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はてなキーワード: ダメットとは

2020-10-08

anond:20201008091600

ダメットはこの見解酋長に示したところ、

「無事に帰るまでが狩りである」との説明を受けて自殺している。

[]酋長は6日間踊り続ける

酋長は6日間踊り続ける」とは、マイケル・ダメット提示した因果の逆転に関する事例のことである

以下の事例における「踊り」では、原因があって結果が生じるという通常の因果関係が逆転している。

ある部族では、成人になるための通過儀礼として、ライオン狩りを行わなくてはいけない。

成人を迎えた若者は、村から2日かけて狩り場に出かけ、2日間狩りを行い、また2日かけて村に戻ってくる。

一方で、若者が村を出て戻ってくるまでの間、酋長は狩りの成功を祈って踊り続ける。

まり酋長は6日間踊り続ける。

しかし、踊りの効果はともかくとして、狩りが終わった後の最後の2日の踊りに何の意味があるのだろう。

狩りが終わった後にその成功を祈るのはおかしいということを、因果関係というものを知らないその部族説明することは可能だろうか?

ダメット結論は「NO」であり、この事例を理由に、結果が原因より先に起こるという考え方(遡及因果)は、完全に不合理だとは言えないとしている。

まあ現代でも、入試結果発表日に合格を願ったり、事故災害後に離れた親族の無事を祈るようなことがあるもんね。

遡及因果については、「ニューカムパラドックス」という思考実験もあるよ。

 
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