタチが悪いのだ。悪意じゃないから私もそんな強く言えないし、そもそも強く言えるような間柄でもないのがさらに状況の悪化拍車をかけた。私は押しに弱い典型的な日本人であったから余計に。あの場にいたのがアメリカ人かもしくは私たちの母だったら「ダメよ!杖を持たないと出発しないから!」と断固拒否姿勢を見せただろう。私も1人ストライキを決行すればよかった。

話を戻そう、ベネチアである

ここで問題なのが「イタリアにはもう何回も来て飽きちゃった!」の口癖だ。

わざわざ12時間飛行機に乗ってケツを酷使して見知らぬ土地に降り立って言うことがそれなの、普通にやばい。現地ディスしたい行動力の鬼なの?

修学旅行の同じ班に到着直後から「もう来すぎて飽きちゃった!」なんて言う奴がいたら、そいつ絶対回る友達いないでしょ。もし現地の京都人に聞かれて初手からぶぶ漬けを出されても文句は言えない。花輪くんでもそんなマウントは取らん。

しかし一番直近でも10年以上前イタリアだって発展し続けるのだ。祖母は旅の間中も思い出のイタリア(思い出補正シマシ)に浸り続けている。

ベネチアは陸から少し離れた場所にあり小さな船に乗って向かう。

海の水は綺麗ではないが、所狭しとゴンドラが並び、ヨーロッパ建築様式で作られたカラフル屋根や壁に白い柱、窓の一つ一つまで細かな意匠が凝らされた建物がずらりと並び、それらが海の上に浮かぶ光景は圧巻だった。色んな作品の題材になるわけだ。これは日本では見れない、世界は綺麗なものがいっぱいあるなぁ、連れてきてもらってありがたいなと素直に感謝した。

水に浮かぶふかふかした地面の繋ぎ目を歩き、現地ガイドさんの説明を聞きツアーの皆さんもワクワクした目で街を見渡しているその時

「こんなとこに住む人の気がしれませんよね〜」

ここでタイトル発言だ。

見れば祖母が隣の人になかなかの声量で話しかけていた。あえての悪意とかではなく井戸端会議で「や〜ね」とでも言うような表情で。

やめろや。思うのはまだ良いとして、百歩譲って話しかけるなや。瞬時に吹っ飛ぶ感謝もっとありがたがらせてくれ。

隣の人はどんな反応をしたっけ。曖昧に相槌を打っていたっけ。でもこの場で言うべき言葉ではないことだけはわかる。

KY発言選手権があればこの発言はかなり上位に食い込む確信があるし、さらに現地で言ったことで芸術点も加算、相当な高得点を取れるはずだ。エピソードとして聞く分には良いのだけども。

これによって私は生涯ベネチアを思い出す際にはこの時の祖母発言とあのいたたまれない気持ちを思い出すのだ。なんの呪いだよ。

以上、ベネチアでの思い出でした。

まぁこの後も絆創膏を探してドラッグストア店員(イタリア人)に「Where is バンドエイド?」と英語で聞いたり(結局買えなくて私が持っていたのを渡した)自由時間迷子になったり私が素敵な羽根ペン買ったら「お金あるわね〜」と本人にその気はなくても嫌味と取れる事を言われたりがありましたがエピソードとしては”弱”なので口頭で説明すれば良いかと思います

四章 40万()のアクセサリー

その日祖母は朝からガサガサと何かを探し回っていた。

「無いわね〜」

「何かなくしたんですか?」

アクセサリーが入った袋がないのよ」

昨日はあったはずのアクセサリー類がまとめて見つからないのだという。身なりにこだわる祖母だ。アクセサリーもこの服にこれを!というものをあのギチギチのスーツケースに詰め込んできたらしい。

「あら、どうしようかしら〜……40万くらいするんだけど……」

パタパタと探してる最中爆弾発言に思わず固まった。なんだって

「あれ全部で40

anond:20240219150752

注文がスマホだけで店員に頼むのNG居酒屋あったなあ

そのくせQRコードテーブルの組み合わせ間違ってていつまでも飲み物来なかったけど

2024-02-17

なにかをやり遂げても、結局それで燃え尽きてしまって、その後に続かないんだけど、どうすればいいんだろう

自慢に聞こえてしまったら、ごめんなさいと先に言っておきます

でも、本気で悩んでいるようでいて、実際はべつにそうでもなくて、正直言って自分でよくわからない

よくわからないことが、なんか空しい、それだけはわかる、とりあえずそういう状態

たとえば資格

世間一般に難関資格とされるもの必死こいて取得したはいいけれど、

一応必要とされる業界に身を置いてはいものの、だからといって転職して給料アップまでは気力が保たない

確実に今よりは待遇もよくなることは、理性的に考えれば分かるんだけど、

資格勉強していたときの、目標に向かって突き進む集中力の爆発がなくて、ただただやる気が出てこない

たとえばPCスキル

資格は持っていないが、とりあえず意味もなくPythonPHPJavaScriptは一通り使えて、

WEBアプリの開発もいくつか個人適当に作ってみては、ドメイン有効期限が切れたらそのまま消え去るを繰り返している

流行りに乗ってAI関連も少しいじってはみていて、ローカルで特化した文書生成用ぐらいは用意できる

Excelはとりあえず関数、ピボットテーブルVBAぐらいは使えて、仕事はそれだけでほぼほぼ自動化してしまっている状態

PhotoshopIllustratorJw_cadAutoCADなら、なんか使えます

たとえば英語

気付いたときには、英検一級からTOEIC満点、TOEFL満点まで取ってしまった

最近スピーキング練習として、ChatGPTに大変お世話になっている

現在仕事では、まったくと言っていいほど必要がない

意味もないのに、主にビジネス向けのシチュエーションを想定して、スピーキング練習を無心で繰り返している状態

でも、外資系にいけば、他の資格や実務の経験等を合わせても、客観的に見てもおそらくまあまあの希少人材ではあるんだと思う

だけど、いくら待てど暮らせど、その気には一切なってくれない

長々と書いてしまったけれど、たぶん上を目指すべきなのに、その気になれないのが自分でもよくわからない

結局、すべてなにか明確な目的があって始めたことではないので、それを駆使してのし上がってやるぜ的な情熱がない

どうすればそれを得ることができるのか、それがわからない

自分は、なにか強力な推進力がないと前に進めない人間で、それがどうやって生まれるのか自分でもよくわからないまま、この歳まで生きてきてしまった

まだ転職が難しい年齢とまではいえないけど、何のために転職するのか、明確な理由が欲しい

転職転職言っているけど、べつに転職したいわけではなくて、ただ世間一般的に考えて、収入を上げて社会的ステータスを向上させることが正しい方向だとは思うので、そう言ってるだけではある

他になにか、それぞれのスキルの意義ある使い道があって、それに自分の気がちゃんと向いてくれるのならば、べつになんだっていいのだ

もうよくわかんない

どうすればいいですか

なにがしたいのが自分でもわかりません

トイレに行くから炒飯を注文しておいて」 世の中 記事元:anond.hatelabo.jp

トイレに行くから炒飯を注文しておいて」

先日、外食中に彼氏に「トイレに行くから炒飯を注文しておいて」と頼んだところ、戻ってきたらテーブルには高菜炒飯が置かれていました。 彼は「炒飯って言ったけど、高菜の方が美味しいから」と一言。 これまでにも似たようなことが何度かあり、その度に私の気持ちが軽視されているように感じていました。 例えば、プリーツ型のマスクを買ってきてほしいと頼んだら、立体型を買ってきたり、低脂肪牛乳を頼んだのに特濃を買ってきたり、風邪を引いてゼリー飲料を頼んだら「栄養をつけなよ」とペペロンチーノを作ってくれたり。 彼は自分判断で「これがいい」と決めてしまい、私の要望無視することが多々ありました。 彼には彼なりの親切心があるのかもしれませんが、それが時には自己中心的に映り、私の気持ち無視しているように感じてしまます。 私はただ単純に、頼んだことをそのまま実行してほしいだけなのに、それができない彼に対して、と

https://anond.hatelabo.jp/20240215113845

清潔感という言葉を人に使うのはムリがある?

男の清潔感ってのが度々話題になるけど、そもそも人に清潔感って言葉を使うのが無理筋なんじゃねえか?と最近思うんだ。だからこそ、人によってイメージバラバラになって議論もとっ散らかってるのが現状なんじゃないかと。

清潔感って、多分モノとか建物に使う言葉だと思うんだよ。“清潔感のないラーメン屋”って言ったら、大体イメージは一致するじゃん。生まれる前からやってそうなくらい古びれてて、店内の掃除も雑で床とかテーブルも所々油でテカってる、みたいな。

で、清潔感のある男っていうと、途端に人によってイメージバラバラになると。例えば、風呂入ってないし服も取り替えないホームレス清潔感がない人の一例だとするじゃん。で、毎日風呂なりシャワーなりは入ってるし、服も着替えてる人間本来清潔感とやらがあるはずなのに、人によっては清潔感が無いと言われると。この認識のズレってどこから来るんだ?と考えた時に、そもそも清潔感って言葉を人に使うのが間違ってるんじゃないか?と思い至ったんだけど、どうだろう?

2024-02-16

リフォーム家具を買う

ソファーと、ダイニングテーブルと、椅子を四脚。ニトリとかイケアよりちょっと良さそうな家具屋 (適切なのか分からないけど、アクタスとか?)で見ると、普通に100万くらいにはなる。

買えなくもないし、他所でもそれぐらいの金額にはなるし、上を見れば上があるのは理解しているけれど、高いなあとは思う。でも普通に売ってる。

家具って、いくらくらい出すもんなんだろう。

2024-02-15

振袖は着ない

振袖は着たくない。

2年前の成人式の時、漠然とそう思った。


大学卒業を控えた今のわたしも、やっぱり袴は着たくないと思っている。


2年前は自分でもよく理由が分からず、親や祖母は一生に一度なんだから着ればいいのに、と言い続けた。

だけど、成人式振袖の構図に乗っかるのはありきたりだから嫌だとか、親のお金で選ぶ=途中でやっぱやーめた、とかできない、心理的閉塞感が自分ファッション美学に反するだとか、適当理由を並べて回避した結果、それでも一応新しく買ったワンピースで、中高の同窓会みたいなやつに出た。(地元友達がいないので式自体は出ていない)


わたし振袖が見たいと主張していた祖父は前年に死んでいたから、わたしの主張に強く反対する親戚は誰もいなかったからだ。



そうして2年が経ち、現在卒業を控えているわけだが、袴はやっぱり着たくない。

最初は、2年前着られなかった振袖で出ようかとも思った。白地にバーンとでっかい鶴に椿とかを背負ってカッコよく決めたいな、なんて考えて、一度はその気になってフリソデモードに足を踏み入れてみたり、伊勢丹貸衣装を覗いてみたりした。

けど、親が寝た後の暗いリビングテーブルに、ぽつんパンフレットが置かれているのを見て、やっぱりなんか違うな、と唐突に思った。パンフレット幸せそうなモデルさんにイライラしてきて、もらってきたばかりだけど丸めゴミ箱に突っ込んだ。

表紙を一枚捲ると、「お母さんに感謝を」的な、そういう文言が書かれている。



お母さんに感謝

一理あるかもしれない。女手一つで育ててもらって、一貫に通わせてもらって、私大に入れてくれた。そのおかげで、悪くない職にもつけたと思う。いまいち活かしきれてないかもだけど、それはまずはありがとう

けど、わたしは忘れない。忘れていない。


幼稚園の時にヘアゴムを無くしたら、夜中までリビングに立たされて、父親が帰ってくるまで怒られたこと。裸足で踏むフローリングの冷たさ。布団に入っても温まらない足を手で握って擦っていたこと。


両親が離婚して、変わった苗字学童からかわれて悔しくて、帰り道泣きながら母親背中に話したら、「そのくらいで泣いててどうするの?」と逆に怒られたこと。自転車の後ろで、溢れる涙を押し殺して、声だけは気丈に振る舞ったこと。


テストの振り返りがちゃんとできていないといって、窓ガラスに向かって投げ飛ばされたこと。ベランダに締め出されたこと。投げ飛ばされたときは、これでわたしが大怪我でもすればお母さんも肝が冷えるかな、なんてのんきに考えていた。ベランダに出されるのは慣れっこだし、じっとしていればそのうち「なんで入ってこないの」て迎えにくるから大丈夫



正直、これを書きながら涙が止まらない。

ぜんぶ完璧に乗り越えたと思っていたけど、全然まだ、わたしのきずとして残っている。



振袖を着ない」というのは、親への復讐だ。



「お母さんに感謝を」というキャッチコピーを見た瞬間、わたしはそのことを理解した。

母とわたしは今では普通に仲良しだ。だけど、今までの人生で、何度も辛い目に遭わされてきたし、わたしはそのことを許していない。だから母親に、「普通母親享受できるはずの幸せ」を与えたくないのだ。だから振袖を着たくないと思ってしまうのだ。


メカニズムを把握した瞬間、振袖に対するもやもやした未練は消え去り、親への復讐という素晴らしい目的のためになんとしても今回も、袴および振袖回避せねばならない、という使命感で高揚してきた。というか、今までの所業を「振袖姿を見せない」だけで精算してやろうというんだからわたしは相当心が広いんじゃないかとすら思えてきた。だよね?


言って仕舞えば後もう一つ理由はあって(似たようなことだが)わたし結構完璧主義なのだけど、「振袖とは心から完璧に祝いの気持ちで着るものだ」と信じている。だけどわたし卒業を大してめでたいことだと思わないし、親には複雑な感情があるしで、そんな状態人間振袖を着てニコニコするというのは言うなれば振袖というものに対する「解釈違い」なのだ。だからやりたくない。



ここに書いたことは流石に母本人には言えないが、誰かに聞いてほしいのでここに来た。ご清聴ありがとう

丸めゴミ箱に突っ込まれパンフレットをみて、翌朝の母親が少しでも心を痛めることを願って。



2024-02-14

今日、某所へ牛丼を喰いに行った。正確には牛丼は食べてないが。

二人掛けのテーブル席へ案内され、数分後にはその隣の席に、中国人カップルと思しき男女が案内された。

カップルと言っても仕事上のペアだったのかもしれないが。

男は日本語で注文していた。

日本語が話せるのはこいつだけだったような気配。

女の方はと言えば、始終中国語で話していたからだ。

ただ、その話し方が汚らしい。

鉄板焼きだか何だかの肉を頬張り、飯を詰め込んで、その状態でしゃべりまくる。

中国では躾けって無いのかな?

口開いてもの喰うな、口にもの入ってる時は喋るな... 

国の風習が有るというのは分かるけど、今の世の中そんな程度のマナーくらい分かるだろ?

ま、席に着く時から背中に背負ったザックを気にしないで席に着く行動からも、

周りに気配りできる人間ではない事は直ぐに分かったけど、

中国人てなんでこんなんばっかしなんだろ。


はいはい差別だなんだって言いたいんでしょ、その通りでございますよ。

ただね、日本に来られると迷惑なんですよこういう方々は。

温泉銭湯に入る時の迷惑行為、そういうのも言われてますよね。

風呂の無い国の人達から... だから何ですか、日本で好き勝手やっていいわけでは有りませんよね。

ふーっ、私が神経質だとか、料簡が狭いとか...差別主義者だとか... 好きに言ってくださいよ。

日本に来るからにはね、日本風習、習慣って言うんですかね、少しはし調べてきてください、少しは努力してください。

2024-02-12

ファミレス増田デジタル手書きメモメキが光多事で出すまでスレ見ぁ負(回文

おはようございます

最近ファミレスで書いていたりしていることが多くてなかなか朝のファミレスは人が少なくて快適よ。

こないだの話ししたっけ?

お昼に行ったら人がパンパン地獄ファミレスだったって。

広いテーブル席につきたかったけれど、

それも果たせずにあまりノートパソコンとか広げられないところでは作業しにくいわよね。

そんなところで作業すなー!って言われるかもしれないけど、

概ね快適よ今日のように朝早く来ることができたらね。

もうさ、

忙しいというか後で見てゾットするんだけど、

日のゲームプレイ時間を見るとドン引きしてしまうわ。

なので、

ゲームは捨てた気持ちで捨てないけれど

今日は外に出てお出かけした気分で外で書けば気分もまた違ったようなイキフンの雰囲気になるかなーってそう思うのね。

私が懸念しているのは、

モーニングを猫ロボットが持ってきてくれたけれど、

伝票も一緒に乗っているのを受け取るのをすっかり忘れていて、

これはどう申告しようものかしら?と今からこれドキドキしているところよ。

1日にさもう10時間とまでは行かないものの、

そのぐらいのプレイ時間を超えてしまうと、

日常生活に支障をきたしそうなのでそこまでは行かないものの。

って言ってる矢先の3本の屋を束ねそうな心細い気持ちときに、

猫じゃない人間店員さんが持ってきてくれると思ったら、

な!なんと!

ロボットが伝票持ってきたにゃー!ってこれでお支払するにゃ!って言うじゃない。

わ!私の思ってたのと違う人間が持ってきてくれる伝票かと思いきや、

もはや猫ちゃんロボット給仕の他に伝票まで届けてくれるとか!

なんてお利口さんなの?

もうこれだけで泣ける!

みんなコピペしてメモっていいわよ!ってぐらいみんなに言いたいぐらい!

このお利口さん猫ちゃんロボットは伝票まで持ってくてくれるとは、

人間想像を越える絶するナイスな働きっぷりを発揮する次第なのよね。

そのぐらいビックリしたわ!

今日イチびっくりしたかも!

これを更新する今日のびっくり記録を叩き出せるようにしたいわ。

今日を貴重に過ごしたいものよ。

ファミレスで人が多いときは、

なにか面白い話でもよその席から聞こえてくるかも!って思ってイヤホンをしなかったりしたりとか、

どっちかのモードで耳をそばだてているんだけど、

耳を武器にして戦うアニメがないぐらい私は耳の能力を発揮できたらいいなーって思う勢いで面白いよそのテーブルの話でも聞けたらなーって。

でもなかなかそうは問屋が美味しい海苔を卸さないように、

なかなかそういう面白い話はないものよね。

そう簡単に訪れる簡単な季節の訪れとは違うのよ。

もうすぐ春が恋しいぐらいの気持ちを持ってすれば、

でも人の少ないときイヤホンしてラジオをご機嫌さんに聞きながらノイズキャンセリング機能を発揮すればもう快適なデスクに早変わり!

うそう、

朝の少ない人数のファミレス店員さんが猫ちゃんロボットに頼らなくてもいいぐらいの客数の時、

子どもちゃんドリンクバーでの色々なドリンクを混ぜて見たことのない色のドリンクを開発する余念のなさには関心よ。

お行儀よく、

トレイに何種類かのドリンクを入れつつテーブルで混ぜるかの如く!

そこはタニコーの五徳も燃え上がりそうなほどの良い火加減での熱量

研究熱心な子どもちゃんも見かけるわよ。

よく居酒屋さんではドリンクグラス交換制でーす!って満を持して言うのをそもそもとして無視している、

たくさんのグラスに緑やオレンジやらの色の液体が満たされたコップをトレイ一生懸命運んでいるさまを見ると胸熱子ども研究よろしくよ!

そんでさー

ドライアイスとかあれば、

研究感出んじゃん!

ファミレスドリンクバードライアイス提供して子どもドリンクバー飲み物研究寄与できるようにした方がいいかもしれない鴨鹿。

そんな鰯気な気ももちになりそうな感じだけれど、

子どもちゃん研究勤しんで頑張って欲しいものよ!

きっとこんなところからなんとか賞の受賞するきっかけを得る子どもがいること間違いないわよね。

それで何の話だっけ?

うそう、

ファミレスで物書きや物読みがはかどるって話で、

私ついにやってみたいことも達成しつつ、

タブレット手書きメモをやってみたかったのよ。

PDF印刷したものタブレットに取り込んで、

ペンで赤入れるの!

推敲とかしたいじゃない!

結果から言うと、

ファイルの取り回しがパソコンのそれと違って、

クラウド前提だし、

その私が思ってたのとちょっと感触が違うファイルの取り回しの違いにも戸惑いながらも、

これはこれで便利だわね!って思うのよ。

紙に書いたメモも取り込んで手書きメモ

なんだか

やってることがアナログ7日デジタル7日、

なのかかかるかもしれないぐらいの期間。

きっと習得には8日位かかるかもしれない慣れさ加減かもしれないけど慣れたら慣れたで便利だわ。

紙が散らばらないし。

あちこち紙がどこ行ったっけ?ってならなくて一箇所でまとめられているから便利ね。

紙に書いてアナログタブレットデジタルで取り込んで仕上がったA4ランクの美味しい牛肉よりかはちょっと面積の大きなA4サイズの紙に印刷してファイリングして、

やってることは

アナログなのかデジタルなのかよく分からなくなってくるけど、

思いのほか、

快適かもしれないわ。

ただタブレットたかったり、

つい充電し忘れちゃって充電がない時が動かせなくにっちもさっちもどうにもレッドブル

でもさ、

私ややこしいなーって思ったのが、

紙の書類デジタルで取り込んで以降、

またその書類に書き込んでしまって、

デジタルとの違いが出てくるじゃない?

そこで世界が2つできるように、

どのバージョンが正しかったり新しかったりって、

バージョン管理がムズそうじゃない?

これは気をつけないと、

新しいバージョンを見失ってしまうわ。

あと

KeepのメモならとりあえずAndroidとかiOSとかで違いがあっても問題なかったけれど、

タブレットメモiOSしか取り回しができない、

いや見れるけれど編集はしにくそうなのよね。

そもそもとしてペンiOSしか使えないってこともあるし、

完全にメモ環境iOS依存してしま危険性を孕んでいることは間違いないわよね。

つねに、

ネットワークiOS依存しないファイル形式で上げておけばとりあえずはメモの閲覧はできるけど、

今思ったら完全にiOS依存なっちゃわ!って思ったけど、

もう取り返しの付かない便利さなので、

なにか困ったことが発生するまで

使ってみることにするわ。

いままで紙があちこちに散らばっていて困っていたので、

それを集約して1つのところにそうよ!一所懸命になれば

一つになるのよ!ってことに気づいたわ。

なるほどねー!って思ったわ。

私はそんなどうでもいいことを思いつつ、

猫ちゃんロボットが伝票を持ってきてくれたことに驚きを覚えたのを隠しきれず、

頭だけ隠してお尻だけ丸出しの、

なんの競技かよく分からない、

お尻を出した子一等賞!にはならないように気をつけたいと思うわ。

お尻丸出しなんて恥ずかしいじゃない。

うふふ。


今日朝ご飯

朝の縞ほっけ大の朝定食よ!

北海道から捕れたての干しホッケの開きの焼いたのの朝定食よ!

つーかホッケでかすぎ!

ホッケかいど!なんちゃって

それが言いたいがために鐘を鳴らしているわけではないんだからね。

ご飯が進みまくりまくりすてぃーよ。

デトックスウォーター

朝起きてホッツ白湯だけ頂いて出てきたわよ。

朝だからって休みの日も早起きを心がけたい気持ちを忘れないように!

忘れたときこそ寝坊ちゃうからね!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2024-02-10

サモエド

Homme mort ne fait guerre.


ある日からぬいぐるみを飼い始めた。クマぬいぐるみ名前を「サモエド」にして、なんだか見た目がさびしいので右腕にピンクリボンを付けた

それからサモエドとの生活が始まった

朝には「おはよう

夜には「おやすみ

夕飯の時はテーブルに置いてなるべく残さず食べて「おいしいね」って言ったり

料理する時にそばにいてもらったり

そんな生活をしていた

だが、それからしばらく経ったある夜、僕は仕事で怒られすぎて歯磨きもせずにサモエドを抱きしめたままいつの間にか寝てしまった。

気づけば、朝の9時である

サモエドは僕のすぐそばで僕をじっと見ていた

幸い、その日は休みだったのでマックに行って

ソーセージマフィンハッシュポテトを買い

サモエドと一緒に公園に行った

公園はもう陽の居場所となっており、申し訳なさそうにベンチに座ってサモエドと食べた。

サモエドにとって初めての外の光り、眩しい光

ソーセージマフィンハッシュポテト温度

「昨日の夜はありがとう

そう言って私はそっとサモエドの頭を撫でた

漫画編集者の端くれだったことがある


青年向け漫画編集者をしていた。といっても若い頃の話だ。都内にある編集プロダクションを辞めて田舎に帰ったのが36の時だから、おじさんの入り口に立った頃か。今では完全なるおじさんである

本日記は『セクシー田中さん』の件とは関係ありません。

働いていた会社というのは、講談社とか小学館とか秋田書店とか、そういう大手出版社ではない。あくま編集プロダクションである出版社編プロがどう違うのかって……ざっくり言うと元請け下請けだ。出版社出版事業(今回だと青少年向けの漫画作りや商業展開)の企画をして、漫画家が作品のものを作って、編プロ雑誌本体を作って、その制作過程印刷所やデザイン事務所といった専門集団関係することになる。

イマイチ説明になってしまった。一般社会の例で説明する。民法でいうところの委託(準委任契約)に当たる。公共建築の分野でいうと、公共機関の建築技師が新しい建築物のマンガ絵を作り、建築事務所が基本設計~詳細(実施)設計をして、出てきた成果物を元に大手建設会社施工監理し、地元にある中小事業者が実際の土木建築作業をする。

自分が勤めていたのは、この例でいうところの建築事務所だ。受益者(国民=漫画読者)の希望に応えたい組織があって、そこから依頼を受けて動いている関係会社ひとつ。そういうアナロジーだ。

出版社との役割分担は、そこまで分離しているわけでもない。漫画編集者といえば、昔の手塚治虫ほかの自伝みたいに、漫画家とアツいやり取りをしているイメージがある。ああいう、企画経営制作現場の間にあるような仕事は、出版社社員が直接することもあれば、編プロ出版社(編集部)のオフィスを間借りして行うこともある。

前者の例だと、マガジンサンデーチャンピオンなどだ。コンビニ書店にほぼ必ず置いてあるレベル漫画誌。大手出版社総合職コース入社した人が、(編集取材制作、資材、宣伝マーケティング、総務経理人事その他事務)といった多くの部門ひとつである漫画編集部に割り振られて其処に居る。

後者の例だと、大手出版社が出している漫画誌でも、あなたが聞いたことのないやつもけっこうあると思う。そういうのは、編プロ出版社(編集部)の仕事を丸ごと請けて実施していることが多い。自分は、そういう会社で働いていた。職場自体大手出版社の中にあるが、いわゆる委託先の社員だった。別の言い方をすると、親雑誌に対する子雑誌関係

ほかの長文増田記事を見るに、あまりたくさん書けない仕様のようである。何文字までかは知らないが、文字制限があると思う。本当は何万字でも書きたいのだが、あくま自分が書きたいだけであって、あなたが読みたいとは限らない。一万字以内になるよう心掛ける。以下に、自分が関わった漫画家を2人だけ紹介しよう。最後に所感を述べて終わりにする。

その2人(A先生とB先生。どちらも若手)と私は、分水嶺のような関係追記;わかりにくい表現ですいません。ブクマカのBuchicatさんコメントのとおりです)だった。ある日、私が担当していた漫画家のA先生が新作の企画提案に来ていて、同じタイミングで別の編集者のところに持ち込みをしたのがB先生だった。その別の編集者が不得手なジャンルだったこともあり、A先生との話が終わった後で、私も一緒にB先生作品を読んだ。

その後、編集部責任者を交えた会議で、私が引き続きA先生の新作の担当者に決まった。新人であるB先生担当になる可能性もあったが、そうならなかったのは、今の漫画界の一界隈にとって幸運なことだった。



A先生について

A先生は、雰囲気が暗めだった。人間性まで暗いというわけではなく、心を開くと明け透けになるタイプだった。モードに入ると饒舌になる。

弊誌では、読み切りを何度か掲載したことがあった。アシスタント経験あり。小さい賞を取ったことがある。ヒット作はないが、若き漫画家としてはキャリアがあった。

画力が抜群だった。小学校中学校で、学習ノートフシギダネの絵とかをソラでゲームパッケージそのまんまに描く子がいただろう。とにかく天賦の才を持っていた。最小限の画量で、それでいて迫力と感情に溢れた1枚1枚を描く。そういう人だった。

難点は、マジメすぎるところか。少し前にやっていたアニメだと、チェンソーマンに登場するアキくんか(少し前……?)。とにかくマジメだった。いや、やはり『直向き』に訂正する。

A先生は、少年誌に見合わない重たいテーマに挑むことがあった。今でもそうだ。彼のマンガには『緩さ』がない。それもいいところなのだが。私は好きだった。はっきりいって。が、読者の傾向に合っているか微妙だった。

子どもの頃から漫画が好きだったらしい。中学生の頃のイラストを見せてもらうと、俄然キャラクターへの愛に溢れる作画を見ることができた。中学生らしい、プロには程遠いクオリティなのだが、しかし見ていて違和感がないというか、自然にくっきり入ってくる。

私という人間は、具体例で物事説明する癖がある。上の「中学生らしいイラスト」を別の事例で表現すると……「うるせ~!!知らね~!!FINALFANT ASY」(短縮URLhttps://x.gd/L5cc4)だろうか。以前、いつぞやかのid=pptppc2さんのブックマークコメントきっかけで元ネタを知ることになった。

あの時のA先生イラストは、ベルセルクセルピコだったと思うが、力強い表現だったのを覚えている。セルピコファルネーゼを抱きかかえて、

申し訳ありません 道案内を頼まれまして 少し席を外していましたもので」

と言うシーンの模写だった。

さて、そんなA先生だったが、ある時これまた重量級のテーマで描きたいものがあるという。先ほどの、編集部での新企画提案の話だ。

その際、A先生からプロットをもらい、私のデスクで拝見させてもらったところ……うちの雑誌では持て余しそうだった。作品の質が低ければ普通に打ち切りになりそうで、作品の質が高くても――弊誌の売上規模だと会社グループ全体の機会損失になりそうだった。私の前でパイプ椅子にかけているA先生は、不安げな面持ちだった。

内部の話で悪いが、例えば「甲」という雑誌亜流「乙」という雑誌があるとする。ビッグコミック(オリジナルスピリッツスペリオール)みたいな感じだ。この時、甲と乙に明確な上下関係があった場合、乙誌に掲載された漫画が甲誌に引き抜かれることがある。その際、甲誌の編集部から言われるのが、

「なぜうちの編集部に見せなかった?」

という意見だ。これは、ストレートに言われる場合もあれば、暗に言われる場合もある。だが、事前に上流の雑誌に見せていたとして、多くの場合玉虫色の返事があるだけだったりする。

話を戻そう。この時の自分は、編集部自分デスクのあたりでA先生次回作を見せてもらっている。確か缶コーヒーを飲んでいた。

自分としては、A先生マンガを弊誌に載せたいと思っていたが、先ほど述べたとおり、後ろ髪を引かれる思いもあった。社会派少年漫画というのは扱いが難しい。その作品が「あしたのジョー」の影響を受けているのは明白だった。「A先生であれば、きっと面白い作品にしてくれるのだろうな」という期待はあった。

うーん、大いに悩むところだ。どうしよう。思いあぐねていたところで、別の編集者から声がかかった。要約するとこんなところか。

「持ち込みに来た人がいる。私の専門じゃないので判断が難しい。門前払いにするレベルではないので、あなた判断を仰ぎたい。上の人間は今出かけている」

要するに、自分の専門外なので判断できないよ、と言っている。ここも会社なので、編集者の上には当然上司がいる。その人達がいなければ同輩に相談するのが基本だ(余談だが私は後輩だった)。こういう原則一般会社と変わらない。

その『別の編集者』というのは、儚い感じの純文系が得意なタイプだった。一番わかりやすい喩えは……『はちみつクローバー』みたいなやつだ。ああいうのが得意な人だった。

その時は、A先生との話が終わったら行くと告げた。それで、しばらくそのまま話を続けた。

「この作品はい意味で重たいねちょっと考える時間がほしい」

と言って、その日は解散した。A先生は、「お願いします!」と言ってパイプ椅子を立ち、そのまま帰っていった。いつもだったら喫茶店ご飯をおごっている。

A先生は、『いい子』だった。あまり感情は出さないけれど、人間に対する愛を持っている。そういう子だった。私が当時、A先生ご飯を奢って、彼がおいしそうな表情で食べている時、私は幸せだった。A先生幸福だと、自分幸福だと思えた。A先生漫画という手段で自らを表現している時、まるで自分もそれに劣らぬような喜びを得ていた。

ヘンな表現かもしれないが、例えば読者がA先生を褒めている時、自分A先生との区別がなくなっているというか。彼のことが、自分ことみたいに嬉しかった。これは愛なのだろうか。



○ B先生について

持ち込み部屋に行くと、別の編集者と、持ち込みに来た子が対面で座っていた(ちょこんと挨拶をしてくれた)。自分が座る席には作品が置いてあった。綴じられていない原稿用紙がある。ページ数にして30枚ほどだった。もっと多かったかもしれない。記憶あやしい

実際、B先生作品面白かった。コテコテの学園ものかと思いきや、登場人物それぞれに適度な制約があって、キャラクターも立っていた。これまでのキャリアを聞き取ったところ、作品雑誌掲載されたことがあるようだ。アシスタント経験もある。

絵の方は、自分がこういうのも大変失礼だが、上手な方ではなかった。どちらかというと、脚本や設定、キャラ作りが得手のように映った。当人情熱を注いでいる箇所はすぐにわかる。キャラ絵が有名漫画家の影響を受けているとか、キャラクター台詞回しがハリウッド映画風とか、背景や小物を手を抜くことなく全部描いているとか、そんな具合に。

光るものがある作家だった。これを見抜けないようなのはモグリ――そんなレベルで輝いていた。

私は作品を読み終えた後で、「ちょっと待ってね」と自席に戻り、少し残っていた缶コーヒーを飲み干して、思案を重ねつつ持ち込み部屋に戻った(どうするのが最良かわからないケースだった……)。

それで、テーブルではこういうやりとりをした。

私「イイ作品だと思います特にセリフ回しにセンスを感じます掲載ができるとかここでは言えないけど、話は通してみますね」

B「ありがとうございます

私「それで、担当はね……縁なので。あなたがするのがいいのでは?」

編「私よりもほかの人がいいと思いますもっと才能を引き出せる人が……」※小さい声で

私「いや、でも恋愛描いてるよ。エンタメだけどいいんじゃない」(こいつ、作家の前でアホなこと抜かしよって)

編「難しいです」

私「でもこれ、縁だよ」(意識が低すぎる……)

編「ほかの作家さんも抱えてるので。いっぱいいっぱいです」

私「わかりました」(トラブル回避のため後で編集長に説明しとこう)

B「すいません。僕の作品はどうなるんですか?」

私「後日連絡しますね。必ずしまから、それまでは他誌への持ち込みは待っていただけますか」

B「あの、はい。できればですが、早めでお願いします。一週間くらいでなんとかなりますか」

私「なんとかしてみます

作品のものと、作家プロフィールと、付属資料コピーを取らせてもらって、彼には外で缶コーヒーを奢った。ビル入り口まで送ったところまではいい気分だったが、正直、身に余る事態だった。

持ち込み作家の才能がありすぎるのも考えものだ。嬉しい悲鳴というやつ。誰が担当に付くかで今後の雑誌の売り上げに影響がある。重大な意思決定ということになる。

最悪、『進撃の巨人』の時みたいに優れた作家を逃してしま可能性がある。あれも、実際は諌山先生門前払いではなく、週刊少年ジャンプ担当が付くか付かないか微妙ラインだったらしい。それで、誰が担当になるかを押し付けあっている間に諌山先生が他雑誌に持ち込んでしまった、という話が業界団体公的飲み会で囁かれていた。



○ その後~

B先生についてだが、一週間後に担当編集が決まった。「別の編集者」でもなく私でもない。当時、若手のひとりだった20代の子が任されることになった。編集部トップを交えてB先生原稿コピーを読んだのだが、「若い感性が光る。年齢が同じくらいの人と組ませる方がいいのでは?」という結論になった。

その20代の子は、上の組織からこっちに出向してきている子で、いわば武者修行の身だった。一流大学出で、本社プロパー社員。いわゆる総合職である

最初は、私に選択権があった。B先生担当になる道もあった。だが当時の私は多忙であり、月に何度も会社に寝泊まりするレベルだった。新人は抱えるべきではない。しかし、才能のある子だから迷いがある。

A先生のこともあった。彼のあの作品を世に出してやりたい。もっと有名にしてあげたい。そんな想いがあった。

私が悩んでいるうちに、例の20代の子が手を挙げたのだ。私としても、彼のやる気と知性と直向きさは買っている。諸手を上げて賛成した。

今思えば、正しい選択だった。もし私がB先生担当になっていたら、面白い恋愛エンタメを楽しめる読者の数は減っていただろう。これでよかったのだ。

以後のB先生は、例の持込漫画ブラッシュアップを続けた。翌年には、晴れて弊誌に第一話が掲載されることになった。さらに以後は、担当編集とともに二人三脚で躍進を続け、イケイドンドンの勢いを保ったまま、一度も息切れすることなスターダム上り詰めた。今では漫画家として世に知られている。

一方で、私が担当を続けたA先生は地道な努力を続けた。

上で挙げたA先生の意欲作は、読者層に合っていなかった。それでも、高い画力シナリオ構成の上手さがあったのだろう。その意欲作は、連載期間を積み重ねる度にファンの数が増えていった(業界的には、Amazon第一巻のレビュー数が人気の代替変数になることが知られている)。

今では、A先生は親雑誌で連載を勝ち取るまでになった。去年だったか。彼の作品コンビニ立ち読みする機会があったのだが、やはり突き抜けた画力だった。週刊連載であそこまでの画力というのはまずない。



2024年現在、私は東京を離れて田舎暮らしている。地元町役場Uターン就職して、実家農業を手伝いながらスローライフに近い生活を送っている。

実は、編集者だった当時、働きすぎて病気になった。ある日、下腹部の辺りに違和感を覚えて、血の塊のようなものが血管を這っている感覚があった。病院に行くと、「遅くても明日中に入院しなさい」という医者から指導があった。

それなりに重い病気にかかってしまった。一応は死亡リスクもある。数か月ほど入院した後、どうしようかと考えて、考えて、考えて……編集部に復帰後は、労働を最小限にしつつ転職活動スタートした。

A先生については、幸いだった。彼の意欲作とは最終回まで付き合うことができた。私が退院した後、無事完結を迎えることができた。あしたのジョーに比べればハッピーエンドだった。

入院中に、A先生とB先生がお見舞いに来てくれたのを覚えている。ほかの編集仲間も来てくれた。A先生は、テンションが低めで、何を考えているのかわからないこともあるのだが、人間への基本的な愛というか、思いやりがある人だった。

もう40才を過ぎている。はてなユーザーの中では平均的な年齢か。思えば齢を重ねたものだが、当時の日々は今でも夢の中に出てくる。

若いから編集者をやってきた。身体を壊さなければ続けていたのかというと、多分そうだろう。でも、今の生活も悪くないと感じている。自分語りはここまでにして、締めにしよう。

もしあなたが、Webでも紙媒体でもいい。気になる漫画作品を見つけたとする。面白いものを見つけたと感じたら、ひとまず買ってみるのがいい。Webだと1話単位で売っている。

ひとかどの漫画家というのは、自らが産み出すモノを本気で高めにいっている。あなたフィーリングが合ったのなら、ひとまず1巻だけでも読んでみる方がQOL高まると思う。ハズレを引くことはあるだろうが、アタリだってちゃんとある人生は運試しである

2024-02-09

streamlitがクソだった

例えばデータフレームを表示して、そのテーブルセルに対するクリックイベントを設定する、とかそういうことができない。

焼肉店経験した事とその顛末について

anond:20240209114952

要約

このブログ記事は、ある夫婦焼肉店経験した不快出来事を詳細に記述したものです。要約すると以下のようになります

この記事は、公共の場でのマナーや、他者への配慮の欠如によって生じる不快体験を描いています。また、SNS配信日常生活に与える影響にも触れています

かける言葉

「この経験は、とてもストレスを感じさせるものでしたね。あなたたちは、非常に辛抱強く、適切に対処されたと思います不快な状況にも関わらず、お互いに支え合い、冷静さを保つことができたことは大変素晴らしいです。

このような経験は、我々が他人の行動にどれほど影響されるかを示していますが、同時に、どのように反応するかは私たち自身が選ぶことができるということも教えてくれますあなたたちは、状況に適切に対応し、それを乗り越える力をお持ちであることが示されました。

また、外部の状況がストレスを引き起こすことはありますが、その状況にどのように対処し、どのように感じるかは、私たち自身内面によって大きく左右されます。今回のような経験を通して、ストレス不快感に対処する方法を見つけることができる場合もあります

最後に、このような状況に直面したとき共感支援を求めることは非常に重要です。あなたたちがお互いに対するサポートは、このような時に特に価値があるものです。これからも、お互いの経験を共有し、支え合うことが、困難な状況を乗り越える上で大きな力となるでしょう。」

2024-02-08

三口コンロの使い方を教えてやる

https://anond.hatelabo.jp/20240207223219

三口コンロの使い方がわからないという増田に私様がコツをちょっとだけ教えてやろう

結論を先に書くと「流しに近い方をメインにしてもう一つはサブ、残りの小さいやつはお湯」

あくまで使うのはメインのコンロ

三口を常時フルで使うのは外食パスタ担当みたいな延々と同じメニューをこなす人くらいだろう。

一般家庭ではメイン一口+サブ(煮込み担当)+予備みたいな感じで使うので十分。

メインになるのは基本的まな板や流しに近い方。

ここで焼いたり炒めたりといった調理行為を行う。

時々強火可能なコンロが1口しかないガステーブルがあるが、その場合は強火にできる方をメインにしたほうが良い。 ※新しくガスコンロを購入する場合は強火可能な口が流しに近い側に来るように購入すべきである

サブとメインを細かく使い分ける

メインは流しに近いのでとにかく出入りの激しい部分を担当させる。

そしてサブは煮込み担当にしておくと役割分担がはっきりして良いと思う。

メインで調理を行い煮込みが発生したらサブに移す。

どんなにたくさん同時進行で料理を作っても基本はこれ。

このルーチンを繰り返すことで自然とコンロが効率よく働くようになると思う。

最後一口はお湯かメインのアップ

基本最後の小さい一口は使わないと思うけど、たくさん料理を作るときや同時同卓を目指したいときに温め用、あるいは湯沸かし用(湧いた湯を置いておく用)として使用する。

たくさん料理を作るときは下茹でや下処理やなんやらでとにかくお湯が必要になるときが多く、最初にどかっとお湯を沸かした後に三口目で保温、とかすると良い。

あとはハンバーグを焼いてホワイトソースみたいなのをかけたい時に温めておいたり、付け合せを保温しておいたり。

同時に複数の皿を熱々で提供したいときも三口フルで料理を温めて出す、みたいな使い方をする。

まあでも家庭ではそんなにシビアに温かい飯を求められないとは思うが…。

パスタちょっと例外

パスタはメインはソース作りで固定、ラグーなどを作る時にサブと三口目を麺を茹でるお湯と煮込みの鍋とで入れ替えたりする。

ただまあラグ-みたいな煮込み系ソースを作らなければ基本湯でをサブ、ソースはメインで良いと思う。

マーダーミステリーってのに誘われた

テーブルトークやってたって話したらそうなったんだけどコミュ障でも楽しめる?

ちなみに俺は男で誘ってきたのは女

2024-02-07

廃墟みたいなラブホに行ってきた



タイトルまんま。現実の知り合いに話すわけにもいかないし、ここに書いておく。



田舎あるあるだろうけど廃墟みたいな、っていうかこれ廃墟じゃないの?って言いたくなるくらいボロいラブホ存在は知ってたけどまさか自分が行くとは思ってなかった。いつも遊びに行く方面とは違う方に行ったのもあってノリで入ってしまった。(でもラブホって意外と面白いから予定が潰れたらフリータイム映画見たりごろごろしたりする)

多分昼間の姿しか知らない地元の子供とかは廃墟と思ってるだろうし小学生の私が通りすがったら廃墟だと思ったろうし夜に立ち寄った現在の私もこれは廃墟だけどヤンキーの溜まり場になるの防止で照明と監視カメラだけ通電させてるのかと思った。1台も車停まってない。暗い駐車場の端っこに1台原付が停まってるだけ。スタッフの物だろう。そうじゃなきゃ怖い。雨の音しか聞こえない。彼氏もやめとこうかと言い出したけどせっかくだし面白そうだから入店




びっくりしたのはまずめちゃくちゃ寒かった。外の方があったかくない?って言いたいくらい寒かった。そんで部屋選ぼうと思ったら半分くらいの部屋が使用中。いや誰も車停まってなかったけど。この辺のカップル全員ここまで徒歩でここ来てるのかそれとも老朽化が激しくて使えなくなってるのかわかんないけどとりあえず使える部屋を選ぼうと思ったら写真日焼けしすぎててほぼ見えない。適当に空いてる部屋のボタンを押す。廊下は暗いけどどこかから少し物音はするので誰かはいるんだろう。マトリックスポスターが貼ってあったのが印象的だった。

部屋に到着。ここもまためちゃくちゃ寒い最初の印象はばあちゃんの家みたいだった。泊まりに来た時用意してくれてる来客用のあんまり使ってない部屋、みたいな感じ。扉が多いのは寒いところ向けみたいなこと昔注文の多い料理店で読んだけど流石に扉2、3枚じゃ大した効果がないんだと感心する。エアコンをつけるけど全然風が出ない。電源入ってるか怪しみつつ彼氏と2人で震える。いつまで経ってもあったかくならないので先にシャワーでも浴びて暖まろうとお風呂場に行く。ここもまたばあちゃんちみたいなちっっっっさい湯船。明らかに昔これバランス釜だったんだろうなーって形だった。タイル寒い排水から嫌な匂いがする。勘弁してよってなったのはシャンプーリンスボディソープに並んで使いかけのローションがあったこと。半分くらい残ってたけどいつのやつかもわかんないしうっかり間違って手に取りそうでビクビクした。最初はこんなリフォーム前のばあちゃんちの風呂なんか入れるか!と思ったけど寒さには勝てなかった。シャワーで体をあっためてから部屋の中を見物することにした。その頃にはあのボロいエアコンじわじわ風を出してたし。



私はラブホもビジホも観光ホテルも備え付けてあるパンフレットなんかを見るのが好きで隅から隅まで読んじゃうんだけどあそこのはすごかった。全部じゃなかったけど手書きの紙がラミネートされてた。マジック縦書きに。内容は散らかすなとかテーブルに置いてあるお菓子サービスだとか料金とかその辺だったと思う。他にも宿泊の人は朝食サービスが出るとか軽食サービスについてとか書かれていた。一応怖くなったのでお菓子賞味期限もチェックしてみたけど普通に数ヶ月先だったので食べた。ちなみにうまい棒と味ごのみとなんかよくわかんない小さいチョコだった。ここもばあちゃんちですか。持ち込み用冷蔵庫の中に冷凍パンケーキが入っててサービスと書いてあったけどこれは食べる気が起きなかった。彼氏は備え付けのウォーターサーバーの水だけ飲んでいた。



ネットで「廃墟みたいなラブホ」で検索するともうすでに廃墟になってるラブホの紹介の記事が大半で、もうちょっと下に心霊系のネタとしてボロいラブホに泊まる企画記事動画が出てくる。今回のもそれに出られるくらい古くて暗いホテルだった。そんなホテルだけど何故か公式ホームページも持ってるし、ラブホ紹介サイトにもしっかり登録されている。PR部分に「アットホームホテルです♪」と書いてあった。ラブホにアットホームさっている?

精算方法は意外にもエアシューターじゃなくて自動精算。かと思ったら機械故障していてスタッフの人が回収しにきてくれた。ごく普通の、丁寧な人だった。ここで初めて自分たち以外の生きてる人間に会えてホッとした。いや普通ラブホで人に会ってホッとするとかないんだけど。料金はめちゃくちゃ安かった。


一部では昭和ラブホエモいとかカワイイとかゴージャスとか言われてるけど虫とか不衛生さが無理な人は行かない方がいいんじゃないかな。綺麗なところもあるだろうけど博打だし、和式トイレラブホとかお風呂石鹸ひとつあるだけのラブホもまだ残ってるらしいし、口コミほとんどないからどんなところかもわかんないし、多少珍しかったりエモさがあると昭和ラブホ好きな人口コミやレポがあるけど大体はそれもない。

車に乗った瞬間ヤバかった!って2人で大笑いしてしまった。色々すごかったけど面白かったしまた行くかもしれない。

そんで関東の片田舎に来て

工場で働いて

工場なんかで初めて働くから辛くて

自分で決めたことなのに、しかも期限付きなのに

「なんで大学まで出て、こんな豚みたいな奴らと工場なんかで働いてんだろ」

とか

「このままずっとここから出られないかも」

とか思ってメンタルどん底の気分だったんだけども


今日なんだかだ、初めてこのエリア喫茶店に入ったら

地元の人で賑わってて

落ち着いた綺麗な身なりの青年カウンタ新聞を広げて

隣のテーブルは年配女性の集まり

入ってきた男性に「〇〇さん久しぶりじゃない、どうしてたの?」なんてやり取りをしてて

私の地元中心部よりも圧倒的に田舎なのに

それでも少し聞こえてくる会話なんかが違って、品があることに

腐っても関東であるこのド田舎と、私の地元

格差というか民度の差を感じずにはいられなかった


このあとも不安が続くけど

からないというのはワクワクも孕んでるのだ

地元は嫌だったけど、離れると恋しくて

今でも帰りたいと思うけど

多分、この選択は間違いじゃなかったんだろう


気持ちが落ち着いてくると

この街にある、今まで見えなかったお店や面白そうな所が見えてきた

今日自分の視界が変わったことに気がついて

安くていい花屋を見つけられたか

地元を出てから初めて切り花を飾った

anond:20240207095638

性別が、というよりそれを含めた二者間の不均衡がそうさせるんだろうと思う

でもまあマンスプレイニングよな

20歳そこそこの女性たちが、本当の趣味は信頼できる同好の士以外に言わない

(利いた風にごちゃごちゃ言われるのウザいから)のは正解なんだろうな

 

増田が挙げてるものの8割方は一般的には「匂わせ」に分類され、ネタバレではないので

そのリスト家族に見せて「こういう匂わせもやめてくれ」って言うしかない

匂わせに対してネタバレやめろと言っても「俺ネタバレしてないし(キョトン)」となるだけだから

 

追記の「それも噛みつくのかよって感じのも多い」は別に気にしなくていい

ゲーム配信者でリスナールールに匂わせ禁止指定してる人は結構いるから 

 

―ここからは余談というか勝手独り言

 

もしかして「やめろ」って表明するとき角立てないようにギャグっぽく言ってるとか

顔が無意識笑顔困り顔になってたり、発声だるい感じとか困ったトーンになってるとかない?

繰り返しやられるのは「やめろ」がじゃれあいの「フリ」として処理されてんのかもなと思った

本気で怒った顔を作って短く強く発声する、それで通じないならテーブル叩いてデカい音出すくらいやっていい

女の多い環境で育ってない奴には女の(言外に情報を含む)プロトコルは通じないのでヤンキーを憑依させよう

増田別に謝ることないのに謝ってるの見て書いたけど、いらんお節介だったらすまん

外食体験リッチにしたい

外食側の状況や裏側もわかるから、難しいのはわかるんだけど…

・なるべく店員さんと接触したくない(すかいらーくグループは助かる)

・いっぱい食べたい(食べ放題系、ご飯おかわり無料は助かる)

コスパいいところがいい(チェーン店家賃を払ってない味は助かる)

・照明が暖色系で高級感がそれなりにあり、一人でもテーブルが広いところがいい(やよい軒の2~4人席とかでいい)

という条件の元、近場を見渡すと贔屓できるところが焼肉きんぐぐらいしかない。

 

最寄りが結構大きい駅で、自分リモートワークだから散歩がてらランチを楽しみに出かけることが多い。

でも昼も夜も混んでいるところばかりだから、一人席は狭めだしテーブルなんて使えないし。

そもそも地域コスパ重視の店が多くて、少し高めだけど居心地がいいようなとこがあんまないんだよねえ。

 

引っ越すときにこういうとこも調べないとダメかあ

2024-02-05

子どもの頃寂しかたことを思い出した

最近婚活を始めた。

担当カウンセラーといろいろ話して、他人との接し方や自身が極度の寂しがりであることについて、母に対して寂しかった思い出がたくさんあることが影響してると言われ、腑に落ちたところがあるので、寂しかたこと嫌だったことを書き出してみる。

母は優しいけど、お母さんみたいな感じではなく、性格子どもっぽくて面倒見も良くなかった。

保育園のお迎えはいつも遅くて、しーんと静かになった教室先生とお迎えを待っていた。

小学校時間割を一緒に揃えてくれたことはなかった。勉強机は買ってくれたけど、「勉強机は必要ない。居間テーブル勉強すれば良い」と言ってたのを父が説得して買ってくれたらしい。

彫刻刀は学校からのチラシで選んで買えば良いのに、「3本くらいあれば良い」という理由市販のものを買ってきた。結局、それだけでは足りずに買い足すことになった。恥ずかしかった。

小5くらいから歯並びが気になり出して、母に矯正したいと言ったけど、矯正させてもらえなかった。

中学生ときインフルになって休んでて、最後のぶり返しみたいなので嘔吐したことを言ったら「長く休んでるからそうなる」と言われた。

高校生とき大学受験が上手くいかなくて落ち込んでたら「落ち込んでても仕方ない。前向くしかない」と言われた。落ち込んでること、少しでも受け止めてほしかった。

社会人になって、仕事が忙しくて勇気を出してそれを相談した。「完璧職場なんかないよ」と言われた。なんで、この人は何も受け止めてくれないんだろうって思った。

現在一人暮らし10年目で親からも自立してるけど、寂しがりやなので精神的に自立してるのかは分からない。

しかたこと、受け止めてほしかたことたくさんあったし、20代前半のときは昔を思い出してモヤモヤしてしまうことがたくさんあった。最近は、それも許せるようになってきたけど、幼少期の寂しい思い出はずっと心のどこかで引きずってるんだと思う。

この先も。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん