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2020-07-04

イカ好きによる同人誌いか生活」vol.2の熱量がすごかった

同人誌、中でも「評論」と呼ばれるジャンルが好きで(二次創作肌色系も大好きですが!)、ネット即売会で目についた本はとりあえず買っている。

その時に買わないと二度と手に入らない(場合が多い)のが同人誌だ。

 

昨年の夏コミで手にした数冊の中に、ちょっと変わった本があった。

いや評論系の同人誌基本的に全部変わっている本なんだけど、その中でも特殊な輝きを放っていたのだ。

表紙は派手な水玉がフルカラーちょっと良い紙に印刷され、

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 い か

 生 活

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と、書かれているのみ。

そして売り子は若い女性の二人組だ。

 

ちょっとキョドりつつ見本誌を手に取ってペラペラをめくってみると、とにかく「いか同人誌」らしいことがわかった。

なるほど、「いか生活」か。それにしてもイカ同人誌って。

イルカなら、あるいはタコならまだわかるけれど、なぜイカにした。

久しぶりに私にとってのヒット作かもとニヤニヤしながら購入。

 

 

リュック一杯の戦利品を背負って聖地から家の近くにあるサイゼリアへと移動し、この場で読んでも通報されないであろう本を数冊出す。

即売会から直行したファミレスでの読書は、私にとっての憩いの時間である

 

最初に読んだのは、「いか生活」だった。なのでイカ料理を注文。

発行は日本いか連合編集長佐野まいけるさんという方で、どうやらイカ専門家ではなく、アマチュアイカマニアらしい。あの売り子さんのどちらかなのだろうか。

 

同人誌の内容は、10人くらいのイカ好きが、それぞれの立場からイカの魅力だったり、イカとの思い出だったり、イカへの想いだったりを綴った合同誌だった。

イカの本というよりは、イカ好きの本という感じだろうか。イカと共に生きる人の紹介だからいか生活」なのかな。

 

この本のおかしいところは、同人誌をこれまでに何冊か作った上でイカの本も作ったのではなく、イカが好きすぎて初めて同人誌を作ったっぽいところだ。別にそうだとは書かれていないけど、これまでたくさん同人誌を読んでいるので、肌感覚としてなんとなくわかるのだ。それにしては完成度がやたらと高いけど。

 

「頭足類」という言葉を覚え、世の中にはこんなに多種多様イカ好きがいるんだねと満足して本を閉じた。

 

 

そしてつい先日、「いか生活」の続編であるvol.2が発売されることを知った。

え、vol.2って。そういえば前回の本にvol.1って小さく書いてあってけど!

 

評論系の同人誌は、悪く言えばネタ次第の一発勝負

おもしろテーマであれば、多少内容が雑でも売れることがある。だが逆にどんなに内容が充実していても、人を引き付けるテーマでなければ売れない世界

イカマイナーかどうかは微妙なところだが、同人誌テーマとしてはマニアックだろう。

これが「ねこ生活」とか「ことり生活」といったキャッチーな別テーマの横展開だったら、たぶん10倍売れるはず。ファン数の分母が違うのだ。

そして一番売れないのが、マイナーテーマの続編である絶対やっちゃダメそもそも続編を買うのは、ただでさえ少ない一号を買った人の中の、その一部の人だけなのだ

 

おそらくそんなことは分かった上で(そしてたくさんの人から同じことを言われた上で)、あえてイカで続編を出したのだろうという心意気に胸を打たれ、発売日に購入させていただいた。

しかしたら前号で全力を出し切ってパワーダウンしているかもと思ったが、これが明らかにvol.1よりも面白くて驚いた。

 

前回のテーマが「イカ愛する人」だったのに対して、今回は「解剖」であるイカのものに対して、マニアックに鋭く切り込んでいる。

そしてその執筆は半分以上、いや8割くらいが編集長佐野まいけるさんによるもの。おそらく前回たくさん参加者がいるために押さえていた部分を余すことなく吐き出したのだろう。

 

最初記事スルメイカの解剖マニュアルなのだが、なんと6ページにわたってみっちりだ。

そんなにイカが好きなのかと驚くと同時に、こちらがイカを知ることでさらなる疑問が湧き、なんならもっと詳しく!ここどうなっているの!もっと教えて!って問い詰めたくなる自分に驚いた。たぶん近日中に新鮮なイカを買ってきて、この記事を読みながら解剖する気がする。

まさかイカを「料理しよう」ではなくて、「解剖しよう」と思う日がくるなんて。

そして解剖をたっぷり堪能した後に来るのがイカ料理のおいしそうなレシピ集。そうきたか

 

ここまででもうこの本を買った代金分を楽しんだ気もするが、次もすごかった。なんと島根県水族館?でおこなわれた、ダイオウイカの解剖というイベントレポートだ。

専門家による公開解剖を、イカマニアレポートすることで、イカ知識が人並み程度の私でも、その希少性と臨場感が伝わってくる。

いや、一番伝わってくるのは佐野まいけるさんの興奮か。その道のプロ(憧れの存在らしい)から学ぶ喜び、楽しさが詰まった解説は、イカヲタらしく専門用語(読み方すらわからない漢字多数)をバンバン早口文字で詰め込んでくるハイテンションモード。そうだ、私が同人誌という媒体で読みたかったのは、この圧倒的な熱量なのだ

 

そして次のページは、まさかダイオウイカ試食である。どうやらこのイカ好きにとって、解剖と試食はセットらしい。

食べた部位は漏斗牽引筋(どこだよ)で、その味は「不味さの永久機関」だとか。

とにかくまずいらしく、でも貴重な体験から記録として残したいし、どうにかして肯定的評価をしたいという願望から、すごい情報量でまずさを嬉しそうに熱く伝えてくる謎の食レポとなっている。

ようやく食べられるように加工した結果に対する「ぼったくり居酒屋生ハム」というコメントが最高だ。

 

「或る解剖者の手記」という作品では、官能小説(それもかなりの上級者向け)ではと勘違いするような赤裸々な感情を綴った解剖の日記を書き、次のページではサンシャイン水族館の方への真面目かつ楽しげなインタビューで、ここでしか読めない話を一般人でも「へー!」と楽しめるレベルでうまく引き出している。一冊の同人誌の中で、文章の種類をテーマごとに書き分けているのが何気にすごい。

 

そんなこってりとしたイカ情報の合間には緩急をつけるかのように挿入されているのが、vol.1から続く、イカ好きの多様性の紹介である

カミナリイカテーマにしたカクテルイカオリジナルソング解説イカ好きあるあるイカの墨や甲を使ってイカを描く作家さんの取り組み、イカアート作品など、濃厚な文章で酸欠になりそうになったところで、ようやくこれらが息継ぎをさせてくれる。

 

久しぶりにすごい同人誌を読んだ。

まー、イカの本なので、こういうのは、好みは分かれると思います、きっと。

でもありがとうイカ好きの人。

 

イカ同人誌いか生活 vol. 2」のお知らせ

https://blog.japan-ika-union.com/entry/2020/06/23/200618

追記即売会イベントなどで名乗り出したり、SNSで連絡したりしないのでご安心ください。

2020-02-10

音が良すぎて震える

最近になって以前買ったwf-1000xm3の音の良さを実感してる。

買った当初から現在に至る3ヶ月くらいは、本機の印象はノイキャンSUGEEEEだけで、音質の印象は特に可もなく不可もなくという印象しかなかったのだけど、何故かここ一ヶ月くらいで、音が劇的に良い方向に変わったように感じてる。

例えると、噛んでいくうちに味が出てくるスルメイカのように、味気ないと感じてた音が、聞けば聴き込むほど全く欠点のない完全無欠の神音のように感じられてる。低域は、心地の良いアタックタイトでしっかりしまった感じでボワボワと輪郭がぼやけていない。

高域は綺麗に抜けて微細な表現を為してくれる。何より特筆したいのが、弱い、薄い音がないということなのだ。私が他に持ってるliberty 2 proと聴き比べてみると、一目瞭然なのだが、本機はボーカル帯も、高域も、低域もとても厚みのある音であり、本機で聴いた後、2proで音楽聴くと、中域の少なさにがっかりし、なんとも心が満たされない。2proは低域ドンドン高域キラキラ鳴らしてくれる良いドンシャリ機なのだが、本機と比べてしまうとやはり中域が心許ない。

それに対して、本機はドンシャリ気味であるが、厚みのある中域と聴き手に音楽を楽しませるドンシャリを共存させた素晴らしい機器なのである

本機で好きな曲を聴くたび、α波が脳内を飛び交ってすごい気持ちいい。あまりの音の良さに耳がとけそう。。。

2020-01-07

まれた(追記あり

順不同。忘れてた2つ足した。

犬(小型犬

状況

飼ってた犬。噛み癖はない。激しく遊んでいるときおもちゃと間違えて腕を噛まれ

感想

痛くなかったし、「間違えた!」と慌てて舐めて謝るのが可愛かった。

鳥(小型オウム

状況

飼ってた鳥。床を散歩しているときに足の爪を剥がそうとした

感想

かなり痛かったが幸せそうな顔をしてこちらを見上げてきたので可愛かった。

鳥(中型インコ

状況

ペットショップにいた鳥。ナデナデのツボを間違えて怒られて噛まれ

感想

かなり痛かったけど全面的人間に非があるので反省した。もう一回やりなおして!って頭を下げてきて可愛かった。

うさぎミニウサギ

状況

飼ってたうさぎ人間お腹に飛び乗ってきて乳首を噛まれ

感想

かなり痛かったが驚いて声を出したら一瞬怖がらせてしまったので反省した。楽しそうで可愛かった。でも2回戦は拒否した。

あり

状況

道端を歩いていたアリ。つまんだら噛まれ

感想

全然痛くなかった。触覚でペシペシ触るのが可愛かった。

さかなスズメダイ

状況

サンゴ礁にいた魚。育てている畑を荒らすふりをしたら案の定まれ

感想

全然痛くなかった。むしろちょっと気持ちよかった。小さいのに「やめろよー!」って頑張って立ち向かってきて可愛かった。

いかスルメイカ

状況

釣ったイカ好奇心に負けて口元に指を持っていったら案の定まれ

感想

かなり痛かったし指に穴が空いて血が吹き出た。ギュッギュッと何度も一生懸命噛むのが必死さを感じて可愛かった。

馬(ポニー

状況

職業体験でお世話した馬。理由はわからないけど門歯でガブリではなく唇でハミハミされた

感想

全く痛くなかった。分厚くて柔らかくて暖かくて可愛かった。

羽虫(ブヨ

状況

現場は抑えてない。シダの原生林散歩してたら手の甲を噛まれてた

感想

全く痛くないというか気付かなかったけど血が滲んだ。ひどく腫れて大変だった。可愛げがない。許しがたい。

2019-01-04

ホモ日本語の二軸でこの時間まで粘れるってすごいな

スルメイカみたいなおつまみやね

2018-12-22

anond:20181222190543

人間人間同士で色々やって歴史を作っており、虎に食われたとかクマに食われたとかいう部分はあんまりメインにならないじゃん

海中生物文明歴史があるとしても、基本的にはその種族主体の話になるんじゃないか

スルメイカ信長とかさ

2018-09-15

ごめんね。イカ臭くないよ。君の好きなスルメイカになれないよ。僕は旅立つんだ。

2018-03-16

世の中には2種類の食べ物がある

おいしいものと、おいしくないもの

ダイエットしなきゃと思ってふと買った玉こんにゃく煮物パウチパックがやたらウマくて、しばらく玉こんにゃくにはまってたけど今日買った玉こんにゃくが全くおいしくなかった。玉こんにゃくならなんでもおいしいわけではないのだ。

あと、ほぼ毎日回転寿司で昼食をとっているのだけど食べるのはツナマヨとかたまごとかうどんとかで、これは生の魚が苦手なんだと思っていた。で、これも先日初めて町の寿司屋にふらりと入ってみたら、そらさすがにツナマヨとかは言えないので赤貝とかスルメイカとかを頼んだ。これがバカウマ。生がいやなのではなく回転寿司の生がいやだったのだ。

これで気づいた。

世の中には2種類の食べ物がある。

おいしいものと、おいしくないものだ。

2018-03-10

いましぬほどスルメイカがたべたい

のでコンビニにいくか迷ってる

2018-01-31

anond:20180131010416

そういえばスルメイカも同じ感じで漁獲崩壊してたな

当初は海流のせいとか言ってたけど不漁になってから何年たってもスーパーにならばないw

あるのはヤリイカばかりだ

2017-11-01

略語2080年

僕、2080年の未来から来ました。

2080年に流行っている略語教えますね。


いつも大変お世話になっております⇒イタオ

よろしくお願い申し上げます⇒ヨス

ミネラルウォーター⇒ネウォ

スルメイカスイカ

ドドンパドドンパ

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします⇒アスコス

ココイチコイ

ドバイドバイ

真面目なレスポンスマジレスは滅びました

女子高生女子高生は滅びました

スターバックス⇒ッス

せんとくん戦犯

2016-12-23

松前漬け選手権

かーちゃんと、松前漬け勝負をすることにした。

スルメイカの細切り、昆布の細切り、合計60gは市販のもの

これをベースに、それ以外は自由

おいしく作れた方が勝ち。

どうすれば勝てる?

2016-05-24

噛みごたえだけ

しばらくスルメにはまっていて、毎日晩酌時にはスルメイカをトースターであぶってマヨネーズと七味で食べていた。

昼間は昼間でグミを切らさずに食べてて。商品名忘れたけど、ちょっと固いやつが結構好きだった。

ふと思ったのだけど、ただ単に「噛みごたえ」だけの嗜好品があったら結構いいんじゃないか。

味とか栄養かいらなくて、ただ噛むだけ。食後の爪楊枝が果たしている役割に近いかもしれない。栄養も味もなにもない代わりにはき捨ててもいいし、飲み込んでもそのまま排出される。

それか、飲み込んだあとは体内を掃除してくれるようなものでもいいけど。

あごが鍛えられるし、ストレスも発散できるし。喫煙者の人にはタバコの代わりにもなりそう。

そういう用途商品てもうあるのかな。王様のアイディアで売ってる?

2016-04-28

不意に始まる脳内しりとり

妖艶俺「し・り・と・り」

主題歌俺「リラリラルー♪ リラリラルールー♪」

司会俺「ルゥゥゥゥゥビックキュゥゥゥゥブのお時間がやってまいりました、さぁ今宵もみなさ――」

幼女俺「さっちゃん!! さっちゃんさっちゃんさっちゃん!!」

妖怪俺「チャンチャンコ」 力士俺「ちゃんこ鍋ちゃうのん

ハスラー俺「ノンノンビリヤーーーーード!!」 オタク俺「それすなわちのんのん日和wwドゥフンwww」

DQN俺「どつくぞコラァ」 幼女俺「ふえぇ……」

司会俺「コラァ……コラァ……ロッテ?」 幼女俺「コアラのマーチ!!」

格闘家俺「地上最強オイスターソーゥス」

漁師俺「スルメイカマイカまーいっか、そのマイカーイカしてんね天然イカ!」

警察俺「いかんせん、物証がまだ出ていないものですから……」

数学俺「スカラァーーーー!」 モルダー俺「スカリィーーーー!」

迷子俺「ェスカレェェェイタァァァァァはどっちですか?」

詩人俺「『哀しみのない人生は美しい』と、君は本気で思うのかい?」

沖縄俺「シィィィィクワァァァァァサァァァァ……!」

審判俺「ビィィィィクワァァァァァイェェット……!」

獅子俺「シィィィィサァァァァァァァァァァァ……!」

幼女俺「シィィィィサァァァァペェェェェント……!」

ハスラー俺「ぐっ……トキメキを隠し切れぬ吾輩、手玉を手前のゴールにシュゥゥゥゥッ!!」 解説俺「見事なバックスピンですね」


俺「あ、なんかシュークリーム食べたい」

嫁「なに急にww」

俺「シュゥゥゥクリィィィム」

嫁「リィィィィィィム」

俺「食べたくなった?」

嫁「うん」

今日シュークリーム買って帰ります

2016-04-03

広告に怯える日々。スゥ〜

スマホネットをやっているときに、上からスゥ〜と広告が降ってくる。

紙の広告が俺の前に降ってくるわけじゃない。

画面上にわいてくる広告のことを言っているのだ。

結構びびる。

正直、イラッとする。

車を運転してるときフロントガラスに紙がくっつくぅ!!うひぃ!!…というその気分をスマホで味わっている。

深く味わってる。スルメイカナイトフィーバーの味わい。

意図せずしてクリックしてしまった時なんかは、あ゛っと思う。こんにゃくぅ!と。いや、こんにゃろう!と。

あの広告の何が嫌かって、最初スケルトンタイプで徐々に見えてくるところだ。

俺は正直、毎日毎日あの広告に怯えている。いつ出てきやがるんだろうと思うと、スマホを握る手に汗がにじむよトホホギス。

俺は画面上のあんな小さな広告に振り回されているのだ。

スケルトンでありながら結構なウザさを醸し出すあの広告

そのスケルトンタイプ存在感の薄さとウザさは、まさに俺のようであると今気づく。

2015-06-13

○○専用車両

女性専用車両4コマはほんと秀逸だと思う。

なんか他にもあったらいい専用車両ない?

自転車専用車両

・化粧専用車両

痴漢専用車両(SODの企画かっ!w)

未成年専用車両

学生専用車両

ビアガーデン車両(この時期どう?)

おでん専用車両(冬いいやん)

妖怪専用車両嵐電あったよな?)

ストーブ専用車両スルメイカ焼き放題)

車掌専用車両(これはガチでなかった?ほんと小さい車両

・食道専用車両新幹線ビュッフェ車両ってあこがれたなぁ)

環状線とかぐるぐる回る電車なら1両くらい(例えば)吉野家車両あってもいいと思う

2015-03-03

老村〜村のホットステーション

去年の夏のことだ。私の住んでいる地域にも

「ろうそん」が出来たと母親から聞いた。

それで早朝にジョギングがてら物見遊山のつもりで行ってみたら、

そこにあったのは茅葺きの一軒家だった。

玄関看板で「老村」と書いてある。


私は早速入店することにした。もちろん自動ドアではないので

自力で開けなければならない。中に入った途端、魚の生臭い匂い

コロッケを揚げるシュウシュウした音が渾然一体となって迫って来た。

店内は駄菓子屋を少し広くして、余ったスペースで

鮮魚煮物や揚げ物や野菜を売っているというような構造だ。

空調は効いていないのに涼しい


「いらっしゃいませ」と奥から老婆がやって来た。

老村クルーのあきこオババだ。

「おはようさん。有難うね。良かったら見て行ってちょうだい」

「そうですね。どれにしようかな……」

駄菓子を食うような年齢ではない。私はしばらく眺めていた。

店内には BGM は流れていない。それでいいのだ。

強迫観念的に流される BGM など聴きたくない。


夏だったので井上陽水の「少年時代」を口ずさみながら

店内をぐるりと一周していると

鮮魚コーナーで売られている鮮魚が目を引いた。鮎や真鯵だ。

「美味しそうですね」と私は言った「今頃が旬なんですよね」。

「おやお客さん。旬が分かるのかい?」店の奥から

笠智衆連想させる頑固そうな爺さんがやって来た。

「昔、魚屋バイトしてたことがあるんですよ」と私は言った。

「何だったら買っていくかい? 真鯵ならワタはタダで抜くよ」

「どうしようかな……」

迷っていると、店の片隅に美味しそうなスルメイカ

売られていることに気がついた。スルメイカも今頃が旬だ。

「じゃあ、これ一杯もらおうかな」

「ほう、通だねえ。釣りたてだよ。ワタも塩辛に出来る」

「是非下さい」


それだけだと何だか物足りないような気がしたので

店の隅のコーナーを見ると林檎が売られていることに気がついた。

私はそれを手に取ってしげしげと眺める。

そして、林檎も買うことにした。「じゃあ、これも下さい」

私が渡した林檎を見た笠智衆似の店員は言った。

「お客さん、悪いね。この林檎傷がついてる。新しいものと交換するよ」

「いえ、それで構いません」と私は言った。

「何かの本で読みました。林檎は傷がある方が甘いんだって人生と同じく」

「こりゃ参ったねえ」とあきこオババが笑った。

「そうさね。人生と同じだよ。傷がある方が甘いんだ」

「こんなお客さんに恵まれているなんて幸せだねえ」

笠智衆似の店員が言った。

「こんな僻地開店した甲斐があったってもんさ」


私はスルメイカ林檎を買って帰った。林檎は百円に負けてくれた。

おまけにあきこオババは皮まで剥いてくれた。ゴツゴツした手が

魔法のようにりんごの表面をつるつると剥いて行く。

「ここまでして下さって、申し訳ありません」

「いいさ。お客さんは当店始まって以来最初のお客さんだからね」

「有難うございます

「いえいえ」とあきこオババは言った。「また顔を見せておくれやす

「そうします」

「ただ、流石に歳なんでね。九時には閉めちゃうけれど」

「分かりました。夜中に散歩する時にまた行きますね」


私はスルメイカでいかそうめんを作った。

耳を外し、皮を剥く。手に塩をつけた方が

やりやすいと聞いたことがあるが、試したことはない。

抜いたワタはクックパッドを参考に酒のつまみになるように調理した。

新鮮そのものスルメイカのいかそうめんは旨かった。

これからもあの店に行こう、と思いながら。


しかし無情にも、本物のローソンが近所に進出して来た。

こればかりはどうしようもない。

「老村」の寿命は短かった。撤退せざるを得なくなったのだ。

それが去年の冬のことだ。


昨日、桜鯛の売られているスーパー鮮魚コーナーを歩いていると

ふと私は林檎が食べたくなった。

そこで林檎を見てみたのだけれど、どれもこれも傷ひとつついていない。

傷物はやはり嫌がられるのだろう。

私は「老村」で買って食べた林檎甘味を思い出していた。

林檎人生も傷があればそれだけ甘い、そういうものなのだ、と。


ちなみに、あとで聞いたところによると私の母親も近所の友人も

「当店始まって以来最初のお客さん」として

手厚くもてなしてくれたという。

ローソンで、たまに愛想の悪い店員に

接客応対されている時に私はそのことを思い浮かべる。

またあの「老村」で買い物をしたいものだ、と思いながら。

2012-12-16

イカかわいい

イカ娘じゃなくてイカ。スルメイカ

昔、函館の朝市で水槽に飼われてたのを見た。

生きているイカを間近で見たのはあれが初めてだった。

水槽ドーナツ型で、ホースで水流をつけていた。

中では数匹の元気なイカが、水流にのって水底を泳いでいた。

じぃっと見ていると、ふいに一匹が斜めに泳ぐ。水面に向かって。

にょき。

そんな効果音が似合いそうな動きで、イカの胴が水面から飛び出した。

そのまま、頭近くまで浮き上がる。

……目が合った。

イカの目は、高性能らしい。

目の後ろ側に神経束がある人間と違って、レンズの外側に神経が通っているそうだ。

から盲点がない。

色が見えるのかどうかは、私にはわからない。対角線上に目がついているので、立体的には見えないだろう。

私にはイカの見ている景色想像できない。

そんなイカと目があった。

ちゃぷん、と。

思考している間に、イカは水中に潜った。

さよなら。心の中でそうつぶやいて、私は水槽を離れようとする。

ふいに水槽の縁に何かが見える。

三角形で、うねり動いている。

イカの耳だ!

イカはその耳を水槽の縁に載せるようにして、半周ほど水槽を泳ぎ、最後にもういちど水面に目を出してから、また水底に戻っていった。



その日の夜のこと。

夕食は、函館で有名な活イカだった。

皿の上で身をよじる姿を見て初めて、あのイカも食べられるために飼われていたんだろうな、と気付いた。

今日明日か知らないが、彼もどこかの人間に生きたまま切り裂かれ、食べられるのだ。

ああ、なんとエロチックなのだろうか。

願わくば、彼がイカリングにされていませんように。

願わくば、彼を食べるのが、私と同じような若い女性でありますように。




あれ、活イカってヤリイカだっけ? スルメイカだっけ?

2007-05-27

anond:20070527230112

そんな男より、まるでスルメイカのように噛めば噛むほど味が出てくる非モテ君を彼氏にするべきだ。

一回目のデートで一生添い遂げる決意しちゃうような奴だったら良かったのにね。

2007-04-03

俺のつまみスルメイカ

食べすぎるとアゴが痛くなるから気をつけろよ。

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