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2023-02-09

[]日本の格付けランキングが「韓国より下」に…「MMT幻想」の終焉に直面した日本不安な先行き

目立つ企業格下げ

日本経済新聞1月18日電子版)の「世界格下げ2割増、22年501社 米金利上昇響く」を興味深く読んだ。

記事は《世界企業の信用力回復が鈍ってきた。2022年社債の格付けが下がった企業金融除く)は501社と21年に比べ2割増えた。米国を中心とした金利上昇で債務不履行デフォルトリスクが高まり、低格付け企業格下げが目立った》に始まり、米格付け会社S&Pグローバルレーティングによる社債発行企業の格付けリストが紹介されている。

生活雑貨の米ベッド・バス・アンド・ビヨンドは22年7月シングルBプラスからシングルBマイナスになり、11月選択デフォルトSD)になった。ドラッグストアの米ライトエイドも1年でシングルBマイナスからSDに下がった。ちなみにウクライナ鉄道トリプルCプラスからダブルCとなった。世界格下げ社数は2年ぶりに増加した。

一方で格上げ企業もある。高級ブランドコングロマリットの仏LVMHモエヘネシールイヴィトンシングルAプラスからダブルAマイナス大手ホテルチェーンの米マリオット・インターナショナルトリプルBマイナスからトリプルB、半導体の米エヌビディアシングルAマイナスからシングル Aにそれぞれ格上げされている。

ウクライナ鉄道格下げとなったが、ロシアによる軍事侵攻に晒されているウクライナソブリン債国債政府機関債)はどうなったのか。やはりシングルBからトリプルCプラス格下げとなった。

韓国を下回った

では国別のソブリン債格付けはどうなのか。実は筆者の手元に昨年12月現在の主要格付け会社による一覧表がある。以下、紹介する。

S&P社格付け=トリプルA:ドイツカナダダブルAプラス米国ダブルA:英国フランス韓国シングルAプラス日本中国ダブルBプラスギリシャダブルC:ロシアムーディーズ社格付け=トリプルA:米国ドイツカナダダブルA2:フランス韓国ダブルA3英国シングルA1日本中国アイルランドトリプルB1:スペイントリプルB3:イタリアダブルC:ロシアである

見落としてはならないのは、我が国が両社格付けランキングで共に韓国を下回っていることだ。

次に格付け調査から除外された金融業界の現状を見てみよう。先週末の1月13日までに米金融大手各社の22年1012月決算が明らかになった。米銀最大手JPモルガン・チェース12月決算純利益が前の期比22%減の376億ドル(約4兆8000億円)だった。バンク・オブ・アメリカが前の期比14%減の275億ドルシティグループも32%減の148億ドルだ。資産運用会社大手ブラックロック純利益が前年同期比23%減の12億5900万ドル(約1600億円)であった。

各社軒並みに大幅減益であるさら17日には22年1012月決算純利益の前の期比48%減112ドル(約1兆4000億円)を発表した米投資銀行大手ゴールドマン・サックスGS)が3200人の大規模人員削減を決定した。米連邦準備理事会FRB)の金融引き締め方針の堅持と今年後半期の米景気後退懸念が高まったことで、世界に冠たるGS消費者向け金融ビジネスを大幅に縮小することを余儀なくされたのだ。

投資銀行の一方の覇者であるモルガン・スタンレーもまた純利益が27%減の110ドルとなった。同社も昨年12月に約1800人の人員削減を発表している。

こうして見てみると、「MMT現代貨幣理論幻想」の終焉に直面した日本の先行きは一体どうなるのか、心配が募るのは筆者だけではあるまい

https://gendai.media/articles/-/105027

 
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