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2020-06-18

福祉業界外国人技能実習生の闇(実情)について書く(20200620追記)。

数年前から福祉に関心があって、ソーシャルワーカー資格を取った。

地元障害福祉サービス事業所を作りたいと思っていたが、総量規制という問題があり、新規事業所を作るのに人口に対しての適正な事業所数というものがあり、自宅のある地域では設立するのが難しかった。

そこで2016年、会う人会う人にこんな事業をやりたいんだよねって話をしていたら、近隣地区福祉施設経営者のご子息を紹介された。

その人と話をして、ふわっとした話をする人だなという認識ぐらいしかなかったけど、渡りに船とばかりに一緒に事業所を作りましょうという話になった。

それから週2~3日ぐらいその会社に行って、事業所設立スタッフとして、設立準備を始めることになった。

最初のうちは楽しい気持ち仕事に臨むことができた。

新しい仕事を作り出すのは面白い

地域の困り事を誰かと誰かがつながることで解決できることがある。

コミュニティデザイン手法ソーシャルデザインなどこれまでNPOで培ってきた経験が生かせると感じていた。

ただ少しずつ違和感を感じていたのも否めない。

管理職と話せば話すほど、実社会会社との断絶を感じてしまった。

最初違和感なく働いていたけれども、最初に起きた出来事外国人技能実習生問題だった。

自社で技能実習生雇用するという話になり、現地説明会があるのでPVを作ろうという話になった。

ムービーは別のスタッフが撮ったが、当職が編集し、英字字幕をつけることになった。

出来上がった会社案内はイメージビデオとしてはかなり良い線を行っていると感じた。

だが程なくしてフィリピンでの説明会のようすを聞いて愕然とした。

複数社で合同会社説明会を開き、当職の編集したPVでは会場から拍手が沸き起こったらしい。

そこまではよかった。

しかし、就職希望者は会社を選べないというのだ。

なんとじゃんけんで決まるという。

そして各雇用者側が順番に選んでいくと聞いて悲しくなってしまった。

更に極めつけは採用するときにどこに注目したのか当職の上司に尋ねると、子どもがいて仕送り必要でばっくれない人という視点で選んだと言い放った。

そもそもなんで外国人実習生を雇うのか尋ねると、借金背負って来日するので、日本人採用するより離職率が低そうだからと言う。

監理団体管理会社という名の人買い企業簡単に作れるらしい。

現に当職の会社にいた普通のおばさんが日本語学校とこねがあるという理由で、東北北陸日本語学校研修しているカンボジア人を大量に旅館ホテル就職させる人材派遣会社を立ち上げた。

内容を知っているのは経理相談を受けたからだ。

でも秘密保持契約なんて交わしてないので書いても良いだろう。

フィリピンからの送り出し機関管理会社も当職の会社退職した普通の人が立ち上げていた。

そしてその管理会社斡旋する際に借金という手枷足枷をはめるわけだ。

雇用する側の企業はつつかれてもペナルティはない。

そして雇用される側の実習生技能実習という名の下に人員配置基準を満たすための駒として、シフトに組まれしまう。

現場日本人スタッフもどのようにして介護現場での微妙ニュアンス実習生に伝えるかを悩まれていた。

もちろん法人内で英語ができるスタッフは1割もいない。タガログ語に至ってはなおさらだ

この技能実習生日本介護技術を学んで本国実践するという名目で、日本人と同じ雇用形態で仕送りたくさんできていいじゃないかという人がいるが、現実はそうではない。

技能実習生のために住まいを準備しなければならない。

最初建築基準法違反屋根裏に住まわせる計画だったらしい。

どこに住まわせたとしても、実習生らは住居費として家賃光熱費等を控除される。

食事提供すれば食費も。

そして管理会社管理費という名のピンハネ渡航費用借金も引かれる。

それで残ったお金本国で待つ子どもやその子どもを子守している両親宛に送金するのだ。

貧困層をねらって技能実習生として日本に連れてくる。

しか簡単に逃げないようなキャラを狙って。

そして彼ら実習生雇用されるということは日本人を高い給与で雇わなくてもよいので、今働いている人たちの給料も上がらない。

貧困から抜け出せない状況を作り出してしま介護現場

理念洗脳されて働く現場スタッフと一部のボランティアや近所の善良な人たち頼みの地域包括ケアシステムの限界がすぐに予想できた。

これでは日本介護現場はもう長くはもたない。

福祉に対する幻想簡単に打ち砕かれてしまった。

福祉業界にいて困っている人ために働こうと思っていた矢先に、理念へったくれもない企業に関わったのが私の運の尽きだったのかもしれない。

私も人を見る目がなかったんだろうな。

そんな私も会社の標的にされて労働局作戦会議を行っている。

また書くと思う。

2020年6月19日 追記

昨日の夜中に書いてこんなにブクマしていただけるとは思わなかったので、びっくりしていますコメントありがとうございます

また自分自身が遭遇した問題相談させてください。度重なる退職勧告を受けています

当職も障がい者日中支援をしていて、知的の方でお尻が拭けない方の排せつ介助をしていて、今まで教えてもらえなくて辛かったろうねと思いながら、どうやったら自分でできることが増やせるか常に考えています

実習生無しに高齢者の下の世話を誰がするのかというブコメがありましたが、お年寄りが好きで働いている方も大勢いらっしゃいます

給料が上がれば良いのです。

仰るとおり以前はシングルマザー研修受けさせて、介護現場に放り込むというのが定番でした。

それでも低賃金労働で人が離職するので、外国人をとなったわけですね。

農業世界では農福連携というお題目の下に、障がい者農業分野での参入が推奨されていますが、厚労省農水省の足並みが揃わず、残念な制度になりそうな予感です。

とりくみとしては農福連携はとても面白くて、障害の種類によっては回復につながる制度だと思っています

それを私はやりたかった。

知的の方で性教育を受けていない方はマスターベーション自己流で、性器を傷つけるやり方で行っているし、支援していて辛いです

でも福祉世界では障がい者の性欲についての支援ノウハウは定まっていないし。会社はうちの業務じゃないからって問題と向き合おうとしません。

このままだと私も福祉業界のもの絶望しそうです。

2020年6月20日 12:40 追記2

ここまで伸びるとは思わなかったので、関心の高さに少々驚いています

普段はてなブログはこんなに反応ないので。。。

コメント一つ一つに返信したいところですが、ネガティブなのを読むと今は辛いのでいくつかだけレスします。

高校生福祉コースを選ばない

高校生福祉コースを選ばなくなったのは熊本地震以前から既にそうでした。地元高校で唯一福祉科のあるところで5年前は2桁はいたんですけど、今は1クラスで1桁になってしまい、消滅危機が訪れています

地元介護求人ものすごく給与が安く、NPO運営する障がい者施設などでは額面で13万スタートとか。

から高校福祉しかなくて入学した子は卒業後にすぐ就職するのではなく、専門学校に進んでPT理学療法士)など少しでも条件のよい仕事に就こうとしています

もしくは働きながら看護師資格が取れる夜間の学校とのダブルワークとか。

高卒福祉業界に入職する子はほぼいません。

給与が安すぎて求人に応募が来ない現実

更にハロワ求人出すのに賞与なども記載しないと応募がありませんが、うちの会社処遇改善加算という加算が付くのですが、その分だけを賞与で渡すので、求人票との相違があります

ちなみに人事考課でA査定で3万円ぐらいでした。

初めてもらったときは0が1桁足りないんじゃないかって聞き返してしましました。

こんなんでも求人票には「業績により支給」とかけますからね。

士業なので当職と書いてみました。

当職と書いたのはソーシャルワーカーは一応社会福祉士という国家資格なので、士業だから書いただけです。

弁護士司法書士先生しか使っちゃダメというのがあれば、ごめんなさい。不勉強でした。

あと普段文体だと身バレするのが怖かったです。

フィリピン人が来日している件について

この技能実習生は3年ぐらい前から準備されていたけど、2国間協定が結ばれなかったので延び延びになって、今年の来日になりました。

またなぜフィリピン人なのかは私も聞き漏らしましたが、語学ができる若い優秀な人材もっと条件のよい欧米諸国に行くそうです。

そして日本だと監理団体経由で来日する必要があり、かなりの渡航費用がかかるので、飛行機を使う必要のない中国出稼ぎに行くのが主流になっており、それができない層が今回のように来日しているとのことでした。

ちなみに農業の方では、私の地方ベトナムカンボジアの方が増えて、中国フィリピンの方は見かけなくなりました。

断定できないことは「そうです。」「思う。」と書きます

直接上司から聞いた言葉は明言できますが、来日した当事者からはまだ話を聞いていませんので、推測の域を出ていないか所があるかもしれません。

でもそんなに推測で書いている場所はないです。というか私の書き方が自分意見を言うときに「~と思います」と書くくせがあるようです。

在日外国人支援団体について

まだ入職してきたフィリピン人の方々とお話しできていませんが、退職前に機会を作って地元にあるフィリピン支援機関の連絡先だけは伝えようと思っています

団体名を書くと都道府県がばれるので、ご容赦ください。

私がこの業界を選ぶのが頭悪い件について

あと私がこの業界を選ぶのが頭悪いと仰る方の意見はごもっともです。

お金だけで考えれば、もっと効率のよい稼ぎ方がありますからね。

ただ、私も40歳前後になってからアスペルガーの診断が付いた当事者なので、仕事があまり選べる環境にはありません。

今までの経験を活かしつつ。「当事者視点でなんとかこの業界地方から変えていきたい」と思ってスタートしました。

まり自分自身のことを書くと私がどのブクマカか身バレしそうなので、ご容赦ください。

また事業立ち上げ時に当事者主体となって新規事業を興そうとしているというのは聞こえが良いので、良い宣伝マンだったのでしょうね。

そして私自身が多くの支援者に支えられて生きていますので、その人脈も会社は欲しかったのだと思います

いろんな方に支えられて引きこもりからここまでやってこられたので、他の誰かの役に立てればと思っていたのですが、自分限界を知る良い機会でした。

うそろそろ普通仕事が良いかなって思い始めていますが、たくさんのコメントに励まされています

ただ経営者介護事業を「給付金ビジネス」と呼んでいる時点で終わってますよね。

このまま離職しても会社は何も変わらないし、今働いている人も不幸になるので、いわれのない退職勧告に負けず、会社から謝罪を得ようと思っています

拝読ありがとうございました。自分自身のことはまた書きます

 
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